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※更新ペース遅れ気味で申し訳ないです。

 明日お休みをいただいた後は、2~3本更新ペースに戻れると思うので、もう少しお待ちください!




 ──この世に止まない雨は無く、雨が止めば必ず陽光が差し込む。

 陰陽師たちが天候の操作などしなくても、それは天然自然の理だ。

 そして、この世には男が居て女も居るというのも、また天然自然の法理である。


「ごめんなさ~い、お妙。待たせちゃったかしら?」

「……」

「どうしての、お妙? 本気で怒らせちゃった? 一品、何か奢るから許してもらえない?」


 目の前で手を合わせて片目を閉じ、パイパイを上下に揺らしてくるミニスカポリス。

 志村妙は不自然極まりなかった光景に慣れ、それを受け入れ始めていたはずだった。

 しかし、今日の妙は改めてそれが理から外れたこと……異常事態であることを再確認し、思いっきり豊かな胸へと平手打ちをブチ込んだ。


「あぁんっ♥ もげちゃうぅ~♥」

「もげちゃう~、じゃないでしょうがぁぁぁぁっ!? もいで帰って来るんじゃ無かったの!?」

「いやー、これは色々と複雑な事情があって……」


 ──デコボッコ・ショック。

 江戸の街に突如として引き起こされた、性別反転ハザード。

 目の前のミニスカポリスは、かつては近藤勲というゴリラだったのだが、両性具有の天人たちによるテロ宗教・デコボッコ教の暴走で性別反転し、色々あった末に奴らが新たなテロの舞台としたクリス星に殴り込み、元の性別を取り戻して帰ってくるはずだった。

 そのはずなのに、何故かゴリラだけ爆乳ミニスカポリスのままで帰ってきやがったのである。


「宇宙船に乗る前は九ちゃんと一緒に『また求婚しに来るから、覚悟しててね♥』とか言ってた癖に、なんだぁこの無駄乳はぁっ!? あたしの喧嘩売ってんのかぁぁぁっ!?」

「あはぁっ♥ お妙ったら、男の私に求婚されるの、ほんとは期待してたってこ……へぶぅっ!? ごめんなさい、二度と言いません!」

「あー……それについて、僕から説明しよう」


 ネックハンギングツリーで乳をもげ! されかけている雌ゴリラの後ろから現れたのは、今回のデコボッコ教団が起こした騒動で中心となった柳生十兵衛……もとい10-1で九兵衛に戻った妙の幼馴染である。

 彼女はなんとも気まずげに、近藤だけがゴリ子(仮名)の姿で居ることの説明を始めた。


「要するに、クリス星で性別反転装置が使われる時、ゴリ子さんだけ足を滑らせて宇宙船の中に居たから、影響が無かったんだ」

「一言で済むポンじゃないのよぉぉぉぉっ!?」

「うふふ、バナナ食べ過ぎて、周りに皮が散ってるの忘れてたわ♥」

「先にゴリラ要素噴出した結果じゃないのぉぉぉっ!?」


 こうしてデコボッコ教団は壊滅し、まさかゴリ子が宇宙船の中で目を回していることに気づかなかった面々は、性別反転の為の兵器をぶっ壊してしまったのである。

 デコボッコ教団の信者たちなら、あるいは何らかの秘術でゴリ子を戻せるのかも知れないが、それを実行させるのは公僕がテロリストに頭を下げることになってしまう。

 様々な相談が成された末に、ゴリ子はこうしてミニスカポリスのままで帰ってくる羽目になったのであった。


「という訳で、これからも友達の距離でお願いしまぁす♥」

「出来るかぁっ! ストーカーゴリラが帰ってくるもんだと思ってたから、完全に心は臨戦態勢だったのよ!? 女の子に酷いことして、ちょっと胸が痛んでるわよ、私!」

「あはぁっ♥ ごめんなさい、お妙ぇっ♥ 大丈夫よ、罪悪感覚えなくても♥ わたしは、結構痛いのもイイ感じで……ぶげぶっ!?」


 一本背負いでカフェの床に沈められ、ゴリ子はヒクヒクと痙攣すると、テカテカ記事のスカートをじわぁぁ……と色濃く染めていく。

 これもストーカーゴリラを褌一丁でKOするのとは絵面に差がありすぎて、客たちから「真選組呼んでぇぇぇっ!」と悲鳴が上がっている。取り合えず「この人が真選組でぇぇすっ!」と叫び返しておいた。


「ま、まあ……そういうことで。近藤さんは仮にも要職の人間だから、上も色々と考えてはいるらしい。だから、その内に戻す方法も見つかるとは思う。それまでは“ゴリ子さん”として、また接してあげるといいかなと……」

「えー……無理よ。ゴリラが戻って来るって端から決め込んでたから、もう心に鎧を纏っちゃったもの。前までみたいに仲良くなんてできない……」


 ひっくり帰っている爆乳ドスケベコスプレ金髪美女を見下ろし、妙は途方に暮れていた。



 ──目を覚ますと、そこは何度か男性だったころに近藤が通ったことのある夜の店……キャバクラ“スマイル”の店内だった。

 ミニスカポリスの服を衣装を脱がされて、ボンテージファッションに着替えさせられていることに気付き、近藤は「な、なに? ボーナスステージ?」と錯乱した言葉を呟く。


「目を覚ましたみたいね、ゴリ子……いえ、近藤さん」

「お妙! どうして、このお店に……!?」


 近藤が振り返ったそこには、いわゆる“ミストレス”……要するにSMにおける女王様に当たる役が身に着ける、エナメル製のエグい覚悟決まったハイレグボンテージ姿の妙の姿があった。

 女になったことで、妙への執着は友人に向けるそれに変わったと思っていた今度だが、その妖艶と言ってもよい姿に、思わず喉がゴクリと鳴る。


「店長に無理を通してもらって、閉店後の店を借り切ったのよ……それよりも、反応をきちんと返してくれて安心したわ。私に対してはもう、何の感情も湧いてこないんじゃないかと思ってたから」

「そ、そんな訳無いじゃない……そ、そんな過激な格好をされたら、女の子同士だって意識しちゃうわ。ど、どうしたの、お妙? ほら、また親友のゴリ子として扱ってくれれば、わたしたち、適切な距離で付き合って……んんっ♥」


 妙がぐいっと近藤の金色の髪を掴み、ボンテージの腹に顔を押し付けてくる。

 エナメル製の生地の奥から、むわり……と甘い匂いがするような気がして、近藤の目は蕩けかける。


「んっ、あぁっ……♥」

「卑しいゴリラがケツ毛と一緒に消えたのに、性根は変わっていないのね……♥ 悪いけれど、もうあなたのことを普通の友人として扱うことはできないわ。けれどこんなに綺麗で、憎たらしい駄肉を蓄えてるのを、男扱いも当然できない……だから、夜の蝶なりに考えたのよ。新しい関係性を作って、そこに押し嵌めてしまえばいいってね……♥」

「あぁ……そ、そんな……♥ ダメよ、お妙……んむぅぅっ♥」

「安心して、近藤さん♥ 私……結構うまいのよ?」


 くにくに……と中指と人差し指をまげて見せる姿からも分かる通り、かぶき町の女王へと上り詰めかけたこともある妙の指技は、凄まじいものだった。

 股間に顔を埋められて、興奮を高められてしまった近藤は、髪の毛を掴んで起こされると、ボンテージの金具を引きおろし、乳首を露出させる。

 そこはぶるんっ♥ と解放されると同時に飛び出してしまうほどに隆起していたが、妙は妖艶に笑うとそこに指を添え、カリカリと爪弾いて刺激を与えていく。


「あんっ、あぁっ……あはぁぁっ……♥ ダメ、ダメよぉ……ん゛っ、あぁっ……♥ ほ、本当に、心から女の子になっちゃう♥ こんな気持ちいいこと教えられたら、男に戻れなくなっちゃうからぁ♥」

「またケツ毛ボーボーのストーカーゴリラに戻る気だったの? はあ……いいことを教えてあげる♥ 同レベルの格好良さを備えたものがあった時……女は、男と女なら女の方を選ぶのよ♥」

「あはぁぁぁぁっ♥ ダメぇぇぇぇっ♥」


 乳房を後ろから……怨念を込めて……搾り上げられ、妙はその体をびくびくと仰け反らせる。

 女の、絶頂……この体になってからは忙しく、自慰すらも経験していなかった近藤の頭に、射精の一瞬で開放されるような快楽ではなく、じわじわと体を熱と共に泥に沈めるような、そんな快楽が沁み込んでくる。


「あっ……あぁっ……♥ ダメ、ダメよぉ……♥ わたしたち、こんな……あ、あぐっ♥」

「ほら、ここ……♥ 耳や、お腹……腕や、太腿……♥ 男だった時は全然意識しなかった場所♥ 撫でまわされるの、興奮するでしょ……♥ こんな敏感な体の男なんていないのよ……もう戻ろうなんて思わないでいいの♥ この可愛らしい体なら、無駄乳と粗相さえ我慢すれば、手元に置いてあげてもいいわ♥」

「え、えぇっ……そ、そんな……♥ わたし、お妙の側に……ん゛っ♥」


 子宮の上から、両手の指でぎゅうぅぅ……と押し込まれて、近藤の体はイキっぱなしになる。

 そこは、男の体では絶対に快楽を感じない場所……女の器官がそこにあるから、女体だから感じてしまう場所だ。


「いい? もう一度だけ、聞いてあげる……あなた自身が、私の近く入れて嬉しいって言ったのよ? そこをよく理解した上で答えなさい? ……私のモノになりたくないの?」

「あっ、あ゛っ♥ あ゛ぁぁっ♥ な、なりたい、ですぅぅぅっ♥ んむっ、んちゅぅぅぅぅぅっ♥」


 妙に「いい子♥」と短く告げると共に、深い深い口づけを受けた近藤は、これまでで一番深い絶頂を覚えてしまい、思いっきり体を弓なりに反らせて潮を噴いてしまう。

 ぷしゅっ♥ ぶしゅぅぅっ♥ ぷしゃぁぁぁっ♥

 淫らで酸っぱい匂いが周囲に広がり、妙はその首筋にキスマークを付ける。

 そうして、ぐったりと弛緩した近藤の体をソファの上に寝かせると……くちゅっ♥ と下の口同士を寄せ合わせた。


「んぁぁぁぁっ♥」

「さあ、一番気持ちいいのいくわよぉ……♥ もう二度とゴリラに戻りたいなんて思わせないんだから♥ あなたはっ♥ ずっと可愛い女の子でいいのっ♥ 私のモノで、いればいいんだからっ♥ ほら、ほら♥ こんな気持ちいいこと、男になんて許さないからねっ♥」

「ふあぁぁぁぁっ♥ んはぁぁっ♥ あっ、あっ、ああぁぁぁぁぁぁっ♥」


 激しい貝合わせ。秘所同士がこすれ合い、女の腰を女が突くという、甘い倒錯……。

 たちまちのうちに近藤の精神は快感に飲まれ、されるがままの心境となり、そしてヘコ♥ ヘコ♥ とヘソ天状態で腰をくねらせながら、天井まで届くほどの勢いで潮を噴く。


「あ゛っ……へぇぇぇぇ……♥」

「あら、おもらし、したのね? 外で粗相するのは矯正しないとダメかしら……♥」


 妖艶に微笑みながら火照る体を撫で回すだけで、近藤の体はびくびくと痙攣し続ける。

 それを楽しそうに見つめていた妙だったが……ふと“すまいる”の門戸に九兵衛が立っているのに気付いた。


「あら、九ちゃん。どうしたの? ああ、近藤さんはもう、男には戻らないそうよ。ゴリ子って呼び続ける訳にもいかないし、名前を何か考えないといけないわね……♥」

「あ、ああ……それは、そうだけど……」


 もじもじしている九兵衛に、妙はふぅぅ……とクソ甘い吐息を吐きかける。催眠でもかかったように隻眼を蕩かせる九兵衛。


「九ちゃんも、もう友達じゃ満足できないのね♥ いいわ……今度三人で、もらったチケットでロマンス映画を見に行きましょうか♥」


 そういって妙は、近藤がまだ夢見心地な隣で、九兵衛の服をするすると脱がせていくのであった……。

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Comments

邪バレンスタイン

原作の二人ってストーカー以外だとまあまあ良い関係値だから好きです

屋根が高い

時どき気持ち悪いだけで、基本は局長がいい男ですからねー…だからこうして、女になっても安泰!