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・みんなもうマスクのこと忘れちゃったのか……?

 先月くらいまであんなに大ブームで世間の皆さんがこぞって買いあさってたマスクも,なんか最近は付けてない人を見かける頻度が結構上がってきたというか「いや? 暑いし熱中症嫌だから付けてられないのだが?」みたいな気配も感じつつあり,ブームの終焉を感じますね。じっさいのところ,大勢としてはファッションでつけてるんじゃねーんすかみたいな話は前にやった通り(10回くらい同じ話をした気がするのでどの日記かは不明)で,季節も廻ればファッションのムーブメントなんて入れ替わる,人生津々浦々です(?)

 ただ僕は流行遅れというか「今更感」みたいなのも結構嫌いじゃないので,もうしばらくはマスク付けていようかな~と。少なくともつけるデメリットがつけないメリットを上回るまでは。(しらじらしい話だな~)



・セレステを死ぬほどやっている

 https://topics.nintendo.co.jp/article/6d904e80-2502-471e-ac50-9b8fa519a8af

 Switch Online加入者限定で今週いっぱい「CELESTE」が無料です。今日は1日これをやっていて,たぶん明日もこれを1日やっていると思うけど,よくできたアクションゲームです。

 いわゆる「死にゲー」に分類される奴なんですが,本編に限って言えばゲーム中ほとんどのシーンにおいてプレイヤーが"思った通り"にキャラが動くこと,リトライがとにかく爆速であること,デスペナがないこと,ステージが非常に細切れにされておりワンアクションワントライの繰り返しが秀逸で面白いこと,「怪しいと思った場所にはほとんど必ず何かが隠れていること」など,アクションゲームのひとつの完成形を見たな~と思います。

 本編に限って言えばステージ構成もすごく練られていて,主人公マデレンちゃんがセレステの踏峰に際して,自身の内面と向き合う様子がそのままステージに反映されているような構造は思わず唸る出来栄えでした。最終ステージとか,難易度的にも長さ的にも結構なもんだと思うのですが,気分的にはハイキングとかピクニックとかと大差なかったですからね。めっちゃ良かった。

 これネタバレになるのか? わからん……でもいかにも「キャプってください」って感じのシーンだしいいでしょ別に……

 たぶん僕はアクションゲームの心得がない人に比べればある方(もって回った言い方だな~)だと思うのですが,それでこんなもんだったので,人によるけど5~20時間もあったら本編はいけるのではないかな~と思います。このご時世「思った通りにキャラが動く」というだけでもなかなかハードルが高いと個人的には思っていて,強いて言うなら壁つかみ忘れが多いのきついな~ぐらいはあるのですが,本作は使うボタンも少ないし「攻撃ボタン」みたいな俗っぽい要素がないところも非常に良い。そもそも(いちおうは)自然に立ち向かってるだけなので内なる戦いに終始するのってそれっぽいですよね~。本作で唯一ある戦闘シーンもあれなら「戦い」として納得感ある派です。


 本作って,見た目に反してめちゃめちゃ精微な指さばき,気の遠くなるような連続技,フレームやドット合わせ,その他音ゲー的要素(BGMや効果音に合わせて操作のリズムをつかむやつ)とか本編の範囲内では一切存在しないんですよね。

 かといって完全にパズルに寄っているかと言うとそういうわけでもなく。おそらく動的な障害物が少ないことが影響の一つなのかなとは思うのですが。あとは休憩多いとか,とりあえずいくらでも理由は出てくるんですけど,とにかくめちゃめちゃ丁寧にプレイヤーの挑戦心を掻き立ててくる。

 たとえば初期のスーパーマリオなんかだと,アクション自体はめちゃくちゃ難しいんですが(今やっても初代マリオ,マリオ2とかノーミスで抜けられない地帯が結構ある),凄い絶妙なところにキノコが隠してあるので,難易度に反して結構追い風プレーで誤魔化せたりするんですよね。それがない分こっちでは可能な限りプレイヤーの操作の意匠をくみ取ろうという方針なのかな。


 操作系に工夫が凝らしてあること自体は以前なんかの日記で取り上げた(なんかの日記で取り上げた話ばっかりしてるな)んですが,プレイすると思った以上に快適で凄い。ゲーム側が譲歩をしてくれている事が伝わってくるけど,でも別に勝ちをお膳立てされているわけでもないんですよね。おまけはしてくれるけどズルではないみたいな。そんなこんなもあって「これってこうすりゃいいのかなー」「いやこっちかもしれんなー」「少なくとも見えてる範囲の要素を組み合わせれば何とかなるもんなー」ってずーっとトライエラーすることに夢中になってしまう。ほんまに良いゲームだと思います。


 で。なんで「本編に限る」って強調しているかなんですけど。本編クリアしたらそのままの流れでおまけのステージみたいなのが連番で出てきて。「あ,まだ続きあるんだ~」くらいの感じで挑むじゃないですか。そうするとそこがめちゃくちゃ難しい。かなりシビアなアクションを要求されたり,いわゆる「仕様バグ」スレスレの動きを要求されたり,わけわからんアイテムのコンプのために謎解きに奔走させられたりと,だんだん「おや?」と思うシーンが増えてくる。

 非デフォルトな項目,いわゆる「隠し要素」がどんだけひねくれてても僕は別に良いと思うんですよ。それって「その作品が凄い好きな人」のためにあるものだと思うし,そこがゲームの外側からガツンガツンやらないと見つからんようなヤバい隠し方屋さんだったとしても,そこが「隠されている」以上,「あ~そうなんだ」と思うことしかできないというか。


 でもセレステって本編のあと,地続きで後日談みたいなのが始まるんですよね。そこでその「隠し要素」の収集であるとか,アクションゲーム仙人みたいなめちゃめちゃ細かい指さばきや連続技を要求されるようになってくる。そこがすごい残念だな~と思います。前になんかで言ったかもしれないんですけど,プレイヤーはゲームをやっている間,大体の場合「物語」を人質に取られているんですよね。人質を解放してほしくて交換条件を満たそうとしているわけで。それがわけわからんものであればあるほど,「いや,もう人質の命とかどうでもよくないか?」という気持ちになってきてしまうというか。

 そもそもこの辺のステージって後発で追加された物らしいのですが,そのバージョンから遊んでる身からするとそれもわからんので,うーん,後日談にめちゃくちゃ高レート吹っ掛けてきたな,みたいな感想が一番に出てしまうというか。

 クリスタルハートなんか隠し要素の最たるものだと思うんですよね。「普通に」遊んで「普通に」探索する範囲,つまり「見える壁に全部体当たりしてみる」程度のこころもちでは絶対に見つからないアイテムで。

 このゲーム,イチゴっていうふつうの収集要素があるんですが,このイチゴは入手リストが存在してて「この面のこのへんで取り忘れてるよ」って教えてくれるし,常識的な隠し方をしているのである程度捜索範囲が絞れるのですが。

 クリスタルハートはどこにあるかすらわからない状態で探さないといけないので本当にしんどい。でもクリア後のステージでは通行料として要求される。しょうがないからめちゃくちゃに探し回って,どうしても見つからんから観念して,自分のプライドを売って攻略サイトとか見ると,もう本当にわけわからない場所に隠してあるのを見て頭痛がしてくるわけですよ。謎のパズル解かされるとか,なんか道がない場所に無理やり道を作って移動するとか,そういうやつです。

 僕がめちゃめちゃセレステが大好きで,寝る間も惜しんですべての可能性に挑戦するような人であればよかったのですが,今僕は「15個のクリスタルハートを交換条件に物語の続きを人質に取られている」状態で,不本意ながら物語を進めるために集めている気分なんですよね。ていうかFezとかやらされてる時の気持ちが蘇ってきてしまった。


 これって例えば他のゲームとかでもよく陥る状態で,シレンのもっと不思議とかたまに本編の後日談を兼ねてたりするじゃないですか。ああいうのも結構最悪だな~と思ってます。目的はクリアにあるのであって挑戦そのものではないんだよな~みたいな。

 セレステも能動的にこのステージに挑む,つまり「このステージ自体が」何らかの隠し要素を兼ねていて,普通に挑戦している範囲では存在すら気づかないままであれば(つまり,攻略サイトなどを見て初めて存在に気づくのであれば),自らの意思で試練を受けに行っているのでまた感想も変わったんかなぁとか思っています。アシストモードは何か代替案にしても大ざっぱ過ぎんかという気持ちもあるけど,マジで無理になったらアシスト切るのもやぶさかではない(ただそれって,ゲーム側の敗北だと思うんだけどいいのかな~)


 そんな感じで,クリスタルハート集めはもう諦めて攻略サイト見て作業的に割り切ってやろうと思ってるのですが(自分で頑張って探しても見つからない(あるいは探した労力に見合うカタルシスを得られそうにない)と判断した),本編遊んだ範囲では「めっちゃいいゲーム遊んだな~」という感想を確実に持ったので,スイッチ持ってて月額払ってる人がいたらとりあえず触るだけ触ってみるのはええかと思います。

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