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pixiv高校生イラコン2022の結果が発表されましたね。


絵がうめ〜〜〜〜〜!!!!!!!!




自分は高校生じゃない上にもちろん審査も何も関わっていません。(強いていえば京都芸術大学の夏期特別講習でしまざきジョゼさんと共にちょっとお話をさせて頂きました)



外野になった今だからこそ投稿作品を見て勝手になんやかんや言おう!という記事です。


というわけで、以下は全て石田個人の感想です。



人体というかデッサンが整ってるのはもちろん、暗い部分にあえて明るい色や暖色を使ってその代わりに情報量を減らす技術、カッケェ〜……

よく見ると視線誘導のことも考えて最初に顔に目がいくようにオブジェクトが配置されてる。

背景に色々描きたくなるけど空を大きく映してそこに抽象的な表現を入れているのが尖りですね。




彩度と明度低めな中に鮮やかな一色が入ってるの、オラ、好きなんだよな〜!!

空が曇り空なのが現代的というかTwitter映えしそう。

背景が現実的で書き込まれているからこそ絵の具で描かれた抽象の燕が映えますね。こういう表現、自分では成功した試しがほぼないから凄すぎる……




魚眼パースを違和感なく見せるだけじゃなくちゃんと魚眼である意味を持ってるのが良いな。

しかも座った状態で車の速度や動きを見せるために紙が舞う様子を入れてる。

ここまで来るとデッサンとか描き込みはできて当然、な世界なのでやっぱり構図の良さが決め手になりますね。




暗い青と明るいオレンジの組み合わせが華やかで良いな〜〜〜

メインの人物とクラゲの配置は対角線構図を使って、他の魚もちゃんと視線の流れを作ろうと配置されてるのが分かる。




こういう色使い、どこで勉強してるんだ??

これも主題が三分割した対角線上に配置されていて、羽や波で視線の流れを作ってる。もっと高画質で見たいな……



作者の方がTwitterにも上げられていました。シャープがかかったような部分と柔らかいブラシで描かれたような部分があるというか、水彩的な表現。




こういう日の丸構図が一つはあるだろうなと思っていましたが、意外と少なかった。半々に分かれた強い光の当たり方が好き!



描き込みも色合いもとんでもない手間と時間を掛けている事がよく分かるし、絵が上手い。

こういう絵で賞が取れないと頑張ったのになんで?と思いますが、結局は周りと比べて目立つかどうかというか、一次選考の時点で全員絵が上手いからどうしても選ぶとなると構図の直感的な部分になってしまうんだろうな〜

拡大して長い時間楽しめるかどうかではなく一瞬で魅力を伝えられるか、みたいな……



色合いがびっくりするほど現代的でおしゃれだ。抑えたカーキにマゼンタ。こういうのやりたいな〜!!やって良いですか?どうやるんですか?

自分はすぐ光源でなんとかしようとするからな。



これは上で取り上げた車の絵に構図が似ているけど電車をくねらせて動きを作ってる。こういう大胆な構図、マジで出来ないな……




尖りだ!!!!

建物がすげー上手いしちゃんと不気味さが伝わるのが良いな。しかし、見上げるアングルだと上に見せたいものを持ってくるのが普通(だから前面に人をでっかく置いて顔を見せる事が多い)なので惜しい。



これも尖りだ。一部フォトバッシュ的な手法を使っている気がするけどどうだろう。端の部分はちゃんと情報量を落としていますね。




知り合いはこれが獲るんじゃないかって言ってました。はっきりした陰影と地平線が斜めになっているのがとにかく良い。




最優秀賞の作品を後ろに持ってきたのも尖りです。

緑とオレンジのコントラストと白でまとめているのが決まってるな〜!!

高校生イラコンは全員が力を入れるだけにシンプルだったり描き込みを落とすのにめちゃくちゃ勇気が必要なんですよね。技術に裏打ちされた自信といいますか……

今回は審査員がガラッと変わったからか縦構図の作品も多く選ばれていたのが良いですね。


全体的なアレで言うと入賞作品はやや暖色・オレンジを主題にした絵が多いかも。あと、ゴージャスな絵より色数は絞られていた方がトレンドな印象。


以上、外野からの感想でした。

受賞されたみなさんおめでとうございます!来年がある方もない方も頑張ろう!

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