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7:王女様を調教してあげるのです♥ 「さぁ~て、拘束されたご気分は如何ですか? 王女様ぁ~?」  王宮の地下にある秘密の地下室。  先程まで少女を拘束していた武骨な石ベッドは、今度は一糸まとわぬあられもない格好に自ら成り下がった一国の王女をX字に拘束している。 「せ、背中が……少しヒヤッとする……」  拘束された王女を上から見下ろし、フフフと笑いを零しながら「どんな風に責めてやろうか」と考えを巡らせている少女は、王女と同じく裸の格好でありながらも実に堂々と腕を組んで陰のある企み顔を浮かべていた。 「すぐに慣れますよ♥ 私はすぐ慣れましたし……」  少女が裸にさせられているのは王女の前では仕方がない事であろうが、身分が4つも5つも違う……更に言えば年も2つ3つ上の王女様が服を脱いで平民の前で肌を晒すなどあってはならない事だ。高貴で純潔な王女の素肌を見る事を許されるのは両親か……夫となるものか……それとも特別な誰かくらいのものだ。 「ほ、本当に動けないんじゃな……この拘束は……」  その特別な誰かという枠に少女は入ってしまっている。一般の民草が天地が引っくり返ろうと見る事は叶わない王女のあられもない裸体を、先程まで怯えさせられていたハズの少女が上から見下ろしているのだ。  普通なら絶対に有りえない……。 「動けませんよ? どんなに手を降ろそうとしても……足を動かして逃がそうとしても……」  ましてや高貴な王女様を拘束するなど……クーデターでも起きない限りはあり得ない事。 「わ、わらわを……くすぐるのか? こんな状態で……」  でも少女は反乱を起こしたわけではない。王女が望のだから……それに便乗しただけ……。 「そうです。くすぐるんですよ♥ これから……」  一糸まとわぬ素肌を少女に見られて恥ずかしくて……これから行われる事が想像できなくて少し怖くて……身動きが取れない自分がもどかしくなってきて……扉の外には声すらも漏れないから助けも呼べないこんな状況に一抹の不安を過らせるが……それでも王女は胸の高鳴りを抑え切れない。  その小さな胸をトクトクと早く鼓動させてしまう……。  くすぐりと言う行為が自分をどんな風に狂わせるのか……楽しみで……。 「ひっ……ひぃぃ♥」  ワキをくすぐられても腕は降ろせない。足裏をくすぐられても足をバタつかせることも出来ない。 「さぁ、これからたっぷり笑っていただきますから……覚悟しておいてくださいね♥」  そんな無防備な自分を、一般市民であり年下でもある少女にこれからイジメられるのだ。  無菌状態のような環境で育ってきた王女様にはその想像だけで十分に刺激的なのである。 「さ、最初は……優しく……たのむ……」 「あれ? 王女様って……私を責める時、最初から手加減してくれてましたっけ?」 「うぅ……そ、それは……」 「私がそんな優しくて甘いお姉さんに見えますか?」 「はひ? ま、まさか……最初から本気でヤルつもりか? さっきと言っている事が違う――」 「フフフ♥ まどろっこしいのは嫌いでしょ? 前戯なんて飛ばして……最初から本番、しちゃいましょ♥」 「ほ、ほ、本番っッ!? 本番って……」 「私の事をイジメた罰を受けて貰います♥」 「ば、罰!? 最初から本気でやるつもりか!? ま、待て! 最初は……まだゆっくりでよい! 徐々に強くしていってくれ!」 「だぁ~め♥ そんな甘やかしは許しません♥」 「はひっ!? ま、ま、待て! 少し……待て!」  少女は自分の顔の前で手をワキワキさせる。そして王女の青ざめた顔の方へとその手を運んでいく。  少女の手は王女の目の前で虫が蠢く様にくねっていく……まるでこれからの刺激を想像させるかのように。 「はい、少し待ちました♥ それじゃあ早速……」 「ま、ま、ま、ま、待て!! まだ心の準備が!」 「そんな準備はいりませんし……私はこれ以上待てません♥ 早くその綺麗で柔らかそうな腋に手を這わしたいんです♥」  少女は少しの間自分の指の動きを王女に見せつけた後、顔を青ざめさせながら嫌がる彼女の顔から手を離し、そしてそれらを目的の場所へと移動させていった。 「や、やめっ!! ま、まだダメじゃ!! そこはまだ……」 「これはお仕置きなんですから……王女様が嫌がる事を私はします♥」 「ま、待ってくれ! わらわはワキを触られる事にあまり慣れておらんのじゃ!」 「さっき触ってあげたでしょ? だったら大丈夫じゃないですかぁ♥」 「さ、さっきは……まだ逃げられたし……」 「そうですよぉ♥ 今はもう逃げられませんねぇ~? 私にこんな事されても……」 ――サワッ! サワサワッ!!  少女の指先が試しにと言わんばかりにコソコソっと小さく動き、王女の柔らかいワキの皮膚を軽めにくすぐった。  そのムズっとした刺激に王女は思わず腕を降ろそうと手に力を込めてしまう。 「んひゃひっっ!? ちょっっ! ま、待っへ!! あひぃぃぃぃぃぃぃっっ!?」  腕を降ろそうと手を暴れさせる王女だがしっかりと手首に食い込んだ手枷が動きを封じ、腕を降ろす事も暴れるという行為も打ち消してしまう。ガシャガシャと少女を悦ばせる音を立てる事だけしか出来ない。 「どうです? 完全に拘束されている身体をこしょぐられるのは? 辛いでしょ?」  少女は指の先だけをこちょこちょと動かし、王女のワキの窪みをほじくっていく。  そのむず痒い刺激に王女は成す術なく悶えさせられ、悲鳴にならない悲鳴を上げさせられていく。 「んあぁぁああっぁぁあぁぁぁ!! こ、こ、こそばくて……なんか……ヤバい……っっふ!! ふくっっくっくっくっくっくっくっくっくっくっく……」  ジワジワと込み上げてくる強制的な“笑え”という衝動。腋をモゾモゾとなぞられているだけなのに無性に身体を逃がしてしまいたい欲求に駆られ、手や足を動かそうと試みてしまう。しかし王女も頭の中では分かっている。枷に拘束された手足は自分の力ではどうする事も出来ないのだと……。  分かってはいるが動いてしまう。抵抗しようとしてしまう。暴れてしまいたくなってしまう……。  脳内を掻き乱す“笑え”と言う命令に逆らいたくて……。 「王女様の腋……柔らかくて暖かくて……素敵です♥」  目の前で悶えている王女をウットリした目で見つめる少女。  彼女は手を止める様な事はしない……。逆にもっと悶えさせてやろうと言わんばかりに指の力や速さを強めていく。 「あひひひひひひひひひひひひひひひひひひっ!! ちょっ!! だんだん……ふくぅっ!? だんだん……指の力が……強く……ぅふっ!? くふふふふふふふふふふふふふふふふ、んくくくくくくくくくくくくくくくくくく……」  シャリシャリと音を立ててワキの柔肌を掠る少女の指達。指が上下に動くたびにゾワゾワっとした寒気を帯びたこそばゆさが全身を覆い、横隔膜を痙攣させるようなしゃっくりのような笑いが引き出されていく。  逃げられないくすぐりによる強制的な“笑い”。全身拘束された王女はそれを始めて味わう事となった。  「ハハっ! はひひひひひひひひひひひ! んひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ、イヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ! ちょっ、やめ! こ、こそばいぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひ!!」 「どうです? 楽しくなってきたでしょう? 笑いたくて笑いたくて仕方がないって感じでしょ?」 「んはっ!? はひぃぃぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひっ!! た、楽しくなんて……あるもんかッ! 楽しくなんて……ぷへっ!? んへぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、きひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!!」 「楽しくなくても……無理やり楽しくなる様に笑わせてあげます♥ ほら……もっと笑ってください? ほら、ほらぁ!」 ――コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ!!  少女の指の動きは更に早くなり、王女のワキの窪みを掻き毟り始める。爪の先でカリカリッと音を立てながら素早く引っ掻いて行くその刺激は王女にはとても耐えられるものではなかった。 「ぷひゃっ!? ウヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!! ちょっっ待っへ!! 待っへぇぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!!! んぴゃあぁぁははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!」  少女のくすぐりが強まるのに合わせて王女の腰が石ベッドから浮く。ビクンとのたうつ様に跳ねた腰はやがて手足の拘束に邪魔され行き場を失い……失速してまた石ベッドへと叩きつけられる。  それを何度となく王女は繰り返した。少女のくすぐりが耐え難いと身体を使って表現するかのように……。 「おひぇぇぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇ!! クヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!! こ、こ、こそばいぃぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!! や、やめ! やめへぇぇへへっへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!!」 「ムフフ♥ 王女様ったらそんなに暴れて悦んじゃって……。私のくすぐりが余程お気に召されたようですね?」   「む、無理ぃぃひひひひひひひひひひひひひ!! 無理って言っておるじゃろぉぉほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほ!! 一度止めてっっへへへへへへへへへへへへへへへへ!! 一度止めてぇぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、えへぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへいひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!」 「えぇ? そんな事言わずにまだまだ楽しんでくださいよぉ♥ ほ~~ら、もっと楽しくしてあげますからぁ~♥ こ~~ちょ、こちょこちょこちょこちょ~~♥」  少女の指は更に早さを増し、腋の窪みだけでなくワキの下や肋骨回り……胸の横……脇腹の下辺りまでを這い回り始めた。 「おびゃあああぁぁぁあぁぁあぁあ!?!? いひゃああっぁぁはははははははははははははははははハハハハハハハハハハハぁはははははははははははははは!! だのじくないぃぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひ!! 全然たのじぐないがらぁぁぁははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!」 「私には楽しんでいる様に見えますよ? 面白おかしく笑いまくってる様に見えますよ? 王・女・様ぁ♥」 「んはぁぁぁっぁぁっははははははははははははははははははははははははははははははは!! く、く、苦ひぃ!! ちょっと休まぜでぇぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!! 少し休まぜでぇぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、んひゃああぁぁあひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! ぴぎゃぁぁぁぁあはははははははははははははははははははははははははははははははははは!!」 「私が休ませてと懇願して、貴女は休ませてくれましたか? 私に慈悲をかけてくださいましたか?」 「アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ、わ、わ、悪かったっって! それは謝るからぁぁぁははははははははははははははははははははははは!! 止めで、止めて! 止めてぇぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!!」  王女の小さな身体はバタンバタンと石ベッドに叩きつけられ続けている。別に少女が直接的に叩きつけている訳でない……王女が勝手に暴れて打ち付けているのだ。  彼女にここまでの仕打ちをした平民など勿論いやしない。間接的にでも王女の背中を真っ赤に腫らすまで打ち付けてしまうなど……あってはならない事なのだから。 ――コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ!!  それでも少女の手は止まらない。腕の付け根から脇腹の下までを指を動負け背ながら何往復もし、王女に堪らないこそばゆさを与えていく。  休まる事を知らない少女の指に、王女は笑い、のた打ち、悶え、叫び、暴れて、また笑う……。  身体の両端を襲うおぞましいこそばゆさに身悶えしながら笑わされていく。 ――こちょこちょこちょ! コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ!! こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ!!! 「いぎゃあああぁぁははははははははははははははははははははははははははは!! ぐずぐっだいぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひ!! やめっっ、やめてくれぇぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!! ズドッッブぅぅふふふふふふふふふふふふふふふふふ!!」  「ほらほらぁ! 私にくすぐられたかったんでしょ? 遠慮しなくていいですからもっと笑ってください? 私の為に♥」 ――こちょこちょこちょ! コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ!! こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ、コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ!! 「おひゃーーっひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! ウヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ、えははははははははははははははははははは!! ぐるじぃぃっひひひひひひひひひひひひひひひ!! 笑うのがぐるじぃぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!!」 「笑ってしまうと呼吸するのが邪魔されるから苦しいでしょ? さっきは私……もっと苦しかったんですよ? 3人に責められている時は死ぬかと思ったんですから……」 「あびゃあぁぁははははははははははははははははははははははははは!! あ、あ、謝るっっふふふ、謝るがらぁぁははははははははははははははははははは、もっと優じぐじでぐれぇぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!! 苦じずぎで辛いだけじゃからぁぁははははははははははははははははははははははは!!」 「何ですか? もうギブアップですか? 情けないですねぇ~~王女様ともあろうお方が、そんなに簡単に屈服しちゃうなんて……」 「お、お、おでがいぃぃぃぃひひひひひひひひひひひひひひ!! 許じでぐれえぇぇへへへへへへへへへ、うはひっ! いはははははははははははははははははは、アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!」 「仕方ありませんねぇ……分かりました。それじゃあワキはこれくらいにして……」  王女の必死な懇願に負けたのか、少女はフゥと溜息をついて王女の神聖な腋のラインを犯していた指達を放してあげた。  そして腋からくすぐったさが抜け始めると、王女は肩を上下させながら涙目で息を整えようと大きく大袈裟な呼吸を繰り返していく。 「はぁ、ハァ、ハァ、はぁ……はひ、はひ、はぁ、はぁ、はぁ、ハァ……」  ようやくまともな呼吸をさせてもらった王女であったが、ワキの筋には未だ少女にまさぐられている余韻を残していて、触られてもいないのにジンジンと痺れる様なこそばゆさを感じてしまっている。  笑ってしまう程ではないが……この痺れは身体を触られる事への抵抗感を助長し、ある種の嫌悪感を王女に植え付けていく。 「次は……少し優し目にイジメてあげましょうね♥」  そんな刺激への抵抗感が強まった王女に対して、少女はニヤニヤと口元に笑みを作り上半身から下半身の方へと移動を開始し始める。  王女の太腿を眺め……膝を通り過ぎ……足首の拘束を横目に見ながら……辿り着いたのは彼女の足裏。  肩幅に開かされ、こちらも身動き一つとれない様に拘束された、王女様の小さくて可愛らしい素足……その足裏をいやらしいニヤつき笑いを浮かべて少女は見下ろしている。 「はぁ、はぁ、はぁ……ま、待ってくれ!! もうちょっと休んでから……」  足裏の方へと位置取った少女が次に何をするのかすぐに悟った王女は慌てて休憩の延長を申し出る。 「だぁ~め♥ 休憩は認められません♥♥」  しかし、少女はすぐに手を伸ばし王女の無防備な足裏へと指を近づけ、まるでボールを握るかのような手の形をとって彼女の足裏の皮膚へと指先を触れさせていった。  そして、足指の付け根付近に着地したその全ての手の爪先をゆっくりと土踏まずの方へと降ろしていき、ジワジワと引っ掻く様な刺激を王女に加えていく。 「むひゃあああぁぁぁぁんっっっ!!?」  足指の付け根から土踏まずまでをゾゾゾゾっと爪の先で撫でられ、思わず顔を突き出して驚いた反応を示す王女。ビクついた身体と同時に情けない悲鳴を上げてしまった王女は恥ずかしさからか顔を真っ赤に火照らせてしまう。 「ウフフ……可愛い反応♥」  少女はその反応を堪能しつつカカトの手前まで降ろし切った手を、今度は来た道を変えるかのように逆手になぞりながら帰らせていった。 「あひゃああっぁああぁぁぁぁぁっっっっ!!? いぴぃぃぃぃぃぃいいいいぃぃぃいぃ!!」   足裏のこそばゆい箇所を爪の先で優しく撫でていく少女の爪先の刺激に、王女は再び悲鳴を上げ足をバタつかせようと力を込めてしまう。しかし、頑丈な枷はそんな王女の力をものともしない……。枷は無情にも少女がくすぐりやすいようにと彼女の足を無防備に晒させ続ける。 「ほ~ら、ジタバタしてもくすぐったいのはやめませんよぉ? 大人しくお姉さんにこの敏感な足をこそぐらせなさぁ~い♥」  左右それぞれの足裏をそれぞれの5本指が何度も上下にゆっくりゾゾゾとなぞっていく。そのおぞましいこそばゆさは、腋をくすぐられた時と違って笑いを無理やり我慢させてしまう。  思いっきり笑わせる刺激と言うよりも……笑うのを我慢できてしまう刺激。笑わずに済むから実際には酸欠感はないのだが、刺激のこそばゆさに耐えなくてはならないというもどかしさが与えられ……結果的にはなぜか息苦しくなってしまう。自分から息を止めて耐えようと試みてしまうから、もどかしくて胸が締め付けられるような息苦しさを感じてしまう。 「はうぅぅぅぅぅぅっっふっ! ふふっ! んふっ! くふ……ふふ……」  笑うまいと身体が勝手に緊張してしまい、必要以上に体力を消費してしまう。笑っている時よりも暴れないから疲れないハズなのに……精神的な疲労感は笑っている時よりも我慢を強いられている時の方が強い。これならいっそ……笑わされていた方がまだストレスがたまらなくて済むだろう。王女はそんな……掻きたいのに掻かせてもらいたい痒み責めを受けているかのような苦しみの渦中に放り込まれていた。 「足の指をピクピク動かしても……このじれったいくすぐりはやめませんよ? ほ~~ら、もっと優しく撫でてやりますからねぇ? コソ……コソ……コソぉっ♥♥」  意地悪な責め言葉とは裏腹に、少女の手つきは言葉通り更にゆっくりな動きへと変わっていく。  土踏まずや足の指付近をまるでスローモーションに掛けられているかのような動きでいやらしくなぞる指達……。この刺激に王女は大いに悶えてしまう。じれったくて、じれったくて……仕方がない!   「んあっ! うふぇっっ!? ふひっっ!! んんんんっっっ!! くひっっ……はひひ……ひひ……」  口を開け……口元から涎を垂らし涙目になりながらピクピクと身体を震わせ悶えの声を上げる王女。  足裏がむず痒くて仕方がない。足裏が“何か”に満たされなくてもどかしい! 刺激が中途半端過ぎて笑うに笑えず逆に苦しい。  くすぐったいハズなのに……笑えないというのはもどかしくて苦痛を感じてしまう。  先程までの腋くすぐりのようにもっと思いっきり笑い散らしたい……。もっと下品に……もっと豪快に笑い狂ってしまいたい……。王女は頭の中でそのように願うようになってしまっていた。 「だ、だ、だめ……じゃ……。も、もっと……して……くれ……」 「えっ? 何の事でしょうか? 王女様ぁ?」 「だ、だからっ!! もっと……わらわを……笑わせる様な……くすぐりを……」 「へぇ……笑わせる様な……ですかぁ?」 「こ、こんなもどかしい刺激は……嫌じゃ! は、早く……わらわを……笑わせて……」 「どうしよっかなぁ~~? 王女様……私の事あんなにイジメたし……。簡単に言う事聞いちゃっても面白くないもんなぁ~~」 「た、た、頼む!! それは本当に謝るからっ!!」 「……どうしても……して欲しい?」 「ど、ど、どうしても……じゃ……」 「思いっきり……くすぐって欲しいの?」 「う、うむ。思いっきり……して欲しい……」 「足の裏を……もっと、コチョコチョして欲しい?」 「こ、こちょ……こちょ……して欲しい♥」 「今度は泣いても止めてあげませんよ? それでも……良いのかなぁ?」 「い、良い! くすぐってくれ!! もっと激しく……わらわを……笑わせて……くれ……」 「こんな格好で思いっきりくすぐられたいなんて……王女様は本当にド変態さんなんですね?」 「わ、わらわは! わらわは…………そ、そう! そうじゃとも……その……変態……じゃ……」 「私も……そんな王女様の事……くすぐりたくなってきました……」 「そ、それは……。お、お前も……立派な変態だと……言う事じゃ……」 「そうなるでしょうね。なんだかイジメられてからそんな自分に目覚めちゃったみたいですし……」 「じゃ、じゃあ……調教は……成功……した様じゃな?」 「私にこんな感じの責め欲を植え付けるために王女様は私の事イジメたんですか?」 「あ、あぁ……仕返しを……して貰いたかった……のじゃ♥」 「……仕返しを……?」 「そう……。仕返しを……じゃ。悔しかったじゃろう? わらわ達にいいように弄ばれたのは……」 「………………」 「……当然です♥」

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