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8:休憩という名の公開放尿ショーの終わりに…… 「流石は私の娘ね……約束通り、しっかり1時間の間に彼女を失禁する段階まで運べているじゃない♥」  万理華の容赦のないくすぐり責めに笑いが一切途切れなかった私は、湿気と臭気の充満するガラス製の拘束人形の中で意識を朦朧とさせながらも聞き覚えのある女性の声を背後から聞いた。 「あ、お母さまぁ♥ 見て見てぇ! 万理華はやったよ~♪ ほら……お母さまに言われた通り、この美人なお姉さんを万理華のコチョコチョでお漏らしさせたんだよぉ? 褒めて褒めてぇ~~♪」  万理華の母……麻由里が側近のバニーを引き連れてこの会場に再び姿を現すと、万理華はようやく私の足裏から手を離しくすぐりを中断し嬉しそうに麻由里に自分の拷問の成果を報告する。 「フフフ……偉い偉い~♥ 後でご褒美のケーキを買ってあげる♥」 「やったぁ♪ 万理華イチゴのヤツが良い! イチゴののったケーキぃぃ!」 「はいはい、後で一緒に買いに行きましょうね?」 「わぁ~い! 楽しみィ~~♪」  奴隷市場のオーナーである麻由里が娘との他愛ないやり取りを交わしつつ私の正面に回り込んで、ガラス人形の中で息も絶え絶えになりながら熱さと臭気と死ぬほどの疲労感に苛まれている私の顔を覗き込むと、わざとらしく鼻を摘まんで見せ手を横に振りながら「あ~臭い臭い」と私の羞恥心を煽るような言葉を連呼し始める。  それを見て親の真似を吸うように万理華も鼻を摘まんで同じような仕草と言葉を私にして見せ、私は恥ずかしいやら情けないやら悔しいやらと色んな感情がグルグルと頭の中を駆け巡り最終的には怒りの感情を顔に宿す事となる。  あんたがこうなる様に仕向けたんでしょうがっ! と、言葉には出さないが目の睨みでそれを訴えかける私だが、その睨み目を見たオーナーは私にまだ“抵抗”の意志があると判断したらしく優しい母の目から急に獲物を狩る虎の目のような鋭い目を私にぶつけてきた。   「なるほどぉ? まだそんな反抗的な目を私達に向けられるんだぁ~? ふぅ~~ん……」  オーナーは腰に手をあて、圧を掛けるような低い声を零しながらもガラス越しの私の顔に顔を斜めに傾けながら接近してくる。  ガラス1枚を隔てて数センチの距離……。悔しい思いをした私はなるべくその顔に睨み利かせておきたいと目元に力を込めてはいたが、彼女の異様な眼圧の鋭さに動物的な危機感が募ってしまいついつい目を横に逸らしてしまう。  吸い込まれるように綺麗な薄緑色の瞳光を極限まで細めて私の顔を凝視するオーナーの視線……。私はこの視線に抗う事すらできない。 「ここまでヤられておいてまだ“その目”が出来るというのは優良な奴隷ちゃんになる素質があるという事よ。私達がこのショーの間にあなたがちゃんとした奴隷として生きていけるようにたぁ~ッぷり調教してあげる♥」  声が低く他者を寄せ付けない程に迫力のある脅し言葉だが、その美しい顔も相まって彼女の放つ言葉にはいちいち大人の色気のような妖艶さが滲み出ている。  その言葉と睨みは本能的に私の恐怖や不安を煽ってくるが、私の怒りは自分でも抑えが効かない程に沸点に達しておりその一片を彼女に理解させようとボソリと反抗の言葉を呟いた。 「私は……奴隷になんて……なりません。絶対に……」  言葉としては弱々しいものだが、拘束された今の私にできる精一杯の反抗の言葉だ。  身は穢されても心までは従わない! という意思をその言葉には込めたつもりだったが……オーナーは私の精神論などまるで意に介していない様子で言葉を返す。 「いいえ、貴女は必ず最後には自分の口で“奴隷にしてください”ってお客様に懇願するようになるわ……。今までの娘がそうであったように……貴女も必ず最後には自ら認めるわ。自分は奴隷として生きていくしかないんだ……ってね」 「絶対に嫌です! どんな事をされようが……誰に売られようが……私の心は……誰かの奴隷になるなんて拒否し続けます!」 「勘違いしないで? 身も心も売れたくないって意地を張ってる娘を私は売り飛ばすような事はしないわ♥ あくまで自分の意志で“買ってください”と言えるようになるまで待つつもりよ? でないと……売れた後のトラブルに繋がりかねないし……」 「暴力で……私の意志まで曲げられると思わないでください!」 「曲げて見せるわよ? 意地でも……」 「くっっ…………」 「それに……暴力なんて私達は一切奮っていないじゃない♥ 痣や傷が出来るような痛い事なんてしていないでしょう? みんなに貴女の素敵な笑顔を見て貰うために楽しくコチョコチョしてあげてるだけなのよ?」 「こ、コチョ……って……そ、それが暴力じゃないですかっ! 人のこと無理やりこんな暑っ苦しいガラス人形に閉じ込めておいて! 私が抵抗できない事を良い事に散々私の事くすぐったりして……」 「ウフフ♥ 楽しいでしょう? くすぐったくて触られたくない~って思える場所をこれでもかと露出させられ、全くの他人にその露出した肌を好き勝手にコチョコチョして貰えるのよ? 楽し過ぎて大笑いしちゃうでしょう?」 「た、楽しくて笑ってるわけ……ないでしょ!」 「じゃあ、何で笑っているの?」 「そ、それは……くすぐったいから……勝手に笑いが……」 「人間はね……楽しいって思っていないと笑顔なんて作れないようにできているの。無理やりでも笑っているという事はくすぐられているのが“楽しい”って本能が感じている証拠なのよ?」 「そ、そんな馬鹿な話ッっ!! ある訳がっ……」 「じゃあ……何でくすぐられたら笑うの? 笑いたくないんだったら我慢すれば良いじゃない……」 「そ、それは……絶対無理……です……」 「何で?」 「私……昔から……くすぐったがりだった……から……」 「へぇ~? 可愛い♥ くすぐったがりだったんだぁ~? ふぅ~~ん」 「く、くすぐりに弱いんだから……笑うに……決まってます……」 「それはどうかしら?」 「えっ?」 「いくらくすぐりに弱くても……こんなに人が見ている前であんなに馬鹿みたいに笑えるのって、中々に稀有だと思うわ♥」 「ば、馬鹿みたいにって……あ、あなた達のくすぐり方がっ! あまりにも的確過ぎるから……」 「それでも笑わない子はいるのよ?」 「えっ?」 「くすぐったさよりも恥ずかしさや悔しさが勝つ子もいて、そんな彼女達は“くすぐり”を苦痛にしか感じられなくて『ギャーギャー』騒ぐだけだったり、完全に泣き叫んで手が付けられなくなったり……叫び散らかした後に意識を途切らせて気絶しちゃうなんて子もいるくらいなのよ? 貴女みたいに“くすぐられてただ馬鹿みたいに笑う”なんて余裕……生まれてこないのが普通だもの」 「う、嘘よ! くすぐられて笑うのは……当たり前の事……でしょ?」 「それよりも恥ずかしさや悔しさや怒りの感情の方が上回れば……くすぐったい刺激に“笑う”なんて行動は勝手に抑えられるものなの……でも貴女にはそれが無いでしょ? という事は……つまり……」 「ま、まさか……私が……怒ってないとでも……言うんじゃないでしょうね?」 「そのまさかよ♥ 貴女は表面上怒りの感情を出そうと必死にしてるようだけど……くすぐられて笑ってしまう自分にもどこかで酔ってしまってる。もしかしたら……くすぐりに快感でも見出してしまってしまったんじゃないかしら? その本心を悟られないよう必死に声を荒げているのでしょう?」 「ち、ち、違っっ!! そんな事ある訳がないでしょっっ!! 私は本当に悔しくて怒ってるんですっっ!!」 「そうかしらぁ? 自分の胸の声をもっとよく聞いてみてはどう? 認めたくなくて……強がろうとしてるのが見え見えよ?」 「そんな訳ないっっ!! そんな変態みたいなこと思う訳がっっ!!」  これは誘導だという事は分かっている。  なぜくすぐられると笑ってしまうか……なんていう理屈は上手く説明できないが、くすぐったいから笑っているのは事実だ! それは衆人の前だろうと家の中だろうと関係ない。くすぐったいから私は笑っていたんだ! 他の感情が混ざっている訳がない!   くすぐったがりなんだから……くすぐられて笑うのは当然なんだ! 笑いたいから笑っているんじゃない……くすぐりという“刺激”に笑いを強制されているから笑っているんだ! それを感情なんかで押し殺すなんて……出来る訳がない! 出来る訳が…… 「フフ♥ まぁいいわ……これから段々自覚が持てるようになってくるでしょうから……貴女はさっきまでと同じように私達のコチョコチョ責めに楽しそうに笑ってくれればいいわ♥」 「くっっ! ま、まだ……ヤるつもりですか……それを……私に……」 「も~っちろんっ♥ 時間はたっぷりあるからいっぱい楽しんで頂戴ね? 貴女の可愛い笑顔……お客様にまだまだ楽しんで頂かないと~♥ ね?」  そのように零し悪戯っぽく笑みを浮かべて顔の前で構え手をワキワキして見せる麻由里……しかし、その見せつけたくすぐる振りはすぐに中断し再び鼻を手で摘まみ先程と同じような仕草をして見せる。そして…… 「でも、そ・の・前に♥ その臭くなっちゃった身体……少しだけ綺麗にしてあげなくちゃ衛生的に良くないわよね♥」  と、独り言を呟くと近くにいた黒バニーが小声で「承知しました」と声を零し舞台の袖へと掃けていった。そしてまるで最初から準備されていたと言わんばかりにそれを舞台袖から“それ”を持ちだすととぐろのように巻かれた長いホースを伸ばしていきながらそれをオーナーの手に手渡した。 「今からコレで……洗い流してあげるわ♥ 頭から足の先まで……綺麗になるまで……ね♥」  黒バニーが持ってきた“それ”は……シャワーと呼ぶにはあまりにも武骨で仰々しい。  例えるなら通常のシャワーヘッドを倍くらいに大きくしたような大雑把な造りをした代物だった。  シャワーヘッドが倍の大きさになっているという事はつまり水が出る“穴”も大きくなっているという事であり、そこから細くも何んとない多量の水が吐き出されてくるかと思うと……私の心臓は大きな鼓動を脈打ち始め“嫌な予感”という言葉だけで頭は溢れかえってしまった。  私の不安はこの後すぐに現実のものとなるのだが、それは私が想定した“苦しみ”よりも遥かに苦しい仕置きとなる事となった。

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