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いつもご支援ありがとうございます。タイトルにシンプルな催〇が使えずに四苦八苦した結果、中身分かりづらくないかと思いつつなやつになりました。ぶっちゃけいつものアプリで色んな美人を竿役が自分のものにするオリジナル作品です。

クヨウ様がかなり気分で書く形になっちゃってるので、色々手を出すのを増やしてオリジナルを書くタイミグを増やすかぁ。みたいな安易な考えです。そのうち単発のエロも書きたいなとは思ってる。


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 うだつが上がらない人生だ。才馬民織(さいばたみお)は客観的、そして端的に自分の生きてきた世界をそう結論付けた。

 夢を見る子供の時間はとっくに終わり、現実を見つめなければならない20代の大学生。結論の通り順風満帆とはいかないまでも、角の立たない人生を送ってきたとは彼も思ってはいる。だが、己の人生が将来に何の不安も感じず、これで良いのかと胸を張っていられるものかと言えば、彼はNOと首を振るだろう。


「良い人だと思うけど、か。褒めてねぇだろ、それ」


 椅子に座った民織は背もたれに力無く身体を預けて、不満げに独り言ちる。呟いた言葉は、知人たちから散々言われてきたことだ。優しい、けれど、それだけだと。要するに流されやすく、自主性がないと言いたいのだ。

 民織にも自覚はあるのだ。主体性の無さ、流されやすさ。事勿れ主義で、様々なことを押し付けられてきた。無論、愚痴が語るに落ちるように、彼が望んだ結果に繋がったことはない。良いことをしても望んだ結果が帰ってくるわけではないということは、身に染みていた。

 結局、この十数年来で得られたものと言えば、困らない知力と無難な運動神経。最も優れていることといえば、己の力ではなく親の力。優しいだけと揶揄され劣等感を抱え鬱屈とした結果、溜め込みに溜め込んだ目の前のPCの中にある大量の性癖(嗜好)品の数々。

 今日も大学から帰れば、世間一般からすれば少々尖った嗜好品でオナニーをしてストレス発散をする毎日だ。それ以外に日々の癒しと呼べるものは彼にとって。


「っと、そろそろ出たらはち会えるな」


 民織は時間を確認するとおもむろに立ち上がる。大学に行くにはまだ早すぎる時間だが、彼が望みの人物に会うにはこれ以上なく適した時間だった。

 事を押し付けられるだけはあり、角が立たない無難な容貌の身なりを整えて部屋の扉を開けた。

 彼が住んでいるのはマンションだ。必然、両隣には別の人間が住んでいる。彼が扉を開けて外に出て数秒後、左隣の部屋から妙齢の女性が姿を見せた。


「おはようございます、民織さん。今日もお早いんですね」


 偶然にも顔を合わせたことに動揺はなく、女性は若々しいその貌で隣人に見せる温和な笑みを浮かべた。相変わらず一児の母とは思えない若く艶めかしい童顔に民織の心臓はドキリと高鳴った。


「おはようございます、姫路さん」


 姫路天音(ひめのあまね)。民織の隣に住まう一家の母で、学生の子供がいるため恐らく30代は迎えているはずだが、印象がとてもそうは思わせない。

 亜麻色の髪を左側で結い上げて肩に流した天音の容姿は、20代前半に見えるくらい若く、肌も彼の贔屓目を差し引いても光り輝いている。若く見えて花があり、それでいて角を立てない作法を持つ彼女は、民織が密かに恋焦がれる相手だ。


(胸がヤベェんだよな、ホント)


 何より、基本的に身体のラインが隠れた服を好んでいるが、大きすぎて誤魔化せずにいるバストが彼の目を引く。挨拶で軽く頭を下げただけで、胸部の布地が『どたぷんっ♥』と激しく波を打つ。男なら誰しも焦がれ、これだけを理由に天音に声をかけてもおかしくない。グラビアモデルも顔負けの爆乳だ。

 しかし問題、というより当然の事実は、天音が一児の母で夫がいること。未亡人などと彼にとって都合がよく不謹慎なことがあるわけもなく、幼なじみだった夫との円満な結婚生活であると聞いている。実際、民織と違い本当の意味で人当たりが良さそうな夫と外で言葉を交わしていた時の笑みは、隣人である彼に向ける笑みとは全く違っていた。華やかさ、有り体に言えば好感度が違いすぎる。

 嫉妬心はある。が、再三になるが事勿れ主義の彼は何もできない。浮気など誘えるはずがなく、天音が受けるはずもない。

 出来ることと言えば、こうして彼女のゴミ出しの日に見栄を張って早朝の外出を行い、言葉を僅かばかりに交わすくらいなものだ。


「はぁ……なんで人妻なんだろうなぁ」


 別れ際に「頑張ってくださいね」と社交辞令とはいえ、真面目な大学院生にかける言葉を貰いはしたが、それだけで心が晴れるには限界がある。嫌に照りつける朝日を前に、覆らない現実を嘆くくらいには辟易としていた。

 最後には虚しさだけが残る早朝外出だと知りつつ、民織は天音に会う数少ない機会を乞食のように求めてしまう。無意味と知りながら求めてしまうのは、性根の浅ましさを表している。

 コンビニで適当なものを買って時間を潰す。そうして真面目ぶって講義を受けて、人から頼まれ事をされれば引き受けて、徒労感だけが積み重なって一人住まいのマンションへと帰る。隣にはさぞ充実した人生を送っているであろう一家と、憧れの人妻を置いて、彼個人はストレス解消にオナニーをするだけの毎日が続く――――――全てが変わるのは、そんなことを思っていたある日のこと。


 講義がなく自室でPCの前に座り、いつも通りどれを使うか吟味をする。

 企画物はともかく、奴隷、SM、疑似排泄……軽く上げるだけでも知人がドン引くであろう嗜好品の中から彼が選び取ったのは、人妻との浮気物だ。誰とイメージを重ねているかは言わずもがな。

 現実では決して出来ないからこそ、妄想の中だけは望みをぶつける。天音の裸体を想像し、あんなにも清楚な若妻を自由にできる夫に嫉妬し、肉棒をひたすらに擦り上げる。


「あぁクソ、気持ちいいのに気持ちよくねー」


 イケそうなのにイケない、なんて焦らしプレイを自分にしたところで馬鹿馬鹿しいだけだ。

 天音の夫のことは知っている。嫉妬する方が悪いと思う人格者だ。そう思っていても、天音という最高の美女を手に入れたという一点が途方のない嫉妬と怨嗟を生んでしまう。

 ストレス解消のオナニーなのにストレスを溜めてどうするのか。萎え始めた肉棒を見て、もう人妻物の流行りも終わりかぁと民織はマウスを動かそうとして、テーブルに置いたスマホが通知を知らせるバイブを鳴らした。

 また頼み事か、はたまた心配性な母からの連絡か。どちらかなら、せめて後者であってくれと思いながらスマホの画面を開いた民織は、そのどちらでもなかったことに眉根を顰めた。


「あ? 『おめでとうございます。選考の結果、あなたはこの度【牝奴隷生成アプリ】の使用者に見事選ばれました』……牝って、女を動物扱いかよ。てかウイルスアプリなんて初めてだぞ。どうすんだこれ」


 特におかしなものには触れていなかったはずが、脈絡なく画面に浮かぶ【牝奴隷生成アプリ】などという悪ふざけの塊に顰めっ面を見せる。友人たちの悪戯か、あるいは悪質な乗っ取りアプリの可能性を考慮すれば当然の反応だった。

 何とかアプリを弾き出そうと操作するが、削除ボタンどころか停止のボタンもなく、さらには強制終了の操作をしても、再度立ち上がったスマホの画面には『おめでとうございます』と簡素なお祝いの文字が浮かび上がる。

 こうなるとサポートセンターに報告するくらいしかやることがない。だが、こんなふざけた悪戯アプリを真面目に取り合ってもらえるか、という一抹の不安が過ぎる。

 そもそもアプリを落とせないのだから、連絡などどこにも出来るわけがない。もっとも、人妻の浮気シチュエーションを垂れ流している目の前の利器を使えば容易に可能なのだが。


「……はぁ、面倒くさ。どうせこんなもん作るくらいだし、大したウイルスじゃないだろ」


 強制乗っ取りアプリと言うと危険性がとてつもなく跳ね上がるが、民織は真面目に取り合うのが面倒になって【牝奴隷生成アプリ】の画面をタップしてしまう。彼の嗜好が、小馬鹿にした響きにほんの僅かでも惹かれたのは彼しか知り得ない本音だ。


『ご利用ありがとうございます。本アプリは主様の利用回数によって順次アップデートされていきます。女性を奴隷にするのも、妻にするのも、家畜にするのも主様の意のままに』


 画面に映るメッセージの一部にドキッとしたが、妻より前に奴隷が来る辺り、製作者はろくな人間じゃないなと笑いが込み上げてくる。

 そうしてアプリは、何とも不親切なことにチュートリアルなどなしに始まった。所詮は素人が作った玩具か、と民織は鼻で笑う――――ことはできなかった。


《姫路天音》


「え……?」


 アプリが映し出した【ステータス画面】。曰く、主様が持つ現在の交友関係。その中に、彼が最も憧れる女性と言って過言ではない名前があった。

 いいや、名前だけではない。彼が知り得るものと、彼が絶対に知り得ないもの。それらが綯い交ぜになったデータがズラリと画面に並んでいた。


◆◆◆◆


《姫路天音》

年齢:32

身長:164cm

スリーサイズ:98/63/95

職業:専業主婦

関係性:隣人

好感度:良好

経験人数:2人


◆◆◆◆


 衝撃で指が震える。ありえないと考えて、友人の悪戯だと思い直して、けれど自分が撮った記憶のない天音の顔写真が画面に貼り付けられていて、その詳細なデータ共々民織の思考をぐちゃぐちゃにしてくる。

 32。学生の娘を持つ割には若いが、あの若々しさからは信じられない数字だ。98、63、95。胸も相当だが、ウェストに反して尻も凄まじいらしい。

 関係性、隣人。好感度、良好。真面目な大学生を装っていただけあって、悪くない感触だ。天音の清廉な性格が表だけでなく嘘偽りのないものだと知ってホッと息を吐く。が、経験人数が〝2人〟というのはどういうことなのか。


「いや、いや。タチの悪いアプリにマジになってどうすんだ」


 民織は凄まじい情報量に目眩がして、思わず目尻を指でギュッと抑えた。10行に満たない文字の配列が、彼に興奮と不安と疑念をゴチャゴチャに混ぜっ返した感情を抱かせていた。

 これは何だ。答えが出るはずがない。悪ふざけのアプリだ。しかし、それなら天音の顔写真と真に迫りすぎている情報の配列は度が過ぎているんじゃないか。

 答えが出ないままグルグルと思考が回り続ける。不毛な思案に終止符を打つように、民織の目は天音の【ステータス】からあるものを読み取った。


「関係性……変えられるのか」


 関係性の文面をタップすると、幾つか項目が画面に現れる。アプリが自動でピックアップした候補か、自分が望んだ関係性を打ち込めるらしい。


「…………親しい隣人、とか」


 興奮と恐怖は理性を失わせる。恐ろしいことに、民織の指は無意識に呟いた関係性を打ち込んでいた。


◆◆◆◆


《姫路天音》

年齢:32

身長:164cm

スリーサイズ:98/63/95

職業:専業主婦

関係性:親しい隣人

好感度:かなり良好

経験人数:2人


◆◆◆◆


 天音の【ステータス】が更新される。どうやら好感度を同時に弄らなければ、関係性に合わせて自動で更新されるようだ。気に食わなければ、望みの好感度もしっかり設定しろということだろう。


「だから、何やってんだ俺は……」


 真面目にアプリを考察する自分の能天気さに嫌気がさして、彼は頭を振って否定する。しかし、いくら戒めの独白をしようとも、アプリへの期待が拭えない。好色を灯した心の興奮は、恐怖を上回りつつあり――――――不意に玄関のチャイムが鳴った。

 来訪の知らせに心の興奮が急速に冷える。垂れ流しになっていた動画を落とし、スマホをポケットに突っ込んで民織は玄関に走った。


「はい、今開けます……!?」


 興奮は冷めても動揺があったのだろう。誰と確認する前に彼は扉を開けて、そして驚愕で目を見開くことになった。

 扉の前には、ニコリと笑みを浮かべた温厚な人妻美女が立っていた。無論、それは直前まで民織が妄想の餌として、怪しいアプリの対象へ真っ先にした女性、姫路天音その人だった。


「姫路さん、どうして……」

「これ、作りすぎちゃったから。お節介かもしれないけど、お裾分けにどうかなって」


 染み一つ浮かんでいない白く華奢な手にはタッパーが握られている。半透明で中身は見えそうだ。が、そんなことは目に入らない。

 彼の目に映るのはいつも以上に柔らかい笑みとシャツに浮かぶ手のひらで掴みきれない豊満な乳房。鼓膜を震わせるのは、他人行儀が抜けた親しげな声音と口調だ。


(マジか? 本物、なのか? いや待て、偶然ってことも、あるだろ)


 関係性を親しい隣人にして、すぐにお裾分けに現れた。言葉遣いが挨拶を交わす程度の隣人のものではない。

 ここまでハッキリ変化が現れてなお、民織は確信を持ちきれなかった。当たり前だ。生まれてからこの方、過保護なだけで常識的な親に育てられ、周りに流されながらも常識的に生きてきた彼が、突如として叩きつけられた非常識を一度の〝偶然〟と判断しない方がおかしい。

 けれど、一度の偶然でなければ、どうか。


「……あ、ありがとうございます。せっかくなら、上がって行きませんか? 粗茶くらいしか、返せるものがないですけど」


 心臓の鼓動で何を口走っているかが掻き消され、自分の言葉が分からなくなりそうだ。上手く〝親しい隣人〟として誘えているだろうか。


「本当? 民織くんから誘ってくれるなんて珍しいわ。ふふ、ちょうど暇してたから、お邪魔しちゃおうかしら」


 緊張の一瞬は長く続かない。民織の誘いに天音は気楽に応じてくれた。夫を持つ妻であるのに、若い大学生の異性に家へ招かれて、何の疑いも持たないというのか。彼女のガードはそこまで緩くはなかったはずだ。

 分からない、ということにして。今は天音を家に招き入れる。誰にも見られていませんようにと、人妻を昼間から誘う背徳の感情に心臓の鼓動はさらに加速した。


「あら、やっぱり真面目なのね。リビングが綺麗で……うちの娘にも見習って欲しいわ」

「いやいや、娘さんは俺なんかより真面目ですよ。あ、今お茶出しますね」


 お構いなく、と楽しげに言葉を返す天音に背を向けてキッチンへ向かう。これほど母親に感謝をしたのは初めてかもしれない、などと小綺麗にしていたリビングを褒められて気分が良い。

 しかし、その気分の良さを打ち消すだけの緊張が心臓の鼓動に絶え間なく現れていた。理由は当然、スマホに入った謎のアプリが原因だ。

 あの天音が、突然お裾分けをくれただけでなく、民織から自宅に誘って上がってくれた。まずもって、ありえないと考えるべきものだ。

 愛妻家の夫を持つ天音が、隣人にお裾分けをするだけならまだしも、男の家に一人で上がるなど考えられない。彼の憧れた人妻美女は、それほど頭が緩くなければ股も緩くない。若い男が容姿端麗な女を誘う理由を察せられないはずがない。

 であれば、と民織はタッパーを冷蔵庫にしまってお茶を注ぐフリをしながらスマホを取り出す。画面には、相変わらず天音の【ステータス】が表示されていて、親しい隣人という書き換えられ、現実になった情報が記載されていた。

 事ここに至っては不安と疑いより、確信と興奮が勝り始めている。それをより本気に近づけるならば。


「…………」


 椅子に座り膝に両手を置いて待つ。そんな何気ない仕草ですら清楚に見える天音を何度か見遣りながら、背中を向けてスマホを操作する。

 今度はもっと深く、分かりやすく書き換える。民織の慎重な理性が、ぐうの音も出ないほど黙りこくる改変を。


◆◆◆◆


《姫路天音》

関係性:浮気相手

好感度:夫以上に深い愛情

『注意。急激な改変は対象に負担がかかるため、快楽物質による負担緩和を行う可能性があります。予め準備、了承の上で機能をご利用ください』


◆◆◆◆


 セフレでないのは民織の願望。わざわざ浮気相手にしたのは、彼女を不幸にしたいわけではないから。打算的な考えを出すなら、生活を壊すメリットがない。このアプリがどれだけの範囲を改変できるか未知数な上、もし解決できない改変をした場合、払うものを払うだけの財力が一介の大学生にあるはずがないからだ。

 実に打算的だ。しかし、そういう現実的な考えがなければ民織は天音に安易な手を伸ばしていた。今の環境はなかったかもしれない。現実を見た安定志向は悪く言えば臆病。だが、その逆は無謀だ。

 その無謀を可能にするアプリを民織はタップしようとして、何度か虚空を行き来する。


(2人……あの人以外ともヤッてるなら、少しくらいはさ、いいだろ)


 最後に背中を押したのは、憧れを抱いていた女の秘められた経歴。彼女ほどの美貌なら、経験人数が2人などむしろ少ない方だと思う。今の状況でなければ、そう考えたはずだ。

 相手との関係を捻じ曲げる冒涜的な力を意図して使う。邪魔をする生真面目な理性を押し流すための火種として、その思い込みは必要だった。

 そして、火種は確かに燃え広がった。嫌に汗ばんだ指先が画面をタップし、入力した設定を更新した。


「んお゛ぉぉっ!?♥」


 次の瞬間、民織は慌てて振り向くことになった。その〝悲鳴〟の出処は一箇所しかない。奇っ怪、素っ頓狂な野太い悲鳴を上げて身体を仰け反らせた天音に、民織は自分が行ったことを忘れて駆け寄った。


「姫路さん、大丈夫ですか、姫路さん!?」

「……う、うん。何ともない、わ。ごめんね、急に頭が痛くなって……あっ♥」


 美女はどれだけ近くで見ても美女だ。零れた吐息が鼻腔をくすぐるほど顔を近づけても、せいぜい童顔が目立って幼く見えるくらいで、美貌に一切の陰りはない。

 自分の顔を見て天音は愛おしげに吐息を零し、絡み合った目を潤ませた。その〝愛情深い仕草〟に民織は確信と衝動を感じて、天音の腕を抱き寄せて唇を重ねた。


「んんっ……ん……♥」


 天音からの驚きはなく、ほんのりと肩を揺らした程度で受け入れた。あの天音が、夫ではない男と唇を交わしても拒絶しない。

 本物だという確信に喜ぶ間もなく、唇の味わいが民織の脳髄を快感で埋めつくした。見るだけで艶めかしく瑞々しい唇は、いくら啄んでも飽き足りない。ガサツな男の口付けを抱擁するように受け入れる。

 瞼を閉じた天音に見惚れながら、キスを深く長く味わう。香る匂いが良い。とても良い。普段ならそうして良い匂いを嗅いだと思うところだが、今はズボンの下が痛くなるくらい血流が集中する。

 思えば半端なオナニーで溜まっているところに、いきなり天音との浮気キスだ。鼻腔をくすぐる女の匂いさえ官能を覚えるのも無理はなかった。

 もちろん、背徳と劣情に支配された思考はそこまで冷静ではない。唾液の糸を結ぶ深めのキスを堪能した民織は、勃ち上がった陰茎が命じるままに言葉を発した。


「天音さん……いい、ですよね?」


 何をと語りきるまでもない。民織と天音の関係性は『浮気相手』だ。昼間から、人目を憚らずスることは決まりきっている。

 民織に夫を超える愛情を向ける天音は、その童顔を赤らめてコクリと首肯した。




「きゃあっ! 民織くん、あ、だめ、こんな乱暴に……んんっ♥」


 ベッドに押し倒しながら貪るようにキスをする。離れたのはあくまで最低限の移動のためだけで、あの場で始めてもおかしくなかった。

 一時我慢しただけで耐えられなくなり、天音を力づくで押し倒してキスをした挙句、シャツの上から胸を鷲掴みにして揉みしだく。

 ずっと憧れていた美女の最も目を引く乳房の重みは圧巻だった。同時に揉みしだい時の柔らかさは、巨大なマシュマロを堪能したかのような甘美さがある。


「んちゅ♥ ちゅう♥ ん、うぅっ♥♥ はぁ、はうっ♥♥ 民織、くん、待っへ♥ 初めてで、ひ、久しぶりなの、に♥」


 遂には舌根を絡ませてぴちゃぴちゃと卑猥な水音が鼓膜を震わせる。アプリの力で持ち込んだ背徳の関係に、あわや一方的な強姦紛いのプレイになりかけたところで、天音の声が民織を止めた。

 初めて、というのは改変の機能で記憶が都合よく書き換えられているのだろう。しかし、久しぶりというのは情報になかった意外な告白で、彼の興味を十分に引いた。彼は胸を揉みしだく手を止めずに問いかける。


「へぇ、久しぶりなんですか……こんなエロい身体なのに? そんなこと言って、結構な男とセックスしてきたんじゃないですか」

「ん、あっ♥ あ、あなたで3人目♥ 久しぶりなのも、本当なの♥ 夫とは、あっ♥ もう何年もセックスしてないから♥」


 艶めかしい喘ぎ声混じりの告白にまたもや興味を持つ。経験人数は嘘でないにしろ、セックスを何年もしていないという告白は、思わず爆乳を堪能する手を止めるくらいにわかには信じ難いものだった。

 上からのしかかれて受ける視線を気恥ずかしげに流しながら、天音はポツポツと経験人数の真相を語り始めた。


「夫は知らないんだけど……昔、学生の頃に、交際していた人がいるの。とっても押しが強くて、そんなに言うなら……って。けど、何度か身体を重ねてるうちに……」


 肉体関係が噛み合わず、自然と解消されてしまったということか。天音ほどの美女、当時はさぞ美少女だった学生の彼女を手に入れて、身体の関係を構築しながら手放すなど、あまりに愚かな若気の至りだ。


「私の身体、だ、だらしないでしょう?♥ だから、夫にもあんまり見せたくないし、あの人もセックスは淡白な方だから……私、本気になっちゃうと、凄く変な声も出ちゃうから♥ そういう意味でも、セックスは好きじゃなくて……♥」


 かと思えば、天音はさらに衝撃的なことを言い出した。遥かに年若く見える己の身体を指して、だらしがないと言うのだ。

 セックスレスの原因は、学生時代の経験が地続きになったコンプレックスなのだろう。もう少し問いかけて深掘りしてもいいが、深い愛情を向けてくれている天音が相手なら言葉で聞くより早い手段がある。


「なるほどね。分かりました……じゃあ俺が、天音さんの身体を見てあげますよ」

「え、で、でも……」

「大丈夫。天音さんの裸なんて、土下座してでも見たいものなんですから」


 民織は本心と本音を言葉にする。土下座程度で拝めるなら、何度でも何時間でも土下座してみせる。それだけの価値が姫路天音という人妻にはある。

 無論、今の民織は土下座して頼む側ではなく、むしろ土下座させられる力を持つ。そんな彼が冗談めかしてでも頭を下げて頼むと言ったことには、天音にとって重い意味がある。

 押し倒すのをやめて、ベッドの上に腰を掛けた民織に天音も合わせる。どうせセックスで裸にならない、なんてことはないのだからと、引かれる覚悟で衣服を脱いでいく。


「うお……っ」


 まずもって胸が想像を絶する凄まじい破壊力で、ブラが外された途端に思わず感嘆の吐息が民織の口から零れてしまう。それをどう受け取ったのか、天音は羞恥色の顔を俯かせ、ロングスカートと下着を脱いで一糸纏わぬ身体を晒した。

 その絶景に民織は言葉を失う。彼の反応に天音はクスリと諦めの微笑を浮かべた。


「ね? 私の身体、だらしないでしょう? みんな、若くて羨ましいって言ってくれるけど、実際はこんな……」

「――――エロすぎだろ」

「え?」


 一言端的に民織は天音の裸身を表現した。確かに彼女の言う通り、美貌に見合う神々しい肢体とは言えないだろう。だらしがないとも本人が言うのも分からなくもない。

 しかし、彼女の裸体は畏敬や神々しさを感じる美しい裸身とはいかなくとも、男の劣情を直球に誘ういやらしく下品な裸身であるとは断言できた。民織のように一般的なセックスでは満足し得ない嗜好の持ち主であれば、天音の裸体に尚更〝エロい〟と太鼓判を押すだろう。


「エロすぎますよ、身体……なんすかそのおっぱい。マンコの毛も深……こんな深いのマジであるんだ。想像とのギャップがヤベェ……!」


 民織の想像の中の天音は、清楚清廉なイメージに引っ張られて欲望のままの妄想とは行かなかった。万人が想像する豊満な黄金比の身体だった。

 けれど、本物は語彙を失うほど素晴らしい。黄金比などではなく、雄の欲求欲望を下品極まりなくぶち込んだものがそこにはあった。

 民織は我を忘れて裸体に触れながら品表を行う。豊満な胸は、直に掴むと指がむにゅりと沈み行く。指に絶頂があるならば、呑み込まれた瞬間に果てている。迫る歳の波に抗いながら、本体の重みによってほんのりと垂れ気味なのがまた情欲を唆る。

 そんな柔らかく大人の手のひらでもまるで足りない乳房には、至極当然あるべきものがある。


「あんっ♥ そんなに見ないで♥ 彼にも驚かれちゃって……下品なのは分かってるから♥」


 その下品さが如何に貴重かを天音は自覚していないようだ。

 出産を経験すると色が濃くなると言うが、あまり使われずにいたのか色は淡く鮮やかなサーモンピンクに近い。奇跡的な色合いに、驚異的な直径が民織に息を呑ませる。CDのディスクより大きい。軽く10cm以上ある乳輪に、勃起の可能性を残しながら小指より太い乳首。確かに下品だろう。本当に、いい意味でだ。


「下の毛はね、剃ると肌がチクチクして……完全脱毛も考えたけど、見せない場所にお金を使うなんて、って思ったら、決心がつかなくて♥」


 亜麻色の毛深い鼠径部を指で撫でると、彼女の毛並みが陰毛すら優れていることが伝わってくる。

 言葉の通り伸びやすい体質と剃り負けしやすい肌に根負けしたのか、もしゃもしゃと広がった恥毛は秘部どころか鼠径部を覆い隠す勢いのまま放置され、下腹部まで伸びていってもおかしくない流れだ。見ているだけでムワッと雌臭い汗が漂ってきそうなこの剛毛が学生時代からのものなら、女に幻想を抱く若い男が持て余すのは想像に難くない。

 逆に民織は、己の理想とするモノが幻想でなく、こんなにも身近に放置されていたことに感謝をした。

 清楚な雰囲気と容貌に反してだらしのない身体。言い足りない。肉々しい下半身への評価もしたい。強烈なデカ尻にムッチリとした太もも。

 天音が肌のラインを隠す衣服を好んでいたのは、単に人の目を気にしていたわけではなく、本人がコンプレックスに感じていたせいなのだろう。それを言葉ではなく行動で振り切らせる、信じさせる術を民織も見せつけた。


「見ないなんて無理ですし、脱毛なんて勿体ないこと考えたから駄目ですよ。俺、天音さんの身体がエロすぎて、勃起ヤバいんですから」

「きゃっ……え、あ、あっ……♥♥」


 ズボンを乱雑に脱ぎ捨てて見せつける。我慢汁が垂れて、傍から見れば情けないくらい性欲を御しきれていない血肉の滾りが激しい肉の棒を膝立ちで突き出し、コンプレックスの裸体を晒した天音に見せる。

 股間を見せる恥ずかしさより、天音の目に汚らしいモノを突き出している異様な興奮が勝って頭がおかしくなりそうだった。幸いにも、その興奮が冷めやらぬうちに天音の唇が震えて、新たな興奮材料を投下した。


「お、大きい♥ あの人より、ずっと……♥♥」


 またもや妄想の中でしか聞けないものを生声で浴びて、肉棒がドピュルとカウパーを射精のように噴き出した。鮮烈な快感を覚えて熱に浮いた思考が天音の言葉を継ぐ。


「本当ですか? 具体的には、旦那さんとどれくらい違います?」

「た、多分……民織くんの、半分くらい、かな♥」


 天音の旦那への嫉妬心が一転して蔑みの感情に成り果てようとしている。

 こんなエロい身体に手を出していなかった。あるいは手を出せなかった男に覚える侮蔑と優越感。今まで上だと思っていた立場の差が、男根という雄の優劣で逆転する。

 いらない、抱けないというなら俺が貰う。矮小なモノを持つ旦那の〝事実〟があれば、改変の必要もなく言葉を引き出せるはずだ。


「へぇぇぇ……ってことは10cmもないんじゃ? あはは、そんな粗チンじゃ〝本気〟の心配もなんてする必要なさそうですけど、さてはオナニーの時にでしか本気になれないんでしょ」

「あ♥ う、うぅ♥」


 脂の乗った若妻が数年単位のセックスレスになって、オナニーをしないなんてこともないだろう。夫を小馬鹿にされても、事実は事実。満足できず、淡白故にレスだからと言い訳をしたのも、オナニーで本気になってしまったのも事実。


「もっと教えてくれませんか。俺と旦那さん、どっちのチンポが優れてるかを」

「い、言わないとダメ? あの人を、悪くいうのは……」

「悪く言うんじゃないです。事実を正直に言ってください。俺も、天音さんに褒めて貰えると嬉しいなぁ」


 ――――事実は小説よりも奇なり。アプリの権能で暴かれた秘密を前に、民織の品性下劣な嗜好が天音に向けて舌なめずりをする。

 好感度を鑑みればお願いは実質的な命令と化す。旦那と大違いだという巨根を前にして、天音は耳まで真っ赤にしておずおずと言葉を発した。


「子供の頃、一緒にお風呂に入ったことがあるの……そ、その頃から、あんまり変わってない♥ 初めてセックスした時、私の身体に驚いていたけど、本当は私も……お、おちんちんが小さすぎて、ビックリしちゃった♥」


 それはセックスをしたがる理由がない。身体がコンプレックスな上に、旦那のチンポが子供と大差ない短小なら、こんなドスケベな女体の持ち主が満足できるものか。


「だから、民織くんのお、おちんちんを見て本当に驚いてるの♥ 大きくて、逞しくて……あの人や、先輩よりずっと、凄い♥」

「あぁ、それめちゃいいです。もっと言ってください」


 愛妻家の旦那を持つお淑やかな美女が、浮気相手のチンポを見て善し悪しを比べている。精神的なマウントによる快感と、天音が卑猥なことを躊躇いがちに言葉にしている妄想にも勝る現実。

 ビクビクと跳ね上がる肉の棒に、自分の言葉が相手を気持ちよくさせていると知り、天音はゴクリと生唾を呑んで愛する夫のモノを、一度は子を孕んだ相手のチンポを辱めた。


「あ、あの人のおちんちんは、私の手のひらで包めちゃうくらい、爪楊枝みたいに小さいの♥ そ、粗チンなの♥ 絶対、民織くんの方がおちんちん強い♥ 見てるだけで子宮がキュンキュンしちゃう♥ あの人の、夫のゴミみたいなおちんちんと比べ物にならないくらい立派で♥ 逞しくて♥ セックス向きのデカチンチン♥」

「うお、うぉぉぉぉぉぉ……!!」


 あの姫路天音が、清楚で虫一匹殺せなそうな顔をして、誰にでも分け隔てなく優しい天音が、自分のチンポと愛する夫のチンポを比べて、自分をとって夫を小馬鹿にしている。

 勝ち得た当事者であるのに頭がどうにかなりそうだ。興奮で射精してしまいそうだ。何も準備していない。けれど我慢なんてできない。


「天音さん!」

「きゃあっ♥」


 再び押し倒されて、雌の声を漏らしながら爆乳を『どったぷんっっ♥』とこれみよがしに暴れさせる。下乳にホクロがあるとか、乱暴に扱われて悦ぶ下品な身体に更なる劣情を抱いたとか、考えたいことは山ほどあった。

 だが今は真っ先にやるべきことをやる。チンポ比べに圧勝して自信を得た童貞チンポの卒業を、憧れの清楚でスケベな人妻のマンコに捧げる、否、捧げた。


 ぶちゅ、ずりゅずりゅずりゅりゅりゅ、どちゅんっっ♥


「ん゛ほお゛おおぉぉぉッ゛ッ゛♥♥♥♥」


 轟々と生い茂る毛を掻き分け、子を産み落としてから使われずにいた未亡人同然のマンコを肉棒が突き抜ける。民織が歯を食いしばって射精を耐え、奥底まで行き着く間に天音はとてつもなく品性のない〝本気〟の声を叫び上げた。

 美辞麗句の並べ立てでは伝わりきらない美貌が蕩けて歪み、艶めかしい唇から粘り気の強い唾液を零し、セックスレスでオナニーばかりの欲情雑魚マンコが挿入だけで絶頂したことをひけらかす。


「ぐお……やっべ、オナホ全部捨てる! あんなん全部ゴミじゃねぇか!」


 即イキ雑魚マンコではあるが、同時に民織がオナニーを共にしてきた愛器に別れを即座に告げる名器でもあった。

 これは人力では生み出せない。天音という女が持つ天性の女性器(マンコ)だ。男根をヒダで締め上げ、気持ちよくするためだけに生まれた媚肉。これが使われずに放置されていたなど、もはや罪深いとさえ言えるかもしれない。


「あぁぁぁっ、うおっ、おぅ♥♥ おっおっお♥ おくっ、おく変な声♥ 独りの時も出したことない゛♥ おかしい声でちゃ、でちゃうぅぅぅぅ♥♥♥」


 彼の肉棒は正常位で優に奥まで届く。なら、あとはひたすら突くだけだ。アプリだけでご都合が過ぎるというのに、民織の肉棒は雌の身体に余裕の文字を決して持たせない性豪絶倫の巨根であるらしい。

 あるいは、だからこそ彼が選ばれたのかもしれない。


「天音さん、天音さん!」

「おぉぉぉっ、おおっ、おぉぉぉぉぉんっ♥♥ おほッ♥ んぉぉ゛ぉ゛ッ゛♥  うぉ゛ッ♥  んぉ゛ッ♥ ん゛ふお゛ぉ゛っ゛♥♥♥」

「オホ声えっぐ……っ! マジで意識ごと持ってかれそう!」


 そのような考察はどうでもよく、民織は獣のような腰振りで、獣のような声を上げる天音と交わる。清楚な性格だろうと、身体の下品さに勝てるわけがない。愛する雄の巨根に屈服した雌が本能を隠し通せるわけがない。


「ふぅぅぅぅ、おっ♥ ぉぉぉぉおっ♥♥♥ ほごっ、んおぉぉぉっ♥♥♥ い、イクッ♥♥ イッちゃうぅぅぅ♥♥♥♥ おくっ、おくきてぐりぐりっ♥♥ はじめて♥♥ こんなすごいのハジメテかんじりゅうぅぅぅ♥♥♥」


 膣壁が捲れてイク。子宮に捩じ込まれてイク。どちらも凄まじいが、特に後者。それはオナニーで得られなかった力強いピストンだ。短小旦那のチンポなど以ての外だ。

 長く太い肉棒が媚肉を駆け抜けながら、剛毛によって守られていた子宮の蓋をガンガンと叩きのめす。彼女のだらしない身体は、この子宮を誤魔化すためにあった。そう言われてもおかしくない即イキ雑魚子宮を徹底的に責め立てる。のみならず、当然の権利とばかりに民織は天音の揺れて踊る爆乳を真上から押し潰すように握り、子宮ピストンに合わせて揉みしだく。


「くふぅぅぅぅぅんぅっ♥♥♥ はぁんっ♥♥ ヤッ♥♥ あぁ、いっしょ、一緒にされると♥ イク♥♥ イッちゃう♥♥ セックスで……久しぶりに、イケるぅぅぅ♥♥♥ んひぃぃぃぃぃ♥♥♥♥」


 豊満な乳肉が目の前で暴れ狂っているのだ。据え膳食わぬは男の恥だ。こんなものを差し出され、手を出さないなど男として終わっている。終わっている旦那の代わりに、天音の爆乳を民織が見た目以上に卑猥でドスケベな性感帯に育てる。

 並々と乳房を揉みしだく。普通に揉んで感じていたものを、子宮の絶頂ピストンに合わせて揉みしだいて快楽を紐付ける。デカ乳肉を揉まれただけでイク。デカ尻肉を引っぱたかれただけでイク。

 そんな品性下劣な理想の雌が作れるかもしれない。あまりにエロい天音と、アプリの権限があれば。


「おぉぉおおおぉぉぉ、おごおぉぉぉぉぉ〜〜〜〜♥♥♥♥ け、けずれる、えぐれりゅうぅぅうぅ♥♥ これがセックス♥ ほ、ほんもののぉ♥♥ あっ♥ イクゥゥ♥ おちんちんでおくどちゅどちゅ叩かれていぎゅうぅぅぅぅぅぅっっっ♥♥♥♥」


 開かれたムチ肉とデカ乳に迎えられ、反発し、迎えられる。媚肉に包まれた肉棒共々凄まじいピストンセックスのループだ。機械越しではなく、憧れの人妻美女の生オホ声もついて、射精していないのが不思議なくらい身体が熱い。

 天音は『イク』ということをよく知っている。清楚な人妻にいやらしく卑猥な言葉が似合う。身体だけでなく、言葉遣いもこれから学ばせてやりたい。不貞の人妻美女を自分好みの淫乱スケベ浮気妻に仕立てる。


「お゛っお゛っお゛っお゛っ♥♥♥ お゛♥ イグ♥♥ 民織くんのおちんぽぉ♥♥ あ、あの人が届かなかった奥までずっと届いてぇぇ♥♥♥♥ ごりゅごりゅえぐれてぇ♥♥ 気持ちいい、気持ちいいぃぃぃぃぃぃッ♥♥♥♥ お゛お゛お゛ぉ゛う゛ぅぅ♥♥♥ お゛ほお゛お゛お゛お゛お゛♥♥♥♥♥」

「はぁ、はぁ……天音、さん!!」


 これから先の想像で先延ばしにするにも限界だ。不思議なくらい身体が熱いのは、いつ射精してもおかしくなかったからだ。

 腹の底から下品なオホ声を叫び上げて発せられた本気のガチアクメ顔は、溢れ出る美貌が台無しなほど見るに堪えないブサイクなイキ顔だ。しかしそれがいい。アイドル以上に美しい天音がそんな顔で汚い声を叫ぶから、民織にとってはどんな美術品やオーケストラより価値がある。


 どびゅるっどびゅどびゅどびゅるるるるるっ♥ びゅくっ、どびゅうぅぅぅぅぅぅ♥ 


「っっ……!!」


 このまま膣内で、という考えをギリギリで振り切って外にぶちまける。鼠径部を覆う濃厚な陰毛に、くびれた腰を持つなだらかな腹肉に、勢い余って揉みしだいた痕が残る爆乳に、遂に女の生肌に射精できる悦びを力いっぱい堪能する。

 長く満足のいく射精感を味わった後は、擦り心地が良さそうな自然生成の陰毛マンコで掃除をする。全てが全て、生身かつ極上の身体を使っている。妄想の具現化と、実際の感触で射精の感覚が痙攣と共に込み上げてきた。


「あ゛へぇ……あつい♥♥ あついのすごいぃぃぃ……ぜ、ぜんぜんちがうのぉ♥♥ ぁ……あぁ゛…へぇ゛……ぇ゛♥♥」


 ――――これで膣内に出したらどうなるのだろうと民織が期待感に脳髄を焼かれる。美貌が歪むほどだらしのない蕩け顔で涎を垂らし鼻水を膨らませる天音の姿と、下品な身体を前に考えてしまう。


 だが、これで十分だ。天音をアヘらせオホ声でイキ狂わせ、身体に擦り付けるように射精をキメる。

 昨日までの事勿れ主義の彼とは雲泥の差だ。天と地の差だ。踏み越えた先が、これから続くとなれば膣内の有無など今は捨て置ける。今はこれで充分だと言える。


 どちゅんっっっ♥


「う゛お゛ッほおおおおぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥」


 しかし姫路天音の下品な身体を味わうならば――――満足にはもうしばらくかかりそうだ。



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《姫路天音》

年齢:32

身長:164cm

スリーサイズ:98/63/95

職業:専業主婦

関係性:浮気(セックス)相手

好感度:夫以上に深い愛情

経験人数:3人

性感帯:子宮

特徴:デカ乳、デカ尻、デカ乳輪、剛毛


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ぶっちゃけ性癖に一致する人妻ヒロイン発見できないから自分で考えて書くか、的な発想の一話です。これまた評判次第ですが続くと良いな。クヨウ様も次話のビジョンはあるので書けたらいいな……って感じです。ファッションメンヘラ期なのでヨイショして欲しい(直球)