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私事で恐縮ですが、2023年12月31日をもって、対面の授業が必要な大学の教員を辞職し、フリーランスとして活動していくことにしました。

対面の必要がない大学に関しては、活動への影響が少ないのでそのまま籍を置かせていただこうかと思います。


今回の決断に至った理由ですが、これまで大学教員と執筆活動の二足の草鞋の状態でやってきましたが、執筆活動の負荷が大きくなってそれぞれを両立させることが難しくなったためです。

現在、私は医科大学で教員をしておりますが、医学の領域はシビアです。一つの間違いが重大な結果を生んでしまうシビアさがあります。生半可な気持ちで挑むのは学生にとっても医学・医療に関わる人たちにとっても大変失礼なことに思います。

ここらで残りの人生の時間を何に使うか考え、物心ついてからずーっと関わってきた美術に専念しようと、今回の決断に至りました。


今は絵を描ける時間をどんなに頑張って捻出しても1日5時間くらいです。ジェネレーションギャップの影響が少なく、十分に描画できる年齢を仮に55歳として、残り13年。5時間 x 365日 x 13年 = 23725時間 = 988.5日。私の残りの人生の総制作時間は約2年半しかありません。短い。もちろんその2年半の時間を全て美術に全うできるかどうかわかりませんが、とりあえずそちらの方向に舵を切ってみようと思ったのです。


美術と言っても、今の私がこれまで勉強してきた知識と技術で、できることをやる、というのがメインです。絵画や彫刻といった芸術作品を作ったり、新しく専門性の高い業種に転向でするわけではありません。せっかくかなり深いところまで美術解剖学や解剖学を学んだのですから、これまで通り美術解剖学の教材を作り続け、日本のクリエイターさんのお役に立てるような活動を行なっていこうと思っております。


年明け後は、今まで時間的に書くことができなかった網羅的な美術解剖学本の執筆だったり、動画教材の制作、社会人向けの講習会、企業とのコラボレーションなどに専念できたらと思います。これからも皆様のご支援、ご協力どうぞよろしくお願いいたします。


2023年3月末

加藤公太(伊豆の美術解剖学者)

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