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いつもご支援ありがとうございます。先日Skebで納品した一作を投稿させていただきます。

沖田さん洗脳大敗北〜って感じです。無様増し増しとのご依頼だったのもあってまーノリノリでした。それが気に入っていただけているといいなと思いながら楽しまさせてもらった一作です。

一応ですが、別キャラの状態変化(石化)要素が含まれているのでご注意ください。


明日から県外移動が挟まってかつ普通の有償依頼も締め切りデッドヒートすぎる〜なので、更新が結構歪になると思います。特に遅れがちな上位プランは、何とか時間を捻り出してあと一作は新作を届けられるよう努力するつもりです。

今抱えているものが終わったら有償リクを受ける個数を月1で書ける量に制限する予定なので、来月こそは更新を落ち着かせられると思います。逆に来月の頭過ぎまでは更新に不自由な部分が出てしまいますが、ご了承ください。


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「マスター、どうかご無事で……!」


 言葉を祈るように紡いだセイバーは黒のマフラーと袖口に白いダンダラ模様の入った浅葱色の羽織を高速で靡かせて、幕末の街並みを追い抜くように疾走していた。

 彼女があるいは生前ならば、このような光景は見られなかった。仮に出来たとしても、主を持つ身となった今の彼女だからこその光景だ。

 セイバー・沖田総司。かつては幕末に生きた天才剣士にして、今際の際に刀を握ることを許されなかった悲劇の新撰組隊士。そんな沖田が幕末の世界にて幕を開いた聖杯戦争に呼び出されたのは、何も偶然ではない。

 彼女が幕末に縁のあるサーヴァントだから、というのは確かな理由であろう。しかし正確ではない。沖田総司は幕末の聖杯戦争に参加したサーヴァント〝ではない〟からだ。

 人理継続保障機関カルデアが、幕末の歴史において行われるはずのなかった正規の聖杯戦争を観測した。干渉値の問題から、カルデア側はマスターである少女と一人のサーヴァントを先遣隊としてレイシフトさせることとした。そのサーヴァントが、他ならぬ新撰組の沖田総司その人だ。

 だが、やはり危険を伴うレイシフトであったため、現界後はカルデアとの通信が途絶。さらに事態の改善を進める前に、現地におけるサーヴァント同士の戦いに巻き込まれ、乱戦の中で彼女たちははぐれてしまった。

 ただ斬ることしか脳がないと自ら考えている沖田だが、護衛という与えられた任務をこなせなかった、何より護衛相手が今や多くの信頼を寄せるマスターともなれば失意は大きい。だからこそ、縮地と呼ばれる何にも勝るその神速を活かし、はぐれたマスターとの合流を目指していた。


(おかしい。マスターの気配が遠すぎる……何か、よからぬ事に巻き込まれたのでは)


 契約したマスターの気配をサーヴァントである沖田は探ることができる。はぐれたと言っても、慣れ親しんだ幕末と程近い性質の特異点であれば、見つけ出すのは容易いと思っていた。

 しかし、沖田が考えていた身を潜められる場所にマスターの気配はなく、辿っていけば乱戦地帯から程遠いところにまで伸びている。これで何かがあったと思わないのは、楽観が過ぎるというものだろう。

 彼女の人柄で善良な協力者を得られているなら良い。けれどその逆、悪意を持った人物がカルデアのマスターである彼女に近づいていたならば――――――沖田に出来ることは、敵を斬るか否かでしかない。それを判断するためにも、マスターの行方を早急に見つけ出す。


「気配はこの先……地下水路、ですか」


 マスターの気配を辿っていた沖田は、不自然に途切れかけたその気配から地下水路への入口を発見し、眉根を顰めた。

 何も地下水路から感じられるイメージから嫌悪をしたのではない。明らかに、この時代とそぐわない清潔かつ近代的な作りの内部が、入口から見えていることが原因だった。

 沖田は迷うことなく地下水路へと身を躍らせた。彼女は策を弄するより、策を斬り裂いて進むサーヴァントだ。加えてその俊敏さからアサシンと見紛う隠密行動が可能であり、入口で手をこまねいているよりは内部を探った方が余程マスターを危険から救い出せると考えられる。

 刹那に等しい熟考を持って沖田は地下水路に身を寄せた。もはや敵地と考えて然るべき場所で、最大限の警戒と殺意を以て探索を開始した。

 刀から片時も手を離さず、幕末頃では考えられないほど整備された地下水路を歩く。確かに水はこの時代において欠かせず、幕府の人間も力を入れて整備をしていた。けれど、それにしても行き過ぎている。

 特異点の性質が影響を及ぼしたのか、あるいは誰かが隠れ潜むに当たって都合の良い場所が生成されたのか。


「っ!!」


 彼女では答えが出せないそれらの疑問は、眼前に飛び込んできたものによって、そこで投げ捨てることになった。

 地下水路の道端に不自然なモノが落ちている。否、畳まれているというべきか。それは沖田から見て、見慣れている衣服だ。

 緊急事態にも対応できる極地用の調整がなされた黒い魔術礼装。シャツからスカートまで、場違いなほどきっちりと畳まれた布に覚えがないはずがない。


「まさか」


 嫌な予感が沖田の脳裏を駆け巡った。マスターは魔術師としての資質は低く、長い旅の中で培われた胆力と度胸、そしてカルデア及びサーヴァントの支援によって戦いを成り立たせている。

 カルデアとの通信が途絶し、唯一のサーヴァントともはぐれたマスターにとって、その礼装は命綱に等しい。

 それが今、明らかに人為的な手が加えられた状態で、沖田の目の前に置き去られている。


 罠だ。そう頭のどこかで感じながらも、沖田はマスターの安否を確かめたいがために脚を動かしてしまった。


「っ、しま――――――」


 確信めいた予感に従うべきだったと失策を悟ったのは、足元に展開された魔術式を見下ろした一瞬のことだった。

 魔術の神秘性が薄れ始めていた幕末の時代において、サーヴァントに探知されない高度な魔術結界を行使できる人間などまずいない。新撰組として、剣に生きて床で死した沖田の知識であれば尚のことだ。

 そうして理解不足と焦りによる過失を差し引いたとしても、沖田の落ち度はそう高くはない。なぜなら、前述の通り彼女の身を縛った魔術はあまりに見事な結界だったからだ。


「あががッ!!?」


 まず白磁の如き美脚に絡みついた淫靡な色の糸が、霊基そのものに干渉した。魔術の知識が殆どない沖田であっても、その侵食速度を知れば魔術結界がとてつもなく高度であることを理解できるほどだった。

 つまるところ、沖田が罠として張られた魔術結界の練度を知った時には手遅れだった。


「お゛ぉ゛ーーーーーーーーーッ♥♥♥♥」


 奇っ怪な声を上げた沖田が、結界の糸に絡め取られた身体を大きく仰け反らせた。ミニスカートと見紛う白い着物の下からじわりと染みが滲み、両脚がガクガクと高速で痙攣を始める。


「お゛っ……♥」


 地下水路にドサリと人が倒れる音が響いたのはその直後のこと。

 沖田は魔術結界の一撃で昏倒させられ意識を喪失してしまった――――――――







「……っは」


 目を覚まし、息を吐いたその時に沖田は己の〝武器〟を手にして構えていた。

 魔術結界の中では意味をなさず、手に取ることのできなかった自身の愛刀。未知の敵であろうと、目の前に存在するモノならば立ち向かうことができる。


「目覚めたか。アレは常人なら三日三晩は意識を失う代物なのだが、さすがはサーヴァントだな」

「何者です。いえ、名乗る必要はありません――――マスターの居場所を知っていますね?」


 それこそ確信していた。沖田の眼球が僅かに動き、男の容姿と場所を把握する。

 広い地下の空間に様々な道具が置かれた工房。男の身なりは幕末に合わせた着物姿ではあるが、所々に付けた小道具は恐らく魔術用のものだ。

 気絶した沖田をこの場所に連れ込んで、万が一にも善良な市民というわけでもあるまい。あの魔術結界を自らが張ったと公言するかのような言動も拍車をかけている。

 総じて男は沖田の敵である。彼女の探しているマスターの身ぐるみの目の前に罠を仕掛けたともなれば、どれだけ魔術の知識が薄かったとしても結論を出すには充分すぎた。


「藤丸立香のことか? ああ、知っているとも。あの女は」


 沖田は男が言葉を発しきるより早く、彼に飛びかかって馬乗りになっていた。虚言を交えた告白など許さない。確実に口を割らせるため、生殺与奪の権を己が握るという明確な意識があった。


「言え、さもなくば」

「さもなくば、なんだ?」


 細身とはいえサーヴァントだ。身動きの取り辛い壁際のベッドの上で、人間では太刀打ちできない存在にのしかかられてなお男は笑っている。

 また罠が仕掛けられているかもしれない。そう怪しんだ沖田は、より彼の命を分かりやすく握るために――――――


「決まっているでしょう――――あなたのおちんぽを剥き出しにして、私のおまんことセックスしてもらいます♥」


 男の下半身を剥き出しにして、その肉棒を眼下に曝け出したのだ。

 さらに彼女はベッドの上に寝転んだ男の両脚を挟むようにして爪先立ちになると、己の〝武器〟であるマンコを黒いショーツ越しに開帳した。先ほどからチラチラと見せつけて脅しかけていたが、肉棒の眼前でスカートをたくし上げることで本格的な露出行為に及んだ。


「ほう、なるほど。噂に違わぬ神速か。しかし問答無用で刃を向けるとは、話で聞いた以上に荒々しいな」


 新撰組の羽織りは目立つ。今が幕末の何時であるのかは分からないが、どうやら男は沖田のことを知っているらしい。


(関係ない。この男から、マスターの居場所を聞き出す。これだけ脅してやれば、彼も口を割らざるを得ないでしょう)


 だが知られていたところで、通常の聖杯戦争の枠組みにない沖田には無縁のこと。まして、この命(チンポ)と戦い(セックス)が迫った状況において、己が知られることなど意味がないと彼女は考える――――――即ち、常識が尽く改竄されている。


 先の魔術結界には強力な常識改変の効果が仕込まれていた。強制的な絶頂は、意識の根本が書き換えられる衝撃を緩和するためのものだった。

 その影響はサーヴァントの霊基にすら及び、なまじ対魔力の低いセイバーである沖田は無自覚に認識を歪められてしまっていた。

 己の武器であり、敵の首筋にかけなければならないはずの刃を腰に捨て置き、己の〝武器〟である性器を晒して雄を脅す。これ以上口を割らないのであれば、性行為による勝負で決着を付けなければならない。それはおまえの望むことなのか、と本気で脅しかけていた。

 しかし男はニヤニヤと笑って無言を貫いた。これには沖田も驚かされたが、傍から見れば当然だ。彼女からすれば首元に刃を押し当てているのと同一の認識であろうが、男の立場からすれば白磁の美少女が下品に股を開いて男根を挑発しているだけのこと。むしろ彼女を掌中に納めた褒美を与えられた状況だった。


「……これでもまだ口を割らないというのなら」


 マスターの居場所を吐かない魔術師に業を煮やした沖田は、露出させた肉棒を鋭い視線で射抜いた。

 彼女は左手でスカートをたくし上げたまま、もう片方の手をその肉棒に這わせた。


「っ……なんて熱さ♥」


 魔術師の肉棒は勃起前で相当な大きさであり、沖田が驚くほどの熱を発していた。慣れている戦いで慣れない戦い(セックス)の準備をさせられているからか、彼女の中に形容し難い困惑が生まれる。


「どうした? セックスがしたいなら、魔羅を大きくさせなければならない。その程度は常識だろう?」

「わ、わかっています♥ こうすれば、大きくなるのでしょう♥」


 しこしこしこしこしこっ♥


 急かされた沖田が手を添えた竿を上下に扱き始める。常識改変の際に受け付けられた性知識を発揮した手コキを行う。

 が、濡らしていない手で経験を伴わない知識だけの手コキでは、男の肉棒を満足に勃起させるには中々至らない。数十回以上片手を動かすことで、肉棒はようやく半勃ちを描いた。それでも20cmに近い巨根だったが、反り具合からまだ本勃起ではないことを察して沖田はゴクリと息を呑んだ。


「まだ大きく……中々の獲物を持っているようですね♥」

「驚いていないでおまえも獲物を出したらどうだ? その女陰なら手よりはマシに俺の魔羅を勃ち上がらせることができるはずだぞ」


 敵からの助言に従うのは本意ではないが、相手を不当に下と見るのは単なる傲りだ。

 魔術師の力量が相当なものであることを知った沖田は、慢心を捨てて本気の攻めに転じた。

 開いた股を半勃ちの肉棒に近づけると、ショーツのクロッチ部に寄せ当てる。性器同士を擦り合わせる行為、いわゆる素股で肉棒の勃起を促すものだ。

 しかし、これは沖田にとってリスクの大きな選択だった。本格的なセックスに近しい刺激によって勃起を促すのは、同じだけの感覚が彼女の膣内にももたらされるということ。


 ずりっ♥ ずりずりずりりぃ♥


「っはあぁぁぁぁぁん♥♥」


 男根の巨淫なカリ首が膣口の割れ目に食い込みながら擦れると、沖田は堪らず甲高い声で身体を仰け反らせた。

 膣が抉られるような感覚と、肉棒と擦れ合うことで子宮が揺さぶられるような快感に沖田は食いしばった歯の口端から涎が溢れ出てしまう。

 一擦りで凄まじい快感だ。改めて敵の強大な淫力に戦慄した沖田は、脚を支えるように両手をベッドに付けてブリッジの姿勢で全力の素股を繰り出した。


「あっあっあ♥♥ はぁっ、んはぁ……♥ っはぁぁぁ♥♥ うぅっ、ひぃ、はぁ、はぁ……♥ あはぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜ん♥♥♥」


 攻勢に出ているのは沖田であるはずなのに、彼女ばかりが娼婦のように淫乱な喘ぎ声を上げてしまう。下着越しであるにも関わらず、膣と隙間なく密着している錯覚に陥る。膣口が『くぱぁ♥』と開いて大量の淫汁を分泌し、下着などものの十数秒で意味をなさなくなっていた。

 剛直の力強さに息を整える暇もなく、攻めている沖田の方が性感を責め立てられて快楽に堕ちる。

 膝が笑い始めていた。見たこともないほどガクガクと震える両脚は、あの魔術結界で感じた感覚が近づいていることを悟っていたのだ。しかし、ここで止めては元の木阿弥と沖田は腰を上下に動かす卑猥な動きを継続した。マスターのためなら命すら惜しくないという決意が、常識の改竄によって肉棒を勃起させるためならイクことも惜しくないという下品な事象へと変貌していた。


「あっあぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥ んぁぁっ、いっ、おっ♥♥ んぃいぃいぃいぃいぃいぃっ♥♥♥♥」


 下着を突き抜く愛液の飛沫が飛び散り、大口を開けた沖田が目を上擦らせて官能の絶頂を叫び上げた。

 仰け反った身体が跳ねて、男からグリグリと押し付けてこられる肉棒に膣口が悶絶するようにビクビクと痙攣する。


「はぁ、はへっ……ふぅ、ひぃ……♥」


 絶頂で全身から力が抜けたのか、沖田はベッドの上にひっくり返って寝転んでしまった。意識の喪失こそ免れたが、まともに動けるとは思えない激しい息遣いが唇から零れていた。

 相手の肉棒を勃起させることには成功したが、肝心の当人は息も絶え絶えの状態。とてもではないが戦闘継続は困難だった。呪いの如き病弱のスキルが関わっていないというのに、たったこれだけのことで疲労困憊になるのは異常としか言いようがない。

 もちろん沖田からすればの話であり、全てを仕込んだ魔術師から見れば当然のことだ。霊基内の常識改変は思考のみならず、肉体そのものにも影響が及んでいる。

 一度強制的な絶頂に苛まれた沖田の身体は、少しの刺激で性感が過敏なまでの快楽を覚えるようになった。


「経験がないにしてはそれなりに手際が良かったな。次はセックスだ。そう息を荒げて心配せずとも、これは男から動くのが常識だ。ゆっくりと休んでいるといい」

「くっ……情けは、無用です。私はまだ、戦える……!」


 戦い(セックス)ならば確かに情けは無用だ。沖田の膣穴はイッたばかりで特に過敏な状態にあり、肉棒を包み込む奉仕を行う意味では万全と言って過言ではない。

 本番は男が主導するのが常識であり、沖田にできることは股を開いて肉棒の挿入を待つこと。彼女が仕掛けた勝負が、いつの間にか男に完全な主導権を握られていようと、戦いの常識が思考の中で覆ることはない。

 ブリッジからひっくり返って寝転んだ沖田は、誓いの羽織りを着たままカエルのように両脚を開いてパンツを晒す誉も何も無い姿勢だったが、相手が主導権を握るセックスの直前で彼女が自主的に動く理由はどこにもなく、そのマヌケな姿勢で肉棒を挿入を許すのみだ。

 魔術師が濡れた布地を横に退け、生前から全く使われた形跡のない膣穴に向かって肉棒を差し向ける。ガニ股寝バックという恥辱の体位を描いた沖田の半身が、振り下ろされた凶器によって撃ち抜かれた。


 ずりゅずりゅずりゅうぅぅぅぅぅ、どちゅんっっ♥


「ん゛お゛ッ♥♥ ほおお゛ぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥」


 今生感じたことのない快楽の衝撃波が沖田を襲い、彼女は唇を尖らせた不細工な面をみっともないほど反って果てた。

 肉棒の挿入と共に男の腰が沖田の美尻を打ち付け、下半身がベッドに深く沈み込む。その中から『ぶしゅううぅっ♥』と鈍い水音が響いている。


「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥」


 あまりの絶頂感に耐え兼ねたのか、反らした首を戻しながら両手で枕を抱き寄せて顔に押し当てることで野太いアクメ声を逃がす。


「馬鹿な女だ。セックス中は声を上げるのが常識だろう」


 ぱちゅんっ♥ ぱちゅんっ♥ ぱちゅんっ♥


「お゛ぉ゛お゛〜〜〜〜〜〜〜!!?♥♥♥♥ お゛っ、お゛ぉ゛っほ♥♥ お゛ぉ゛っ♥ う゛お゛ぉ゛ぉ゛お゛ぉ゛♥♥♥♥」


 情けないと分かっていてもせざるを得なかった抵抗は、強靭な男根によるピストンが始まった途端に遮られた。再び顔を上げた沖田は、鼻梁から下品な水を噴きながら女のものとは思えない雄叫びを発する。


「それとも負けを認めるつもりか? まだ戦いは始まったばかりだぞ」

「う゛お゛っ、ん゛ほっ♥♥ まっ、あ゛っ♥ お゛ぉ゛う゛っ♥♥♥ まだ、ですっ♥ 私はまだ、戦えますッ♥♥ 私の剣♥ おまんこが無事な限りはっ♥ セックスで♥ 負けるわけが♥ ん゛お゛っ♥♥ お、おくっ、膣奥が、やばっ、あ゛ぁぁぁぁぁぁぁ♥♥♥♥」


 武器が無事なら戦える。四肢を動かす必要がないのなら、尚のこと沖田は早々に敗北を認めることはないだろう。生前の後悔が心に根付く少女は、身体が動く限りは戦い続ける。

 それがたとえ獣のように喘ぎ吠えるセックスだろうと変わらない。常識が変えられようと、沖田総司という人格は健在なのだから。


「お゛ぉ゛お゛っ、お゛ぉ゛ーーーーー♥♥♥♥ ち、ちんぽ♥♥ ま、魔羅が深くっ、まんこの奥に深くっ、強いッッッ♥♥♥♥ 奥のソコを♥ 突かれると♥♥ 果てるッ♥♥ まんこが果ててしまいますッ♥♥♥ お゛ぉーーーー♥♥♥♥ ちんぽつよいぃぃぃぃぃいぃいいぃ〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥」


 肉棒の抽挿によって連続絶頂に陥った沖田の全身が発汗し、交合う雌の女体を透けさせる。着物の下でキツく閉めていたさらしが解け、着物の下から意外なほど豊満な乳房が浮かび上がってくる。それが『ぶるんぶるんっ♥』と激しい揺れを伴うだけでなく、先端の乳首が勃起した様子までくっきりと見える。

 大洪水の下半身のみならず、上半身まで艶めかしい姿を晒している。だが顔面に至っては、美少女と呼んで差し支えない整った顔立ちが連続絶頂によるマジイキ顔で完全に潰れた挙句、流麗さの欠片もない汚声で卑猥な言葉を吐き散らす始末だった。

 普通なら萎えてしまいかねない女らしさのない醜態だが、絶大な力と神秘を纏う英霊が一介の魔術師に干渉された言葉を吐き出してイキ果てている。その支配感ははっきり言って変え難い甘美さだ。それを抜きにしても沖田総司は美しく強い雌だ。そんな雌があられもなくよがり狂っている姿は、雄であれば萎えるより唆られるというもの。


「今さら恥じ入ることがあるか? 人斬りならそれらしく恥も外聞もなく振る舞ってイケ。この戦いは互いの本能を剥き出しにするものだろうが」

「お゛っ、お゛ぉ゛ん゛っ♥♥ い、言われずともッ♥♥ マンコがイクッ♥♥♥♥ ちんぽパコられておっぱいが揺れてッ♥♥ 剣士おまんこデカちんぽでイクッ♥♥♥♥ イクぅうぅうぅぅうぅぅ〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥」


 セックスが異国の言葉でしかない時代に生まれた英霊。己の時代の特異点で、異国の淫語をマヌケなまでに使い倒しながら果てる。男女の交尾という戦いに身を投じた沖田は、巨乳を跳ね踊らせながらイキ潮をぶちまける。

 全てはマスターの行方を知る魔術師を倒し、口を割らせるために。けれど、彼女の奮闘虚しく男は一度足りとも射精には至っていなかった。


「お゛ッあ゛ぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥ ん゛お゛ぉ゛っ、う゛ほお゛ぉ゛っ、お゛ぉ゛っほ♥♥♥ イグッ♥♥♥ またっ、イッてしまいますぅ♥♥ お、沖田さんのマンコッ♥♥♥ 負けてイクッ♥♥♥♥ 負け犬アクメするっ♥♥♥♥ おまんこアクメイグイグイグ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥」


 それ故に結果は語るまでもない。


「なんだ。結局負けを認めるのか? 悪いが、俺が射精するまでは付き合ってもらうぞ」

「そ、そんなっ♥ もうむり、むりですッ♥♥ 頭がおかじッッ♥♥♥ お゛ほぅ゛ッ♥♥♥ ん゛お゛ーーーーーー♥♥♥♥ おっぱいっっ♥♥ ちぎれ♥♥ ゆれすぎてっ、イグッッッ♥♥♥♥ まんこヤバッ♥♥♥ ぢぬ゛っ♥♥♥ いぎずぎでぢぬ゛う゛ぅううぅうぅうぅううぅううぅうぅぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥」


 自ら勝負(セックスバトル)を挑んだ沖田は返り討ちに合い、みっともない絶頂敗北宣言を行うまでイキ狂う交尾を続けたのだった。






「……っ、っ゛♥♥ ぉ゛……ほォ……あ゛へぇ…………♥♥♥」


 羽織りまでもが白濁に染め上げられた頃。つまりはそれだけの数、男の絶頂をその身で受け止めた沖田は舌根が飛び出したまま引っ込まないアヘ顔で白目を剥き、膣穴からゴボゴボとザーメンを泡立たせた姿で再び失神することになった。

 セックスという手段を用いた戦いで、新撰組隊長沖田総司は名も知れぬ魔術師に完敗を喫したのだ。


「俺の勝ちだな。敗者は勝者のものだ……今のおまえにも、存分に働いてもらうとしようか」


 気絶した沖田を冷めやらぬ剛直を勃て見下ろす魔術師。彼は英霊を下すほどの力を見せながらも、未だ底知れぬ欲を秘めた目を輝かせていた。




 魔術師に敗北した沖田は、挑んだ勝負の盟約に従うことになった。沖田が戦いに勝ち口を割らせようとしたように、セックスで負けた者は相手への服従を余儀なく誓う。

 心からのものでなくとも、その誓いは誠の旗への忠節以上に沖田の身を縛った。恥の勝負に負けた彼女が更なる恥を晒すことはできず、唯一マスターの行方を知る男から逃げることすら許されない。

 そうして彼女は魔術師から下されたある命令を遂行するために、特異点内で続く聖杯戦争での暗躍を強いられていた。


「……連れてきましたよ」


 地上から地下水路へと戻ってきたばかりの沖田が、羽織りで己の胴体を念入りに隠しながら虚空へと報告を行う。彼女の足元には気を失った女性が倒れていて、言葉から誘拐の類であることが読み取れた。


『ご苦労だった。さすがはセイバーだ。仕事が早くて助かるよ』

「っ……」


 人を斬る汚れ仕事は眉根一つ動かさずこなすことのできる沖田でも、男が定めた無辜の民を拐って来いという外道な行為に対しては、苦渋の表情が命令への苛立ちを物語っていた。だが、ある意味では令呪以上に己の身を縛る敗北の盟約に逆らうことはできない。

 男は無辜の民だけではなく、サーヴァントと戦闘になった際は、相手を無力化し連れて来るようにと命じた。それは聖杯戦争だけでなく、先遣隊と連絡が取れないカルデアが送り込む新たなサーヴァントも含めて、だ。

 今は耐えるしかない。しかし、カルデアが沖田以外の英霊を送り込む前にマスターを見つけ出さなければ、望まぬ同士討ちが始まる。擬似マスターとなった魔術師の支援は手厚く、確実に不意を突けることを考えればカルデア側の被害は確約されているようなものだった。


『さあ、早く戻ってくるといい。結界の解除手順は教えた通りだ』

「外道が……!」

『早くしないとその女が起きて見られてしまうぞ? それとも、格好からしてその方がお好みかな。ククク……』


 言うだけ言って、魔術師は通信魔術を一方的に切った。こうなっては沖田から選択肢が失われ、悔しげに歯噛みする他なくなる。

 眼前には何もないが、彼女はよく覚えている。最初、マスターの衣服を発見した時と同じであり、彼女が魔術結界に囚われた位置から一歩下がった場所だった。無論、擬似的に魔術師の協力者になっただけの沖田では、一歩踏み出せば再び魔術結界に囚われるのは想像に難くない。

 逆に言えば、条件さえ満たせば沖田でも魔術師の地下工房へと足を踏み入れることは可能だ。その方法も享受されていた。赤面を浮かべた様子から、正気であれば我を忘れて敵を斬り捨てにかかるセックスバトルを常識と思う沖田でさえ、躊躇われるものだと分かる。

 戦いと思い込んで恥を晒すのと、それ以外の恥はまるで異なる。それでも、マスターの行方を知るために魔術師から離れられない沖田は、震える手で結界解除の条件を満たした。


「……サーヴァント・セイバー! 素っ裸誘拐任務達成しました! おまんこ晒して大疾走したマヌケサーヴァントに免じてッ! 結界解除をお願いしますッ!!」


 バッと前屈みで羽織っていた唯一の衣服を両手で開くと、沖田の細身ながら出るところは出ている裸体が露になった。

 普段は汗すらかかず相手を斬る沖田が、ただ民間人を拉致してくるだけの任務で白磁の肌をしっとりと濡らしている。外に出ている間、誓いの羽織りがこれほど頼りなく感じたのは初めての経験だったことが伺えた。

 お椀のような丸みを帯びた美巨乳から、毛の一本すら生えていないピンクの陰裂まで。任務に出る際は羽織りと靴以外の着用を禁じられ、彼女はほとんど裸のような格好で幕末の街を歩く羞恥露出を強制されていた。

 挙句、結界解除のために全裸で任務を遂行した誓いを立てる必要まである。羽織りを退けて、顔を逸らし、如何に武人とて逃れられない背徳の羞恥に濡れた裸体を虚空に晒す。

 沖田がおよそ一分ほどそうしていると、魔術結界が僅かな時間無力化される。女を抱えて結界を通り抜けて十数秒後、沖田は再び立ち止まった。その一歩先にも魔術結界が仕込まれているのを知っているため、またも解除のために時間を要する。


「サーヴァント・セイバー! 乳首オナニーしますッ! オナニー開始!!」


 当然のように恥の時間である。魔術師が下した解除条件は、すべからく沖田の矜恃や尊厳を全力で辱めるものだ。

 第二結界の解除条件は、全裸露出で恥ずかし勃起した乳首を指で弄って絶頂すること。その際、イッたことが分かるように股を開いて突き出しておくこと。


「お゛っお゛っお゛っ♥♥ 変態露出ダッシュで硬勃起した乳首ッ♥ コリコリするの気持ちいいです♥♥ ん゛お゛っ、う゛ほほォ♥♥ お、沖田さんの本気喘ぎ♥ 雌ゴリラ声出すのクッソ気持ちいいですっ♥♥♥ 恥ずかしすぎて♥ 乳首もっと勃つ♥ フル勃起刀身乳首♥♥ カリカリするのイイッ♥ カリカリしゅっごお゛ぉ゛っ、お゛ぉ゛ほォ゛ォ゛♥♥ う゛ほ〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥」


 性感を刺激された時は全力で声を上げて気持ちいい場所を積極的にアピールしていくという〝常識〟を知る沖田は、恥ずかしかろうと眉を八の字に曲げて鼻の下を伸ばした美少女顔が台無しの表情で品性下劣な濁声を叫ぶ。

 地下水路に沖田のオホ声が反響し、自らの子宮に響いて熱を発する。パイパンマンコから銀色の糸がたらりと滴り出すのは、勃起乳首を数度擦る程度で充分だった。神速の風に当たって硬く太く勃起した乳首が、高速の指使いを擦り付けられれば、ピンクのビラから飛沫が吹き出すのはすぐだ。


「乳首イグッ♥♥♥♥ 勃起刀身カリカリッ♥♥ 気持ちよすぎてアクメイグッ、イグーーーーーーーーーー♥♥♥♥♥」


 舌出し仰け反りアクメをキメた沖田は、みっともない爪先立ちになりながら秘部から水柱を噴射した。言葉通り、見間違いのない乳首絶頂だ。

 これで第二結界は解除され――――第三結界に差し掛かると、沖田は刀の鞘を股間に擦り当てた。


「ん゛っ、ふぅっ♥♥ 鞘でおまんこ撫でるのっ♥ 気持ちよすぎる♥♥♥ まんこヤバい、すぐイクッ♥♥ あぁっ、あ゛ぁ〜〜♥♥♥ 鞘マンズリやばい〜〜〜〜♥♥ イクイクッ、まんこイクイクぅうぅうぅうぅ〜〜〜〜〜♥♥♥♥」


 内股になって太ももで挟んだ鞘を上下させて、陰裂を擦り上げて刺激を加える。剣士の矜恃にこだわりはないとはいえ、己の武具を自慰行為の道具に使わされるのは相応に感じるものがあるのか、沖田の表情は言葉に反して形容し難いものだった。


 第四結界はその手前に珍妙な便器が置かれていた。アヒルを模した頭に取っ手が付けられ、跨る部分には窪みが備えられている。幕末では見慣れないものだが、現代ではポピュラーなポータブルトイレ、要するに『アヒルのおまる』だ。


「サーヴァント・セイバー! ……お、おしっこ、発射しますっ♥ おしっこしーしー♥ おしっこしーしー♥ おっしこデルー♥ おしっこデルー♥ くっ……おしっこぉ、デルーーーーーー♥」


 沖田はおまるに跨り、サーヴァントに必要のない排泄行為をマヌケな口上と共に行った。新撰組の羽織りを素肌に着た変態痴女が、地下水路の中でおまるに跨り真っ黄色の小便を『じょぼぼぼぼっ♥』と勢いよく垂れ流す。不衛生でみっともない。まさに生き恥としか言いようのない光景だった。

 こんな屈辱を迫られて沖田が拒絶しないのは、擬似契約や彼女の〝常識〟に由来するものであるのはもちろん、マスターの安否を絶対としているからだ。

 マスターのためなら恥辱に塗れて、人として尊厳を失うことになろうと自刃は選ばない。誠の旗の元で最後まで戦うことのできなかった後悔に苛まれる天才剣士は、自刃などという愚かな潔さをおいそれと選ぶことはない。

 だが、彼女が予想する通りカルデアからの救援が来てしまったら、もしそれが魔術師の狙いだとしたら。


「お゛ぉ゛っ♥♥ イグッ♥♥♥ ケツ揉み気持ちよすぎてイクッ♥♥♥♥ もうどこでもイグ〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥」


 早く敵の狙いを見定めて、その首を斬り落とさなければならない。

 思案をしながら引き締まった尻肉を両手で揉みしだいてアクメをキメる沖田こそが魔術師の狙いであると、彼女自身は気づきもしなかった。



 ある日、魔術師は奇妙なほど上機嫌な顔で沖田を送り出した。服はいつも通り、と言っていいのか怪しいほど全裸徘徊を強要されていた沖田には珍しく着ることを許されて、帰還時の魔術結界も停止されていた。


「帰ったか。クク、待ちかねていたぞ」

「あなたのために戻ったわけではありませんが…………?」


 恥辱の行為がないことにホッと息を吐いて地下工房へと戻ってきた沖田を、やはり魔術師は怪しいほど上機嫌に出迎えた。にベもなく男を拒絶する沖田だったが、彼の背後に布が掛けられた大きなモノを見つけて訝しんだ。

 沖田が出立する前はあのようなものはなかった。魔術師が意味もなく新たなモノを、しかも沖田に分かるように置くとは思えない。嫌な予感が脳裏を過ぎった沖田に対して、魔術師はニヤリと笑って言葉を発した。


「セイバー。服を脱いで床に置け。その上で、第七結界解除のポーズを取れ」

「……承知しました」


 背後のモノについて答える気は毛頭ないような命令だった。もはや命令の意味を考察する気すらなくした沖田は、表面上は従順に見えるストリップを始めた。

 天才剣士の細身だが豊満という我が儘な肢体が露になる度、その衣類が地面に置き去られていく。彼女はその上で第七結界解除に必要な『ガニ股ダブルピース』のポーズを取った。

 減り張りのある白磁の肌が恥ずかしいガニ股でしっとりと汗をかき、男を睨め付ける鋭い視線を両手のピースサインが挟んだ珍妙な構図が生み出された。この姿勢の意味を沖田に理解しろ、というのは酷な話であろう。邪な、下賎な欲求の解消以外に意味があるとは思えないからだ。


「良いポーズだ……くっ」

「何がおかしいんです?」


 強いて言えば全てがおかしい。幕末に生きた天才剣士が、かの時代を再現した特異点の聖杯戦争で戦っているつもりで、ガニ股ダブルピースというマヌケな姿勢を大真面目に取っていることは当然おかしい。それだけで魔術師が失笑を噛み殺す理由になる。


「なに。随分と変態的な色を知ったようだと思ったまでだ。ポーズを取っているだけで、恥部が興奮して止まぬとはなぁ」

「な……っ、っ〜〜〜〜〜〜♥♥」


 そんなマヌケな姿勢で乳首をみっともなく勃たせて秘部から銀色の糸をだらしなく垂らした発情雌の姿は、先の理由以上に失笑足り得るものだった。

 誰のせいで、などと言えば恥の墓穴を掘るだけだ。元はと言えば沖田が勝負に敗北してしまったのが原因なのだから。彼女は奥歯を噛んで辱めに耐える。


「隠さずとも本性など理解している。変態行為を好んで繰り返す痴女剣士。それがサーヴァント・セイバー、おまえだ」


 普段なら聞くに絶えない言葉など一刀以て命を絶つ。それを無意識に封じられた沖田は、蔑まれることで怒りを内に秘めることしか、あるいは肉体の期待を抑え込むことで精一杯だった。

 苦渋に朱色を浮かべた沖田の顔は両手のピースに相応しくなりつつある。だが、まだ足りないと魔術師は密かに術を行使していた。


「クク、再会により相応しい顔にしてやろう。そちらはまだ貫いてはいなかっただろう?」

「訳の分からないこと――――――オ゛ォ゛ッウ゛!!?♥♥♥♥」


 瞬間、沖田はケツ肉をブルンッと大きく飛び上がらせた。とてつもない衝撃が下半身から脳天へと駆け抜けたことで、彼女は腹の底から下品なマジイキ声を張り上げてしまった。

 爪先立ちで弓なりに背を反る慣れたアクメ姿を晒した沖田の下半身は、その尻の穴に愛刀である菊一文字則宗の柄が捻り込まれた尊厳の陵辱が行われていた。

 愛刀を尻穴に突き立てられた沖田は、ケツで刀を構えているかのような無様極まりない姿だ。


「オ゛ォッ♥♥♥ オ゛ッホ……け、ケツ穴イグッ、イグイグ、イグゥゥゥウゥゥウゥウゥウゥウゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥」


 だが沖田は身に染み付いた〝癖〟を止めることができなかった。ケツの穴を愛刀で突かれてイッたと自覚するやいなや、不細工な寄り目を作って鼻の下を思いっきり伸ばしたダブルピースに似合うだらしのないアヘ顔を晒した。


「おケツの愛刀カンチョーぎん゛も゛ぢい゛い゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥ ケツ穴処女に三段突きィ♥♥♥ うお゛ッほ♥♥♥ ん゛ぅぐりぐりぃ、柄が入るッ、入りきろうとして、お゛ッほぅ゛♥♥♥♥ ケツアクメくるッ♥♥♥ ん゛ほッ♥♥ お゛ほ〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥ ケツアクメイグゥ゛ウ゛ゥ゛ゥ゛ウ゛ウ゛ウ゛ゥ゛ゥ゛ウ゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥」


 根本に卑猥な戦い(セックス)が植え付けられている沖田は、並べ立てる恥ずかしさの言い訳が建前にしかなり得ない。本音は気持ちいいことが嬉しい。生前は叶わなかった破滅的なまでのマゾアクメを知って、それが卑猥であれ常識である戦いに通ずるのなら、心のどこかで受け入れてしまっていた。

 頭の中に浮かんでくるものとはいえ、恥ずかしいと知っているはずの淫語を汚声で発しているのが何よりの証拠――――――沖田がそんな醜態を晒すよう〝半ば趣味〟で調教した魔術師が、満足気な笑い声を上げた。


「はははは! 良い、実に楽しませてもらった。その例に、おまえに見せたいものがある。おまえが望んでいたものでもあるがな」

「あへぇ……?♥」


 男の声に情けないアヘ声で反応した沖田の視線の先には、外装を取り払われた件のモノがあった。

 尻穴の絶頂で潤んだ沖田の瞳は、その灰色の物体が自分と同じ姿をしている、という漠然とした事柄しか読み取れなかった。

 灰色の肌、銅像が沖田と同じ恥を晒している。低く下げた腰と水平になるほど曲げて開かれた両脚。寄り目を上擦らせた蕩け目で鼻の下を伸ばして大口を開けた顔。その傍に寄せられた両手のピースサイン。

 ガニ股アヘ顔ダブルピースの銅像。そんな卑猥な造形を見せつけられて、沖田が感じるものなどないはずだった。


「……………………………………………………ます、たー?」


 愕然と、尻の穴に捩じ込まれたモノの感覚すら忘れて、目を見開いた沖田でなければ感じられない〝顔〟があった。

 己と同じ惨め無様だが、被虐の快感で脳髄の頂点を突かれたその顔は、彼女が探し求めていた主その人で、この時代でその顔をこんなにも細かく知っているのは沖田と。


「貴様が集めてきた素材を使い、今朝ようやく完成した。俺がサーヴァントを従えるための令呪装置――――――藤丸立香と言ったか」


 彼女の行方を知る魔術師しかありえない。そして、彼が意味もなく銅像を作るような性格ではないことは、醜悪な嗜好の持ち主であることは短期間でも沖田がよく知ることだ。

 仮に次の瞬間、命が突きようとも男を殺すという殺意が芽生えたことであらゆる〝常識〟から解放された沖田であれば、銅像の意味を魔術師に問いかけるまでもないだろう。


「この女の記憶は色々と重宝したが、読み取りきった以上は用済みだ。故に保存もかねて石化の魔術を」

「死ねえぇぇええええええええええええええ!!」


 剣が折れたら鞘、鞘が折れたら素手。そう言ってのけた沖田は、尻穴に刀が刺さった無様な格好のままで男に躍りかかった。手刀で喉を突いて敵を殺す。避けられたのなら蹴りで首を折る。

 後先など考えもしていない。自身にかかっていた魔術の効果を打ち消した沖田は、先ほどとは違う意味で恥も外聞もない殺意を発して魔術師へと襲いかかろうとした。


 ゴロゴロゴロゴロ……♥ グギュルルルルルルル……ッ♥


「ん゛ごお゛ぉお゛お゛ォォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!?♥♥♥♥」


 場違いな音が響いて、沖田は足を止めざるを得なかった。正確には、地鳴りと聞き紛う轟音を立てて腹の中で暴れる〝モノ〟に、彼女は吐血とは比にならない痛みを覚えて一歩も動けなくなったのだ。

 痛みは痛みでも気持ちがいい。だが、破滅的な感覚でもある。今生、今際の際でも感じなかった破滅への予感。人の身で起きてはいけないことが起きているという直感。何より己ではどうすることもできないという確信によって、沖田は悶絶を耐え忍ぶおかしな顔で魔術師を見上げ声を発した。


「な、何を、したぁ゛あ゛……っ♥♥」

「俺の家系は代々召喚術を研究していた。魔術師としての大成、即ち根源へと至る穴を生み出す、かの三家が生み出した儀式と同じく。あるいはアレよりも遥かに早くな」


 沖田がへっぴり腰で崩れかける膝を全力で支える中、魔術師は悠々と語り始める。沖田が知ったところで意味のないことを、勝ち誇るためだけに、己の満足のために答えることにしたのだ。


「その道は俺の代ですら半ばだ。しかし、俺は次の代へと譲る気はない。そのために欲しいものがある。おまえたちサーヴァントだ。あぁ、僥倖という他ないな。カルデアなる者たちが聖杯戦争に釣られ、わざわざ材料となるマスターと使役した英霊を連れてきたのだからな。おかげで、代々伝わる魔術が英霊にすら通ずることを容易に確かめられた」


 魔術師が長々と語る中で沖田の腹部に生じた違和感は次第に加速し、意識すら朦朧となる。だが、今意識を手放しては本当に〝終わって〟しまうと、彼女は全身から脂汗を吹き出して耐えた。男の話に、少しでも打開策があると信じて往生際の悪さを見せる。


「この地のマスター以上に無防備だというのに、数多の知識を蓄えたマスターと、それに連れられたサーヴァント。クク、霊基を改竄された感想はどうだった? この女を令呪装置にするまでの余興だったが、俺は十二分に楽しめたぞ」

「ぎざ、まあ゛ぁ゛……ふーっ、ふ〜っ♥ ん゛お゛っひ♥ ヤバいッ♥♥ で、でるぅうぅぅぅ!!?♥♥♥」


 ぶびびっぶびぶびぃぃぃぃッ♥♥


 そんな沖田を楽しむためか引き伸ばした会話によって、彼女の尻穴から空気が漏れ出る下品な音が弾けた。突き刺さった刀の柄が栓になっているのか、腹の中で暴れているモノが出てくることはなかったが、それが出てこようとする感覚だけで沖田は寿命が大きく縮む感覚を味わった。


「そろそろ限界が近いか。最期だ。おまえが最も知りたいことを教えてやろう……我が魔術は英霊の霊基すら書き換える。そしてこの女から必要なものを抜き取り……遂に肉体と人格の分離すら可能とした」

「に、肉体と、人格の、分離ィ♥ お゛っ♥ なら、私の腹で、おな……っか、でぇ♥ う゛お゛ぉ゛っ♥♥♥ うごめいで……いる゛っ、のはぁ゛あ゛あ゛ぁ゛あ゛あ゛♥♥」

「魔力の塊に変換されたおまえの『人格』だ。既に腹部から移動されつつある人格が、もし尻の穴から抜け落ちたら、身体から離れたらどうなる?」


 考えるまでもない。人格とは、身体という器があって成り立つものだ。魂の擬似的な物質化。第三魔法に極めて近く、限りなく遠い外道な魔術を男は開発してみせた。そんなことは沖田にとってどうでもいい話だ。


 ゴリゴリっ……ゴリュリュ……ブビビッ、ブビリィ……キュルルルルルルルッ♥♥


「お゛ぎィィィィィィィィッ!!?♥♥♥ あ゛っ、が、お゛ぉぉおぉぉおぉぉぉ〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥」


 このままでは〝死〟を迎える。誉ある死でも無念の死でもなく、肉体だけが置き去られて人格が飛び散る無情で無様で屈辱的な死を沖田総司は死の概念のない英霊となった身で迎えようとしていた。


「安心しろ。人格を排泄するその瞬間は、肉体からの解放感によって極上の快楽が生まれる。肉体全ての感覚が尻の穴から人格が飛び出すことに集約され、文字通り天にも登る快感が尻穴を滑り落ちる人格に伝わる。尻穴から完全に抜け落ちるまでの間のみ感じられる、ただ一度きりの極限絶頂だがな」


 さらには絶対をしながら喪失を迎えるデスアクメという、これ以上は考えられないマヌケな死に様を演じると告げられた沖田は、殊更腹に神経を集中させて人格便意を堪えようとする。

 だが普通の便意ならまだしも、相手は意図して身体から離れようとする魔力の塊だ。沖田の人格であるにも関わらず魔術師に従うだけの大便もどきは、もう腹の底から直腸へと片足どころではない大きさを入れてしまっている。


「ん゛お゛ぉ゛お゛お゛〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥」


 男の言う極上の絶頂が近づいていることを察した身体は、その悦びで快楽を発露させた。物理的な死を目の前にしているのならまだしも、肉体が想定をしていない人格という精神の剥離による死に対し、肉体は警鐘を鳴らすどころか絶頂を心待ちにしていた。


「ソレも飛び出すのに邪魔だな。服の上に置いてやろう」


 ずりずりずりぃぃぃぃ……♥


「お゛ッほぉぉぉぉぉっ♥♥♥ やべぇ、やべでぇ゛♥♥ い、いま抜かれたら、本気で出るッ♥ 全部出るッ♥♥ でりゅ、でりゅなあ゛ぁ゛ぁ゛〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥」


 魔術によって突き刺さった状態なのだから、沖田の意志ではなく男の意志で抜き放たれるのは当然のこと。

 出すために邪魔だと言われ、柄が窄んだ尻穴の肉から徐々に姿を現す。その感覚が排便の感覚とリンクして、全てが出ていきそうな虚脱に襲われた沖田が前のめりに倒れ込んだ。


「ん゛お゛ごォォ……う゛っ、ん゛ほーーーーーーー!!?♥♥♥♥」


 そうしてあわや愛刀が尻穴から抜けるという感謝すべきはずの事柄を、沖田は自らの両手で鞘を掴んで入れ直すことで防いだ。

 出口まで迫っていた人格の塊を刀の柄で押し返す。尻穴の快感のみならず、人格を直接刺激する表現し難い快感に沖田は白目を剥いてアクメをキメた。

 人格の排便は堰き止める以外の方法はない。腹で生まれたモノは尻穴から出す常識は、改変されていようがいまいが同じだ。人格を元の状態に戻す魔術が男の手にしか存在しない以上、沖田は物理的な抵抗を試みるしかない。


「お゛ぉ゛オ゛オ゛ーーーーーッ♥♥♥♥ ケツ穴イグッ♥♥♥ イッぐうぅぅぅうぅぅぅ♥♥♥♥ 出るなぁ゛あ゛♥♥ イ゛ッでも、逝くなあ゛ーーーーー♥♥お゛ほぉ゛〜〜〜う゛♥♥♥♥ き、気持ちよすぎて出る、出るな、でりゅ、でりゅなぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜♥♥♥♥ あ゛ぁーーーーーー♥♥♥♥ おかしくッ♥♥ イキすぎてぢぬ゛♥♥ あだまおがじぐなる゛う゛ぅ゛ぅ゛♥♥♥♥」


 モリモリと膨れ上がる便意と人格大便によって押し出されていく愛刀を、必死で尻穴に押し込んで耐え抜こうとする。


「はぁ゛ー♥♥ はあ゛〜〜〜〜ん゛♥♥♥ ます、だぁ゛♥ めをっ、さまして、くださいぃ♥ 私は、このまま果てますッ♥♥ ケツ穴から人格を噴いて恥死しますっ♥ でも、あなただけは、逃げてッ♥♥ 逃げてくださいッ♥ お願いです、マスタァァァァッ♥ 立香ぁぁぁぁぁぁ♥」


 愛刀を便意の蓋にしてでも生き長らえようとするのは、偏にマスターを思えばこそだった。彼女は己がもう助からない、床に伏して死を迎えるより無様な終わりを迎えることを悟って、マスターだけを救い出す一縷の望みに賭けていた。

 人格を排泄したサーヴァントが正しく座に戻るのかは分からない。だが、マスターさえ無事ならば英霊はカルデアで再召喚が可能だ。その縁が正しく結ばれているマスターならば。


「ほう、そんなにこの女が恋しいか。なら、声を聞かせることは叶わんが、その意志は伝えてやろうか」


 ――――――悲しいかな。石化した人間に縋り付く英霊の無様さは男の嗜好にとっての極上だった。


「令呪を以て命じろ。藤丸立香よ、セイバーを人格の排泄に相応しい無様なポーズで立たせろ」

「なぁ゛……!?」


 石像と化した立香の下腹部に触れた魔術師が、彼女に命じることで令呪を起動させた。

 カルデア式の魔力リソースから、正規の聖杯戦争に用いられる強制命令装置に変換された子宮令呪が輝き、排便に耐えることだけに専念していた沖田の身体を立ち上がらせた。


「こ、これはっ、マスター……や、やめてえぇぇぇぇぇ〜〜♥♥♥」


 人格の排便に似合うポーズ。床に敷いた服の上に座るように股を開いてしゃがんだウンチングスタイル。令呪の縛りによって、沖田は姿勢まで排泄の準備を強制された。両手はしっかりと膝の上に乗せて、尻穴から飛び出した刀で床を突くマヌケな姿勢。それを他ならぬマスターから命じられる精神の陵辱に耐え兼ね、情けない悲鳴が上がる。


「重ねて命じろ。セイバーに人格の排泄まで口を噤むことを許すな。排泄が終わるその時まで無様に泣き喚かせ、快楽を求める恥を見せつけさせろ」

「んッひぃ〜〜〜〜〜〜!!?♥♥♥ いやっ、いやですっ♥ こ、これ以上、恥ずかしいこと言いたくな――――――んっほー♥♥ 人格う〇ちでりゅうぅぅぅ♥♥♥ クッソ気持ちいいケツアクメがクルッ♥♥ 英霊失格の人格脱糞キメアクメ♥♥ 沖田さん出したいですぅぅぅぅぅ〜〜〜〜〜〜♥♥♥」


 二重の命令によって染み付いた癖を隠すことさえできなくなり、人格排泄の絶頂を悦ぶ肉体の叫びを涙と鼻水と涎を垂らした悶絶と快感が綯い交ぜになったおかしな顔から響かせた。


「最期に命じろ。セイバーに人格の排泄、そして似つかわしい宣言を」


 灰色の肌に煌々と輝く子宮令呪が残す一画を消失させた。それは立香自身が令呪を使うだけの哀れな魔力リソースに堕ちた証拠であり、絶望のアクメ顔を浮かべたセイバー・沖田総司の最期の始まりだった。


「――――サーヴァント・セイバー! ド変態ケツアクメ脱糞しますっ♥ 魔術様の手玉に取られた役立たずのおマヌケ人格♥ ケツ穴からう〇ち代わりにブリブリしまぁぁぁぁぁぁぁすっ♥♥♥♥ ん゛ッお゛ぉぉぉぉぉぉぉぉ……人格排泄、イグゥゥゥゥウゥウウウウウウッッッ!!♥♥♥♥♥」


 ぶぼっっっっっっ♥♥♥♥


  尻の愛刀が勢いよく吹き飛んだ次の瞬間、放射状の皺が鮮明に浮かび上がる拡張が始まり、握り拳より大きく肥大化した青白い流動体の排泄が始まった。


 ぶりゅうぶりっぶりっぶりっ、ぶぼぶびぶびびびぶぼぶりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ♥♥♥♥


「んおおぉおおおおおおおおぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ♥♥♥♥♥♥♥♥」


 拡張のみとは言わない。アナルが活火山の噴火口を彷彿とさせるほど伸びて、人格ゼリーがひり出されていった。

 少女の身体から響いてはならない生々しい脱糞音と、野太く下品な絶頂声。そして、人格の剥離に伴った〝死ぬほど気持ちいい絶頂〟によって、表情から苦痛の色が失われた。


 ぶりゅりゅぶりぶりぶりっ、ずるるるるるっ、ぶぼぼぼぼぶりぶりぶりぶりぶぶびゅぶりゅうぅぅぅぅぅぅぶりゅぶりゅぶりゅぶりゅぶべべぶりぃぶぶぶぶっ、ずももももりもりっぷぷぅ、ぴぶぅっ、ぶりぶりぶりぶりぶりぃぶりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅ!♥♥♥♥♥


「んほーーーーーーッ♥♥♥♥ だっぷんぜりーしゅごいぃぃいいぃいぃいぃぃ〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥ 一番気持ちいいぃぃいぃぃい♥♥♥♥ 人格う〇ち出すのぎもぢよずぎでぢぬ゛ぅ゛♥♥♥♥ あ゛ぁっ、ぢん゛でりゅう゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛♥♥♥♥ ぢん゛でりゅのにきもちよすぎりゅーーーーーー♥♥♥♥ お゛ぉほおおおぉおおぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお♥♥♥♥♥」


 腸液が絡まって淡く輝くゼリーの太さ、重さ、長さは英霊の人格が如何に強大かを示している。その喪失が全て快楽に変わって、沖田の精神は完全に崩壊した。最も、その崩壊しているものが人格ゼリーとして少女の誉に高く積み立てられているのだけれど。


「ま゛ずだぁ゛〜♥♥ ごべっ、ごべん゛な゛ざい゛ぃ゛い゛〜〜〜〜♥♥♥ けちゅあにゃからおきたさんでます♥♥ でりゅのぎん゛も゛ぢよずぎィーーーーー♥♥♥♥」


 最期の時までマスターを想った彼女は、たとえ意志にそぐわぬ命令だとしても終わりまで従う。その身尽きるとも冥府の果てまでという誓いの限り。


「じんかくだっぷんイグーーーーーーーーーッッッ♥♥♥♥♥ ケツアクメイ゛ッぐーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッ♥♥♥♥♥♥♥」


 どこまでも恥を叫んだ少女のケツ穴から最後の一本まで人格は飛び出し、その切れ目が尻穴から下品な音を立てて離れるその時まで、肉体は一度きりの禁忌的な絶頂にイキ潮を吹き上げていた――――――――――――




「…………………………♥♥♥♥♥」


 己の愛刀と誇りの羽織りを脱糞した人格ゼリーで埋もれさせながら、空っぽの肉体はデスアクメの余韻でイキ潮を吹き散らかしていた。

 無論、それを表現する人格はボトボトとアナルから零れ、尻に敷かれた所持品の上でビチビチと震えている。空の肉体は、眉を曲げて鼻の下を伸ばしきって舌根を出した全力のアヘ顔で佇んでいた。

 魔術師はそんな沖田の肉体へおもむろに近づくと、手のひらに浮かべた術式を押し当てた。


「おまえにもう用はない」


 用を済ませた男は、その柔らかい胸の味を楽しむまでもなく沖田の身体を押した。


 ぐぶちゅっっっ♥♥


 留まる力のない肉体は愛刀、衣類、そして自身の人格ゼリーを背中や尻で押し潰しながら倒れ込んだ。

 留まれないのは物理的なものだけではなかった。沖田の裸体は脚の先から光の粒子となって消えていく。サーヴァントとしての消滅に伴い、彼女に由来するものは跡形もなく光となって消滅する。

 サーヴァント・セイバーは今この時を以て、敗北の屈辱すら味わえぬ無様な姿で特異点から退去させられた。

 沖田が目的であるはずが、人格を排除するという手間をかけてまで彼女を消滅させた魔術師の意図はすぐに知れた。彼が元々立っていた場所に戻ると、傍に描かれた魔法陣が淡い光を放ち始める。


 やがて光は人の形を描いて収束する。


「――――サーヴァント・スレイブ♥ あなた様に隷属するため、召喚に応じました♥」


 その少女は身につけるモノ全てを傍らに置き、身体を畳んで頭を垂れた姿で顕現した。身一つで叶う最大にして最底辺の屈服、全裸土下座によって卑しいまでの従属をするためだけに呼ばれたのだと証を立てた。


「……我が名を、沖田総司と申します♥ 子宮からケツの穴の奥まで、あなた様に従うために生き恥を晒します♥ どうか思う存分、私をお使いくださいませ♥ 絶対の忠節をお誓いします、我が愛しきマスター♥」


 サーヴァント・スレイブ、沖田総司。マスターに絶対の忠誠を誓い、令呪なしでも裏切ることのない彼のためだけに存在する特殊霊基に書き換えられた英霊の姿が、彼を想って傅いていた。

 人格と肉体を分離させる魔術によって、邪魔をする自我のない肉体を生み出した。それを起点に異なる魔術で英霊の霊基を書き換え、退去と共に統合し再召喚を試みる。

 マスターとしての権限を男に移しながら、己のためだけに身を粉にして働く性奴(えいれい)へと変えてしまう魔術がここに実現を果たした。


「ククク、クハ、ハハハハハハハハ!!」


 出来る全てを差し出して忠誠と隷属を誓う奴隷クラスに堕ちた英霊。念願が叶った――――――決して逆らうことのない絶大な力を持つ道具を手に入れた歓喜の声が響くのであった。





 沖田総司がサーヴァント・スレイブへと陥落してから少しの時が経ち、男の拠点には新たな人格排出のイキ声が轟いていた。


「う゛ほお゛ぉ゛ぉ゛お゛ぉ゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥ やべろお゛ぉぉぉぉお゛お゛っ♥♥♥♥ でりゅ、ぶっとい糞でてる♥♥ ぼくがっ、じんかくっ、だっぷんっ、まき糞になってイキぢぬう゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛う゛う゛う゛♥♥♥♥ ぶぎょへぇえぇぇぇえぇえぇぇぇぇえ〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥」

「やだあ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛♥♥♥♥ だずげでぇ゛♥♥ お゛があ゛ざまあ゛〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥ わたじぃ……♥♥ き、きったねえクソになる♥♥ 人格ぶりぶりう〇ちになって♥♥ ケツの穴からで、で、でりゅううぅうぅうぅぅっ♥♥♥♥ ケツマンコからイグイグイグ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥」


 美しいスレンダーな肢体を包む扇情的な純白ハイレグ水着を顔面から溢れ出た涙と鼻水と涎で汚しながら、ガニ股腋見せポーズで群青色のゼリーを排便するメリュジーヌ。

 その隣で這いつくばり、自慢の美脚を左右に開いて紅いドレスのスカートが捲れて丸見えになったケツ肉を掲げ、真紅のゼリーを噴き上げるバーヴァン・シー。

 最強を名乗る妖精騎士が惨めな排便顔を晒し、片や慕う母に助けを求めながら人格をぶちまける。如何に最強を名乗る竜とて肛門を鍛えることは叶わず、母から教わった魔術は何の役にも立たず、彼女たちの人格も男の前で呆気なく床に落ち去っていく。


 ぶりゅぶりゅりゅ……ぶぼびっっっっ♥♥♥♥


「お゛ッッッ♥♥♥♥」

「ぺぴょぁ゛♥♥♥♥」


 どれほど可憐でも苛烈でも、人格を噴き出す最後のいきみは汚らしく下品だ。美しい人格ゼリーが尻の穴から飛び出している倒錯的な光景といい、何度見届けても飽き足らないものがある。

 メリュジーヌとバーヴァン・シーが人格を排泄し、思い思いのアヘ顔で固まったように動かなくなったのを見届けた男は、背後の棚に並んだ無数の瓶に目線をやった。

 瓶の中には、同じ輝きなれど異なる色のゼリーが詰め込まれていた。それが誰のものであるかは明白。人格ゼリーだけでは人格の塊である魔力の特色しか分からずとも、瓶のラベルとして張り付けられた写真を見れば一目瞭然だからだ。

 たとえばエウリュアレとステンノ。最後まで女神らしく優美たらんとした彼女たちは、未来の排便道具『アヒルのおまる』に跨らせ同時に人格排泄デスアクメをキメた。

 ジャンヌ・ダルクとそのオルタはデカケツ同士をぶつけながら排便し、絡まりあった白と黒のゼリーが宙を舞った。イリヤスフィール・フォン・アインツベルンは飛行魔法で逆さまガニ股噴水脱糞をキメた。ゼノビアは野外を走り回りながら人格を撒き散らし――――――部屋の中に鎮座したマスターの石像には、誰しも逆らえず無様に吐き出した人格の情景が浮かび上がっているのだ。

 普段通りの表情筋と対比するように張り付けられた人格排泄顔写真は正面に。背面には排泄時の全体像が。側面には排泄後のアナル写真が。蓋には文字による結末の手記が。英霊たちの結末を丁寧に切り取ったものでゼリーを納めた瓶が囲まれていた。

 惜しむらくは、男の魔力が複数のサーヴァントと契約できるほどではないことだ。逆説的に、その魔力で英霊を手玉に取る技量を持つ証左ではあるが、口惜しいことには変わらない。

 そのため、英霊の人格という高純度の神秘は研究材料として保存される。そして残された肉体は――――――――


「マスター、入ります」


 彼の唯一にして最高のサーヴァント・スレイブが男の工房へと足を踏み入れた。

 その唯一の奴隷に自由を許していると言うと甘く聞こえるかもしれない。だが、令呪がなくとも裏切らないこと、さらに退去し英霊の座に戻ったとしても魔術師以外の呼びかけには応じず、魔術師の呼びかけにはどのような状態であれ顕現することができるとなれば、たとえカルデアの尖兵が何体来たところで沖田総司が元の霊基に戻ることはない。

 彼女は股間と乳房に白いのれんだけが付いた『ふんどしビキニ』なる羞恥衣装を着ている。どんな服でもマスターから与えられたものならば、敬意を以て着用する。あまりに素直な沖田に対し愛着が湧いたのか、男は藤丸立香から読み取った未来の記憶から、あるいは影響を受けて生み出した破廉恥な衣装を沖田に着せて楽しいんでいた。

 英霊を手に入れても変わることのない彼の嗜好が披露される一幕を挟んで、続々と別の人間が入ってくる。

 人としての形と、口だけが辛うじて出た全身ラバースーツの者たちを果たして人と呼ぶべきかどうか、という問題はあるが。


「戦闘員化が完了した使い魔をお連れしました。……名乗りなさい」


 沖田が指示を出すと、横一列に並んだ『戦闘員』たちが両手を背中に回して身体を反らした。外見では容姿を分別できないが、何人かは異形なまでに大きな乳房をブルンッと大きく揺らす。身体にピッタリと張り付きながら、女性らしいラインを殺すことなく、余すことなく浮き上がらせる。人間らしさを否定しながら、女の身体を辱めることに特化した魔術礼装を身につけた彼女たちは声高々に名乗りを上げた。


「元サーヴァント・セイバー、戦闘員IBK! 絶対の忠誠を誓います!!」

「元サーヴァント・アーチャー、戦闘員TME! 絶対の忠誠を誓います!」

「元サーヴァント・ランサー、戦闘員UTM! 絶対の忠誠を誓います!」

「元サーヴァント・ライダー、戦闘員SKB! 絶対の忠誠を誓います!」

「元サーヴァント・キャスター、戦闘員TMM! 絶対の忠誠を誓います!」

「元サーヴァント・アサシン、戦闘員STN! 絶対の忠誠を誓います!」

「元サーヴァント・バーサーカー、戦闘員RIKU! 絶対の忠誠を誓います!」


 事実上の未来知識を手に入れた魔術師でなければ理解し難い異国の頭文字を並べて名乗りを上げた〝元〟サーヴァントたちが、くどいほどの忠誠心を見せつける。

 事態を重く見たカルデアと、特異点化の影響で召喚されたサーヴァントたち。彼女たちの人格は瓶の中へと、人格排泄によって宝具とスキルを失っても、神秘と鍛えられた武術は肉体そのものに宿っている。

 男は彼女たちに新たな人格、主に絶対の忠誠を誓い裏切らないことだけに専心を捧げる戦闘員(使い魔)としたのだ。


「セイバー・伊吹童子。アーチャー・巴御前。ランサー・宇津見エリセ。ライダー・紫式部。キャスター・玉藻の前。アサシン・酒呑童子。バーサーカー・源頼光。以上、戦闘員用の人格付与処理、礼装着用処理、命令処理が完了した者たちです」


 肥大化し現実へと侵食する特異点に焦りが見えるカルデアが派遣したサーヴァントたちが、無個性でマヌケな礼装を着た下級の兵士(モブ)へと堕ちているなど、到底信じられないことだ。


「……整列を解き、マスターの戦闘員として恥じぬ働きを誓い、任務に向かいなさい!」


 その事実を誰より確信し認識している魔術師の満足気な表情を確認した沖田は、戦闘員たちへと出撃を命じた。彼女たちより立場が遥かに上の英霊(奴隷)である沖田は、元は同郷の英霊だろうと元マスターの救援に来た英霊であろうと構うことなく命令できる権利を持つ。


「「「「「「「はっ! マスター様に栄光あれ!!」」」」」」」


 ビシッと風を切る音が聞こえるような鋭い敬礼をした戦闘員たちが、乳房や尻を揺らしながら部屋を出ていく。

 ド変態の変質者にしか見えないが、先の通り元サーヴァントの力は絶大だ。一般人はおろか、サーヴァントですら複数体に囲まれれば手を焼くだろう。

 特異点の聖杯戦争は次第に激しさを増している。あるいは男がそうコントロールしている。特異点修正を試みる存在が失われつつあることで、一人の魔術師に世界の命運は握られていた。


「マスター。こちらも戦闘員に?」


 男にその自覚が、否、その気があるのかは分からない。根源を目指す魔術師の使命をどこまで重要視して英霊を貶めたかなど、彼の心の裡を覗かねば分からぬことだ。

 彼に最も近づいた先遣者たちは片方が文字通り沈黙し、片方が盲信に堕ちた。彼女たちが知らぬことを暴く意味はない。


「ああ」


 だが、と男が次いだ。その行動だけでも図れるものはある。

 ふんどしビキニなる衣服の意味を度外視した破廉恥なものを真面目な顔で着た愛しい性奴英霊に、男が己の剛直を向ける意味は一つしかない。


「はい、ありがとうございます♥ マスターのおちんぽが欲しくて♥ 乳首とマンコとケツ穴♥ 全て欠かさずオナニーキメていました♥ どこでも何なりとお使いくださいませ、誰より愛しき、崇拝されるべき我がマスター♥」


 のれんを押し上げるほど乳首は硬く。たくし上げるまでもなく秘部は透けて濡れて。腰で結ばれたふんどしは臀部が丸出してぽっかりと開いたアナルまで吹き曝している。

 淫乱な装束はスレイブの霊基によく似合っている。毎秒セックスするためにあるような肉体を、男は迷うことなく抱いた。


「お゛っお゛っお゛っ♥♥ おちんぽ、しゅごひっ♥♥♥ ん゛ッほ♥♥ かったい♥ あぁっ……硬くて♥ 立派で♥ 逞しいおちんぽ様♥ お慕い申しております、マスター♥♥ お゛っ♥ イグッ♥♥♥ またイグッ♥♥♥♥ 雑魚マンコイキますッッ♥♥♥♥ イグイグイグ〜〜〜〜〜〜〜〜ッ♥♥♥♥♥」

「元マスターの前で派手にイキ散らして、恥は感じないのか?」

「はい♥ 私のマスターは、あなた様だけです♥♥ あなた様の前でなら、即イキおまんこアクメをキメても恥ずかしくないです……お゛っほ♥♥♥ う゛ほーーーー♥♥♥♥ こ、これはっ恥ずかしいです♥♥ 雌ゴリラ声でイグッ、イグの恥ずかしい♥♥ 恥ずかしすぎてまたイグッ♥♥♥♥ ん゛ほお゛ぉぉぉぉぉ♥♥♥♥ おちんぽでおまんこ、イグゥゥゥゥウゥウゥウゥウゥウッッッ♥♥♥♥♥」


 男と交合う沖田のイキ声が、淫汁が、物言わぬ令呪の像へと降り掛かる。

 奇跡は起きない。彼がこうして彼女を手に入れたことこそが奇跡なのだから――――――人類史再起の結末など、この物語には存在しないのだ。




Comments

タコよっちゃん

無様過ぎる人格排泄。そして和サヴァ戦闘員!名前が頭文字なの刺さります!

いかじゅん

頭文字久しぶりに使いましたがやはり良い。使い勝手も無様さも両立!!