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#54  腋チェックの時の最後のあの過剰な反応……あれは一体何だったのか? 何か特別な触り方をしたわけでもないし特別な箇所を触った訳でもない……勿論狙って触ったという訳でもないのだから偶然の産物だったのだが、彼女にはそれが堪らなくこそばゆく感じたようだ……。でないとあんな悲鳴のような声を出すはずがない。  反応を見れたのは嬉しいことだが、それが偶然生まれた刺激での事であるなら毎度そのような刺激を生むというのはかなりの工夫が必要になる気がする。それに偶然に頼っていては責めたい箇所を徹底的に狙いを定めて責めたいと思うあなたの考えと矛盾が生じてしまう。だからこの出来事はいったん保留にすべきなのだろう……まずは彼女が笑いやすい“弱点”を探す事の方が先決だ。責め方は二の次に置いておかねばならない。  あなたはそのように自分の中で結論付け、鈴菜の足元へと座り込んで彼女の可愛らしい素足を目の高さに合わせるよう姿勢を低くして両手に持った“羽根”をゆっくりと彼女の足裏へと向かわせた。  僅かな空気の揺らぎにもヒョロヒョロと怪しく左右に首を振る羽根の軽く柔らかそうな先端……その部位が鈴菜の反り返った土踏まずの中央にソッと触れると、彼女は腋の時と同様に「んくっっ!?」という低い唸り声と静電気に触れたかのようなビクリとした反射的な拒絶運動を身体全身で反応して返す。  あなたはその反応を見ながら、羽根の先端を遊ばせるようにゆっくりと彼女の土踏まずの上で円を描くようにくすぐり始めた。  羽根が土踏まずの皮膚をゆっくり円を描きながら掠る音はシャシャ……シャシャ……っと竹箒で地面を掃いているような乾いた音に近い。それ故、足裏に溜まった埃を羽箒で掃除しているような感覚に陥ってしまうが、この音を聞けばあなたが確かに今彼女の足裏を羽根でくすぐっているという実感も同時に湧いてくる。  足指を吊り上げられている格好で拘束された足は、全体的に海老反るような形に反らされている。海老反るような形で拘束されているという事は足裏の皮膚は指に引っ張られるように伸びきり……肌も神経も緊張するように伸ばされてしまっている。  そんな余裕なく引っ張られ緊張を強いられている鈴菜の足の裏を柔らかくもしっかり真の通った羽根の先でコソリコソリと撫でて彼女に耐え難いこそばゆさを送り込んでいる……筈だ。  その筈なのだが…… 「ふ、ふ、ふん!! やっぱりその程度なのね? ホントに大したことないわね……あんたのくすぐり……」  最初こそ可愛らしい悲鳴を漏らすほどに良い反応を返していた鈴菜だったが、時間が経つにつれその反応も薄くなっていき腋の時と同じく余裕ある態度を取るようになる。  このような状態にされた足裏をこのように触られれば……発狂するくらいに笑い狂ってしまうだろうとあなたは想像していたが……鈴菜にはその常識的な想像は反映されておらず、余裕ある態度を示すだけでは飽き足らずあなたの責めに対する罵倒まで加える始末。 「何回おんなじトコを触れば気が済むのよ! そこはさっきも触ったでしょ! 馬鹿じゃないの? 足裏だからって土踏まずばっかり責めればいいって訳じゃないわよ! カカトとか指の付け根とか……指の股の間とかも含めて責めなさいよね!」  責めているのはコッチの筈なのに、鈴菜はあなたの責め方にまでケチをつけあまつさえ責め方のレクチャーまでし始める。  あなたはその言葉に焦りいつの間にか彼女の言ううがままの責めを行うようになってしまう。 「ほら次! カカトにも優しく触れて見なさい! そう! そんな感じだったらまぁ……こそばくも無いわね……良いわ。でもまだまだよ! 次はもう一回土踏まずを触る! カカトを触って油断させたところに土踏まずを挟むのよ! ほら、チンタラするなっ!!」  こうなればもはやどっちが責めているのか分かったものではない。  くすぐってもくすぐっても彼女は笑うどころか完全に調教する側の態度に戻ってしまっている。  あなたは彼女に誘導されるがままに責めをコントロールされてしまう。  気が付いた時には……あなたは操り人形のように彼女の指示通りの責めを彼女に行い、羽根の扱い方まで指導されながら足裏のチェックの時間を終えてしまった。  一体……今の時間は何だったのだろうか?  完全に彼女の言いなりになってしまっていたあなたは、タイムアップになるや否やそのような空虚感に覆われてしまう。  こんな状態で……次の本番を迎えて大丈夫なのだろうか? 本当に彼女を笑わせることなど……出来るのだろうか?  あまりにも堅牢な鈴菜のくすぐり耐性に、あなたの頭は不安しか浮かんでこないが……  しかし……そんな中でも一つだけ分かった事がある。  それは、今責めた足裏は……明らかに腋を責めた時より反応が薄かった……という事だ。  腋の時はしばしくすぐったそうに声を漏らしていたのに対し、足裏は最初の反応以外殆ど苦悶の声を漏らしていなかった。  つまりは足裏は彼女にとって腋よりも刺激の耐性が強いという事が分かる。  じゃあ……腋が弱点なのか? と問われれば「それは、どうだろう?」という答えを返さざるを得ないが、確実なのは足裏は腋よりも刺激に強いという結果だけだ。  後はチェックしていない“脇腹”がどの程度刺激に強いのか……それだけが分からない点ではあるが、少なくとも足裏は最後のチェックに持って行かない方が良いと感じた。  無論……それは羽根で責めた時の反応であり、手を使った責めでは反応は変わる可能性はある……  それも含めて……あなたは選択しなくてはならない。  第一段階最後の責め……  彼女を笑わす為に責めるべきなのはどの部位にすべきなのか……  考える時間も迷う時間ももうない。  あなたは恵理の方を振り返り…… A:足裏より反応が良かった“腋”の部位を責めると宣言した。→#60へ B:きっと脇腹が真の弱点だと考え至り“脇腹”を責める旨を彼女に伝えた。→#61へ C:手でなら足裏でも笑わせられる筈だ……と“足裏”を選んだことを彼女に伝えた。→#64へ

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