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「ん……♡♡ んむ……♡♡♡」  ちゅぷ……♡ ちゅる……♡♡  部屋に、水音が聞こえる。  ゆるい粘り気を感じさせる、くちゅくちゅという音。  唾液だ。  たっぷりと、唾液を纏ったベロが、絡み合っている。  ベッドの上だった。  ベッドの上に、人影が二つ。  男と、女。 「……ぷぁ♡♡♡」  ぺちゅ……♡♡ と、音を残して、二枚の舌が離れる。  ベロとベロの間に、つぅ……♡ と、透明な糸が伸びる。  ディープキス特有の、唾液の架け橋。 「……ふふ♡ やっぱ、ベロチューっていいわねぇ♡ ラブラブって感じがします♡ ね、マスター♡♡」  そう言って、女──宮本武蔵が、笑う。  彼女の視線の先で、男──マスターが、やや俯く。  何故かといえば、まあ、これから行われることに対して、躊躇いがあるからだ。  少なくとも、理性の上では。 「ふふ……♡ ほら、マスター♡ 寝転んで?♡♡」  武蔵が、言う。  マスターは、従う。  ベッドの上に、仰向けで、横たわる。 「……先輩♡」  その時、隣から声が聞こえてきた。  そちらを、ちらりと見る。  全裸の少女が、床に座っていた。  マシュ・キリエライト。  彼女は、何とも潤んだ瞳を、マスターに向けてきていた。  とても、期待に満ちた眼差し。 「……ちゃんと、見てますからね♡♡」  くちゅっ……♡ くちゅっ……♡♡  水音だった。  マシュが、自分の秘部をいじる音。  彼女は、オナニーをしていた。  ベッドの上で、マスターが、武蔵とキスをしてた時から、ずっと自らを慰めていた。  マスターにとって、マシュは、恋人だった。  恋人の前で、これから、他の女に抱かれるのだ。  それも、避妊具なしの、本気の繁殖。 「……ねえ、マシュ♡」  そんなマシュに、武蔵が声をかける。  空色の瞳から、じわりと、粘っこい光が滲む。  何か、よからぬことを企む時、人は、こういう眼差しを含む。 「ちょっと、マスターのおちんちんなんだけどさ……♡♡」 「……はい♡♡」  二人の眼差しが、マスターの股間に向く。  そこには、陰茎が屹立していた。  ビクンビクンと、雄の象徴が、漲っていた。 「……このままヤるのも良いんだけど♡ さっき、パイズリで根こそぎ持っていっちゃったからさ♡ ……ちょっと、元気づけてあげたいんだけど、いい?♡♡」 「い、良い……ですけど♡ でも、どうやって……♡♡」  マシュが尋ねるのと同時に、しゅるりと、ベッドの上に赤いものが生じた。  固形だ。  ラムネの錠剤のようなもの。 「それを、飲ませてあげたいんだけど♡」 「これ、は……♡♡」 「び・や・く♡♡♡」  媚薬。  性機能を高めるための薬。  人間を、獣に変えるための、薬。 「マスターに、飲ませたいんだけど♡ 良いよね?♡」 「……はい♡♡」  マシュは、頷く。  まさか、武蔵がマスターの身体に、害になるようなものを飲ませる訳はない。  ならば、この媚薬は飲ませても大丈夫だろう。    それに、獣のように乱れて、武蔵と盛り合うマスターの痴態を、拝みたかった。 「で、では♡♡」  マシュは、ベッドの上にある赤い錠剤を摘まんだ。  そのまま、寝転がっているマスターの唇に、運ぼうとする。 「ああ、待って待って♡」  その時、武蔵が止めた。  一体、どうしたのか。  マシュとマスターが、そちらを見る。  武蔵は、笑いながら、頬をポリポリと掻いて。 「……それ、口移しで飲ませてあげて♡♡」  口移し──。  つまり、キスか。  一体、どうして。  マシュは、そんなことを思う。  しかし、その疑問はすぐにほどけた。  自分と武蔵の立場を、逆にして考えたのだ。 「……分かりました♡」  言って、マシュはその錠剤を、口に含んだ。  甘い、イチゴのような味わいが、ほろりと解ける。  放っておくと、唾液と一緒に、飲んでしまいそうだ。  だから、マシュはすぐに、ベッドに上がった。  仰向けになっているマスターに、自分の唇を重ねる。 「んぅ……ちゅうぅ……れりゅ……♡♡♡」  舌を、絡める。  唾液を、相手の口に送り込む。  甘ったるい、キス。  マスターの呼吸が、荒い。  やっぱり、後ろめたさが、比較的少ないからだろう。  本来の恋人との、キス。  だから、舌を絡めてしまう。  彼女の唾液を飲んでしまう。  武蔵の時より、積極的に。 「んふ……♡♡ んむぅ……♡♡♡ ちゅっ♡♡ ちゅっ♡♡♡」  リップ音が、長く続く。  もう、薬剤は全部移し終えている。  それでもなお、マシュは、しつこくマスターの唇を吸った。  たっぷり、数十秒。  熱烈な、深いキス。 「……ちゅぱっ♡♡♡」  ようやく、唇を離す。  唾液が、つぅ……♡♡ と伸びる。  イチゴの味がする、媚薬混じりの唾。  身体が、熱い。  マシュもまた、少し、それを飲んでしまったせいだ。  むわりむわりと、淫らな気配が、肉体から立ち上っていくのを感じる。  だが、しかし。 「……♡♡♡」  マシュは、ゆっくりと、武蔵の方を見た。  そこに、女の形をした淫気が、凝っていた。 「んふーっ……♡♡ んふーっ……♡♡♡」  武蔵の鼻息が、荒い。  口角は上がり、何ともいえない艶笑いが浮かんでいる。  唇から、べろりと、舌が覗く。  その、大きな大きな乳房、薄桃色の乳頭が、ゴリッゴリに勃起している。  白い裸体が、赤く上気して、今にも咲こうとする華のようだ。  凄まじい、昂り。 「……これで、いいですか♡ 武蔵さん♡♡」 「…………上出来♡♡♡」  武蔵が、言う。  その眼差しが、今までで一番、濡れている。  それが何故なのか、マシュは、理解している。  自分と、同じだ。 「……やっぱ、好きな人が他の子とラブラブしてるの見ると、すっっ……ごいムラムラする♡♡♡」  奪い返そうとする、雌の本能。  特に、武蔵のような強者であれば、その欲求はひとしおだろう。  つまり今、自分とマスターのキスは、彼女をムラつかせるための食前酒代わりにされたのだ。 「……はふぅ♡♡」  ぐちゅぐちゅぐちゅ……♡♡  その事実に、マシュの右手が忙しくなる。  自慰。  まるで当て馬のような扱いをされたことに対する、性的な興奮。  マゾメスにだけ許された、敗北エンジョイアクメ。 「マシュ……♡♡ そろそろ、降りて……♡♡♡ 私っ……ちょっともう、我慢できないから……♡♡♡」  ふーっ……♡♡ ふーっ……♡♡♡  呼吸を重ねて、武蔵が淫気を迸らせる。  剣鬼。  強き者。  闘いに身を置くものだけが、自然と身に着ける原始的な性欲。  いつ死んでもいいように、好きな雄とヤっておくという、根源的なムラつき。  ああ、本当に彼女は、強い雌なのだ。  自分のような、脳破壊エンジョイ勢とは、まるで違う。  マシュは、ゆっくりとベッドを降りる。  そして、床にぺたりと腰を下ろす。  マスターのペニスを、見つめる。  ビクンッッ……!!♡♡ ビクンッッ……!!!♡♡♡  すっかり、勃起していた。  あまりにも雄々しく、そそり立っていた。  媚薬の効果か、それとも、武蔵の獣欲にあてられたか。  確かなことは、これから、このペニスとセックスするのは、自分ではないということ。 「……おほっ♡♡♡」  ぷしっっ……♡♡  また、軽くイってしまった。  もう、とっくのとうに排卵してるのに、さらにさらに、昂ってしまう。  きっと、媚薬の効果だろう。  大好きな先輩と共有した、セックスドラッグ。  なのに、自分はそんな先輩が、他の女とまぐわっているのを見ながら、ひとり寂しくオナニー。  とても惨めで、素敵だ。 「はーっ……!!!♡♡♡ はーっ……!!!♡♡♡」  そんなマシュの前で、武蔵が、マスターに馬乗りになった。  彼女の足腰は鍛え抜かれており、ゆえに、太股はむっちりと太く、尻も大きい。  そんな両脚が、ベタ足になる。  ガニ股の状態で、ゆっくりと、尻が持ち上がっていく。  ぬらぬらと光る、女陰。  その割れ目が、くちゅう……♡♡ と、ペニスに触れて。   「んふーっ……♡♡ んふーっ……♡♡♡」  武蔵が、マスターを見下ろす。  ぎらついた瞳で、見下ろす。  切り合っている時にすら浮かべない、獣の眼差し。  彼女は。  グッと、踏ん張ったまま。 「……いただきます♡♡♡」  ぽしょりと呟いて。  次の、瞬間──。 「ふんっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!♡♡♡♡♡♡♡」  どちゅんっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!♡♡♡♡♡♡  びくんっ!?♡♡ と、マスターの身体が強張った。  彼のペニスが、武蔵の大きな尻の奥に、消えていた。  肉壺によって、全部、食べられてしまったのだ。  爪先まで、ぴんっ……と、伸びている。  とても、気持ちいいのだろう。  武蔵の、膣。  普段の修練により、その締め付けは、とんでもないはずだ。  それに加え、彼女は天性の名器の持ち主でもある。  今頃、マスターのペニスは、弱いところを武蔵の膣ヒダで、ゾリゾリと舐めしごかれているはずだ。  だが、快楽に震えているのは、彼だけではなかった。 「っっお゛ぉおおぉぉぉぉ……………♡♡♡♡ ナマ、すっっ……ご♡♡♡♡ あつくて、カリの輪郭までミッヂミヂで……♡♡♡ ……っっほおぉぉぉ……♡♡♡♡」  武蔵が、よがっていた。  ぐりぐりと、その巨尻を押しつけるようにしながら、マスターのペニスの造形を、愉しんでいた。  やはり、ナマ交尾は格別なのだろう。  ゴム一枚の隔たりが、あるのとないのとでは、もたらされる快楽の質も、全く違うはずだ。  武蔵は、んふー……♡♡ んふー……♡♡ と、熱い呼吸を漏らしながら、マスターに囁く。 「ね♡♡ マスターも、気持ちいいよね?♡♡ っっ♡♡ うん、答えなくていいよ♡♡ チンポのぴくつきで分かるから♡♡♡」  ぬちゅ……♡  ぬちゅう……♡♡  武蔵とマスターの結合部から、音が響く。  二人は、動いていない。  膣ヒダだけが、うじゅりうじゅりと、蠢いているのだ。  快楽による蠢動が、ペニスを包んで捏ねしだいている。  時折、マスターが低い呻きを発する。  あまりの気持ちよさに、陰茎を、膨らませてしまうのだろう。  そんな彼の反応に合わせて、「ふぉ……ん♡♡」「んふ……ん♡♡」と、武蔵が甘いため息を漏らす。  互いの性器の造形を、確かめ合うような、ねっとりとした膠着状態。 「……ごめん♡♡♡」  それを破ったのは、武蔵だった。  彼女の呼吸音が、どんどん、強くなっていく。  声に、余裕がなくなっていく。 「お互い初めての生ハメだから、優しくしてあげたいんだけど……ちょっと、自信ないや♡♡♡」  ぬ……ぢゅうぅ……♡♡♡  ゆっくり。  ゆっくりと、武蔵が、腰を上げる。  それに合わせて、  ずろろろろぉ……♡♡♡  と、マスターのペニスが音を立てる。  女陰が、吸いついていた。  離すものかとでもいうように、みゅっっ……ちり♡♡♡ と膣構造が絡みつき、陰茎をしゃぶっていた。 「ん゛ふぅぅぅうぅぅぅ…………♡♡♡ ん゛ふぅぅぅうぅぅうぅぅぅぅ…………♡♡♡♡」  武蔵が、歯を食いしばっている。  いつもの、どこか飄々とした笑みは、ない。  顔を赤らめ、眉間に皺を寄せ、涎を垂らしている渾身顔。 (すごい……♡♡ 武蔵さんの、あんなに不細工な顔、初めて見ました……♡♡♡)  マシュは、独りそう思う。  絶世の美女である武蔵が、あんな風に恥も外聞もない表情をしている。  すまし顔のセックスなんかより、ずっと、エロティックだ。    ブリッ……♡♡ ブリッッ……♡♡♡ ブリッッ……♡♡♡  音が、聴こえる。  武蔵の膣ヒダに、マスターのカリ首が引っ掛かり、掻き抜けていく音だ。  聞いているだけで、気持ちいいのが分かる。  雌の深いところを、好きな人のチンポで、ゾリュゾリュと耕される。   (いいなぁ……♡♡♡)  マシュは、右手で激しくオナニーに耽りながら、左手で自分の唇に触れた。  人差し指で、むにりと。  いかにも、物欲しげな顔。  そんなマシュの前で、武蔵がもっと、尻を持ち上げていく。  両脚で、にじりにじりと、シーツを踏みしめる。  ベタ足。  踏ん張っている。  重心を捉え、安定しようとしている。  その時、マシュは理解した。  これから、武蔵がしようとしていることを、その姿勢から理解した。  つまり、この姿勢は。  この、ベタ足ガニ股の姿勢は。  激しく動いても、転ばないようにするための──。 「……今から、本気の腰振りするから♡♡」  武蔵が、囁く。  限界まで、腰を上げた状態。  マスターの亀頭が、辛うじて、膣の浅瀬に引っ掛かっている状態。  長い長い、助走を済ませた状態で、まるで死刑宣告でもするように、囁く。 「……今までの武者修行で練り上げた足腰の強さ、全部ぶつけるような種搾りピストンするから♡♡♡」 (ああ……そんな♡♡)  マシュは、思う。  オナニーの手が、早くなる。 (あの大剣豪の武蔵さんの、本気腰振り♡♡♡ 私には、絶対にできないような、強い雌にだけ許された獣ピストン♡♡♡ ……ごめんなさい、先輩♡♡♡ 私……今、とても楽しみです♡♡♡)  そして。  武蔵は。  マスターを。  今にも暴発しそうな表情のマスターを、見下ろして。  ちょっとだけ、笑って──。 「……ちゃんとついてきて……ねっ!!!!♡♡♡♡」  ばっっすぅんっっっ!!!!!!!!!!!!♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡  ばすんっ!!!♡♡♡ どちゅっっ!!!♡♡♡ どすんっっ!!!♡♡♡ どっすんっ!!!♡♡♡♡ ばっすばっすばっすばっす!!!!!!♡♡♡♡♡ 「うわぁ……♡♡ うわぁ……♡♡♡」  マシュは、言葉を失っていた。  なんて、猛々しい腰振りだろう。  武蔵の大きな尻が、マスターに叩きつけられるたび、ぶるるんっっ♡♡ と波打っている。  どっしりとした乳房が、ピストンに合わせて、どぷんっっ♡♡ どぷんっっ♡♡ と暴れ回っている。    ギッッ!! ギッッ!! ギッッ!! ギッッ!! ギッッ!!  と、ベッドが軋む。  一撃一撃が、あまりにも重い。  安産型の尻を、極上の膣感と共に振り下ろされるだなんて、マスターは今、どんな気持ちだろう。  武蔵が、どっすどっすんパコる度、マスターの爪先がピンッと伸びる。 「ふんっっ!!!♡♡ ふんっ!!!♡♡ っっあ゛ぁ~♡♡ マンコきくぅ゛~♡♡♡ マスターも気持ちいいでしょ?♡♡ 気持ちいいよね?♡♡♡ 気持ちいいって言えっ!!!♡♡♡」    ドスドスドスドスドスドスッッッ!!!!!!♡♡♡♡♡  蹂躙。  否、もはや捕食だろう。  ただひたすらに、荒々しい重爆。  強くて、速い。  宮本武蔵という、大剣豪に宿る、獣性。  それを剥き出しにした、逆レイプ。  だが、力任せ一辺倒かというと、そうでもない。  どすんばすんどすんっ!!!♡♡  くいっ♡♡  どちゅっどちゅっどちゅっ!!!♡♡  くいっくいっくいっ♡♡♡ 「あははっ♡♡ なるほどなるほど、この角度かぁ♡♡♡ じゃあここは?♡♡ ここの粒々ゾーンは?♡♡♡ あ、ここが一番反応いいわね♡♡♡ よーし、重点的にここ使っちゃお♡♡♡ ふっ♡♡ ふっ♡♡ ふっ♡♡♡ ふっ♡♡♡」  じゅこじゅこじゅこじゅこじゅこじゅこっっ♡♡♡♡  とても、繊細で複雑な腰遣い。  マスターのペニスを挿入したまま、練りつけるようなツイストを挟み、自分のどの部位が一番彼を喜ばせるのか、研究している。  そして、武蔵は深々と挿入した状態で、腰の動きを止めた。  否、正確には、止まって見えるぐらい、凄まじい速度での浅いピストンを開始した。  膣奥。  その、もっともざらついた部分を、マスターの亀頭にしつこく擦りつけている。   (あぁ♡♡ あんなの、絶対気持ちいい……♡♡♡)  マシュは思う。  マスターの反応からして、分かる。  彼は、歯を食いしばっていた。  両手で、ベッドのシーツを強く握りしめていた。  あれは、我慢している顔だ。  今この瞬間にも、一番奥で、濃ゆいのを吐き出してしまいそうな顔。   「お゛ぉおぉお゛ぉぉぉぉ~~~~っっ♡♡♡ これっ♡♡ 膣奥、すっご♡♡♡ あっ♡♡ あ゛っ♡♡♡ いくっ♡ いくいくいくいくいく♡♡♡」    気持ちいいのは、武蔵も同じだったのだろう。  彼女は、浅く速く尻を揺らしながら、呆けた顔をした。  口を小さく開き、鼻とあわせて激しい呼吸音を奏でながら、視線は遠くを見つめている。  膣の奥の方に生まれる、快楽の奔流に、意識を集中させている表情。  まるで寝言のようなトーンで、「いくいくいくいく♡♡」と囁いている。  「いく」と一つ紡ぐたびに、その声音が、ぼやけていく。  研ぎ澄まされているのだ。  「いく」という言葉が、そのまま、自らの快楽の再確認となり、それにより、官能がより強い輪郭を帯びているのだ。   「んふーっ♡♡♡ ぶふーっ♡♡♡ マスター♡♡ キス♡♡♡ ちゅーするね♡♡♡ ん゛むっ♡♡♡ ぶちゅるるるるるるるっっっ♡♡♡♡♡」  凄い音。  貪るようなキス音。  マシュは、昂る。  媚薬を共に食んだ、あのキスとは全く違う。  もっと本能任せで、下品で、いやらしい、ディープキス。  それを、大好きな人が、自分より強くて、自分よりも胸も尻も全て大きい、極上の雌とやっている。 「ふーっ♡♡♡ ふーっ♡♡♡ ふうぅぅぅぅぅうぅぅぅっっっ♡♡♡ ぶっふぅぅぅぅぅぅううぅぅぅうぅぅぅっっっ♡♡♡♡」  グチュグチュグチュグチュグチュグチュッッッ!!!!!♡♡♡♡♡  股座を、弄り回す。  中指を鉤状にして、膣内まで穿りまくる。  潮は、ひっきりなしに噴いている。  マスターと他の雌の交尾を見ながらの、脳破壊エンジョイアクメ。  とても気持ちいい、マゾメスアクメ。  びくんっっっ!!!♡♡♡  その時、マスターの腰が跳ねた。  一回。  二回。  びくんびくんと、震える。  マシュは、理解した。  果てが近いのだ。 「っっっ!!!!♡♡♡♡ っっん゛むぅぅうぅうぅぅぅぅうぅぅぅう!!!!!!!!♡♡♡♡♡♡」  ドッチュドッチュドッチュドッチュドッチュ!!!!!!!♡♡♡♡♡♡  武蔵が、キスをしたままで、深いピストンを再開する。  助走をつけて、マスターのペニスの根元から亀頭まで、全部を舐めこくロングストローク。  ブリブリと膣ヒダの擦れる音を奏でながら、何度も何度も、竿が覗く。  愛液でドロドロの陰茎は、今までで一番太く、脈打っている。  射精するのだ。  自分とする時よりも、太く張ったペニスで、自分とする時よりも、濃ゆくて沢山のザーメンを、吐き出すのだ。   「ぶふぅぅぅぅうぅぅっっ!!!!♡♡♡♡ ぶっふぅぅぅぅうぅぅぅぅうっっっ!!!!♡♡♡♡ っっお゛・お゛・お゛・お゛・お゛ぉおぉぉぉぉぉおぉぉおぉっっっ!!!!!!!!!!!!!!!♡♡♡♡♡♡♡」  ヌヂュヌヂグチュズチュブチュブチュグチュグチュグチュッッッッ!!!!!!!♡♡♡♡♡♡  ほじる。  何度もほじる。  気持ちいい。  マシュは、脚を気張る。  M字開脚の状態で、ほんの少し、尻を浮かせる。  膣口は、ベッドへ。  ベッドの上にいる、武蔵とマスターに、捧げるように。  そして。  そして──。 「ふんっっ!!!!♡♡♡♡♡」  どすんっっっ!!!!♡♡♡♡ 「ふん゛っっ!!!!!♡♡♡♡♡♡」  ばすんっっっ!!!!!!!♡♡♡♡♡♡ 「────ふん゛っっっっっ!!!!!!!!!!!!!!♡♡♡♡♡♡♡♡」  ずどんっっっっっっっ!!!!!!!!!!!!!♡♡♡♡♡♡♡♡  一際深い、ピストン。  マスターのペニスを、睾丸まで飲み込んでやるとでもいうような、限界深度のプレス。  そのデカケツを、思いきり、マスターの腰に打ちつけて。  三連続で、打ちつけて。  ぶ り ゅ 。 「あ♡♡♡♡♡」  武蔵の下腹部の奥から、粘っこい音。  次の瞬間、その質感は、加速度的に膨張した。 ドっボブリュリュリュリュリュリュリュリュうううううううううううッッッ!!!!!♡♡♡♡♡ ブビュッッ!!!!!♡♡♡♡♡ ボブビュッッ!!!!!!♡♡♡♡♡ ビュブブリュリュリュリュリュリュリュうううううううううううううッッッ!!!!!!!♡♡♡♡♡ 「ア゛お゛おォォオォォォォォおぉおおおォォォォオォォォぉおオォォォォォッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!??????????♡♡♡♡♡♡♡」  遠吠えの如き、嬌声。  武蔵は、膣内で粘熱が弾けた瞬間、仰け反って絶頂した。  まるで、この雄は自分のものだと主張する、雌の獣のように。  その下で、マスターが、身体を強張らせている。  睾丸が、ぎゅぅうぅぅぅぅぅぅうぅ…………!!! と、縮んでいた。  中にある粘り汁を、一滴残らず吐き出しているのだ。  お手本のような、大量種付け。  ドブビュッッ……!!!!♡♡♡♡  ブビュッッ……!!!!!♡♡♡♡♡  ボブリュリュリュリュリュウうぅぅう…………!!!!♡♡♡♡♡ 「あっ……♡♡ あぁぁ……♡♡♡」  じょろろろろろろ……♡♡♡  そんな二人を前にして、マシュは漏らしていた。  本日何度目か分からない、嬉ション。  音が、気持ちいい。  武蔵の子宮越しに聞こえてくる、ドロッドロの射精音。  その響きだけで、マスターの吐き出した精子の濃さが、うかがい知れる。   「おっ……♡♡ おふっ……♡♡ おふぅ……♡♡♡」  そんな種付けを受けながら、武蔵が、ぶるり♡ ぶるり♡♡ と、尻の付け根を震わせる。  身体が、小刻みに震えていた。  まるで、子宮内で精子を攪拌し、確実に卵子に染み込ませようとしているみたいだった。  隙のない、繁殖体勢。 「はーっ……♡♡♡ はーっ……♡♡♡ ………………んふぅぅうぅぅぅうぅぅぅうぅぅうぅぅ♡♡♡♡♡」  そうして、武蔵は数秒の痙攣の後、うっとりとした鼻息と共に脱力した。  彼女の大きな乳房が、マスターの胸板に押し付けられ、ぶみゅぅぅぅぅうぅ……♡♡♡♡ と、広がり、膨らんだ。   「っっ……あぁ~……♡♡♡ すっっ……ごく悦かったぁ♡♡♡」  ため息と共に、吐き出す。  快楽で蕩けた声。  そして、満足感。    ぷちゅん……♡♡♡ 「っ……♡♡」  武蔵が、一瞬、ぞくぞくっ♡ と背筋を震わせた。  マシュは、理解した。 (命中、しちゃったんですね……♡♡♡)  自分の愛する雄が、ついに、他の雌を孕ませたという、確信。  漏れる。  ラブジュースが、次から次へと、溢れてしまう。  マシュは、今この瞬間を、堪能していた。  とても、甘美な敗北感。 「……ありがとね、マシュ♡♡」  そんな彼女に、ベッドの上から、武蔵が声を掛けた。  愉しげな声。 「マシュが逆NTRマゾじゃなかったら、きっと、私がマスターの赤ちゃんを孕むことなんて、できなかったから♡♡♡」 「ど♡ ど♡ ……どう、いたひまひて♡♡♡」  ああ、駄目だ。  声が蕩ける。  気持ちいい。  子宮に、ずっと、気持ちいい熱が蹲っている。  排卵しっぱなしだからだ。  受精できていないからだ。  種の付いていない卵を、ずっと抱えているこの瞬間は、まるで寸止めでもされているように、甘やかだった。  そんなマシュを、武蔵は。  見つめて。 「……ん♡♡」  ころり。  ころり。  マシュは、見た。  武蔵が、口を閉じて、舌を転がす様。  何をしているのだろう。  ベロ先で、自分の歯列をなぞっているのか。  一体、どうして──。 「……だからね、マシュ♡♡」  武蔵が、笑う。 「お礼、してあげる♡♡」 「お、おれい?♡♡」  そして、彼女は。  武蔵は。  マスターに、被さったまま。  床に蹲るマシュを見て。  少し、唇を尖らせて。 「……ぺっ♡♡♡」  びちゃっ♡♡  それは、唾だった。  武蔵は、マシュの方に、唾を吐きかけてきたのだ。  それも、こちらの股間。  女の、大事な部分。  侮辱?  これが、お礼?  実際、マシュは悦んだ。  とても、惨めな気持ちになれたから。    だが。  ぞわっ……♡♡♡ 「……え♡♡♡」  その時、マシュは知覚した。  自分の、秘部。その奥。  子宮。  何かが、蠢いた。  ほんの小さな、蠢き。  数にして、百に満たないのではないか。  それでも、確かな気配。  微小の粒が、動く感じ。 (あ、これ♡♡♡)  そして、確信する。  この粒の正体。  自分の子宮で、元気よく動き回る粒の正体。 「……さっきのパイズリで、飲み切れなかった分♡♡ お裾分けしてあげる♡♡」  武蔵が笑う。  ああ、そうか。  これは。  彼女が、先ほどの乳コキでたっぷりと抜き取った残り。  それを飲み込んで、ゲップして、それでも口内にへばりついていた、ぬめり。  だから。  つまり。  自分は。  ぷちゅんっ……♡♡♡ 「ほっっ…………お゛お゛ぉぉおぉぉぉ…………♡♡♡♡」  ぶしゅぅうぅぅぅぅぅうぅぅうっっっ…………♡♡♡♡♡  じょろろろろろろろろろろろっっっ…………♡♡♡♡♡  そして、マシュは潮を噴いた。  小便を漏らした。  最悪で、最高の気分。  自分以外の雌が、自分の恋人とのラブラブエッチで、孕まされた横で。  自分は、彼女の唾に混ざっていた種で、お情け受精してしまった。 (……終わった♡♡)  マシュは、思う。  マスターの種で孕む。  そこだけ切り取れば、どう転んでも幸せいっぱいなシチュエーションのはずなのに。  なのに、こんな、尊厳破壊も甚だしい妊娠だなんて。  そして、今の状況に、自分はどうしようもなく、悦んでしまっている。 (……ごめんなさい、先輩♡♡)  マシュは、性的快感で力の入らない身体を、どうにかこうにかよじりながら、ベッドの上に手を伸ばす。  指先が、ゆっくりと、マスターの掌に触れる。  びくんびくんと、小刻みに震えていた。  武蔵の名器に、まだ、射精が止まっていないらしい。  ぎゅ……。 「……え?♡」  その時、マシュは感じた。  マスターの手が、自分の手を、弱弱しくだが、握り返す様を。 「へぇ……♡」  武蔵が、笑う。  マシュの手を握り返したマスターを見て、にっこりと。 「まだ、堕ちてないんだ……♡♡ いやあ、天晴れ天晴れ♡♡」  その瞳に、光が宿っている。  獰猛な光。  仕留めたはずの獲物が、まだ生きている。  その事実に対する、歓喜の眼光。 「ねえ、マシュ♡♡♡」 「……はい♡♡♡」 「とりあえず、今からマスターとセックス再開するから、出ていってもらえるかな?♡♡♡ 覗き魔抜きで、二人きりのラブラブ感味わいたいの♡♡ 必要なものがあったら、都度連絡するから♡♡♡」 「………………はい♡♡♡♡」  ああ。  本気で、武蔵は堕とすつもりなのだ。  これから十日間、ぶっ続けのナマ交尾で、マスターのことを堕とすつもりなのだ。  マシュは、理解した。  理解した上で、ゆっくりと、マスターの手を離した。  着替えを済ませて、部屋から出る。  扉の向こうでは、また、武蔵とマスターの獣のような嬌声と、肉と肉を打つ音が聞こえてきた。  この交尾で、マスターは自分から武蔵に、乗り換えるのだろうか。  いや、それはないだろう。  だって彼は、善良だ。  だって彼は、さっき、手を握り返してくれた。  あの掌の温もりを、信じてみようと思うのだ。  そして。  もしも今まで通り、自分がマスターの恋人でいられた暁には──。 (マスターとのナマ交尾プラン、正式に導入しちゃいましょう♡♡♡ 他のサーヴァントさんたちのために♡♡♡♡)  次は、どんな女性がマスターを抱いてくれるのか。  自分の前で、彼を、どんな風に乱してくれるのか。  一人と言わず、複数人に抱かせるのも良いかもしれない。  金払いの良いサーヴァント限定で、丸一日、逆輪姦パーティーを開催するのも楽しそうだ。  恋人の前で、恋人じゃない雌共の性欲をぶつけられて、ぐちゃぐちゃに犯されるマスターを思うと、股が濡れるのを止められない。  妊娠してなお、こうなのだ。  マシュは、自覚した。  ああ、そうか。  やはり、自分は──。   「……ごめんなさい、先輩♡♡」  ────私はどうやら、救いようのない、逆NTRマゾ脳破壊エンジョイ女みたいです♡♡♡

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