The女スパイ拷問classic~後編~【真支援プラン限定】 (Pixiv Fanbox)
Published:
2023-05-01 14:40:05
Edited:
2024-01-01 15:13:38
Imported:
2024-03
Content
後編
「どうしたのぉ? ……震えてるじゃない?」
「ふ、震えてなんて……ないわよ!」
「じゃあ、何でビクビク身体が動いて……顎のラインが小刻みに揺れているの? もしかして刺激を想像して……笑っちゃってたりするぅ?」
「場、バカ言わないで! 笑ってるわけ……ないでしょ……ぅく……フッ!!」
「そう? 後ろから見える貴女は今にも笑いそうに見えてるけど……気のせいだったかしら?」
「気のせい……よ……っく!? ククッ……あんたの為に笑ってやろうなんて……これっぽっちも……っくく……」
「へぇ~? 笑ってくれないんだぁ? だったら、私にこういう事されても……笑わないわよね?」
「ぁへ!? ちょ、やめっ!!!」
ボンテージ姿の女が私の背後にピタリとくっ付き、タンクトップから剥き出しになっているワキに向かって指を一本這わせてきた。
その指は人差し指……ではなく、敢えての中指。
いかにも悪党がつけそうな黒いマニキュアを塗ったその中指1本が私の伸びきったワキの中央にチョンと置かれ、そのままその指が小さな円を描くようなくすぐりを開始した。
「あっ!? はっっ!! はっっ……ぅはっ!! ひっ!!?」
指の腹がワキの中心の敏感な肌を撫で始めると、私は電気を浴びせられたかのような鋭い寒気と痺れをそこに味わった。その寒気と痺れはワキから背筋へと瞬時に伝わり、上半身と下半身それぞれに別れるように神経を走って「こそばゆい」という感覚を全身に染み渡らせていく。
あれだけ笑わないと豪語した手前、このような挨拶程度の刺激に反応する訳にはいかないと固く口を噤んではいるが……指が動くたびに広がる痒みに似たもどかしい感触があまりに耐え難い刺激であったため、頬の口角筋は自然と緩んでしまい噤んでいた筈の口もむず痒さを我慢しているかのように波立つ形を作って今にも破顔しそうな表情を作り始めてしまう。
「フムフム……成程ぉ? 貴女ってワキの中でもココが弱いのねぇ? そっかそっかぁ~~♪」
女は撫でるような手つきで私の生ワキをくすぐりながら私の反応を見てその様に呟き、勝手に自分だけ納得している。
その呑気な言葉は、必死に刺激を我慢しようとしている私を嘲笑っているかのようで無性に腹立たしい。だけど、腕を万歳の状態に拘束されている私にはその怒りをぶつける事が許されていない為、増々もどかしい気分に苛まれてしまう。
いっそ、ニヤついているであろう背後の彼女に後ろ蹴りでもかましてささやかな復讐でも返してやりたいとも思っているが……手同様足も股を開くように拘束されている為それもさせて貰えない。
私は彼女の悪戯の様な責めに対して何も反撃することができず、ただただ悶々と我慢だけを強いられるだけなのだ。
「ほぉ~ら、ココはどう? ココを触られるのはどうかしら? コ~チョ、コチョ~♥」
「くぅっっふっっ! むくっっ!! くっっ!!」
さっきのメイド達のくすぐりによって“くすぐったいと思える刺激”への抵抗力が極端に下げられてしまった……と、私は今まさに感じている。
「ねぇ? くすぐったい? こうしてワキを撫でられるの……くすぐったい? ねぇ? ねぇってばぁ~? フフ……コチョ、コチョ、コチョ~♪」
「はぐぅぅ!! うぐっくっくっくっくっく……くぅ!!」
一度そういう刺激に耐えられず笑ってしまえば、笑う事への敷居自体も下がってしまい“笑い癖”のようなものがついてしまう。
お笑いなどを見ていて、最初の方は笑わなかったとしても一度笑い出せばどんなギャグでも笑ってしまう……まさにそんな感じ……。笑う事への抵抗感や緊張感なんかが薄れてしまうような感覚というべきか……とにかくそんな感じが今私の身の中で起きている。
「あっっっはっっっはっ! ひっっひひ! ぃひひひ……ヒヒ!」
気付けば私は笑ってしまっていた。
指でワキに制汗クリームを塗り込むような動きしか彼女はしていないにもかかわらず……私の我慢は簡単に沸点を越え震えと共に笑いを吐き出し始めてしまう。
「どうしたのぉ? 今度こそ笑っているように見えるけどぉ……これでも笑ってないって言い張るのぉ?」
「くっっひっっひひひひ!! うひっっひっっ! くぅぅ~~~っふふふふ!! わ、わ、笑ってなんか……な……いっひひひ!? くぃ……いぃぃっ!」
目尻は垂れ、口の端からは断続的に息が漏れ、小さな吹き出しを繰り返してしまっている。こんな状態で笑っていないと言い張るには無理があるとは思っているが、私の反抗心がこの女にそれを認める言葉を聞かせたくないとやせ我慢をさせようとする。
この場面でそういう事をして自分に得する事など何もないのに……。むしろ自分の立場を不利にする行為だと分かっていたのに……。
「そうなんだぁ? じゃあ……もう少し刺激を強くしても問題ないわよね? 笑ってないんだったら……」
「つ、強く!? くっっふっっ!! ちょ、何するつもりっ!? ま、待ちなさ……はひっ!?」
中指のなぞりを一旦止めた女はその様に告げると私の制止など聞きもせず、今度は人差し指と親指も追加で合流させてワキの中央に戻ってきた。
そして3本の指を私のワキの中心に突き立てるように置くと、そのままワキの肌を揉み解す様に摘まんでグニグニと強い刺激を送り込み始めた。
――ムニュ♥
「はぐっっ!?」
その刺激を受けた私は……
――ムニムニムニムニ♥
「はっっ……ひっっ……イッッ……ヒッ!?」
今までどうにか耐えて溜め込んでいた肺の中の酸素を……
――ムニュ、ムニ♥ ムニュムニュ♥ ムニムニムニ♥ コチョコチョコチョ……
「ブッッ!? ブハッッっっっっ!!!!」
唾と共に盛大に吐き散らかして……
――コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ♥
「ッッッは~~~~~~~っはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、やぁ~~っははははははははははははははははははははははははははははははは、ィギャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
まるでスイッチの壊れた笑い袋になってしまったかのような大爆笑を、その女に聞かせてしまう事になってしまった。
「ィッッギャアァァァァハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ、うはひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ、いへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、ぎひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、ひぃひぃ! やめぇっっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、うははははははっはははははははははははははははははははは!!」
堰を切って吐き出された笑いの勢いは女のくすぐりの早さに比例して激しさを増す。
「あらあら……これも笑ってないって言い張るつもりかしら? 私には大爆笑しているようにしか見えていないけど? これでも笑ってないってとぼけるつもり? ねぇ? ほら、コチョコチョ! コチョコチョ~! コチョコチョコチョコチョコチョコチョぉぉ!!」
「だぁ~~っはははははははははははははははははははは、やめでぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!! 笑っでるぅぅふふふふふふふ!! 今は笑ってるからぁ~~っはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、イヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!!」
「やっと認めたぁ……♥ ほらぁ! 強情張っても良い事なんてないって今ので分かったでしょ? どうせ最後はみどりちゃんみたいに白状しちゃうんだから……今のうちに少しでも情報を吐いておいた方が苦しみも少しで済むかもしれないわよ?」
「ンハァ~~~ッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ、やははははははははははははははははははははは、やめてッ! 私ワキ弱いのっほっほっほっほっほっほっほっほ、ふひへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、触らないでぇへへへへへへへ!!」
女の三本の指が私のワキの筋を摘まんではほぐすという責めを繰り返す。その刺激は足裏をくすぐられた時の比ではないくらいくすぐったくて……笑いを吐き出さずにはいられなくなってしまう。
「ワキ弱いのぉ? だったらこの格好はさぞかし辛いでしょうね? 服に袖が無いからその弱いワキは無防備だし……しかも腕は目一杯万歳するように吊られて拘束されてるから敏感な箇所まで伸びきって晒されているわ♥ そこをこんな風に好き勝手コチョコチョ触られたらとても辛いわよねぇ? 笑いたくなくても笑わずにはいられなくなるでしょぉ?」
「あっっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、やははははははめっへへへへへへへへへへへへへてっへへへへへへへへへへへ!! くすぐったすぎて可笑しくなるぅふふふふふふ!! あがぁ~っはははははははははははははは!」
私は必死に身体を揺らしたり捻ったりしようとして抵抗を試みるのだけど、そんな些細な動きでは彼女のくすぐりから逃げる事は許されず……結局彼女に好き放題にくすぐらせる事を許してしまう。
彼女のしなやかな細指で、私の無防備に伸びきって晒されているワキを愛撫するようくすぐられると、私は笑う事が止められなくなってしまう。触られる度に電気ショックを与えられているかのように身体がビクついてしまい脳を介さずとも笑いが勝手に口から吐き出されていってしまう。
「ほ~らほら! もっと笑わせてあげる♥ ワキをこんな風に触られるのはどう? 引っ掻かれたりされるのは? コチョコチョって撫でられるのもくすぐったいでしょ? ほらぁ♥」
「やぁ~っはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、コチョコチョ言うのもやめてぇへへへへへへへへへ!! それ聞くだけでもくすぐったく感じちゃうぅぅふっふっふっふっふっふっふっふっふ!! クハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
「いって欲しくないのぉ? じゃあ沢山言ってあげる♥ ほ~ら、もっとくすぐったくなぁ~れ♥ コチョコチョコチョコチョコチョ~ぉ♥ コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ~~~♥♥」
「ギャ~~ッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハハ、ぅわっはははははははははははははははははははははははははは、くすぐったいぃ!! くすぐったいぃぃ!! ワキ、めちゃくちゃくすぐったいぃぃひひひひひひひひひひひひひひひ!! だはははははははははははははははははは!!」
「そぉ~れ、もっと笑え~♪ もっと笑え~♪ コチョコチョコチョコチョコチョ~♥♥ 脇の下もコチョコチョ♥ ワキの窪みもコチョコチョ~♥ どうだぁ? 気が狂うくらいくすぐったいだろぉ♪」
「狂うっふふふ! 狂うぅぅふふふふふふふ! ホントに狂っちゃうぅぅふふふふふふふふふふ!! んなぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!! 頭おかしくなるぅぅふふふふ!!」
「どう? 笑い過ぎて呼吸が苦しくなってきてるでしょ? そろそろ情報を吐きたくなってきた頃合いじゃな~い?」
「わ、わ、わがっだぁぁはははははははははは、言う言う! 喋るからぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、くすぐるのやめでぇへへへへへへへへへ!! 喋るからぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!」
「ムフフ♥ そうでしょ? それじゃあまずは貴女を雇った会社の情報から聞かせて貰おうかしら……」
「言う言うっふっふっふっふっふっふっふっふっふっふ! 言うからくすぐり止めてぇっへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、ダハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
「だぁ~め♥ くすぐりは止めてあげない♥ このまま笑いながら必要な事だけ吐きなさい? その情報が正しいモノか確認が取れたら止めてあげるから……」
「そ、そ、そんにゃあ~っはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、無理ぃぃひひひひひひひひひひひひ、そんなのムリぃぃひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひ!! 笑うだけでも苦しいのにぃひひひひひひひひひ、くははははははははは!!」
「無理なら出来るようになるまで“強制笑わせ責めの刑”よ♥ 今はまだ手加減してくすぐってあげてるけど……私達が本気になれば息すら出来ないくらい笑い狂う事になるから覚悟なさい。喋るなら今の内よ? 後になればなるほど喋るチャンスすら貰えなくなるかもだから……」
「ヒィィ~~~~ッッ!!? そんにゃのやだぁぁぁ!!」
女の手はまるで機械で動いているかのように正確に私の“今触られたくない!”と強く思っている箇所をピンポイントでまさぐってくる。
そのくすぐったさたるや……もはや数時間後に正気を保っていられるか疑問を持ってしまう程であり、あまりの的確なくすぐり方に私の心の中までも読まれているのかと思える程の恐怖すら覚えてしまう。
「コ~チョ、コチョコチョ~♥ こちょこちょ♥ コチョコチョコチョ~♥ ほ~ら、もっと笑え~♪ もっと笑って苦しめ~♪ コチョコチョコチョぉ~♥」
女はさも楽しそうに声を溢し次々にくすぐる指の数を増やしていって私のワキをくすぐり責めにしていく。
タンクトップの袖口から露出しているワキの下の部位を全ての指を使ってこしょぐり回したかと思えば、ワキの中心部分まで戻って来て腋窩の膨らみをゾワゾワ触りまくったり、周りの筋肉のスジを摘まんでコリコリほぐす様にくすぐりを入れて来たりとあの手この手で私を笑わせ漬けにしていく。
「ギャ~~~ッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ、そこやめっへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!! そこダメぇへへへへへへへへへへへへへへへ!!」
「ココぉ? ココも弱い? じゃあ……もっとコチョコチョしたげる♥ そ~れ、こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ~~♥♥」
「にょは~~っはははははははははははははははは、ダハハハハハハハハハハハハハハハ!! ダメだって言ってんじゃんっっふふふふふふふふふふふ、くはぁ~っはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、やめで~へへへへへへへへ、ゆるじでぇぇへへへへへ」
彼女の妖艶な10本の指は……私のワキを余すことなく巡ってくすぐったくなる刺激をばら撒いていく。ワキの中心は勿論、二の腕の付け根付近、少し鎖骨よりの肌、胸の付け根、背中に近いワキの側面、袖口に近い脇の下の箇所……。それらの部位を、素早いタッチで次々に移動を繰り返しながらくすぐってみたり、逆にじっくりしつこく触って弱いと思った箇所を攻め抜いたりを織り交ぜ、私へ
常に新鮮なくすぐったさを味合わせ続ける。
そのくすぐりに、私呼吸はもはや酸欠を通り越して窒息の域に差し掛かりつつあった。
このまま笑わされ続ければ多分情報を吐く前に窒息死してしまうか脳に酸素がいかなくなって頭が働かなくなるかのどちらかになってしまうだろう……
彼女が言ったように喋るなら今しかチャンスはなさそうだ……。数時間後には自我を保てるかどうかするらも怪しいのだから本当に今しか喋るタイミングは作れなさそうだ。
しかし……喋ったからと言ってくすぐりを止めてくれる保証は何処にもない。みどりが嘘をついて翻弄したというのが本当であれば……私の吐いた情報の裏が取れるまできっとくすぐりを止めては貰えないだろう。
例えばアジトの場所を教えたとして……その裏が取れるまで何時間かかる? 1時間? 2時間? それとも……もっと??
私が事実を喋っていると判断されるまでくすぐられ続けるのであれば……結局最低でもその程度の時間は笑わされ続ける事になる。
それだけの時間を……私は自分を保って生存する事は出来るのだろうか? 彼女はまだ本気ではない……とかそういう旨の言葉を宣っていた。だとしたら……その本気の責めになればどうなってしまうのか? 脳に酸素が行き届いていない私の頭ではそれ以上の想像をする余裕がない。正直……これ以上何かを考えるという行為すらも行える自信がない。
苦しい……
腹筋が攣りそうなほど痛い……
もう笑いたくない……
っと、心の中では強く思っているのだけど……
「ギャ~~ッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ、やはははははははははははははははははははははは、ヒィヒィ! 死ぬっ! 死ぬ、死ぬぅぅふふふふふ、笑い死ぬぅぅふふふふふふふふふふ!! くはははははははははははははははははははははははは!!」
笑いが次々に込み上げてきては口から吐き出され、その思いを口にする事が出来ない。
「ほら、暴れようとしてもしないのっ! 無駄だって分かってるでしょ? 大人しく私にくすぐられなさい! でないと……足の裏もメイド達にくすぐらせるわよ?」
「やだやだやだぁぁっはっはっはっはっはっはっはっはっは、ひぃぃっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひ、勝手に身体が動いちゃうのぉォ! くすぐったすぎて勝手にィヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ、だはっははははははははははははははははははははぁ!」
「まだ暴れる気? 全く……しょうがないスパイちゃんねぇ……。それじゃあ貴女達? この子が暴れる体力すら無くなるくらい……足の裏をくすぐってもっと笑わせちゃいなさいな♥」
「はい……」
「はぁ~い♥」
「ヒッ!? ま、ま、待っデぇへへへへへへへへへへへへへへ!! 今は無理! 今他のとこまでくすぐられたら私ッっ! 私ぃィひっ!?」
「それぇ~! こぉ~~~ちょ、こちょ、こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ~~っ!!」
「コチョコチョ……コチョコチョ……コチョコチョ……」
「ぎゃ~~~~~~~っ!!? 待っでっで言っだのにぃぃ!! イギャ~~~ッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
この苦しみから逃れられるなら情報を吐くのも仕方がないか……と思い始めた瞬間、リーダーの女は無情にもメイド達に再び指示を出し私の足裏をくすぐらせ始めた。
「コチョコチョコチョコチョ~♥ コチョコチョコチョ~♥ コチョコチョコチョコチョコチョコチョ~~~♥♥」
「あひゃっ! アヒャヒャヒャ! ギャハハハハハハハハハハハハハハハ、言う! ホントに言う!! 言うから一瞬止めてっへへへへへへへへ!! おでがいぃィひひひひひひひ!!」
「コチョコチョ……♥ サワサワ……♥ コチョコチョ♥ ツンツン♥♥ サワァ~~♥」
「はぎゃぁははははははははははははははははははははははははははは、死ぬ死ぬっっ! ホントに死ぬぅぅふふふふふふふふふふふふふ!! 助けてぇへへへへへへへへ!! 死んじゃうぅぅふふふふふふふふふふふふふふ!!」
「言うんだったらさっさと言っちゃった方が身の為よぉ? さもなくば……みどりちゃんみたいに頭おかしくなるまで笑い狂う羽目になっちゃうわぁ♥」
「言うから止めでぇぇへへへへへへへ、ホントに止めてってばぁぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、苦しくて言葉が出せないっひひひひひひひひ!! 笑い過ぎて言葉がまともに出せないからぁぁッはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!」
「しつこいわねぇ~くすぐりは止めないって言ってるでしょう? 貴女の選択肢は二つだけ。頑張って知ってる情報を全部吐くか……もしくは力尽きるまで笑い狂わされるか……」
「はっッはっっはっっっひひひひひひひひひひひひ!! ホントにィひひひひひひひひひひひ! 言う余裕がっはっはっはっはっはっはっはっはっは、無いのぉォほほほほほほほほ!! ホントにホントぉぉほほほほほほほほほ!! だから許じでぇへえへへへへへへへへえへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!!」
「なぁに? 言う気が無いのかしら? だったら……言いたくなるまでもっと笑わせちゃおっと♪ ほ~れ、コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ~~♥」
「こちょこちょ……こちょこちょ……♥」
「コチョコチョコチョコチョ~~! コチョコチョ? こちょこちょこちょ~♥♥」
「イギャ~~~~ッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ、やめでっで言っでるのにィひひひひひひひひひひひひひひひひ!! ウハヒャッッヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ、アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ……」
それ以降……私がまともに人間の言葉を喋る事は一切出来なくなった。
きっと最初から喋らせる気はなかったのだろう……
うわの空で後から聞いた話、どうやら私達の正体もバックに付いている組織の名前も、そのトップの人間の情報さえも彼女達は知っていたようだった。
私が喋ろうが喋るまいが関係なかった……
それは多分……みどりも同じ境遇だったに違いない……
彼女達は私達に情報を吐かせるよりもくすぐりによってどんな壊れ方をするかの方に興味を持っていたようだ。
……私は今も地下室の小部屋で裸に剥かれ機械によって24時間くすぐられ続けている。
眠る事も休むことも許されず……延々と笑いを搾り取られ続けている。
隣には私の憧れていた先輩であるみどりが……福笑いの面を被ったように破顔しあらゆる体液を垂れ流しながら力なく笑っている様子が伺える。
裸にされた全身を……鳥の羽根で嬲られるようにくすぐられ……だらしなく笑い悶え続けている。
そして……彼女の弱点だと言っていた“足”の部位には表裏関係なく埋め尽くすほどの羽根が群がっており、彼女が笑い死ぬのを待つかのように容赦なく責め立て続けている。
私の方は……特にワキの部位に羽根が集中していて、それらが24時間延々と私の敏感なワキをこしょぐり回して私を笑わせ続けている。
もう……言葉を発する気力すらも湧かない。
笑う事だけで精一杯……だ……。
あれからどれくらい時間が経ったのか分からないけれど……
アレ以来……あの女たちは姿を見せていない。
目の前に設置されているカメラで私達の様子は見ているのだろうけど……どんなに笑い悶えても彼女達はそのカメラから声を発してはくれない。
きっと彼女達も……モニターを見ながら怪しく笑っているに違いない。
くすぐりによって壊れ行く私達の姿を見て……悪い笑いを浮かべているに違いない……。
私も……出来ればそういう側の笑いを浮かべる立場に居たかった……
こんな苦しく辛いだけの……酸欠笑いなどではなく……高みの見物で浮かべられるような笑いを…………
――END