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いつもご支援ありがとうございます。上位プランが進捗7割で完成させ損ねてしまったので、とりあえずは通常更新をお届けします。

以前依頼で書いたガンダムSEEDDESTINYのカガリです。ラクスで書いたりした洗脳物になります。めっちゃ楽しかった。好きなSEEDヒロインは本当に洗脳ネタが楽しいの何のって。

今回も無様お下品な洗脳シチュです。お楽しみいただければ幸いです。


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「……っお゛!?♥」


 カガリは激しい微睡みの中から、鮮烈な衝撃を受けて目を覚ました。

 気づけば彼女は裸で、無機質な部屋に手足を磔にされて拘束されていた。X字に縛られた手足は、剥き出しになった恥部を何一つ隠し通すことができない。男勝りな獅子の娘が、程よく膨らみ形の良い美乳や薄く整えられた陰毛を晒し、評判に見合わぬ女らしさを保っているのは、偏に彼女が心に想う者がいるからだろうか。


「な、なんだ、何をしている! クソッ、ここはどこだ、放せぇ!!」


 事の詳細を明かす意味はない。カガリとてそのようなことを気にしていられる状態ではなく、衣服を剥かれた肌を薔薇色に染めながら、力を込めて拘束を振りほどかんとした。

 だが、機械による拘束はナチュラルの女が力を込めたくらいで緩むような強度ではなかった。カガリの抵抗は徒労に終わり、そして無駄に吠えたその口に全く別の機械が挿入された。


「ん゛ん゛っ、お゛ごっ、お゛ぇ゛ぇ゛っ!?」


 透明なチューブがカガリが開いた口を、より大口に拡張する。舌根を滑り、喉奥を制圧する。

 カガリは吐き気に見舞われて嗚咽し、滂沱の如く涙を流す。けれど、彼女に対する機械の仕打ちは粛々と進む。

 チューブの中を駆け下りていく白濁の液。見るからに粘り気のあるそれが、透明な管を真っ白に染め上げる勢いで流れていった。当然それは、カガリの喉の奥へ強制的に送り届けられる。


「お゛ほ゛ぉぉおおぉぉぉぉぉっ゛!!?」


 胃に吐瀉物が押し戻される。そんな感覚にカガリは品性に欠けた呻き声を吐き出した。チューブの固定で顔が振り乱せない分、身体を捻って上下させ、胸を揺らし尻で拘束台をべちんべちんと叩く。もちろん、それによって引き起こされるのはカガリの無様で惨めな動きだけで、彼女に降りかかる不幸は何も変わらない。

 その上、チューブが微細な振動を開始し、理解不能の感覚にカガリは思考を忘れ、ただ苦しみに言葉にならない声を上げる。


「ん゛お゛ぼおぉぉぉぉっ♥♥ お゛おっ゛♥♥ うぶお゛ごお゛ぉぉぉぉぉっ♥♥♥」


 否、苦しみばかりではない。叫び上げるその声音は、一国の主とは思えないほど惨めで無様なのは言うまでもない。だが、無様な声に官能の色が混じりあっていることも容易に窺い知れるほど、カガリはよがり狂っていた。

 当人さえ理解しきれぬ感覚だった。息ができないくらい苦しいはずなのに、振動が増すにつれて息が詰まる白濁液が〝甘美〟に思えてきた。口内の意味を書き換えられたように。あるいは意識の喪失による脳の逃避が引き起こした錯覚だったのか。


「ん゛お゛ごおぉぉぉぉぉぉ……っっ♥♥♥♥」


 どうであれ、カガリの意識は白濁に呑まれて失われた。





「っ――――はぁ、はぁ、はぁ……」


 オーブ連合首長国代表、カガリ・ユラ・アスハは悲鳴にも似た息遣いで飛び起きた。

 ぐっしょりと濡れたシャツが煩わしく、無意識のうちに脱ぎ捨ててしまう。待遇故に個室だったことが功を奏したが、もし彼女の護衛が付いていれば苦言を呈されるどころではなかっただろう。


「はぁ、はぁ……ゆ、夢、か」


 しかし、カガリの焦燥は、それほどまでに〝悪夢〟が凄惨だったという証左だ。汗がたっぷりと染みた金色の髪をかき上げ、カガリはようやく息を吐いた。

 恐ろしい悪夢を振り払うように首を振って時間を見る。ハッとなった彼女は、慌てて部屋のシャワー室へ飛び込んだ。悪夢のせいで時間が差し迫るほど寝入っていたことに気づいたのだろう。

 人と対面できるよう身なりを整えたカガリは、オーブの執務服に着替えてブリッジを目指した。


 そう、カガリが滞在しているのはオーブではない。


「すまない、遅れてしまったか」

「いいえ。定時には十分間に合っていますよ、アスハ代表」


 そのオーブへと向かうZAFTの輸送艦に揺られ、彼女は広大な宇宙で祖国を目指しているのだ。

 ブリッジに飛び込むように入ってきたカガリを出迎えたのは、この輸送艦の艦長だ。容姿の清潔感もさることながら物腰が柔らかく、部外者のカガリに様々な便宜を測ってくれている。ただ、一国の首相におべっかを使っている、というほどではなく、輸送中はカガリが気にしすぎないくらいの待遇に留めていた。

 男の笑みと気遣いに感謝しながら、カガリは艦長席の隣に誂えられた席に着く。


「オーブまであとどのくらいだ?」

「まだ一週間以上はかかる計算です。戦闘の影響で、迂回路は慎重に定めなければなりませんので」

「そうか……」


 無理を言うなら極力早くオーブへと向かいたいが、彼女は無理と分かっていることをわざわざ口に出したりはしない。本当に間違っていることを感情のまま口に出しても、艦長を困らせてしまうだけだと。


「皆、戦っているのだな……また」


 戦闘の影響という言葉にカガリは眉根を顰め、悲しげに呟いた。

 彼女が輸送艦に乗ることになったきっかけ、アーモリー・ワン襲撃事件。各地では、その動きに呼応したように戦火が急速に広がりつつある。

 奪取された最新機の行方を追っていたZAFT艦ミネルバも、独立部隊の地球圏防衛に組み込まれた。そのため、カガリはZAFTの輸送艦を手配してもらい、一人オーブへと向かっていた。


「この二年、平和のために奔走してきた代表には辛い時代かもしれません……心中お察しします」

「いや、辛いのは私ではない。戦火に巻き込まれる国民だ」


 もう二度と国を焼かせはしない。その決意で護衛であるアレックス――――前大戦の英雄アスラン・ザラをミネルバに同行させた。

 首相として父に大きく及ばぬ未熟者なれど、平和のために尽力する志は同じだ。自分は自分に出来ることをするため、カガリは一刻も早くオーブへと帰還しなければならない。

 ただその間、輸送艦にVIP待遇で揺られているだけ、というのは行動派のカガリからすれば我慢ならなかった。彼女は艦長に頼み、見聞を広げる意味も込めて艦内の色々な業務を手伝わせてもらっていた。

 戦闘艦ではなく輸送艦であるが、最新鋭艦のミネルバとも異なる多くの設備を積んでいる。過去、モビルスーツの操縦経験を持つカガリとしても、興味を引かれる部分が多かったのが幸いだ。


「しかし、代表がモビルスーツの操縦まで出来るとは驚きでした」

「いやなに、前の大戦で少しな。齧った程度だ」


 身内の前では鼻高々に語りそうな功績も、自分を一国の首相と見ている相手の前では気恥ずかしげになるものだ。代表が自らMSのパイロットになり戦うなど前代未聞。大っぴらに自慢できるものではなく、男の感性が寛容であることが伝わってくる。

 艦長はカガリの意思を最大限尊重してくれている。それは非常に有難いことで、数日の付き合いではあるが既に深い信頼を置いていた。


「ふふ、ご謙遜を――――しかし代表、そのお召し物は堅苦しい。ここでは全て脱いでいただいて結構ですよ」



「ああ、確かに艦長の言う通りだな。お言葉に甘えさせてもらおう♥」


 ただ、人前で服を脱いで全裸になれと〝命令〟されて受け入れるほどの信頼はない。いいや、たとえ彼女からどれほどの信用を得られたとしても、人としての感性や羞恥が残っている以上、男の命令を即座に受け入れる人間を作るのは不可能に等しい。それこそ、洗脳されでもしていなければ、だ。

 男の言葉に易々と了承したカガリは、無重力に浮きながら執務服を紐解く。シャツやズボンが辺りに散らばっていき、水色の下着まで容易く放り出されれば、厳粛なブリッジに端正な顔立ちをした女の裸体がさらけ出された。


「ふぅ、服がないと気持ちがいいな♥ 今朝妙な悪夢を見てから暑苦しくて敵わなかったが、これでかなり楽になった♥」

「ええ、ブリッジで代表が全裸になるのは〝当たり前〟のことですから。それにしても、悪夢ですか」

「ああ……あまり覚えてはいないのだが、な。少し気が張り詰めすぎているのかもしれないな」

「そうですね。各地で開戦の兆しが見えてくると……」


 適当に話を合わせつつ、艦長はカガリの裸身を舐めるように見やる。何度見ても、鮮やかなくらいバランスが良い。スレンダー気味な身体は、大国の代表と呼ぶには幼すぎる。けれど、女として見るには十分に豊満だ。

 それに――――足りないならば付け足してしまえばいいと、男は深夜の〝悪夢〟を思い起こして笑った。正確には、カガリが悪夢と思い込んでいる調教改造の映像を、だ。

 この輸送艦はZAFT所属の物で、男は艦長。カガリの認識に間違いはない。が、カガリの認識できない領域には全く異なる真実の肩書きが存在している。


 輸送艦に扮した改造実験場。思考する生物の洗脳改造を仕事にした科学者が、そういう意味合いで艦長を名乗っている。それが事の真相だった。


(実験開始から既に三日。昼間、人格の定着に負荷は見られない。深夜、改造調教の記憶は薄れつつ肉体への影響は最大限に作用。どちらも順調だな)


 無重力で揺れるカガリの美乳を楽しみながらも、彼は一番の成果である洗脳改造の進行に笑みを深めた。

 カガリが輸送艦に搭乗した初日、時間にしておよそ七十時間前。彼女の身体は男が開発中の洗脳装置に組み込まれ、常識の改竄を受けた。

 洗脳という言葉で便利なものだと考えるかもしれないが、事は全てが上手くいっているわけではない。洗脳装置が完成しているからカガリに使ったのではなく、洗脳装置が未完成だからカガリで〝試して〟いるのだ。

 男が開発した洗脳装置はまだ不完全で、洗脳対象への毎日の調整が必要不可欠だ。それでは意味がない。距離を問わずに自在に支配してこそ洗脳とは意味のあるものになる。軽度なトラブルで洗脳が解除されては意味がないし、毎日調教の必要があるなど男は完成品として認められない。

 彼が欲しがったのは優秀な被検体だ。毎日の調整が要らない完全な洗脳方法の確立は、当然ながら目的の一つ。

 その点、被検体の選び方は男にとってネックだった。男は実験のために所属や手段は選ばないが、その分様々なこだわりを持つ。洗脳対象者も嗜好の一つであり、彼は己のモチベーションを掻き立てるような被検体を必ず欲していた。

 普通なら、彼の考える被検体にはそうそう巡り会えない。彼が求めるような美しさに満ちた女、気品に溢れた女、才覚に恵まれた女。そういった人間が、都合よく毎日洗脳を調整し好き勝手に弄べる環境に落ちてくるなど、まずありえないからだ。


(オーブの獅子の娘。クライアントの許可が降りたのは、実に幸運だったな)


 普通なら、だ。今現在、彼の目の前にはその美しく、才覚に恵まれ、意志を貫く気高さを持つ少女、カガリ・ユラ・アスハがいる。まさにうってつけの人材に、彼は大喜びで改造の許可を取った。

 彼にカガリの輸送を任せた〝クライアント〟も、初めからそのつもりだったのだろう。深い意図は読み取れず興味もないが、カガリの洗脳実験許可は思いの外あっさりと取れた。

 余計な護衛を引き剥がし、宇宙からオーブまでの航路という〝逃げ場のない監獄〟を生み出す。そうすれば毎日洗脳を調整できて、身体を調教改造することも容易く、艦内で常識改変されたおかしな行動を取らせても何ら問題にならない洗脳輸送船の完成だ。

 カガリ・ユラ・アスハは被検体であり、洗脳改造理論の最初の〝完成品〟になってもらいたい。そのために彼は二つの時間を設けた。


 一つは夜、彼女が〝悪夢〟と称する時間。


 もう一つは昼。今この時間、夜に得た肉体の経験値を本来の人格のベースにした仮の人格に定着させ、洗脳進行度を引き上げる。


 いきなり全て洗脳を行うのは被検体への負荷が高すぎる為、カガリには上記の仮人格をインストールしている。本物とほとんど変わりのない人格は、彼女の誤認をもたらす。即ち、彼女の人格は〝同一のモノ〟であるという間違った認識が馴染む。ベースが全く変わらない、普段から取っている行動に変化もない。仮人格にその自覚がなければ、彼女は『カガリ・ユラ・アスハ』その人だ。

 変化のない行動で脳への負荷を徐々に軽減させる。そして、常識の改竄で埋め込まれたカガリの異常行動さえじっくりと馴染ませることができる。


「んんーっ♥ さて、仕事に取り掛かろうか♥」


 ブリッジで裸になりたっぷりと伸びをする行為もそうだ。仮人格とはいえ、もはや〝ブリッジで裸になる〟という倫理観の欠如を象徴し羞恥を増幅する行為に何ら違和感を持っていない。男が口にしたブリッジで全裸になるのは当たり前という理屈を、カガリは信じきっていた。

 こうして彼女の常識を書き換えていき、やがては調整いらずの都合の良い〝意思のある人形〟を生み出す――――そのためにはもっと強い改変常識を馴染ませる必要がある。


「そうですね。ではアスハ代表の身体で興奮したモノを、その口で処理していただけますか?」

「ああ、ストリップで勃起した艦長のぶっといチンポを、私の口マンコでぶっコキすればいいんだな♥」


 たとえばこのように、男が肉棒をズボンから出した瞬間にカガリが顔ごと股間に飛びついた。そんなみっともない行いに迫るモノをカガリの中の〝常識〟に変えてやり、やがては完成被検体のデータを収集し装置を完全なものとする。


「んぼっ、じゅぼぼぼっ♥ ちんぽ汁うまっ♥♥ ふーっ、喉に絡まって、ヤベッ♥♥ ふぅ、チンポ♥ ふぅ♥ じゅるじゅるっ、ザーメンこいっ♥♥ 私の口マンコに、ずぞぞぞぞ、もっと射精せっ♥♥♥ んお゛っ、喉にチンポっ、しゅごぉぉぉぉぉっ♥♥♥」


 夜の調教改造はその進行を一躍早めてくれる。たった数時間前まで徹底的に改造されたカガリの口内は、肉棒をしゃぶるだけでセックスと同じだけの性的快感を得られるようになっていた。彼女の言う口マンコはチンポを下品な音色でバキュームし、下の口が大粒の愛液を垂らして羨ましがるほどの快楽を得ている。


 実験の進行度は申し分ない。昼間、カガリが仕事の手伝いと思い込んだ馴染ませ調教を十二分に行う。

 そして、夜にはその馴染ませるための下準備だ。


「艦長、明日もまたよろしく頼む……色々と便宜を測ってもらって助かっている。この礼は、我が国の名にかけて必ずさせていただく」


 業務を終えての交代時間に艦長はカガリを部屋へと送り届ける。ブリッジ外のため執務服を再度着こなしたカガリからは、さっきまで変態的な言葉を口走りながらチンポをしゃぶっていたビッチの面影は全く見られなかった。


「これが私の任務ですので、お気にならず。しかし返礼を求めるわけではないですが……アスハ代表が束ねるオーブという国には興味が湧いてきました。任務が終わったら、休暇も兼ねて観光させてもらおうかと考えていますよ」

「それはいい案だ! その時は是非、私に案内させて」


『調整時間のお知らせです。メス豚アスハ隊員は調整ルームに出頭するように』


「く……れ……」


 艦内放送に遮られたカガリの声が弱く、儚く消えていく。それは声に限った話ではなく、彼女の快活な笑みすら無機質なものへと変わっていった。酷似した二つの人格の境目、無感情に命令を効くだけの人格が発動したのだ。

 この人格にさせるべきことは、そう多くない。二つの人格、二つの時間を繋ぐ彼女は速やかに固定任務をこなす。

 内容は従順な人形にはあまりにも簡単だ。輸送船に隠された〝ルーム〟に入り、今の彼女が見せる表情以上に無機質な雰囲気の部屋で裸になり、スタッフの手を借りで自分を拘束される。


 そう、彼女が毎晩見る〝悪夢〟の真相は、自らの手で改造調教を受けに行くことで味わうもの。昼が人格に影響を及ぼすための調教、夜は身体に対しての調教。快楽に弱くして違和感を無くすのと同時に、圧倒的な責め苦でメイン人格を衰弱させることが目的だった。

 カガリは夜にこそ眠らない。獅子と呼ぶにはか弱く美しい裸体を晒した少女の目覚めは、今からようやく始まるのだ。

 X字の磔にされたカガリの裸体はあまりにも隙だらけだ。どこからでも、どんな改造調教でも施してくれと言わんばかりに。もちろん、本人がそう言わずともしてやることが男の仕事である。

 実験開始から四日目の夜。カガリからすれば四日目の始まり。機械は粛々と身体の開発を開始する。


「……んぎょお゛っ!?♥」


 微睡みからの目覚めはいつも苛烈だが、今日は一段とマヌケな嬌声が響いた。


「な、なんだ、何をしている! クソッ、ここはどこだ、放せぇ!! …………い、や。これは、前にも、どこかで……」


 カガリは決まって叫び声を上げる。怯えて泣き叫ぶより先に未知へ威嚇をするのは、彼女の性根が獅子の娘たる証左だ。男はそんな彼女を気に入っている。

 そして四日目ともなると、カガリの中に既視感が生まれ始めていた。本来の人格が調教開発を認識しつつある。あるべき拒絶の境界線が不安定になり、受け入れる姿勢を取り始める。即ち人格の〝弱体化〟の予兆は、当然歓迎すべきものであった。

 だが、男はその予兆を歓迎しているが、今のカガリにそのような既視感に拘っている暇があるとは思えない。何せ現在は、彼女が予想だにできない開発調教の真っ最中。

 輸送を引き伸ばせる期間は洗脳を加味しても限られている。開発改造に予断はない。日々限られた時間で行う開発は、今のところ一度たりとて同じ方法は取られていなかった。


「うひっ!?♥ おひょおおおおおおおおおーーーーーッ!!?♥♥」


 要するにカガリからすれば開発調教の始まりに既視感はあれど、身体に施される開発自体に既視感が生まれることはない。慣れない感覚の最中、他に目を向けている余裕が彼女にあるはずがなかった。

 特に今日は〝尿道〟を開発している。小便の穴にイボ付きプジーを挿入され、専用媚薬を塗り回されつつのピストン。


「ひっ、ひぃ♥ おひょっ♥♥ お、おぉぉぉぉ♥ も、もれりゅ♥ もれへりゅ♥ でっぱなしでっ♥ ひゃめへぇえぇえぇぇぇぇぇぇ〜〜〜〜♥♥」


 尿道の拡張、及び性感帯化。イボ付きプジーが尿道の壁を擦りながら刺激することで、カガリは常に放尿をしているような感覚に苛まれる。放尿の解放感が如何に素晴らしい快楽であるかを刻まれる。


「うっひぃぃぃぃぃぃぃぃぃ♥♥ おしっことめてっ♥♥ とめにょおおおおおおおおおおおっ♥♥ おしっこだめ、ひぃんっ、あひっ、おひょ、んひょォーーーーーー♥♥♥」


 その快感は言葉にならない。尿道という恥じらいの穴が激しい快感を伴う。想像を絶する気持ちよさに、仮人格と言語特徴を共有する傾向が見え始めていた。

 言葉をはしたないと思う時間が与えられていない。直にカガリは本来の人格でも違和感なく言葉を使い出すはずだ。


「あひぃぃぃぃんっ♥ おしっこもれ、もれてるっ♥♥ やだ、いやだぁ♥ おしっこだめぇぇぇぇぇぇぇっ♥♥♥」


 もっとも当のカガリは、尿道をプジーに行き来される疑似放尿の感覚に精神がのたうち回るだけで精一杯で、そのような些事に言わずもがな構っている暇はないのだけれど。



 限られた時間を不足なく扱い、毎夜に施される異なる調教開発は〝悪夢〟としてカガリの中で処理が行われる。

 夢を疑い精査し出す前に彼女の人格は眠りにつく。疑う必要性を見出さない仮の人格と切り替わるように、だ。

 そして昼間の時間、男は何食わぬ顔でカガリと仕事や世間話に花を咲かせる。一度根付いた改造と洗脳は、薄れるどころか日を追うごとに彼女の中で色濃くなっていく。彼が夢見る調整を必要としない完全な洗脳被検体。その完成が近づく様が、カガリという優れた女の無様な姿を楽しみながら味わえる。

 これほど有意義な環境はそうそうあるまい。毒気のない演技を平然とやってのける男の前で、カガリは己が初めから全裸であることに何の疑問もない穏和な笑みを浮かべていた。


「アスハ代表もすっかり当艦へ馴染んでくれていますね。普通、女性の方は衣服の着用を好む傾向にあるのですが」

「いや、大変快適に過ごさせてもらっているからな。規則には従うべきだと考えたまでだ。それに、チンポをしゃぶって性処理するのに服は汚れて邪魔だからな♥ 暑苦しさもない♥ むしろ素っ裸でマンコを晒せることに感謝したいくらいだ♥」


 カガリは輪っかを作った指を唇を尖らせた下品な口元で『しこっしこっ♥』と振り、空コキフェラ真似を行う。とても一国家元首が自身を輸送する艦内全裸になり、艦長の前でするべき仕草ではない。

 無論、全てを知っている彼は下品なジェスチャーがしっかりと身体に馴染んだカガリの姿に、涼しい顔で応答する。実際彼女の無様さに笑ったところでいくらでも誤魔化しが効くのだが、彼もカガリとの傍目から見て間の抜けた会話が気分の良い発散と考えているのかもしれない――――あるいは洗脳が完了すれば、このような回りくどさを排斥できるためか。


「ところでアスハ代表。本日はまだ〝排泄業務〟が済んでいないようですが」

「……ああ、すまない。すっかり忘れていた。ん……思い出したら急に尿意が出てきた♥ 重ね重ねすまないが、トイレに案内してもらえないだろうか?」


 カガリが不意に股座を両手で抑え、内股で尿意の限界を伝える。それは本当に限界に達した者がする行為であり、カガリのように〝思い出した〟尿意くらいでする姿勢ではない。ただ、カガリの中では尿意を〝思い出したら〟こうしてアピールしなければ、という考えが彼女なりにあるのだ。

 彼はそれをしっかりと〝肯定〟してやらねばならない。彼女の身体に仮人格の認識が正しいことを受け入れさせるのが彼の役目でもあるのだ。

 カガリの頼みを聞いた彼は、彼女専用の艦内トイレへ彼女を連れ立つ。


「こちらです。代表専用の排泄施設ですので、ごゆっくりお寛ぎください」

「私専用か。なんだか面映ゆいな」

「ご謙遜を。一国の長が〝専用機〟を持つのは、不思議なことではありますまい?」


 謙遜より感謝を覚えて欲しい。彼女のためだけに作り上げた調教設備が、扉の向こうには備わっているのだから。こと洗脳被検体を完成させるためならば、彼は資材と技術の投入を一切惜しまない。


「ではアスハ代表、こちらの扉は貴女の音声認識で開きますので」

「うむ――――カガリ・ユラ・メス豚アスハ♥ 排泄業務のためにトイレの使用を宣言する!♥ 皆、私のおしっこ測定を見届けてくれ!♥」


 とはいえ、扉にまで音声認識を搭載する手間は惜しまれているのだが。

 何の意味もない小っ恥ずかしい宣言をしたカガリがトイレへと入ると、中は機械化が進んだ作りとなっており、とても排泄用の施設には見えなかった。ただし、トイレとして必要不可欠なものはしっかりと備え付けてあるため、カガリが違和感を覚えることはない。物さえあれば彼女の認識は〝トイレ〟と認識し、用を足す場であると最低限の理解を示す。

 当然、ここにはカガリ本来の人格が死ぬほど恥ずかしいと感じる設備が揃いに揃っている。仮人格がそれを受け入れることで、カガリは無意識に弱っていくのだ。


「艦長、このトイレはどう使えばいい?」


 さすがにこれだけの設備が整った高級トイレは初めてだ、と別の意味で困惑するカガリに彼は言葉を返した。


「こちらは最新鋭AIを採用し、徹底的なトイレの補助を可能としています。AIの指示に従っていただくだけで、滞りなく全ての排泄業務を終えられることでしょう」

「ほう。それは凄いな……」


 最新技術に感心したとばかりにカガリは首肯する。彼女を辱めるためだけに作られた装置に、彼女自身が何も知らず感銘を受ける構図は滑稽極まりなかった。


「排泄は人間に必要不可欠な〝業務〟ですから、手厚いフォローは当然のことかと」

「ああ、その通りだな。早速使用させてもらおう」


 彼は頭のおかしい理屈を並べ立てているのだが、カガリは至極当然だと大仰なトイレ設備に理解を示してくれた。人前で排泄行為に及ぶ、という異常行動にも何ら違和感を覚えていない。

 カガリは顔色一つ変えることなく便器の前に立った。壁に取り付けられた縦長の白い便器は、明らかに女性用ではないのだが、AIの制御があれば問題にならない、とカガリは考えているので遠慮なく〝男用小便器〟で用を足そうとする。


『カガリ・ユラ・メス豚アスハ様ですね。ご要件をどうぞ』

「おしっこをさせて欲しい」

『了解しました。豚アスハ様の小便を細かく測定させていただくことになりますが、よろしいですか?』

「? ああ、問題ない」


 聞かれて首を傾げる。随分細かな確認をするんだな、とカガリの中では疑問なのだ。

 小便を計測するなんて当然のことなのに、と。


『かしこまりました。姿勢制御を開始します』


 カガリの了承を得て、AIが姿勢制御用のアームを展開する。無重力下でトイレをするなら必須の機能……ということになっているため、カガリはMSのマニピュレーターを流用した技術に言葉を挟まず身を委ねた。

 アームに手足と身体を掴まれた彼女は、小便器に向かって股間を突き出す姿勢に固定される。両足でM字を描くようなスタイルは、幼児が大人の手を借りて用を足す〝やり手水〟の体位を思わせた。もちろん幼児なら似合う姿勢でも、カガリという成熟を始めた女体を持つ少女には少々マヌケで品性のないものに映る。そもそもとして、機械に放尿補助を任せていること自体が人として侮辱的ではあるのだけれど。


『姿勢制御完了。排尿ポージング確認。カウントダウンを開始します……三、二、一。放尿、どうぞ』


「カガリ・ユラ・メス豚アスハ!♥ おしっこ測定を開始する!♥ 小便発射!♥」


 ちょろちょろちょろろろ、ぷしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ♥ じょろろろろじょぼぼぼぼ♥♥


「はぁぁぁんっ♥♥ あはぁぁぁぁぁぁ♥♥♥」


 無重力に解き放たれるカガリのアンモニア臭。小便器に吸引されていく真っ黄色の水滴。

 カガリは人前でAI補助の排泄行為に及んだ挙句、敏感な尿道でしっかりと官能を感じていた。頬は蕩けて口は開き、ジョボジョボと玉の小便を宙に浮き放つ。

 性感帯尿道による放尿快感が染み込んだ身体は、最後の一滴まで羞恥することなく放尿しきった。


『……計測が完了しました。計測結果をご報告します』

【カガリ・ユラ・メス豚アスハ/放尿時間=19秒/放尿量=1000cc/尿幅=9mm(太)/尿色=レモン色/尿臭=稀薄】


「……う、うん。こうして結果を聞かされると、案外恥ずかしいものだな……」


 しかし、流石のカガリも詳細な小便データが堂々と公表されると、頬に赤面がじわりと浮かび上がってきた。人前で放尿することが当たり前と認識していても、人前で放尿計測結果を公表されるのは予想外の羞恥がある。前提としてまず放尿を恥ずかしがらなければならず、そもそも放尿結果を公表されることが〝多少恥ずかしい〟程度で済んでいる認識に異常を感じるべきである。

 それが起こらない、つまり正常な反応が回避できている。被検体の好調な姿勢に、彼はより攻めた実験を開始した。


『放尿測定完了。続けて肛門排泄測定を開始します』

「へ? か、艦長、一体これはどういうことだ?」


 AIの機械的な音声をマヌケな体位のまま聞き、カガリが疑問の声を上げた。


「申し訳ありません、アスハ代表。どうやら連続測定機能がカットし忘れていたようで……どうか追加測定にお付き合いください」

「そ……そうは言っても、さすがにケツ穴の測定は私も恥ずかし……んおおぉぉぉ!?♥♥」


 カガリの心配は無用の長物だ。なぜなら彼女の尻穴は既に〝開発済み〟である。極小の穴はあるべき場所には、アームがピンク色の毒々しい液体を蓄えた巨大な浣腸器を突き刺して、ビクンビクンと激しく波打つ淫猥な縦割れアナルが取って代わっているのだ。


『浣腸液注入、浣腸液注入。対象は速やかに肛門括約筋を緩めてください』

「んおっ、うおおぉぉ♥ うぎっ、おっ、け、ケツ穴から、はいって、くるぅぅぅ♥」

「ご安心ください。代用品を胃に流し込んでいるだけですから」

「あぁぁぁぁぁ……うぅ、うぅぅぅ、ひぁぁぁ、おおぉぉぉぉぉっ♥♥」


 浣腸器の注入口を容易く飲み込んだアナルに、大量の媚薬浣腸液が投入されていく。

 簡単に見えるのはカガリの縦割れピンクアナルしか目に入れていなければの話であって、胃の中へパンパンになるまで詰め込まれる媚薬浣腸液に、カガリは卑猥な百面相を浮かべていた。鼻水と涎を垂れ流して歯を食いしばるものの、腹部へ逆流する異物という未知の感覚にビクビクッと首を反らす。

 無様極まる浣腸を終えたところで、カガリの下腹は元のなだらかな白肌が見る影もないほど赤みを帯びて膨れ、妊婦のような様相を呈していた。


 ギュルッ♥ ゴロゴロゴロ♥ ゴギュルルルルルルッ♥


「お゛ぅ゛お゛ぉ゛ぉお゛お゛お゛ぉお゛ぉぉ……♥♥ ん゛ごぉお゛オ゛ォ゛〜〜〜〜っ♥♥♥」


 胃どころか腸内までパンパンに詰め込まれた媚薬浣腸液は体内の温度で一気に凝固、半固体となる。その副反応が便意になってカガリの腹からゴリゴリと破裂音を鳴らし、口からは野太い獣の如き悶絶我慢声を発してしまう。

 カガリのケツ肉は膨らみ『ブッ♥』『ブボッ♥』と汚い音を立てているが、中身は中々溢れてこようとはしない。凝固したゼリーは大きく柔らかいため、本腰を入れて排便しなければ勝手に漏れては来ないようになっている。

 結局のところ、カガリ自身が恥を忍んで排泄の姿勢を選ばねばならない作りに〝してある〟わけだ。


『浣腸液注入完了。腸内での凝固を確認。姿勢制御、ウンチングスタイルポージング。並行して専用排泄機を出撃』


 カガリが床にガニ股しゃがみで下ろされるのと時を同じくして、床から排泄機が飛び出してくる。MSデッキからの出撃を模したのだが、些かマヌケすぎて演技が続かないのが欠点だ。あまりの光景に彼は苦笑を浮かべてしまっていた。

 地面の下から現れて設置されたのは和式便器だ。しかし、床に直接取り付けられるものとは少し形状が異なり、どちらかと言えば簡易便器の〝おまる〟に似ていた。


「艦長! こ、このトイレはなんだ! なぜ、ストライクをこんな……う゛ぉお゛ぉお゛お゛ぉぉ……♥♥」


 もっと詳細を付け加えるなら、踏ん張る際に掴むであろう取っ手はV字のアンテナで、おまるの頭部はアヒルではなくMSの顔。

 そう、その簡易便器は前大戦で活躍し、カガリ自ら搭乗した『ストライクルージュ』という機体をモチーフにしたもの。まさにカガリ専用の排便器。


「そちらは新型の充電器を兼ね備えています。女性の排泄物を投入(補給)することで、艦内の電力を賄える画期的な仕組みです」

「お゛ぉおぉぉおっ♥♥ ん゛お゛おぉぉおぉ……っ♥♥♥」


 果たして彼が事前に用意しておいた適当な説明に納得したかは定かでないが、額にびっしょりと浮かべた脂汗を飛び散らせた様子から、カガリの便意が限界だと言うことは言葉にならない訴えとして伝わった。

 このまま腹に媚薬浣腸液を溜め込み続け我慢するなど、たとえ偉大な獅子の娘だろうと不可能だった。


『姿勢制御完了。排便ポージング確認。括約筋ハッチ解放。カウントダウンを開始します……三、二、一。脱糞、どうぞ』

「お、お、おぉ……うんち、出るぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!♥♥♥」


 むりゅ♥ ぶりゅ……ぶりゅりゅぶりぶりぶりもりもりもりぼりゅぶぶぶむりむりずるずるずるぅ!♥


 あまりに簡潔的な出撃コールと共に、カガリのアナルがぽっかりと穴を開いて肉を伸ばし、体内で変色し鮮やかな金色となった極太のゼリーをひり出した。

 便器に搭載された吸引器でみるみるうちに便器へと滑り落ちていく。媚薬の効果が火を見るより明らに出たアクメが瞬時に叫びとなる。


「ん゛お゛ぉ゛ぉ゛ーーーーッ゛♥♥♥♥ でる、でりゅ、でりゅでりゅ♥♥ は、腹の中からぶっというんちでりゅう、でてりゅうぅぅぅうぅ〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥ ん゛ごお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛っ゛っ゛♥♥♥♥♥」


 排便しながらイッている。カガリは太いアナルゼリーを脱糞しきるための力を入れすぎて、凄まじいスピードで胃を滑り落ちるそれの感覚に子宮を裏から抉られた。途切れないゼリーが無重力で揺れる興奮の腰振りダンスを専用便器に爪先立ちで跨りながら『ヘッコヘッコ♥』とキメるくらいには、絶大な快楽を得てしまっていた。


「ん゛ほォオ゛オ゛オ゛ォォォォ〜〜〜〜〜っ♥♥♥♥ ぬける゛♥ ケツ穴ひっごぬげる゛ぅ゛♥♥♥ おじり゛でイグッ♥♥ イグ♥♥ イグーーーーーーーーーッッッ!!♥♥♥♥♥」


 圧倒的な肛虐の感覚と並行する解放感。偏に抱え込んだ矛盾の解消は、無様で惨めなケツアクメでのみ行われる。

 白目を剥きかけながら鼻の下を伸ばして舌をさらけ出す。本気の悶絶絶頂顔で専用排泄器にイキ潮と金色脱糞ゼリーを吸引させていくカガリ。


【ゼリー大便/排泄時間=89秒/全長=670cm/重量=3kg/横幅=8cm/本数=1本/脱糞アクメ=21回】


 ――――この結果ばかりは誰になんと言われようと公表はできないだろう。

 洗脳被検体に男は初めて同情を抱いた。だからといって、カガリの身体に刻まれた屈辱は決して無になることはない。彼の個人的なカガリへの評価は、実験の結果に何の影響も与えはしないのだから。







 幾日かの昼夜を越えたある夜、その実験後。


「……!!」


 被検体は不意に目を見開いた。実験後に調整され部屋に戻されてから目覚めるはずの意識が、今ここで目覚めたのだ。

 彼女の行動は素早かった。さすがはゲリラ経験という異例の経歴を持つ一国の姫ということか、緩んでいた拘束具を取り外すと、近くに置いてあった銃を手に取って調教改造室を飛び出した。

 彼女が取った道筋は全くと断言するほど迷いがなかった。迷うことなく艦橋の扉を開き、ブリッジに艦長の男がいることを確認するやいなや、一片の躊躇いもなくセーフティーを外した銃を男に突きつけた。


「動くな!!」


 引き金に指がかけられた銃を前に、一端の科学者でしかない男ができることはない。大人しく両手を上げると、カガリは彼の手をその背中へ捩じり上げると、ふんぞり返っていた艦長席に押さえつけた。


「……おまえの企みはもう知っているぞ。よくも、私にあんな辱めを受けさせてくれたな……!!」


 人として頭がおかしくなりそうな責め苦を思い出しているのか、カガリの手に力が籠る。仮人格が受けた調教内容をオリジナルの人格も覚えているのか、彼女の顔は屈辱への憤りと羞恥で染まっていた。


「おまえたちの処分はオーブで預かる。こんなことを支持した親玉も……いや、今は私を艦から下ろせ! 今すぐにだ!」


 男の背中に銃を押し付け、艦からの解放をカガリが要求する。


「……何か言ったらどうなんだ? 弁明は、ないのか……艦長!」


 しかし、カガリは人道を重んじる人間。一度深く信頼した男からの釈明を求めた。たとえその口から、カガリが望まない真実が語られるとしても言わずにはいられなかった。

 そんな一国の姫にしては優しさと、高い志を持つカガリに対して男はある言葉を返した。





「カガリ、敬礼」



「はい♥」


 その瞬間、カガリは男を銃による拘束から解放し、満面の笑みと女が愛しい男に甘える声音で〝敬礼〟をしてしまう。

 従軍した者が行う右手を頭に添える敬礼。カガリのそれは『ビシッ♥』と音が鳴りそうなくらい機敏で、忠誠心に溢れていると一目で信じられる物だった。


「……な!? なんだこれは……!?」


 信じられないのは、媚びる笑みで敬礼をしたカガリ本人だ。唯一の武器を手放して男を解放した挙句、なぜか敬礼して敬意を表した自分自身に彼女は狼狽の表情を浮かべた。

 男はと言うと、慌てるカガリに対して笑みを返しながら艦長席に腰を置き直し、この〝茶番〟の成功を身をもって表現した。


「お疲れ様でした、アスハ代表。もう演技の方は結構ですよ」

「え、演技だと? 何を言っている! 私はおまえから辱めを受けて……」

「ええ、ですからもう十分ですと言いました。私を人質にする考えに集中して、裸であることに一切の羞恥を抱いていない。人格の〝一部分統合〟が上手くいっていること、この目で確かめさせていただきましたから」

「え…………あぁっ!?♥」


 今さら気づいたのだろう。素っ裸の身を隠そうとして、やはり敬礼から身動きが取れないマヌケな国家元首の顔を眺めるのは彼からして愉悦の一言だ。

 だが、筆舌に尽くし難い快感はこの先にあると彼は知っていた。長い研究の成果、集大成をカガリという最高の被検体で終えられることに彼は感謝の意を示す。


「ご協力に感謝しますよ。あとはこのボタン一つで、人格の統合が一部分から完全なものになる。あなたという人格をベースにして、こちらをマスターとして、全てにおける最優先存在として認識する洗脳人格……調整を必要としない完璧な洗脳人形『カガリ・ユラ・アスハ』」

「な、何を言っている! 私がおまえの言いなりになどなる、はず……が……」


 カガリの表情が凍りつく。先ほど自分が何をしたのか、今何をしているのかが理解できたという絶望の顔だ。

 実験は最終段階にまで移行した。だからカガリの人格の一部を解放し、男の前まで誘き寄せた。最終確認を終えて、従順で違和感や手間のかからない洗脳被検体としての完成を見るために。

 脳への負担問題は解消され、肉体の命令権は完全に男へと移行している。あとは手元のボタンを押すだけで、オリジナルと仮人格は都合の良い形で融合を果たす。元の性格を維持しながら、思考優先の最上位として認識するように洗脳が完了する。


「や、やめろ! やめろぉ!! こんなことをして良いと思っているのか! わ……私は、おまえの思い通りになどならないぞ! 分かったら、やめろ、やめるんだ、こんなこと!」


 事態を把握したカガリが拒絶の声を張り上げる。ただし身体は敬礼を維持し続けて、彼女の思うようにはならない。

 目の前で腕を振れば奪い取れる距離にボタンが差し出されても、そのスイッチに指が近づいて行こうとも、カガリにできるのはただ声を発することのみ。


「ひっ……い、いやぁ……やめろ、やめろぉぉぉぉぉぉぉっ!!」


 涙目で怯える顔には少女の精神が浮き上がっている。それでも、へりくだる言葉は使わず命乞いもしない。

 強気な彼女の命乞いに彼は少し期待をしていた。だが、涙は浮かべても頭は垂れないカガリにそれはそれで良い感情を男は持った。

 無論、何度も言うが――――――彼の感情はカガリの洗脳に何ら影響を及ぼさない。


 ポチッ♥


「お゛びょびょッ!!?♥♥♥♥」


 ボタンは恙無く押され、電気信号がカガリの中枢神経を貫いた。その影響で信じられないくらいみっともない声と顔をカガリは晒したのだが、今さら関係があることではない。


「お゛っ、お゛っ、お゛っ♥♥ ん゛お゛お゛♥♥♥ ン゛ホ゛オ゛ーーーーーーーーーーーーーーッ゛ッ゛ッ゛♥♥♥♥♥」


 人格統合の衝撃で情けない面で野太く品性下劣なオホ声絶頂をして、敬礼維持を命じられた身体を小刻みに痙攣させる。イキ潮を無重力に噴射して浮かべた女の恥を気にする人間はいない。


 本人すら気に留めるつもりが無くなるものを、彼が気にするはずがなかった。


「カガリ、おまえが何者なのかを説明しろ」


 絶頂が収まった頃、男は当たり前のことをカガリに問いかけた。言い換えれば彼女の中にある常識を言葉にしろ、と命じたのだ。

 とても国家元首に対する口調ではない。まして、彼はカガリにとてつもない辱めを強いた男だ。普通ならまともな答えが返ってくるはずがない。普通なら、だが。


「はい♥ 私はマスターの所有物であり、マスターに絶対の服従を誓う洗脳被検体、カガリ・ユラ・アスハです♥ 私は全てにおいてマスターを優先します♥ 私はオーブ連合首長国代表ですが、そんなものよりマスターの所有物であることを最優先に考えています♥」


 ハキハキとした口調と満面の笑みで、敬礼したまま上司ならぬ〝上位者〟の問いかけに答えるカガリは、少なくとも普通ではなくなっていた。

 もう彼女をメス豚と呼ぶ必要はない。カガリ・ユラ・アスハの名を無事に取り戻した彼女は、名実ともに彼のモノと化した。彼女は大事な所有物だ。名前は正しく呼んでやるべきだろうと男は微笑む。



 輸送艦はその行き先を変更することなく、何の妨害もなく、一国の長を丁重に送り届けることができた。カガリは男に忠誠を誓った翌日には、母国オーブの地に足を付けたのだ。


「カガリ様! よくご無事で……!」

「ああ、心配をかけたな。この通り私は無事だ。ユウナはどこにいる? すぐ会議を開きたいのだが」

「ユウナ様でしたら……あ、あのカガリ様、こちらの方々は?」


 急な帰還に話が通っていないのか、カガリと親しい重役の出迎えはなかった。そのためか、カガリと共に現れた男や艦のスタッフたちに出迎えの人員は困惑を挟んでいた。

 カガリはそれを視線で制した。彼女らしい鋭い、否、鋭すぎる視線でだ。


「この方々は私の命の恩人だ。これより先、どのような理由があろうと彼らに失礼な振る舞いは禁ずる。これはオーブ連合首長国代表、カガリ・ユラ・アスハの厳命だ。いいな?」

「……は、はっ!」


 少しばかり脅しがすぎて部下が怯えてしまっている。これに関してはまだ命令の調整が必要かもしれないな――――そんなことを呑気に思案できるほど、男はオーブの中枢へあっさりとくい込んだのだった。




 オーブという国は聞いていた以上に秘密を抱えた国だった。ともすれば、若すぎる国家元首のカガリを守るために無断でその秘密を抱えてしまうほどに、だ。

 カガリを洗脳被検体にした彼が、その辺の事情を把握し利用するのにそう苦労はしなかった。洗脳したカガリは彼のためなら迷いや躊躇いを捨て、側近たちの意見を寄せ付けない代表に相応しい立ち振る舞いを行うことが可能だ。本来ならカガリ以外が握るかもしれなかった実権は掌握し、オーブ自体の秘密主義を利用して主たる彼とスタッフのための【ラボ】を作るのに、さして時間はかからなかった。


「とはいえ、本拠より設備が整ったのは予想外だがな」


 げに恐ろしきはオーブの技術と規模か、と男はラボのとある部屋で〝リスト〟を眺めながら独りごちる。

 カガリが裏から手を回せば、このラボを解明できる者はいない。名実共に有能な代表として国の主導権を握る彼女が、非人道的な研究に協力しているなど誰も思わない。

 そうして研究実験の拡張と開発を進めた結果、わずか数ヶ月で彼のラボは本拠のラボを遥かに超える機能と規模を有した。個人的な理由もあって、オーブから離れる理由が全くなくなるほどにだ。

 今更ながら嘆息するには充分な理由だろう。あまりに贅沢すぎるから、と嘆息にならない呟きではあったが。

 男は改めてリストを見遣り、何人かの顔写真に‪✕‬印を付けていく――――輸送艦の実験から付き合いが深くなったクライアントから、優先して欲しいと言われた被検体のリストだ。

 無論、一国家元首に手を出すことを許すクライアントの要求値は高い。おいそれと手を出せる相手は少なく、クライアント側からしても〝運良く手に入れば優先して欲しい〟という話だ。


 もっとも、ここはれっきとした平和主義の中立国家オーブ。表向きそう見られた国に、クライアントが厄介に思う女が運良く訪れる機会は、意外なほどあったことが、リスト記載の‪✕‬マークから伺えた。


『マスター』

「カガリか」


 と、部屋の通信が起動した。調整要らずの洗脳被検体の成功例として、男の信頼を最大に受けるカガリは、この部屋へ許可なく通信をする権利を持つ。もちろん、絶対の忠誠を誓う彼女が無意味な通信を入れるはずがない。


『実験の最終準備が整いました。X10Aラボへお越しください』

「分かった。すぐに向かう」


 カガリのことを気に入った彼の思想は洗脳に影響を及ぼさなかった。が、洗脳後の立場には影響を及ぼしていた。

 彼はお気に入りのカガリに代表としての仕事に支障がない範囲でラボに来るよう命じ、彼女を助手代わりにしていた。当然ながら助手以外にもう一つある〝使い方〟を彼は好んでいるのだが、助手としてもこうして充分に重宝している。


 最重要の被検体を拘束した実験場へ向けて移動する道すがら、男は他のエリアで行われている実験を見下ろした。


「わた、わたたたたししししししはははははっ♥♥ ……私はオナホ♥ 私はマスターの専用オナホ♥ ちがっ♥ 私は……あがががががっ♥♥ 私はオナホ♥ マスター様専用の雌マンコ奴隷♥ 私は、私は♥♥ んお゛お゛っ♥♥」


 被検体番号009・『ホシノ・ルリ』。電子の妖精と呼ばれる特殊な技能に目をつけ、元の人格に隷属精神を植え付ける洗脳実験の対象となった。どうやら過去に実験材料とされていたことがあるらしく、今はヘルメット型洗脳装置に繋がれて、失禁を撒き散らしながらではあるが洗脳は順調に刻まれている。


「んほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっ♥♥♥♥ ヤベッ♥ やべぇぇぇぇぇ♥ これ以上、ひっぱりだしゅなぁ♥ うひっ、おひょお♥♥ んおッほーーーーーーーーっっ♥♥♥♥」


 被検体番号023・『C.C.』。本当の名は不明で、仮の名を被検体名として採用。彼女は不死者であるらしく、その再生能力がどこまで影響するのかを確かめるべく、人格を浣腸液に転移させ排泄する【人格排泄】のテストを兼ねた実験を担っている。彼女の人格も不死者の再生に含まれるのかが最大の課題だ。

 まあ、傍目から見ればしゃがんで尻を突き出したポーズで、ぽっかり開いたケツの穴から奇妙な流動体をひり出す下品な光景でしかないのだけれど。


「お、おやめなさい。わたくしを誰だと思って……あぎゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!?♥♥♥♥」


 被検体番号031・『王留美』。最近ラボへ輸送されたばかりの被験者で、クライアント側に有用な超一流のセレブらしい。そんなプライドの高い女が、どれだけの責め苦で洗脳可能な領域まで弱らせることができるかのサンプルとして、尻肉に消えない焼印を刻んでいる真っ最中だ。

 痛みの代わりに快楽を覚えるよう脳を制御したことで、王留美は尻肉に消えない『奴隷』の焼印を施されながらアヘ顔絶頂していた。


 それ以外にもティファ・アディール、テレサ・テスタロッサと言った特殊な力や強い立場を持つ女性がラボで洗脳処置を受けている。

 彼がこれから向かうのは、そんな彼女たちの中でも最大にして最優先の被検体だ。


「お待ちしていました。マスターのご指示で、被検体への最終実験を行うことができます」


 無骨な執務服では味がないと、ラボにいる間は助手用のハイレグシースルースーツに身を包み、魅力的な肢体を見せつけたカガリの隣に男は立つ。

 実験場の中心には、台座の拘束具に身体を戒められた〝見るも無様な身体〟の女がいた。機械的な銃器に囲まれた彼女の意識は喪失している。しかし、その眠り姫の顔面から秘部まで、全てが無様としか言いようがないのだ。

 小さなバンザイをした両手に合わせて両足が持ち上げられ戒められた彼女の顔面は、まず三点鼻フックによって豚を思わせる大穴を開いていた。中身は鼻ファックでイケるほとの性感帯と化し、鼻水をデロデロと垂れ流している。

 乳房は大きく垂れるほど肥大化し、乳輪が大皿を思わせる卑猥で巨大なものに。乳首が太く下品なものへと変貌している。秘部はヘソまで一本の毛の道ができるほどだらしないムダ毛を生やし、アナルは閉じきらずみっともないぽっかりアナル。

 そんな隅から隅まで無様な身体に徹底的な改造が成されたというのに、彼女を彼女たらしめる物は失われていなかった。彼女はまだ、誰の目から見ても平和の歌姫『ラクス・クライン』その人であると、断言できてしまえたのだ。


 被検体番号002・『ラクス・クライン』。男のクライアントは都合のいいラクス・クラインを〝作り出した〟ため、本物には早急な退場を求めていた。

 なんという〝偶然〟か、最優先被検体対象である本物のラクス・クラインは、オーブに隠れ住んでいた。その母屋の管理をカガリが密かにしていたと知れば、あとはクライアントの望む通りに男は命令を下すだけだった。

 カガリを使ってラクスだけを呼び出し秘密裏に拘束。ラクスの身内にはカガリから誤情報を流すことで、平和的にオーブを離脱してもらった。彼らはラクスが灯台もと暗しで実験材料にされているなど夢にも思わなかっただろう。身内であるカガリが洗脳被検体になっていると知らなければ、予想のしようがないのだから。

 結果、ラクスは実験によってカガリ以上に身体を開発され尽くしたのだが、おかげで彼女から得られるデータは取り切れた。クライアントからは、表の世界にラクスが〝絶対に〟出てこないのであれば〝どんな処置をしても〟構わないと言われていた。


「確かに、これほど無様な姿になっても〝ラクス・クライン〟と思えるのは、彼の懸念も理解できてしまうな」


 クライアントの思想が理解できたのなら――――――完全な仕事を届けるまでだ。


「最終実験を許可する。ラクス・クラインに、ご退場を願え」

「はっ!」


 男の許可を得たカガリは、自らの手で大切な友人に引導を渡す。弟の恋人であるラクス・クライン。自分の友人であるラクス・クライン。

 思うところがないわけではない。だが、彼女の中で躊躇に値しない感情なのだ。全てはマスターのため、彼女は忠実に命令を実行するのみ。

 最終実験が開始され、稼働した銃器がラクスを瞬時に撃ち抜く。それは眩い光となってラクスを包み込んだ。


「――――いぎゅうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっっ!!?♥♥♥♥♥」


 ラクスは目覚めから間もなくイッた。アヘ顔白目で鼻水、剛毛マンコとガバガバアナルならイキ潮を噴射して絶頂した――――そのまま固まる。


「いぎゅお゛お゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ォ゛ォ゛ォ゛………………♥♥♥♥♥」


 ラクスの無様な身体は、白い肌を石のような灰色に変えながら固まっていった。比喩ではなく、イキながらにラクスは石化しているのだ。

 とある筋から提供された特殊な物質を解析し、男が作り出した肉体保存用の石化光線。これは意識を保ったまま身体の時間を止め、結果として対象の〝保存〟を可能とした便利なものだ。

 もちろん、石化の真実を知らなければ――――――アヘ顔で絶頂しているラクス・クラインの像という、歌姫と同一視するのも烏滸がましく憚られるモノにしか見えない。


 これでクライアントも満足だろう。何せ、この彫像をラクス・クラインであると定義できるのは世界で彼らだけなのだ。

 如何にラクスが落ちぶれた身体であってもカリスマを持っていようと、生きた本人と認識させなければいい。絶対に表舞台に出られない処置を施したわけだ。


「マスター。この後はどうされますか? 『カガリ・ユラ・アスハ』の予定は開けてあります」


 無様な姿でイッたまま石化したラクスを前にして、カガリは〝次〟の予定を男へ問い掛けた。

 気にしていないわけではない。けれど、友人〝などより〟マスターの予定を把握する方が、彼女にとって大切で、優先して問題がないことなのだ。

 丁寧に自身の予定も伝えてくれた有能な助手に、男の選択肢は一つしかなかった。





 男に連れられて専用の寝室へ移動したカガリは、主の意図をしっかりと汲み取って、その女体が艶めかしく暴かれるM字開脚でベッドに腰をかける。ハイレグスーツは少し生地を横にズラすだけで、グパッと割れた雌の淫猥な膣穴を男の前に差し出せる。


「マスター♥ 今後とも私はあなたに尽くします♥ 公私共に、私を道具として♥ 性奴隷として好きに使ってください♥ 私はあなたに使われたい……雌奴隷カガリのおまんこ♥ おちんぽでハメ潰してぇ♥」


 カガリが男だけに見せる従順で愛らしい姿。彼女は助手にして最高ランクの性奴隷。自ら望んでオナホールになる女を使わない理由は、真っ当な性欲を持つ彼からすればありえないことだった。


「お゛ッほおおぉぉぉぉぉぉっ♥♥♥♥ チンポ♥♥ おちんぽきて、イグゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッッ♥♥♥♥♥」


 改造で性処理に適した名器。肉棒を受け入れて悦びを露にしてアヘ顔オホ声を晒して絶頂する――――――これ以上ないお気に入りの被検体を手に入れた彼は、これから幾つもの洗脳被検体を生み出して支配を確立することになるのだが、それはまた別の物語の一幕である。





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