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 ──ファンクラブに入ってから半年、初めて『限定イベント』のお知らせが携帯に届いた。

 メールには『みんなでお花を咲かせよう♥』というタイトルがついていて、天真爛漫を絵に描いたような相葉夕美ちゃんの写真が添付されている。

 これだけでも価値がある。他のイベントで見たことのない、告知の為だけのワンショットだ。百合の花に顔を寄せて、目を閉じて見せている夕美ちゃんを見ていると、それだけでぐっしょりとあそこが濡れてくるのが分かる。

 今やアイドルは女の子のモノな時代。格好イイふたなりアイドルに処女喰ってもらったり、お胸大好きなキュートなアイドルに占有してもらったりが、女子にとって最高の幸せ。

 そんな中で、夕美ちゃんのイベントは“すごい”と友達から聞いていて、そういうのと関係なくファンになったけれど……正直ファンクラブに入ったのは、イベントが目当てだった。

 当日まで、前にイベントに参加したことがある友人から色々聞いて、自分でも色々考えて揃えてみたけれど、緊張でうまく使える気がしない。

 会場に選ばれたのは地下深くの秘密のフロア……とかでは全然なくて、貧相な想像力だと漫画の出版社のパーティとかやってそうな、大きな明るい会場だった。飲み物も食べ物も沢山用意されていて、普通の立食パーティーのように見える。

 普通のパーティーと明らかに違う点と言えば、参加者がほとんど女の子ばかりで、ついでにみんな“脱ぎやすい”ラフな格好をしてる点だろうか。

 緊張しながらも軽く飲み物を口にして待っていると、スポットライトや派手なBGMなんて一切なしで、まるで路傍に美しい花を見て立ち止まってしまうような感覚で、ひょいと夕美ちゃんがステージに現れた。

 あまりにも自然体な登場と、全身を花の意匠を取り込んだガーリーな装いに包んでいる姿に、頭がバグりそうになる。ここまで演出なのか、それとも夕美ちゃんの人柄なのかは分からないけれど、まるで至近距離であいさつされたみたいにドキドキと胸が高鳴って、きゅぅぅぅっ……と子宮が疼くのが分かった。


「みんな、来てくれてありがとう! 初めての人も何人かいるみたいで、すごくうれしい!」


 花を愛する彼女に捧ぐにはあまりにも月並みな表現だけれど、花のように微笑んで見せる夕美ちゃん。

 思わず歓声を上げそうになったけれど、傍らの友人も含めてみんなが黙り込んでいるのに気づいて、自重する。

 みんなの目にはじっとりとした情念が宿っていて、しきりと身だしなみを整えている人や、唇を舐めている人なんかもいた。

 『限定イベント』の詳細は聞いている……ごくん、と喉を鳴らして次なる展開を待っていると、夕美ちゃんが普段の爛漫さとは少し違う、妖艶な笑みを浮かべて見せた。


「みんな、期待してるみたいだし……さっそく、お花を咲かそうか♥」


 そう言って、夕美ちゃんは……大胆にまず、すとん──とスカートを下ろして下着を露わにしてしまう。

 イベントなどで不慮の形で見えてしまうことはあっても、こんな堂々と見せつけることなんて普段のイベントではありえない。事故でも何でもなく、じわっ……と少しだけ中央の色が濃くなってしまっている下着を、むしろ私たちの方へ少しだけ見せつけながら、するすると夕美ちゃんは服を脱いでいく。

 少し恥じらいながらも、一枚、一枚。肌の露出が多くなって、靴下を脱ぐ姿なんかはたまらなくフェティッシュで、狂ったようにスマホのシャッターを切りながら、その艶姿を記録していく。どの状態でも取り損ねるのは損だって、そう思えた。

 やがて夕美ちゃんはブラも静かな手口で外して、81cmの形のいい胸が露になった。緊張か、昂揚か、興奮か、彼女の乳首はつんと上を向いて膨らんでいて、それこそ小さな花のようだ。

 そうして、みんながシャッターを切りながらも固唾をのんでいるのを確認してから……夕美ちゃんは下をズラして、生まれたままの姿になった。

 大切なところからはもう“とろっ……”とエッチなおつゆが漏れていて、夕美ちゃんは恥じらいながらもそれを隠そうとはしない。

 それどころかステージからするんと降りてきて、頭の後ろで手を組んで、腋を見せつけるようなポーズでみんなに微笑みかけてくる。

 位置取りが良かったのだろうか、それともイベント初回のものだけががっついたのだろうか、運よく夕美ちゃんの近くに一番乗りで駆け寄ることができた。

 隅々まで……桜色の唇も、好奇心で潤んだ綺麗な瞳も、毛の一本すら生えていない汗の溜まった腋も、赤い苺の乗ったショートケーキを思わせる胸も、とろとろに濡れてしまっているあそこも、全部見放題の撮り放題。

 そして……触り放題だ。

 写真を撮りながら、片方の手を伸ばして夕美ちゃんの胸に触れる。

 ふにんっ。

 指先があり得ないほど柔らかい肉の中に埋もれて、夕美ちゃんが「あぁっ……♥」と可愛らしく喘いだ。


「限定イベントには、初めての人だよね。いつもイベントに来てくれてありがとう……嬉しいな、最初に触ってくれるのがあなたで♥ とっても上手だけれど、カノジョとかいるの?」


 最初に夕美ちゃんにハマッた時は、アイドルはまだ男の子のモノだと思ってた。

 男の子たちが夢中でズリネタにして、裏ではプロデューサーやテレビ局のお偉いさんと寝ている、そんな淫らな職業だと先入観があって、自分自身も多分ノンケだったのだと思う。

 けれど、アイドルの世界の本当の姿を知って……こうやってあまりにも自然に女の子たちに「触れられる憧れ」として開かれているのを知って、今の売れっ子アイドルなんて一人の例外も無くレズビアンだと知ってから……すっかりと同性愛気質に塗り替えられてしまった。

 そんな状態で「上手♥」なんて褒められたら、もう止まる訳が無い。

 夕美ちゃんの体中が、ファンのみんなに揉みしだかれていく。胸、お尻、太腿、二の腕、髪に触っている人もいる。

 勇気を出して、あそこをぎゅっと掌で覆うように揉む。いわゆる、グレープフルーツクローという行為……プロレスだと苦痛と屈辱を与える技だけれど、今は夕美ちゃんを気持ちよくするために。


「んんっ♥ あっ、あぁぁっ♥ はぁー……はぁー……みんな、“お花”の扱いが上手いね……♥ ここ、まるごと揉まれちゃったの初めて……♥」


 夕美ちゃんに至近距離で囁かれて、身をとん……と預けられる。

 あまりの栄誉に頭がおかしくなりそうになっていると、夕美ちゃんの手でするすると上着を脱がされる。

 夕美ちゃんに比べれば、ずっと貧相な体が露になり、恥じらう間も無く柔らかなアイドルの体が乳房の先端へと擦れてきた。

 友人によれば、これを夕美ちゃんは一番に好んでいるらしい。

 見れば皆、写真を撮っていた手を止めて、次から次へと上着を脱ぐと、夕美ちゃんの体に自分の乳房を擦り付けていく。

 美しい少女を、複数人の乳房で奉仕する、奇妙に儀式めいた時間。自分の先端が夕美ちゃんの乳首や、陰核とも時にこすれ合って、たまらない快感が体に走る。

 達してしまいそうになり、視線をあちこちに泳がせると、夕美ちゃんが口を控えめに開けて、手皿を顎の下に添えて見せた。

 憧れのアイドルのそんな姿を見せられて、たぎらない乙女なんているものか。

 体の奥から噴き出すように、愛液を、潮を、時には小水を注ぎ込んでいく。夕美ちゃんは嫌な顔一つせずに、むしろ柔らかに微笑えんでこちらの行いを受け入れるように、全身に乙女たちの放つ“水”を浴びていく。


「ああっ……♥ もっと、かけてぇ……♥ お花に、水を注いでぇ……♥」


 そうやって、みんなで夕美ちゃんを囲んで潮や愛液をぶっかけ続けて。

 他人の分泌物でどろどろになった夕美ちゃんは、むせ返りそうな雌臭の中で「お゛へぇぇっ……♥」と見たこともないほどいやらしい顔で絶頂して見せ、農道で潰れている蛙みたいな姿を見せながら、ぷしゃぁぁぁっ♥ ぷしゃぁぁぁっ♥ と勢いよく潮を噴き出した。


「百合のお花が、たくさん咲いたよ♥」


 その表情は、正に満開のアヘ顔。

 そうやって、夕美ちゃんはお礼をするように、順番にファンのみんなの秘所とその唇でキスを交わしていって……やがて、自分の番がくる。


「いっぱい、気持ちよくしてくれてありがとう……♥ すごく幸せだったよ♥」


 少しだけ鼻先を割れ目に埋めるくらい、ディープなキスを受けて、こちらも達して噴いたものを丁寧に啜り取られながら、初めての限定イベントは終わっていった……。



 あまりにも夢のような時間が過ぎ去って。

 友人と別れた後、本当にそんな体験をしたのかと、不安になってくる。

 慌てて家に帰ってファンクラブのホームページを確認すると、ファン限定イベントが大盛況の内に終了したことを示すメッセージと共に、48時間限定でイベントに参加できなかった人たちの為に、動画がアップされていた。

 迷わずクリックすると、そこには夕美ちゃんが映し出され、複の前を開いて少しだけガニマタ気味になり、下着を丸出しにしながら何時もの可憐な笑顔で語り掛けてくる。


『動画を見てくださった皆さん、ありがとう♥ イベントに参加してくれて人たちは、そっちも感謝です♥ 次回のイベントで参考にするかも知れないから、みんなで一杯オカズにして、オナニーして欲しいな……♥ みんなでヤりたいプレイがあったら、コメント欄に打ち込んでね♥』


 そうして、あのストリップショーが、別視点から再生され始める。

 肩が露になった辺りで、他のアイドルがやっているという噂を思い出し、個別デートイベントの希望を書き込みながら、夢中で自分の秘所を掻き回す。

 夕美ちゃんに夢中な日々は、しばらく終わりそうにない……。

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