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いつもご支援ありがとうございます。本作は問題がなければpixivに投稿されている六花の洗脳SSと連動しています。どちらからでも問題なく読めるとは思いますが、よろしければ表側からどうぞ。

六花がエロすぎるのが悪い、的なオマケという名の別編です。無自覚に洗脳無様させられる六花さんの学園祭をどうぞ。


ちなみにソープとか言ってますけど内容いつもの無様にちょい下品盛りです。まともなセックス書くなら私じゃなくていいしな!でも今回は真面目(?)なセックスもちゃんとあります!


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 この度、六花の通うツツジ台高等学校で学園祭が開催される知らせが届いた。ツツジ台の学園祭は数年ぶりであるらしく、どうやら生徒たちが多く動いたのと、六花のクラスの担任が精力的に協力したことで実現したのだという。

 六花からすれば特に忌諱するものではない。むしろ喜ばしいくらいだ。親しい友人たちとの思い出作りを純粋に歓迎できないほど、六花はひねくれていない。六花と親しくない人間からはクールで冷めているお高い女子によく見られるが、彼女は友人付き合いをしっかりと大切する心優しい少女だ。


「私だけクラスと別の出し物をやれっていうんですか?」


 だからこそ、彼女もクラスの友人たちと学園祭を楽しみたいと考えていた矢先に、寝耳に水な連絡に眉根を寄せて不満を露にした。


「ああ。宝多、おまえには人気間違いなしの出し物をやってもらう。間違いなくおまえが一番になれるものだ。不満か?」

「不満かって言われると、まあ、不満ですけど」


 むしろ不満以外に何があるのか。六花は偉そうに座った教師から視線を外して言葉を返す。

 誰が好き好んで、みんなで盛り上がる学園祭に独立枠で孤独に出演したがるのか。花の女子高生にあるまじき哀れな青春だ。と、六花はその表情のみならず内心も不満が吹き上がっていた。苦手というか、正直嫌いな教師の前だから遠慮なく顔に出しているのもあるが、言葉にすると六花の不満はさらにわかりやすくなる。手で髪を弄り、教師と頑なに視線を合わせないような態度にも出ている。


「そうかそうか。けど、おまえに拒否権はないぞ」


 だが、学園祭など若い女が浮かれて着飾った姿を見る場所でしかないと考えていそうな猿教師は、六花が言葉や態度で発する露骨な不満を鼻で笑って一蹴した――――――だけでなく、六花のたわわな肉巨尻に手を回して『むぎゅっ♥』と鷲掴みにした。


「んお゛っ♥♥♥」


 尻肉を何度も『ぎゅっぎゅっ♥』と揉みしだかれる衝撃が、直前の生ハメ交尾絶頂で緩んだ子宮へ伝わって六花の目が上擦り鼻の下が伸びる。尻を揉まれただけで、首にかけた生徒手帳と同じだらしのないアヘ顔を晒した六花を猿教師は愉しげに笑って見やる。


「おまえはツツジ台で特に優秀な【雄様専用性処理雌奴隷】なんだ。それを当校の学園祭で披露しないっていうのは、来賓の方々に失礼というものだろう。んん?」

「おっおっ♥ んおォっ♥♥ まっ、それ、せくはらっ♥♥ んぎっ♥ ほォォ♥♥」


 六花の制止など聞きはしないし、聞く必要も猿教師にはなかった。桃尻にどれだけ手垢がつこうが、彼女が声高にセクハラだと叫ぼうが無意味なことなのだ。

 【雄様専用性処理雌奴隷】。ツツジ台が定めた性処理係の当番に選ばれた六花に、たとえ忌み嫌うセクハラ教師の手であろうと振り払う権利はなかった。

 性処理係の証であるアヘ顔生徒手帳を首から下げて、股上数cmの股間丸見えスカートと紐づいたVストリングの制服で、まさに襲ってくださいとばかりに女子高生離れしたグラマラスな肢体を披露する六花は、いつ如何なる時も雄がすることを〝していただいている〟と考える雌でなければならない。

 いきなり呼び出されてレイプ紛いの中出しセックスをやらされようと、ついでとばかりに彼の独断だろう学園祭の出し物を押し付けられようと、六花は逆に感謝しなければならない立場にあるというわけだ。


「さ、最近は♥ 毎日当番な気が、するんですけどっ♥」


 しかし、六花は【雄様専用性処理雌奴隷】の役目に特別違和感や疑問は持たないが、年頃の女子高生として思う部分がないわけでもない。身体のラインが浮かぶどころか全裸の方がマシな制服を着るのはいつだって恥ずかしいし、そのせいで友人との時間が削られるのはもっと嫌だ。

 当番はサイクルが組まれているはずなのだが、六花の言う通り最近は彼女の当番が続いている……というより、この数週間は毎日六花が性処理係だ。

 学校に来ても朝から放課後まで性欲盛んな男子生徒や、目の前の男のように遠慮を知らない教師陣の相手もさせられ、放課後には決まって係の仕事とばかりに学校外の人間に奉仕させられる。挙句、休日に指定をされたら本当に休憩時間なしで犯され続ける。先日は高校生の身分で新条アカネと共に合コンへ駆り出され、脂の乗った大学生に穴という穴を使われ倒されたばかりだった。

 時たまやってくる当番でも辟易するというのに、ぶっ続けで盛った雄たちと交合うのは否が応でも疲弊する。何より年若い少女の身体に性臭がこびりつき、それがお風呂に入っても消えないものだから毎朝ムラムラして居心地が悪い。と、六花から係継続への文句を出そうと思えばいくらでも出せてしまう。


「さあなぁ……これは規則なんだ、それは俺にもどうにもならん。だが折角の〝ご指名〟なんだ。このデカくてエロい身体を使えってことだろ。学園祭でも、その太ももでチンポを扱いて差し上げろよ?」

「ひっ♥ あっ♥ わ、わかっ、わかりましたから♥ やる♥ やるから、そこ叩かないで……♥」


 無論、六花がその不満をはっきり露にしても意味はないし、毎朝マンコがムラムラして大変です、なんて淫乱な宣言ができるはずがない。太ももを叩かれ、こそばゆさに身悶えしながら、六花は猿教師の言い分を全て呑み込む他なかった。

 【雄様専用性処理雌奴隷】の当番を彼が決めていないか、それが本当の主張かどうかなどそれこそ当番の彼女には関わりのない話だ。


「そうじゃないだろ宝多ぁ。当番に慣れて気が抜けてるんじゃな、か!」


 バチィィィンッ♥


「う゛ッひぃぃぃぃぃんっ♥ しゅ、しゅみましぇんでしたっ♥ 私、宝多六花終身名誉低底奴隷マンコ♥ 学園祭でもマンコとしての努力を欠かないことを誓いますっ♥ マンコイグゥゥゥゥゥッ♥♥♥♥」


 雄に命じられた六花に必要なのは絶対的な〝是〟と、マヌケ無様なアヘ顔ガニ股腋見せ絶頂宣言なのだから。

 太ももに炸裂する張り手で子宮を揺らされイキ潮を吹く、あまりの雑魚マンコ持ちの少女は、こうして学園祭の出し物を一人で切り盛りすることになるのだった。




 当日。数年ぶりの開催が大々的に告知されたツツジ台学園祭は、他の高校を大きく上回る来場者を招くことになった。この盛況は久方ぶりの催し物というだけでなく、〝校則に乗っ取った〟様々な出し物が影響している。

 生徒が主役の学園祭で、客が外部からの人間ばかりというのは些か歪ではある。だが当然でもあった。

 如何に【ツツジ台の女子生徒及び女教師は精力的に雄様と関係を持つべし】といつの間にか付け加えられた校則が存在するとはいえ、来賓が大手を振って彼女たちを使う機会はそうない。訪れる来客の大半は校則の恩恵を受けられる男性が大半であり、彼らの目はどの生徒を選ぶか、その性欲でギラついていた。


「おはようございます♥ 雄の皆様方、台高祭へようこそお越しくださいました〜♥」


 そういった意味では、校門前でギラついた視線を一身に浴びる生徒は間違いなく六花だった。クールな表情はなりを潜めて整った顔で満面の笑みを浮かべ、媚びに媚びた声音で来賓を歓迎する。慣れないことをしている自覚があるのか、その顔は耳まで真っ赤に染まっている。


「当学園祭では、雄の皆様にご満足いただける様々な催し物を開催しています♥ な、中でも……私、宝多六花の【リアルJKとおまんこ生セックスし放題♥ 六花ソープ学園祭♥】は、三階の教室にて開店予定ですっ♥」


 無論、羞恥の色は媚びた笑みや声音だけから来るものではなく、自らの出し物の小っ恥ずかしいタイトルを看板に掲げて、読み上げることからも来ている。

 誰だって、自分のアヘ顔ダブルピースが高解像度で拡大された大写真を貼り付けた看板を自分で掲げ、自分の名前入りの性風俗を自分で紹介するなど、顔から火が吹き出すほど恥ずかしいのは当たり前だった。

 ついでに言えば、猿教師のせいで全て一人で作業することになった六花は、こういった小道具類を自分で作成する必要があった。何から何まで〝自分で〟恥を晒す準備をする滑稽さは、六花のプライドを事前にへし折るには十分すぎた。なお、見かねた響裕太が手伝おうかと声をかけたが、こんな恥ずかしい看板を作る自分をよりにもよって裕太に見られるなど死んでしまうと丁重にお断りしていた。

 使用する〝衣装〟は用意されたもので、それだけはある意味で幸いだった。


「六花ソープ学園祭は、お客様のご要望に絶対服従♥ 格安マンコで性処理できるだけでなく、私に生きているのが惨めになるくらい恥ずかしいこともさせられます♥ こんなみっともないコスプレ衣装を着せたり♥ 学校内であれば場所を指定したプレイにも対応しています♥ 是非、私と一対一でオマンコしましょう♥」


 ある意味では、衣装などない方がマシではある。バニースーツの生地がごっそり逆転した、言うなれば逆バニーの衣装で校門前に立った六花は、乳房から秘部、尻の穴までさらけ出している。その上、奴隷の必須仕草である交尾懇願のガニ股前後ダンスをヘコヘコと踊っているのだ。もはや、何がどう恥ずかしいのかも分からない。強いて言えば、六花のすることなすこと全てが憤死しかねない羞恥であるのは確かだ。


 一生かけても忘れられない恥を六花が晒した甲斐もあり、六花主演のソープランドは開店から凄まじい行列ができた。その規模は、二階から三階に上がる階段すら長蛇の列に呑まれたため、暇ができた女子生徒が列整理を手伝わねばならないなど、他の出し物とは比較にならないものだった。

 それほど宝多六花という少女は、男たちから魅力的に映ったのだろう。でなければ性処理係に連続して選ばれることはない。六花はそれだけ〝効率が良い雌〟と判断されたわけだ。誰に、というのは当人の認識の外にあり、性処理係に疑問を持つのと同じだけ六花には無意味な話だ。


「あっあっあ♥ は、はいっ♥ なか、で、大丈夫です♥ い、イキますっ♥ イクッ♥ イクイクイク……イクゥッ♥♥♥♥」


 ともあれ、猿教師の予想通りクラスの出し物を一人で上回った六花は、途切れることなく訪れる来客の要望に応え続けていた。待ち時間は列整理の女子生徒や女教師を摘み食い、使い回して何度も射精していた男たちだが、いざ六花を前にすると誰もがその疲労を忘れて彼女のマンコを自慢の肉棒で貫き、中に大量の精液を吐き出していった。

 性風俗のルールは至ってシンプルだ。


・時間内であれば六花にどんな命令でもできる。ただし命令の内容によっては追加料金制度がある。中出しをした場合、その時点で持ち時間は終了する。

・会場である教室内に用意されたものは自由に使用し、持ち時間内であれば移動先に持ち出しも可能。


 一応は六花に配慮したような一面はあるが、大体は性処理係特有の雄を絶対優遇する措置だ。配慮は、実際のところ客の間で格差が生まれないようにしたのが大きい。

 結局、六花はいつも通り男の情欲をそのエロい身体で受け止める。だが、学園祭の熱気に当てられたのか、はたまた外部からの来賓が元からそういった性癖なのか、犯されイカされるばかりだった六花の知識にない特殊なプレイは幾つも彼女に強要された。


「え? オナニー、でいいんですか?」


 どうせまた次も生ハメ希望だろう。恥部丸出しの改造メイド服のコスプレをした六花がそう高を括っていると、中年くらいの客は彼女のオナニーが見たいと言い出して面食らってしまう。

 いいんですか、というのもおかしな話だが、この前までセックスの経験などなかった六花からすれば、オナニーで貴重な持ち時間を消費していいのかと思わざるを得なかった。客の持ち時間は、長蛇の列に配慮して中出し無しでもそう長くはない。もちろん六花からすれば助かるが、驚いた彼女が問いかけるのは不思議ではなかった。


「ああ、頼むよ。この歳になると、実際にスるより若い子のオナニーを見るのが好きになってしまってねぇ」

「はぁ……」


 確かに生徒に比べれば歳は遥かに重ねているが、あの猿教師と大して変わらないように見える。大人と言えば彼のような性豪の女好きが基準値の六花は、相手の主張に曖昧な声を返した。

 控えめに言っておかしな、はっきり言えば変態な客が来たなと考えながら、六花は分かりましたと首肯をして、椅子に座った男の前にガニ股の姿勢で立つ。

 恥ずかしかった下品なポーズも、今や両脚に馴染みきったとばかりに完璧なフォームを描いた六花は、片手で胸を揉み、もう片方の手の指を膣穴に差し込んでオナニーを始める。


「ん、おっ♥♥ んん……あっ♥ はぁ……♥」


 性処理係になってから雄のために濡らす行為に特化した身体は、オナニーでもほとんど下準備が必要なくなった。こうして乳首を抓り、膣壁の浅い部分を指で擦るだけですぐに気持ちが高ぶる。フェラチオ中に膣を自分で貪り続けた経験も大きかった。


(あ♥ これ、結構恥ずかしい、かも♥ 自分でシてるところ、こんなジッと見られるの、初めてだし……♥)


 ただ、改めて自身の敏感な身体で行うオナニーは、六花に普段と異なる色の羞恥をもたらした。

 男はオナニーをする六花をひたすら観察する。派手に飾られた教室を見回すでもなく、ましてや硬くズボンを隆起させた肉棒の処理をするでもなく、艶めかしく恥部を弄る六花の全身を舐め回すように見やった。

 行為の最中は快楽が弾けて気にする余裕がなかったが、自慰行為をじっくり視姦されると身体の熱が立所に弾ける。羞恥がじわりじわりと身体を燻す。それは遠回しだが強い快楽になって六花を襲う。


「はぁ、はぁ♥ イッ、く……イキ、そっ♥ んっ、ふぅ、はぁぁぁぁ♥♥♥」


 羞恥のオナニーで意外なほど脳髄を快楽の電流で焼かれた六花が、聞き心地の良い声を響かせて絶頂する。


「ストップだ」

「え……い、ぎぃぃぃぃぃ、お゛っ♥♥♥」


 ところで、六花は突如としてオナニーを止められた。普段から命令に従うことで無意識についた従順癖でピタリと指を止め、イキかけた思考を無理やり引き戻す。

 その代償は、六花の細緻な面が鼻穴と歯茎を剥き出しにしたみっともない表情に変わることで支払われたが、制止をかけた男は六花の無様な顔を見てくつくつと嘲笑う。


「すまない。ストップというのは〝イクのを我慢しろ〟という意味だ。オナニーは止めなくていいよ」

「はひっ!?♥ ……ご、ごめんなさい♥ お、オナニー、再開します♥」


 そして、命令の詳細はオナニーと絶頂を止めろではなく、絶頂だけを我慢してオナニーは続けろという滅茶苦茶なものだと再度伝えられ、六花は初めて発する驚きの声を上げて、慌てて謝罪をして手の動きを戻した。傍から見れば、一連の六花は滑稽極まりない姿だった。

 動揺は当然だ。六花は性処理係になったから、ずっとイカされ続けてきた。自由に果てる権利があるオナニーなら尚のことだ。それをいきなり絶頂するなと止められ、けれど手は止めるなと矛盾を語られれば、驚くなというのは無理難題であろう。

 しかし、無理難題に驚くことは許されていても、雄の命令に背くことは許されない雌であるのが宝多六花という少女だ。


「ふーっ、フーッ♥♥ ん゛ィ゛♥♥♥ ィう゛♥♥♥ ……ぶっ、ぐっ、うぅぅぅ、お゛ぅぅぅ……っっ♥♥♥」


 乳首を摘んで擦り、膣壁を絶え間なく引っ掻く。さっきまであんなにも熱く心地の良さすらあった快楽は、六花に地獄の時間を味わわせる代物へと容易く変貌した。

 イキたくてもイッてはならない。その我慢がどれだけ身体に毒で、精神に痛みを伴うかを六花は身をもって知る。オナニーをしているのは同じなのに、何もかもが違っていた。

 食いしばった歯の隙間から野太く下品な声が吹き抜ける。本人は我慢しているつもりでも、全く堪えられていないイキかけの嬌声が無様惨めに漏れ出る。

 愛液を大量のヨダレのようにマンコから滴らせ、数分が永遠にも思える寸止め快楽という苦痛の時間を、六花は男が見守る限り続けさせられた。


「……おっと、もうこんな時間か。楽しい時はすぐに過ぎてしまうな」

「ハッ♥ ハッ♥ ハゥゥッァァァァァ♥♥♥」


 長くないはずの時間が終わったと、六花は獣のような歓声を上げてしまう。早く出て行けと腰が淫らに揺れる。一刻も早くイキたいと身体が熱されている。


「ああ、次の客が来るまでオナニーは続けてくれよ? もちろん勝手にイクのは禁止だ」

「は、はひ♥ わかった♥ わかりました♥ だから、早くイッて♥ お願いだからっ♥♥」


 雄との行為中は丁寧に振る舞うのが雌の鉄則だが、慣れない絶頂我慢に貼り付けた仮面は脆くも崩れている。

 出入りの合間に思いっきり絶頂する浅ましい魂胆を見抜かれた六花は、恥も外聞もなく涙ながらに退出を促す。オナニーしながら絶頂を我慢しつつ嘆願する忙しなくマヌケな少女に、ついぞ彼女の身体を求めなかった男が退出していった。

 否、彼は六花を間違いなく求めていた。性処理の欲求、欲望は人それぞれだ。


「やっと番が回ってきた……ああ、俺も〝前の客と同じやつ〟を頼むな、六花チャン♪」


 ――――――ただ、そのやり方が被ることは珍しくもない。

 前の客と同い年くらいの男が入ってきて、絶頂我慢オナニーを続けさせられている六花に継続の命令を下す。無様な我慢顔に絶望の色を与えるには、十分すぎる命令だった。


「フーッ♥ ふお゛っ♥♥ ひぅっ、ひぐぅぅぅぅお゛おぉぉぉぉぉぉ♥♥♥」


 六花は堪えた。それが雄からの命令ならばと、身体が勝手に達することを拒み続ける。


「ぬ゛お゛お゛お゛お゛お゛っっ♥♥♥」


 声が一段と酷くなる。ガニ股の両脚がガクガクと痙攣し、鼻水がたれっぱなしで白目を剥きかけ、全身から体液という体液が滲み出る。ないのは気持ちいいアクメの潮吹きだけだ。欲しがって膣穴を貪るのに、絶対にイッてはならないと中枢神経が絶頂を堰き止める。


「あぁぁぁぁっ♥♥ おぉぉぉぉぉぉ……っっ♥♥♥ い、ィう゛う゛♥♥♥ のほォ♥♥ も、やだ、やだぁ♥♥ あ゛ぁぁぁぁぁぁ♥♥♥」


 最初の次、その次、さらに次、また次も。全く同じ命令を繰り返された六花は、ぐちゃぐちゃの顔面を左右に振り乱して、けれど両手は止めずに泣き叫び始めた。

 命令開始から客を繋ぎ続けて小一時間は経過している。人より絶頂を得ることに慣れた少女が、快楽を貪り食わされながら肝心の絶頂を取り上げられて〝狂う〟には、足りぬはずがない時間だ。


「イ゛ガぜでぐだざい゛っ゛!!♥♥♥」


 涙と鼻水と涎を際限なく垂れ流し、身体から水分がなくなるのではないかと心配になるほどマン汁を吹き散らした六花が、何人目か数えるのを諦めた客の前で叫んだ。


「い゛がぜでェ゛♥♥♥ む゛りィ゛っ♥♥♥ がまんやだっ、やだぁぁぁぁぁ♥♥♥ おねがいだからイかぜでくだざいッ♥♥♥ イげないのつらい゛っ♥♥♥ マンコとおっぱい気持ちいいのに痛いっ♥♥♥ イッていいって命令してくださいッ♥♥♥ 一生雄様の便器になるからっ♥♥♥ オナニーで、もう゛イかぜでぇ゛ぇぇぇ゛ぇ゛ぇぇぇぇぇっっっ!!♥♥♥」


 喉が枯れる勢いで絶頂を懇願した六花の声は、ソープのために飾った癖に防音は一切されていない三階の教室を突き抜けて、恐らくは一階までしっかりと届いた。

 絶頂でか乱れている時でも、無意識に声を抑えている六花が完全に我を忘れて発狂し、オナニー絶頂を懇願する声が校舎内全ての雄の肉棒を隆起させ、同時に嘲笑の的になる。

 それが想像できない六花ではなかった。だが、その程度の羞恥がどうでも良くなるくらい六花はイキたかった。果てたかった。達したかった。


「おまんこイカせてください!!♥♥♥ おまんこイカせてください!!♥♥♥ おまんこイカせてください!!♥♥♥ おまんこイカせてください!!♥♥♥ おまんこイカせてください!!♥♥♥ お゛ま゛ん゛ごォ゛♥♥♥ イ゛ガぜでぐだざい゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛〜〜〜〜〜〜〜っ゛っ゛っ゛!!♥♥♥」


 どんな恥を晒そうと、アクメをキメたくてキメたくて、六花は無様なイキ我慢顔でガニ股腰振りマン汁ダンスを踊りながら寸止めオナニーし続け、全校に響き渡る絶頂嘆願を行った。


「そこまで頼まれたらしょうがない……イッてもいいよ」


 もし順番が鬼畜な男であれば、六花の地獄は続いただろう。しかし、六花の学園生活とカーストが地に落ちる無様な宣言を無下にするほど、今の客は畜生の性癖を持ち合わせてはいなかったらしい。


「ありがとうございます!♥ ありがとうございます!♥ あ゛り゛がどう゛ござい゛ま゛ずっ゛!♥ まんこイキま゛す゛っ♥♥♥ イグッ♥♥♥ イグイグイグイグ……イ゛ッグゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッッッ!!♥♥♥♥♥」


 畜生ではなく鬼畜だった客に感謝を何度も伝えながら、六花は乳首を抓り膣穴を穿つ。ここまで我慢してきた絶頂は、最も気持ちよく終えたいと、追い詰められた中でも欲張りで浅ましく惨めな雌の精神で、一番気持ちいい場所を探し当てた。

 腰が跳ね上がり、仰け反り舌出しアクメをキメて白目を剥く。天井へ真っ直ぐに向けられた秘部から、その天井に引っかかる勢いで水柱が噴射された。


「イクッ♥♥♥♥ イクッ♥♥♥♥ イクッ♥♥♥♥ イクイクイクイクッ♥♥♥♥ またイクッ!♥♥♥♥ イグッッッ!!♥♥♥♥」


 仰け反りどころか股間を突き上げ、半ばブリッジをしながら知性の欠片もない絶頂宣言をループさせる六花。これがあの少しクールで、美貌が似合う気怠げな態度が目立っていた六花だと言うのが信じられないほど、馬鹿の一つ覚えでイク、イクと淫猥な叫びを彼女は張り上げる。

 寸止めした分を取り返すような六花のマジイキオナニーは、客が入れ替わっても収まることなく、彼女の意識が絶頂のし過ぎで断絶するまで続いた。




 【雄様専用性処理雌奴隷】の本質が、雄への奉仕をするのではなく〝させてもらう〟ということは周知の事実だ。

 命令の結果とはいえ、そんな雌奴隷が雄の対応を放棄してイキ過ぎて気絶しましたなど、恥以前の問題。生きている意味が問われる狼藉だ。しかも学園祭という華々しい舞台で、来賓した雄の前でしでかした罰を雌は受けなければならない。

 この場合は、雄様に失礼をしたツケを支払うという表現が正しいか。六花は絶頂のために今生の恥を叫んだのみならず、僅かな休憩時間や建前の追加料金すら撤回され、より激しいプレイを強いられることになった。


 数人の客が荒らしていった恩恵を受けた新たな客は、オナニー観察以上に珍妙な指示と拘束を六花に施した。


(……人間がトイレの代わりって、嘘でしょ)


 六花は男子小便器の〝中〟、絶頂の余韻が抜けて冷静なった頭で呆然と状況を振り返る。先の大恥を考えないようにすればするほど、今を省みることになる。

 すると、六花は自分がトイレになっていることを信じたくないが信じざるを得なくなってしまうのだ。


(硬く縛られすぎて全然動けないし、口は開きっぱなしで顎痛いし、鼻も変なのに引っ張られて……ああもう、これがほとんどタダ働きとかやってらんない)


 両手は両脇の小便器に結ばれた縄でギチギチに、両脚はムッチリとした太ももや尻が強調されるまんぐり返しの姿勢で雁字搦めにされている。胴体と共にすっぽりとハマった頭部には、口を開いたままにするリングギャグと、鼻腔を鈎で引っ張る三点鼻フックを装着させられ、学校で一、二を争う美少女の顔面を在り来りでは収まらないブサイクなものに変貌させていた。

 男子が立って用を足す小便器の〝中〟にはめ込まれた。備品に衣服は必要ないとばかりにコスプレ衣装も着ていない。


(ここまでしてやっておいて、カメラ置いてどっかいく神経も理解できない!)


 見ての通り〝トイレ〟の仕事を押し付けられた六花は、自分が人でも雌でもない無様な道具にされた怒りと羞恥で、男子トイレの端に置かれたカメラを睨みつけた。

 ある意味お膳立てだろう。男は撮影用のカメラだけを置き、六花以外の女を探しに行ってしまった。性風俗用の教室に作られた抜け道から出てきた六花の場所を知っているのは、その男だけだ。

 つまるところ、六花という名の男子トイレを使用しに来る人間は、偶然にも六花が設置されたトイレを利用した人間か、男から話を聞かされた相手ということになる。


「うわ、マジで宝多じゃん!」

「ヤベー、あのおっさんガチの変態だったのかよ」

「……ふぁいあふ」


 最悪の予感は的中し、学園祭中は本来相手をする必要のないツツジ台の生徒が男子トイレにぞろぞろと列を成した。ちなみに、ペナルティを喰らった六花はともかく、ツツジ台高校の女をトイレ代わりにする追加料金プランは個別に存在している。彼らが真っ先に訪れたのは実質出来レースだ。

 上手く開閉できない口で男子生徒たちに向かって六花は吐き捨てる。が、彼らは大口豚鼻のブサイク面を晒した六花を、何の憂いも遠慮もなく嘲り笑った。


「俺らも聞いてたぜ宝多。おまんこイクー、だって?」

「っ!!?♥」

「いやこうだろ。イグッ、イグ〜〜! ってさ。ギャハハハハハ!!」

「っ〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥」


 六花の身体が激しい羞恥に打ち震える。よりにもよってオナニーを見られて羞恥快感を覚えた身体は、それでも愛液を垂らして止まらない。

 惨めな顔面を見られるより、死にたくなるほど恥ずかしい。何度も感じた羞恥だが、今回ばかりは堪えられない。

 今まで男子生徒たちは経験も少なく、六花のことを遠目から見ていた男ばかりだった。彼女のクールな一面や、友人たちと楽しげに談笑する顔がチラつき、僅かだが躊躇いや遠慮の感情が見え隠れしていた。無論、六花がフェラオナニーや生ハメセックスする度に薄れていったものなのだが、先の絶頂懇願はその壁を一瞬で崩壊させてしまったのだ。

 アレが本当に、全校に響き渡っていた恥ずかしさ。これから三年間、六花は寸止めオナニーに耐え兼ねて大声量の絶頂を請願した変態女になる恥ずかしさ。性処理係としても、一人の少女としても学園カースト底辺に堕ちた恥ずかしさ。


(明日から、どんな顔して学校に行けばいいの……!!)


 身振り手振りで六花の絶頂声を再現する下賎な生徒たちに、彼女は言葉を失うほどのショックを受けて打ちひしがれた。

 けれど、まず六花が考えるべきは命じられたこと――――――トイレとしての在り方だ。


「よっしゃ、早速使うぜ。宝多トイレ!」

「んぶごお゛ッ!?♥」


 自分の惨めさを呪ったところで、本当に今さらというものだ。

 六花の開いた口に肉棒が放り込まれた。喉まで行き着く。しかし、フェラチオやイラマチオのように引っ込みはしない。ブルリと震える男子生徒の身体と、口内でビクンと跳ねた肉棒の食感に六花は目を見開いた。


(ちょっ! 嘘でしょ!? ほんとに)


 口に入れてすぐに射精はできない。ならその痙攣は、生理現象のものであると当然の結実に繋がる。


 じょろろろろろっ♥ じょぼおぉぉぉぉぉぉぉっ♥


「んぶっ!?♥ んぐゥううんんんんッ!?♥♥」


 嘘だと思いたいものを実物を以て、最悪の形で信じさせられた。喉奥に挿入れられた肉棒から放尿が始まり、いっそ飲み慣れた精液の方が遥かにマシだと思える苦々しい液体が口内に逆流をする。


「はぁ〜、午前いっぱい我慢して良かったぁ。宝多の口をトイレにできるとかサイコー」

「んぶぉっ、ごぇっ♥♥ ごぎゅっ、ごぉ♥ んぶおぉぉぉぉぉっ!!?♥♥」


 イラマチオの癖で飲み込んでしまった矢先、形容し難い嘔吐感が胃からせり上ってくる。入ったばかりの液体の臭いが鼻梁まで駆け抜けて、嘔吐感はさらに加速する。

 しかし、辛うじて首が動く六花と、両手と腰を自由に使える男子生徒とでは稼働領域に差がありすぎる。口を離そうとしても、黒髪を乱暴に掴まれていては退くことが叶わない。仮にできたとしても小便器の内部にコツンとぶつかるだけだ。

 飲み干すしかない。思考がそう判断した時には既に遅すぎた。


「んぶっ、ごぇぇぇぇぇっ♥♥」


 広がった六花の鼻穴から真っ黄色の放尿が逆流し、それは唇の端からも零れ始める。鼻孔を広げすぎていることもあって、六花の顔面は逆流した小便にあっという間に塗れてしまう。


「汚っねぇ! 二度とキスできねぇよこんなん!」

「元から誰彼構わずチンポしゃぶってんだから、小便くらい変わらないだろ」


 快楽に流される中で覚える羞恥とは異なる。人としての尊厳をぐちゃぐちゃにされ、踏み躙られる行為に六花は涙を流した。


「それもそうだな。おい、もう全部出しただろ、早く代われよ」

「ほらよ。てか一人一人すんのまどろっこしくね? こんな口と鼻空いてるんだし、二、三人くらいなら一緒に出せるだろ」

「この歳で仲良く立ちションかよ。まあこのトイレならいいか」


 じょろろろろろっ♥ じょぼぼぼぼぼぼっ♥ じょぼおおおおおおおおお〜〜♥


「ん゛ッ、ぶ、ごォ゛っ♥♥ げぼっ、ぶぇ……お゛っぶ♥♥」


 その悲痛な涙で流しきれないほど、ブサイクに歪んだ六花の顔面にアンモニアのシャワーが浴びせかけられた。

 ケアを欠かさない張りのある顔肌に半透明だが汚い液体が滝のように滴る。顔面だけでなく身体まで小便シャワーに晒されたかと思えば、再び喉奥に肉棒を突っ込まれて小便。髪に引っ掛けるように小便。挙句の果てには開ききった鼻孔でも入り切らない亀頭をねじ込み、鼻の中に垂れ流す。

 集団であることを差し引いても一人十秒程度だが、六花の味わう責め苦は秒数では測れない。せめて彼女の常識がより高度に、たとえば苦痛を覚えず雄に服従することを悦びとする性質に変化していたなら、このような仕打ちも苦ではなかったのだろうが、ありもしない仮定では六花の心を救えない。


「はースッキリした。うわ、すっげぇ臭せぇ……早く行こうぜ」

「さすがにこれ使う気にはならねぇわ。何も知らない次の人に同情するな〜」


 小便を浴びせるだけ浴びせかけ、飲み干させた男子生徒たちは、それが自分たちから放たれた臭いであることを棚に上げて六花をこき下ろす。もっとも、六花はその言葉を半分も聞いてはいなかった。


「何だったら他に人に教えてやるか?」

(は、はやく……はやく、出てってよ)


 飲尿に精神が疲れきっていたからではない。


「いや、なんか使える時間決まってるみてぇだし……あとこんな使い方したって知られたら、ワンチャン俺らがリンチだわ。あの宝多だぞ?」

「あー確かに。こんなんだけど人気だしな、こいつ」

(いいから早く! もう、げんか……っっ!?)


 六花は必死に耐えていた。これ以上、彼らの前で嘲り笑われる事態を避けたいと人並みの恥を以て。

 だが、自分たちで臭いと言っておきながら無駄話をする空気を読めない、否、無自覚に読み切った男子生徒たちは〝それ〟を耳にした。


「……ぉぉっ♥ おぇぇぇぇ……げっ、ん゛っ……――――――げぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっぷ♥♥♥♥」


 あまりに品性がなく、尚且つ凄まじい臭いを撒き散らした宝多六花の『げっぷ』を。

 人の尿、言わば汚物を大量に摂取した胃と食道が激しく拒絶の反応を示し、それが空気の逆流となってげっぷになった。口が閉じられないことも災いし、六花は今生の恥をさらに積み重ねて、しかも男子生徒に知られてしまった。

 一度吐き出したモノを戻すことはできない。胃に詰め込まれた尿臭がそのまま口から汚い音と共に溢れ、開ききった鼻孔がモロに嗅いでしまい、自分のげっぷに自分で悶絶する六花。


 気を失いかけた六花が感じたものは、放尿に当てられて緩んだ膀胱から溢れた失禁と、底辺に堕ちた少女の小便げっぷに笑いが止まらない男子生徒たちの姿だった。





(酷い目にあった……はぁ、これ終わったら、また色々やらされるかも)


 トイレの役目は、命令した客の持ち時間がなくなれば消え失せる。幸い、と言っていいのか怪しいが、あの男子生徒と命令者のカメラ以外にはあの尊厳屈辱を知られずに済んだ六花は、身体を洗い流して次の客を相手にしていた。

 もちろん小便を丁寧に洗い流している時間は、あの大量の列を前にしてあるはずがなく、大量の水を数分間浴びる風邪を引きかねない荒療治で済まされた。それでも放尿の臭いを纏っているよりマシだが、水だけで臭いが落ちたかは六花の嗅覚だけでは判断できない。何せずっと精液を浴びせかけられていた鼻だ。どこかおかしくなっていてもおかしくはなかった。

 身体、特に髪などに臭いが移っていないか不安を覚えながら、六花は来賓の相手を続ける。


「六花ちゃん、いいよ! 凄くいい! こんな気持ちいいJKマンコ初めてだ……!」

「んっ、おっ♥ それは良かった、ですねっ♥ おっおっ♥」


 ズドンズドンと力任せの寝バックピストン。六花の柔らかい太ももとデカ尻をクッションしながら、恰幅の良い男が六花と保健室のベッドでセックスをしている。

 ていうか女子高生とヤッたことあるんだ、と内心常識的な感性で男の発言にツッコミつつ、雄である客に媚を売る言葉を返す。男のセックスは前述の通り力任せで、快楽を覚えるとはいえ他の男とのセックスとは雲泥の差だった。


(真っ当に服が着れるの、なんかおかしい……ずっと性処理係だったせいで、私服も着れてなかったし)


 その分、対応しながら妙な気分を自己分析する程度には、六花の思考に余裕が出た。

 保健室でシたい。普通の制服を着て欲しい。ようやく真っ当な命令に安堵の息を吐いて、六花は自分の制服に袖を通した。いつも着ていたモノなのに、奇妙な気分になるのは性処理係が原因だ。

 傍から見ればかなり短いスカートの丈も、下着が隠れているなら長く感じる。無論、セックス相手に捲られて露になっては同じなのだが、過程が違えば気分は大きく異なるものだ。


(制服でシてるだけなのに、なんか変な気分カモ♥)


 背徳感というものか、正常な制服を着て学校の保健室でセックスをする行為に六花はただならぬ興奮を覚えていた。激しい使われ方をされたギャップか、興奮点が馬鹿になっているのかもしれない。

 結果的には、下手くそなセックスでも股を濡らす雌奴隷らしさに繋がる。そのまま両者が満足いく着衣セックスになる――――――はずだった。


「失礼します! 掃除しに来ました!」

「…………っ!?」


 保健室の中に誰かが入ってきた。掃除という言葉から、相手が用務員に任命された生徒だと六花は瞬時に当たりをつける。

 用務員の人数はそう多くない。大半が性処理係に熱を持つ生徒たちから、彼女たちに手を出さない者を選別し任命される。

 その中には、六花と同じグリッドマン同盟の〝彼〟もいたはずだ。


「……って、誰もいないか、はぁ」

(嘘、響くん!? な、なんでよりによって今保健室に来ちゃうの……!?)


 聞き間違いではない。用務員に任命された裕太が、虚無感を乗せた溜息を零しながら保健室に入ってきた。

 カーテン一枚を挟んで男とセックスをしている六花がいる保健室の中へ、だ。緩慢な快感で呑気でさえあった思考は一瞬で吹き飛び、六花は混乱の渦中に突き落とされる。


(……やだ! 響くんに見られるのは駄目! 絶対に嫌!!)


 来賓歓迎のコスプレ媚び売りダンスから始まり、全校に響く絶頂宣言に、人として終わっている人間トイレの仕打ちにも強がってきた六花も、裕太が予想外に近づいてきたことには動揺が隠しきれない。

 恋慕かどうかはまだ分からない。それでも、多少なりとも意識する異性を前に、六花は今の自分を見せたくないと強く思う。本能から発せられた拒否感は〝何か〟に寄生された六花の中でも変わらない想いからくるものでもあり、それだけの感情だからこそ激しい拒絶になるものでもあった。

 お願いだから立ち去ってと、六花は両手で口を塞いで自身の喘ぎ声を抑えた。


「あれ? もしかして、六花ちゃんの知り合い?」

「っ、っ!」


 口を抑えながら肩口からコクコクと六花が頷き返す。頼むから少しだけ、彼が保健室から出るまで待って欲しいと潤んだ目で願う。けれど、雌の嘆願が雄に必ずしも通じるわけではない。絶頂宣言の際は哀れみから運よく受け入れられたが。


「へぇぇ……じゃあ挨拶しないとね。お互い仕事中なんだしさ」

「んんっ!? ん、んーっ!!」


 今度は逆に、楽しそうだからという理由で六花の嘆願は棄却されてしまう。首を何度も左右に振る六花だが、男は「カーテンから顔を出すだけでいいからさ」と言って聞かず、六花を立ち上がらせて無理やりカーテンの隙間に押し出した。当然、恥部同士の結合を止めることはしない。


「んあっ!」

「あれ、誰かいたの……り、六花!? なんでこんなところに……」


 気づかれた。しかも勢い余って顔どころか上半身の腰辺りまでカーテンから飛び出してしまい、引っ込みがつかない。

 驚いた表情の裕太を前に逃げ場がないことを察した六花は、口を覆った手で乱れた髪をさり気なく正しながら声を発した。


「う、うんっ♥ 猿先生に押し付けられた仕事で、ちょっとね♥」


 当たり障りのない理由だ。仕事相手がいることも示唆して、カーテンに浮かぶシルエットを怪しまれないよう配慮する。いきなりのことだが、それで逆に六花も頭が回っているのかもしれない。


「あ、そういえば六花は一人で出し物やってるんだっけ。ていうか、猿先生ってさすがに失礼すぎない?」

「や、どう考えても猿でしょ、あの顔はさ♥ 女の子見て鼻の下伸ばしてばっかり♥ でっ♥」


 パンパンパンパンパンッ♥


 腰肉と尻肉が打ち合う音が響く。六花がどう取り繕おうが、セックスの音は止まらない。

 性処理係と関係を持たない生徒や教師は、そもそも行為を認識できないから大丈夫。そういう問題じゃない。響くんには見られたくない。

 変な臭いを嗅がれていないか。あの小便が、それより前の淫臭が残っていないかと六花は裕太の前で百面相する。せめて使っていなかった制服が臭いを消してくれることを祈るしかない。


「そ、そうかな? 見すぎてごめん……」

「なんで響くんが謝るの。変なの」


 猿教師を小馬鹿にした発言のどこかが刺さったのか、裕太が苦笑いで謝る。それがおかしくて六花は一瞬だけ快感を忘れた。これなら裕太の前で恥ずかしいところは、見せたくない顔を見せなくて済むと思った束の間。


「六花ちゃん、そろそろ射精すよ……!!」

「!? ちょ、ちょっと……!?」


 なぜ今なのか。下手くそなセックスの上、空気を敢えて読まない中出しが六花の膣穴にぶちまけられた。

 そういえばあれだけ寝バックで打ち付けてきていたのに、一度も射精していなかった。単純に持ち時間が消えるのを惜しんでいるのだと六花は考えていたが、それは全くの見当違いであることを思い知る。


 ドボッッッッ!!♥


「んオ゛ッ♥♥♥」


 ドビュブビュルルルルルルルッ!♥ ボビュッブビュッボブビュルゥゥゥゥゥゥゥッ!♥


「あ゛っ♥♥ お゛っ♥ ん゛お゛ッぎぃっ!?♥♥」


 男は我慢していたのではなく、並の気持ちよさではイケない遅漏で、精液の濃さもその分だけ段違いなものであったのだ。

 膨大で濃厚なザーメンが子宮を満たして熱し、六花は堪えきれない嬌声を吐き出す。我慢しようとしてしきれないおかしな顔を裕太の眼前で晒してしまう。


「でも良かった。始まる前から凄く忙しそうだったから……あ! もうこんな時間じゃん。俺、他のところも掃除しなきゃいけないから、もう行くね!」

「う、う゛んっ♥ が、がんばって、そうじっ♥♥ ん゛お゛ぉぉぉぉぉ……♥♥♥」


 裕太の目の前で晒すマヌケ面が恥ずかしくて、六花は何に耐えて、何が我慢できないのか分からなくなる。

 彼の前で恥を晒す羞恥まで巻き込んで、子宮を満たすどころか溢れ返るほどのザーメンをいつまでも放つ肉棒を憎さ半分、快感半分で締め上げる。

 早く終われ。早く行って。今イクな。絶対にイクな。身体を痛めつけるような命令が六花の脳髄に激しい火花となって負担をかける。


「うん。〝何してるのかは分かんない〟けど、六花も頑張ってね!」

「がんばるっ♥♥ がんばる、から……ん゛ン゛ォ゛♥♥♥」


 裕太が清掃用具を持ち上げて背を向ける。あと少し、もう少し、振り返らずに行って。

 その瞬間、今までのザーメンが前座とばかりに射精が加速した。まるで豚の射精行程だ。前座の方が辛うじて水っぽさがあると言えるくらい、固体じみた粘り気のあるザーメンが六花の膣内に噴出した。


 ボビュッッッッッッッッッッ!!♥♥♥♥ ドボブリュッッッッ!!♥♥♥ ドビュブビュルルルルルルルッ!♥


「う゛ほお゛お゛お゛お゛お゛っ゛っ゛♥♥♥♥ いぎゅう゛う゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛っ゛っ゛♥♥♥♥♥」


 〝また〟我慢した分、六花はとてつもなく品性に欠けた嬌声で、あられもなく下品なイキ顔を晒した。

 足腰がイッて崩れそうになる。それでも最後まで真っ直ぐに見た。


 振り返らないでという願いは、六花の顔を少しでも見ていたいと願う無垢な少年の別れの挨拶によって遮られた。無邪気な笑みで手を振る裕太を前に、六花は女を止めた雌のマジイキ顔を返してしまう。


「やあ゛っ♥♥♥♥ ん゛お゛っ♥♥♥♥ みないでッ♥♥♥♥ お゛ほお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛っ゛っ゛っ゛♥♥♥♥♥」









 精神的な観点では、あらゆる羞恥が比にならない衝撃を受けた六花の精神は少しばかりおかしくなった。

 正確に言えば〝少し戻りすぎた〟か。


「お゛っお゛っ♥♥♥ イグッ♥♥♥♥ イグゥゥゥゥゥゥゥ……ッ!!♥♥♥♥♥」


 閉店が近いからと〝サービスタイム〟が始まった。簡単に言えば、壁に空いた穴に身体を入れて下半身を突き出した『壁尻』の中から好きな雌の穴を選んで犯してください、という企画だ。

 もちろん六花も駆り出されている。一際大きなサイズのデカケツとムチももは、壁に貼り付けられた真顔の写真を除けば判断材料が少ない『壁尻』にとって強烈な強みだ。六花はここでも当たり前のように来賓の列を恐ろしいほど作っていた。

 自分たちからは見えず、向こうからはハメ放題。いつの間にか作られていた壁穴の空間で、六花は不意にくるピストンの快楽に喘いでいた。


(私、なんでこんなことしてるんだっけ?)


 だが、六花は淫らに喘ぎながら、全く異なる思考を浮上させていた。『宝多六花』でありながら、異なる視点を持つ者が六花から乖離する。


(怪獣……そうだ、怪獣。新しい怪獣が、どう、なったの? 響くんが、学校がおかしいって言って……ううん、それより前に、様子が変なアカネが心配で、声をかけたら……)


 何か、致命的なことを忘れている。忘れてはいけないものを少女は忘れていた。

 行為中に裕太と言葉を交わしたことで、六花の中に眠っていた違和感が溢れかける。


(そう、だ! 私、アカネにくっついた小さな怪獣に襲われて、あ、アソコを犯されて――――――)


 寄生されたのだ。雌の子宮を支配して成長する異界の小型怪獣。目をつけた女が得た快楽エネルギーを吸収し、街一つを優に呑み込む〝常識〟を創り出す脅威的な存在を、宝多六花は思い出して。


「ん゛ンッほォ!?♥♥♥」


 マヌケな声を上げた。途端、尻穴に捩じ込まれた先端が丸い切っ先からドプントプンと胃に冷たいモノが逆流してくる。


「ん゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛ぉぉぉぉぉ……っっ♥♥♥ だめっ、いまらめぇぇぇぇぇ♥♥♥ いれ、いれちゃだめぇっ♥♥♥ 出るッ♥♥♥ 出ちゃいけないの、でりゅうぅぅぅぅぅぅッ♥♥♥」


 それはダメだ。絶対に許してはいけない。せっかく、あれだけの恥を晒して思い出したことが一緒に〝流されて〟しまう。

 奇跡的な偶然で支配から逃れただけの六花が、激しい快楽で引き戻されない保証はなかった。さらに快楽が純度の高い尊厳破壊の羞恥と伴うものであれば、理性など儚いものであろう。

 六花が咄嗟に叫んだ声は誰にも届かない。雌でない宝多六花の嘆願は、吟味どころか耳を傾けるに値しない。

 尻穴に注入された媚薬の浣腸は、胃の中から腸に至るまでたっぷりと浸される。粘り気のある液体とはいえ、半固体ですらないモノを腹がもたれるほど注入されて、便意を堪えられるように人間の身体はできていない。


「ん゛ッぎぃい゛ぃい゛い゛い゛ぃい゛ぃい゛ィィィ〜〜〜〜ッ♥♥♥ い゛やあ゛ぁ♥♥♥ たえてッ♥♥♥ もれないでッ♥♥♥ うんち出ちゃだめなのぉぉぉぉぉぉぉッ♥♥♥」


 それでも六花は堪えた。踏ん張った。尻穴を締め上げ、脂汗が浮かぶ顔面を自らの意思で歪めた。鼻の穴をかっぴらいて歯茎を剥き出しにして、快楽に抗う。排泄物の名前を叫んでしまうくらい余裕がないとしても、壁の向こう側にある決壊点から理性をひり出すまいと努めた。


「ひ、響くんに、伝えなきゃ♥♥ ちがう♥ こんなの違うって♥♥ 怪獣を、倒して……み、みんな、アカネも、元に戻してもら、う゛お゛ぉお゛お゛お゛ぉお゛お゛♥♥♥ い゛ぎゃあ゛あ゛ぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜っっ!??♥♥♥」


 ここまで暴力的な快楽と苦痛の便意を、解放感が約束された排便を耐えた記憶は『宝多六花』にない。上半身はジタバタとのたうち回り、下半身はガニ股で四股を踏み『ぶっ♥ ぶぼっ♥ ぷぴっ♥』と液体混じりの音を立てる尻穴に断腸の思いで渾身の力を込める。

 ゴロゴロ、ギュルギュルと地鳴りのような音が六花の腹から響いている。内側から叩いている。下の穴からとはいえ、入れたものはそこから出てくる。生理現象、原初の解放感に抗う聞き分けのない理性を他の神経全てが容赦なく打ちのめす。


「やだぁ♥♥♥ こんなのやだっ、やだぁぁぁぁぁ♥♥♥ おわるっ♥ お゛わ゛る゛ッ♥ これ、出したら、わたし、も゛う゛ッ♥♥♥」


 流されていってしまうと六花は子供のように泣き喚く。終わるのは六花という少女の尊厳か。恥じらいか。取り戻した記憶と理性か。

 答えは言葉にし難いほど崩壊した無様で惨めな我慢顔が語っていた。全て、だ。


 ぶびゅっっっ♥♥♥♥


「お゛っほ♥♥♥♥」


 飛び散った飛沫に流された全てのおかげで、六花は心の底から幸福だと分かるだらしのないイキ顔と、腹の底から溢れたオホ声が露になった。


 ぶしゅっ、ぶりゅりゅ♥ ぶびびっ、ぶじゅ♥ ぶぶっ、ぶばばばばばっ♥ ぶびぶびぶびぶびゅうぅぅぅぅぅぅっっっ♥♥♥♥


「んおおぉおおおおおおおおぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ♥♥♥♥♥ イィィィィィグゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ♥♥♥♥♥」





 長蛇の列は閉店後も途切れることはなかった。特に、と言うまでもなく六花の列は深夜になっても終わらず、彼女のアナルがぽっかりと開いきひたすらマン屁を噴き散らかすマンコを抱えた下半身は、面積が広い太ももに『変態JK♥』『ご馳走様でした♥』『マンコ美味しかったです♥』と書き記され、デカ尻には『連続脱糞10回達成おめでとう♥』『明日から垂れ流し確定♥』『うんこJK爆誕♥』など、媚薬浣腸を漏らしに漏らしたアナルを揶揄する落書きが大仰に浮かんでいる。

 壁の顔写真まで精液に塗れ、ビクビクと震えるだけの感情表現しかできない下半身の意識はもうとっくに存在していない。そこに在るだけの肉はそれでも魅力的で、六花と観客の壁尻記念撮影は早朝まで盛況――――――数年ぶりのツツジ台学園祭は、間違いなく宝多六花の功績で史上類を見ない成功を収めたのだった。





 こうして学園祭は無事に幕を閉じる。


 一日目は、だが。


「パイズリよりも、マンコよりも、もっと気持ちいい太ももはいかがですかー?♥ ツツジ台一番の太もも、堪能できるのは太もも六花だけでーす!♥ 皆さんのチンポ、蒸れ蒸れ太ももでお待ちしてまーす!♥」


 二日目。学園祭初日の盛況から、猿教師の命令で〝いつも通りの〟宝多六花が新たな店を開く。下半身をマン筋が浮かびムチムチの太ももが肉を乗せるパツパツのブルマだけを着た上半身丸裸のド下品な装いで、六花は体育館にて【皆さんのおちんちん♥ 太もも六花がイキシコシコ♥】という店名かどうかも怪しい看板を立てて来賓を迎え入れていた。

 初日から彼女の身体に魅せられた者も、これから魅せられる者も――――――あと〝一週間〟は続く祭りの中で、宝多六花という哀れな贄を心ゆくまで堪能することであろう。



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実はアンケートで圧倒的勝利者だった六花さん。お待たせしたのもあってゴリゴリに盛りました。というのは建前でモチベが限界突破したやつです。投票してくださった方、大変お待たせする結果になり申し訳ありませんでした。

以前取ったアンケートで作品にできそうなヒロインは順次書き進める予定です。一応魔法科高校の深雪、魔女旅のイレイナ、ゴブスレの剣の乙女を用意しています……モチベがぐちゃらなければ。頑張るのでいいねと感想もらえると嬉しいです。