レン・ブライト地下鉄痴漢屈服① (Pixiv Fanbox)
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*公開から2ヶ月経過したため、通常プランで閲覧を可能にしました。
いつもご支援ありがとうございます。ちょっと表で流行ってるとある無様洗脳の波に呑まれてリソース全部ツッパしてしまったので、こちらは手短に……。
一応表に投げたのは次の三作目で終わる予定なので、まだ書きたい欲があったらこっちの更新でもお見せするかもです。ブルアカか他の原作にするかはまだ思案中の段階ですが。
てなわけで上位プランです。今月はあと二回は頑張りたい……何とか……多分……。あ、前に書いたアニエスの痴漢物の続きです。1話で収める都合上、レンちゃんは容赦なくチョロ堕ちしてもらう!
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後輩の様子がおかしいことにレンも何となく気がついていた。多大とは言え、その忙しない業務を難なくこなせてしまうのがレン・ブライトが生徒会長であり、天才である所以なのだ。
故に周囲の人間関係には気を使える。特に、自分を慕う可愛い後輩のことは常に目をかけてきたつもりだ。
彼女のおかしさが目につき始めたのは、先日地下鉄で寝過ごしてしまったと、生真面目で勤勉なアニエス・クローデルらしくない言い訳を口にしてからだ。確かに生徒会の業務は忙しいが、あのアニエスが地下鉄で終電まで寝過ごすような間の抜けたことをするのか、というのは些か疑問に思わざるを得ない。
とはいえ後輩の体調不良を看過できなかったレンは、あえて何も聞かず、アニエスに割り振る仕事量を悟られぬよう減らした。事情を聞くのは、彼女が心を休めてからでも遅くはないと思ったのだ。
レンが自分の判断の未熟さ、手回しの遅さを悔いたのは、アニエスと同学年の後輩たちから〝最近の様子〟を聞かされた時だ。
アニエスはレンの前では取り繕っていたようだが、授業などは露骨に上の空。体調不良を思わせる顔色だというのに、生徒会の業務がない日は早々に姿を消してしまう。その上で寮には帰っていないというのだから、後輩たちが彼女を案じてレンに相談してくるのも無理はない。品行方正で同学年の人気を一手に担うアニエスが授業に身が入らず、かと言って周囲の目を気にしていないわけではない。つまり授業より優先すべきことがあり、それは誰かに知られたくないものである。
おおよその予測を立てたレンの行動は迅速だった。後輩たちの尾行は気づいて誤魔化せても、レンの尾行は誤魔化すどころかアニエスは気配を感じることも難しい。案の定、レンが生徒会室にいると思い込んだアニエスは行動を起こした。
やたらと人目を気にして遠回りをして、乗り込んだのはイーディス地下の鉄道。共和国が大陸で初めて導入した『地下鉄』だ。
(まったく。あの子たちを心配させて、一体どこへ向かうつもりなのかしら、アニエスは)
地下鉄自体はレンも共和国に留学後、その利便性から幾度となく活用した。だから困惑はなく、純粋にアニエスの行先と彼女の心境が気がかりで小さくため息を吐いた。
――――天才児のレンでさえアニエスの心境は予測不可能だった。それ故、彼女はこの地下鉄を単なる移動手段と誤認した。
レンの認識は正常だ。しかし、アニエスを追うこの瞬間のみ正常は意味をなさない。地下鉄を以て〝移動する〟と思い込んだのは、レンにとって致命的な判断ミスとなる。
彼女がその事実を察するのは、あと少し先。注意深く見ていたアニエスの後ろ姿が、乗客の背中で隠された段階ではまだ訝しむ程度で済ませていた。
(……何時になく人が多いわね)
されど不穏な空気は感じ取っていた。放課後で、通勤や帰宅ラッシュにも被っていない。だというのに、レンの周りは動き辛さを感じるほどの混雑具合だ。
普段なら偶然、そういう日もあるだろうと思う程度だ。しかし、アニエスが関わっているとなればどんなことでも怪しみ、思考を巡らさざるを得なくなる。何かがある。この地下鉄は単なる移動手段ではないのではないか、と。漠然とした思いが不意にレンの脳裏を過ぎった。
そして予感は的中した。彼女の中にあったあらゆる予測を上回る事態を目撃する。
アニエスに気づかれず、見失わないよう細心の注意を払って乗客の間を縫ってレンは進む。だが、アニエスの周囲だけが他にはない〝配置〟がなされていることに眉根を顰めた。
分かりづらいが、彼らはアニエスを取り囲むように立っていた。彼女はその中で窮屈そうに、けれど見たことのない艶美な微笑みで――――己のスカートをたくし上げた。
「なっ!?」
思わず声が零れる。一瞬とはいえ、レンの頭脳から明晰が失われて思考が活動を止めた。あのアニエスが、公共の場で露出行為に及んだという有り得ならざる光景に、彼女をよく知る生徒会長だからこそ驚愕によって身体が硬直した。
アニエスはスカートの下に何も穿いていなかった。下着を覆うものどころか、その下着そのものを着用していない。後ろ姿だけでも、アニエスのムッチリと艶めかしい生尻が完全に丸裸であることが伺えた。
その美巨尻と呼んで差し支えないモノに、周囲の男たちが手を伸ばしたところでレンはハッとなり意識を取り戻す。
「あの馬鹿……!」
事情はどうあれ、看過できない事態が起こったのは確かだ。
アニエスの行動は常軌を逸している。痴漢を受けて拒絶するならまだしも、嬉々として身体を明け渡し痴漢〝される〟姿に正気の色があるとは思えない。
とにかく男たちから引き剥がし、次の駅で降りて事情を聞く必要がある。レンは《Xipha》の端末を取り出し、独自の方法で彼女から痴漢を取り除かんとした。
Xiphaを持ったレンの手首が掴まれたのは、その瞬間のことだった。
「っ!?」
アニエスのことで動揺していたレンは、咄嗟に反応できずXiphaを電車内に落としてしまう。乗客の波に追いやられる端末を他所に、レンの身体は強制的にその後方へ引かれた。
腕を取られた。それだけなら我に返ったレンが即座に相手の手を捻り返したはずだが、彼女の前に立った男が抵抗を許さない。レンの股座に足を捻じ入れ、背中の男と少女の身体を挟み込んだ。
腕を纏めて拗られて、両脚も上手く不自由にされた。少なくとも、相手の動きを止めるという動作に関しては素人ではない。レンも目を見張るほど鮮やかな手並みだった。
「あら、レディに対して作法がなってないんじゃない?」
そんな感心などおくびにも出さず、レンは微笑を浮かべて語りかける。けれど、彼女が焦りを覚えているのは額に浮かんだ汗が証明している。あるいは、地下鉄の異様な熱気に彼女も当てられ始めたか。
「いやぁ、ごめんごめん。まずは歓迎が先かな? 初めまして、レン・ブライトちゃん」
「私のこと知ってるのね?」
「そりゃ、俺らの界隈で知らない奴はいないよ。手を出すような無謀な奴もいなかったけどね」
そこまで有名人になったつもりはないし、彼らのような人間に好かれたところで嬉しくも何ともないとレンは不機嫌な眼を返した。
スミレ色の髪、端正な容姿。それだけでも彼らの中で有名になるには十分だが、名門校の生徒会長という箔がレンの価値をさらに押し上げていた。
イーディス地下鉄をナワバリにする痴漢師たちの中で、レンは絶好の獲物にして、同時に決して手を出せない高嶺の花でもあった。地下鉄の設立に乗じて女に手を出し始めた無知な痴漢では、彼女に一瞬触れただけで身の破滅が待っている。
その点、レンを待ち構えていた二人は痴漢師としての格が違った。レンの価値を十二分に知り、攻略の難解さも理解している。その上で、こうして罠を張って見事に捕まえてみせたのだ。
「けど、本当に後輩思いなんだねぇ。ここまで良く食いついてくれるとは」
「っ……やっぱり、あなたたちがアニエスに手を出したのね?」
「人聞きが悪いなぁ。ああなったのはアニエスちゃんの願望だよ。俺たちは、ちょっと背中を押してあげただけさ」
戯言を口にする二人組を再度睨みつける。背中を押しただけで、アニエスが〝ああなる〟など考えられない。今も痴漢たちに豊満な身体を押し付け、いやらしい笑みを浮かべている。アレが後輩の本当の姿など、レンからすれば眉唾物だ。
(とにかく、アニエスから事情を聞かないとどうにもならないわね)
アニエスがあのような正気でない状態では、痴漢を捕まえて事情を聞いて解決、という簡単な構図が出来上がる環境でないのは確かだった。
いいや、そもそもレンが痴漢たちを捕まえられるかどうかの問題がある。まさか、一般の乗客が何人いるか分からない地下鉄内で獲物を振り回すわけにもいかない。かと言って、密かに権謀術数を巡らせる術は彼女の手から離れていった。天才のレンといえど〝繋げる〟モノがなければその手の策謀は無意味だ。
果たして痴漢師は何人いるのか。とにかく、この二人を振り払ってアニエスの手を取り、意図して作られた地下鉄という〝鉄の檻〟から抜け出さなければ――――――
「ほう、これはまた良いモノを捕まえたな」
「――――ひゃあっ♥」
尻を撫でられ、レンの思考はせき止められた。割り込まれた、と表現するのが自然かもしれない。
誰かの手がスカートの内側へスルリと入り込み、彼女の美尻を易々と撫で上げた。タイツと下着で二重の膜が張られた尻から、ビリビリと痺れるような快感が迸った。それがレンの脳髄を焼き、思考を強制的に中断させたのだ。
「お、可愛い声出すねぇ。お爺さんもこっちに参加?」
「おまえたちが目をかけるくらいだからな。獲物の横取りはせんよ。だが……」
「分かってますって。良いタイミングで手を出しちゃってくださいよ。俺らは、あんたのことリスペクトしてるんでね」
誰かがいる。痴漢同士で徒党を組んでいるのかもしれない。尻を撫でた男の声は、二人組より老獪の域にある。
逆に言えば、レンが読み取れたのはその程度だった。気配の殺し方、察知には少なからず自信があった。なのにさっき尻を痴漢された時、レンはその気配を触られるまで察することができなかったのだ。
戦士としての練度でレンに敵う者などこの場にはいない。が、ここは戦場ではなく【鉄の檻】だ。女が辱められる場所で、戦士としての勘などまるで役に立つものではなかった。
「それじゃあ早速、手を出させてもらうよ?」
「っ……!!?」
マズいと、痴漢師と自分の経験値の差を感じ取り始めたレンだったが、二人組の男たちは慣れた手つきでレンのブラジャーをシャツの下から引きずり出した。
早業だ。黒色のブラが一瞬で引き抜かれたレンの乳房は、アニエスに負けず劣らず成長し続ける爆乳を『ぶるんっ♥』と揺らす。驚愕の動揺が勝り、頬を赤らめて手で抑えようとするレンだが、当然後ろ手に捻られた両手は動揺した精神状態で振り解けるほどヤワくはない。
「あぁっ、や、やめなさ……いぃっ♥♥」
その間に、レンは豊満な乳房を正面から揉みしだかれる失態を犯した。咄嗟の声は制止と、それを聞くはずもない男の手が巧みに揉む乳房の快感から発せられた嬌声だ。
「やっ、あ♥ あっあ♥ んん……っ♥」
男の手で形を変えるたわわな膨らみ。ほのかに乳首が制服のシャツに浮かび上がってくる。
敏感だが、それだけではない。嬉々としてレンを嬲る男だが、言葉はまだ使わなかった。代わりに、背後の男がレンのスカートをたくし上げ、じわりと濡れた股間部を指で擦った。
「あ゛っ♥♥」
悦びの声が零れた。そこでもう彼らは確信したのか、背後の男が真っ赤に染ったレンの耳元に口を近づけて囁いた。
「レンちゃんさ、昔開発されたことあるでしょ?」
「っ!?」
それは、レンにとって払拭しきれたとは言えない過去だ。トラウマを刺激され、抵抗の力がより緩む。
見抜かれた、どうして。愕然と目を見開いたレンに、男たちは大当たりと呟いて再び恥部を弄り恥じた。
「んんっ、あ♥ あっあっ♥♥ ふっ、っ……あぁぁぁぁ♥♥」
乳房を揉んで、秘部を擦る。傍から見れば簡単すぎる愛撫にレンは理知的な言葉を無くし、鼻息すら艶美で官能的な様相を呈した。
無論、二人組の痴漢技術が優れたものという理由もあった。彼らは数時間でアニエスを〝変えた〟。その手管が同じ女のレンに効かないはずがない。
だが、それ以上に彼女に根付くトラウマが声を上げさせた。男に性的な意味で触れられた身体が、勝手に反応してしまう。
「この感じ、開発とはちょっと違うか。無理やり使われて、性感を開かされたってとこだな」
「ひっでぇことするなぁ。磨けば幾らでも気持ちよくよがってくれるのに……俺らはそいつらとは違うからね、レンちゃん。ちゃんと最高の気分で、イカせてあげるよ」
「ふざけ、ないでっ♥♥ 誰が、そんなこと望んで……あ゛ぁッ♥♥♥」
レンにとってはどちらも同じことだ。望まぬ形で、望まぬものを与えられる。
しかし身体の反応は異なる。別の人格が少女を守る必要がないと、きっと判断を下す。絶大な快楽を受け入れないほど、人の身体は愚かではないのだから。
甲高く可愛らしい声の反抗は、秘部に入り込んだ指に封殺される。シャツから放り出された美巨乳が乳首を抓り上げられ、視界が明滅するほどの快楽物質が脳髄で弾けた。
両脚が震えて、とても立っていられない。薄布の一枚や二枚でも十分な防御力を有していたと思えるくらい、直肌に触れられる快感の衝撃は段違いだった。
「あっあぁッ♥♥ ふぁっ、んっ、ひっ♥ ひぃっ♥♥」
気品に満ち溢れ、生徒の模範足る生徒会長の声はなりを潜め、情けのない悲鳴にも似た醜態の艶声を響かせる。
顔は本当に余裕がない。当初見せていた微笑は、鼻の下を伸ばして歯を食いしばるマヌケな顔へと変貌しきっていた。やがてそれは、乳房と股間への痴漢が加速することで淫らにより蕩けていく。
胸を引きずり出した男も、タイツと下着の中に手を差し込んだ男も、レンの弱処を既に把握し始めている。
乳首を抓られるのはもちろん弱いが、カリカリと引っ掻かれるとはもっと弱い。秘部の表面を刺激されながら、浅い部分の膣壁を擦られるのがたまらなく弱い。
(あっ、これだめ♥ なにもかんがえられない♥ あぅ♥ あぁぁぁぁ……♥)
すると思考が浮き上がる。何も考えられないという状況は、脳の中を快楽物質で満たされるが故だ。その状態は長く続かない。どこかで弾ける。
天才と呼ばれるレンが何一つ物を考えられない。快楽で馬鹿になる瞬間。脳髄が焼き尽くされる瞬間。感じたことのない幸福感を無理やり与えられる瞬間。
弾ける。イキたくない。そう思ったのに、レンの身体は両膝を曲げて弓なりに反らされた。
「い゛ッ、ううぅぅぅぅぅぅぅっっ♥♥♥♥」
潮が噴き出し、レンの下着とタイツを使い物にならなくなるまでずぶ濡れにする。気品が弾け飛ぶ淫汁に塗れた両脚が、絶頂に屈して完全に折れ曲がった。
イキながら腰が下がっていく。ポタポタと玉の汁が滴る床に女の尻がガクンと落ちて触れる。と、絶頂の最中のことだ。
ずッぷうぅぅぅぅぅぅぅッ♥♥
「ぬ゛お゛お゛お゛おぉぅ゛♥♥♥♥」
レンの尻穴が、指先を受け入れてしまったのは。
尻が落ちる場所が分かっていたのか、待ち構えていた人差し指がショーツと下着を巻き込んだ。完璧すぎる指の位置取りは、何も傷つけることなくアナルを穿った。
鮮烈な絶頂の最中だ。レンが声を我慢できるはずもなく、少女の美貌は形容し難い品のないモノへと変わる。イキながら、アナルは気持ちのいい入口だと脳に深く結び付けられる。ただでさえ快楽を堪えきれずに蕩けたおかしな顔が、鼻の下を伸ばして唇を尖らせるひょっとこもかくやというブサイク面をキメた。
「お゛ぉっ♥♥ う゛おッほぉ゛♥♥♥ お゛ほーーーーーーっっ!?♥♥♥♥」
指が捩じ込まれる。彼女の局部を守る布生地が入口を激しく擦り、直腸がビクンビクンと動き出す。無関係を装っていた性感帯が、他の場所から与えられるアクメを共有する。すぐ第二の媚肉自体の快楽となるだろう。
「うッほぉぉぉぉ♥♥ おひりっ!?♥♥♥ とめへっ、ちぎゃっ♥ ん゛お゛ぉっ♥♥♥♥」
今そうなるように、痴漢師の指がレンの尻穴を教育しているのだ。初めは乳房と秘部の絶頂で保たれていたものが、即座に尻穴の絶頂へと転じた。気持ちの良い場所だと脳が一度でも思ってしまえば、それはレンの意思でどうこう出来る代物ではない。
腰を低くして両脚をガクガクと痙攣させたレンは、初老の男にアナルを指で穿り返され、上擦り目で悶絶絶頂してしまう。気配を全く感じ取れなかった初老の男は、明らかに何かが違う。痴漢師の二人組とも、違う。
その正体をレンは探る、などということはできない。蛇の如くレンの身体に這いずり回る指先は、一本ではないのだから。比べる対象に挙げた痴漢師たちの指は、まだウォーミングアップを済ませたばかりと揺れ動いていた。
「流石ですねぇ。後ろの穴だと俺らじゃ勝ち目はないか」
「なに、おまえたちの指に便乗したに過ぎんよ」
「それを言われちゃ、負けてらんないなぁ。この子に手を出したのは俺らが先なんだから」
指が伸びてくる。当然、逃れられるはずがない。レンは無様にも尻穴絶頂の真っ最中で、そこに指が加わればどうなるか。結果は透けて見えているし、逃げられない理由も分かるだろう。
「やべっ♥♥ うごぉおぉぉおぉっ♥ ほっ、ほぉっ♥♥ とべでっ、いやっ、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ♥♥」
悲鳴が上がった〝程度〟では何一つ変わらず、何一つ終わらない。むしろ、始まったと思うだけだ。
動き続ける鉄の檻の中でかき鳴らされるメスのイキ声。触れる者たちと、それを眺める者たち。分類はそれだけだ。触れる者たちは恐れを知らない。眺める者たちはいざという時に部外者を装いたい、けれど美しい少女たちが淫らに喘ぐ姿を目に収めたいという身勝手な情動を抱いている。
どちらにせよ、今日の宴はこれまで以上に素晴らしいモノであろう。堕ちた少女を味わいながら、これから堕ちる少女を眺められるのだから。
何故これから堕ちると断言できるのか。それは、少女が見せる全てが如実に語っているからだ。
「お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛♥♥♥♥ ん゛ほお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛っ゛っ゛♥♥♥♥」
堕ちた少女に勝るとも劣らぬのはスタイルだけでなく、響かせていたアクメ声もだ。
股間から水柱を立て続けるレンは、どこにでもいる美少女生徒会長を自称することが不可能だと、それほどまでに見るに堪えない格好だった。
スカートは床に落ち、タイツと下着は膝上で半端に下ろされて股間は剥き出し。弾け飛ぶ愛液とイキ潮で整えられたスミレ色の陰毛はぐちゃぐちゃに乱れている。それをガニ股で『へこっへこっ♥』と突き出しているのだから、マヌケ極まりないと断言せざるを得なかった。
制服を着崩すことで如何に淫らに見えるかを競っていると言われれば、簡単に信じてしまえそうな恥部があられもなく露出した格好で、ガニ股腰振りダンス。とても生徒会長、否、女とは思えない下品な姿だ。
無論、したくてしているわけではない。先の野太い嬌声を聞けば、レンの聡明な頭脳がまるで機能していないことは明白だ。イクことに全てを賭している。でなければイキ死ぬ。
「お゛ぉぉぉぉぉっ♥♥♥ おぼっ、おぼれっ、りゅっ♥♥ ふん゛ぎょお゛ッ♥♥♥ お゛っ゛ほ゛お゛ぉ゛♥♥♥♥」
自分が吐いた涎や鼻水で溺れるわけがない。快楽絶頂が、レンに呼吸を止めさせていた。人が当たり前のようにする呼吸を止めることを考えるほど、レンの身体は絶え間のない絶頂を感じていた。
乳房を揉みしだかれてイキ、股間の陰核を抓られてイキ、アナルの直腸を引っ掻かれてイク。繰り返しだ。動作は入れ替わり立ち代りなれど、局部を痴漢たちに弄ばれている事実に変わりはなかった。
だが凄まじいのは彼らの指先。レンをただイカせるのではなく、絶妙な間隔で〝イカせ続けて〟いる。決してレンに絶頂していない時間を与えなかった。
「イグッ♥♥♥ イグッ、も゛う゛っ、む゛り゛ィ゛ッ゛♥♥♥♥ レンのお゛ま゛ん゛ごっ、ぢぬ゛ぅ゛♥♥♥ げづあ゛な゛♥♥♥ お゛ぉ゛♥♥ ぢぐびも゛♥♥ どべっ♥♥ お゛ッほぉおぉうぅぅ♥♥♥♥♥」
女はいつまでもイキ続けられる。肉体が限界を迎えるまで。
それはいつか。脳がイキ過ぎて死を選ぶという悲惨で無様な末路を迎えるまでか。潮吹きを上げすぎて脱水で下品な死を迎えるまでか。
「とめてっ♥♥ ヤベッ、でっ♥♥♥ イグのむり゛♥♥♥ ごめ゛ん゛な゛ざい゛♥♥ ゆるじでぇ゛♥♥♥ レンをたずげでぇ゛♥♥♥♥ レン゛ッ、も゛う゛イ゛ぐっ、いぎだぐな゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛っ゛♥♥♥♥」
あるいは、過去に触れられつつ身体を弄ばれたことで精神の均衡を崩し、生存意欲に駆られて品性下劣な媚び売り屈服をした今この瞬間こそが、レン・ブライトの死であるのかもしれない。
「あらら、もうちょっと粘られるかと思ったけど、アニエスちゃんに比べたら全然だったな」
「逆にあの子が強かったんだろ? このくらいじゃ全然根を上げなかったしな。今じゃこういうのを求めてくる好き者だけどさ」
堕ちた少女への語りは酷く淡白なモノだった。彼らにとって、レンが堕ちたのは必然の結果でしかない。驚くことはなく、当たり前に受け入れることであると、その口は告げていた。
それに鋼鉄の檻は遠い終着点を未だ目指し続けている。ならば、獲物が屈服したところで終わらない。痴漢とは、彼女たちが如何に泣き叫ぼうと助けがなければ止まらないものなのだ。その救済があるかどうか、手を差し伸べる人間がいるかどうかは、もはや語る意味のないことであろう。
快楽に堕ちた少女たちは互いに意思疎通をすることなく並び立った。この場において、少女たちが向けるべき視線は互いへのものではない。獰猛な獣たちに媚びへつらうために彼女たちの目は向けられる。
片や恍惚と、片や悔しげに涙を流してガニ股で腋を見せつけた。揉みしだかれて赤みが増した乳房の上には、彼女たちの学生証がこれみよがしに置かれている。写真の生真面目な顔と、恥部を晒した恥ずかしいポーズでいなければならない恥辱の顔が揃うギャップに痴漢師たちがせせら笑う。
「アラミス高等学校一年生のアニエス・クロデールです♥ 痴漢されて気持ちよくなるのが癖になって、こうして毎日エッチな自分をさらけ出してます♥」
「あ、アラミス高等学校二年生のレン・ブライトよ♥ ……ド変態の後輩を心配して付いてきたら、わたし……レンも一緒に痴漢されて♥ イキまくって♥ 屈服しちゃったわ……今日から、ドスケベエッチなレンを、たくさん痴漢して、ください♥」
恍惚とした笑みと屈服したてでまだ曖昧な笑み――――――白濁液がぶちまけられる。
着崩した制服に。恥部に。学生証に。妖艶な少女の微笑みに。引き攣ったレンの笑みにぶびゅるぶびゅると音を立て、ザーメンがぶちまけられた。これから毎日、少女たちが浴びることになる痴漢たちのザーメンだ。
スミレ髪に粘り付き、いやらしく絡め取る。後のことなど考えていない。彼女たちのことを慮ることのないぶっかけを終えたところで、痴漢師が声を発する。
「よーし、良いモノが撮れたなぁ。こいつは後で色々使うとして……お爺さん、よろしくお願いできる?」
「ふん。業腹な連中だな」
二人の屈服懇願が合図――――などではなく、もっと相応しいものを合図にする。これから先、語り尽くせぬ痴漢の宴に相応しい合図を初老の男に頼んだ。
彼は相変わらず気配を感じさせず背後に周り、レンとアニエスの美巨尻を鷲掴みにする。枯れたなどと嘯く男の指が二人の尻穴を捉えた。
「あひぃんっ♥♥」
「ひあっ♥ や、やめてお願い♥ もうイキたくないって――――――」
ずっぷぅぅぅぅ♥♥♥♥
「う゛お゛ほぉ゛♥♥ ケツ穴イグゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッッ!!♥♥♥♥♥」
「んほぉーっ♥♥ おしっ、おじり゛っ、イグッ、いぎゅうぅぅぅうぅうぅうぅっっ!!♥♥♥♥♥」
合図は下品で派手であればあるほど滾る。伸びる。溢れていく。
終点は遠い。少女たちが晒すイキ顔を後何度目にできるか。考えたところで答えが出ないほど、鉄の檻は長く遠くへ突き進んでいった。