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*公開から2ヶ月経過したため、通常プランで閲覧を可能にしました。


いつもご支援ありがとうございます。本日は上位プランで秋葉様です。月姫リメイクの裏側はまだかかりそうですね……秋葉様待ってます。

最近割と出番が多いKUROMARUのスライム版ということで今回も格ゲー風味にやってみました。


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「はぁ。壁を掻き毟りたくなるような、癇に障る寒さ。何処かの混血が殺してくださいと言って回っていると思えば――――それ以上に不躾なよそ者が、辺鄙な場所を根城にしている」


 うら若き遠野家現当主・遠野秋葉。未だ表舞台に上がりきらぬ身ではあるが、少女もまた斯様な夜の夢に踊る一人。そんな少女が異形異界の侵略者と出会うのは必然であろうか。

 彼は秋葉のように気品のある美しい少女に目がなく、当主たる彼女は彼のような下賎な狼藉者を野放しにはしておけない。侵略者・KUROMARUのフィールドとなった路地裏に訪れた秋葉を歓迎するように、漆黒の眼球体はギョロリと開いた目をニヤリと笑わせた。


「汚らしい微笑み。見るに堪えない宴。ええ、これはもう、殺せというお告げでしょう」


 秋葉は人の形を持たない恐怖の化身に怯えもせず、場違いだが、彼女にお似合いの学生服をまるで舞踏でも踊るかの如くヒラリと舞わせた。

 遠野家現当主は少女ではあれど無力ではない。曖昧な境界線が囲む夢か現かの世界で、異形の相手と死合えるだけの実力を持っている。

 だが、実力者は秋葉だけではない――――壁に立ち並ぶ〝オブジェクト〟たちもまた、少女に負けぬ実力者であったはずなのだ。

 ガニ股壁尻のオブジェクトが死徒ノエル。始まりの敗北者にして永遠の飾り物となった彼女を筆頭に、秋葉とKUROMARUの視界の端に美少女たちのオブジェクトがズラリと揃う。

 巨大なKUROMARUに抱き抱えられ、さらけ出した豊満な乳房から搾乳されるアルクェイド・ブリュンスタッド。

 股間と尻穴を突き出すまんぐり返しという卑猥な姿勢で、人型のKUROMARUに押し潰されるように犯されるマシュ・キリエライト。

 全身をKUROMARUの細胞で作られたスーツに侵食され、強制された直立不動で恥部を愛撫されるセイバー・アルトリア。


 秋葉が見るに堪えない宴と呼称するのも当然だ。唯一の幸運であり不幸は、彼女たちがあくまでオブジェクトであること。その悔しげな顔、蕩けた顔、絶望した顔から発せられる声は彼女たち自身と、彼女たちを醜悪な笑みを以て犯すKUROMARUにしか聞こえない。

 故に秋葉は不快感を覚えることはあれど、気を削がれることはない。彼女たちの実力を知る由もない秋葉は、否、知っていたところで自らの庭を荒らし回る品性下劣な侵略者に向ける殺意を押し留めることはしないだろう。少女は〝略奪〟を用いるからこそ、不要で下品な略奪を許さない。当主として、寇掠に依然として立ち向かう。


「……あら。形を変えるだけではないと? あなたなりに私を買ってくれている、ということでしょうか」


 言葉の端々に嬉しくも何ともないが、という感情がヒシヒシと伝わってくる。

 シアイを前にしてKUROMARUは姿を変貌させた。オブジェクトたちを弄び貪んでいる分裂体も共通の漆黒。その体表を水色に変化させ、裡を覗かせない深淵から、覗いてくれと言わんばかりの半透明な身体を構築し直した。

 秋葉の権能を警戒しているのか。それは定かではない。秋葉がKUROMARUの変貌した新たな姿を知っているのか、それも定かではないが、姿形が所謂『スライム』と酷使していることは確かだった。もっとも、愛らしさすらあるはずの容貌には、醜悪な笑みをくつくつと浮かべた顔が作り出され、とてもポピュラーな弱々しいスライムとは思えなかった。


「いいでしょう。何処から来て、何を目的としているのかは問いません。この爪があなたを奪い尽くす前に、名乗りを上げる必要もありません。ただ私に挑み、そして死ぬことは許しましょう――――――結果は未来永劫変わらないと思いますが、何度でも殺して差し上げます」


 異界の侵略者が新たな美しい挑戦者とのシアイを始めた。無様なオブジェクトが見守る中で、夜闇にすら煌めく黒髪を少女は靡かせ、高尚であると雄弁に語る声を響かせ、鮮烈な爪で敵を切り裂いた――――――――










「く……放しな、さい!」


 気品のある少女の力強い、けれど余裕が見受けられない声が路地裏に響き渡る。それを見て【拘束】を繰り出したKUROMARUスライムは、本体に当たる液体表面の顔をより醜悪なものに変えた。


 シアイは初めから一方的なモノだった。秋葉の爪は迫り来る流動体を尽く斬り裂いてみせ、華麗な立ち回りで寄せ付けなかった。

 そう思っていたのは秋葉だけだった。スライムになったKUROMARUは、以前の身体以上に分裂を得意としている。死徒の槍に突かれて再生してみせた肉体が、今度は爪に引き裂かれる度に増えていく。聡明な秋葉なら気づいてもおかしくはなかったのだが、少女はまるで誰かがどこからか〝操作〟をしているかのように攻撃に集中してしまった。

 結果、秋葉はKUROMARUスライムの反撃をあっさりと許し、十字架の磔台を模した流動体に両手を縛められ、モチーフ通り磔にされていた。

 自慢の爪を封じられてはただの小娘。手足をみっともなくジタバタとさせることしかできない。対してKUROMARUスライムは、秋葉がわざわざ分裂させてくれた身体を存分に使うことができる。まずは拘束台の足元に溜まった水塊から無数の手が伸びて、秋葉の制服をビリビリと引き裂いた。


「な……!?」


 規則に乗っ取った正しいお嬢様のスカートが切り裂かれ、ブラが不必要だと誤解するほど小ぶりな乳房までもが丸裸にされる。

 如何に大人の教育を受けていようと感性は少女のそれだ。突如として恥部をさらけ出され、自らもオブジェクトたちの受けた辱めの片鱗を味わう現実に驚きの声を上げることしかできない。その間にも衣服を引き裂いたスライムの手は秋葉の恥部に迫り、直に容赦なく揉みしだき出す。


「ひぁ♥ っ……この、私に不埒な……あぁんっ♥♥ なんで、こんな♥ んん……っ♥♥」


 度重なる強者との戦いで経験を積んできたKUROMARUからすれば、愛撫だけで喘がせるのにさして苦労はない。戸惑う秋葉の喉から、乳首をこねくり回され、流麗な一本のマン筋に割って入って掻き回される快感の声が零れるまで十数秒と用さない。


「はっ♥ はぁんっ♥♥ だめ、声が……♥」


 秋葉は声を我慢するだけで精一杯。所詮は生娘だ、とKUROMARUスライムは少女を嘲笑って、その意識の外から異なる攻めの手を作り伸ばした。純粋な快楽に気を取られた秋葉では想像もできないモノを。


 ぶちゅるっ♥


「ンっひぃ!?♥♥」


 思わず喉を引き絞って吐き出した悲鳴は、名家の女当主にあるまじきみっともなく情けないものだった。

 仕方がない。螺旋を描くスライムの先端が吸い付いた先は、秋葉が本当に想像だにしない場所だったのだから。少女に年相応の性知識があったとしても、その場所を使うという発想には決して至らない。秋葉が善良な倫理観を持っていれば持っているほど、思い至ることは絶対にありえない。

 そして、善良さが至らぬ発想は悪辣下劣なKUROMARUの領分である。吸い付いた口先が、ブジーにも似た半固体の棒を遠野秋葉の〝尿道〟に差し込んだ。


「ぉ゛♥♥ んぎィ……!?♥」


 人生で何気なく行っている排尿の道に、他者が触れた経験を秋葉は持ち合わせているだろうか。仮にあったとしても、これほど傷をつけず快感だけを抽出する見事な腕の持ち主はいなかったはずだ。


 ぐちゅっ♥ ぐちゅっ♥ ぐちゅっ♥ ぐちゅっ♥


「ぅお♥♥ きゅ、あ……おひょっ♥ ンンひぃぃぃぃ……♥」


 そこは持ち主である秋葉にとっても完全に理外の道だ。故に秋葉は引き攣った悶絶の表情でマヌケとしか言いようがない嬌声を上げることしかできず、ブジーを操って尿の道をこじ開けられる不埒を超えた狼藉を見ていることしかできない。

 磔のまま口の端から涎を垂らす。ジタバタと動く美脚は股間に吸い付くスライムを全く退けることができない。

 ブジーによって道はあっという間に開通させられた。口がより強くギュッと押し付けられ、螺旋状のスライムがプクッと膨らんだ。


 ちょろっ♥ ちょろろろろろろろ……♥


「…………え?」


 それはおもむろに、けれど粛々とは言えぬ音を立てて始まった。

 出したことに気づかない秋葉のためか、わざわざ透明度を高くした螺旋の中に濃厚な黄色い液体がジョボジョボと溜まっていく。それは間違いなく、どんな美少女の膀胱にも存在している排泄物。

 真っ黄色の小便が、秋葉の尿道から溢れ出していた。


「うそ、でしょう……あっ♥ あぁぁぁぁぁぁ♥♥♥」


 嘘ではないことを証明するように秋葉の脳天を心地よい解放感が衝いた。尿道を穿られ開発されたことも相まって、少女は失禁吸引という羞恥屈辱極まる醜態に甲高く喘いでしまう。


 じょぼぼぼ♥ じょぼおぉぉぉぉぉぉ♥


「あっ♥ あっあっ♥ アァーッ♥ やだ♥ やめて、やめなさいっ♥♥ 止まりなさい♥ 止まって……いやぁぁぁぁぁぁ♥♥♥」


 澄まし顔の内側に中々の量を溜めていたのか、泣き喚く秋葉の尿道内から水は全く途切れない。スライムタンクの中身が半分以上満たされて、少女の失禁はようやく止まった。

 スライムは少女に小便を見せつけるようにしばらく留め置いた。おまえのような美少女でも、失禁の汁はこれほど濃く汚いのだ。それを十分に見せつけてから、地面のスライムと繋がるチューブで一息に『ゴクンッ♥』と濃厚な黄金水を呑み込んだ。


「あ……く、あぁぁっ!!」


 望まぬお漏らしを強いられてみっともなく泣き叫んだ挙句、目の前でその放尿液を飲まれるという、もはやどれをとっても今生の恥だ。

 秋葉の中に形容し難い感情が生まれ――――その黒髪が眩いほどの真紅に染まった。

 反転と同時に〝略奪〟が始まり、秋葉の身を縛めていたスライムが色を失い塵に帰る。紅赤朱の力の前では流動分裂と言えど無意味に終わる。


「身の程知らずの対価、今すぐに払わせて差し上げます……!」


 悠然と立ち上がった秋葉は、怒りに燃ゆる真紅の髪をたなびかせて顔を上げた。水晶の如き瞳が潤み、しかし断じて許さないと鋭くスライムを睨みつける。

 だが、一度〝略奪〟という技を繰り出した秋葉は無防備だった。大技を出した後は必ず隙が生じる。これは秋葉の力量云々の話ではなく、この世界においての絶対的な法則だ。


 シュルルッ♥


「な!?」


 略奪は確かに驚異的な権能だが、使う隙を狙われては意味をなさない。無数のスライムが触手の如くしなり、今度は秋葉の両脚を絡め取った。

 そうなれば拘束台など必要ない。秋葉はスカートを短く、ショーツを跡形もなく引き裂かれた股座をおっぴろげたあられもない姿勢で空中に吊り上げられた。


「んぎぃぃぃぃぃぃっ!?♥」


 両脚がギチギチと悲鳴にも似た音を立てるほど股裂きに合い、秋葉は目を剥いて叫んだ。一方的なシアイ展開の中、さらに一方的になる新たな拘束姿を少女は許してしまう。

 全身でVの字を描いたような格好にされて秋葉の股間は、当たり前のように寒空に吹き曝しとなる。薄っすらと生えた陰毛が律儀に真紅へと反転した様や、色付きが浅く綺麗と呼べる不浄の穴。もちろん失禁したての秘部まで完璧にだ。


「はぁ、はぁ、はぁ……くぅ♥ こ、こんな縛めくらい……!」


 鋭い痛みを伴った縛り上げに脂汗を浮かべる秋葉だが、反転は継続した状態だ。先のように略奪を発動し、拘束を解くことは容易いと思われた。


「っ!?」


 だが秋葉の身は竦み、止まってしまった。足元にある大元のスライムから再びアーチが描かれた。また触手もどきかと思われたモノは、秋葉の膣口の前で顔を使って静止した。ニタリと笑う小さな顔は、少し無理をすればちょうどその膣穴に入れそうな大きさに見えて――――――


「ま、待ちなさん゛お゛ぉ゛ッ!!?♥♥」


 略奪よりも驚愕が勝った生娘の膣穴に『ずるりゅ♥』とスライムの顔面が入り込んだ。顔を模したスライムとはいえ、意思を持った生物が膣穴に侵入してくるという、人類初であろう経験を味わった秋葉は、驚愕すら上回る感覚に白目を剥いて腹の底から下品な声を張り上げる。


「ん゛お゛っ♥♥ お゛ぉぉぉぉ……ほぎょ!?♥ ま、まっへ♥ そこ、はぁ゛♥♥ はいらな゛♥ お゛ぉ!?♥」


 膣内の道をあっという間に終わらせたスライムが、雌の最も大切な胎内を目指す。その道は肉棒では太すぎて越えられないが、変幻自在の流動体であるスライムであれば容易にすり抜けられる。すり抜けたというには、目を白黒させた秋葉の悶絶声がおかしな話になってくるが、彼からすれば十分にすり抜けたと言える範囲なのだろう。

 ビクンビクンと怪しい痙攣をする秋葉を縛り上げて、KUROMARUスライムは少女の〝子宮〟へと入り込んだ。肉棒では口を叩いて潰すだけだった場所に潜るという、KUROMARUにのみ許される雌の尊厳を踏み躙る行為に及んだ。


「お゛ぉ……で、出ていき、なさいっ♥ 一体、どこに入り込りこんでぇ♥」


 無論、行動自体が許されるわけではない。秋葉は上擦った声でKUROMARUを咎めるが、効果はなかった。膣穴ならまだしも、子宮を意図して動かして中のモノを取り出すことなどできはしない。相手が明確な意思を持って、胎内に居座っているのなら尚更だ。

 そして、ここまで名家の逸材が想像もできない辱めを繰り出してきた彼が、子宮に入り込んだだけで事を終えるはずがなかった。


「う゛ぅ゛お゛ォ゛ッ!!?♥♥♥」


 秋葉の喉が三度野太い悲鳴を上げた。不意の衝撃に、どんな声を出していいのか少女の身体が判断できなかったのかもしれない。

 子宮が内側から膨らむ感覚など生娘が知っているはずがない。子宮内がパンパンに張り詰め、それでもなお外側へ衝撃が加えられ、秋葉は美麗な顔を仰け反らせて鼻水を吹き出す無様を晒す。我が物顔で子宮を寝床にしたKUROMARUスライムのほくそ笑む姿が幻視できるようだ。


「お゛ぅ゛♥♥ お゛ぉぅ゛ッお゛♥♥♥ し、しきゅう゛ぅ゛♥♥ ぞんな゛♥♥ ふくらまな……お゛っ♥♥ お゛っお゛っお゛っ♥♥ お゛ぉーーーッ♥♥♥♥」


 ズンッズンッと胎内が振動する感覚に、秋葉は為す術なく声を濁らせ腰を振り上げイキ潮をぶち撒ける。敏感だが触れられることのない子宮内を理不尽に責め立てられ、少女はアヘ顔オホ声でKUROMARU好みの無様惨めな醜態を晒す他なかった。


「お゛ぉッ♥♥ あ゛ぁっ、あばれ、てっ♥ ん゛お゛ッ♥♥♥ ヤベッ♥♥ お゛♥ お゛♥ お゛ほぉぉぉぉぉッッ♥♥♥♥」


 ズクンズクン、ドクンドクンと子宮内で鼓動を刻むスライムは、さらに理不尽なことに体積を飛躍的に増やす。子宮内が妊娠じみた肥大化を始めると、秋葉の顔色が赤くなり青くなり、忙しなく悶絶身悶えを始める。

 程なくして下腹がパンパンに張り詰めた頃、Vの字開きの身体がみるみるうちに宙高く引き上げられていった。

 シアイは既に決したも同然だが、それは同然であって本当に決したわけではない。戦いにはフィニッシュが必要不可欠だ。


「う゛ぐっ、い゛ィッぎぃぃぃぃぃ!?♥♥♥♥ お゛ォッ!?♥♥ で、出てッ♥♥ お゛ぉぉぉぉぉ♥♥」


 高々と股をおっぴろげる公女に有るまじき下品な姿勢に羞恥を覚える暇もなく、秋葉はつい数分前まで望んでいたそれに悶えた。

 入ったのなら出てくる。入口も出口も一つしかないそれは、秋葉の子宮を限界までしっかりと膨張させてから、その体積のまま無理やり子宮の細道をこじ開けて滑り落ちた。


 ぼびゅっ♥ ぶびゅうぅぅぅぅぅぅっ♥♥


「お゛ッほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッ!♥♥♥♥♥」


 排泄もかくやという勢いで飛び出すそれを滑り落ちた、と表現するのは少々強引すぎたかもしれない。

 膣壁を野外へ剥き出しにしながら秋葉はスライムを排卵し、品性下劣なアクメ声を上げて何度目かのイキ潮を地面に滴らせる。

 排卵後もビクビクと仰け反り舌出し白目で痙攣した秋葉を、KUROMARUは宙から放り投げた。


「ん゛ごォ゛……ッ♥♥♥」


 地面が飛び散ったスライムの温床だったとはいえ、美尻から地面に落ちた秋葉が悲鳴を上げる。これまでの無様に比べれば可愛いものだが、ついでに愛液を飛び散らせたことは擁護し難い。

 いや、擁護の必要はない。遠野秋葉は敗北者だ。ともすればオブジェクトの雌たちより酷く下品でマヌケな負け方をした主役になり損ねた雌だ。


 辛辣なシアイ評価は残念ながら当然のこと――――――何せ彼女は〝フィニッシュ技〟を受けずして敗北を喫したのだから。


「ひぁ……?」


 しかし、ここはゲームの世界ではない。たとえそうであったとしても、正常な状態ではないだろう。

 ゲームオーバーの表記は彼女を救わない。シアイの終わりを決めるものでもない。

 ずるりずるりと放心した秋葉の身体がどこかへ引きずられていく――――大口を開けた巨大スライムの顔の中へ吸引されていく。


「い、いやぁぁぁぁぁぁぁッ♥」


 呑み込まれる。アレらと〝同じ〟になる。敗者の末路を予期した秋葉が必死の形相で地面を掴み、四つん這いになって抵抗を試みる。

 だが、真紅の赤髪が黒く染め戻り力を失った秋葉は、疑似排卵でガバガバになったマンコとこれから存分に貪られるだろうアナルを不本意であろうと突き出し、情けない四つん這いで吸い寄せられていくことしかできない。


「いや、いやぁ! こんな終わり方っ、兄さん、助けて兄さ――――――」


 パクンッ♥


 敗者の断末魔は勝者が味わう甘美な楽曲だ。資格を持つ勝利者だけが聞ければ良いのだと、KUROMARUは秋葉を呑み込んだ。


『うひぃぃぃぃぃぃッ♥♥♥♥ ひっひぃっお♥♥ おぉぉぉ、ひぃぃぃんっ♥♥♥♥ あぁぁぁぁぁ♥♥♥♥ んおぉぉぉぉぉ♥♥♥♥ やめでぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ♥♥♥♥』


 もし聞こえているのならこのように悲鳴ばかりで、言葉など恥も外聞も捨てて懇願するこのくらいにしか使っていない。

 言葉が想像しやすい理由はもちろんスライムの中が〝見えている〟からだ。透明なスライムの中であるため、取り込まれた秋葉の姿はよく見える。

 両手を絡め取られて両脚を広げられて、無数の触手スライムに膣とクリトリスと尿道を同時に刺激され、どんな喘ぎ声を出していいか分からない連続絶頂を与えられている。

 秋葉を取り込んだKUROMARUスライムは分裂し、死徒ノエルたちオブジェの仲間となりに行った。本体が次の獲物を呼び寄せる間も、声が彼にしか届かない無様な敗北の〝背景〟に堕ちる。

 どんな可憐で煌びやかなヒロインも、敗者となれば等しく背景でしかない。次の舞台を盛り立てる素晴らしく無様な背景の一つとして、遠野秋葉は犯され続けるのだ。

 生意気な言葉と裏腹にまるでシアイにならなかった少女の末路としては、上等なものではないだろうか。彼女は凛々しく戦うより、背景に紛れる方が場を盛り立てられる。それは彼女を知る者の奮起を促すかもしれない。それはKUROMARUの戦いを華々しく、下品に飾り立てるかもしれない。


『ん゛ッほォ゛♥♥♥♥ ごんど、おじりっ♥♥ ヤベッ♥♥ ゆるじで♥♥ だしてっ♥♥ ここからだしでぇぇぇぇぇぇーッ♥♥♥♥』


 何とも堪らない話だ。すぐこの犯され泣き喚きイキ狂う背景は映える相手を探してこなければと、KUROMARUは路地裏を跡にした。

 シンと静まり返った終わらぬ夜の世界の背景にまた一つ、淫靡な敗北の歴史が加わった。



        GAME OVER


Comments

vrx45

kuromaruは性癖の可能性が無限大だからいいですね…

いかじゅん

KUROMARUはあまりにも汎用性が高すぎる……生み出した方も活用法を思いつく方も天才