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9:本心 「ほ~~ら、クニクニクニぃ~~♥」  私の責めは自分でもヤバイと思える程にいやらしかった……。 「ふくっっ!!? んふっっっ……ふっっ……くくっっ!!」  両手首を縛られ、宙に浮かされるような格好で吊られている玲の無防備な体を……。  いや……正確には、胸の付け根付近にある肋骨の浮き出た肌の部分を……指を曲げ、爪を立ててコソコソと引っ掻きながらこそばゆい刺激を送り込んでいく。  普通、こんな箇所をこんな風に触られれば思わず飛び上がって体を左右に振りながらその刺激を嫌がる態度をとるところだが、今の彼女にはそれは出来ない。前述の通り、彼女は万歳の格好を強いられ拘束されているのだからやりたくても出来ないのだ……。出来ることといえば、顔を俯かせたり振ったりして嫌がる仕草を見せたり、浮いた足の先をジタバタさせて気を紛らわせる動きを繰り返すことぐらい……。  後は……今のように苦悶の表情を浮かべながら喉元まで押し上がってくる笑いをどうにか口元で押さえつける事によって破顔することを避けることぐらい……。  しかしその必死に我慢する顔は責めが長引くにつれ徐々に緩みを強めていき、今にも笑い出してしまいそうな弛緩した顔を形作っていく。  その顔がもう……私の責め欲を刺激してやまない♥  必死に我慢するけど、我慢しきれなくなっていく彼女を見ていると……意地悪なことをしたくてたまらなくなっていく。  その気持ちは責めにも現れている。 「はぁ~い、今度はサワサワサワ~~♥」  玲が笑いそうになったら“ワザと”責めを優しいものに変え、再び我慢できるように調整を施す。  彼女は肋骨の間をクニクニと揉みほぐされるのが苦手らしく……これをやられるとすぐに笑ってしまいそうになってしまう。  だから、適度にその刺激を挟みつつ、比較的に刺激の優しい“指の腹でワキのラインをなぞる”という責めに切り替える。 「ふくっ……んんっっふっっっ!!!」  胸の付け根から脇腹までを手を少し広げてナデナデするこの責めは、いろんな部位を撫でられてとてもむず痒くなるらしい……。彼女も笑うには至らないが足指をモジモジさせて刺激にもどかしさを感じているようだ。  しかし油断すると彼女のツボを刺激してしまい…… 「んぐっっっ!? んんんんんっっっっ!!!!」  こういう触り方でも彼女を笑わせてしまいそうになってしまう。  胸の付け根付近の他にも脇腹のくびれも弱いらしく……調子に乗ってそこに指を触れさせると彼女は暴れんばかりに体を揺らして嫌がり始める。 「アハ♥ ゴメンゴメン……ココは弱かったのよね? 気をつけるわ……フフフ……」  徐々に彼女の弱点も把握し始め、私の責めは徐々にいやらしさを強めていく。  笑わないで済む刺激の合間に、我慢できない刺激を織り交ぜ……笑いそうになったらまた笑わない刺激に戻す……。それを繰り返し彼女の弱点を把握し、ここぞという所で責め手に加えていく……。  笑い顔を見せたくないと思う玲からしてみれば、この意地の悪い責めは堪らない苦痛を生んでいることだろう。弄ばれているかのようで……プライドの高い彼女の事だからさぞかし悔しさを滲ませていることだろう。  “意地でも笑わない”という意思が、その苦しく我慢する顔からは見て取れる。  でも、その顔はどうしても私の加虐心を強めてならない。もっと虐めてやろうと私の責め欲を掻き立てていってしまう。 「ほ~ら、コソコソコソ~~♥」  玲の弱点は大体把握した。しかし、まだ……肝心のあの箇所には触れていない。  そう……さっき、彼女を不意に笑わせてしまった……あの箇所は……。 「んぐぅぅぅぅっっっ!! くふっっ、ふっっっ、んんんっっっっ!!!」  胸の付け根付近の肋骨が浮き出た皮膚の部位を爪の先でモショモショとこそばす刺激……。それはどうにか彼女の中では耐えられる様子だが、その触る箇所が徐々に上へとずれ込んでいくと…… 「んぐっっっっっっ!!? ふぐっっ、くっっっ、ひっっっはひっっっ!!!?」  あの部位へ近づくにつれ反応が大きくなっていく。体の振りも顔の嫌がり方も足のバタつきも激しくなっていく。 「ねぇ? そんなに嫌? 私に笑った顔見せるの……そんなに嫌なの?」  私はソコへ近づくのを一旦止め、肋骨の最上段の箇所で指の動きも止め、胸横から顔を突き出し彼女の顔を下から覗き込んで意地悪顔で質問をする。 「い、い、嫌です! そんな顔……誰にも見せたく……ない! 私は自分の笑い顔が嫌いなんです!」  玲は私の意地悪な目を見るとプイっと横を向き唇を震えさせる。顔は上気するように熱を帯び火照っている様子が伺える。 「私は……見たいなぁ~~♥ 玲の……笑った顔~~♥」  止めていた手をゆっくりモゾモゾと動かし始め……胸横から更に上を目指して手が登り始める。 「ひっっ!? い、い、嫌っっ!! そっちは……ダメっっっっへっっ!!」  やがて肋骨の部位が終わり骨を触る感触が薄れていき柔らかでハリのある皮膚の触り心地が指に伝わり始める。 「ねぇ……笑って? 私のために……笑ってよ? 玲♥」  モジョモジョと指を動かしながら……少しずつ登っていく。ピンと張るように伸ばされた……彼女の柔らかいワキの部位へ……。 「ひっっっ!? くひっっ!!! んぐっっっふふふ、んふっっっくくっっ!!! ん゛ん゛んんんんっっっっ!!」  顔を下げクククと肩を揺らしながら必死に刺激を耐えようとする玲……。脚はグネグネと何度も交差を繰り返し、足指も艶かしく折曲っていく。もう少し登れば限界だろう……それはよく分かっている。  また緩い刺激に戻して我慢させてやろうか? 必死に我慢する姿をもう少し楽しんでしまおうか? そんな声が私の脳内に響いたけど、私は首を横に振ってそれらを拒否する。  もう……私の我慢も限界なのだ。  早く見たい! 玲の笑った顔を早く見てしまいたい!  今の今まで十分に焦らして高めてきたのだ……もういいだろう。もう見てしまおう! 彼女を……笑わせてしまおう!  私の責め欲はついに限界を迎え報酬を欲しがってしまった……。  この責めに対する……ご褒美が欲しくなってしまった。  玲の笑顔というご褒美を…… 「私ね……玲の一番の弱点はココだって知ってるんだぁ~♥」  腕の付け根まで登ってきた手がふと止まる。そして、その弱点である箇所を強調するように中指だけを使ってカリカリと部位の中心を引っ掻いて合図を送る。 「はひっっ!!? やめてっっ! そこは……我慢……出来ないっっひっっ!!」  中指での引っ掻きはすぐに止めたがその指はワキの窪みの中央に添うように置き、他の指達もワキの中心を取り囲むように周囲に置いていき彼女のワキを追い詰めるように包囲していった。 「やっぱり……玲のワキは柔くて温かくて……触り心地がいいなぁ~~♥ 肌もすべすべだし……」  私は周囲に置いた指達に簡単な命令を下す。  “爪を立てて肌に食い込ませなさい”というごくごく小さな動きの命令だったが、指達が命令通りに玲のワキの周囲に爪を突き立てていくと彼女は…… 「ぷひっっっ!!?」  っと、小さな悲鳴を上げて再び体を大きくビクつかせてしまう。  唇はプルプルと震え、頬は再び真っ赤に染まり、足の指先までもピンと伸ばしきって体を緊張させようとしている。  私はそんな玲の反応を楽しみつつ、徐々に指先へ力を込め……やがて挨拶がわりにという意味も込めて一度だけ“コチョ”っと動かしワキに刺激を送り込んでみた。 「うひぃぃぃぃっっっっ!!?」  その瞬間、玲は顔を上げ反らし今までにない情けない悲鳴をあげる。 「フフフ♥ いい反応ね……その反応……もっと見たいかも♥」  私は同じような刺激をもう一度と指達に命令し……再び“コチョ”っという擬音が立つような触り方でワキの周囲を爪で引っ掻いてあげた。 「はひっっ!!? んひっっっっっっひぃぃぃぃぃぃ!!!」  触り方は一緒のはずなのに、玲の反応は大袈裟なほど大きくなっている。  余程この部位は弱いのだろう……指はすぐに止まったにもかかわらず玲の体は嫌がるように左右に捩る行為を繰り返している。 「ほ~ら、抵抗しないの! どうせ逃げられないんだから大人しく私にくすぐられなさい♥」 「ま、ま、待って!! 本当にそこはダメなのっっ!! お願い……もうやめて!! 許して……」 「じゃあ、正直に教えてくれるの? あんたがクラスの人や私に対してにツンツン冷たく接している理由を……」 「そ、それは……その……う、うぅぅぅ……言えません……」 「だったら、言いたくなるまであんたの弱いトコ……責め続けなくちゃいけないわね♥」 「ひぃっっ!!? わ、ワキは……やめてください!! 本当に弱いんですからっっ!!」 「知ってるわ♥ だって……あんたの小説ではワキばっかり責められていたもんね? いろんな人に……」 「うぅっっっ!!?」 「自分で弱いって自覚してるくせに……なんで責めさせていたのかしら? ワキばっかり……」 「それは……その……はうぅぅぅ……」 「その理由も……教えて貰おっかなぁ~? さっきの質問と一緒にぃ♥」  私は意地悪な言葉で玲を追い詰め……彼女の焦っている顔を見て責め欲を満たしていく。  本当は答えなんて何となく想像はついている。 彼女の異常性癖は小説を読む中でとっくの昔に理解している。 きっと恥ずかしすぎて口から説明することは出来ないだろう……でも問い正せば追い詰めらていく彼女の稀有な姿を見ることができる。それはとても新鮮で……とても官能的だ。 これからどんな風に私の責めに屈服していく彼女が見られるのか……楽しみでならない。 彼女が異常な性癖を持った原作者だとするなら……私はその性癖に感化されてしまった今や小説の熱烈なファン……。 ファンであるからこそ空想の中でしか思い描けなかったシチュエーションも今この場で現実に出来てしまう……。 原作者が空想の中でだけで性欲を押さえ込もうとしていた“秘密の責められたい欲”を満たしてあげることができる。 ほら……あんなに嫌がっていた玲の顔……。私を見る目が少しずつ変わり始めている……。 あんなに困った顔をしていた彼女の目が……何かを欲しているかのような目に変わり始めている。 分かってる。あんたが本当は何を欲しがっていて、どうされたいのか……私が一番分かってる。 だから、もう焦らすのはやめて……本番をしてあげる♥ あんたが本当は待ち望んでいたであろう……強制笑わせ責めの刑を♥

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