今週のラーフ (Pixiv Fanbox)
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グリザイユ画法が早く描けるのではと思ったのでこのやり方をマスターしたいところなまごわさびさんです。
ただ色のコントロールがやたらと難しいのですね。
色々やりやすいやり方考えて今までのやり方をミックスするのがいい気がしました
今回のラフ色は仮置きです〜
というわけで4枚目。
最初に立てたこの表情とか設定を使うって目標ですがまさかのまったく振り返らずうろ覚えで進めてるので、もし抜けがあっても許してちょんまげ!
拾いきれなかったリクエストは次以降で使いたいと思っちょります〜
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川の向こうではビル群と遊園地が煌々と照らす。
夕食後、食休みがてらゆっくりと歩きながら帰る途中。
あたりは水の音とコツ、コツと歩く音が響く。
その足音は華奢で小さな女の子なのだと実感させた。
夢の終わりというのはいつだって暗く辛いものだったが、今は悪い気はしていない。
全くもって幸せだった実感があり、これ以上は望みだとすら感じる。
ただ少しでも長く、ゆっくりと歩いていたい。
ただ横に歩く彼女を見ていたい。
ぺこらが軽く息を吐く。
「ちょっと座るぺこか?」
終電を考えると長居は出来ないが、少しくらいなら構わないだろう。
「ほんと、よかったぺこだね」
ふわっとした問いかけに軽く同意して、ぼんやりと灯りをを眺める。
ぺこらがすっと立ち上がると、真っ赤な目がこちらを覗き込む。
まん丸の目は今にも吸い込まれそうな気がする。
帽子を大事そうにかかえ、小さく震えてるように見えた。
「…あんたさぁ、意外とだめだよね」
急な罵倒に驚きを隠せない。
「バカタレ」
へへ、と笑顔を見せた後軽く俯き、顔を上げる。
決意に近い顔つきに威圧感さえあったが、それも数秒の間。
すっと目を閉じ、口を尖らせる。
……これは、機嫌が悪いのだろうか。
……それとも、いわゆる"キス待ち"なのだろうか。
母から怒られたあとぶーたれているような、やんちゃな顔つきにも見える。
梅干しでも食べた後のようにも見える。
中々そこまでの決心が出来ず、ただただ目の前の可愛い生き物を観察していた。
「……………あんたぁ。」
「…………本当にバカタレぺこ」
目をうっすらと開け、耳まで真っ赤にし、呪われてしまった。
世界に2人だけのような感覚。
この場所以外の時間が止まったような錯覚。
ただ時間は止まらずに動き続ける。
この時間にも終わりは来る。
でもきっとまたこんな時間はやってくる。
今はただ離れないよう、歩幅を合わせて歩いていこうと思った。
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ラーメンたべたい!!