アンチ・スピリット・スリーピング(デート・ア・ライブ/時崎狂三) (Pixiv Fanbox)
Content
いつもご支援ありがとうございます。もうちょっとで忙しい時期を越えられそうなので、ぼちぼちペースを取り戻せる予定です。
本日は新規で、というかこういうシチュ見た気がするのに見たものが見つからねー自力で書く!!したら思った以上に使い勝手良かったやつです。
なので読み終わったらアンケートにご参加いただけると有難いです。今まで書けなかった子とかも気軽にやれそうなシチュなので、複数用意してみちゃったり。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
精霊〈ナイトメア〉。時崎狂三は、時を司る天使〈刻々帝〉の担い手であり、万人を害する明確な意志を持った危険な精霊である。
そんな彼女を対精霊組織ASTが沈黙を貫くはずがない。彼らはつい先日ロールアウトされた新装備を手に、発見された狂三を包囲した。
「あら、あら。あなた方のお顔を見るのは初めてですわね。ごきげんよう」
赤と黒、鮮血を彷彿とさせるドレスを着た少女が己を囲む者たちに向かってスカートを摘み、悠々と挨拶をする。
余裕ぶっているのではなく、本当の意味での余裕の現れだ。ASTの武装と精霊の天使とでは、物理的な現象であるかどうかなど関係なく、全てにおいて精霊が勝っている。
ASTの魔術師が何百人束になって狂三に襲いかかろうと、彼女に傷一つ付けることは叶わないし、その気になれば、何千という『わたくし』を生み出せる狂三に安直な人海戦術は通用しない。
狂三もASTとは複数の戦闘経験を持つ。それが本体であったかどうかはさして重要ではない。見ない顔ぶれだろうと、そうでなかろうと関係ない。彼女がAST如きに遅れを取ることなどありえないからだ。
「わたくし、今日は機嫌が良いですわ。こんなにも、美味しそうな皆々様にお会いできて……きひっ、きひひひひ! さあ、さあ。わたくしと遊んでくださいまし! ――――すぐに倒れて、ガッカリさせないでくださいませ?」
超然とした笑みを浮かべたかと思えば、狂気的な微笑みで人を悪夢へと誘う。渾名である〈ナイトメア〉の名の通り、狂三はAST団員たちを己が領域へと引きずり込んだ――――――――――
「あらあら……もうおしまいですの? メインディッシュかと期待しましたのに、つまりませんわ」
数刻後、砕かれた地面に倒れ伏していたのはAST団員たちであり、立っていたのは当然、双銃を構えた怪しいまでに美しい少女だけだった。
影を広げて彼らの時間(いのち)を吸い上げる狂三は、口だけの不満を露にしている。遊びとは言うが、実のところ彼女に雑魚と戯れるだけの時間はない。
怨敵をこの世から消し去るため、時間を無益にすることはできない。だからこそ邪魔をする者たちにも容赦せず、その時間を吸い上げて己の糧とする。
向かってきたからには対価として時間を貰う。誰の影響か、彼女はAST団員たちの命を完全に奪うことはせずにいた。が、彼らが狂三に立ち向かうことは二度とないと言えるほど完膚なきまでの敗北を刻みつけた。
「さようなら。もう二度とお会いすることはないでしょう」
あるいは狂三が変えた世界の中で、幸福に生きることもあるだろう。
奪った時間に報いる。時崎狂三は止まらない。かの始源の精霊を滅ぼすために、彼女は進み続けるのだ。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆
――――――夢を映し出したモニタの中で、狂三はその美しい姿を見せていた。
「ん゛お゛っ♥ う゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛……♥♥」
現実の彼女は、AST基地の秘密隔離区画に身柄を拘束されて汚声を上げている。
大きな機械の椅子に両手を上げ、両脚を大きく開いたあられもない格好で座らされた狂三は、頭部にヘッドマウントバイザー、耳にケーブルを取り付けられていた。垂れ流される思考改変、隷属意識付与の電流を垂れ流され、その多大な苦痛が全て快楽に変換されている。
彼女の意識は決して目覚めることはなく、モニタに映し出された夢の中に囚われ続けていた。AST団員と邂逅したその瞬間から、彼女の身柄は彼らの手に堕ちていたのだ。
〈アンチ・スピリット・スリーピング〉。通称ASS。対洗脳用に開発された捕獲用兵器。使用すると、範囲内の精霊を強制的に睡眠へと誘う。それも、単なる睡眠ではなく〝トランス状態〟と呼ばれる夢の中へと精霊の意識を運び込み、自由にコントロールできる。
夢に誘われた狂三の意識は『ASTの新兵器は何の効果も発揮せず、戦いに勝利した』という夢を見せられ、完全に信じきっている。トランス状態によって夢と現世の境界が極めて曖昧になっており、彼女は自分の肉体がASTの元にあるなど文字通り夢にも思っていない。
格下の人間を一蹴し勝ち誇る夢の中をモニタに出力され、倒したはずの人間たちに『夢の中で勝ち誇る精霊』を嘲笑されているなど考えることもできない。
意識は幸福な夢の中。けれど肉体と本来の精神は、まさに〝悪夢〟の中にあった。
「あぁぁぁぁおおおおぉぉぉぉぉっ♥♥♥ んあぁぁあああぁぁぁあぁぁぁぁぁぁ♥♥♥」
無防備な脳に叩き込まれるASTへの忠誠心。脳髄を焼かれるような痛みを伴う処置が、装置の効果で性的快感へ強制的に変換され、狂三の肉体は常に絶頂間際の痙攣を引き起こされていた。
『〝わたくし〟。わたくしは少し仮眠を取りますわ。後のことは任せましてよ』
一方その頃、モニタには夢の中で仮眠を取ろうとする夢魔の滑稽な姿が映し出されていた。敗北を知らず、惰眠を貪ろうとする狂三と現実のギャップは、AST側から見れば笑いが堪えられないものだ。
分身に警護や仕事を任せ、床に就く。もちろん夢の中の話だが、トランス状態は現実と密接な関係にある。
彼女は下着を脱いでベッドに入った――――――次の瞬間、現実では精霊が纏う絶対の鎧、霊装が解除された。
境界線が曖昧な夢と現実はこういったことが起こり得る。肉体を改造されている事実を脳内で感じているのに、意識は知覚が出来ず警戒も叶わない。夢の中は、狂三が違和感を覚えない程度の自由操作が可能。
とどのつまり霊装解除の原因は、狂三の意識が安全を確認したことで引き起こされた。夢の中では眠ることができるほど安全だ。
「ん゛お゛ッ゛♥♥」
無論、現実は全く異なる事実が待っている。ASTの装備では傷つけられない霊装を解除し、自ら裸体を晒してくれた狂三。
全身に電極が容赦なく差し込まれ、秘部と尻穴には太いチューブのようなものが挿入された。
「ん゛ほお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛ッ゛♥♥♥♥♥」
装置が産声を上げると、現実の狂三もまた悲鳴を上げた。夢の中では安らかな顔を見せている少女が、現実では椅子に無様な格好で縛り付けられ、おかしなバイザーを被り口を縦に大きく開いて鼻水を噴き出した品性のない蕩け顔で野太い嬌声を張り上げている。
全身に肉体改造用の薬液を投与しつつ、頭部と秘部から思考改竄用の電流を叩きつける。痛みが快楽に変換されたことで、秘部や尻穴から流し込むことで副次的な効果も期待できる。
捕獲した精霊に対する改造プランは既に完成し、想定通りに進んでいる。
「お゛っお゛っお゛っ♥♥♥ お゛ほお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛ッ♥♥♥♥」
夢の中では聞き惚れる吐息を。現実では嗜虐心を唆る品性のない嬌声を。彼女の意識が現実に戻る時は、まだまだ先になる。それまでは、幸福な夢から目覚めぬまま悪夢を味わってもらう――――――――
狂三の意識が幸福で無意味な時の中を過ごすこと、数ヶ月。悪夢に囚われた彼女の肉体は、いよいよ取り返しのつかない変容を遂げていた。
媚薬の過剰投与により、発汗現象にすら性的快感を覚えるようになった。
元々大きかった乳房はLカップにまで肥大化し、乳首は親指より太く、乳輪は手のひらで覆いきれないほど肥大化した。
腋と秘部は剛毛化し、そこから滴り落ちる汗が媚薬の効果を得るようになった。
「イグッ♥♥♥♥ イグッ♥♥♥♥ またイグッ♥♥♥♥ ケツマンコイグッ、いくいくいくイグイグイグゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ゛♥♥♥♥♥」
今は尻穴にレーザーを当てられ、鋭敏化による強制絶頂現象を引き起こされた真っ最中。脳に刻みつけられた忠誠心に含まれた品のない言葉遣いによって、狂三の喘ぎ声に絶頂宣言が混ざり始めたのはつい先日のことだ。
肉体と脳の改造によって夢の中も随分と操作が容易くなった。それはつまりASSを用いた精霊の改造計画が佳境に差し掛かった、ということでもあった。
「お゛っ、おほぉぉぉぉぉぉぉ……♥♥」
絶頂レーザーによってプクッと膨れ、卑猥な形になった尻の穴。そこへ差し込まれていく透明な管の感覚に現実の狂三が艶めかしさなど捨てた低音下品な吐息を零す。
その影響は、夢の中に反映されていた。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「……ふぅ、ふぅ。何とか、間に合いましたわ……」
煌びやかなドレスから女体を『ムチッムチッ♥』とはみ出させた少女が、額から脂汗を流してはしたなくも腹を抑えて公衆トイレへ囲んでいる。
あまりに狂三らしくない姿だが、夢の中ならば何ら問題にはならない。現実の姿と思想が重なった夢の中の狂三は、腹痛を催してトイレに駆け込む己の品のない仕草を訝しむことはなかった。
内股になって扉を開いた狂三は、余裕がないにも関わらず眉根を顰めた。中にあったのは古い和式の便器で、ゆったりと座すことのできる洋式ではなかったのだ。夢の中くらい脚で自分を支えろ、と意識の外からの嘲笑が顕著に現れていた。
「仕方ありませんわね……」
文句を言っても催した生理現象が止まるわけではない。狂三はスカートをたくし上げると、和式便器に大人しくしゃがみ込んだ。
スカートを膨らませていたデカ尻が『ブリンッ♥』と露になった。和式の便座が小さく思えてしまう巨淫な尻肉がブーツを履いたまま行うウンチングスタイルで下ろされる。
肥大化した肛門は唇のような艶やかさを帯び、中心の皺をキュッと窄めている。尻肉の谷間に収まりきらぬほど盛り上がったアナルは、主が定位置に付いたと見るや、その括約筋を思いっきり緩めた。
ぶぼっっ♥ ぶぼぼぶびびびぃ♥
「お゛っ、ふぅ゛……♥♥」
見た目麗しい乙女、男を惑わす魔性の少女から飛び出てはいけない汚い音が響いた。誰にも聞かれていないと油断している当人は、だらしのない顔で安堵と解放感の吐息を零している。
「ん゛っ、んんんんん……♥」
次いで、狂三は奥歯を噛み締めてお尻に力を込めた。腹の奥に溜まった〝モノ〟をひり出すための行為だ。
しかしおかしなことに、トイレに駆け込むほどの便意があるにも関わらず、尻穴からは一向に〝モノ〟が出てこない。それを出してはならないと狂三の中の理性が堰き止めているのか、あるいは現実の状態とリンクしていることで、尻穴が塞がれていると思い込んで出すに出せない状態であるのか。
「ふぅ、ふぅ、ふぅぅう゛〜っ♥♥ し、しつこいですわね……!♥ ぐ、う゛ぅぅぅぅぅっっ!♥♥」
中々出てこないモノを相当な太さだと考えたのか、狂三は唇を噛み、鼻孔を広げた真っ赤ないきみ顔になりながら括約筋にありったけの力を叩きつけた。
腹の痛みは増していく。止めろ、それを出すなと狂三の脳にガンガンと訴えかけていく。痛みという人の持つ絶対の危険信号を狂三は意に介さない。
彼女は無意識のうちに知ってしまった。痛みより快楽が良い。感情があるならば当たり前に感じる理屈を、書き換えられた感覚で覚えすぎていた。痛みは煩わしさだけしか与えない。モノをひり出す排便の解放感に比べれば、痛みによる警告など取るに足らないものなのだと。
「ふ、ふんっ、ぐ……ぎ、はやくっ、出ていき、なさいっ♥ わたくしのケツ穴から、出なさい♥ ふっ、ふぅぅぅ、はや、ぐう゛ぅ゛♥ で、でろお゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛♥♥♥」
それは抵抗する自分自身に罵詈雑言を浴びせかける醜い所業だ。その醜さ故に、狂三のいきみ顔はとてつもなくブサイクで無様なものに見える。
たくし上げたスカートを握りしめ、品格を投げ捨てた鈍い雄叫びを上げて尻穴を叱責する。限界以上に肥大化した尻穴が『ブボォッ!♥』と強烈な一発を放った直後、腸壁を圧迫していたモノが膨らんだ肛門口から音を立て飛び出した。
むりむり、ぶりゅっ♥
「お゛お゛ッほ♥♥♥♥」
飛び上がるように爪先立ちになった狂三の尻穴から、水音が混じった特大の破裂音が響き渡った。
聞くに絶えない音は見るに堪えないモノを想像させたが、狂三の肛門からひり出されたのは排泄物とは似ても似つかない見た目をしていた。
黒みがかった半透明の流動体。腸壁に揉まれて卑猥な凹凸ができた擬似便。だが普通の排泄物より遥かに巨大なモノが、尻尾のように飛び出し便器の中へと放り込まれる。
ぶりっ、ぶぴっぶりゅりゅぶりぶりぶりっ、ずるるるるるっ、ぶぼぼぼぼぶりぶりぶりぶりぶぶびゅぶりゅうぅぅぅぅぅぅ♥
「んおおぉおおおおおおおおぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!♥♥♥♥♥」
その勢いが増すと、狂三はいきみ顔から一転して寄り目で鼻の下を伸ばしたアヘ顔ケツ便アクメをキメて夢の中でも慣れ親しんだ品性下劣な嬌声を響かせた。
肥大化したアナルを手こずらせたとは思えないほど弾力のある流動体は、腸壁を擦りながら肛門を滑り落ちて脳が馬鹿になる解放感を狂三にもたらす。
「お゛びょお゛お゛お゛ぉぉぉぉぉぉお゛お゛お゛お゛お゛っ゛♥♥♥♥ うんち、で、でりゅう゛ぅぅぅう゛う゛♥♥♥♥」
事実を馬鹿みたいに叫んでしまうほど気持ちがいいのだ。とてつもなく太い擬似便が蛇のように唸り、便器の中にぼちゃんぼちゃんと放り込まれていく音が反響する。
「でりゅーーーー♥♥♥♥ ウンチでりゅう゛う゛う゛う゛♥♥♥♥ う゛ほへえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛ッ゛♥♥♥♥♥ ぜんぶぅ♥ ぜんぶでひゃいまずのお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛♥♥♥♥♥ ん゛ぎん゛も゛ぢい゛い゛ーーーーーー♥♥♥♥♥ 身体からぜんぶ、ぜんびゅっぬけっ、ぬけへ♥♥ あ゛っ、だめ♥ だめなのまでウンチでてりゅ♥♥♥♥ 排便アクメでイグゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ゛ッ゛ッ゛!!♥♥♥♥♥♥」
狂三は大蛇の如き擬似便を脱糞しアクメする。意味不明に並べたてられた言葉の中に、擬似便が何で出来ているのかを察するようなものが辛うじて聞き取れたが、アナルから噴き出す長く太すぎる解放感に呑み込まれる程度でしかなかった。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆
ぶりりっ♥ ぶりぶりぶりぶりぶりりりりりりぶりゅりゅりゅりゅ♥
「ん゛ほへえ゛え゛え゛え゛え゛え゛ッ゛♥♥♥♥ ウンチでイグッ、イグゥッ゛!♥♥♥♥ 脱糞うんちアクメイグッ゛、イグイグイグイ゛ッグう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛ッ゛ッ゛!!♥♥♥♥♥」
現実の狂三も肥大化した尻の穴から、夢と瓜二つのアナルゼリーをひり出しながら絶頂している。違いがあるとすれば、完全に拘束された現実の狂三はビクビクと裸体を震わせて爆乳を揺らす卑猥な動きしかできていないことと。
【霊力35%低下。残存霊力量から計算される排泄時間、残り728秒】
無機質なアナウンスが精霊としての最期を迎える時間を告げていることだ。
ASSは精霊の意識を夢に閉じ込め無力化する。しかし、能力を封じ込めたわけではない。装置を解除すれば、精霊は人類が対処できない天災に逆戻りしてしまう。
そのために思考と肉体を改造し、力の根源を担う霊力を排除する。彼らは脅威的な権能を意のままに操るより、力を完全に排除して脅威を取り除くことを選択した。
霊力の擬似便化はそのアプローチの一つだ。回復が困難になるまで霊力を排出させ、万が一改造が不十分だった場合でも、魔術師のみで制圧可能なほどに精霊を弱体化させる。狂三のような特異な事象を引き起こす精霊にも効果的な手段だ。
霊力を失えば精霊の戦闘能力は著しく低下する。長い年月をかけて集めた霊力(時間)を無に帰す行為でもあり、狂三にとっては死より屈辱的な行いであろう。
「ほ゛びょお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛ぉぉぉぉぉぉぉぉぉん゛♥♥♥♥ う゛っ、う゛ひ゛ょお゛お゛お゛お゛お゛ぉぉぉぉ!!♥♥♥♥♥」
イキ狂った声を上げてアクメ潮を噴射してもなお、排便絶頂の夢の中で悦に浸る少女には、関わりのないことかもしれないけれど。
堆く積み上げられるゼリーは、墓標というには見窄らしいが、下品な声を上げる堕ちた精霊のモノとしては上等であろう。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆
それが夢であるのか現世であるのか、狂三には判断ができなかった。
「…………?」
目を開いた狂三は、何故自分が裸で手と脚を大きく広げた格好で寝ているのかわからない。胸が二回り以上肥大化し、腹肉を侵食する剛毛が茂るほど時間が経った理由もわからない。
「っ゛♥♥♥♥ お゛ッ゛♥♥♥♥ う゛ッ゛!?♥♥♥♥♥」
途端、尻肉が焼けるような熱を感じた。比喩ではなく、肉が焼かれるような嫌な音がする。けれど脳の中は痛みではなく快楽がバチバチと噴き出していた。その理由もわからない。
あるいは違和感を覚えないほど狂三の中で夢と現世が混ざりあっているのかもしれない。快楽が当たり前になっているのかもしれない。
【意識の覚醒を確認しました。刻印処理中のため、意識レベルの低下を実行します】
「おぉ……♥♥」
口にマスクを取り付けられ、ガスを吸引させられる。尻を焼く快楽すら遠ざかり、白目を剥きかけていた〝左右の色が揃った双眸〟が、瞼の内側へとゆっくりと消えていった。
裸体にドロリとした液体が塗りたくられ、次第に着ている方が恥ずかしいハイレグシースルーのスーツになる。霊装に比べればあまりにチープで、安っぽいと言わざるを得ない卑猥なスーツを狂三は着せられてしまった。
「――――――――――♥♥♥♥♥」
イキながら眠りにつく時の女王。次に目を覚ました時には、その名は変わっているだろう。尻肉に刻まれた番号と卑猥なスーツに相応しい、無能で従順なだけの貧弱な戦闘員へと――――――――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
このシチュのとても良いところは切り替えに限らず夢の中に特化も出来ること。全く分からない間に夢の中で好き放題されるの良いよね。