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蠢魔に囚われたドゥルガー。

それらの魔物を操っているのは、「青髭」としての側面が強く現れたセイバー・ジルドレェだった。

「…………」

「フフ、フハハハハハ。妻よ、我が美しい女よ。貴様は俺のモノとなれ。陵辱の限りを尽くし、美しい音楽を奏でさせてやろう!」

「当女神に対して、このような行為は無意味であります。私は、魔を殲滅するもの。破壊と殺戮。それだけの機能を搭載した兵器に他なりません」

キャスターに囚われたとて、ドゥルガーに焦燥の様子は見られなかった。

元より、神々の怒りにより産み出された「魔を殺すためのシステム」。いわばそのような殲滅兵器。

私欲を出すこともなく、ただ悪きモノ全てを消し飛ばす機構であるそれは、キャスターをただじっと清澄な瞳で見つめていた。

「当女神の機能低下……稼働率減退……瞬時に体制を立て直します。モード、神罰執行。焼却兵装の起動を申請中――」

「そうはさせるか美しい女よ。泣き叫べ、喘ぎ狂え。狂気はこの部屋より溢れ出す。今に始まるぞ、さあ、さあ!」

ドゥルガーは脱出……蠢魔による拘束からの脱却を試みる。

自身に搭載されたエネルギーの、爆発的な放出。

ただそれより早く、キャスターが動いた。

「ッ……う、っ……❤️」

(ズブっ、ずぷぷっ)

「んあっ……はぁ、あぁあっ……❤️」

「こ、これはっ……問題行動を確認。当女神の内部へ、魔が、侵入して――」

「フフ、フフフフッ……!」

(ずぷっ、ずぷっ、ずぷっ)

「未知の、感覚――該当記録はありません、っ……❤️ これは、早急に……対処、しなければ……し、神務に、支障を、来してしまいますっ……んはあっ❤️」

膣内を激しく蠕動する蠢魔の触手。

ドゥルガーは自らに押し寄せる感覚に疑問を覚えつつ、必死に抵抗と脱出を試みる。

「くっ、うううっ……❤️ 何の、真似ですかっ……このような行為は無意味と断じた、はずっ……当女神が、機能停止することは……ありま、せんっ……❤️」

「そうだろうとも。悪夢はまだ始まったばかりだ。貴様は美しい女だが、我が妻となるには反抗的にすぎる。今に屈服させてやろうとも、フハハハハハ!」

キャスターがけたたましく笑う。

それを合図に蠢魔が怪しく動き、ドゥルガーの体を取り囲むと――

(ぷすっ)

「ッ――ううっ……❤️」

「何を、してっ……当女神の運用において、そのような行為は――」

(どくんっ)

「うあっ、はあっ……んあぁぁぁあああっ❤️」

(びくん、びくんっ)

「はぁっ……はぁっ……❤️」

胸部に何らかのエネルギーを注入……流し込まれた途端、今までに感じたことのない快感がドゥルガーに押し寄せた。

ラニメントの供給……否、そんなものではない。

肉体に迸るこの感覚は、間違いなく自分には不要で未知なるモノ。

それゆえドゥルガーは対処に戸惑い、込み上げてくる熱い感情を抑えきれずにいた。

「忌まわしき魔を内包した感覚はどうだ。堕落しろ、恭順しろ! 我が妻となるに相応しい女となれ!」

「我に、そのような――、っ……緊急事態を確認。ただちに、全兵装の開放による広域殲滅行動へと移行し――」

(ずぶうぅぅぅう!)

「んはあっ、はあああっ❤️」

(じゅぶ、ずぶっ、ぢゅぽっ、ずぼっ)

「んんっ❤️ はあっ❤️ んあっ、ああっ❤️ ぁぐっ……うぅんっ、ふうっ……はっ、はっ……んああっ❤️」

「これ、はっ……非常にマズイ、状況と、推測っ……❤️ 当女神の、回路に……致命的な、バクが、発生中っ……❤️ はあっはあっ、思考が、定まりませんっ……❤️」

キャスターの策略により感覚を狂わされたドゥルガーは、尚も供給される快楽という名の毒にただただ困惑し続ける。

忌まわしき魔。殲滅対象。本来であれば焼却に何ら問題の無いはずのそれらが、自身を好きに弄んでいる現実――

「おっ、ぉっ……❤️ おか、ひくっ……わ、私は、魔を殲滅するための女神、ですのにっ……こ、これはっ……❤️」

「当女神の、著しい機能低下を……確認……っ❤️ 躯体、浸食率……65%っ……これ以上の、消耗は……危険だと、判断しますっ……❤️」

自身を陵辱する蠢魔の動きは苛烈さを増していく。

人外の……文字通り人ならざるモノによる、人の断りを外れた、埒外の快楽。

もはやドゥルガーに、それに抗うだけの力は残ってはいなかった。

「はぁ、はあっ……やめ、なさいっ……❤️ それ以上の、行為はっ……我が、肉体の……許容限界を、超えてしまいますっ……❤️」

「やめてなるものか。この程度ではまだまだ足りん! 我が愛に鳴け、我が狂気を孕め! さあ、仕上げの時間だ――!」

「ひぅううううんっ❤ うぐっ、あぁっ……んんっ、はあっ❤️ んんぅ、おおぉっ❤️うあっ……あっ、はあああっ❤️」

「おっ、あおおっ❤️ んんっ、おっ、ほおぉっ❤️ おっおっ❤️ んんおぉぉおっ❤️」

キャスターの思惑通り、凄まじい勢いで理性を消耗していくドゥルガー。

抵抗する力も失われ、いよいよ以て終わりの時が近づこうとしていた。

「あっあ、くるっ❤️ キテ、しまいますっ❤️ このまま、ではっ……堕ち、てっ……あっ、そんなっ……もう、限界、っ……❤」

「さぁさぁ、開け! 開くのだ、我が妻よ! 狂気溢れるその部屋の扉をっ……!」

(びゅるぅ、ぶびゅううううっ―― !)

「おっ、ンぉ、おおぉぉぉぉおおっ❤️❤️❤️」

(びゅる、びゅるる)

「おっ……ほお、っ……❤️ お……おぉっ……❤️」

「はぁ……はぁ……❤️」

「フフ、どうやらちょうど孕み終えたようだな。それで良い、それで。俺を飽きさせぬ限り、貴様を殺すのは後にしよう。さあ……もっと愉しませてみろ!」


ドゥルガーの肉体は完成に沈黙した。

もはや敵が何を言っているかも聞こえない。

自身の肉体に起きた変化を、ただただじっと受け入れていた――




その後――

「んっ、んじゅるっ……ずずっ、じゅぷぷっ❤️ んんっ、はあっ……んむっ、ぢゅる、じゅぷうっ❤️」

「はぁ、はぁっ……もっと、っ……❤️ んっ……はぁ、っ……もっと、です……もっとしてっ……❤️」

「フフフ、完全に壊れてしまったか。まあそこそこ楽しめた方だがな」

「んんっ、あっ❤️ はあっ❤️ あっ❤️」

「んむぅぅうううっ❤」

「やはり丈夫な女はイイ。嬲りがいがある。使い物にならなくなるその時まで……しっかり最後まで味わってやろう」

「んっ……んぶっ……❤」

(当女神の、機能……完全、停止……浸食率……100%……および、受胎を確認……神務の遂行に、失敗しました……❤)

ドゥルガーは思考を放棄した。

もはやその肉体を動かすことは能わない。

ただキャスターに弄ばれるままに、その後も蠢魔に犯され、忌むべき魔を産み落とし続けるのだった。



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fromペーパームーン。

蠢魔くんとかいう触手界期待の新人。

あれ見た時からメデューサ(剣)とどっちにしようかと思ってこっちにしました。

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