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いつもご支援ありがとうございます。ちょっと更新が遅れましたが、明日上位プランをお届けして帳尻を合わせる予定です……気合いで何とか頑張ります。

今日は趣味で書いたマナリアフレンズのアンになります。アングレア好きなので定期的に書きたくなる二人。グレアもそのうち何か書きたいなぁ。


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「放して! 放して、ってば!」


 明るくもどこか淫蕩な光源に照らされた一室は、決して広いとは言えず少女の声が響く。後ろ手に刻印が怪しく光を帯びた枷を付けられた少女は、自身を囲う男たちがツンと鼻を突く臭気を醸し出す様に、ゾワリと背筋を凍らせ叫びを上げる。


「厄介な魔法を使おうとしても無駄だぜ。そいつには術式を阻害する術が組み込まれてる」

「いくらプリンセスマナリアでも、術式が組めないんじゃあ魔法は使えないよな? あの面倒な英霊も呼び出せないぜ」

「く……っ!」


 如何に天才的な魔法の才覚を持っていたとしても、魔力を魔法に変換する術式そのものを封じられては宝の持ち腐れだ。

 魔法が無ければ見た目が麗しいだけの姫でしかない。その姫君という称号すら、敵国の渦中にあっては少女の意図せぬ付加価値を生むことしかできなかった。

 拘束されて男に囲まれた少女の名はアン。若くしてプリンセスマナリアと呼ばれる天才魔法使いだ。


 そんな渾名の由来であるマナリア王国は、隣国に攻められていた。突如として気狂いを起こしたとしか思えない、まさに凶行に襲われた王国は混乱の中で戦争状態になり、両親と祖国の危機に学園から戻ったアンだったが、彼女の健闘も虚しく戦争は加速し、王国を救いに来た彼女自身が囚われの身となってしまった。

 持て余すほどの魔法の際を持つマナリアプリンセス。アンの身柄は隣国の監獄へと移された。捕虜の扱いとしては下も下であり、それは思慮深くも年若いマナリアの姫でさえ容易く察せられた。彼女を囲む男たちの目はギラついて、明らかに普通ではなかった。

 アンは何とか枷を外そうと手に力を込めるがビクともしない。男は彼女の前髪を手で掴んで、グッと顔を寄せた。


「うあ……っ」

「随分手間を取らせてくれたが……こうなりゃマナリアのプリンセスも終わりだ。残念だが弁護士はいねぇ。テメェはうちの監獄で終身刑だ」


 普通ではないのは、アンを問答無用で【監獄】と呼ばれる場所へ連れてきたこともだ。まだ戦争途中で捕虜の身柄を犯罪者収監用の檻にぶち込むなど、到底正気ではない。

 ましてアンは、男たちが告げているようにマナリア〝プリンセス〟だ。戦争政治において非常に重要性の高い敵国の姫を、犯罪者と同じ場所に置いておくのは、やはり気が狂っているとしか言いようがなかった。


「どうして戦争なんか起こそうと思ったの? それに……こんな風に捕虜を扱ってたら、たとえ戦争に勝ったとしても他国が黙ってない!」


 正当な手順を踏まない戦は、相手を滅ぼすまで止まらない泥沼だ。それを分かっていて不用意に仕掛けたのなら愚かとしか言いようがなく、捕虜の扱いも同じことが言える。アンは窮地に立たされていながら、気品のある姫君として敵国を糾弾した。


「知るかよ。俺らはマナリアの姫様をこの監獄で可愛がってやることだけを命じられてんだ。高貴なお説教ができる立場じゃないんだよ、おまえは」


 だが、彼らは高度な政治判断の外側にある。姫君に愚かしいと糾弾されようと、もはや囚人でしかない少女に立場などないと理不尽を下す。


「動くなよ。捕まった他の屑を大事にしたいお優しいプリンセス様なら、分かるだろ?」

「っ……」


 さらに下劣な脅し文句に、その優しい姫君は奥歯を噛んで様々な言葉を腹に押し戻すことしかできなくなる。せいぜい髪を掴んだ男を睨むくらいだが、魔法の使えない少女の眼光に怯む小心者の人間はここにいない。

 男は着の身着のまま飛び出したアンの学園制服に手をかけた。ブレザーとシャツを乱暴に引き裂き、純白の下着を容赦なく引き千切る。

 露になるは必然、幼い少女の豊満な双丘という背徳、王女の乳房という禁忌だ。


「ひゅ〜。まだガキの癖に良い育ち方してるねぇ。さぞ甘やかされて育ってきた乳だぜこいつは」

「……最低!」


 少女の生乳を下からクニクニ、プルプルと指で揺らす。豊満さを主張するように波を打つ己の胸にアンは赤面し、同時に下衆な輩に手厳しい言葉を返す。しかし、誰も少女の言葉など聞いてはいなかった。


「甘ちゃんおっぱいを厳し〜くしてやる前に、ちゃんと元のサイズは測っておかねぇとな」


 彼らは器具を取り出し、アンのそれらを胸に宛てがう。羞恥と怒りに苛まれたアンは、男が発した意味深な言葉の意味を聞き逃してしまった。


「Eカップか。見た目通り期待通り、ってところだな」

「乳輪は7.2cm。こっちは想像以上にデケェぞ」


 さらけ出した乳房の、本人すら知り得なかった生々しい数値を大々的に公表されて、彼女の心境は意図を察するどころではない。

 このまま乳房だけでなく全身を隈無く調べられ、そして次には彼らの……最悪の想像が頭をよぎり、気丈に振る舞っていたアンの目尻に涙が浮かぶ。怒りと悔しさと恐怖が入り交じった落涙は、ともすればサディスティックな嗜好を刺激しかねない。


「はっ、何泣いてんだ。これからひん剥かれて犯されるとでも思ったか? 妄想残念でした。そいつは俺らの領分じゃないぜ」

「え……?」


 思わず驚きの声がアンの口から零れた。裸にさせられ犯されるというのは、女が想像する最もポピュラーな陵辱手段であろう。

 一言で称するなら欲に忠実な変態たち、という印象しかもたらさない彼らが陵辱を否定した。なら、自分はこれからどうなるのか。まだ幼気な少女でしかないアンは、己が味わう淫獄の片鱗すら読み取ることが難しい。


「胸は立派でもやっぱガキだな。レイプを想像するようなマゾプリンセスには、特別に教えてやるよ……おまえはこれから、この胸でイク変態に調教されるんだよ」

「…………へ? 胸、い、イク?」


 意味が分からなかった。何となく想像したものでカァッと赤面を強くしたことを見るに、自慰の経験はあるらしい。逆に言えばアンにはそれしかなかった。


「そうだ。知ってるよな、エクスタシーってやつだ。とびきりの魔法をぶっぱなす何百倍も気持ちいい感覚が、この胸から溢れ出てくる……唆るよなぁ。まずは乳首だけでイけるようにしてやるぜ」


 確かに胸は女の敏感な場所だが、胸だけで性的絶頂を感じるなどアンからすれば荒唐無稽で、羞恥や怒りより先に呆れが僅かながら浮かぶ眉唾物の話だった。


「……あなたが、あなたたちが何を言ってるのか、言いたいのか。何を企んでるのか全っ然わからない。わかりたくもない……けど、絶対に思い通りにはならないから!」


 陵辱じゃないなら恐ろしくも何ともない。いずれマナリア王国が奮起し、戦争を有利に進めれば誰かがアンを助けに来る。それこそ、共に学園を飛び出してくれた〝彼女〟なら、親友の危機を捨て置けずにやってくる。無理をして欲しくない不安と、助けに来て欲しいという願望。

 下卑た異性に囲まれる絶望的な状況下で見出した希望は、少女に安直な反抗を選ばせた。ここで、せめて犯して欲しいと懇願していれば、彼女はある意味で救われたかもしれないというのに。

 それは全てを理解していなければありえない選択だ。気高き王女たるアンには決して視えない未来だ。

 故に彼女は、監獄とは名ばかりの雌牧場で淫猥な雌であることを思い知らされる――――――――




「ははは、私は乳首なんかで絶対にイカない! ってか? いいぜ。簡単に媚びるようじゃつまらないからなぁ……やれ」

「あ゛ぎっ!? う、ぐ、あぁ……な、なに、を!」


 不意に走った鋭い痛みにアンは目を剥く。術式封じの枷を嵌められた腕の辺りから発せられたのは、何かを刺され注入されるような感覚だった。


「すぐに理解できるさ。それよりも、絶対にイカないってイキったプリンセス乳首ちゃんに、俺らから贈り物だ」

「んひゃっ!? や、やだ、触らないで! いやぁ!」


 トロトロと粘り気のある液体が男の手に纏われると、それはアンの両乳首を包み込んだ。


「んっ、あっ、やぁ……!」


 触る。撫でる。擦る。抓る。とにかく色々なことを男の指は軽やかにこなしていく。身を捩って抵抗するアンだったが、手の拘束がある上に他の男に肩を掴まれてあっさりと動きを封じられては、乳首を嬲られることを止められるはずもない。

 他人に恥部を弄られ身の毛がよだつ。身体が恥辱で打ち震える。逆に言えば今のアンが感じるものはその程度だった。


「どうだ王女様。乳首でイケそうか?」

「……ふ、ふん。こんなの大したことない。ちょっとくすぐったいだけ!」

「あはは、言われてやんの。おい早く変われ、次は俺がやってやる」


 次の男が濡れた手でアンの乳首に触れる。また同じ、くすぐったいだけの感覚に少女は眉根を顰めた。


(大丈夫。このくらいなら、単に恥ずかしいだけ。全然耐えられる)


 それは不快感から来る表情、無意味にしか思えない不可解なことをする男たちを見て安堵の変化を感じたものでもあった。

 やっぱり陵辱しようとして、単に調教という体のいい言葉を使っただけなのか、ともアンは予想を立てた。これなら救いの手を待つだけでなく、枷を外して脱出する策を練る暇まであるかもしれないと。


 およそ一時間ほど経過した頃か。少女の浅ましいまでに愚かな考えは霧散していた。


「く、ふっ♥ ん、ぁ……は……ぁ♥」


 熱い。身体が熱く煮え滾っている。より正確に補足するのなら、乳房の先端が、度重なる粘液の付着でテラテラと光を艶めかしく反射した大きな乳首の熱に、アンは唇を噛み締めたおかしな顔で声を堪えていた。

 一時間のうち、最後の十分は手を出されていない。息を絶え絶えに身体を世話なく震わせ、豊満な乳房とその先端を揺らすアンを黙って、けれど楽しげに観察していた。


(やだ♥ これ……熱い♥ 熱いだけじゃなくて、もどかしいっ♥ は、早く触って……♥)


 熱がフツフツと溜まるばかりで辛い、苦しい。乳首が張り裂けそうなくらいビンビンに腫れ上がり、信じられないくらい下品な興奮を露にする。

 一時間前に見た豊満な乳房に比べて小ぶりな乳首とは雲泥の差だった。遂にはもどかしさに屈した願望をアンは抱いてしまう。


「頃合か」

「っ♥」


 ポツリと呟いた男が、ようやく調教の手を再度動かす。溜まった熱に焦らされていたアンは、解放されるという歓喜に一瞬だけ心を踊らせた。

 だが、男の手は乳首を摘みはしなかった。


 カリッ♥


「ぉ゛♥♥」


 カリッ♥ カリッ♥ カリッ♥ カリッ♥


「ほぉっ♥♥ ぉお♥ おん゛っ♥ お゛ォ?♥」


 弾くという激しさすらなく、勃起しきった乳首の先端に触れるか触れないかというギリギリを爪で引っ掻いていく。

 唇を尖らせて目を剥いたブサイク顔の王女は、一瞬だけ破裂しそうになっては引っ込んでいく快感の波に汚い吐息を零した。


「どうしたプリンセス。こんなのくすぐったいだけなんだろ? くすぐったいなら笑ってみせろよ」


 カリカリカリカリカリカリカリッ♥


「お゛ぉ゛ぉ゛ぉぉぉぉ!?♥♥ そ、ぞれ゛♥♥ やべっ♥♥ う゛ほおぉぉぉぉぉぉ♥♥」


 猛烈な熱、鮮烈な快楽。その両方が一瞬のうちに行き来をして、どっちつかずの感覚でアンの脳天をぐちゃぐちゃにした。


(ヤバいッ♥♥ これ♥ 熱いとか♥ 気持ちいいとか♥ そういう次元じゃ♥ ないッ♥ 感覚遮断の魔法♥ だめ♥ 使えないんだった♥ 魔法♥ 魔法魔法魔法♥ 魔法で乳首♥ 乳首乳首乳首ィィ♥)


 手枷を破壊した際、即時反撃が出来るように組み上げていた術式と魔法が粉々に弾け飛び、アンの頭の中は乳首のことでいっぱいになる。


「『うほー』って、笑い声ヤバすぎだろ。立場じゃないとは言ったけど、いきなり捨てすぎだろこのバカ王女」

「おいおい、相手は天才魔法使い様だぜ。それをバカはないだろ。ま、バカみたいな声で喘いでるけど」

「お゛っ♥ お゛っお゛っお゛っ♥♥ お゛ほぅ゛ぅ゛♥♥ やべっ、やべでぇ゛え゛……っ♥♥」


 解放するなら早く解放して欲しい。焦らすなら焦らすと言って欲しい。どっちつかず中途半端な乳首の刺激への苦痛は、腹の底から迸る下品な悲鳴になって現れた。


「さぁて、お次はこいつだ。上から下まで、あまりなく塗ってやるよ」

「ひっ!?」


 次いで男たちが取り出したのは、ビンいっぱいに注ぎ込まれたピンク色の怪しい液体だ。先ほどから使用されていた粘液とはまた異なるが、間違いなくアンの乳房に悪影響を及ぼすものだということは想像に難くない。


「な、なんでっ♥ 乳首で、イカせてくれるって…………〜〜っ!!?♥」


 だが、アンにとって肝心なのは〝次〟という言葉だ。確かにどちらかにして欲しいとは思ったが、発散してもらえないのは話が別だ。そんな願望が、少女の口からあられもない疑問を形にさせた。

 何を口走ったかを自覚して慌てて口を噤んだアンだが、一度飛び出した言葉をなかったことにはできない。


「へぇ〜〜。俺らの言葉をいちいち信じてイカせて欲しがるなんて、チョロい女だなぁ」

「てか、もう乳首だけでイけるんだから嘘は言ってないぜ。だから、わざわざイカせてやる理由もないわけよ」

「どうしてもイカせて欲しいなら『マナリアの淫乱マゾプリンセスのバカデカ乳首をイカせてください』くらい言ったらどうだ、ギャハハハ!」


 無論、男たちが聞き逃すという都合の良いこともなく、勃起乳首を照りつかせた少女の卑猥な哀願が嘲笑を浴びる。


「い、言うわけないでしょ! 私は乳首でイキたくない、イカないから!!」

「ならいいじゃねぇか。乳首以外の場所なら、お望み通り存分に絶頂我慢できるんだからよ」


 その通りだ。たとえ、怪しげな液体がたっぷりと塗られた手のひらが、豊満な乳房を襲おうとも、売り言葉に買い言葉で放ったアンの『イキたくない』という宣言は果たされる。


「ひっ♥ いやっ♥ やめてっ、いやぁぁぁぁぁぁぁ!!♥」


 王女故に、少女であるために『イキたい』などという本音は語れない。されど悲鳴を耐えれるほど大人びてもいない女の叫びが部屋に響いた。





 狭くて苦しい部屋の空気が、濃厚な汗を吸い上げて新たな臭気に生まれ変わっていく。


「ふーっ♥ ふーっ♥ ふぅぅぅぅぅ♥♥」


 液体の発汗作用で玉のような汗が全身に浮かび、それが胸肌をすべる感覚で特に反応し身悶えする。立っていられるのが不思議なほどに激しく痙攣するが、天井の鎖と繋げられた後ろ手の枷が、否が応でも少女を立ち上がらせている。

 あまりに煩く喚いたためか球体状の枷を噛まされた口からダラダラと涎が吐き出され、それもヌラヌラと白磁に煌めく乳房に滴り、一滴の玉汗と混ざりあって乳首に行き渡った。


「ん゛お゛ッお゛ぉ!♥♥♥」


 乳首を玉汗が滑り落ちる。たったそれだけでアンは惨め極まりない濁声を上げ、ビクンビクンと裸体を跳ね上げる。

 ブーツとニーソ以外を剥ぎ取られた少女の身体は美しくも卑猥に染まる。クビレた腰を艶めかしく滑る汗が。乳房と相反する小ぶりな尻に浮かぶエロティックな粒の汗が、そう思わせる。

 力無く、だらしなく開かれた股間の薄い茂みがべっとりと濡れてムワァと雌の匂いを発している。触れられもせず分泌液の糸を引いた膣穴など、突っ込んで犯してくださいと言葉なく懇願しているかのようだ。


「んぎォ♥ ごっ♥ お゛ぉぉぉぉん゛♥♥ ほ、ほっ、ほおぉぉぉぉぉぉ♥♥♥」


 しかし、調教開始から半日あまりが経過してなお、誰も王女の秘部には目もくれない。アンが『イキたくない』と宣言してから十一時間、乳房を握られながら乳輪をねっとりと液体が絡みついたブラシで擦られても、プリンセスマナリアは一度も絶頂させてもらえていなかった。


 ごりゅごりゅごりゅ♥ ぐにゅぐにゅぐにゅ♥


「お゛ォ゛ッほぅ゛♥♥ う゛、う゛お゛お゛お゛♥♥♥ ぬ゛お゛ッほお゛ぉ゛ぉ゛♥♥♥ あ゛お゛ーーーーーーッ♥♥♥」


 摘めるほどぷっくら赤く腫れた乳輪をブラシで激しくゴシゴシと擦られ、アンは白目を剥いて雄叫びを上げた。だが気を失うことは叶わない。数時間前から完全に限界を迎えた乳首が、イクまで逝くなと彼女の脳に命令を下して覚醒状態を維持している。優秀な脳は身体の果てしなく、はしたない情欲をしっかりと受け止め、正常な形で稼働する。

 乳首の根元でありながら、乳首に触れずに済むほど肥大化した乳輪は男たちにとって都合がいい。乳首の間際をゴシゴシと。乳首を囲む乳輪をガシガシと。疑う余地もなく媚薬であろう液体を乳房の内側まで染み込ませるかのように荒々しく、だがイカせないように丁寧に塗りたくっていく。


「そろそろ放置して飯行くか」

「っ……!♥」

「あ、おまえは別の意味で放置だけどな」


 微かな希望が見えた。それは、冷静に考えれば希望でも何でもなく、絶頂できずに自らの汗で悶え苦しむだけのものだ。それでも久方ぶりに聞いた男の声にアンは目を見開き、続いた言葉にポタポタと涙を流す。

 アンの腰より低いテーブルが目の前に置かれ、さらにその上に二つの壺が設置された。少女の豊満な乳肉より入口は狭く、中は大きい。嵌め込んだのならちょうど良さそうな二つの壺の中には、乳首と乳肌に塗りたくられたオイルやローションを混ぜ合わせたような液体が、ひたひたに漬け込まれている。

 意味を理解したアンの顔色が真っ青になる。言葉を発せられない少女だが、恐怖は十分に伝わってくる。そんな少女の後頭部を、乳房を掴んで壺に入るよう彼らは前屈みにさせた。


「ん゛ん゛っ、い゛ぁ゛ぁぁぁぁぁぁっ!♥」

「さっさと入れよ。でないと飯を食いにいけねぇんだ、よ!」


 ぎゅぽんっ♥


「お゛ッ♥♥」


 乳房が細く歪んで音を立て、壺の内側へ納められた。壺穴の僅かな隙間まで、豊満な重量を受け止めて溢れた液体で浸される。


 ジュウゥゥゥゥゥゥゥッ♥


「お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛ーーーーーーーーーッ゛ッ゛ッ゛♥♥♥」


 それは生温い液体であるはずだが、肌が焼けるような音がした。


「これ、普段使ってるやつの何倍だっけ?」

「原液同士を混ぜてるから……まあ、俺らでも触ったらヤバいかもな」

「ん゛ォ゛ォ゛ッ!?♥♥♥ お゛、お゛、ほォ゛♥♥ ふぐっ、う゛ぅぅお゛ぉ゛ぉ゛♥♥」

「んなことより飯行こうぜ。腹減っちまったよ。俺としたことが夢中になりすぎたぜ」


 コーティングをより分厚く、淀みなく、均一で完璧なモノにする液体の濃度は、天才児のアンでも想像できない。少なくとも、意識があるのに思考ができないほどの快感ということは理解できた。

 すっぽりと壺に嵌った乳房は引っ張り出すことができず、固定されたテーブルと壺を崩すこともできない。中で波を打つ液体に乳房、乳輪、乳首が揉まれて刺激され、どうしようもなく声が零れる。脳髄が焼き尽くされて、術式を展開するどころか術式そのものを忘れ去る。それがどうでも良いほど気持ちよくてもどかしい。


「お゛ぉ〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥」


 男たちが部屋から去っていく中、アンは爪先と首をマヌケに反って喘ぎ散らかすことしかできなかった。


「う゛う゛……お゛おぉぉぉぉぉぉ……ん゛ホお゛ォォォォォ゛ッ゛!!♥♥♥」


 ――――およそ四時間。昼食にしては長すぎる時間、アンは発狂し我を忘れてしまいそうな壺媚薬責めに泣き叫ぶ。

 男たちが扉を開ける頃には、部屋は彼女の匂いで染まりきっていた。内股でガクガクと震える下半身から放尿混じりの愛液が吹き出し、前屈みで壺の中へ差し出すように入れた乳房の根元が出来もしない脱出を試みて、無様に伸び縮みをしている。

 発狂に耐えられず、男たちが帰ってきたことにも気づかないアンを見てひとしきり笑った彼らは、手枷と天井を繋ぐ鎖を解いて、少女の裸体と乳房の根元を掴む。


「よーし引っこ抜くぞ。せーの!」


 ズリュッ♥ ズリュズリュズリュズリュリュリュッ♥ ギュッッッポンッッ♥


「う゛ッホォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛!!?♥♥♥」


 複数人でやっと壺から引きずり出せた乳房は『どっったぷんっっ♥』と凄まじい勢いで暴れる。鎖の支えを失っていたアンは、壺から乳を引っ張り出された反動で背中から床に倒れ込んだ。


 ベチンッ♥


「お゛ぎっ!?♥♥ お……ぁ……?♥」


 倒れた勢いを付けた乳房がアンの顔面を強打した。イッていないことが不思議なくらいの快感と、とある疑問でアンの思考は覚醒を果たした。

 壺に乳房を漬けられていた数時間、アンは覚めぬ悪夢を見続けていた。だが、その悪夢の時間が現実であることを、少女は己の乳房によって思い知らされた。


「……んぶお゛ぉぉぉぉぉ!?♥」

(な、なにこれ! 私の、おっぱい……デカすぎ、ヤバっ、でっかいぃぃぃぃ!!?)


 アンの豊満な乳房は、たった一日足らずでありえない変貌を遂げていたのだ。それは彼女が内心とはいえ、語彙力のない馬鹿みたいな反応をしたことからも明らかだ。

 勢いよく顔面を殴打できるほど巨大なおっぱいは、推定Uカップは下らない。十段階は数値を飛ばし、顔より遥かに大きいどころかまともに腕を組むこともできないかもしれない。よく壺が割れずに済んだと驚きすら感じる超乳に成り果てていた。それは豊満で美しいに留まっていたアンの乳房を、下品なまでに巨大なデカ乳と評価を改めなければならないものだった。


「ん゛っ、ん゛ん〜〜〜っ♥♥」


 媚薬水から引き上げられたUカップの超乳は当然のように重力の影響を受ける。アンの細い腹肉に納まらない大きさは当たり前だが重い。下手をすれば、自分の体重が一気に二倍は膨らんだ少女が立ち上がるなど不可能だった。

 後ろ手を支えにしようとすると手首が激しく痛み、腰はガクガクと震え、両脚は産まれたての子鹿にすらなり得ない。


「ははははは! プリンセスマナリアじゃなくて、プリンセスメスウシって名乗った方がいいなこりゃ!」

「やっとこの監獄に入れる資格を得たってわけだ。おい、連れて行くぞ」


 そこまで無様惨めに、自分の両脚で立てなくなってようやくアンは監獄の囚人たる資格を得た。

 重い胸を携えた少女を複数人で引きずって、彼らはある拘束器具の元へ連れて行った。


「――――ん゛お゛お゛ーーーッ゛!!?♥♥♥」


 アンは何をされたわけでもなく鼻水を噴いて叫び散らす。

 彼女はただ、手枷を何十倍にも巨大化させ〝壁〟にしたような拘束具に下半身を埋め込まれ、両腕を腋を見せつけるようなバンザイの格好で背中の壁に手枷の代わりに嵌め込まれた。

 たったそれだけで、強いて言えば上半身の特に乳房が目立つように反った姿勢を強制されていた。問題があるとすれば、凄まじい質量である乳房が上半身の支えを失って、地面に思いっきり垂れてしまっていることか。

 長く垂れ下がった乳はもう一つの身体と変わらない。それを上半身の力だけで無理やり支えさせられれば、アンが苦痛の悲鳴を上げるのも仕方がない。ギチギチと根元から千切れていきそうな苦痛。伴って生じる発汗。それが乳肌に滴る快感。イッてしまいそうな痛みと快感、けれど絶対にイけない。

 乳房は絶頂を封じ込めるように張り詰めている。ビクビクと常時肌を痙攣させ、解き放たれることを望んでいる。それは手のひら並に大きいパフィーニップルもどきの乳輪と、何より親指より太くて長い乳首に触れて貰えなければ発散できない。


「立ってられないお姫様のために用意してやったんだ。有難く居座るこったな」

「っ♥ っ……♥ っ♥」

「さあ、囚人労働の時間だぜ」


 上半身が引き千切られそうな疲労感だけでも辛いというのに、ここからまだ先があるのか。

 もしアンの意識が朦朧としていなければ、そう悲観にくれていたことだろう。しかし男たちに聞けば案ずることはないと返したはずだ。

 ここから先も、アンが何かをする必要はない――――デカ乳に蓄えたモノを吐き出すだけだ。

 男の一人がアンのデカ乳に手を近づけた。複数人で揉みしだいても余りある面積の乳肌だが、彼はあえてその先端だけに狙いを定める。指より太いデカ太乳首へと。


 ピンッ♥


「お゛オ゛ォ゛ん゛ッ゛♥♥♥」


 指で弾かれただけでアンは獣如き雄叫びを上げた。乳首の先から稲妻が脳天を貫き白目を剥く。


(イッ、イッ……♥ だめ♥ これ……はれ?♥ 私の中から、なにか……?♥)


 それでもイキかけるに留まったアンだが、今までと違う感覚に思考をほんの少しだけ動かす。

 刹那の快感と共存した虚脱感。初めて感じるものだったからこそ、それは〝駄目〟なモノだと分かった。快楽の処理を諦めた脳でも、馴染みあるモノが吐き出される虚脱感は理解できた。


「ほら、見ろよプリンセス。濃いのが一端に出てきたぜ」

「んお……っ!?」


 乳首を弾いたばかりの指が白い液体を滴らせていた。乳房を妖艶な輝きで照らす媚薬ではない。もっと濃くて、白い体液だ。

 少女でもそれがどこから出て、どんなモノかは察せられた。常識的な人間なら知っていて、常識的な観点からは信じられない――――アンの乳首から噴き出た母乳だ。


「安心しな。お姫様の処女には指一本触れてねぇ……どんなに快感で頭が飛んでも、あんたならこいつが何なのか分かるはずだろ?」


 母乳とは妊娠した女性が発するもの。妊娠どころか異性と交わったことのないアンに無縁の事象が発生したということは、相応の理由がある。

 ありえないほど急激な乳房の肥大化。噴乳時の虚脱感。薬品類の肉体変化だけでは説明できない現象、意味の紐付けが出来てしまったアンはおぞましさに身体を震わせた。


「――――そうさ。この呆れるほどデカい胸は、あんたの魔力で出来てるんだ」


 比類なき魔術の才を持つ学園の華、プリンセスマナリア。彼女の魔力総量、及び回復量は常識では測り切れない。

 その結果がUカップの超乳だ。膨大な魔力の全てを母乳に変換するに当たり、これだけの重量が必要だと判断された。千切れんばかりの乳房はアンの素晴らしい才能を象徴しているのだ。品性を感じない卑猥な形で、だが。

 そして彼女が感じた既視感、慣れ親しんだ感覚の正体は魔力使用時に起きる独特の虚脱感。虚無感と言い換えてもいいそれは、どれだけ膨大な魔力を持っていても身体が感じる。彼女に身に覚えがないはずがなかった。

 魔力を母乳、乳房を術式と置き換えれば、これは紛うことなき魔法だ。プリンセスマナリアの母乳生成魔法は、比類なき牛姫としての才覚を知らしめた。


「これだけデケェのは俺らも初めて見る。総量は申し分ないだろう……あとは質だな。あんたの魔力は、どんだけ高品質なミルクになって、国の助けになるんだろうなぁ」

「ふ、ふーっ!♥ んんーっ!!♥」


 男の言葉が意図するものは容易に、幾つも想像できる。アンは嫌だ嫌だと首を振るが、重すぎてろくに揺らすこともできない乳房は、詰め込まれた魔力母乳を吐き出したいとパンパンに張った姿を正直に晒している。どちらを信じ、行動するかなど考えるまでもない。

 樽のジョッキを携えた男が、アンの右乳房の乳輪を手で囲むように掴む。乳輪すら大きすぎて指の輪では足りない。


「う゛お゛っっ♥♥♥」


 これから何度聞くことになるか想像もできない濁声が涎と共に噴き出す。そんなことが、量が些細に思えるモノが、引き絞られたアンの乳房から四散した。


 ぶりゅぶりゅぶりゅうぅぅぅぅ♥ どぼどぼ♥ どぼどぼどぼぉぉぉ……♥


「ん゛ぼお゛ぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっ♥♥♥♥♥」


 普通の噴乳とは明らかに異なり、男性の射精すら上回るであろう濃密な射乳と呼べる代物。

 勢いよく噴き出した魔力母乳(ミルク)は片乳のみだと言うのにジョッキを瞬く間に満たし、溢れて飛び散る。それでも勢いは全く留まらず、秘所から滴るモノより濃く長い淫汁が糸を引く。

 一杯のジョッキを極上魔力の特濃ミルクで満たす間に、アンは焦らしに焦らされた絶頂を指で数え切れないほど感じた。


(ぎ、ぎぼぢい゛い゛い゛い゛い゛っ!!♥♥♥♥♥♥)


 脳天が常に絶頂を衝く。回数云々の話ではなく、アンは母乳が噴き出る間はイキ続ける。搾乳される、張り詰めたモノが解放される得も言えぬ感覚に全てが溶けて淫猥に染まる。

 もし口枷がなければアンは思ったことを同じように言葉にしていた。どっちつかずだった快楽ともどかしさが一緒くたに束ねられ、死んでも良いと本気で思えるエクスタシーになる。


「お゛っ、お゛ぉぉ……お゛ぉ゛……♥♥♥」

「さぁて、プリンセスマナリアのミルク、有難く味見させてもらうぜ」


 暴力的な噴乳絶頂の余韻に白目を剥いたまま戻ってこないアンを尻目に、男は樽のジョッキから溢れる母乳で喉を潤した。

 一杯で相当な量があるのだが、男の喉は構わず胃に流し込んでいった。上手い、と喉の動きだけで読み取れた。


「……ふはぁ! 美味ぇ……それに、全身に力が漲ってくるぜ!」


 空のジョッキを放った男が満足気に言う。ミルクの味は言わずもがな、全身に力が漲るという表現もあながち間違っていない。いいや、寧ろそちらが本命だ。

 優れた魔法使いから生成された魔力母乳は、魔術を扱う者からすれば喉から手が出るほど欲しい一品だ。分析すれば純粋にその者の才覚を知れるだけでなく、取り込めば己の力となる一種の増強剤の役割を果たしてくれる。


「おい、俺にも飲ませろ!」

「一人で全部飲み干しやがって。もう一回絞れよ!」


 極上特濃ミルクに男たちがこぞって手を伸ばす。少女の人生を終わらせ、比類なき才覚の魔法使いを〝魔力サーバー〟にしたことに何の罪悪感もない。

 そして、敵国に与する装置にされるという尊厳の陵辱を受けたアンは――――――彼らが母乳に群がる光景にゾクゾクと身体を震わせた。


「んお゛ぉ゛♥♥♥♥ おぉぉぉぉぉ♥♥♥♥」


 ぶりゅぶりゅぶりゅうぅぅぅぅ♥ ぶびゅりゅうぅぅぅっっ♥


 今度は左の乳房からも特濃ミルクが噴射した。絶頂の余韻でイッた。彼らが己の魔力に群がる〝興奮〟でイッた。

 天にも登れそうな解放感が王女の何かを破壊したのかもしれない。彼女の思考は浮き上がって戻ってこない。

 もう一度搾って欲しい。メスウシのプリンセスという渾名が、マゾ王女という侮蔑が、誰より何より似合う願望の目覚めにアンは堕ちた。


「はは。このマゾプリンセス、勝手に噴いてイッてやがる」

「笑ってる場合かよ。さっさとジョッキ用意してねぇと無駄になるだろ」

「無駄になるくらいはあるだろ。へへ、今日はマナリア王女様のありがた〜いお母乳で乾杯だな」


 媚薬が塗り固められ、垂れ下がる乳の先端に手が殺到する。乳首だけでイケるようにしてやる、という宣言は履行されているのだが。


 ぶりゅっ♥ ぶりゅぶりゅぶりゅぶりゅぶりゅりゅりゅうぅぅっっ♥♥♥♥


「お゛ッほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっっ♥♥♥♥♥」


 それがどうでもいいと思えるくらいに、乳首でイキ恥を晒す敗戦マゾ王女として、アンは生まれ変わった。





「お゛ぉッほおおぉぉぉぉぉぉッ!!?♥♥♥」


 その囚人の目覚めは必ず野太く下品な叫び声から始まる。品性下劣な声の持ち主を、学園の華と呼ばれたマナリアの王女と思うものはいないだろう。

 床に向かって垂れ下がる長く大きな乳房を揺らしてアンは目覚める。目隠しで閉ざされた視界の中で、明滅する電流の解放を望む。


「だしてぇ♥ 搾ってぇ♥ はやくおっぱいださせてぇぇぇぇぇっ♥♥」

「はいはい。今日も騒がしいねぇ。本当に王女様なのか?」


 アンが知らない男の声がした。当番制で、彼女を調教した男ではないのかもしれない。どうでもいいから早く搾り出してと彼女は叫ぶ。

 男はアンの官能的な叫びに対し、のんびりと巨大な樽を置いた。超乳に負けないサイズの樽は、乳房を考慮に入れなければ小柄なアンを丸々収納できてしまう特大の許容量を持っている。

 それを乳の下に敷いた男は、ようやくアンの乳房に目を向けた。


「あぁ、勝手に漏らさないようニップレス貼ってあるって話だったな」


 指より長く太い乳首がバツ印を描くように貼り付けられたニップレスで推し留められている。夜間に魔力が回復した後、さっきのように出したくなるまで張り詰めた乳首が母乳を独りでに吐き出さないための措置だ。


「外すぞー」

「ま、待って♥ や、優しく剥がして……♥」


 バリバリッ、ベリベリベリィッ♥


「イ゛ッ゛!?♥♥♥ お゛っ!♥♥♥ ち、ちくびどれぢゃう゛ぅぅぅぅぅぅ!!?♥♥♥♥ イ゛ィ゛ーーーーー!!?♥♥♥♥」


 奇っ怪な悲鳴が迸るほど乱暴に剥がされたニップレスの下から、アンの乳首が『ブリンッ♥』と下品に踊りながら現れた。

 太さ、長さ共に男性の親指でさえ比べ物にならない。


「確かこうするんだったか」


 カリカリカリカリカリカリッ♥


「お゛っ♥♥ 乳首イクッ、イグ〜〜〜〜〜ッ♥♥♥♥」


 爪の先で乳首を引っ掻き回されてアンが果てを宣言する。かつて『イカない』と宣言した乳首は、爪の先にぴちゃぴちゃと卑猥な音を立てさせる淫汁を噴き出しながら即イキする雑魚乳首になっていた。

 イキながら母乳を散らすアン。だが、その母乳は昨日の残りカスだ。男性器の先走り汁にも似たモノを出し切ってから、アンの労働義務が始まる。

 もっとも、先述した通りアンが動く必要は皆無だ。


 ギュッッッ……ぶびゅううぅぅぅぅぅ♥♥♥♥


「お゛ほおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ♥♥♥♥♥」


 彼女はただ。


「ん゛ほおおおおおおおおおおーーーーッ゛♥♥♥♥♥」


 張り詰めた乳房を絞られて。


「お゛っお゛っお゛っ♥♥♥♥ イグッ♥♥♥♥ でりゅ♥♥♥♥ ひお゛っ♥♥♥♥ おっぱいしぼられりゅうぅぅぅぅぅぅぅぅぅ♥♥♥♥」


 魔力母乳を搾り取られて。


「んほおぉぉぉぉぉ♥♥♥♥ おほぉぉぉぉぉ♥♥♥♥ 頭おがじぐなり゛ゅう゛ぅぅぅっっ♥♥♥♥ お゛っぱいイグゥゥゥゥゥゥーーーーーーッ゛ッ゛!!♥♥♥♥♥」


 イキ続けるだけでいい。樽がいっぱいになって入れ替わり、満タンになって入れ替えられ、溢れ出て取り替えられて、それでもミルクを搾られ出し続ける。

 出したくないと思っても、出さなければ苦しい。否、アンはもう出したくないとは思っていなかった。


「う゛ほ゛お゛おぉぉぉぉぉぉほおぉぉぉぉお゛ッ゛!♥♥♥♥ でない゛ィ゛♥♥♥♥ もう゛っ、だせない゛ぃぃぃぃぃ♥♥♥♥」


 ミルクを出したいと、楽になりたいとしか思わないマゾ王女が嫌だと唯一懇願するのは、張った乳房を握りしめて絞っても出にくくなった時だ。

 如何に優れた魔力量といえど、毎秒イキ続けて溢れ出るミルクを出しっぱなしで回復が間に合うはずがない。

 そういう時は素直に休ませる……のではなく、一滴も出なくなるまで、専用の器具で搾り取る。


「う゛お゛ぉぉぉぉん゛ッ!!?♥♥♥♥ ぞれ゛ッ゛♥♥♥♥ ぎゅるぎゅるむ゛り゛ィ゛ィ゛♥♥♥♥ あ゛〜〜〜〜ッ♥♥♥♥ ぁ゛〜〜〜〜〜〜〜ッ゛♥♥♥♥ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ゛♥♥♥♥♥」


 中にブラシがびっしり生い茂った搾乳器を乳輪こごと乳首に取り付けられて、回転刺激されながらその日に取れる魔力ミルクを回復分ごと根こそぎ搾乳させられる。

 そうして文字通り精根尽き果てるまで行われる搾乳労働を終えたアンは、乳首をニップレスで固められて失神し。


「あ゛お゛ッ♥♥♥♥ ほおぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーッ゛♥♥♥♥♥」


 張り詰めた乳房の悲鳴を叫んで、再び搾乳労働に勤しむ。

 限界まで搾乳され、母乳が張り詰めて失神から目覚め、再び限界まで搾乳される。気を失った時間、当然のように意識はない。それ以外の時間は全て苦しくも気持ちがいい搾乳に回される。

 監獄と彼らは言った。しかし、アンは全く別のものを浮かべた。そう、これではまるで。


「今日もしっかり出せよ、メスウシ姫――――テメェの母乳が大事な国を滅ぼすまでな」


 牧場。王女を牛の代わりにした、メスの牧場だった。







「おい、聞いたか。あの人間もどき、やっと捕まったらしいぞ」

「ようやくか。竜族だかなんだか知らないが、うちの国で暴れた挙句、散々逃げ回ってくれたからな。こっちでたっぷり開発してやろうぜ」

「ひひ、アンはどこ。アンをどこに連れて行ったのってうるさかったからな。感動の再会が楽しみなんじゃないか?」


 繰り返される搾乳に時間の感覚がなくなり、虚ろな意識になった。

 乱暴に洗い流されるだけの身体は手入れを受けられず、腋の毛が轟々と生い茂った。壁に埋まった下半身の尻穴は栄養剤を流し込まれるだけの器官になった。首にアンが想起した牧場の牛を思わせるカウベルの首輪が付けられた。母乳を吐き出す乳房は許容量と回復量が鍛えられ、身体より大きいZカップの乳房へとまた成長した。

 無様なメス牛。プリンセスメスウシ。王女に有るまじき下品マゾな少女に成り果てるほどの時間が経った頃、その鼓膜を楽しげな語り口が震えさせる。


「ああ、そういえば。マナリアで敗戦国のパレードをやるって話、聞いたか?」

「なんだそりゃ!? うちの国は傍若無人にも程があんだろ」

「いいや。横暴で晒されるのはこいつだよ。なあ、愛する国民の前で母乳を搾られたいだろ? 悪逆の暴君姫として――――プリンセスマゾ様」


 アンの乳房が撫でられる。乳首と言わずに乳肌だけでイケる少女は、鼻輪の付いた惨めな美貌を蕩けて歪ませながら応えた。


「はいっ♥ マナリアの淫乱マゾプリンセス♥ 売国姫のバカデカおっぱいから♥ ミルクを搾り取ってください♥」


 歯を食いしばって耐える惨めだが高貴な姫はもういない。無様で下品なメスウシの王女が、民を貶めたと卑下する売国姫が、魔力母乳を披露したいと言うならば――――――プリンセスの物語は幕を引き、品性下劣な家畜の物語が幕を開けるのだろう。