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#64  羽根による足裏への責めは思いのほか鈴菜に効いていたようにあなたは感じた。  もしかすれば上半身の二か所と比べると爆笑を誘うには心もとないかもしれないが、今度は道具ではなく“手”でくすぐれるのだ……  羽根などの柔らかい物でなぞられるこそばゆさもおぞましい程のむず痒さを与えることが出来るが、指先の先端まで自分の意志で自由に動かせる“手”による刺激は道具のくすぐったさをも凌駕する……と信じている。  だから敢えてあなたは先程責めた足裏を再び責める事を選んだのだ。羽根での刺激とは比べ物にならないほどくすぐったいという感覚を彼女に味合わせる為に……。 「ふぅ~ん……また足の裏責めるんだ? “今度は手でヤるから羽根の時とは違うぞ”って言いたげな顔してるわね……。生意気に……」  あなたが鈴菜の足元に跪き懺悔をするような体勢になって鈴菜の顔を見上げると、その顔が得意げに見えてしまったのか見下げる彼女の顔が不愉快そうに歪む。  そんな彼女のイラついた表情を見上げながらもあなたは、カカトしか台座を踏みしめられておらず宙に浮くように拘束されている彼女の足の爪先に手を伸ばしてあげた。  そしてまずは小手調べと言わんばかりに、ワイヤーの引っ張りによって反り返る様に拘束された彼女の足指の指腹をイイコイイコと可愛がるように撫でて最初の刺激を彼女に送り込む。 ――サワッ♥ サワサワサワ♥♥ 「はっっ!? ひぅっっ!? ふひゃっ!! うはひゃっっ!!?」  その刺激が思いのほかじれったく感じたのか、仏頂面で見下ろしていた彼女は可愛らしい悲鳴を上げブルリと身体を震わせながら刺激を嫌がる様に足をバタつかせだした。 「はっくっっふっ! くふっっ! ちょ、その触り方……こそばいひっ!?」  指の腹から指の関節までを爪の先でカリカリと引っ掻いたり優しく愛撫するように撫で上げたり……拘束により緊張を強いられずっと力んできていたであろう指先を優しい刺激で嬲る様に丁寧にくすぐっていく。 「はっはっ……はひひっ!? んひっ! くひひっ!! ちょ、やめへっ! そんな触り方……想定してなか……っは!? ンひゃはっッ!?」   嬲れば嬲る程刺激を我慢しようと指先にまでも力を込めて肌を硬化させようと力む鈴菜……  あなたの両手はそんな彼女の力のこもってしまった足指を爪の先でコソコソと撫で回してその力み上がった指先を無理やり弛緩させようと責め立てる。 「き、き、気色悪いっっ!! その触り方ぁ、気色悪っっひぃぃっっ!?」  足指の表も裏も……下も上も左も右もナナメも……満遍なく舐め回すように好き放題触り回すあなたの指は彼女に更なる嫌悪感を与えんとするため新たな責め場所へと移動を始める。 「かはっ!? はひゃっっ! ゆ、指の間っっはっっ!? うはひゃあぁぁぁあぁぁっっ!!」  あなたが新たな責め場所として選んだのは、彼女の足指と足指の間……指の股部分……。そこに小指だけを差し込んで指先をその部位に軽く当て、ゆっくりした動きでコソコソと優しく引っ掻く刺激を与えてあげた。  すると、鈴菜はあなたの想像以上に身体をビクつかせ大きな悲鳴と共にその刺激を嫌がり始めた。 「あはっっひゃっ!? うはっっひっ! や、や、やめ! マジでやめてっっへっっ!! 触り方が気持ち悪くて体が勝手に震えちゃうっっふッっ!!?」  鈴菜の足指の股は触り心地としては筋が張っていて柔らか味を感じることは出来ないが、その筋張った指股を小指の微妙な撫で上げによって解していっているという感覚は悪くはない。  今までのチェックの間にかいたのか……それとも今のこの責めによってかく事になってしまったのかは判断しかねるところだが、鈴菜の指股には彼女のかいた“汗”が染み出しているのが小指の湿りで確認できる。  親指と人差し指の間も……人差し指と中指の間も……中指と薬指……薬指と小指の間にも等しく汗は染み出しており、順番に引っ掻いて回っていたあなたの小指は一周二周とその行為を繰り返していくうちに完全に濡れた状態になる程まで染み出た汗を掬い取ってしまう。 「はっはっはっはぁ……はぁ、はぁ……はぁ……」  あなたはその彼女の汗で濡れた小指をわざとらしく鈴菜に見える様に掲げ、彼女に無言で“この汗は何だ?”と問いかける。 「フ、フン! そんなの見せても……私は動じたりしないわよ! 汗くらい誰だってかくんだから……恥ずかしいなんてこれっぽっちも思わないわ!」  ジワリと濡れたあなたの小指を見ても動じない姿勢を貫こうとする鈴菜だが、顔は真っ赤に染まり唇は僅かに震えてそれが声にも伝わってくるなど明らかに同様の色と羞恥を感じている色が見え隠れしており、彼女の言葉がただの強がりなのだと悟ることが出来る。  そんな羞恥の感情を抑え込んで強気に言葉を返そうとしている彼女が少し愛らしく思えてきたあなたは、見せつけていた小指を再び足裏の方へと戻し引き続きその指だけで責めを続けることにする。 「くっっ! な、何よそのしたり顔っ! 私の気でも分かったつもりになったんじゃないでしょうね! そうだとしたら勘違いも甚だしいわ! だからそのムカつく顔を今すぐやめて……」  足裏へと戻ってきたあなたの手は小指だけを立てて再び指の股を責めると見せかけるが、立てられた小指は彼女の指股の方より更に下の方へと降りて行き彼女の“土踏まず”の部位に移動を完了させた。  そして移動を完了した小指は、指先に付着した彼女自身の汗を塗りつける返す様に土踏まずの部位で上下の撫で上げを行い始める。 「……くふっ!? うくっふっっ!! やっ! ちょ、今度は……土踏まずっっ!? んはっっ! うひっっひっっ!! はひっっっ!!」   反り返る様に伸ばされ切っている鈴菜の土踏まずの中心を汗で濡れた小指がツツツ~っと撫でていく触感は耐え難いこそばゆさを生んでいるようで、鈴菜の強気を装った表情もその刺激に笑い出しそうな顔に再構成される。  汗で濡れている指先は普通に触るよりも肌の抵抗も薄まって、より滑り良く皮膚の上を撫で上げることが出来る。それに加え汗の水分が皮膚の表面に付着すると、肌の体温を絶妙に奪い汗を塗られた箇所が一層際立って敏感になってしまう。  あなたはその敏感になっているであろう彼女の足裏を何度も何度も小指だけで撫で上げた。  上から下に一直線に触ってみたり、指を曲げて動かしコチョコチョとくすぐってあげたり……なるべく刺激が一定にならないよう工夫して責めを続けていく。すると鈴菜の表情が笑みの顔から苦悶の表情に変わっていき…… 「はぐっっふっっっ! んぐぅぅぅぅぅぅぅ!! こ、こ、こんな責めなんかで……私は……笑わないっっ! 絶対に……笑わないんだからぁぁ!!」  唸り声と虚勢を交互に吐きながら必死に湧き上がってきている笑いを口内に押し留めようと唇を噛んでいる。  この流れならイケる! と感じたあなたは、待ってました言わんばかりに足裏に向けて手をガバッと広げ、全ての指を一斉に彼女の足裏全体に配置し直す。 「くへっひ!? あひっ!? あぐぅぅぅぅぅぅっっ!!!」  小指だけの責めから5本の指全ての責めに変わる……と悟った鈴菜は今まで以上に唇を強く噛み来るべき刺激に備えようとする。  あなたは指を足裏全体に行き渡るよう配置した後はすぐに全ての指に同時に指示を出し鈴菜の足裏を蹂躙すべく力を込めた。 「ぷっっひっっっ!? んひぃぃぃぃぃぃぃぃぃっっっ!!? んぎぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ! ぐふっっっっふっっっっ……くふぅぅっっ!! んむぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」  左右の両足同時であるため合計10本もの指が鈴菜の足裏をくすぐり回す。  土踏まずは勿論、カカトや足の横サイド……母指球や小指球の膨らみから足指の先端に至るまで、あらゆる刺激に敏感な皮膚をあなたの指達が優しく引っ掻いてこそばしていく。  鈴菜はそのあまりに強烈な刺激に思わず吹き出しそうになるが、どうにかギリギリの所で口を閉じ直し笑い出す事だけは阻止した。  しかしあなたの指達は、鈴菜を無理やり笑わせようと執拗に彼女の無防備に晒された足裏を飢餓状態の虫が餌を探して必死に這い回るかのように右往左往しながら蠢き回っている。 「はぐぅぅぅぅぅ! うぐっっふっっ!! いぎっっふっっぐっっっ……んむぅぅぅぅぅふっっ!! んぐ……んぐぅぅ!! ムひぃぃっっ!? あぐぐぐぐぐっっっ……ぐふふっっ……プぐふっっ!!」  あなたのくすぐりに対して鈴菜は一切抵抗など出来ない。足指でさえもワイヤーで逆方向に引っ張られて拘束されている為文字通り指一本も暴れさせることが出来ないのだ。  そんな“くすぐってください”と言わんばかりに晒されている彼女の裸足の足裏をあなたの指は縦横無尽に這い回ってくすぐり犯していく。  あっちをコチョコチョ……こっちをコチョコチョ……  誰もが触られれば“こそばゆい”と感じる箇所は勿論、足裏の横端や足の甲……足首の周りなどのマニアックな部位にも手を回しくすぐりを敢行する。  その様子を傍から見れば、あなたが鈴菜の足を嬲っているかのようにも映ってしまうだろう。実際無抵抗な彼女の足を嬲っているのだからそう見られても仕方が無いことだが、そのような無慈悲で暴力的なくすぐり責めに晒されているにもかかわらず鈴菜はまだ笑ってくれない。  何度か吹き出しそうになる場面は見られているけど、それ以上の反応を強いる事が出来ていない。それどころか……気のせいであると思いたいが、徐々にくすぐりに対して反応が薄れて行っているように思える。  同じ箇所、同じ触り方を繰り返せば繰り返すほど……その刺激に慣れてきたと言わんばかりに反応も薄れていっているように見える。 「ふっっふっっ、ふぐっっふっっ……んむ……くふっ! ふ、ふぅ……ふぅ……」  そして数分が経過する頃には彼女の反応は殆ど無いに等しいレベルまで落ち着きを取り戻してしまう。  あなたが責めを緩めたわけではない。むしろ先程よりも素早く力強く引っ掻き回している筈なのに…… 「ふっっ……ふふっ……残念だったわね。やっと刺激慣れが完了したわ……」  もはや我慢すらしなくてもいいと悟ったのか鈴菜はあなたが責めを続けている中にあっても堂々と口を開けあなたに絶望の言葉を浴びせ始める。 「あんたは知らないだろうから教えておいてあげるけど……私の弱点は足裏じゃないの♥ だから刺激に慣れるのも早くて今では御覧のとおり……何も感じないくらいまで落ち着いちゃったわ♥」  足裏が弱点ではない……そして、刺激慣れをしてしまっている……  この二つの言葉はあなたの責め欲を痛烈に減退させ、動かしている手にも力が入らなくなってしまう。 「あぁ、でもね? あんたのミスは私の“弱点”を責められなかったってトコではないのよ? それは理解できているかしら?」  責め欲が減退してしまったあなたは、もはやどういう触り方をしても反応してくれなくなった鈴菜に責める意味を失くし自然とフェードアウトしていくように両手をその足から離してしまう。 「あんたのミスは……同じ箇所を2度責めたって事よ」  そしてあなたは跪いた姿勢のまま鈴菜の顔を見上げ屈辱の答え合わせを受ける事となる。 「私の特性の一つに“刺激慣れが早い”っていうのが有るの。それは読んで字の如く……触られる箇所が同じであればある程……時間が長ければ長い程感覚がマヒしやすくなるってやつよ。こんな特性がある私に……弱点でもない足裏を2度もくすぐってしまったのは愚の骨頂よ! こうなる事はヤられる前から想像できちゃってたわ」  同じ個所を2度責めた……それはチェックの時に1回責めた事と、本番である今責めた事を言っているのだろう。確かに2度責めてしまっている……そういう特性があるとは思ってもいなかったのだから仕方がないが、少なくとも鈴菜相手に“弱点ではないかもしれないけど……”と感じながらも自分の腕に慢心して責めてしまったのはミスである認めざるを得ない。  足を選ぶべきではなかった……なかったが……しかし彼女の足裏は魅力的過ぎた。  羽根でこそばした時の反応の可愛さも相まって……今度は生の手で触ってみたいと思ってしまったのは事実だ。  欲望には勝てなかった……。直接触りたいという欲求を払拭する事など……出来ようはずも無かったのだ。 「でもさ。あんたの最初のあの責め……アレはヤバかったわ……」  最初の責めとは、あの足指の愛撫の事だろう……。 「私を笑わせる為に土踏まずから責めてくるだろうって想像してたから……その予想の斜め上からの責めが始まって滅茶苦茶焦ったわ……。不覚にも……笑いが出そうになってた……」  その足指愛撫も、本能の赴くまま……欲求通りに責めた結果の産物だ。  とにかく彼女の小さくて可愛らしいあの指を触ってみたかった。愛撫してみたかった……その欲求を満たすために足裏を選んだと言っても過言ではない。  逆に言えばその欲求を満たせたことで少し満足してしまったのも確かだった。 「足指があんなにこそばく感じるなんて……初めての経験だったわ。ムズムズするし痒くなるし笑いが勝手に込み上げてくるし……何とも言えない気持ち悪さだったわ……」  鈴菜の足指の感触はまだ覚えている。柔らかくて湿っぽくて……人肌の体温を感じれて……触っている分には気持ちが良かった。彼女は決して気持ち良くは感じてくれなかったようだが…… 「それからあの汗を見せつける演出ね……あれも正直恥ずかしかったわ。まさか羞恥心まで攻めてくるなんて思いもよらなかったから……なおさら焦ったわ。お陰で刺激を覚えていたはずの土踏まずの感覚が恥ずかしさで吹っ飛んじゃったんだもの……危ないところだったわ……」  小指に付いた汗を見せたあの行動……あれも衝動的に行ったもので意図して行ったものではなかった。ただ……恥ずかしがる彼女の顔が見たい、と思って行った事だったが……思わぬ副産物を生んでいたようであなたの方こそ驚きを禁じ得ない。 「まぁ、弱点出ない足裏であそこまで工夫した責めで私を追い詰めたんだから、点数的には60点をつけてあげても良いわ♥ 私も、責め方次第であそこまでこそばくなるって勉強にもなったし……」  鈴菜との会話が落ち着きを見せ始めた頃、恵理の手にあるストップウォッチからタイムリミットを告げるアラームが甲高く鳴り響きプレイの終わりを知らされる。  鈴菜を笑わせることが出来なかったあなたは、そのアラーム音が鳴り終わるのを待たず立ち上がり部屋の外へと出る為にドアの方へと歩を進め始める。  すると、クスリと笑みを浮かべた鈴菜が去り行くあなたへ一言だけ口から零す。 「あんたのくすぐり方……嫌いじゃないわ。こんなに足裏で我慢を強いられるなんて事……今までなかったもの……」  その言葉を聞きあなたは胸の奥で再び責め欲が沸き上がるのを感じた。  くすぐりに強い鈴菜にそのように褒められては……また責めたくなってしまうのは本能と言っても過言ではない。  あなたは部屋をあとにしながらも、鈴菜の足の感触を思い出しながら次のプレイをいつにしようかと早速妄想を膨らませた。  そして、店を出る前に次のプレイの予約を取って帰路につくのだった……。 『鈴菜ルート失敗⑤……【弱点じゃない足裏を二度責めてしまった】エンド……完』

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