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えー…32話まで書き進めていたのが全部飛んで泣いてます…。

思い出しながら復旧します。


〈第5巻・第参拾壱話〉

・夢は魂々

you are my soul! soul!

いつもすぐそばにある♪


素で空耳してましたね。


・切鵺が別式女になりたかった理由

勿論江戸を離れたくなかったから。類と同じ空の下にいたかった。

だが自分こそを「真の禍ツ」と認め、残された仲間から離れようと一度は心に誓った身。

江戸に残るからにはそれなりの枷が必要だった。

それが高松藩別式女という屋敷お抱えの役職。

別式女であれば男性化したことを隠蔽することもできる。

伝助の証言と今回の武勲があれば認められると踏んだ。

仮になれたとして、気持ちの持っていきどころなど見当もつかなかったが、他に選択肢が浮かばなかった。


・魁の涙

安堵と反省と憐れみの涙。

類が九十九の言葉に応える気がないとわかったこと。これまでの自分の醜さの恥。

そして同じ女として類の不遇を憐れむ。

類には話せないが自分は九十九に抱かれている。それはとても歪んだ経緯の末の出来事とはいえ、例えようのない幸福感があった。俗に言えば女の喜びが。

それを類は知ることが出来ないのかもしれないと思うと遣る瀬無い魁だった。


とにかくこの日のうちに九十九が帰ってくる…数カ月ぶりに会える…やっぱり歪んだままではいけない…すべてをリセットして自分の気持ちを素直に伝えよう……

嗚呼。


・幼馴染

物心ついた時からの仲だった類と魁と九十九。


・煉獄

箍(たが)の外れた男の性欲を知った切鵺にとってこの女の園は煉獄。


描くべきことがもっとも描けなかったのが、この「切鵺の男性化からの機微」

この反転を失くして冒頭シーンには繋がらないんですよ。


・風呂

この時代、風呂付きの民家などまず無いのだが。


〈第参拾弐話〉

・ともぱいコレクション

単行本では先っちょがタチキリだったので特別に。

ついでのかいぱい。


・一緒に地獄に落ちてもいい…

一等可愛い魁…。


・類のゲームオーバー

ここが類にとってのゲームオーバーだった。筈なのに。


・島田の諜報能力

ほんとに大したものなのだが、ここで語られる内容は、読者も知っている真実・島田の誤認・ハッタリがまぜこぜになっているので、それらを全部解説はしない。


・至言

ではないかと思ってる。


・男の女々しさってヤツはね

島田は九十九が源内を追う動機に刀萌がいることを早くから掴んでいたに違いないし。

そしてドライな一面を持ちつつ人のウェットな部分にも理解がある。


〈第参拾参話〉

・手向け

源内とサシで話した時といい、魁はすぐ男に絆されてしまうなあ。


・わかって……

女の「わかって」の凄み。


・酔剣マスターの自覚

たしかに無いわけではない。

でも類から一本取った記憶はない。

そしてこの顔、単行本修正で描き直したのにへちょくて恥ずかしい。


・切鵺への興味

島田の調べでも九十九殺しの下手人は掴めていない。

しかし切鵺であるとは思ってはいない。

それでも魁を欺瞞し切鵺へ矛先を向けさせた。

興味本位と言えばそれまでだが、ここに来て切鵺という別式に新鮮な興味を持つ。


・島田の驚き

切鵺と源内の決闘の内情は人伝にしか聞いておらず、切鵺は当然源内に憎しみしか抱いていないと思っていたので、当人が「源内に殺されても良かった」と言っていることに息を呑んでいる。

切鵺と源内の間にしか通じ得ない何かとも思ったかもしれない。それは嫉妬に似た感情でもあり。


切鵺の中に自分の想像を超えた人間関係の縺れ、情念を感じ取った。

斬られて死んでも良かったと言う人間が、不利な条件での真剣勝負を不殺で勝利する矛盾。その矛盾を生み出す何か恐ろしく凝り固まったもの。島田は切鵺が類に対して劣情を抱えていることには気付いていたが、とてもそれだけとは思えなかった。


今しがた切鵺に抱いた興味は危険に対する警戒や、触れてはならぬものへの畏れに変わりつつあった。

そして打ちひしがれた魁を一瞥し去ってゆく。

憐れみ・同情・申し訳なさ。

源内の遺品に何かが宿っているなどということも無かった。この人の世は生者とその者が持つ情念で動いているのだ。そしてその情念には徒に戯れられない種類のものがある。

島田はこの後しばらくはそのことについて考えることになるのだろう。これにて本編からはフェードアウト。


・魁のゲームオーバー

どうしようもなくなってしまった。

この九十九の台詞が皮肉でしかない。

そして…


〈つづく〉

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