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5:目的 ――その頃、淫魔の祠。生贄の間では…… 「いひゃああぁぁぁぁはははははははははははははははははははは、ギャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ、えひ、へひぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!! やめっっ! やめでぇぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!!」  広い空洞のような広間中に響き渡る甲高い笑い声。この声の主は先程までの平静さが嘘であったかのように顔と胸を天に反らせて笑い狂っている。  自身に掛けた感覚鈍麻化の魔法……もとい、感覚鋭敏化の魔法により身体の感度は倍以上に上げさせられており、風が吹いただけでも飛び上がるくらいに敏感に感じ取ってしまう。  そんな彼女にラフェリアの責めは容赦がない。  逃げられないよう枷によって固定されている彼女の素足を片手で上から体重を軽くかけて足裏が反る様に押さえ込み、その反り返りピンと張った足裏の柔肌を反対の手で掻き毟る様にくすぐり回している。  ただでさえ触られればこそばゆさを感じてしまう箇所であるのに逃げられないよう押さえつけられ、全く身動きが取れなないよう反らされた足裏を5本の細い指先が這い回るのだ……くすぐったく感じないわけがない!  このくすぐりが始まってエリシアは一時たりとも笑いを堪える事は出来ていない。足裏の神経を直接触られているかのようなくすぐったさに大口を開いて笑い悶えてしまう。  笑いたくないのに……。笑顔を見せたくもない憎むべき敵が傍にいるのに……。 「アヒャヒャヒャヒャビャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!! く、苦しいぃぃっひひひっひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!! 止めてっへへへへへへへへへへへへへへへへへ!! 一回止めでぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」  あろうことか敵に向かって懇願さえしてしまう。このむず痒くて仕方がない刺激を止めてくれと……。  しかし、ラフェリアはそんな懇願を聞き入れてはくれない。 「こ~~ちょ、こちょ、こちょ、こちょ~~♥ こちょこちょこちょ~~♥ こちょこちょこちょこちょこちょこちょ~~♥ ほらっ! まだまだこんなモノじゃないわよ、私のくすぐり責めは! 腹が捩れるまで笑わせ続けてあげるから、もっともっと声を上げて悶えなさい! ほら、ほらぁ~♥」  止めてくれと懇願すると逆にくすぐり方が強くなる。土踏まずのみならず母指球やカカト、足指の間に至るまで……こそばゆいと感じる箇所を徹底的に指が這いまわりくすぐり犯していく。  止めてと言ってはならない……エリシアはその事を重々承知しているが反射的に出てしまう言葉を抑える事は出来ない。  言ってしまう……本能が望む言葉を。 「おでがいぃぃひひひひひひひひひ!! 少しでいいがら休まぜでぇぇへへへへへへへへへ!! だひゃーーっひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! へひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、いひひひひひひひひひひひひひひひひひ……ゲホゲホっ!!」  笑う度に肺の酸素が吐き出され窒息感を感じてしまう。必死に酸素を取り込もうと口を開けるが呼吸をしようとすると笑ってしまって逆に酸素を逃がしてしまう……。それが延々繰り返される。ラフェリアのくすぐりが笑いのツボを的確に責め抜きエリシアの意思と無関係に彼女を笑わせ続ける。  笑いたくなどない……でも笑わずにはいられない!   笑いを止めたい! 今すぐ足裏をくすぐっている彼女の指を払い除けてしまいたい! 足を横に振って淫魔のこそぐりから逃れたい! 逃げたい! 逃げたいっ!!  そう心の底から思っていてもエリシアの足は枷の拘束から逃れる事は出来ない。ラフェリアの魔の手から逃れる術は何一つない。 「反対の足はどうかしら? こっちもヨワヨワかなぁ? 試してあげる♪ ほら、大人しくなさい♥」  右足の責めが中断され反対の足に手を伸ばし始めたラフェリアにエリシアは必死に抵抗しようとする。足首から下を上下左右に動かし足指をバタつかせて彼女なりに必死の抵抗をして見せる。  しかし、その抵抗は簡単に封じられてしまう。片方の手で足の指を掴まれ、右足の時と同様体重をかけ足裏を反らすように固められる。  そして伸び切った足裏の皮膚に赤いマニキュアを塗った彼女の指が優しく触れ、指先だけでモショモショと足裏の筋をこそぐって回る。  そのこそばゆさたるや筆舌に尽くしがたい! 数百年を生きたエルフの彼女でも経験した事のないむず痒さが足裏を襲う。  かつてこのように足裏を集中してくすぐられた経験などエリシアには無い。当然このように大笑いした経験も笑いによって苦しめられると言った経験もした事は無い。それ故今のこの苦しみは彼女にとって未知の苦しみであり彼女自身もこの笑い苦しむ拷問に対してどう立ち向かえばいいか見当さえつかない。  ただ、くすぐったくて……ただ笑いが止められなくて……ただ苦しんでいる。それを繰り返している……延々と……。 「こ~~ちょ、こちょこちょこちょ~~♥ コチョコチョコチョコチョコチョ~~♥ こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ~~♥」  腰をバタンバタンと石ベッドに打ち付け、たわわな胸を震わせ、長いブロンドの髪を振り乱して笑い悶える。  細い指先が足裏の敏感な皮膚を撫で回す刺激が耐えられない。こそばゆくてこそばゆくて……笑う以外の選択肢が彼女に用意されていない。  ただでさえくすぐったくて笑ってしまう責めなのに、感覚を鋭敏にしてしまう魔法なんて掛けてしまっているからそのくすぐったさは倍以上にも感じてしまう。肌と神経の場所が入れ替わり、直接神経をこそばされているかのような剥き出しのこそばゆさ。エリシアにそのこそばゆさを耐えきる余裕など持ち合わせてなどいない。ただ笑い狂って身体を拘束ベッドに打ち付けながら無駄に体力を消費していく事しか彼女に許されてはいない。 「あびゃあぁあぁぁぁぁぁぁ~~はははははははははははははははははははははははは!! いぎぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、えひへひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! やめでぇぇへへへへへへへへへへへへへ!! 今すぐにやめでぇぇぇぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!! ダヒャァァ~~っっヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!」  笑い悶える姿はまるで子供の様……。身体をバタつかせ、普段開かない口を大きく開き切って、目尻には涙を溜め、頭は横に振り乱して笑い狂う様は子供の無邪気な笑い方を彷彿とさせる。  しかし、彼女は立派な大人だ……。それも人間たちの倍以上も長く生き、人生経験も豊富な大人の女性なのである。そんな彼女が、子供の様に笑い狂う姿は大きなギャップを生み……笑いが止められなくて苦しむ姿は異常な程官能的にラフェリアには映ってしまう。  心身ともに清楚で知的で頼り甲斐のある大人のエルフが足裏を乱暴に掻き毟られるだけで子供に戻ったかのように笑い悶える姿は、彼女のイメージを完全に壊し新たな一面をラフェリアに見せつける。  そのギャップにラフェリアは興奮し、くすぐる指はついつい激しくなってしまう。もっと笑わせてみたいという欲が次々と生まれ湧き、その欲求に従う様にくすぐりは激しくなっていく。 「えぎぃぃひひひひひひひひひひひひひひ、アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ、へひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!! く、苦ひぃ!! 苦ひぃぃぃっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひ!! だひゃ~~ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ……」  身体を右に捻っても、左に捩っても足裏に与えられるこそばゆさから逃れる事は出来ない。逃げたくて逃げたくて仕方がないけれど、逃がしては貰えない。ラフェリアの指が止まってくれない限りは敏感になり過ぎた足裏を襲うこそばゆい刺激からは逃れられない。逃げられない……彼女のくすぐりからは決して逃げられない。 「楽しいでしょ? 童心に帰って思いっきり笑うのは……。笑いが絶えないくらい楽しいでしょ? ね?」  ラフェリアの爪先が土踏まずの伸び切った窪みをカサカサと引っ掻く刺激が堪らない! 痒すぎてムズムズしすぎて思わず笑ってしまう。 「楽じぐないぃぃぃひひひひひっひひひひっひひひひひひひひひひひひ!! 楽じいわげないでしょぉぉほほほほほほほほほほほほほほ、いひゃっっははははははははははははははははははははははははははは!!」 「そんな筈ないわ。だってほら……こんなに楽しそうに笑ってくれているんだもの♥」 「はひっ! はひっっ!! く、く、くすぐられて笑わされているだけよ!! 楽しいなんて微塵も――んぴゃっっ!? ひぎゃあぁぁあぁっぁははははははははははははははははははははははははははははははははは!!」 「嘘おっしゃい♥ 本当はこんな風に思いっきり笑ってみたかったでしょ? 体裁や他人の見た目なんか気にせずに……思いっきり♥」 「はぎぃぃひひひひひひひひひひひひひひひ、いひぃ! いひぃぃぃひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひ!! そんにゃ訳ないっっひひひひひひひひひひひひひひ!! そんな事思う訳がないぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!! はひゃっっははははははははははははははははははははははは、だひゃぁぁはははははははははははははははははははははははははははははははは!!」 「遠慮しなくていいのよ? ここではそんな体裁とか見た目とか気にせず好きなだけ笑わせてあげる♥ 昼も夜も関係ないわ、日付や時間さえも関係ない……貴女の残りの人生は全部笑って過ごして貰うんですもの。最後の最後まで……ね♥」 「ぎひっっっっひひひひひひひひひひ!! な、な、なんでこんな事をっっほほほほほほほほほほほ!! 何でこんな訳が分からない事に執着するのよぉぉぉぉ!! 貴女はっッ!!」 「えっ? なんでこういうことが好きかって? フフ♥ そうね……敢えて言うなら……性癖みたいなものかしらね……」 「せ、せ、性癖? はひ、はひ、はひぃぃぃっひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、いひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、んはぁぁはははははははははははっはははははははははははははははは!!」 「私ね? 淫魔の中でもかなり変わってて……変癖種って呼ばれているの♥」 「へ、変癖種? な、なによそれっっへへへへへへへへへへへへへへ!!」 「そう……貴女達で言う所の……特殊性癖と言っても間違いじゃないかもね……」 「と、特殊っっ!? うぷっっっふふふふふふふふふふふ!! んくっっくくくくくくくくくくくくくく!!」 「生まれて物心がついた時には、この行為に魅力を感じていたわ……。くすぐって笑わせるっていう行為が……無性にエッチに感じて仕方がなくなってしまったの♥」 「な、何よそれぇぇへへへへへへへへへへへへへ!! 意味が分からないっっひひひひひひひひひひひひひ!! 全く意味が分からないぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!!」 「私も自分でよく分からないわ。でも、私達淫魔は捕食対象を淫らな気持ちにさせなくちゃいけない一方で私たち自身も欲情しないといけないの……。だから最初は困惑したわ……エッチな事しても全く欲情してこなくなっちゃったんだから……」  不意にラフェリアの手が動きを止める。足裏に触れてはいるが先程まで激しく動いていた指先はエリシアの足裏に触れたままその動きを止めて話す方に意識を向けた。 「欲情しなくなったらご飯が美味しく感じられなくなるの……。ただただ水を飲んでいるかのように無味な食事をする羽目になってしまう……」 「はぁ、はぁ、はぁ、それは……ご愁傷さまね……。変態の変異種というのも……苦労するモノなのね……初めて知ったわ……」 「でもね、こんな風にくすぐって人を笑わせている間は――」 ――サワ♥ 「あひっッ!!?」 「普通の淫食よりも数段気持ち良くお食事が出来ちゃうの♥」 ――サワ……サワ……♥ 「はひっっ!? や、やめっっ!! んあっっっふ!! くくくくくくくっっ!!!」 「不思議よね? なんでこんな行為で……興奮しちゃうんだろう……」 ――ソワ、ソワ……ソワソワソワ……♥ 「あぎっっひひ!? や、ひっ!? さ、さ、触るなぁぁぁっっふくくくくくくくく!!」 「それに今はね……食事だけが目的じゃなくなっているのよ? もっと壮大な目的が私にはある……」 「あひっっっ!!? はひっ!! そんなに……ゆっくり……弄らないでッッ!! ふくっっっふふふふふふ……ンんっっくくくくくくくくく……」 「エルフの体液には、その長寿の源であるマナが溶け込んでいるというじゃない? それをね……集める手っ取り早い方法がコレなの♥」 ――コ、チョ……♥ 「うひっっっっ!!?」 ――コ……チョ……。コ……チョ……。 「ひぎっっっひひひひ!? んぐっっっっっ!!」 「くすぐって……暴れさせて……汗をかかせて……涎を垂れさせて……涙を流させて……普段エルフが流さないであろう体液をこの拘束台で集める……。淫液には決して混ざる事の無いこの長寿のマナが混ざった体液を、人間が生み出した霊薬の精製技術と掛け合わせて効果を何倍にも高めて不老不死の秘薬を作り上げる……それが私の目的よ。どう? 中々に壮大でしょ?」 「っっひ、くくくくくくっっ!? 私達の体液を使って……不老……不死の秘薬を……作る……ですって? はくっっふふふふふふふふふふふふ!!」 「そう……。でもその体液に含まれるマナはかなり微量なの……。まぁ、エルフの力の源でしょうからそう簡単に絞り出せる訳もないけれど……熱にも寒さにも耐性のある貴女達から体液を絞り出すにはこの方法しか無いと思ってるわ……」 ――コソコソ♥ コソコソコソ♥ 「はぐっっっふふふふふふふふふふ!? んくふっっっっふふふふふふふふふふふっふふ!! んんんっっっ!!!」 「だから、私の食事も兼ねて存分に貴方のお姉さんには笑って貰う予定だったの……長い時間をかけてじっくりと……ね?」 「っっくふふふふふふふふふふふ!! だ、段々……早くなって……くふっっ!!?」 「でも逃げられちゃった……あの厄介な“琥珀化”なんていう防衛機構に邪魔されて……くすぐれなくなっちゃったの……」 「はひっっ!? はひっっっひひひっひひひひひひひひひひひひひ!!」 「あの村を滅ぼして……別のエルフが居る集落でも襲おうかって考えていたけど……、貴女が来てくれた♥ まさか……エルフが2匹もあの寂れた村に居るなんて思いもしなかったわ」 「や、め……へひっっ!? こそ……ばい……っっくくくくく!! その触り方……凄く……こそばいっっっ!!」 「だから、今度は貴女のお姉さんの二の舞にならないように……じっくりネットリ責め立ててあげる♥」 「きひっっひひひひひひひひひひ! ちょ、カサカサしないでっっっ!! だ、だめっっっ!! こそばいっっ!!」 「貴女のマナを出し尽くすまで……琥珀化はさせないわ♥ 貴女のお姉さんのおかげで、どれだけ責めれば琥珀化するか分かったのだから……そのギリギリまでを責めてあげる。身動き取れない貴女を……こそぐり回して、笑わせ続けてあげる♥ 今日から……毎日……ね♥」 「ひっっ! ひひっっ!? いひひひひひひひ!! はひひひひひひひひひひひひひひひ!! や、や、やめてっっ!! 爪の先で……撫で回さないでっっっ!! これ以上されたら……私っっ耐えられなく……なる――っっひ!?」 「耐えなくていいの♥ 貴女はこれから私の為だけに笑ってちょうだい? 貴女の弱いトコ……これからたっぷり引っ掻き回していってあ・げ・る・か・ら♥」 「だ、だめっっへへへへへへへへへへ!! も、もうだめっっっっへへへへへへへへへへへへ!! 耐えられないっっひひひひひひひ、やめてっっっ!! いやっっっ!! くすぐらないでっっっっ!!」 「さぁ、夜はまだまだこれからよ? 寝る間も惜しんで貴女のカラダを“くすぐり漬け”にしてあげるから……たっぷり笑い狂ってね?」 「はひぃぃぃヒヒヒヒヒヒひひひひひひひひひひひひっっ!? や、や、やめなさいぃぃぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!! やめろぉぉぉほほほほほほほほほほほほ!! はひゃぁぁぁははははははははははははははははははははははははははははは!!」  外の世界ではすでに陽が沈んでいた事などエリシアは知る事も出来ない。彼女にとって人生で一番長く感じられたであろう夜はこうして幕を開ける事となる。  誰も助けには来てくれない……助けを望められる状況でもない、この絶望の祠の奥底で……エリシアはただ笑いを響き渡らせる事しか許されない。  それがどんなに苦しく辛い笑いだとしても、彼女に抵抗する術は存在しない。  身体の敏感な部分に纏わりつく淫魔のいやらしい指先に踊り狂わされるかの様に笑い悶えるエリシア。その一方で数キロ離れた村では彼女とは違う境遇で悶える女性がそこには居た……。  誰かの所有物であるかのように印字された蜘蛛の形をした呪いの刻印を背中に携えた彼女が、与えて貰ったベッドの上で湧き上がってくる嬌声を押し殺そうと必死にのた打ち回っている。  自慢の赤いポニーテールを左右に振り乱しながら……。

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