イオ調教■１ (Pixiv Fanbox)

■１ 次に目をつけられた彼の名前は「白田 イオ」。 ナオトやジローの同僚であり、彼らのチームの中で最も若い白猫の刑事である。文武両道、物静かで毒気も吐くが誰よりも努力家で署の皆から頼りにされている男だ。 彼は調教が始まる前からナオトの仕上げに利用するため催眠をかけられていたが、疑り深い性格のためナオトに対する好意や印象以外を変える事はできなかった。 そこでジュンが目をつけたのは、彼の「人間関係」と「自分への厳しさ」。 彼の部署には「佐倉 ヤマト」と言う青年がおり、その彼はイオの異母兄弟である。幼少期から互いに別々の生活を送っていたのだが、イオは兄であるヤマトが警察官へと就職したのをきっかけに自身も同じ職場につく事にしたらしい。 寡黙で他人と距離をとりがちなイオがそうまでして警察官になったのは、異母兄弟である兄とコミュニケーションを取りたかった筈。ジュンはそう考えたのだ。 そこでイオを診察へと呼び出し、元々ナオトの仕上げの為仕込んでおいた催眠のタネを彼の心を開くために使うジュン。 兄への憧れ。大人らしく扱われたい気持ちと、隠してきた弟として甘やかされたい気持ち。それらを貫くために律してきた頑なな心をジュンはかんたんにほどき、甘くしていく。 彼はその小さな弱点を押し広げられ、ジュンの言うまま心理療法のための入院という形を取らされてしまうのであった……。 次【https://satukirabbit.fanbox.cc/posts/2029553】