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#15 「残念です……実験はここまでですね……」  レベル1を終えた貴方はその壮絶過ぎた疲労感もさることながら、限界まで勃起してしまっているムスコの致したい欲に抗え切れずギブアップする事を選んでしまう。  くすぐりによって強制的に興奮してしまった男根……。それはもう、はち切れんばかりに腫れあがり我慢汁も垂れ放題になってしまっていた。 「それにしても……くすぐったい刺激だけでなぜ……こんな風に男性器を勃起させられるんです? 理解に苦しみますね……」  恵理はムスッとした表情を崩さず溜息を一つつくと、手指を狐の形に構え中指でパチンと貴方のイチモツを弾いて刺激する。  思いのほか強い刺激が与えられた貴方は男根の先端からまたしても透明な我慢汁が吹き出してしまう。 「こんなに気色の悪いカウパー液が垂れ出しているソレを直接触るのは憚られますね……。折角だからこちらの方も機械の方で抜いて差し上げましょう」  指についた粘りある恥液をしげしげと眺めつつポケットから真っ白なハンカチを取り出してそれを拭き取ると、表情一つ変えずに恵理はタブレットの操作を再び始める。  タッチパネルを操作する彼女の指は細くしなやかで……出来ればその指にもっと触って貰いたかったと貴方は密かに思いを寄せるが、レベル1でギブアップしてしまった罰なのか、その想いが叶えられる事は最後までない。  悲しいかな、駆動音を立て始めた機械達に最後まで嬲られる事になる。 「フフ……レベル1なんかで降参してしまった貴方にはこのモードがお似合いです」  貴方の根性の無さを鼻で笑いつつ恵理は機械へ“開始”の命令を送る。すると機械の駆動音が半音高くなり拘束台の下からニョキニョキと2本のアームが姿を現す。  それらのアームは今までのアームとは違い5本指ではなく3本指になっていて、その指も通常の機械の指ではなく特殊なアタッチメントに変えられていた。 「時間はまだあるんですから、まずはこの刺激に存分に悶えてください♥」  それは見るからに神経を逆撫でしそうな細長い柔らかそうな鳥の羽根。  3本の指は全てその羽根が装着されていて、指の根元が動くと連動して羽根も上下に動くという造りになっていた。  妖しくフワフワと上下に動く左右合計6本の羽根……。その羽根たちが貴方のそそり立つ肉棒へと近づき今まさに触れんとしている様子を貴方はゴクリと息を呑んで見守る。 ――サワ♥  右のアームの1本の羽根先が貴方の勃起しきったイチモツの根元付近にそっと触れる。貴方はその尖った先端に敏感な陰茎を触られビクリと身体を震わせ手反応してしまう。 ――サワサワ♥  次に左のアームの羽根が貴方の固棒の先端に僅かに触れ、剥かれた亀頭の尿道へと続く切れ目を横切る様に触っていく。  我慢汁が常に溢れ出してきている亀頭のワレメを上下に撫で上げる羽根の先端の刺激があまりにこそばゆくて……貴方は先ほど以上に腰を浮かせビクビクと反応を強いられてしまう。 ――サワサワサワサワ……  羽根型のアームは最初の刺激を与えるや否や次々に貴方の天へと突き立てたムスコへ群がり、それぞれの触り方をそれぞれが行い始める。  ある羽根は貴方の陰茎の根元から中頃までを柔らかく上下に撫で上げ、またある羽根は浮き出た血管の筋をなぞるように触り上げている。刺激に敏感な亀頭部分には3本の羽根が群がり、それぞれ亀頭の頂上、亀頭の周り、亀頭の下部と担当を割り振って優しく刺激を加える。  はち切れんばかりに興奮しきった男根を弄ぶかのように優しい刺激で責め立てる羽根達は、貴方の淫欲を限界まで高め尽くしていく。しかし限界まで高められても、それ以上の刺激が与えられない為致りたくても致せない……。まるで、笑わせてもらえないくすぐりであるかのように……羽根の刺激は貴方の限界突破を抑制してしまう。ただただ興奮を上乗せできるだけ上乗せして……それ以上の事をして貰えない……そんな地獄のような責めが執り行われていた。 「どうです? 羽根の刺激だけでは達せないでしょ? もっと強い刺激でないと……」  貴方は恵理の言葉に激しく頭を縦に振って同意する。その次の言葉が希望を与えてくれる言葉であると信じて。  しかし恵理の答えは…… 「では、もっと焦らして差し上げましょう」  貴方の必死な返答にニヤリと口元を歪ませる恵理。その笑みが示す通りの命令が機械達に伝えられてしまう。 ――ピピッ!  指示パッドから新たな命令が送信されると、拘束台の下から新たな羽根アームが4本姿を現す。  それらの新しいアーム達は、指の代わりに付けられた羽根をコチョコチョと動かしながら貴方の首筋、胸部、脇腹、足裏にそれぞれ移動し、恵理の次の命令を待つ。  羽根の刺激が分かっている貴方はそれらが自分の敏感な箇所に配置されているのを嫌な予感を過らせながら見届け、頭を横に振って嫌がる様なジェスチャーを恵理に送る。  しかし恵理は氷のような冷たい目で貴方を見下ろし、小さく「ほら、もっと悶えなさい」と零しパッドを操作し新たに加えられた機械達に命令を下す。  そして命令が下す電子音が再び鳴ったっと同時に…… ――コチョコチョコチョコチョコチョコチョ♥  貴方の身体の敏感な箇所にそれぞれ散った羽根アーム達が、一斉に貴方に耐え難い刺激を送り込み始める。  首筋をゆっくり上下に撫で上げる羽根。胸の先端……乳首の乳頭を羽根の先端でチョロチョロと刺激する羽根。ピンと張った脇腹の筋をまるで弦がバイオリンを弾く様に横倒しになりながら複数の毛先で刺激する羽根。そして足裏の土踏まず部分をコチョコチョと3本の羽根先でこそぐっていく羽根……。  それぞれのこそばゆい刺激が一斉に貴方の身体に加えられ、貴方は思わず甲高い悲鳴を上げてしまう。  先程のくすぐり焦らしによって火照らされた身体に、我慢ならない柔らかなむず痒さを与える羽根のアーム達。貴方はその刺激達に大いに身体をくねらせて悶えまくった。 ――コチョコチョ。コチョコチョ。コチョコチョコチョ。  悶えても悶えてもこのじれったいくすぐりは止まってはくれない。  笑いそうで笑えない……イケそうでイケない……。そういう刺激に貴方は責め立てられている。  致したい欲は極限まで高まっているのに……笑って発散したい欲も口元まで登ってきているのに……どちらも思い通りに快感に繋がってくれない。  絶妙なくすぐったさが淫欲を押さえ込んでしまい発射の為の起爆剤が得られない。でも男根を直接触って刺激する羽根によってすぐに淫欲は高められてしまう……。コレを繰り返される。まるで遊ばれているかのように淫欲の高低を羽根によってコントロールされ貴方は悶えまくってしまう。笑いと快感が一定のレベルから上がってくれない極限的な焦らしを貴方は味わっている。  それはまるでメトロノームのよう……。  針が右に振れてくすぐったさに笑おうとするけど笑えず……今度は針が左に振れて快感の絶頂を味わいそうになるけれどもそこに達せず……。ずっと針は左右に行ったり来たり。メトロノームの様に感情の針は行ったり来たりするばかりで限界以上に振り切れたりはしない。それが苦しくて……辛い。せめてどちらかに振り切れてしまってくれれば……。 「羽根の刺激はじれったくて苦しいでしょう? どうです? 早くイかせてもらいたい……なんて思っていたりしますか?」  そんな苦しさに悶えていると恵理から救いの言葉がもたらされる。  貴方はその問い掛けに必死になって首を縦に振り“イかせて欲しい”と哀願する。  その必死な哀願に恵理は満足してくれたのか口元を緩め静かに“いいでしょう”と言葉を零してくれる。  貴方はその言葉に“やっとイかせてもらえるのか”と安堵の息を零す。 「どちらかに振り切れない刺激に板挟みにされるのって……辛い以外の何ものでもありませんからね……分かりました。振り切らせてあげます……コレで♥」  恵理がパッドを操作するとピッという機械音と共に新たなアームが4本ほど拘束台の下から現われる。  今度は羽根ではなくちゃんと5本の指がついた普通のアーム……。このアームでやっとイカせてもらえるのか……と、桃色の息を吐いた貴方は自分の限界まで勃起させられた男根に目を落す。羽根先に弄ばれピクピクと痙攣を繰り返し我慢汁を垂れ流し続ける哀れな肉棒……その淫欲が集まり切ったイチモツに新たに加わった機械のアーム達が強い刺激を加えて……と、貴方が理想とする妄想を展開していた間にアーム達は命令された通りの箇所へ配置につく。それは貴方の想像を裏切る箇所であり、それらは決して貴方を気持ち良くしてあげようとサービスしてくれるような箇所には配置されてはいない。 「くすぐられて笑えないのは辛いでしょ? だから笑わせてあげますよ♥ ほら……」 ――ピッ!!  腋の窪み、脇の下に位置取った左右合計4本のアーム達は、恵理から命令を受け取るとすぐさま行動に移る。  艶めかしい細指をクネクネと蠢かせ、貴方のがら空きになっている腋の窪みと胸横に狙いを定め近づいてくる。 ――コチョ♥  淫らな刺激を期待した貴方はその想定外の位置取りに困惑し最初の刺激に無防備になってしまう。   ――コチョコチョ♥  その隙をついて機械の指達は貴方の口から“笑い”を搾り出そうと、強烈な刺激を送り込み始める。 ――コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ!!  腋と脇の下をまさぐる様にくすぐり始めた機械の指達に貴方は大きく口を開いて「ぶはっっ!」っと吹き出してしまう。そしてそのままだらしのない笑いが決壊したダムの水の様に溢れては吐き出されていく。 「フフフ♥ 良いですね……。やっぱり貴方は笑っている顔が一番だらしなくて……素敵です♥」  恵理は頬をほんのりピンク色に染め、貴方の笑い悶える顔を眺めている。少し嬉しそうに……少し楽しそうに……。 ――コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ!!  恵理の表情の変化をゆっくりと見ていたかったが、貴方にはそれを楽しむ余裕がない。ワキや脇の下の笑ってしまうツボを集中してまさぐる機械の指達に貴方は馬鹿になったかのように笑わされ続ける。  呼吸が苦しくなると分かっているのに息を吐き、腹が痛くなることが分かっているのに下腹部を捩り笑い悶える。  まるで淫らな刺激を欲した罰を強いるかのように……徹底的に貴方は笑わされる。無機質な機械の指達に……。 「あぁ……素晴らしい♥ やはり人が苦しむ姿を見るのは……何よりの愉悦ですね……」  恵理は恍惚な表情を浮かべて貴方を見下ろす。ハァハァと熱い息をその小さな唇から零しながら、目を蕩けさせて貴方の悶える様を愉しむように見下ろしている。 「苦しくて悶える人の様子を……この安全な場所で見られる優越感こそ、私をゾクゾクさせてやまないのです。あぁ……堪りません♥」  先程までのクールな面持ちとは違い淫欲にまみれた彼女の惚けた瞳……。その表情を見るだけで彼女の異常な性癖が垣間見えてしまう。 「ハァ、ハァ♥ しかし……残念ですが……もう……時間がありません。仕方がありませんが……これもキマリですからね……最後は、気持ち良く……してあげなくちゃ……」  恵理は熱い吐息を零しながらも至極残念そうに操作パッドのボタンを押して拘束台へ命令を下す。  命令が送信されるとすぐさま拘束台の下から1本のアームが姿を現す。  そのアームは今までのアームのどれとも似寄らない形状の“筒”を携えており、その筒は貴方の固く凝りかたまった男根の上へと位置取りを行った。  プラスチック製の筒の中がどのような形状になっているのか外見には分からない貴方だが、苦しめられた反動からかその筒に大いなる期待を寄せてしまう。  あの筒が、いきり立ったアレに被せられ絶頂に導く動きをしてくれると想像すると、期待しない訳にはいられない。中身がどのような物であれ、今は羽根以外の刺激で有ればどのような刺激でも構わない。もう、イかされる寸前の所まで追い込まれているのだから……。 「さぁ……気持ち良くイって下さい。レベル1でギブアップした貴方には過ぎたご褒美ですが……これもキマリです。気持ち良くして差し上げます!」  恵理はそのように零すと最後の指示をその機械に送信する。 ――ウイィィィィィィン  指示が送信されると男根に這い回っていた羽根はその役割を終え撤退する様に離れていく。カウパー液にまみれた限界まで勃起したそれには代わりにと言わんばかりにその筒が被せられていく。  筒の中はシリコンのような肉壁が敷き詰められており、その入り口に亀頭が捻じ込まれるとそれだけでおぞましい快感が男根の先から送り込まれる。  柔らかいが適度に抵抗感があり、軽く人の指で押さえつけられるような感触……。それが陰茎の全ての箇所に覆いかぶさり、貴方はその刺激だけでイきそうになってしまう。 ――ジュジュジュジュ……  完全に陰茎を覆った筒は、そのシリコン製の肉壁から冷たいローションを滲ませ貴方の男根をローションまみれにしていく。貴方はその冷たいローションの感覚にゾクゾクっと快感の寒気を背筋に感じ肩を震わせてしまう。 ――シュコ♥ シュコ、シュコ……  ローションが行き渡ると、今度は中の肉壁が陰茎の全ての部分を触りながら上下にゆっくりと動き始める。  ある程度亀頭部に向けて壁がせり上がると今度は陰茎の根元に向けて下がり始める……。その感触はまさに複数の手で男根を握られてシコシコとしごかれているかのよう……。  この刺激は堪らない! シリコン製の突起が陰茎の敏感な箇所を次々に撫で上げていき亀頭の包皮を剥きながら上下運動を繰り返していく。  市販のオナホールやラブドールでは絶対に味わえないこの機械仕掛けのシゴキに、貴方は頭の中が真っ白に染め上げられていく。  気持ちが良すぎてもはや声にもならない悲鳴が上がってしまう。 ――シュコシュコシュコ! シュコシュコシュコシュコ!  徐々に上下のペースが上がっていく肉壁に貴方は次第に息が荒くなっていく。  常に上下に刺激してくる肉壁の小さな触手に限界まで高められていく。 「さぁ、無様に笑いながらイって下さい。最高に気持ちの良い瞬間を味あわせてあげます!!」  恵理の言葉の抑揚と共にワキと脇の下をくすぐっていた機械の手の動きが早くなる。足裏をくすぐっていた羽根の動きも早送りをしているかのように素早く上下左右に踊り貴方をくすぐり責めにしていく。  貴方はその尋常じゃないくすぐったさに大いに笑わされ、そして激しくなった男根へのシゴキに我慢の限界を突破され……そして―― ――ブピュッ!! ブピュッッッッビュビュビュビュビュビュビュ!! ピュピュピュピュピュ!! ビュルビュルビュルビュルっっ!!  最後にキュッと締め付けるかのように根元に絡みついた肉壁が勢いよく上下にシゴいたと同時に、貴方は先をすぼめたホースのように見事な射精を筒の中で行った。 ――ドク、ドク、ドク……ピュピュ……トクトクトク……  痙攣する陰茎の先のワレメからは射精が終わったにもかかわらず次々に白濁色の精子が溢れ出してくる。  頭が真っ白になってトんでしまう程の凄まじい快感の射精を行った貴方は、口から涎が垂れるのも気にせず荒い息を繰り返しながらその快感の余韻に酔いしれた。 ――ピピッ! ピピピピピピピピ!!  貴方が快感に酔いしれている間に、プレイ時間の終了を告げるアラームが部屋に鳴り響く。  恵理はそのベルを手で止めると、フゥと息をついて貴方の拘束をパッド操作により解いていく。  あの惚けた表情は嘘であったかのようにいつもの無表情な顔に戻っていた彼女は、拘束を解かれた貴方に呟く様に言葉を零す。 「次は……レベル1なんかでギブアップしないでくださいね? 私だって……貴方のソレ……弄ってみたいとも思っていますし……」  無表情ながら頬を薄らとピンクに染めた恵理はそう言い残すとスタスタとプレイルームから出て行ってしまった。    貴方は彼女の後姿を見送りつつ静かに心に誓う。  今度はもっと我慢しないといけないな……  彼女の為にも……と。 ――恵理レベル1ギブアップルート……END

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