誘惑☆デート #23 ~携帯電話ショップ~ (Pixiv Fanbox)
Published:
2022-10-22 12:09:57
Edited:
2022-11-01 10:48:37
Imported:
2023-06
Content
#23
最新のスマートフォンから子供や高齢の人でも扱える簡単な機構の電話まで……店内の棚には多種多様なメーカーの携帯電話が複数の棚に別れて置かれている様子が店の外からでも確認できた。
店内の壁には各機種に対応したスマホカバーや衝撃吸収シート、充電器やイヤホン……装飾シールに至るまで様々なアクセサリーがコレクションの様に飾られており、それらを見ている客も自分達と同じかそれよりも若い世代の女子たちが多く見受けられた。
本屋などに比べると若干狭い印象を受けるその携帯ショップに、本屋よりも多いお客が商品を見ている為より一層の窮屈さを覚えてしまうそのショップだが、七穂はそんな狭い店内に引き寄せられるかのように入っていき自分のスマホに合うアクセサリーを見て楽しみ始めた。
あなたも七穂に続いて店へと入り、最新のスマホやら大手コンピューター会社から出された人気のスマホシリーズやらを眺めて「今はスマホにこういう機能が付いているんだ?」とか「今はこういうスマホがトレンドなんだ?」と最先端の携帯電話事情を知識として蓄えつつ、分割とはいえ自分が買った時よりも値段が高くなっている事に、驚きと感嘆の混じった溜息を漏らしていった。
「う~~ん、先輩~~。アレ取って下さいぃ~~」
あなたが何度目かの溜息を吐き終えると、あなたの背後のアクセサリーを見ていた七穂が絞る様な声を出しながらあなたにヘルプを打診してきた。どうやら壁棚の上の方のフックに掛かっているスマホカバーを取りたいらしく、頑張って背伸びをして取ろうとしているが自分では取れない様子……
あなたは七穂の方を振り返り、一所懸命に手を伸ばしている彼女の横に移動し、彼女が取ろうとしているスマホケースがどれなのかを見て確認しようとした。
「ほら、アレです! あのケースに黄色の水玉が入ってるアレ! アレ取って下さいよぉ~」
七穂は頑張ってそのケースをあなたに教えようと指を差して位置を示してくれているが、しかしあなたの視線は彼女の指先を見る前に、もっと手前の……腕の付け根付近に視線が固定されてしまっており彼女の手先を見る事が出来なくなっていた。
高いところに手が届かない……というのはさっきの本屋で見た光景であった筈だから、流石にそういうシチュエーションにドキリとさせられる訳にはいかないだろうと思いつつ彼女の手先を見ようとしたのだが……
結局彼女の方を振り返った瞬間から視界に入っていた七穂の腕の付け根に焦点が合ってしまい、そこから目をそらすことが出来なくなってしまう。
袖の無い服から無防備に晒された七穂の可愛いワキ……。先程の本屋では真後ろに立って見る形となった為しっかりとは見る事が出来なかったが、今回は意図せず七穂の真横に立ってしまったためにあなたの目の前に彼女のワキが置かれている状態でありハッキリと見る事が出来てしまう。しかも斜め上から腕の付け根を見下ろす形となっている為ワキだけに留まらず、袖の中にある彼女の鎖骨や胸の麓の膨らみかけな肌まで真横に立てば見えてしまっている。
七穂の伸びきった綺麗なワキと胸の柔らかそうな膨らみ……その両方が自分の目のと鼻の先に晒され覗けてしまえているのだから……そこから目を離さずにはいられなくなるのは当たり前の事だ。
こんな間近で彼女のソレを見れるなんて思ってもみなかった為、油断していたあなたの興奮は今まで以上に膨れ上がってしまう事態へと成り果てる事となった。
手を動かす度に陰影が僅かに変化する七穂のワキ……
棚に胸先が密着するとその柔らかさを表わすかのように彼女の胸の付け根もポヨンと押されるような形に変化する。
その様子を見れば見る程……あなたの妄想は電気信号が行き交うように生まれては消え生まれては消えを繰り返す。
この柔らかそうなワキを触ったらどんな感触か? この胸に指を沈めたらどんな心地か? この深く窪んだ腋窩を弄ったら……どんな反応を返してくれるか?
などなど……その一瞬の間に次々と七穂に対する妄想が捗ってしまい、ますます視線はそこから離せなくなってしまう。
触りたい。この目の前にある無防備なワキに……触りたい。
今まで必死に抑えてきて我慢してきたあなたの欲は、ただ彼女の隣に立つという行動に出ただけでもはや抑えきれない領域まで膨らんで弾けそうになってしまっている。
もう我慢できない……
見ているだけは……もう限界だ……
触ってしまおう……罰を受けてもいいから……このワキに……
と、頭の中で先程までの我慢を無為に帰すかのような決断を行いかけたその瞬間……
「あぁ! せ~~んぱいッ、駄目じゃないですかぁ! そんなエッチな目で私の事見てぇ!」
その見事に晒されていた七穂のワキは彼女自身が腕を下げてしまった事により無常にも閉じられてしまった。
折角その気になっていたのに……
もう我慢も出来ないくらいに欲が昂ってしまっていたのに……
七穂はあなたのそんな思いを反故にし自分の腋を守る様に自分の手をワキに挟んでガードし始めた。
「見てたでしょ! 今……私の腋……ジッと見てたでしょ!」
ベェと舌を出してそのように抗議する七穂だが、周りに人も多い為その抗議の声はあなたに聞こえる程度の小声に留まってしまう。
しかし、その怒る仕草もワキを隠して恥ずかしそうに頬を染める顔も囁くような抗議も……全てあなたの目には可愛らしく見えてしまい、その姿をボーっと見てしまい抗議への謝罪がワンテンポ遅れてしまう。
「むぅぅ! 全く……ここでは誘惑なんてするつもり無かったんですよ? なんで腕を挙げただけで先輩は反応しちゃうんですかッ! 先輩のスケベ! この……変態♥」
謝らないあなたになおも小声で罵倒を広げる七穂だが……その言葉とは裏腹に七穂の顔は何故か少し嬉しそうな表情を作っているように見えた。本気で怒っているのではなく……あなたが欲に翻弄されているのを楽しんで切るかのような笑みが口元に浮かんでいる。
見られる事を嫌がっている様子ではない……
どうやら、あなたに欲情されて少し嬉しくなってるようだ……
しかし、ココは人が多く店内は狭い携帯ショップの中だ。嬉しいとはいえそんな変態行為を行っているあなたを他の客の前で罵倒しまっては変な客だと思われかねない。
だから七穂は、ワキに手を挟みつつも反対の手の人差し指を小さく上に向けて「早くアレ取って下さいよ! 買いたいんです~!」と小声であなたに今度こそスマホケースを取ってくれと促した。
ワキが隠された事で正気に戻ったあなたは、周りの目を警戒しつつも言われた通りにスマホケースを取る為腕を伸ばし、最上段にあるケースに手を掛けてフックから外してあげた。
そしてそれを彼女の手に渡そうと腕を降ろしかけると……
「えい! 見たお返しだっ! それッ! コチョコチョコチョ~♥」
今度は七穂のほうが手を伸ばして無防備になっていたあなたのワキを手でくすぐり始めた。
「……ッっ!!?」
時間にして1秒も持続しないささやかな仕返しではあったが、油断していたあなたは彼女の細い指が服越しでワキの窪みに食い込みコチョコチョとくすぐってきた刺激があまりにくすぐったく感じ、小さな驚き声を上げ腕を勢いよく下げしゃがみ込んでワキをガードする体勢を取ってしまった。
あなたの驚き声になんだなんだと店内のお客さん達があなたを見るが、七穂の手は既にワキから外されており傍から見ればあなたが突然奇声を上げて座り込んでしまったようにしか見えない。
あなたはそのザワつく客達の視線に顔を真っ赤に染めつつ、何事もなかったかのように立ち上がりコホンと咳払いをして人のいない方に視線を逃がした。
七穂はそんなあなたの手からスマホケースを奪い、あなたの事を気にする素振りも見せずにそれをもってレジへと並びに行った。
あなたはその場に居る事に気まずさを覚え、七穂に構わず店の外へ出て彼女が買い物を終えるのをジュースを買って飲みながら気を落ち着かせつつ待った。
そして数分後……携帯ショップのロゴの入った袋を手に持って機嫌良さそうに鼻歌を歌いながら七穂が出てきた。
七穂はあなたと合流すると笑顔のままあなたと腕を組み、そのまま店から離れるように歩を進め始める。
気を紛らわす目的で携帯ショップを選んで入った筈なのに……むしろ七穂に対する欲求は高まる一方になり果ててしまっている。
このままではマズい。このまま雑貨屋に行くのはかなりマズい気がする……
「せ~んぱい? 次……どうしますぅ? まだ行きたいと事か……あったりしますかぁ?」
機嫌よく笑顔を向けながら七穂がその様に問いかけて来る。
この顔を見ると……どんなに時間を稼ごうとあなたに気を休ませる時間は与えないゾと訴えかけているように見えてしまう。
何処に行っても同じような事が起きるなら……もういっそ雑貨屋に挑みに行っても良い気がする。でも、もし少しでも気が紛れるのであれば……どうにかこの渦巻く欲を沈めて貰いたいとも思っている。
さてどうするべきか……
このまま雑貨屋へ行こうと進言すべきか……それとも……もう少し他の場所に寄り道するか……
あなたは少し考えを巡らせ、そして七穂の問いに答えを返した。
あなたは彼女に……
A:もう大丈夫だから雑貨屋に行こう……と告げた。→#26へ
B:ゲームで少し遊びたいかな……と告げてゲームセンターへ誘った。→#24へ
C:スポーツ用品店も見たいかな……と告げてスポーツ用品店へ誘った。→#25へ