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#14 「てっきりレベル1でギブアップされるかと思いましたが……意外に根性がある方なんですね? では、ご希望通りレベル2へ……進ませて頂きます……」  残念とも喜ばしいともつかない口調で淡々と話す恵理は、操作パッドをスライドさせて“レベル2”と書かれたタスクを選択する。すると貴方の足元から機械音が鳴り響き始め足首を拘束していた金属製の枷から5本の細いワイヤー状のアームが貴方の足の先端に向けて射出される。  アームの先端部分にはさらに細い糸のようなワイヤーの輪っかが装着されており、その輪っかをアーム達は器用に貴方の足指に引っ掛け、足指の根元まで輪っかを通すとキュッと絞って輪を小さくしまるで西部劇の無法者をロープで縛り上げるかのように足の各指を捕まえていった。  足指を捕獲したアーム達はすぐさま枷の内部で巻き取られ、捕まえた指達を枷側に引っ張る動きを始める。貴方の足指はその引っ張られる動きに抵抗が出来ず足指達をググッと反らせていく形をとらされてしまう。  足指が反らされれば当然足の裏も引っ張られる様に反りかえり、土踏まずの窪んだ箇所も平らになる程突っ張らされてしまう。コレが何を意味するのか……くすぐられる事を希望している貴方に分からない訳がない。  足首のみならず足の指すらも拘束されたてしまえば、足の先端を左右に振って刺激を嫌がる様な抵抗もさせて貰えない。一切逃げられなくなった、ピンと緊張させる位まで引っ張られた足裏にこの後何をされるのか……想像できない貴方ではない。 「どうです? 痛くはないですか?」  皮膚の表皮が突っ張る不快感はあるが痛む程では無い拘束であるため、貴方は恵理の問い掛けに大丈夫という言葉の代わりの頷きをして彼女に返答する。  すると恵理は僅かに口元を緩め、ゆっくりと貴方の足元へ歩を進め始める。 「私……こういう風にガチガチに拘束された足裏を見るの……大好きだったりするんですよね……」  手を後ろに組みスタスタと歩いて貴方の足元まで進んだ恵理はそのまま顔を横に傾け、完全拘束された貴方の足裏をジッと覗き込む。  何をする訳でもなく静かに見つめる視線がどうにもこそばゆく感じ、貴方は堪らず足を動かしてその視線から逃れようとしてしまう。しかし足は指一本も動かせず、ただただ足指を僅かに震えさせる事しか出来ない。それを改めて悟らされた時貴方はどうしようもないむず痒さに襲われ、抵抗できない足裏をどうにかして動かそうと力を込めてしまう。だが勿論貴方の力では機械の拘束が解けるどころか緩まる事もない。恵理の視線からは決して逃げられないし、これから行われるコトへの抵抗も一切許されない。 「触られても一切動かす事の出来ない完全拘束された足裏……。そこへ今から私が自由に責め苦を与える事が出来る優越感……。堪りません……。想像するだけで胸の奥が熱くなってしまいます……」  貴方の足裏に恵理の斜めになった顔が近づいてくる。まるで香り立つ匂いを嗅ぎに来ているかのように、足裏の中心に鼻先が接近する。  スースーと鼻呼吸する息が当たりむず痒い! 口からも熱い吐息が零れ、その息がカカト付近に掛けられムズムズしてしまう。堪らない……恵理の顔が近づいていると思うだけで恥ずかしいような、むず痒くなる様な……そんな堪らない気持ちにさせられる。 「おっと……。こうして時間を潰してしまっては勿体ないですね……。実験の第2段階……早速始めてあげましょう……」   ある程度顔を近づけた恵理はスッと真顔に戻り顔を足裏から離し、いつもの姿勢正しい立ち姿に戻る。しかし、ツンとした表情をしてはいるが頬はほんのりピンク色に染まり、貴方の足裏を見て欲情していたことがそれを見て窺い知れる。 「レベル2はまずは足とワキ両方共くすぐらせて頂きます……」  火照っている顔を気にする様子なく恵理は貴方の足元でパッドの操作を始め、次の命令を施術台型の拘束台に伝えていく。 ――ウィィィィン!  命令送信の電子音が鳴ったと同時に拘束台の下から機械音が鳴り出し、上半身向けに左右から合計4本のアームが出現し、足用に左右2本のアームが這い出して各部位への配置を完了させる。 「レベル2のテーマはくすぐり拷問ですので……レベル1程生易しいモノではありません。頑張って耐えてくださいね?」  配置についたアーム達がワキワキと空中でくすぐる模倣を始める。足裏の方は足が邪魔で姿は見えないが、腋に触れる直前のアーム達の様子はすぐ隣なので嫌という程視界に入ってしまう。その指をくねらせる動きは人間のそれと同じで……これからこの指に触られるのだと自覚すると、その刺激を想像してしまい身体中が勝手にゾクゾクッと寒気を走らせてしまう。 ――ピッ!  始めますというような合図も出さずに恵理は“開始”の合図を機械達に送信する。  その合図を受け取ったアーム達はゆっくり貴方のワキの窪みや胸横の肋骨の部位に向けて機械の手を近づけさせていく。    もう……触れてしまう。敏感な箇所にあの指が触ってしまう!!   横目に左右の機械達を交互に見ながら貴方はゴクリと息を呑み、無駄ではあろうが奥歯を強く噛み口を固く閉じ笑わないように我慢をしようとする。  上半身に近づくアーム達の様子を見て貴方は覚悟を決めようとするが、最初の刺激は貴方の想像とは別の箇所から発せられた。 ――コショコショ♥ コショコショ♥  ワキの部位に手が触れる前に、先に足裏の中心付近に鋭いこそばゆさが与えられる。  柔らかくてしなやかで……それでいてカサカサした肌触り……先端が細いであろう何かが土踏まずの中心の突っ張った皮膚を上下に撫でるような刺激……。貴方はこの刺激が何であるのかすぐに悟ってしまう。  このじれったいこそばゆさは間違いなく“筆”の刺激……。習字や絵画などで使う筆の先端部分だけをアームに取り付けて足裏の皮膚に這わしているのだろう……。貴方は感覚からそう読み解いた。 ――ソワソワ♥ ソワソワソワ♥  足裏を視界に収める事は出来ないが足裏を責めているアームは恐らく3本指のアームで、それぞれの指が筆を装着している。その柔らかな筆先を土踏まずの中央から外へ向かってゾワ……ゾワッ……と広げる様に撫で、くすぐっている。  その外へ広がる様な刺激の仕方が恐ろしくこそばゆく、貴方は固く閉じたはずの口を簡単に開いて「ぷはっ!」と吹き出してしまう。 ――ソワワワ~~♥ サワサワサワ~~♥  左右の反らされた足裏の中心から外に向けてまるで花が咲く様にゆっくり開いたりすぼんだりする刺激に貴方は吹き出した後すぐに笑わされてしまう。  皮膚の突っ張った表皮にそのような優しい刺激を加えられれば、それがこそばゆく感じない筈もない。むず痒くてじれったくてこそばゆい……複雑な刺激に、貴方は耐えられず開幕早々に笑いが溢れ出して止められない。  そうこうしていると……今度は伸び切った腋の窪みに、左右同時にあのアーム達が接触を始める。  バンザイを強いられピンと張らされた柔らかな貴方のワキ皮膚に、子供の手程の大きさの機械式のアームがゆっくり着地し腋の窪みの丘陵を包み込む様にワシャワシャと指先で摩り始める。 ――コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ!!  その摩りはあまりに鮮明に貴方のくすぐったさを感じる神経を刺激する。足裏のじれったい刺激とは違いくすぐったい刺激が直接脳に笑えという命令を強要してくるような力強い刺激。このくすぐりにより貴方の笑いは更にトーンを上げ腰を僅かに浮かせて暴れようとしてしまう。腹部を締めているベルトが無ければ、思いっきり身体を浮かして背中をバタつかせていた所だろうが、その拘束により動きは最小限に抑えられてしまう。しかし、そのベルトに逆らう様に貴方は笑い悶えながら上半身を浮かせようと力を込めてしまう。 ――コチョコチョコチョ!! こしょこしょこしょこしょこしょ……コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ!! こしょこしょこしょこしょこしょこしょこしょ……  足と腋、それぞれ遠く離れた箇所を同時にくすぐられ、貴方はどちらの刺激に悶えていいか頭が混乱を招いている。  足裏のゾクゾクさせる刺激に悶えるべきか、それとも腋をコチョコチョくすぐる指達の刺激に悶えるべきか……頭で考えて判断する事が出来ない。刺激に対して反射的に笑わされているという原始的な反応を強いられてしまう。自分の意思など一切このくすぐりには反映されない……まさに成すがまま状態だ。  貴方が2つの刺激に大いに笑わされ、その笑いの調子もギアが上がっていくように激しくなっていくのを見計らい、3つ目の刺激が無防備な貴方に加えられてしまう。 ――クニクニクニクニクニ! グニグニグニグニグニグニ!!  脇の下……あばら骨が通っている胸の横付近に待機していた2本のアームが突然指を動かし始め、マッサージをするかのように肋骨の間の皮膚を揉みほぐし始めた。 「※X☆@G!%☆っっ!!?」  貴方はその刺激に言語にならない悲鳴を上げ、身体を力の限り反らせる動きをして反応してしまう。  背筋に電撃が走ったかのような痺れるような激しい刺激。これまでに与えられた“こそばゆい”というレベルのくすぐったさではなく、明らかに“笑え”と強要してくる刺激。このくすぐりを受けた瞬間、貴方は一瞬全ての言葉を失い叫び声すら喉奥へ引っ込ませ……息が止まる。  そして次の瞬間、引っ込めた言葉を勢いよく発射するかのように猛烈な笑いの洪水をその口から吐き出し始める。  顔は天を仰ぎ顎も突き上げ目からは涙を零し涎は垂れ放題になりながら、その次々に放出される笑いに貴方の喉は一瞬で熱を持ち痛みを発し始める。    肋骨と肋骨の隙間のくすぐったいツボを強引にグニグニと揉みほぐす小さな指達。その指達の揉み解しのくすぐったさたるやもはや人間の言語でまともに笑い声を上げる事が困難になってしまう程。  自分でもなんと叫んでいるのか分からない。頭の中が真っ白になり何も考えられない。とにかくくすぐったくてもどかしくて堪らない! 笑いを少しでも抑えたいのに少しも抑える事は叶わない。拘束されているという事を理解しているにもかかわらず身体は勝手に暴れてしまう。身体をまさぐる6本のアーム達から逃げ出したくて抵抗したくて堪らないのに……それをさせては貰えない。  笑う事が苦しくて堪らない! 時折咳き込んでしまう程に笑いの発作を引き起こされ、まともに酸素が吸えない肺が苦しくて仕方がない。腹部は勝手に痙攣し、拘束の影響を唯一受けていない尻や腰を左右に振ってその苦しみを軽減しようと必死だ。  くすぐりという子供のじゃれ合い程度の刺激なはずなのに……どうしてこうも、だいの大人が苦しめられてしまうのか?  キャッキャ♥ と笑いあう可愛らしい悪戯にどうしてここまで追い詰められるのか?  貴方はそれに対する答えを頭で考える事は出来ない。その余裕すらない。  その答えは単純なハズである。そう“拘束されているから”と答えられれば7割以上は正解な筈だ。  くすぐりに弱い箇所を曝け出すように拘束されて逃げられないようにされてくすぐられる事こそが“くすぐり”を拷問に昇華させている一番の要因のハズだ……。そんな事は受けている本人が一番分かっている。しかし、その簡単な自問自答すら答えを出せない程貴方は笑い苦しまされている。  笑いが笑いを誘い息を吐き続ける……。それが止められない! 苦しくて苦しくて堪らない!  これが風俗店でわざわざ体験するべき事なのか? こんなに苦しい思いをなぜお金を払ってまでお願いするのか?  その答えも勿論頭で処理できない……処理できないが、身体がその答えを出してくれている。  先程のレベル1なんかの時とは比べ物にならない程……長く太く固く勃起した貴方のムスコ……それが全て答えてくれている。  子供のじゃれ合いのような行為に責め抜かれる苦しさを……貴方の本能は“快感”だと勝手に解釈してしまっている。だいの大人が子供のように笑わされる行為を背徳的で性的な行為だと脳が解釈してしまっている。だから興奮してしまう。死ぬほど苦しい思いをしている今でも、笑う事が辛くなっている今現在でも……“くすぐられる”事が快感に繋がってしまっている貴方は興奮しない訳にはいけない……そういう身体になってしまっているのだ……。 「なんですか? こんなに苦しめているというのに……貴方のコレは限界いっぱい勃起しちゃっているではないですか。いやらしい! 本当に変態ですね……軽蔑に値するほど変態なのですね、貴方は……」  その立派に成長しきった男根を汚らわしいモノを見るような目で睨む恵理だが、口元はクスリと笑みを浮かべ口調とは裏腹に満更ではない表情を貴方に向ける。しかし、そんな小さな表情の変化を貴方は気にしている余裕などない。くすぐりに支配された身体のむず痒さにただただ笑いを搾り取られていくのみである。 「フフ……しかし、良いデータが取れました。くすぐりが人間に与える影響をここまで知る事が出来たのはかなりの成果です……」  恵理は笑い狂う貴方を見て満足気な笑みを浮かべる。そしてツカツカとヒールの音を鳴らせながら貴方の腰付近まで歩み寄り、不意に貴方の勃起しきったイチモツの先端に右手を差し出していく。 「このまま……レベル3を受けて頂きたい……というのが私の本音ではありますが……。これまでの成果でも十分実験データとしては有用です。なので……最後に貴方に選ばせて差し上げます。この後……どうして欲しいのかを……」  差し出した右手を亀頭の先端に被せ指先で肉棒をサワリサワリ撫で始める恵理。貴方はその刺激にくすぐったさをも忘れてしまう程の快感を脳に焼き付けられる。 「このように……私にご褒美を与えて貰いたいですか? それとも……」  亀頭部分をクニクニと指先で摘まんで溢れ出た我慢汁を掬っていく彼女だが、すぐにその手をムスコから離し貴方の目の前に手をかざしカウパー液が糸引く様子を見せつける。 「今以上の責め苦を味わって、くすぐりの深淵に堕とされていくのが……よいですか?」  貴方の漏らした我慢汁の粘りを確かめる様に指先を動かしてヌチャヌチャさせる恵理……。自分の指を愛おしそうな目で見つめる彼女の横顔は何とも官能的で、貴方の性欲を刺激してやまない。  貴方は自覚している。くすぐられて興奮してしまう自分の性格を……。  しかし、このままギブアップをして恵理に気持ち良くしてもらいたいという欲も強く持っている。  くすぐりの苦しさにあまり頭で考える事は出来ないが、決断しなくてはならない。自分がどうしてもらいたいかを……。  貴方は余裕のない中にもどうにか決断を下し、笑いの隙を縫って言葉を紡いでいく……。 A:「我慢できない……ギブアップ……」と。→→♯16へ B:「最後まで……笑い狂わせて欲しい」と。→→♯17へ

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