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♯17 「成程……やはり貴方は私の見込んだ通りのお方だったのかもしれませんね……。まさかここまで苦しめられてもなお、更なる責め苦をご所望なさるとは……」  レベル2の機械責めが終わり、貴方に呼吸を整えるための時間が僅かに与えられる。  貴方はその僅かな時間で必死に口を開いて酸素を肺に溜めていく。はち切れんばかりに勃起した男根を思いっきりしごいて貰って気持ち良くなれる道は示されていたのに貴方はその道を断り、更なる責め苦であるレベル3を望んでしまった。  正直……これ以上の責め苦となると想像すらできない。どれ程の刺激がその身体に与えられ、どれくらい笑わされるのか……怖い程に未知の領域である。   「私……レベル3に挑戦してくれる被験者の方をそれほど多くは経験しておりません。だから……楽しみなのです。貴方が……この責めにどんな笑い狂い方をして、どんな顔で悶えながら果てるのかを……こんなに間近で見る事が出来るので……」  恵理はタブレットに視線を落しつつレベル2と書かれたタスクをスワイプし新たに“レベル3”と書かれたタスクを表示すると、楽しみを抑え切れないのか頬を薄く火照らせ口元をニヤケさせながらそのタスクに指を置く。 ――ピッ!  恵理の指から命令を受け取った拘束台は、すぐさまオーダー通りのアームを展開させる。  その展開されたアーム達に貴方は自分の目を疑う事となる。 ――ガシャガシャガシャガシャ!!  今までとは明らかに異なる派手な機械音が鳴り響く中、台の下から無数のアーム達……と言うよりも、ひと繋ぎの巨大な黒い土台に数え切れないほどの小さなアームの付いた細長い責め具が現われ、貴方の度肝を抜く。  まるで花が並べて植えられているかのような無数の蠢く小さなくすぐりハンド達……。その活発な動きを見ている内に1匹の巨大な虫が寝そべっているかのようにも思え、貴方に更なる嫌悪感を植え付けていく。 「この小さなくすぐりハンド達は“片側だけで”90もの小型アームが取り付けられています」  恵理の強調した“片側だけ”という言葉の意味をすぐに表すように、反対側からも同じ形状のくすぐりハンドの群れを要した土台が姿を現す。 「左右合わせて180もの小型アームがそれぞれセンサーでくすぐる部位を自律的に判断し、その割り当てられた部位に一番適したくすぐり方をするようプログラムしています」  貴方の肘部分から太腿までをすっぽりと覆える程巨大なくすぐりハンドの壁は、貴方を包み込もうとするように左右に展開し次の命令を待っている。その間も数え切れないほどの小さな機械の手は貴方の方に指先を向けて威嚇する様に空中をコチョコチョとくすぐっている。その動きがまるで虫の脚を見ているようで気色が悪い。こんな無数の小さな手に身体中をくすぐられたらと想像すると、無性にむず痒さが全身に駆け巡りジッとしていられなくなる。 「そして……こちらも展開させておきますね?」  貴方が顔を青ざめさせながらアームの動きに恐れを抱いていると、ダメ押しとばかりに恵理が追加の命令を拘束台に伝える。その命令を受け取った台は貴方の足元から更なる責め具を複数展開し始めた。 「足裏くすぐり専用に作られた樹脂製のブラシ達です……」  貴方の足には左右10本のずつのこれまた小さなブラシがウネウネと蛇が這い出すように台の下から現われた。  歯ブラシよりも少し大きいくらいのそのブラシ達は、一様にブラシ部分に無数の毛先を携えている。その毛先は恵理が言う様に樹脂で出来ており適度な柔軟性と適度な硬度を持ち合わせた、見るからに擦られればこそばゆそうな材質をしている。 「樹脂製ですので強く擦られても痛くはありません。しかし根元がしっかりしている為とても反発力が強く、擦られる度に今まで味わった事のないくすぐったさを味わうことが出来るでしょう……」  淡々とした口調で説明してはいるが、恵理の顔は上気する興奮に当てられ赤く火照っている。貴方がそれらの責め具にくすぐられている様子を妄想しているようで、時折勝手に零れ落ちていた涎を白衣の裾で拭い取る姿が垣間見えた。 「さ、さぁ……では……そろそろ……レベル3の“処刑モード”を開始しますよ? ハァハァ♥ 覚悟は……良いですか?」  処刑という言葉に身体の芯がビクリと震え、やはりやめておけばよかった……と後悔の念が生まれ始めてきた貴方は怯える顔で恵理に向かって首を横に振って応える。しかし興奮状態にある恵理は貴方の顔を見ようともせず無慈悲に『開始』のボタンをクリックしてしまう。その指示が送信されたと同時に、左右に陣取っていたアームの花畑が壁のように90度縦に持ち上がり、無数のアームが生えた壁で貴方の身体をサンドイッチしようと徐々に距離を詰め始める。  沢山の手が蠢く壁がジワジワと貴方の身体の側面へ迫ってくる。左右同時に……同じ距離を保ちながら……。  身動きの取れない貴方は顔を左右に振ってその迫りくるくすぐり壁の様子をただ見届ける事しか出来ない。そうこうしている間に壁はいよいよ貴方の肌に触れる手前1mmの所まで近づくが、振れてしまう直前で一旦その動きを止めギリギリ触れない位置で待機モードに切り替わる。  腋の窪みに今にも触れそうな複数の小さな手……。よく見ると機械の壁は各部位に光のセンサーでもついているのか、貴方の身体の曲線に合わせて一部を盛り上げたりへこませたりして貴方の身体のラインとピッタリ合う様に自在にその姿を変形させている。  自分の身体の側面を形どられ柔軟に変形していく黒壁におぞましい寒気を感じ取った貴方だが、それ以上に触れそうで触れない小さなマジックハンドの手の動きの方が気色悪く感じてしまう。まるで触られた時の地獄を何度も想像させて焦らしているかのよう……。刺激を焦らされている身体は勝手にピクピクと小さく痙攣し、触ら得てもいないのにこそばゆくさえ感じてしまう。  貴方はその何ともむず痒い感覚が辛くなりついつい目を閉じて視界を遮断してしまう。 ――コソ♥  貴方が次に目を開けたのは、その数秒後だった。  目を開けたというより見開いたという表現が正しいのだろう……。貴方は自分の身体に与えられた僅かな刺激に驚き目を開いてしまったのだ。  貴方の視界には、試しにとばかりに腋の窪みを一撫でした1本のアームと、アームを僅かに曲げ肌に触れるのを待機している数え切れないほどのアーム達の姿が見て取れた。  壁はいつの間にか貴方との最後の距離を詰ており、機械の手はいつでも貴方の事をくすぐる体制が整えられている。それを見てしまった貴方は血の気が引く様な寒気に襲われついつい柄にもない悲鳴を零しそうになる。  しかし……その出そうとした悲鳴は出し切れず、代わりに甲高い笑い声を吐き出す事となる。  それは一斉に行われた。貴方が口を開いた一瞬のうちに一斉に機械のアーム達が群がってきたのだ。  まるで食事をお預けされていた虫たちが一斉に餌へ群がる様に……。  貴方の身体の側面を覆い尽くすように小さな手が這い回り、貴方の拘束され抵抗できない身体中を無遠慮にくすぐり回し始める。 ――コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ!!  それは想像を絶するくすぐったさだった。腋や脇の下だけではなく二の腕、首筋、太腿、膝裏、腹や肘の裏に至るまでありとあらゆる刺激に弱い箇所を小さなマジックハンド達が群がってくすぐってくる。腋や脇の下、脇腹などのくすぐりに弱い箇所はある程度強めにコチョコチョと……。逆に二の腕や膝の裏や太腿などは焦らすようにフェザータッチでコソコソと……。部位に応じてくすぐり方は変化し、貴方に絶望的なくすぐったさを味あわせる。  貴方はその開始されたくすぐり責めに一瞬の我慢も出来ず大口を開けて笑わされる。目も見開き頭は横に振り手枷をガチャガチャ鳴らせて抵抗しようとする。しかし枷は貴方を逃がしはしない。バンザイの格好を強い、くすぐりに弱い箇所を強制的に晒すよう拘束を続ける。  腕を降ろせないのはかなり辛い。せめて腕を降ろしてワキを隠し身体を丸めて床を転がりながら悶えたいとも思っているが、その様な事を枷達は許してくれない。この地獄のようなくすぐり責めを行う両対の黒壁に嬲られるだけ嬲られる事が義務付けられてしまっている。 ――コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ、こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ!!  背中を浮かせてベッドに打ち付けのた打ち回りたい……でも腹を抑えているベッドがそれを許さない。  足をバタつかせて暴れて抵抗したい……でも足の指まで拘束された足の枷は頑丈で、ピクリとも動かす事は叶わない。  貴方は無様な格好のまま無様な笑いを搾り取られていく。あまりにも暴力的なくすぐりの刺激に貴方はただただ腹の底から大笑いを搾り取られて口から吐き出させられる。 「あはぁ♥ 凄い悶え様ですね……素晴らしいです♥ 私……すっごい興奮してしまいます……んんっ♥」  恵理は白衣の下腹部のボタンを2つ程外し、左手をその空いた隙間に突っ込んで何やら股の間でゴソゴソと手を動かして甘い吐息を吐き始める。 「も、もっと……悶えている顔……見たいです♥ はぁはぁ♥ もっと悶えてください……もっと……♥」  身体をビクビクと痙攣させながら恵理はもう片方の手でタブレットの画面を弄る。すると今度は足元から機械音が鳴り響き、待機していた複数のブラシ達が一斉に―― ――ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ!!  反りかえる程引っ張り上げられている貴方の平らな足裏に、樹脂で出来たブラシの毛先が次々に乗せられそれらが同時に足裏をの汚れをこそぎ落そうとするかのようにゴシゴシとしごき始める。  そのくすぐったさたるや、一瞬上半身に加えられているくすぐりの刺激を忘れてしまう程!  とにかく我慢ならないむず痒さ! ある程度反発力のある樹脂の毛先が皮膚を引っ掻きながらしごき回る刺激は貴方に雷を直撃させたかのような痺れるくすぐったさを与える。   とてもジッとはしていられない! 脊髄反射的に暴れないと気が済まない程の刺激であるのに貴方はその“暴れる”という行為が取れない。暴れる代わりに笑い続ける事しか出来ない。暴れて逃げて抵抗したいのに……それが出来ない! 辛い! それは貴方が今まで味わった事のない辛さだ! ――ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ!! ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ!!  毛先が、寝ては起きて……寝ては起きてを繰り返しながらしごいていく刺激は足の裏には天敵と言っていい程の刺激だ。  指に引っ掻かれるよりも鮮明なこそばゆさだし、羽根に触られるよりも遥かにむず痒い。特に土踏まずや足指の付け根をしごくブラシ達は我慢ならない。元々くすぐられる事に弱い箇所なのに、強いとも弱いともつかないこの刺激を与えられると尚笑わずにはいられなくなってしまう。  くすぐったい! 滅茶苦茶くすぐったい!! でも逃げられない!! 貴方は選んでしまったのだから……更なるくすぐられて悶える道を。 「あはぁ♥ どうです? 凄いでしょ? はっ♥ ふぅん♥ これが……くすぐり処刑モード……です♥ このままやり続ければ……窒息死するまで……笑わせる事も……出来るんですよ? んは♥ 笑い死に……してみたいですか? このまま呼吸困難になるまでくすぐり続けてあげましょうか? んくぅ♥♥」  恵理は自分の股間を自分で弄りながら膝を崩して床に座り込む。そして熱い吐息を吐きながら貴方のそそり立った立派なイチモツに片手を伸ばす。 「嫌……でしょ? 死ぬのは嫌……でしょ? 死んで天国に行くくらいなら……生きたまま天国を味わいたいでしょ? ね?」  恵理は貴方の腫れあがる程に勃起しきった陰茎をの根元を強く握り、ゆっくり上下にしごき始める。  貴方はくすぐりの苦しさに涙を流しながら笑い狂いながらも、恵理の少し冷たい手が自分のムスコを触った感触を感じとりその触られた勢いだけで軽く射精をしてしまう。  ドクドクと陰茎を濡らす貴方の白濁色の我慢汁……それをローション代わりに、ピクピクと脈打つ陰茎を恵理は上下にシコシコとしごいていく。 「気持ち良いですか? それとも……んんっ♥ くすぐったい……ですか?」  強制的な笑わせの刺激と強制的な快感が同時に与えられ、貴方はどちらの刺激に反応して良いか頭が混乱し始める。  くすぐったくて仕方がないから笑いが洪水のように溢れるが、その隙を縫って鋭い快感が送り込まれてくる。笑い続けて酸欠が続き苦しいハズなのに、陰茎へ与えられる強制快楽が背筋が勝手に震える程気持ちが良い。次第にくすぐったさと性的な快感の境が曖昧になっていく……。貴方の頭はもはや刺激に対する正当な反応が出来なくなっていく。  笑いながら快感を感じている……死ぬほど苦しみながらも快感を強く感じてしまっている。今の貴方は、どちらの刺激に快感を見出しているのか分からない。湯気を上げてしまいそうな程いきり立ったムスコをしごかれるのが気持ち良いのか……それとも絶望的にくすぐったい刺激に笑わされているのが快感なのか……もはや判断はつかない。  判断がつかなくなったから……貴方は考える事をやめた。  とにかく気持ちが良いのは確かなのだ……。それはくすぐりだけではダメで、しごきだけでも恐らく届かない快感。  2つの刺激が合わさっているからこの苦しい程の快感を味わえている。だからもう考えるのはやめて快感の大波に身を投げ出す事にした。何の抵抗もせず…… 「はぁ、はぁ、はぁ♥ い、良いです……♥ もっと……笑って……? もっと苦しんで? 恵理は……そんな貴方の顔を見るのが……凄く興奮……するのです……んくぅぅ♥♥」  恵理の身体がビクビクッと大きく震える。そして貴方のムスコを握っていた手も放し自分の股間を押さえハァハァと熱い吐息を零し始める。 「だ、だ、だめ……です。これ以上……興奮してしまっては……私……ダメになって……しまいます……」  白衣の隙間から手を抜いた恵理は、自分の愛液にまみれた手を見て首を横に振る。そしてスッと立ち上がり、息を荒くさせ貴方の裸体を見下ろす。 「私が……イってしまってはダメです! 貴方を……イカセないと……はぁはぁ♥ 貴方を……気持ち良く……してあげないと……」  目を惚けさせながら恵理は貴方のイチモツを再度左手で力の限り握り込む。  その強さは尿道をも握り潰さんとするかのよう……。そして乱暴に陰茎の根元から亀頭に向けて手をシコシコ動かし、また貴方に強制的な快楽を与え始める。 「ほら! この凝り固まったムスコさんを恵理がイカせてあげます! どうです? 気持ち良いでしょう? ほら、ほら!!」  乱暴な上下運動は貴方の陰茎に溜め込まれていた精液を強制的に亀頭から吐き出させていく。  それと同時に強い快感が貴方の腹の底に生まれ、それがムスコの方へと流れ込んでいく感覚を覚える。 「ちゃんと笑い苦しんでください? ほら……恵理もくすぐって差し上げますから! もっと笑い狂ってください!! そうすれば快感だって2倍も3倍も強くなるんです!! だから、笑ってくださいっ!! ほらぁ!!」  恵理は興奮しきった声を上げると共に貴方の脇腹をくすぐっていた機械の手を乱暴に払い除け、自分の手を脇腹に添え力強くモニョモニョとくすぐり始める。  正直その乱暴なくすぐりは機械の弱点を正確無比に狙うくすぐりよりも威力は弱い……しかし、恵理自身が興奮してくすぐってくれているという事象自体が貴方を更に興奮させ、陰茎への漲りを強くさせていく。 ――シュコシュコ! コチョコチョ! シュコシュコ! コチョコチョコチョ!!  恵理のくすぐりと機械のくすぐりに笑わせられ、彼女のしごきに陰茎の射精欲は限界まで高められる。  気持ち良く射精したい……気持ち良く全てを吐き出してしまいたい!!  貴方のその淫欲を察したかのように恵理は陰茎の根元を握っていた手の形を変え爪を立てて握り直す。  そして浮き出た血管の筋を掠って横切る様にガリガリと上下に思いっきり引っ掻き始めた!  爪が陰茎の固く強張った皮膚に食い込み痛烈な痛みを伴って刺激されるしごきに、貴方は一切の我慢も出来ずに…… ――ブビュッッ!! ビュビュビュビュビュビュビュビュビュビュ!! ぶしゅ、ぶしゅ! ドクッ、ドクドクドクドクドクドク……  小さな射精とは比べ物にならない量の白濁した粘液を亀頭から吹き出し、それとほぼ同時に雷に打たれたかのような快感の電撃が脳を痺れさせていった。 ――ビクビク! ビクビク! ビクビク!  打ち上げる程の射精が終わっても、亀頭の縦筋からは次々に汁が溢れ出してくる。  ムスコのビクつく痙攣に合わせ何度も小さな射精を繰り返していく。 「あは♥ いっぱい……出ましたね? はぁはぁ……凄いです……こんなに濡らされたのは……初めて……」  盛大に吹き出した精液の一部をひっ被ってしまった恵理は、口元にこびり付いた白濁液をペロリと舐め小さく「苦い……」と呟いた。  貴方がイったのと同時に、機械のくすぐりは自然に止まり……貴方の身体から一切の刺激がなくなってしまう。  先程まで狂わせるほどくすぐっていた無数の手も、死ぬほど貴方を笑わせていた足裏のブラシも……今では電池切れでも起こしたかのように止まってしまっている。 「フフ……恵理は大満足です♥ こんなにも私の事を濡らしてくれて……良いデータも取らせて頂いて……言う事なしです」  顔についた淫液を拭いもせず、恵理は貴方の半分萎えてしまった陰茎をそっと手で包み労をねぎらう様にイイコイイコと撫でてくれる。その刺激に萎えたはずの陰茎は再びムクムクと成長する様に固さを取り戻し始め、イった後の清涼感に包まれている貴方に再び淫らな感情を植え付けていく。 「ですが……もう少々お時間もありますし……もう1回くらいはイカセてあげてもよろしいですよ?」  恵理はその細指で貴方の陰茎を上下に撫で上げ、最後に亀頭の先端をコチョコチョとくすぐって手を放す。そんな事をされたものだから貴方の陰茎は再び血潮を漲らせ元気な姿へと成長し切ってしまう。 「こんなに立派に勃ってしまったのですから……答えは“YES”と言う事で……よろしいですよね?」  貴方の陰茎に垂らしていた精液を左手にも塗り伸ばしていき恵理はジト目で貴方を睨みつける。睨んではいるが口元は僅かに緩んでいて、貴方の頭を縦に振って応える様子を見るとその口元をしっかりとした笑顔に変え喜んでいた。 「では、折角なのでこの滑りの良くなった手で……くすぐりながらしごいてあげます♥」  そういうと、恵理は左手で貴方の復活したイチモツの根元を握り、右手を足の方へ伸ばして貴方の無防備な足裏へと忍ばせる。  ヒヤリとした指先の感触が反り切った足裏の土踏まずに触れる。貴方はその刺激にビクリと身体をビクつかせ、抑えられない笑いたい衝動を口元に溜めていく。 「ほ~~ら♥ こ~~ちょ、こちょ、こちょ~~~♥」  伸び切った足裏の皮膚を恵理の細指がコチョコチョとくすぐり始める。彼女の囁くような“コチョコチョ”ボイスを聞いた貴方は我慢が出来なくなり口から笑いを吹き出してしまう。  機械のように同じリズムで皮膚を引っ掻く刺激ではなく、人間の指特有のしなやかで無軌道でランダムな力加減のくすぐり。そのくすぐり方を久しぶりに味わった貴方は、妙な懐かしさと共に笑いを吐き出し続ける。 ――シュコ……シュコ、シュコ、シュコ♥   くすぐりが始まったと同時に左手のしごきもゆっくりと開始される。  陰茎の根元から溜まっているものを押し上げていくように、亀頭の直前まで絞り上げてまた根元まで下がって行く……。この上下運動は貴方の射精欲を大いに高め、熱い淫欲を亀頭の少し手前まで集めていく。 ――シコシコ、コチョコチョ……シコシコ、コチョコチョ♥  くすぐりと淫行を同時に行われ、貴方は息を切らせながらも快感に喘いでいく。くすぐったいのに気持ち良い……気持ちいのにくすぐったい……それが繰り返され徐々に追い詰められていく。さっき射精したばかりなのに、またしても射精欲が高まり切ってしまいもはや我慢など出来ない。  身体はブルブルと震え、陰茎もビクンビクンと発射のカウントダウンをとるかのように脈打っている。 「さぁ、気持ち良く果ててください♥ このくすぐりと……シゴキで♥」 ――コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ!!  貴方が高まり切った様子を雰囲気で悟った恵理は足裏へのくすぐりを速め、貴方を更に笑わせようと責め手を強める。それと同時にシコシコと上下していた左手も握りを強くし更に上下運動を速め貴方にトドメを刺しに行く。  その強まった両刺激に貴方はまたも…… ――ビュビュビュビュビュビュ!! ドピュ、ドピュ、ドピュっッ! ドクドクドクドクドク……  出来たての新鮮な熱い精液を天に向けて射出する。  その勢いたるや1回目の射精と変わらない勢いであり、恵理の責めにもしっかりと興奮し切った事をその勢いで証明してみせていた。 「あは♥ 凄い……まだこんなに溜め込んでいたんですね? エッチな精子さんを……」  足裏へのくすぐりをやめ、肩で息をしながら絶頂の気持ちの良い余韻に浸っている貴方に恵理は顔を近づける。  そして貴方の耳元まで口を近づけると……「恵理のこちょこちょにも悶えてくれて……嬉しかった♥」と小声で囁き、お礼にと言わんばかりに頬へ口づけを行ってくれる。  貴方はその突然のキスに驚き、恵理の顔を見ようと横を向く。しかし、恵理は恥ずかしがっているのか背を向け手を後ろで組んでモジモジと落ち着かない背中を貴方に見せる。  そして振り向き返った恵理の顔はまた元の大人しい無表情へと戻っていた。 ――ピピピピピピピピ!  貴方が残念そうな顔を浮かべようとすると、プレイの終わりを告げるタイマーの電子音がその殺風景な部屋へ鳴り響く。   「さて……お時間ですので、今回のプレイはここまでです……」  彼女の口から出る“プレイ”という言葉が妙に切なさを生む。アレもプレイの一部だったのかと妙な寂しさも湧いてくる。 「ではレベル3を受けていただいた方へのお礼である……こちらの次回使える半額チケットを差し上げます……」  拘束を解いて貰った貴方はおぼつかない足取りで床に立ち、これまたおぼつかない手つきで差し出されたチケットを手に収める。 「それと……これは……プレイとは関係ありませんが……」  着替えをしようと歩を進め始めた貴方に突然恵理が正面に回り込み、爪先立ちになって顔を近づける。 「私を興奮させて下さった……お礼です……受け取ってください♥」  そして目を瞑り、今度は貴方の唇にチュッとキスをする。  突然の事に驚く貴方に、恵理は唇を離した後ペロッと小さく舌を出し笑いながら奥へと逃げ込んでいった。  その姿があまりに可愛くて……貴方はしばらく呆然と彼女の走り去っていった奥部屋の扉を眺めていた。  そして服を着ながら貴方は改めて思うのだった……  あの笑顔を見られるのなら……また恵理の実験に付き合ってあげても……いいかも♥ と。 ――恵理レベル3耐えきりルート……END。

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