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#56 「ふ、フフ……さっきの責めは不意を突かれて私らしからぬ反応を返しちゃったけど……あんたの責め方は大体理解できたし、どれだけ下手糞なのかも分かったわ。だからもう反応なんてしてあげない! 次の責めからは何もできなくて絶望しながらその羽根を動かすと良いわ!」   脇腹への責めを早目に切り上げて、次の責め場所である“足裏”の部位にあなたがしゃがみこんで責めの姿勢を取ると、鈴菜は苛立つ顔から一転して余裕ある笑みを零しながら再びあなたの事を言葉で煽りだした。  あれだけ脇腹の責めに対して無様な反応を返しておきながら良くその言葉が言えたものだと……あなたは呆れ半分にその煽りを受け流し、早速と言わんばかりに2本の羽根を可愛らしい鈴菜の左右それぞれの足裏に運んでいった。 「むっっくっっふっ!?」  羽根の先が左右同時に彼女の土踏まずに触れると、今の今まで強気に振舞っていた態度が嘘であったかのように鈴菜はビクリと身体を震わせ羽根の刺激に敏感に反応を返した。 「ふ、ふっっ……く……ふ……んんっっ!」  土踏まずに着地させた羽根先を上下にゆっくりなぞらせ、反り返って緊張する程に伸ばされているその皮膚をいやらしくこそばしてあげると、鈴菜は目を瞑って顔を左右に振って嫌がる仕草を見せる。  その様子を見るにどうやら足裏への刺激も効かない訳ではなさそうだと思えるのだが……  全く無反応を決め込むかと想像していた彼女だったが、あなたのくすぐりに対して“頑張って耐えよう”と力む姿を見せているあたりこそばゆさを感じる神経は普通に足にも通っているのだと理解できる。  まぁ、反応して当然だとは思う。足裏を……こんな毛先の鋭い羽根の先端で撫でられてこそばゆく感じない方が異常だとも思う。もし自分が逆の立場なら……触られた瞬間から笑う事を止められなくなっていた事だろう。足指が反り返える程に引っ張って拘束され、こういう刺激に弱い土踏まずの皮膚を無遠慮に優しく刺激されれば……誰だって暴れてしまう位に笑い乱れてしまう事だろう……。しかしそこまで激しく反応を返していないあたり鈴菜の我慢強さは確かに本物であると悟ることが出来る。  良く声を押し殺して笑いを堪えられるなぁ……と感心してしまう程だ。 「はくっっふ……フフ……や、やっと……慣れてきたわ。あんたのウザいくすぐり方のせいで、ほんのちょっと顔を歪めてしまったけど……もう大丈夫……もうくすぐったさを感じないわ♥」  しばらく同じような刺激を加えているとその刺激に慣れたのが嬉しかったのか、鈴菜の態度がまた大きくなり始める。  あなたはその態度の変化に僅かに苛立ちを覚え、土踏まずを撫でていた羽根先を今度はいきなり足指の間に差し込んで新たな刺激を送り込んで見せた。 「はニャっっはっっ!!? うはヒャっッ!!?」  予想だにしない突然の刺激の移動に、勝ち誇ろうと笑みを浮かべていた顔をまた苦悶の表情に切り替える事を余儀なくされた鈴菜……彼女の口からはまたしても可愛らしい悲鳴が零れ、あなたのこそばしから反射的に逃げようと足をバタつかせ抵抗を試み始める。 「はひっ、ひっっ……はぁはぁ、む、無駄よ! も、も、もう……慣れるんだから……。そこもすぐに慣れちゃうんだからっっ!! んはっっひっ!!」  足の指を順番に巡る様に羽根を差し込んでいっては指の股の敏感な皮膚を羽根の先端でチョコチョコっと弄っていやらしくくすぐる。それを全ての指股に施した後は、今度は足指の関節部分にも刺激を加えようと少し上の部分に羽根を構える。  足裏全体を反らせるために行っている足指の引っ張り……それを行っている元凶がそれぞれの指の関節に巻きつけられたこのワイヤー達なのだが、それらが食い込んだ指の関節はワイヤーの擦れた跡がいくつも見られ必死にこの拘束からも逃げようとしていた形跡が見て取れる。  あなたはそんなワイヤー跡の残る指の関節に羽根の先端を小さく動かして差し込み、指の股同様チョコチョコと可愛らしい動きを見せながら指の関節部分も順番にこそばしていく。 「かひゃっ!? あひゃっはっっ!! ちょ……そんなトコ……んむふっ!? さ、さ、触るなぁっはっっ!!」  指の股に続いて指の関節までくすぐられるとは思いもよらなかったのか、鈴菜の反応はもはや笑っていてもおかしくはないと思えるほどに大きく、これらの刺激が明らかに効いてしまっているという事実を言葉でなく反応であなたに返していく。  しかし反応は確かに良く見えるのだが笑うまでに至っていないというのも事実であり、鈴菜はあなたの執拗なくすぐり攻撃に対して笑いを堪えられていると言えなくもない。今はチェックの段階だからまだ笑おうが笑うまいが関係などないのだが、次の本番ではそうはいかない……彼女を笑わせられないと次のプレイに進めないのだから……。 「はぁはぁ……ふ、ふ、フン!! その程度? それがあんたの全力なのかしら? だったら私を笑わせるなんて幻想は抱かない方が良いわね。あんたのくすぐり方の癖は……何となく理解したんだから……」  彼女の言葉が芯を突いている言葉であるならこれ程恐ろしい言葉はない。くすぐり方の癖……などというものを彼女は理解したと言い張っているのだ……  確かに、初めて触る箇所は最初こそ良い反応を返しはするが、時間が経てば経つほどに反応は緩くなり最終的に全く効いていないかのような振る舞いに落ち着いてしまう。これが“慣れ”という言葉で片づけられるならまだ希望はあるだろうが、彼女の言う“あんたのくすぐり方の癖”という部分が見抜かれて対応されているというのであれば手の打ちようが無くなる。くすぐり方の癖というのが本当にあるとするならばそれを読み切られてしまえば、いくら工夫を加えて攻めてもすぐに刺激に慣れてしまう事請け合いだ。くすぐりという刺激はそういう“慣れ”を感じさせないよう繰り出すのが効く行為だというのに……くすぐり方自体を読み切られたとなれば笑わせる事はおろか反応を引き出す事も難しくなるだろう。  本当にあなたの責めは読み切られてしまったのだろうか? こんな短い時間で……その様な事が可能なのだろうか?  彼女が強がっているだけかもしれない……実は効いてしまっているけどやせ我慢をしながらその様に言っているだけなのかもしれない。そうであると願いたい……そうでなくては……次の責めを前向きに行えなくなってしまう。  出来ればこの足裏のチェックの時点でも彼女を笑わせておきたい。少しでもいいから……彼女を…… ――コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ  あなたは足指の股へのくすぐりを中断し、再び羽根先を鈴菜の土踏まずの中央へと運んだ。  そして意地でも笑わせてやる! と言わんばかりに羽根を大きく上下に往復させ、彼女の土踏まずを何度も羽根先でなぞってくすぐり始めた。 「ぷっっふっっ!! んくふっっ……ふっ……ふふ……。そ、そんな……雑なくすぐりで……私が笑うとでも……思っているのかしら? くっっ、ふっ!? ふ、フフ……馬鹿ね……」  伸びきった土踏まずのラインを羽根の先端だけでなぞる様に何度も何度も往復させるくすぐりに、鈴菜の顔も笑みの形に歪んだり衝動的な笑いの逆流に思わずクックッと小さな笑いを零しそうになるが、あなたが望んだ吹き出すような笑いはとうとう彼女から引き出す事は叶わなかった。  結局……足裏が効くのか効かないのかの判断は出来ないままにタイムアップとなってしまったが、少なくとも全く効かないという感じではなかったのではないかと感じながらあなたは羽根を彼女の足裏から離していった。  脇腹の反応と比べれば足裏は微妙だった……と言えるかもしれない。しかしそれは道具を使った場合の反応であり、これから行う“素手”でのくすぐりではまた別の反応を見せるかもしれない。  弱点だと断定は出来ないが“脇腹”の部位は笑わせる事も出来たし……少しは弱いのではないかと推察できる。腋の方は分からない……脇腹よりも効くかもしれないし……効かないかもしれない……。触っていないから何とも言えない。  果たして次の本番……何処を責めるのが正解なのだろうか?  あなたは今回のチェックでの成果が芳しくなかった事が気掛かりで責め場所にも迷いが生じ始めている。  まだ触れていない腋を試してみるのが良いのか……それとも堅実に脇腹を選ぶ方が良いか……  はたまた、羽根でなく手でなら足裏だって効いてくれるのではないかと高をくくって足裏を選んでみるか……  迷いは尽きない……だが時間は有限であるのだから選ばなくてはならない。  あなたはもう一度鈴菜の身体を全体的に見渡し、そして迷いながらも本番の責め箇所を決めるのだった。 「…………………………」   何かを言いたげにこちらにジッと視線を向ける恵理。そんな彼女に、あなたは今しがた決めた責め箇所を伝え手に持っていた羽根を彼女の手に返却する。  あなたは…… A:まだ触れていない“腋”を責める! と、彼女に宣言した。→#59へ B:良い反応を得られた“脇腹”なら笑わせられる! と、脇腹を指定した。→#62へ C:手でなら“足裏”でも笑わせられる! と、強気な口調で足裏を責める旨を彼女に伝えた。→#64へ

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