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先日の2月9日のワンダーフェスティバルにて、figmaの原型が初公開となったARMSNOTE「図書委員長さん」!今回はマックスファクトリーさんから掲載の許可も頂きましたので、彼女の設定資料の一部を初公開致しますよー!

■正面図

何気に初めての情報公開なんですが、彼女はバイオニックちゃんとは同じ高校なんですよね。「ブルーのリボンをつける」「Ⅱ(ローマ数字)を記す」で学年を表すよう決められている、というイメージの密かな裏設定だったんですが・・、あまり気づいた人が居ませんでした!

彼女は人格、運動能力、学力、精神力などが非常に高レベルかつ公共相互防衛社会への参加意思が強いため、10代としては非常に珍しい、最も高度な武装化を果たしているちょっとした有名人です。
ARMSNOTEの作品中では、常に彼女自身ではなく「彼女を見ている男子生徒」の視点から語られる切り口に高評を頂く事も多いですね。

■背面図

「ディオネ」パワードスーツはエグゾアームちゃんと同様のメーカー、ザカリー・テックシステムズが製造しているものなので、背中のディテールや基本構造をエグゾアームちゃんと一部共通化させています。もしかするとfigmaでは、エグゾアームちゃんのナイフをマウントする事が可能になるかもしれません。

■製造面でのサポート!

フィギュア、3DCG、もちろん原画、キャラクターデザイナーなどなどでもそうなのですが、「他の方に作画や製造をお願いする」というケースでは、可能な限りわかりやすい資料作りが求められるので、予め必要そうなものを用意する事もけっこう大事です。

「作りました。いかがですか?」→「ここ違うんですよね~直してくださいね~」
って、程度の大小はあれど確実にストレスにはなるので、避ける手段はしっかり採ります!

■レールガン

■レールガンの基本仕様や構造を再検証

本体以上にデザインに最も時間を要したのはこの重火器、「スターブレイザー」20mmレールガンでした。
上の資料2点は途中経過で作成してマックスファクトリーさんにお送りした内のごく一部で、どうしても2タイプの構え方をさせたいためにやたら時間をかけて検証しました!

今回は「現用の火器」と「フィクションの火器」両方を参考にしつつ基本構造を考案していますね。
手持ち火器は人体の構造上、「グリップの位置」「肩に当てる・乗せる部分」「おおまかな照準器の配置位置」は一定なので、現用火器のそれを踏襲しつつ、シルエット上どうしても難しい部分にフィクション要素を加えています。

■完成した設定画:横図

検証の結果できたのがこちらです!
figmaの関節は人間と違い、柔軟性もなく可動範囲も狭いので、「持たせてみたら意外とうまく行かない」ケースはかなり予想できるために設定画のこの通りになるとは限りませんが、基本は概ねこのシルエットに落ち着くのではと考えています。
また、前半分がどうしても重くなるため、figmaではなんらかの保持ギミックが付加されるはずですよ!

■設定画:鳥観図

レールガンの全長は既に原型の段階でエグゾアームちゃんのそれよりも大きいのですが、それでも照準用ディスプレイはかなり小さい印象でした。可動式から取り外し式になるか、それとも全体を大型化して可動と強度を確保するかなどの検証が今後行われていきます。

■ダウンスケール・モデルの難しさ!
figmaだけでなく、あらゆる立体ホビーの多くはダウンスケールモデルのため、構造の簡略化が求められます。これは「機能からデザインする」という、いわば「1/1の実製品化」を踏まえる工業デザイン出身の僕にとってはかなり大変な思考で、いつも苦労するポイントです。
ですがそこに突破口を見るためのアイデアもデザイナーの仕事です。やりがいはすごくありますし、何よりもアイデアを提案する度に「これは実現できる」「これは難しい」がわかるので、経験値はどんどん得られます!

figma図書委員長さんの設定画、残りは5月のGWコミケで頒布予定の新刊『ARMS NOTE 7th』で掲載する予定です。それまでに原型もある程度進んでいたら最高ですが…!ぜひご覧くださいね!

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