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#30 「私を……選んで頂けるの……ですね?」  不安そうな眼差しで見つめていた恵里の表情が貴方の告白を受けパッと花が開いたかのように笑顔が明るく咲く。  普段の無愛想な無表情とは違う真に嬉しそうな笑顔……貴方はその笑顔を見れて後悔の念は何一つない。例えその笑顔を妬ましく睨みつける2人の曇った表情を間近に見ていたとしても……。 「ふんっ! 何よ! 約束が違うじゃない! あんたは私だけの奴隷でしょ? そう契約を交わしたわよね?」  すぐさま鈴菜が貴方の目をこれでもかと睨みつけ問い詰める言葉を発する。その問い詰めに貴方は申し訳なさそうな表情で答えようとするが、それよりも先に長女の美咲からも貴方を責め立てる言葉が投げかけられる。 「私の想いにも気付いていたくせに……貴方は簡単にその思いも反故にしてくださるんですね? なるほど……理解しました」  2人の責め言葉に貴方は額に脂汗を浮かべ反論の言葉さえ紡げない口をキュッと真横に結ぶ。地鳴りさえ聞こえてきそうな威圧感を帯びた軽蔑の眼差しに貴方は唯一動かせる顔を横に傾けその視線から逃れようと試みる。しかし、鈴菜の手が逃げようとする貴方の頭を鷲掴みにし無理やり正面に向かせた。 「なに逃げようとしてんのよ! そんなご身分じゃないでしょ? 今のあんたは!」  後頭部を石ベッドに擦り付ける勢いで頭を正面に向かせた鈴菜は怒りの剣幕で言葉をまくし立て貴方への威圧を強める。 「私を選ばなかったということは……これからどうなるか……覚悟は出来ていますよね?」  語気を強める鈴菜とは対称的に美咲は地を這うような低い声で凄みの利いた声を出し、貴方の顔に両手を差し出してその手をコチョコチョと動かしてみせる。  それに続くように鈴菜も顔をにや付かせながら同じく手を貴方の目の前に掲げ、指を折り曲げながらくすぐるフリをしてみせる。  貴方はその指の動きを見たと同時に先ほどまでくすぐられていた感覚が目覚め直すように蘇り、体中の神経が泡立つようなムズ痒さを感じ始めた。  告白したことに後悔はない……後悔はないが……。 「絶対に許さない! 私をコケにしたあんたは……この手でくすぐり殺してやるわ!! 覚悟なさい!!」  告白対象に選ばれなかった2人の目は獲物を狙う女豹のごとく怪しい光を宿している。 貴方に向けられたその視線……それはまさに貴方への死刑宣告を語っているに等しかった。  ある程度貴方の怯える顔を堪能した2人は、目や言葉で合図を交わすことなくそれぞれ別々の方向へ歩み始め、まるで始めから責め場所を割り振られていたかのように配置についていく。 「フフ♥ 足の裏を本気で責めるのは……いつぶりでしょうか……。楽しみです♥」  美咲は海老反るように拘束された足の裏へ…… 「よいしょっと♥ さぁて、死ぬほど笑わせてあげるから楽しみにしてなさい?」  鈴菜はベッドに上がり、その小さな尻を貴方の下腹部に預けつつ座り、手をワキワキさせながら貴方の脇腹を狙っている。  2人はそれぞれが狙っている箇所をじっくりと眺め、やがてゆっくりと手をその箇所へと近づけていく。  美咲は右足裏の土踏まずに狙いを絞りその窪み部分へ両手を運び……鈴菜は緊張するようにピンと引っ張られるように伸ばされた貴方の脇腹に向けて左右同時に……。  手が近づき、指先が皮膚の表皮に僅かに触れると、その次の瞬間! ――こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょっッ!!  思わず不自由な身体を限界まで海老反ってしまいたくなる程のくすぐったさが足と腹部から同時に送り込まれた。  無刺激だった両箇所に嵐のようなこそばゆさが与えられ、貴方は咳き込みと同時に大きな笑いを吐き出し始めてしまう。  片方の足に対して10本の指が這い回るおぞましいこそばゆさ……足指からカカトまでありとあらゆる箇所が美咲の指に触られこそばされていくその刺激は例え足裏がどんなに鈍感な人であってもくすぐったいと思わずにはいられないだろう。しかし貴方は決して足裏が鈍感な人でも今回初めてくすぐられるという一般人というわけでもない。先程まで三者三様のくすぐり責めを受けていて、こと“くすぐられる”に関しては敏感させられていたと言っても過言ではない。そんな状態の貴方に与えられるくすぐり方としては……残酷で苛烈だと言わざるを得ない。  徐々にこそばゆさが増幅する助走のようなくすぐり方はせず、とにかく笑わせることだけを重視したくすぐり方。貴方が弱いであろうと思われる箇所をこれでもかと触って刺激するくすぐり方はもはや笑いを強要しているという行為に他ならない。  左右の脇腹を掴むように握り親指に力を込めてグニグニとくすぐる鈴菜の手も美咲のくすぐりと同様に耐え難い。 しっかりとくすぐったいツボに親指を差し込み、過敏な神経を無理やりいじくるように掻き回し揉みほぐしていくその動きは、もはやくすぐったいと知覚する前に笑いが口から吐き出されてしまう。まるで脳を直接くすぐられているかのような脊髄反射的な笑いが込み上げてきてしまう。  貴方は2人の責めに為す術なく笑わされ……何の抵抗もさせてもらえずにその苦しい笑いを吐き出し続けていく。 「こ~~ちょ、こちょこちょこちょぉ~~♥ どうですか? こそばくて堪らないでしょ? 片方の足裏を集中的にこそばされるなんて中々ありませんからね……。新鮮な感覚で楽しいでしょ? ほ~~ら、こちょこちょこちょ~~♥」  確かに片方の足裏を10本のすべての指でくすぐられた経験などほとんどない。しかし、それが“楽しい”と思える程心に余裕を持てている貴方ではない。  たくさんの虫が足裏を縦横無尽に這い回っているかのようなおぞましいこそばゆさ。その気色の悪いムズ痒さに貴方は大口を開けて笑い悶えさせられる。 「脇腹マッサージはどう? あんたの“ツボ”だけを集中してまさぐってあげてんのよ、気持ち良いでしょ?」  彼女の言うツボとはくすぐりに弱い“笑いのツボ”の事であり、そこをまさぐられて気持ちが良いという感想を漏らすことはない。体に電流が流されているかのようにくすぐったい! と表現する事しかできない。 普段はたゆんでいて緊張などしていない脇腹の神経だが、今は万歳を強制され肌も筋肉も神経の筋も全て引き伸ばされ緊張させられている。そんな緊張状態にある神経を親指の指先でコリコリと刺激されれば……想像を絶するもどかしいくすぐったさが瞬間的に貴方に襲い掛かる。それは脇腹に電極を当てられ最大出力の電気を流されているかのよう……。そんな拷問まがいの刺激に無防備な脇腹が耐えられるわけがない。   「「こ~ちょ、こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ~~♥♥」」  2人の煽りの声がシンクロする。示しを合わせたように低い声と高い声が重なり聞き方によれば美しいハーモニーのようにも聞こえる。しかし貴方はそのハーモニーを聞き入ることも音を楽しむ余裕すらもない。この煽り言葉は貴方を殺すための呪文のようなものなのだから……本当は聞きたくもない。聞きたくないと思ってはいるが手を下ろせないから耳を防げない……だからこの呪文を聴き続けなくてはならない。子供に向けた煽り言葉だったらなんとも微笑ましく可愛らしい言葉であろうが、拘束された大人に口ずさまれるその言葉は狂気以外の何ものでもない。一見幼稚にも聞こえるこの言葉だが、笑うことが死ぬほど苦しいと思っている者に対して使われるとその絶望感を増幅してやまなくなる。自分を笑い殺そうとしている行為そのものの擬音を可愛く表現しているが為に、そんな可愛らしい幼稚な刺激に殺されようとしている自分が情けなく悔しくそして恐ろしくなっていく。  だいの大人が“こちょこちょ”と囁かれながら死の淵を彷徨うなど狂気以外の何ものでもない。  しかし、彼女たちはそれを分かっていて敢えて口からこの言葉を吐いていく。 「「こちょこちょこちょこちょこちょこちょ、こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ♥♥」  子供をあやすように……はたまた大人を小馬鹿にするように……。行為の結果と釣り合っていない可愛らしいを吐いていく。 「こ~~ちょ、こちょこちょ♥ コチョコチョコチョ♥ こ……ちょ、コチョ……こちょこちょこちょこちょこちょこちょっっ♥」  時に緩急をつけて言葉を区切ったり……時に言葉自体を間延びさせて聞かせたり……。様々な感情をそこに込めて手の動きと連動して言葉でも責めていく。 「コチョコチョ♥ こちょこちょ……コチョコチョ♥ こちょ、こちょ、こちょ♥♥ コチョコチョコチョコチョコチョぉ~~」  死ぬほいど苦しい! くすぐりに笑わされるのは死ぬほど苦しいが……その言葉には気を取られてしまう。  それぞれの特徴を表すような煽り方で口から出る“コチョコチョ”という短い言葉。その言葉を聴き続けていくうちに一種の催眠状態にかかってしまったかのように貴方の思考能力が曖昧にさせられていく。  足の裏をコチョコチョ……脇腹をコチョコチョ……足の裏をコチョコチョ……また脇腹をコチョコチョ……  足をコチョコチョ……腹をコチョコチョ……足指をコチョコチョ……ヘソをコチョコチョ……カカトをコチョコチョ……腰をコチョコチョ…………。  笑いによる酸欠が貴方の言語認知能力すらも低下させていく。もはやコチョコチョという言葉が何であったのかイメージすることができない。  ただただくすぐりの刺激に合わせてそのくすぐられている箇所を加えて自分も脳内で口ずさんでいく。コチョコチョ…コチョコチョ……と。  その行為が楽しく感じ始めたのか、貴方は笑いながら実際に口から言葉出すようになっていく。  彼女達の声に合わせて……コチョコチョ……コチョコチョ……と。  意識が遠くなっていく……。  疲れのせいなのか酸欠のせいなのか……それとも両方のせいか……。  とにかく笑うことに疲れてしまった。これ以上はもう限界……。 「……っッ!?」  意識を閉じようと目を瞑り始めた貴方に、くすぐりとは別の刺激が下腹部に与えられた事に気づく。  貴方の下腹部付近に座っている鈴菜のすぐ後ろ……股間の根元付近の内太ももに何か柔らかい物が触った!? 「あら……恵里? あんたも混ざりたくなったの?」  柔らかな物……それは恐らく恵里の手だ。彼女の手が貴方の内太ももを付け根に向けて撫で上げている。 内太ももから更に進み脚の付け根の淫棒……貴方の半勃起していた射精器の根元の玉袋にそっと手を添えコレが何であるか確かめるようにゆっくりと触って撫で上げていく。その性欲を大いに刺激する撫で上げに貴方の血流は一気に下腹部へと逆流し射精器の急成長を促していく。フニャリとしていた陰茎の根元も目を覚ましたかのようにシャキっと勃ち、棒に巻き付く蛇のように走っている血管は太く膨張し肉棒の成長に膨らみと固さをもたらしていく。  玉の袋を優しく撫で上げた恵里はその手つきのまま陰茎の根元に手を移し、もはや完全に勃起してしまった貴方の肉棒を根元から握りこんでいく。そして…… ――ハプッ♥  と優しいリップノイズが聞こえたかと思うと、貴方の亀頭が何かに包まれたような感触に襲われる。  柔らかくて暖かくてヌルヌルした感触……。それは見なくて想像できる。彼女は咥えたのだ! 貴方の不埒な淫欲の塊を!  口内で舌が動くたびに貴方の皮の剥かれた亀頭に柔らかくてヌメヌメとした感触が与えられる。その刺激が淫猥すぎて……勃起しきっていたと思われたムスコはさらなる硬化を始めてしまう。  舌が動くたびに……ゾクゾク♥ ゾクゾクッと貴方の脊髄に寒気を走らせ、貴方に苦悶の声を漏らさせる。  気持ち良い……。気持ちよすぎて笑うことを一瞬忘れてしまうほどだ。 「もう♥ ……理恵ったらはしたない♥ そんなに彼のこと好きだったんですね? いいでしょう……貴女はそのまま彼に天国を味あわせ続けてあげなさい? 私達が地獄を味あわせてあげるから♥」  美咲の言葉尻がどす黒く汚れたのを皮切りに2人の責めが強さを増していく。  一瞬笑うのをやめたことを咎めるかのように……快楽に一瞬流れたのを許さないと言わんとするように、2人の責め方が先程とは比べ物にならないほど多彩になっていく。 ――こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょっっっ!!!  右の足裏だけをくすぐっていた美咲は手を反対側へ移し、刺激から縁遠くなっていた左足に餌に飛びつかん勢いで両手を這わせ足裏全体をこそばしていく。  今度は足裏だけではなく足の側面や足の甲など普段触られないような箇所までも手を伸ばし触り回していく。足の甲などは激しくくすぐったい訳ではないが触覚神経は敏感なようで、触られれば触られるほど足裏の神経を際立たさえ敏感にさせられていく。そんな状態でまた足裏をこそばされれば笑う以上に悲鳴を上げさせられてしまう。くすぐったさが倍増した神経を嬲られのだからそれはもはや“くすぐったい”という感触を感じる前に脳が笑えと命じてしまう。  一方の脇腹を揉みほぐすだけの刺激を与えていた鈴菜は、更にその上の肋骨のある胸横に手を移動させそこにある笑いのツボに指を差し込み強くくすぐりを入れ始める。  そのツボも貴方にとっては耐え難い箇所で、そこに触れられただけでも笑うことを禁じえない。そんな弱い箇所を鈴菜は遠慮なくモニョモニョと指先で揉みほぐし強い刺激を与えていく。  貴方はそんな変化が出た二人の責めに更なる笑いを強いられたことは言うまでもない。  両者のくすぐりが激しさを増し貴方は閉じかけていた目を見開いて涙を零しながら笑い叫び始める。  もう苦しくて苦しくて……頭で何かを考えるという余裕すらも生まれない。  馬鹿になっていく……。笑いすぎて馬鹿にさせられていく……。  笑いの地獄に突き落とされ視界が再び暗くなりかけた頃、今度は下腹部から甘くていやらしい刺激が湧き上がってくる。  理恵が口内で亀頭をペロペロと舐めながら、添えていた右手で根元から上下にシコシコとしごき始めたのだ。  その刺激はあまりにも淫欲を刺激し……貴方の無意識的に我慢をしていた射精欲を大いにくすぐって促してくる。  今すぐにその促しに乗ってしまいたい。自制心をくすぐる恵里のしごきに屈服してしまいたい。しかし2人のくすぐりがその促しを邪魔してしまう。淫らな気持ちに傾けたいと思っている貴方を現実に引き戻して無理やり笑わせてしまう。だから中々達してくれない……気持ちの良い射精の直前までギアが入ってくれない。 「ほらほらっ! 地獄の底で笑い死ぬのと天国で射精するのどっちが早いかしら? 私たちは手を抜かないわよ? 息が切れるまで笑わせてやるんだからねっっ!!」 「ほ~~ら♥ また右の足裏もコチョコチョ~~♥ 少しくすぐったら左足もコチョコチョ~~♥ どうです? 刺激に慣れられないでしょ? もっと笑ってください? もっともっと笑って私たちをフった事後悔してください? ほらほらほらっっ!!」  笑いが笑いを産み笑い続けさせられる……。まるで横隔膜を直接握って揉みしだかれ、無理やり笑いを吐き出させられているかのよう……。苦しい! 苦しいっッ!! 苦しいぃぃィィっっ!!! ――ペロペロ、レロレロ……シコシコシコシコシコ♥♥ クチュクチュクチュ、クチュクチュクチュクチュ♥  苦しいけど気持ちが良い……。ものすごく苦しいけど淫欲の溜まりまくった陰茎をしごかれるのは極上に気持ちが良い!  亀頭の割れ目を柔らかい舌先で何度も舐められると……静電気を何百倍にしたかのような電気刺激が背筋を駆け巡っていく。この快感も強制されている。気持ちよさも苦しみも強制されている。そこに貴方の意志が介在する余地はない。言ってしまえば全自動だ。機械のように流れ作業で快感と苦しみを交互に与えられていく……。その無機質さは恐怖に値する。自分が関与できる隙が1ミリもなくされるがまま為すがままというのは恐怖以外の何ものでもない。  貴方はもはや人形なのだ……。笑うことも苦しむことも……生きるも死ぬも……射精さえも管理された人形だ。  自分が人間だと思っていたのは大間違いだった。ココに来れば貴方は人間ではなくなる。  拘束され……くすぐられ……淫行を強要されれば貴方は人間としての意思を示すことは出来なくなる。  彼女達の思うがまま……。彼女達の気紛れのまま……。彼女達の赴くままに貴方のカラダは弄ばれる。  笑えと命令されれば笑うしかない。射精しろと言われれば我慢など出来ずに射精する……。命令通りにしてしまうだけ……。それは獣以下だという事を如実に表している。だって獣は……必ずとも服従するわけではない。調教だって失敗することもある。しかし今の自分は彼女達の意のままに操られている人形。意思を持つ人間や……獣ですらない……。  機械仕掛けの人形と大差ない……。自分で何一つ自由にできない……コントローラーを握られた機械人形でしかないのだ……。  そのようにイメージが脳裏に焼き付いた瞬間、貴方は無性に可笑しさが込み上げてきて今まで以上のけたたましい笑いを吐き出してしまう。  今まで、人間的恥ずかしさから本能的に笑い方にもリミッターをかけていた貴方だったが、今の自分が人間ですらないと理解すると同時にそのリミッターは外れ、すべての言葉に濁音が付くような激しい笑いに切り替わる。  傍から見れば狂っているかのような笑い方だろう……しかし、そのリミッターの取れた笑いは何も考えずに笑えるためか酷く気持ちが良い。あんなに笑うことが苦しいと思っていたあなただったのに……この笑い方をすれば恐ろしくスッキリした気持ちになってしまう。  苦しいのは変わらない……酸欠で目の前も朦朧としているのは変わらないけど、笑うこと自体に苦しさはもう無い。  酸欠だけが苦しい……。いや、その酸欠させられていること自体ももはや気持ちがいいのかもしれない……。その証拠に……。 ――ブピュッッ!! プピュッッッッ!! ビュビュビュビュビュビュビュビュビュッッ!! ビュッビュッビュッッ!!  気持ちが良いと脳内が互換した瞬間、ソレは恵里の口内を突き破らん勢いで射精してしまったのだ。  搾られていたにもかかわらず思いのほか多量に出てしまった淫液に恵里の口内はすぐにソレによって溢れ返り、彼女は大きく咳き込んで白濁色の淫液を口から吐き出し呼吸を乱してしまう。  彼女の口から再び姿を見せた貴方の淫棒は射精したことを思わせないくらいに太く固くそそり立ち、ビクンビクンと脈打つように痙攣しながら根元に残っていた精液も溢れさせていく。  恵里は咳き込みながらもその収まりを知らない肉棒を呆けた目で見つめ、そして再び喰らい付く!  今度は歯を立て荒々しく亀頭の周りをガリガリと噛みながら……手は先程よりも激しく上下し、先ほどの続きと言わんばかりに貴方の射精した直後の硬い肉棒をイジメなおす。  それに合わせ美咲のくすぐりも激しくなる。もはやくすぐりとは言えないのではないかというくらいにガリガリと爪の先で足裏を引っ掻き、皮膚が何本も爪の真っ赤な跡が残るくらいに痛痒い刺激を両方の足裏に与えていく。  鈴菜のくすぐりも脇腹や肋骨の隙間は然ることながら、腕の付け根である腋の窪みや首筋……鎖骨など、普段は責めないであろう箇所も含めながらくすぐり回した。  薄暗い部屋の壁に蠢く三つの影……。  その影は激しく手の部分だけを動かし、横たわる哀れな人影をあの手この手で嬲っていく。  その影と狂ったような笑い声だけを聞いても……このプレイがいかに異常でいかにマイノリティの強いプレイなのか想像できてしまう。  貴方はこの行為に激しく性感を刺激された。  くすぐりにも……淫行にも……シチュエーションにも……。  そして体力が尽きるかのように最後の射精を行った。  それはそれは盛大に……。  最後を締めくくるのに申し分ない熱く長い射精を……3人の前でシてみせた。  美咲はそれを見て微笑む……  鈴菜も、貴方の無様な姿を見て満足気な笑みを零す。  そして恵里は……  そんな無様な貴方の姿を見て、無表情だった顔に笑顔を浮かべた。  そして息の切れかかっている貴方の顔の横に自分の顔を寄せ…… 「私も……好きです……」と言葉を添えて横向きに貴方の唇に覆いかぶさりキスをした。  長く……甘いキスを…………。  このキスが本当にプレイの一環なのか……もしくはこの復讐劇自体もプレイだったのか……過剰に感情を入れてしまった戒めだったのかは判断がつかない。    次に店へ入店しても恵里はいつもの無表情な恵里のままだから分からない。  やはり“そういうシチュエーションでのプレイ”だったのだろう……と貴方は少し残念な気持ちになるが―― 貴方は気づいていなかった……。  貴方がコースを選んでいる姿を、ソっと隠れるように覗いている彼女の姿を……。  そしてその彼女は穏やかに笑っている。  いつもの無表情な顔を忘れたかのように……幸せそうに……。  『くすぐり処刑編』恵里純愛ルート……END

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