巨人サッカー選手 (Pixiv Fanbox)
Published:
2023-06-01 10:34:42
Edited:
2023-06-01 10:39:12
Imported:
2024-05
Content
強い日差しが降り注ぐ午後1時。
オフィスビルが立ち並ぶ、大都会のど真ん中に、ひとりの男が立っていた。
男は黒いサッカーのユニフォームに、ソックス、スパイクを身に着け、腕を組んで仁王立ちしている。
道行くスーツ姿のサラリーマンたちは、その場違いな格好の男に好奇の目を向けながらも、足早に去っていく。
しかし男はそんな周囲の様子も意に介さずに、不敵な笑みを浮かべていた。
男の名は、神島 京嗣(かなしま けいじ)。日本では誰もが知るサッカー選手で、ゴールキーパーである。
日本代表選手として活躍する彼が、サッカーユニフォーム姿で立っているのに、周囲にいる人は誰も目の前にいる彼が神島京嗣だとは気付かない。それには訳があった。実は、彼が今立っているこの場所は、日本の東京そっくりだが、京嗣にとってはパラレルワールドなのだ。つまり、彼はこの世界の住人ではないのである。だから京嗣の存在を知っている人間は誰一人としていないのだ。
京嗣がわざわざパラレルワールドの日本にやって来たのには、彼のとある恐ろしい目的に原因があった。
京嗣は、突如としてユニフォームのシャツを脱ぎ捨てる。上半身裸となり、筋骨隆々とした見事な肉体を惜しげもなくさらけ出す。腹筋がしっかりと割れており、両肩から背中にかけては、美しい逆三角形のラインを描いている。まるでボディービルダーのように発達した逞しい筋肉からは、雄のオーラが溢れ出すかのようだった。
公衆の面前で上半身裸となったことで、周囲の人たちの間にざわめきが広がる。やがて、近くの交番から出てきた警官が近づいてくるのが見えた。しかし京嗣はニヤリとした笑みを浮かべると、スゥーーっと息を吸い、身体中に力を込める。すると――
グググググッッ!!
急に京嗣の身体が膨張を始めた。元々186センチと大柄な身体が2メートルとなり、3メートルを超え、5メートルを悠々と越し、どんどん加速度的に急成長していく。
「なんだ?! なんだあれ!?」「ぎゃああああ!」
偶然そこに居合わせた人々は、京嗣の姿を見上げて、パニックを起こして口々に叫ぶ。京嗣は、大きくなっていく毎に自身の体の内側から溢れてくるパワーに身を任せるように雄叫びを上げる。
「グオオオオオオオオォーーー!!!!!」
隣接していた2棟のビルを、せまっ苦しいとばかりに押し倒しつつ、更に巨大な姿へと変貌を遂げていく京嗣。足のすぐ近くにいた人々を、その大きくなっていく足の下に巻き込みながらどんどんとデカくなっていく。
やがて、この近辺で一番背が高い、40階建ての鏡張りのビルの高さを追い越した頃に、ようやく巨大化が収まる。すると京嗣の身長は186メートル、そして体重8万3千トンの大巨人と化していた。40階建てのビルですら、彼の肩の高さほどの大きさだ。京嗣は、鏡張りのビルに映った自身の体へと目を向ける。元より逞しい肉体は、巨大化したことでより一層重厚感が増し、全身から発散される威圧感も凄まじいものになっているのが見て取れた。
運良く京嗣の巨大化に巻き込まれずに生き残った人々は、突然目の前で起こった超常現象に驚いて、腰を抜かしたり、あっけにとられてただその様子を見上げることしかできずにいた。
そんな彼らをはるか上空から見下ろしながら、京嗣は大声で叫んだ。
「小人共!今からこの巨人・神島京嗣様が貴様らを全員ぶっ潰してやる!!」
大音響の声がビリビリと街全体に轟く。
その直後、ほんのつかの間、シンと水を打ったかのような静けさが支配した。が、彼の言葉を理解した人々が次々と悲鳴をあげて逃げ出し始めた。
「うわーーー!」「ひいいいいい!」
すぐに街中は大パニックに包まれた。人々は我先にと逃げ出そうとするが、京嗣によってなぎ倒されたビルが邪魔をしてうまく逃げることができない。中にはあまりの出来事にへたり込んだり、気を失ってしまったりした者もいる。周囲は完全に混乱状態に陥っていた。
そんな小人たちの阿鼻叫喚の様子を見て、京嗣はニヤリと笑う。そして、足元を逃げ惑う群集に向けて、その巨大な足を持ち上げたかと思うと、シュッと素早く地面に打ち降ろした。
ズドオォォオンン!!
「ギヤアアァァ!!」「うわあああああ!!」
ただ一歩を踏み降ろしただけで、大地震が起こったような振動が襲った。京嗣が足を踏み下ろした箇所は、アスファルトが陥没し、大きな足跡をくっきりと残していた。その足の下敷きとなった数十人の小人や車は、まとめてペチャンコに踏み潰されてしまった。
「はっはははは!どうした!?さっさと逃げねぇと、踏み潰しちまうぞ!」
楽しそうに笑いながら京嗣は、必死に逃げようとする者の上に次々と巨足を踏み下ろしていく。その顔は、普段のスポーツマンらしい爽やかな表情からは想像出来ないほど凶悪で邪悪さに満ちたものだった。まるで虫ケラでも潰すかの如く冷酷に、無慈悲に踏み潰し続ける。
「うわあああ!」「ぐああああ!」「助けてくれー!」
スパイクを履いた足が、凶悪な破壊力を生み出し、小人を一瞬にしてミンチへと変えていった。京嗣が一歩、一歩と踏み降ろすたびに、血や肉片が飛び散り、道路が赤く染まっていく。
「あー!やっぱ気持ち良いー!プチプチ潰れてくのがたまんねー!」
京嗣は興奮した様子で、次々に足を振り上げ、逃げる人々を容赦なく蹂躙していく。京嗣の進撃の前に、小さな人々はなすすべもなく圧殺されていった。
狂暴性を剝き出しにして、残虐非道な蹂躙を楽しむ京嗣。いや、これこそが、彼の本当の姿なのだ。
彼はこうやって、己の鍛え上げた肉体を思う存分に使って、大暴れすることに無上の喜びを感じるサディスティックな嗜好の持ち主だったのだ。小人の街で思うままに暴れまわってストレス解消する。それこそが、京嗣にとってはサッカーに次ぐ至福の時間なのであった。
(いいぞ……。もっと俺を愉しませろ!)
京嗣の心の中では邪悪な悦びが渦巻いていた。その衝動に駆られるまま、京嗣は目に付いた建物を片っ端から壊していった。
グシャァアアッ!ズドーンッ!ドゴォオオオン!ガシャアアン!!
足元に建っていた銀行や郵便局を、豪快に蹴り飛ばす。
建物が次々と破壊される中、避難しようとする小人の一団が道路を駆ける姿を、京嗣は視界の端に捉えた。彼らは必死の形相を浮かべ、一心不乱に走り続けている。しかし――
「おら!俺様から逃げられるとでも思ってんのかぁ!」
京嗣がその逃げ惑う小人たちに向けてググっと手を伸ばす。
「グワッ!」「ウワアアッ!!」「や、やめてくれーーッ!!」
ゴールキーパーらしく大きな手が、数十人を一気に鷲掴みにしたかと思うと、そのまま一気に握り潰してしまった。
グチャ!! ビシャ!!!
骨の砕ける嫌な音がして、小人の肉がはじけ、鮮血がほとばしる。
その血肉で塗れた手のまま、更に逃げる小人へと手を伸ばす。
「ひいっ……!た、たしゅけて……!」
京嗣はそんな哀れな命乞いを無視して、新たに小人を掴んだ拳にグッと力を込める。とんでもない握力によって、あっという間にまるでプチトマトのように潰れてしまう小人たち。
「ふん……脆っちい奴等だぜ」
やがて京嗣は手についた血肉を振り払うと、次の獲物に狙いをつけた。それは、京嗣の傍らに建っていた、オフィスビルだった。
京嗣はその太い腕でパンチを繰り出す。硬い拳がビルのどてっ腹に叩きつけられ、ズドオオオオーーーン!!という轟音が辺り一帯に響いた。木っ端微塵となったビルの外壁や、内部のイスや机、大量の書類なども同時に吹き飛ばされていく。ビルの中層をえぐられたビルはやがて自壊し、砂煙を上げながら倒壊した。
「はははははっ!!ビルも脆過ぎて話にならねえな!!」
京嗣は高らかに笑うと、今度は向かいに建っていた3棟のビル群へ向けて、右足を大きく振り上げる。
「ふんっ!」
ズゴオオオオンン!!ガラガラガラ……
普段サッカーの試合でボールを蹴る時と同じ力加減で放ったキックが、いとも簡単にビルの群れを貫き粉砕する。
ビル群の上半分は、京嗣の強烈な蹴りによって消し飛んでしまった。しかし京嗣は、無残に残った下半分の上空に巨大な足を掲げたかと思うと、立て続けに踏み降ろす。
ズン!ズン!ズシン!!ズシン!!ズシン!!
容赦ない巨足の雨が、残されたビルの残骸に降り注ぐ。その猛攻によって、ビル群は瓦礫の山と化していく。ついにはどこかの管からガスでも漏れ出したのか、踏みつけたビルが突然爆発を起こした。メラメラと燃える炎が、京嗣の鋼の肉体を下から照らし上げる。その様は、恐ろしくもあり同時にどこか神々しくもあった。日本代表のゴールキーパーとして活躍する彼は“守護神”と称されるが、今、小人の街を蹂躙する京嗣は、さながら“破壊神”と呼ぶに相応しい存在であった。
京嗣は、小人の悲鳴や命乞いの全てに一切耳を傾けることなく、破壊衝動の赴くままに徹底的に、街を破壊し続けていった。
1時間ほど経過した後。
京嗣の破壊活動によって、辺りは瓦礫が散乱するだけの荒れ果てた廃墟へと変わり果てていた。動く人影はどこにも見あたらない。
「フーッ……フーッ……!」
近辺一帯の建物を全て破壊しきった巨人・京嗣の顔は興奮によって赤くなっていた。息も荒くなっている。
そしてなにより、京嗣の股間は雄大に膨れ上がっていた。ただでさえ大きく、よくロッカールームでチームメイトからも「京嗣さんの、すげぇデカいっすよね」などと茶化されるイチモツが、破壊の快楽によってより一層大きくなり、ユニフォームの短パン越しにもその存在感を示していた。
「そろそろ、本番いくかぁ……!」
京嗣はそう呟くと、ズウウゥゥーーと深く息を吸い込み始める。肺いっぱいに空気を満たすと、少し膝を曲げて重心の低い姿勢をとり、グッと拳を握って全身に力を込める。すると次の瞬間――
グググググッ!っと音を立てて、京嗣の巨体が、更に巨大化し始めたのだ。200メートル……300メートル……ぐんぐん質量を増し、膨張を続ける京嗣の肉体。道路のアスファルトを深く陥没させながら、巨大化のスピードをどんどん加速させていく。
「グオオオオオアアアアアアア!!!!!!」
京嗣は漲るパワーを解き放つかのように咆哮する。声の限りに叫び終えると、ついに京嗣の肉体の巨大化も終わった。
彼は、身長が実に18,600メートルの、超巨大な大巨人へと変貌していたのである。先程までは、ビルに囲まれながら暴れ回っていた京嗣だが、今やそのビル群は、京嗣の足の親指の高さにすら及ばない。ついさっきまで立っていた街の一区画が、京嗣の足元でちんまりと存在しているだけとなっていた。それほど、圧倒的で途方もないスケールにまで巨大化を果たしたのだ。
「ははははは!やっぱ超巨大化は堪んねぇぜ!」
超大音量の京嗣の声が轟く。
京嗣は先程まで暴れ回っていた、瓦礫のみとなってしまった街には、既に興味を失っていた。
もはや用済みと言うかのごとく見切りをつけ、新たな標的を、周囲の別の街へと切り替え、歩みを進める。
ズズズウウウウウウウウウウウウウーーーーン!
踏み出したたったの1歩が、その下にあった一区画をまるごと圧縮し、更地に変えてしまった。しかし京嗣はそんなことには全く気にも留めず、2歩、3歩と足を踏み出す。そのわずか数歩の移動で、まだ建物が破壊されていない、新品の隣町へと簡単に移動をし終えてしまった。
「よーしぃ、ここ使うかぁ……!」
京嗣は両膝をついてしゃがみ込む。両膝が着地した地点は当然、京嗣の体重に耐えることなど出来ずあっさりと圧壊してしまった。しかしそれもお構いなしの京嗣は、薄ら笑いを浮かべながら、ユニフォームのパンツに手をかけ、一気にずり降ろした。
ボロンッ!と勢いよく飛び出した京嗣の、巨根。その大きさたるや、まさに天を突く塔のようであり、既に大量の先走りが溢れている。先端から1滴、2滴と雫が落ちるだけで、その下にあった数十棟のビルは瞬く間に押し潰されてしまった。
しかし、京嗣にとってはこんなものはまだまだ序の口に過ぎない。京嗣は街を見下ろしながらニヤリと笑う。
「へへ……覚悟しろよぉ……俺のこの、超巨大チンコの餌食にしてやるからなぁ……」
そう言うと京嗣は、両手を一気に目の前に広がる地面へと差し込み、地盤ごと抉り取るように小人の街を鷲掴みにする。
そしてそのまま、小人の街を手にした掌で、自身の肉棒を強く握り締め、シゴき始めたのだ。
硬くいきり勃つ男根と、分厚く無骨な掌に挟まれた小人の都市が、悲鳴を上げるかのように激しい崩壊音を立てながら、粉砕されていく。
ゴゴゴゴゴグシャ!!ゴシャアァ!!!
想像を絶する強大な握力によって、サラサラと粉砂糖の様に細かい粒子となっていく、大都市のビル群の瓦礫たち。その細やかな刺激は、京嗣の肉棒に極上の快感を与えていく。
「おおあっ……すっげぇ気持ちいいい!!」
京嗣はあまりの気持ちよさに身を震わせながら、手の動きを加速させていった。
すると、京嗣の巨根は、目に見えて変化していく。ムクムクムクムクと肥大化し、やがて京嗣の竿は常軌を逸するサイズへと成長していく。その太さ、大きさは、もはや京嗣の胴体と変わらないほどだ。まるで又座から、胴体が新しく生えてきたのかと錯覚させるほどにまで成長を遂げた、京嗣の巨根。巨木の幹のように血管をビキビキに浮かばせながら赤黒く膨張し、亀頭が頭の高さを超えてしまっている。
「ああぁ!やべぇ!」
京嗣の男根の先端からは止めどなく先走りが分泌され続け、都市に降り注ぎ圧壊させていく。
京嗣が身悶えする度、巨大な手を動かす度、大地震が発生して周囲はこれまで体感したことのない大激震に揺さぶられる。
「あ゛あ゛っ!すげぇっ!俺、神!神!神!破壊神だ!!!」
京嗣は、己の肉体が生み出すパワーにすっかり心酔し、無意識のうちにそんなことをうわごとの様に叫びながらひたすらに自身を刺激し、快楽に没頭していった。もはや彼の目には地上の小人など見えてはいない。あるのは圧倒的な力によって、何もかもを蹂躙するという破壊欲のみ。そしてその興奮が最高潮に達し、ついにその時が訪れた。彼の巨体がビクビクっと一際大きく震え、そして――
「うぐぁっ!……もう、イクっ、イクぞオラアアアアア――!!」
ドピュルルルーーー!!!ビュッビュルルーーー!!!ドピュルルルーーー!!!
京嗣の巨根から、大量の白濁液が放出される。何度も何度も巨大な砲身を震わせて、小人の街の上空に巨弾を打ち上げていく。まるでゼリーのような濃厚すぎる精液が空一面にぶちまけられ、太陽に照らされてキラキラと輝いた。やがて超巨大男根が吐き出した精液は、重力に従って地上へと降り注いでいく。
ズッドオオオーーーンン!!!! ドガガガガーーーン!メキバキーーーン!!
隕石のように降り注いだ超濃厚精子たちが、大都市の広範囲を押し潰していく。
その量は尋常ではなく、一帯はまるで真っ白いマグマに包まれて飲み込まれてしまうほどの有様であった。
「ウグオオオオオオオオォォォ!」
大噴火のような射精を何度も何度も繰り返した果てに、京嗣はようやくその動きを止め、長く息を吐く。
「ふぅーーーーーー……」
顔に纏わり付いた粘液を拳で拭うと、ゆっくりと辺りを見渡した。
一面にドロっとした京嗣の精子の海が出来上がっている。
小人の街は、京嗣の発射した精液に飲み込まれ、白く染め上げられていたのだ。
京嗣は、己が成し遂げた、精液で小人の街を跡形もなく消し去るという、あまりにも現実離れした光景を目に焼き付けるかのように、周囲をしばらく見つめていた。やがてそれに満足すると、
「ふぅ……今日はこのぐらいで勘弁しておいてやるか……」
そう呟いて、京嗣は立ち上がる。するとその巨大な体がフッと煙のように消え失せた。
それまで圧倒的な存在感を放っていた巨人の姿が突如として消失したことで、後に残ったのは、濃い栗の匂いを放つ白濁と、小人の街の残骸のみの、荒寥とした風景だけであった。
終