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私の場合ですが、仕事に一区切りつくと3〜7日くらい休みます。仕事の締め切り直前や、途中の大きな区切りの前は無理なペースで制作してしまうので、心身ともに疲れます。


休むと言っても全く手を動かさないと勘が衰えてしまうので、ごく短い時間の落書きなどの軽作業か、依頼されていないもので作りたいものがあったらそれを作るか、資料をたくさん眺めます。

自分が取り組む対象からは離れない程度の休みでしょうか。それでもだめなら気分転換に散歩したり、自分では思いつかないような情報を取り入れるか、本当になにもしません。このとき大事なのは、やってみたいと思う物事だけすることかなと思います。やる気が出ない時の対処方法も同じです。


休む→資料や作品を眺める→制作意欲が湧いてくる→制作する→休む


人間の反応は単純なところがあります。例えば、怒っている人を20分くらい放置していると、脳内の興奮物質が吸収されて普通は鎮火します。それでも鎮火しない人、もしくは頻繁に発火する人であれば、病院に行くとなにか慢性的な精神疾患の診断が出るかもしれません。スランプ状態やイヤイヤ期のときはジタバタせずに休めばよいのです。

もし取り組むべき対象が心労の原因になっているのであれば、思い切って転向するのも手です。転向した後に新しい方があっていたと思ったり、やっぱり前の方が向いていたということもあるでしょう。

私の場合、休んでいる間は家事など生活面の補充か、次の制作のためのインプットをしています。


休みの間に眺める資料や作品はなんでも構いません。趣味の時間ですね。

人によってはYoutubeの動画やビデオゲーム、漫画などが制作のための資料だったりします。私も学生の頃、ビデオゲームをたくさんプレイしていました。

昔はゲームばっかりしていると親に注意されましたが、私の場合はゲームのやり込みや攻略本などでシステムを分析するクセがあって、その時のクセが現在の編集能力や締切時の粘り強さにつながっている気がします。ゲームをプレイするだけでなく、ゲームを作っている人がどんな人か調べたり。どんどん情報を深掘りしていくのもそのときに獲得したように思います。

大人になってこうしたことに気がつくと、他人が自分からすると役に立たないことをしている(=サボっている)ように見えても、その人にとって何か大事なインプットをしている最中かもしれないと思うようになりました。


余談ですが、美術大学で勉強していると、純粋芸術とそれ以外に分けて優劣をつける先生を見かけます。それ以外というのは例えば、デザイン、ファッション、漫画、イラスト、ゲームなどの大衆芸術、商業美術です。

これは無理解からくる意見で、分野で優劣はつけられないなと昔から思っていました。私はファッションの専門学校を卒業後、美術の先生にファッションなんて芸術的価値がない、と言われて嫌な思いをしたことがあります。自分にとって興味のないことは、相手にとって心血を注いでいることかもしれません。

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