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5:休憩という名の……  実際、私の足の裏は今……とても無防備だ。  硝子の型に入る時……足の部分だけはやたらと細かく足の置き場なんかを指定されていた事もあり何となく嫌な予感はしていたけど……この面倒くさい程にこだわった作りになっているのにはやっぱり意味があった訳で、小窓を開けられていざそこをいじられると分かった時点でその意味が深く理解できてしまった。  足の部位は手の部位とは違ってカカトの位置から足指1本1本の位置まで細かく型の置き場が決められているらしく、私はまずカカトをそれ用の窪みの様な部分にきっちり入れ込まされ、さらにカカトが浮かないようにする為か中に設置されてあった足首用のベルトをバニーにはめられ足自体の自由を大きく奪われる事となった。  そして……身体の各部位と違ってさらに細かくなっている部分は足の爪先付近の拘束にあり、その部分だけは蓋とは別に分離されたパーツを後から付け加えるという方式になっていた。  身体全体と足指を残した他の足の部位までは蓋が被さる事で密閉されてしまったが、この足指の拘束だけは別途パーツが用意されており、それはもう……完全に足の指を模したであろう精巧な形の“足指の型”がバニーの手によって運ばれてきた。  バニーは私の唯一露出している足の指部分にその型を合わせ、まずは下地となる踏みしめ部分を各指に当てていきその踏みしめ部分に付属した小さなワイヤー状の輪っかを各指に巻き付け下地部分に固定していく。そして指を全て固定した後は指の上から蓋を被せしっかりと鍵をかけ外れない様にした。  この時点では足の下側と足指はまだ分離されており、私が足指を曲げようとすると指の部位だけは上下にだけ振ることは出来た。しかしバニーはそんな私の動きすらも阻害するように分離していた足指と足本体のパーツをしっかりと合わせ中の留め具を厳重に閉めつけてそれら分かれていたパーツが一体になるよう固定を行った。  カカトから母指球の膨らみまでを覆っていた足のパーツは当然ながらボディと一体になっている為動かそうと思ってもピクリとも動かせない。その動かせない部位に僅かな自由を許されていたはずの足指のパーツが固定された事で、私の足は足指1本さえも動かせない完全な拘束を強いられる事となった。  あの時は「なぜここまで厳重にする必要が?」と呑気に思ったものだが、麻由里やバニー達に責められた今ならわかる!  拘束は……厳重であればある程、責めの刺激が逃げずにダイレクトに伝わって自分の想定以上の刺激を受けてしまう事になる……という絶望的な効果があるという事を……  足裏にあった小窓が開けられ、涼しい風を足裏に受けた私は思わず反射的に足指を丸めて反応を返そうと試みた。でも、足先のパーツは指の一本一本をワイヤーで固定してあるためピクリとも動かせなくなっている。  さらに言えば、指の型は足指を反らせるために少しだけ上方向に傾斜が付けられている為、私の足指は常に斜め上を向くように固定されてしまっている……それはつまりどういうことかというと…… 「アハァ♥ お姉さんの足の裏ぁ~~しっかり伸びきってて……触り易そぉ~~♪」  足指が反る様に上を向いているという事は足裏全体もその指に引っ張られるようにピンと肌を緊張させるくらいに伸ばし切っているという事……。普通は窪んでいる筈の“土踏まず”の部位だって……この足反らしの効果のお陰で殆ど窪みは消え、逆に真っすぐに伸びきっているとさえ思えるくらいに無理やり引き伸ばされてしまっているのだ。  小窓の大きさは……大体、カカトの途中から先程まで分離していた足指のパーツの直前付近まで……母指球の膨らみや……少し無理をすれば足指の付け根くらいまでは触れるくらいまでの広い範囲で開けられている。  カカトや足指のギリギリの部分まで触れるようになっているのだから、当然足の部位の弱点である“土踏まず”の付近はメインと言っていい程に何の障害もなく触れるよう晒されてしまっている。  そんな状態で……触られでもしたら……  例えこんな……何の技術も持ってなさそうなこんな幼女に戯れで触られたとしても、私は発狂した笑いを漏らしてしまうかもしれない。  それほどに……私は……足がダメなのだ……  足の甲に触れられただけでも叫んでしまう程刺激を嫌がる体質なのに……足の裏を触られるなんて考えたくもない!  しかもこんな……指一本も動かせないこんな状態で触られるなんて……考えただけで身震いが起きてしまう。  自分がまさかこんなにも“くすぐり”という刺激に弱いなんて思ってもみなかった。  昨日の売れ残った女の子への仕置きシーンも……“大袈裟に笑っちゃって……”などと何処か非現実的な光景を見ているかのような冷めた目で彼女を見ていた。  ワキだけであんなにも笑い狂ってしまうなんて……あんなにも身体を疲弊させてしまうなんて……  思ってもみなかった。考えてもみなかった……。  まさかここまで狂わされるなんて……ここまで追い詰められるなんて……昨日の私が想像出来る筈がない。  今では激しく後悔している。昨日……もっと気合を入れて“買って貰える努力すべきだった”と……。  今更そんな後悔をしても遅いが……やはりこういう場所での“仕置き”なのだから生温いはずがなかったのだ……それをココへ連れられた瞬間に気付くべきだった。こうなる前に…… 「ねぇ、ねぇ? お姉さんは……足の裏……どう? コチョコチョされるの……弱い?」  しかし唯一安堵できるのは……麻由里たちが私の弱点を“見誤った”という点だろう。  あれだけの想像を絶するくすぐり責めを……私の弱点である“足の裏”にされていたなら、私は泣いて叫んで絶笑死してしまっていたかもしれない。彼女の責めだったなら……そうだったかもしれないけど、今目の前にいるのは可愛らしい10歳くらいの無垢な少女ただ一人……  恐らくこの休憩時間の暇潰しに彼女を遊ばせるとかで残してきたのだろうが、その遊ばせる場所が私の弱点であるとは思ってもいなかったのだろう。本来なら……ココこそあのくすぐりのプロ(?)である麻由里やバニー達が寄ってたかって責め上げた方が仕置きとして効果的だっただろうが、流石にこんな子供に責められても……笑う事さえなく演技でちょっと笑ってあげる事くらいのサービスをしてあげて微笑ましく1時間を迎えるのが目に見えている。  だから……失敗なのだ。彼女達は私の本当に弱い箇所を見誤った。  幼女をつかって足裏の反応を見て次の責めの参考にするつもりなのだろうが、こんなお子様の遊びに屈する程私は子供ではない。こんな子よりも……何倍も何十倍も辛い経験をしてきた人間なのだ! たかが子供のじゃれ合いお遊びタイムに付き合ってあげる義理なんてない! 「お、お姉さんは……足の裏……強いわよぉ~~♪ あなたに触られてもビクともしないんだから!」  私は足裏が弱点ではない事を、何処かの隠しマイクで聞いているであろう麻由里たちにアピールするように強気に振舞った。この言葉を放っておけば、この娘さんが何をしてこようとクスリとも笑わなければその通りに捉えてくれるだろうから…… 「ふぅ~~ん、そうなんだぁ? 万理華は……弱そうだなぁ~って思ったんだけどなぁ~? 気のせいだったのかなぁ?」  んく!? なかなかに勘の鋭いお子様だ……。こういう利口そうな子供がなぜ麻由里の事をお母さまと呼んで慕っているのか理解に苦しむ。あんな薄汚い奴隷商の何処が良いのか…… 「本当よ? わたし……足を触られて笑った事ないの♪ それくらい強いのよ? 凄いでしょ♥」  私はここぞとばかりに強気な言葉この幼女に吐きかける。本当は暑さによってかいた汗の垂れる跡すらもこそばゆく感じているという事実があるにもかかわらず……嘘に嘘を重ね掛けしていき足裏は弱くないとアピールしていく。   「えぇ~~それ……ホントかなぁ~?」  私のアピールを聞いて万理華とかいう娘は私の顔を見上げニヤリといやらしい笑みを浮かべた。  そのしたり顔にも強気に余裕ある態度を顔で示そうと満面の微笑みを返そうとしたのだが、急に襲ってきた凶悪な刺激に私の微笑もうとした口元はぎこちなく引き攣ってしまいそのまま顔の表情も固まってしまった。 ――サワ♥  万理華が私を見上げながら、私に悟られないように片手を右足の裏に這わせていたのだ。  そして、私が笑みを浮かべるタイミングを見計らって中指の先っぽだけで土踏まずの部位をツ~~っと一撫でして見せた。  不意を突かれた私は反論の為に出そうとした言葉させも呑み込んでしまうほどその刺激に体中が寒気に包まれ、思わず意図しない笑いを吐き出しそうになってしまう。 「ねぇ? どう? ホントにくすぐったくないのぉ? お姉さん?」  万理華の中指がゆっくり何度も私の土踏まずの肌を優しく撫で降ろす。その細く小さな指に撫でられる感触は……私の想定していたむず痒さより遥かに上を行くくすぐったさで、彼女の言葉に反論する言葉さえまともに喋れないほどだった。 ――サワ♥ サワ……サワ♥  ゆっくり……同じ個所を何度も繰り返し撫でる万理華の中指のこそばゆさは、先程麻由里にされた焦らしのくすぐり以上に耐え難く、私は当初の“強気な態度で余裕を見せる”という計画などどこかに忘れてしまったかのように首を振って刺激を嫌がる仕草を取ってしまう。 「ねぇ……お姉さんってばぁ~? まさか……この程度のお触りで……笑っちゃうなんて事……ないよね? コレはまだただのご挨拶程度のお触りだよ? お姉さん、こんにちは~♪ って指さんに挨拶させてあげてるの♥」  彼女の言動は子供染みているが、指での触り方は恐ろしく的確でいやらしい。  狙ってやっているのかそうじゃないのかは疑問だが、私がギリギリ笑わない……でもはっきりこそばゆさを感じてしまうラインを熟知しながらくすぐってきているように思える。  笑いそうで笑わない……でもくすぐったくて堪らない……そういう責めを敢えてしているように感じられて、私は脳内に嫌な予感を過らせてしまう。 「お姉さんの足……おっきくて綺麗で……羨ましいなぁ~~♥ 万理華もぉ~~こんな大人の足の裏になってみたいって思ってるんだよぉ?」 「へ、へ、へ、へぇ……そ、そう? そうかしらぁ……私みたいな足にね……ハハ……ハハハ……はひ? あふっ!? うはひゃっっ!!?」 「そうだよぉ? こんな素敵な足の裏になりたぁ~いって思ってるんだよぉ? ほら……こんなに“こちょばゆ”そうなカカトとかぁ~~~」 「ひぎっっ!? い、いきなり……カカトをっっ!? 触らないでっっへ! んくふっっ!!」 「モジョモジョされたら“ギャ~~”ってなりそうな……土踏まずの端とかぁ~~」 「んはひぃぃぃぃぃぃぃっっ!!? 言った通り触ってくるぅぅぅふふふふふ!! んぐっっっふっっっ!!」 「あとこういうエッチな膨らみもくすぐったいよね? なんて言ったっけ……確か……ぼしきゅー?」 「ぼ、母指球っっ!? はひっ!? アヒヒヒヒヒ!! ま、待って!! 触り方が……どんどん的確になってっへへ!!」 「ちょっと触りにくいけど……指の付け根とかもゾクゾクしちゃうよね?」 「あガはっッ!? 指がっっははっ!! 細い指がっっっ、型の隙間から入ってっっへへへへへへへへへ、私の指の付け根をぉぉぉぉぉぉほほほほ、はひひひひひひひひひ!!」 「うわぁ~~お姉ちゃんってば……足指の間に汗かきすぎだよぉ~~? 万理華の指先が汗でベットベトになっちゃった♥」 「はぁ、はぁ、はぁ……わ、わ、分かった! もう分ったから……やめて! ホントのこと言う! だからやめて!!」 「うん? なぁに? ホントの事って……」 「わ、わ、私……足は……その……少し……弱いから…………あんまり、触らないで欲しいの!」 「あれぇ~? さっきは強いって言ってなかったっけ? アレは嘘だったって事ぉ~?」 「あうっ!? う、う、嘘では……ないけど……少しだけ……嘘だったっていうか……」 「お姉ちゃん……私に嘘ついたの? くすぐったいの効かないって……私に嘘ついちゃったの?」 「い、いや、だからね? ちょっとだけ解釈が違うというか……認識が違ってるっていうか……そのぉ……」  「あぁ! 難しい言葉つかって胡麻化そうとしてるでしょ? そういうの……万理華嫌いだなぁ~~」 「ご、ご、ごめん! あ、謝るからっ! ね? ほら、ごめん!!」 「万理華がそういう事お母さまに言ったら……どんな事されるか……お姉ちゃん知ってる?」 「へっ!?」 「“悪い万理華ちゃんはお仕置き!”って言われてね……両手足をメイドさん達に押さえつけられるの♥」 「あ……へ? は、はひ??」 「それでね? 動けない私の事……い~~っぱいコチョコチョするんだよぉ~? 何時間も……」 「な、な、なん時間も? え? そ、そんなに??」 「万理華はね……そういうキョーイクを受けたから……コチョコチョする方も得意になっちゃったの♥」 「……へ??」 「特にね……足の裏をこちょこちょするのは……万理華、だ~い好きなのぉ♥ お母さまが笑い過ぎてお漏らししちゃうまで仕返ししたことだって……あ・る・ん・だ・ヨ?」 「ま、待って……そんなの聞いてないっ! そんな……嘘でしょ?? その話……」 「私はお姉ちゃんと違ってショージキだから嘘なんてつかないよぉ? でもお姉さんは嘘を平気で付いちゃう悪い子だからお仕置きしないといけないね? 万理華が……」 「ひっ!? ちょ、待っ!! 私は悪い子じゃないっっ!! 私は嘘なんて……」 「じゃあ……笑わないよね? 私がこれからやるコチョコチョで絶対に笑わないって約束できるよね? 嘘じゃないんだったら……」 「えっ!? わ、笑わないように……約束??」 「嘘じゃないんだったら……笑わないよね? くすぐったくないんでしょ? 足の裏……」 「い、いや……そんな約束は……」 「お姉ちゃん? もし……少しでも笑っちゃったなら……どうなるか……分かるよね?」 「へひっ!? ま、ま、万理華……ちゃん??」 「お姉ちゃんも……お漏らしするまで……コチョコチョの刑……だよ?」 「ひっっ!? ひぃぃぃぃぃっっ!!?」  完全に見誤っていたのは……麻由里の方ではなく私の方だった。  このような小さな子供が……麻由里の様な拷問めいた責めを行えるはずがない……と高をくくってしまっていた。  しかしよく考えてみれば分かり得た事である。  “あの”麻由里が手塩にかけて育てた娘がなんの理由もなく一人残されるなんてありえなかったのだ。  多分これは……休憩という名のショーの一部。プログラムに組み込まれていた事象なのだろう。  娘の相手をする……イコール、それは娘のデビュー戦を意味する言葉だったのだろう。  彼女が……将来、麻由里の意思を受け継いでこの奴隷市場で支配人をやれるようになるための第一歩……  私はその為の踏み台なのだ……  ふと見上げれば、上の階のガラス窓から麻由里と側近のバニー達がこちらを見下ろしているのが見える。  ワインか何かを片手に……余裕ある笑みを浮かべながら……娘の初舞台を悠々と鑑賞しているのだ……。  私の言葉を巧みに揚げ足取って仕置きの名目に変えていく頭の良さ……そして、あの指一本の焦らしだけで分かる獲物への的確な煽り方……  実の母親をも失禁させたという……そのくすぐりの技巧が……私の想像する緩い責めである筈がない。彼女は英才教育を受けてこの場に立っているのだ……  奴隷に堕とされた女を……仕置きする将来のくすぐり拷問師として……。

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