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 ──目覚めるとそこは、湿気に満ちた暗い天井だった。

 見つめているだけで気が滅入るような光景に、ナミはほんのわずかに混乱したが、すぐに船長へ助けを求めながら“暴君”バーソロミュー・くまに“消された”ことを思い出し、オレンジと風車を合わせた刺青の彫られた肩を抱く。


「私、ニキュニキュの実の力で弾き飛ばされて……ここ、どこなのよ!?」

「ホロホロホロ……起きてすぐにやかましく騒ぎやがる。せっかく雰囲気だけはいい城だ、堪能したらどうなんだ?」


 自分以外の声が聞こえて、慌てて視線を向けるナミ。

 その先には、ウェーブのかかったピンクの長髪と丸くて大きな目、ケープを羽織ったゴシック柄の長袖シャツに、へそ出しルックとミニスカートという、なんともキュートな印象の少女が立っていた。

 しかしナミは、この少女が見た目に反して、危険極まりない存在であることを知っている。


「あ、あんた、スリラーバーグにいた、ペローナ!? 七武海の手下が、どうしてこんなところに!?」

「あの“暴君”に、お前もすっ飛ばされたんだろう? このシッケアール王国跡地へな。こういう薄暗くてジメジメした場所を好む女の子は私くらいかと思ってたが、なかなかお前も見どころあるじゃないか」

「なっ……!?」


 ──本来の歴史であれば、ナミは人口の空島ウェザリアへと飛ばされ、そこで天候科学について学び、二年の時を過ごすはずだった。

 しかし、どのような手違いか……あるいはナミの姿に“娘”を見てしまい、同じ女性のいる場所へと送ってしまったのか、このシッケアール王国の跡地へと飛ばされてしまったのである。

 そこにはスリラーバーグにてルフィ達の船を奪って逃げだそうとした際に、くまに「ジメジメして湿気があってオバケが出そうな場所」を指定して飛ばされた、王下七武海ゲッコー・モリアの幹部ペローナが先に住み着いていたのである。


「外は馬鹿強い猿どもが闊歩してるから脱出は無理だが、私もモリア様たちが居なくて寂しく感じてたところだ。特別に……仲良くしてやってもいいぞ?」

「冗談! シャボンディ諸島に戻らないと……! あんた以外に、この島に住んでる人はいないの!?」

「ホロホロホロ、ここは九年前の内戦で滅んだ土地だぞ? この城には“鷹の目”が住んでいやがるが、やめとけやめとけ、女子供を助ける男じゃない。このペローナ様と仲良くするのが、一番いいと思うがね」


 ナミは諸事情で七武海“鷹の目”のミホークとの面識が無く、仲間であるロロノア・ゾロにとんでもない刀傷をつけた男と認識している。ただでさえ七武海というだけで警戒心が先に立つのに、それもあってミホークを頼るという選択肢はナミの中で消えていた。


「もういいわ、猿が何よ! 自力で脱出して……!」

「まったく、人の忠告を聞きやがらねぇ! 寂しいから此処に居ろって言ってるだろが! 『ネガティブホロウ』!」


 理不尽なことを叫びながらペローナが腕を振ると、そこに如何にもオバケでございといった見た目の、宙を浮くゴーストが現れた。

 ナミが「げっ!? あれって……!」と呻いた時にはもう、オバケはナミの体を通り過ぎてしまっている。


「……生まれ変わったらミカンの養分になりたい……私自身はミカンの木になる資格さえない……泥棒だし裏切り者だし非戦闘員だし……」


 先までは自身の戦闘力の低さすら度外視してシャボンディ諸島へ帰ろうとしていたナミだが、ペローナの『ネガティブホロウ』の影響によって、あっという間に自分を肥料以下の全身ゴミ人間と思い込んで地に這いつくばる。

 これこそペローナの食べた“悪魔の実”……超人系“ホロホロの実”の力。自らの体を媒体として霊体を産み出し、それを自在に操る事ができる“霊体人間”、それがペローナの正体である。

 ゴーストたちは負の想念の塊であり、口でも「ネガティブ」という言葉を繰り返しながら浮遊するが、人間の体に接触するとどんな前向きな者であろうと、自分を存在価値の無い底辺生物だと思い込んで世界に謝罪を始めるのだ。

 元からネガティブ思考の者や、そもそも自我が存在しない相手には通用しないという弱点はあるが、ナミにペローナへの対抗手段は存在しない。

 四つん這いになってドンよりとした空気を纏う、ペローナ好みのネガティブ女子となったナミの頭をぐりぐりと踏みつけ、ペローナは上機嫌で語り掛ける。


「この私がナカヨシしてやろうって言ったのに、よくも断ってくれたよなぁ?」

「生まれてきて、ごめんなさいぃっ……肥料に手足が生えただけのナミは、調子こいてましたぁぁ……」

「ん~♥ お前みたいなキュートな見た目の女が自虐するの、見てて最高に気持ちいいぞ♥ お前らのせいでクマシーを無くして、モリア様たちとも離れ離れだ。この寂しい気持ちはお前らが埋めるべきだよなぁ?」

「はい、はいぃ……なんなりと申し付けてくださいぃ……私みたいな底辺生物には、きっと実行できないけれど……」


 ……可愛いもの好きなペローナは、当然かわいい女の子も大好きなのだが、スリラーバーグには性格はいいけれど見た目が可愛くないイノシシだとか、見た目はキュートだけど同じ幹部だったドクトル・ホグバッグのラブドール扱いだとか、まともな女が居なかった。

 ある意味で女の子に飢えていたペローナにとって、ナミのようなスタイル抜群で容姿端麗な乙女が媚びへつらって陰の気を纏っているのは、たまらなく魅力的に見えて仕方ない。


「ホロホロホロ……こいつはいい機会だ。お前が私の新しいクマシーになれ♥ 寝る時も散歩する時も一緒なペット……いや、それ以外もやらせてやるか♥ お前自身には1ミクロンの価値だって無いけれど、このペローナ様の役に立つなら生きている意味が生まれるぞぉ♥ そう、お前は私のレズ便器だ♥ 私がムラムラしたら使いつぶせる同性オナホになれ♥」


 精神状態が一歩間違えれば自決するレベルまで落ち込んでいるナミに、「自分の為に役に立てば価値がある」と囁くのは、正に麻薬のような劇的な効果を生み出す。

 ナミは踏まれている頭をゴリゴリとシッケアール城の床に擦り付け、泣きじゃくりながら「ありがとうございますっ! ありがとうございますぅぅっ! 卑しいですっ!」と奴隷宣言を嬉々として行う。


「ホロホロホロ……可愛いじゃねぇか、こいつ♥ 私好みに染め変えてやるからな♥ もう麦わらの元になんて返さないぞ……♥」


 ペローナはペローナで、見た目も最高で声まで可愛い……クマシーは声が汚いのが不満だった……ナミにすっかりドハマりし、その柑橘系のいい匂いがする体を抱きしめ、ご満悦である。

 こうしてペローナは、最高の“お友達”をゲットして、その日から部屋に籠りっきりになった……。



 ぴちゃっ、ぴちゃっ、れりゅっ……♥

 ボロボロになっていた服を脱がされ、黒のロリータ衣裳を取り込んだメイド服姿となったナミは、ペローナの足を懸命に舐めしゃぶっていた。

 足の指の間に舌を挿入し入れて、隅々まで丁寧に掃除する……ネガティブ状態を維持されているナミにとって、ペローナ“様”のお役に立つことだけが悦びであり、ぷしゅっ……ぴしゅっ……とメイド服の下で軽イキを繰り返す。


「ホロホロホロ♥ ったく、鷹の目も野良仕事しないと食事をくれないとかケチだよな、あいつには『ネガティブホロウ』が効かないし……けれど、一日畑仕事した後の私の足はどうだ、ナミ♥」

「は、はい♥ とっても香しくて、甘露な味がしますぅ……♥ ドブカス以下の汗の匂いしかしないナミとは、ペローナ様がきっと人種から違われるのでしょう♥」

「ホロホロホロ、ほめ過ぎだぞ、こいつめ♥ まあ、お前に農業の知識があって助かった♥ 私の好物のココアカカオの育て方も知ってたし、お前のミカンの木が育ったらオランジーナを作れよ♥ 少し真面目に野良仕事したら、後はこうしてお前とセックス三昧でも許されるんだ♥ モリア様のとこにいた時よりも楽かもなぁ……♥」


 しゃぶしゃぶと淀んだ笑顔でペローナの足をしゃぶるナミの姿にゾクゾクと官能を刺激され、軽く顎をこつこつと蹴って立たせる。

 野良仕事の時は着こませるが、今はプライベート……ナミは胸とあそこをハートのマークに切り抜き、ぴんと勃起した乳首ととろとろと秘所を露わにし、ペローナだけシャワーを浴びたのでむわむわと汗の籠った腋染みを見せつけながら、腰をへこへこと無様にゆすって見せる。


「まったく汗臭いな、お前♥ 全然可愛くないぞ、このスケベ♥ 可愛くないなら捨てちゃおうかな……♥」

「あぁぁ……ペローナ様、どうか許してくださいっ♥ なんでもしますっ♥ どんな命令でも聞きますぅっ♥ 足も舐めます、尿も飲みます、無様な腰ヘコ踊りも披露しますから、どうか捨てないでぇぇっ♥」

「ホロホロホロ♥ 安心しろ、その懇願でまた可愛くなったぞ♥ ほら……お前の汗臭い腋と全然違う、ご主人様の腋はどうだ♥」


 ペローナがゆっくりと頭の後ろで手を組んで見せ、毛の一本も生えていない艶々した腋を見せつける。

 シャワーを終えたそこは、石鹸の清潔な匂いとペローナ自身のチョコレートのように甘い体臭が混じっており、ナミは釘付けになって涎を垂らし、腰ヘコしながらマン汁を垂らしている。


「はぁー……はぁー……♥ ペローナ様、ペローナ様ぁ……♥ すべてが虚しいこの世界で、ただ一人至高の価値を持たれるお方……♥ プリンセスの中のゴースト・プリンセスぅ……♥ な、ナミはペローナ様の便器が出来て、卑しいですぅ♥」

「ホロホロホロ♥ 本来だったら『嬉しいです』とか『幸福です』っていう場面で、卑しいって表現が出てくるのが泥棒猫らしくて最高だな♥ ほら、もっと近くで嗅いでいいんだぞ♥」


 ふらふらと近づいてきて、涙すら浮かべてすんすんと鼻を鳴らすナミ。

 その姿に色んな感情が大爆発し、ぱふっ……♥ と腋で顔を覆うと、びくびくとイキっぱなしになる体を手マンする。


「んむぅぅぅぅっ♥ んおぉぉぉぉっ♥ ほぉぉぉぉぉっ♥」

「もっともっと、私に依存しろ♥ 私の側にいないと生きていけない、いいや、息をすることだって憚るくらいになれ♥ 私はお前を気に入っているのに、お前が他を気にすることなんて許さないぞ♥ いえ、お前の夢はなんだ♥」

「ふぐぅぅっ……♥ ぺ、ペローナ様の都合のいい同性オナホとして♥ 生涯、お仕えすることですぅ♥」

「そうだろう、そうだろう♥ もうお前には麦わらも海図も必要ないんだ♥ イケっ♥ ペローナ様の指でイケっ♥ お前に必要なのは、私なんだっ♥」

「んみゅぅぅぅぅぅっ♥ いきゅぅぅぅぅぅぅぅぅっ♥」


 ちろちろと子猫のように夢中になって腋を舐めてくるナミの姿に、自身もナミに強烈な依存心を抱いているのに気づかないまま、思いっきり絶頂へと導くペローナ。

 その秘所もぐっしょりと濡れており、興奮のままにペローナは、達した快感と甘い汗の匂いで酔ったようになっているナミへと襲い掛かり、ぐちゅぐちゅと互いの秘所をこすり合わせた。


「んんっ♥ 気持ちいいぞ、この泥棒猫♥ もう、お前がいないと我慢できなくなっちゃっただろぉ♥ わ、私の恋心を奪いやがってぇ、このレズ便器めぇ♥ お仕置きだっ♥ 気絶するまでイカせてやる♥ 私の為だけに生きろよ、ナミっ♥」

「あはぁぁぁぁぁっ♥ は、はいぃっ♥ ナミはペローナ様の為だけに生きましゅうぅぅぅぅっ♥ ルフィぃっ♥ ノジコぉっ♥ ごめんねぇっ♥ わ、私みたいな屑はっ♥ ペローナ様の為だけに生きていくのがお似合いなのぉぉぉっ♥ ほぉぉぉぉっ♥ あ、愛して……あぁっ ♥ こんな言葉を口にする権利ないのにぃぃっ♥ 卑しいっ♥ 卑しいぃぃぃぃっ♥」


 貝合わせの姿勢で、同時に達する主従。

 ペローナはナミの胸の合間に顔を埋め、ペローナが触れているという事実だけで、ナミはびくんびくんと体を震わせて失禁イキを繰り返す。

 ……二年後、ナミは麦わらの一味に復帰することは無く、ペローナとの愛欲の日々に溺れていった。

 その結果、どうなったかというと……。


「デマロのお頭ぁ~! 助けてぇ~! 新世界なんて行きたくないぃ~っ!」

「チョッパー、ナミがなんか変なこと言ってるぞ?」

「偽物の一味を見破れなかったのがショックだったんだろうな。後で鎮静剤を出しておくぞ!」

『(いや、そいつも偽物……)』


 ……偽麦わらの一味の内、ショコラだけが“ナミ枠”として拉致されるに至ったという──。

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Comments

まりね

もしアマゾンリリーだったら無数の女達に性奴隷としてヤリ捨てされるだけの人生だったけどペローナと一緒に両想いラブラブおせっせの日々になれてよかったね😆

屋根が高い

アマゾンリリーで蛇姫様たちの潮ぶっかけ奴隷になるよりは大分とマシですよねw 革命軍に飛ばされてベロ・ベティをお姉様と慕うルートとのニ頭かと思われます