デート・ア・ボックス(後編・状態変化・箱化) (Pixiv Fanbox)
Content
はいちゅうもーく。これは後編です。そして初挑戦の状態変化・箱化の作品になります。駄目な人はブラウザバックをお願いします。私も初挑戦なのでね。
いつもご支援ありがとうございます。正直電池切れかかったたんでやはりデアラは劇薬だなぁ。前編よりは短めですが、どうぞ楽しんでお読みになっていただければ幸いです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『鹵獲生命体の情報記録、保管作業を続行。整列』
『了解』
ずらりと並んだ美少女たち。先ほどまで排泄でイキ狂っていた者たちとはとても思えない機敏な動きで横並びに整列、敬礼を揃える。人によっては轟々と生い茂った腋毛を。六喰は超乳、士織などは元気いっぱいにフル勃起したチンポを飛び出させて軍隊式の敬礼。
「こ、こんなことに何の意味があるっていうの……」
「疑問。理解不能です……」
当然だが、口調が素直だからといって精霊たちの心が従っているわけではない。しかし、あれだけの恥を晒した後ということもあって敬礼ポーズに疑問を零した声にも覇気が感じられなかった。
それはそうだろう。彼らの世界の常識と地球の常識が同じとは限らない。その上で、彼らはわかりやすく軍的な敬礼という手段を要求した。琴里たちが理解できないのは当然のことであり、機械生命体がその答えを持っていることもまた予想外であった。
『鹵獲生命体2名の疑問を確認。回答、我らの同志となることへの予定訓練。つまりは、慣れです』
「……君たちへ従うことへの慣れ、か」
「誰がこんな最低なことする連中に従うかっての……!!」
『鹵獲生命体の精神波の回復を確認。個体評価を上方修正。引き続き、保管作業を継続』
疑問には答えるが、話をするつもりはない。そう言わんばかりに機械生命体は無機質なアナウンスを続行した。反論に対しては、むしろこれだけいじめ抜いてなお意志を示すことを評価までしている。
『個体名を確認する。宣言の後、各自〝点呼〟を』
『了解』
敬礼の維持。そして、裸体を晒した精霊たちの宣言と〝点呼〟が始まった。
「個体名宣言、しわしわ菊門娘。個体識別弱点はヒップとマンコ全体」
ぶぶぅぅぅ!♥
「個体名宣言、即堕ちヤリまんこ。個体識別弱点はビッチまんこ」
ぷぅぅぅぅぅ!♥
「個体名宣言、極太デカ乳首。個体識別弱点は馬鹿デカ乳首とクリ」
ぶぼっ!♥
「個体名宣言、ひょろ長デカ乳首。個体識別弱点はチンポ乳首」
ぷぷぷっ!♥
「個体名宣言、ゆるケツデカニップル。個体識別弱点は伸び切ったゴム肛門」
ぶりぶり、ぶぶぶ……っ♥
「個体名宣言、ション便たれ子。個体識別弱点は汚水漏れ尿道」
ぷぴぃぃぃ!♥
「個体名宣言、ガチガチコーモン。個体識別弱点は勃起乳首に万力アナル」
びぃぃぃ!♥
「個体名宣言、超弩級パイパイ。個体識別弱点は糞デカ爆乳と乳首」
ぷすぅ……♥
「個体名宣言、陰キャクリチクビ。個体識別弱点は引きこもりクリと貧相なケツ」
ぶびび!♥
「個体名宣言、爆速ガスの御子(おめこ)。個体識別弱点は顔面足蹴」
ブーーッ!♥
「個体名宣言、爆風ガスの御子。個体識別弱点は腋毛抜き」
ビィーーッ!♥
「個体名宣言、デカ盛りケツ毛アイドル。個体識別弱点は肥満ケツドラム」
ブボォォォォォッ!♥
「個体名宣言、デカクリ剛毛姫。個体識別弱点は高速クリ扱き」
ぼぶうっ!♥
「個体名宣言、雑魚クリ腋毛姫。個体識別弱点は強力クリ扱き」
ぶっぽおっ!♥
「個体名宣言、クソ穴屁こきババア。個体識別弱点は放屁ブッコキカスアナル」
ぶぼびぼびぼびぃぃ!♥
「個体名宣言、クソ穴マゾちんぽ。個体識別弱点はメス堕ちガン掘りケツマンコ」
ぷぷぴぷぴぷぴぃぃ!♥
のべ16名の下品な個体名とケツ穴から吹き出した霊力を固めた特殊ガス。言い繕った言い方をしないのなら、精霊オナラ。
多種多様な放屁だ。排便音のように汚らしい狂三オナラ。硬く閉じた小さなケツ穴から勢いよく噴射され笛のように鋭い琴里オナラ。特色通り大爆音の美九オナラ。魔王のケツから堂々としたぶっぱなしの天香オナラ。クソ穴繋がりながらも、重低音と超高音で二重奏の令音オナラと士織オナラ。
素晴らしく低俗なケツ穴点呼を終え、言葉もなく顔を真っ赤にした精霊たち。凛々しいまでの敬礼姿とのギャップがとにかく感じられた。
『鹵獲生命体、改めて優良個体の返答を確認。収納、保存時の表示ラベルの作成を開始します』
敬礼点呼で恥の上塗りをさせた直後から、再び休む間もなく作業が再開される。一体今度は何をされるのかと震え上がる精霊たちに、アナウンスはあくまで作業だと強調するような平坦な声色を貫いた。
『表情差分採取開始――――なお、ゆるケツデカニップル。ション便たれ子。クソ穴屁こきババア。クソ穴マゾちんぽ。以下4名に関しては絶頂回数が規定の数倍を記録したため、採取の必要性がないと判断。免除による待機を命じます』
もっとも、相変わらずそれで精霊たちの羞恥が収まるはずもないのだが。
『〜〜〜〜っ!!』
要するに狂三、四糸乃、令音、士織の4人は『おまえたちはイキすぎたからもう記録の必要はない』と暗に公表され、顔から火が吹くほど恥ずべき仕打ちを受けたのだ。
だが、ある意味で先に恥を体験した、というべきなのだろう。何せこれから他12名は、4人と同等の恥を顔に浮かばせなければならないのだから。
「機械にすら馬鹿にされて……あひっ!♥♥ あたしの陥没乳首、見せないでよぉぉ!♥♥♥ マゾちんぽが褒めてくれたのに……これ以上不細工にしないでぇぇぇ!♥♥♥」
「やべでっ、やべでぇぇぇ!♥ あだじの乳首どれぢゃうぅぅぅ!♥♥ もうこれ以上おっきくならないからぁぁっ!♥♥ あひいんっ!♥ お尻も、触んないでぇ!♥♥ いひっ、ひぃぃ、ひぃやあああぁぁぁぁぁぁ!!♥♥♥♥」
「すわっ、吸われ、吸われるぅぅぅ!♥♥ 乳首吸引ざれてまずぅぅぅ!♥ とれる゛っ!♥♥♥ 乳首抜けてしまいます!♥♥♥ ひぐっ、いびぃぃぃぃひぃぃぃ!♥♥♥ やべで、くだ、イグ、乳首だげでイグゥゥゥゥッ!?♥♥♥♥」
「いだいい゛だいいだい゛ぃぃぃ!!♥♥♥ ちくび引っ張られるっ、伸びて戻んなくなっぢゃうぅぅぅ!♥♥ ぢぐび挟まないでぇぇ!♥♥ 潰れていだいのが気持ち良ぐなっぢゃうの゛ぉぉ!♥♥♥♥ 乳首だげ飛び出ちゃう!♥♥♥ マゾ乳首いじめるのやだああああぁぁぁぁっ!!♥♥♥♥」
「むんぬおおおおぉぉぉぉっ!?♥♥♥ パイの、パイの胸の先がぁぁぁ!♥ しびれでいだぐでだめなのじゃぁぁぁぁ!!♥♥♥ 後生じゃぁ!♥ またイくのじゃあああぁぁぁっ!♥♥♥♥ ねーさま! マゾちんぽ様ぁぁぁ!! たしゅけへぇぇぇぇぇっ!!」
表情の差分というからには、それぞれで最高状態のものが求められる。特にイキ顔・地球の名称では『アヘ顔』と呼ぶ者でもっとも良い瞬間を撮影するため、床や天井から現れた淫具が精霊たちを責め立てる。
七罪、二亜、マリア、琴里、六喰は乳首を筒状の吸引器で極限吸引をされながら全身をマジックハンドで愛撫。七罪は引っ込み過ぎな陥没乳首の不細工な姿を引っ張りだされ、二亜、マリアは特別デカい乳首を取れんばかりに吸われる。琴里は吸引だけでなく乳首を潰すように圧力をかけられ、マインドセットが解けてしまうほど発狂。
六喰に至っては乳首どころか超乳ごと吸い上げられ、胸で身体を持ち上げられそうになって来もしないとわかっている助けを泣き叫び上げていた。舌根をベロンと出し、他の子以上に最高のアヘ顔一歩手前といったところか。
「ほぉっ!?♥♥ ほぉっ、ほぉ!?♥♥ あちゅい!♥♥♥ けちゅ穴あちゅいよぉ!♥♥♥ おにゃら止まんないぃぃっ!♥♥♥ ちくしょう、ちくしょぉおほぉぉぉ!?♥♥♥♥ おならで逝くのやらぁぁぁぁぁぁ!!♥♥♥ 爆風ガスと屁ぇこいてイクうぅぅぅぅぅ!♥♥♥♥」
「放屁ッ!♥♥♥♥ 終わらない、放屁終わりまぜん!♥♥♥ 放屁で、イキたくないのに゛!♥♥ こんなもの、最速のガスの御子ではありませんほぉぉぉぉっ!?♥♥♥ 屁っぴりジェットアクメエエェェェッ!!♥♥♥♥ 誰か、ガスを止めてくださいぃぃぃっ!♥♥♥」
「い゛や゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!♥♥♥ も゛う゛止まっでくだざいいいいいぃぃぃぃぃっ!!♥♥♥ こんな音出したくないですぅ!!♥♥ やべでっ、もう゛、おならしたくないんですぅぅ!♥♥♥ 気持ち良くない、気持ち良くないのにぃ、イっちゃいまずうううううぅぅぅぅぅ!!♥♥♥♥♥」
ぶびぃぃぃぃぃぃぃぃぃ♥♥♥♥ ぼびぃぃぃぃぃぃぃぃぃ♥♥♥♥
ぶぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ、ぼぼぼ、ぼぼっ、ぶぼぼぼおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!♥♥♥♥
中腰で胸を腕で挟むように腋を閉じ、霊力に強制命令を叩き込まれ無限放屁を行う耶倶矢、夕弦、美九。彼女たちに関しては淫具すら必要なく、特記事項でのアヘ顔が望まれているようだ。姉妹の突風の如き勢いと美九の美声をかき消し部屋を振動させているとさえ錯覚しそうな爆音。どちらもケツ毛が風圧で踊り、千切れて鮮やかな毛並みが宙を舞っていた。
「んひょおおおおぉぉぉぉぉぉっ!!♥♥♥♥ あぁ、うあぁぁぁぁ!♥♥♥ やめ、やめるのだ!♥♥♥ 私のデカクリを扱くの、やめ、やめっ、やめりょぉぉぉぉ!!♥♥♥ ゴシゴシやめてくれぇぇぇ!♥♥♥ どこかに飛んで行ってしまうのだああああぁぁぁひぃいぃぃいいぃっ!?♥♥♥♥」
「ひぃ、ひっ、ひぃぃぃぃ!!♥♥♥ しごっ、しこ、しこしこすりゅにゃあああぁぁぁぁーーーーっ!!♥♥♥ あ゛だま゛おかしくなりゅぅぅぅぅ!!♥♥♥♥ やめりょ、やめてくれ!♥♥♥ あひっ、ひぐっ、もう、もう……止めろ、やめ――――やめてくださいぃぃぃぃぃ!!♥♥♥♥♥」
十香、天香は股間に聳え立つ細い長刀。地面から生えたサイズピッタリの陰核専用オナホールが、彼女たちのクリトリスの根元から先端まで高速で行き来。サイズEXの十香と感度EXの天香。爆乳やデカケツが弾む中、十香だけでなく常に上位者としての立場を崩さなかった天香が惨めに泣き叫びながら懇願を口にした。鼻水をぶちまけ、涙を流して敗者として懇願する……これほどの仕打ちならば、天香でさえも打ち崩せるということなのだ。
「うぁ、あぁぁ、あぁああああ!♥♥♥ 私のあそこに、マンコにっ、挿入ってくる!♥♥♥♥ やめっ、そこはお前たちが入っていい場所じゃない!♥♥ マゾちんぽに捧げる……っ、あへぇぇぇぇ!♥♥♥♥♥」
「いやぁ、いやぁぁぁぁ!♥♥♥ 私のまんこじゅぶじゅぶしちゃやらあああぁぁぁ!♥♥♥ もうらめににゃっちゃうぅぅ!♥♥ 嫌なのに、嫌なのに感じちゃうのぉ!♥♥ ごめんなさい!♥♥ 淫乱まんこでごめんなさいぃ……っ、あへぇぇぇぇ!♥♥♥♥♥」
折紙と反転折紙はマンコにバイブをぶっ刺され、ある意味正統派なアヘ顔を揃えていた。鉄仮面であろうと清楚ぶっていようと、一皮剥けが揃いも揃ってド変態な2人にアヘ顔はとても似合っている。マンコをひたすらピストンされながら表面を愛撫され、イキ顔は加速していった。
「こんな、こんなの……酷い。みんなだけイカせ続けるなんて!!」
「こんなこと、なんの……意味が……」
そんな精霊たちのアヘ顔を高める連続絶頂を見ているだけの士織たちが、思わず声を上げた。本当に思わず、なのだろう。先に恥を晒したのだから、黙っていればいいものを。サッと令音と狂三が顔色を変えて制止を呼びかけようとしたが。
『免除個体による絶頂要求を確認。比率から肛門に対する比率から腸内ガスによる刺激が最適と判断。差分取得終了まで無制限の放屁絶頂を許可します』
「へ……おぉ!?♥♥♥」
「や……はひんっ♥♥♥」
「……おっほ!?♥♥♥」
「ほへーーッ!?♥♥♥」
ぶぼぼぼぼぼ、ぼぼーッ!♥♥♥♥
表情の差分が必要ないからなのか、もっとも解放感が得られるまんぐり返しのケツ穴掲げポーズを取らされた4人から、勢いよくオナラが炸裂。
「い゛や゛ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁああ!!♥♥♥ オナラでちゃいます!♥♥♥ ション便たれ子のガキアナルからオナラでるぅぅぅぅぅ!!♥♥♥♥ 止めて、誰か止めてください!♥ 私のお尻の穴に誰か蓋してくださいぃぃぃぃ!♥♥♥」
ぶぺぶぺぶぺっ!♥♥♥ ぴぴぶぅぷぴぷぴぶべべべべべべぷぺぇぇぇぇぇ!!♥♥♥♥
「おならがっ、おにゃらがぁぁぁぁぁ!♥♥♥ だめぇぇ、ちんぽイくぅぅ!!♥♥♥♥ オナラでなんかイきたくないにょにぃ、しゃせー止まんにゃいよぉぉぉ!♥♥♥♥ まだイグっ!♥♥ ガバガバアナルから大口径オナラでマゾちんぽマゾアクメすりゅぅぅぅ!!♥♥♥♥♥」
ぴぴぶぅぅぅぅぅぅぅ!!♥♥♥ ぴぽぴぽぴぽぴぃぃぃぃ!♥♥♥ ぶっぽっぶっぽぶぷぷぷぷぷぅ~!♥♥♥♥
「おひょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!♥♥♥♥♥ おひっ、ひょおっ、おっひょぉぉお!?♥♥♥♥ ケツ穴イグ!♥♥♥♥ 放屁アクメ止まりゃなひ!♥♥ 放屁アクメ制御できない!♥ 狂うっ、狂ってしまう!♥♥♥ 放屁しか考えられない屁こきババアになってしまう゛!!♥♥♥♥ 屁こき絶頂してしまうううううぅぅ!!♥♥♥♥♥♥」
ぶぼぼぼぼぶびぶぅぶぶびびぼぼぼぼっ!♥♥♥ ぼびぼびぼぶぅぅぅ!♥♥♥♥ ぶっぼんぶっぼぶっぼぉぉぉ!!♥♥♥♥♥
「きがない゛でぇぇぇぇぇぇ!!♥♥♥♥ わだぐじのっ、ゆる穴デカニップルの汚い放屁音聞かないでくだざいまじぃぃぃぃ!♥♥♥♥ 締まらないクソ穴おなら垂れ流すのい゛や゛ぁぁぁぁぁ!♥♥♥ 精霊ガス漏れぢゃいまずのぉぉ!♥♥♥♥ もう死なぜでえええええぇぇぇぇぇ!!♥♥♥ おへぇぇっ、イグゥゥゥゥ!!♥♥♥♥♥♥」
ぶびぶりぶりぶりぶりぶり!♥♥♥ ぶぶぶっぶべべべべべ!♥♥♥ ぶすぶすぶす!♥♥ ぼふぅっぶっぶっぶっぶー!♥♥♥♥
絶頂を選んだ者たちに対する気遣いを感じる大音量多種多様な放屁。ケツ穴雑魚に巻き込まれ、女神の小さな穴から下劣な音を掻き鳴らす四糸乃。白濁液を自分にぶちまけながら甲高い放屁演奏を行う士織。聞くに絶えないアナル雑魚筆頭のオナラアクメに狂う令音。プライドを放屁によって吹き飛ばされ、羞恥のあまり死を願いながら大便の如き屁を漏らす狂三。
迂闊な言葉から広がったまんぐり返しのオナラ演奏。これでもう、余計な口答えはしなくて済むよう学習ができたことであろう。
『あへっ♥ あへっ♥ あへっ♥ アヘェェェェェェェッ!!♥♥♥♥♥』
最後は全員同時に絶頂。間抜けすぎるイキ声、私たちはアヘ顔になりましたという頭の悪い嬌声を上げ、弱点を責められた精霊たちが目を寄り目で上擦らせ舌根をひり出し、見るに堪えない最高のアヘ顔を披露した。
アヘ顔差分が確保されたことにより、残っていたパズルのピースが埋まるように空中ディスプレイが変化した。16名の顔を4コマ漫画の如く縦に並べる。
たとえば起伏が薄いといえば令音になるが、その深い隈ですら着飾りになる暴力的な面の通常顔。快便絶頂による無様なアヘ顔、オホ顔。恐らくは強制我慢の際に撮られていたのであろういきみ顔。通常顔では理知に溢れているが、その他は快楽に負けて知性が失われた雌の顔が永久保存されていた。少なくとも、令音の表情をここまで引き出したのは機械生命体が初であろう。
『表情差分取得。確認します』
これでようやく終わった、わけがなかった。
「……なに? あ、あへぇぇぇぇぇぇ!?♥♥♥♥♥」
『!?』
羞恥が芽生えたとはいえ、この中で唯一理性というものが存在しているといっても過言ではなかった令音の顔が、訝しげなものから画面通りのアヘ顔に切り替わった。本当に一瞬で、快便1000回絶頂時の彼女へと変化したのだ。
『クソ穴屁こきババアのアヘ顔を確認。続けて、雑魚クリ腋毛姫のオホ顔を確認します』
「ひっ……や、やめてくだおほおおぉぉぉぉぉぉぉっ!?♥♥♥♥」
『雑魚クリ腋毛のオホ顔を確認。続けて、超弩級パイパイのいきみ顔を確認します』
「やめろ、やめるのじゃ! パイはふんぎぃぃぃぃぃぃぃぃっ!?♥♥♥♥」
すっかり怯えて情けなくなった天香がオホ顔を。超乳ごと首を振って許しを請う六喰がいきみ顔を。
管理はAI側でしているからこそ、精霊たちには読めないランダム性の記録確認。次は誰が、自分が恥を晒すかもしれない。阿鼻叫喚の精霊たちの表情差分取得――――それが最後の心穏やかな休息になるとも知らず、彼女たちは卑猥な顔で泣き叫んでいた。
『優良人型個体の全データ保管。彼女たちの性能、希少性を再計算。損失による影響は予測不能レベルに到達――――これより優良人型個体の一時的保存、及び思考レベル維持を第一目標とした遵従化実験を開始します。座標、収納変形加工施設……転送開始』
座標指定から転送までは1秒とない。彼らに拿捕された〈フラクシナス〉内の転送装置と似た感覚を味わい、精霊たちが新しい施設に転移させられる。
「……ここ、どこ?」
「これ以上、パイたちになに……を……」
転送による視界の明滅が消える。辺りの光景を目にし、精霊全員が残らず絶句した。
地球に住んでいたなら一度は目にしたことがあるだろうベルトコンベア。4列4人に分けられ、各々敷かれた鉄板の上に立たされている――――眼前には、加工機。
「……ぁ、ぁ……」
「……ぅ、そ」
加工機。物を上からプレスし押し潰すためのもの。それを模した機械が自分たちの前にあり、自分たちはその敷かれたレールに乗せられている。考えられることは、そう多くはないだろう。
『収納変形加工機、起動』
機械が動き出した。空気音を響かせ、ベルトコンベアの真ん中に板状のアームを叩き合わせ空気を抜くようにプレスする。
全員血の気が引いた。
『変形加工、開始』
『了解! 変形体勢完了!』
だからといって脳からの命令に逆らえる者は存在しない。世界を殺す精霊の力であろうと、同族によって敗北を喫した彼女たちに逆転の目はなかった。
変形加工を受け入れる体勢。身体を自ら折り畳み鉄板に手をついて頭を下げる。土下座の姿勢は、目の前の大切な者が無情に呑み込まれていく様を見ずに済む配慮であろうか。
だが、ベルトコンベアが動き出した瞬間、精霊たちは叫びを上げた。
「――――いやぁぁぁぁぁ! やだっ、やだぁぁぁぁぁ! 助けて! 助けてマゾちんぽ、屁こきババアァァァ!!」
「マゾちんぽ様ぁぁ! 止めるのじゃ! たのむ、やめてくれぇぇぇぇ!」
「デカ乳首! 身体、動きなさい…………っ!! 機械、止まれ、止まれっ、止まりなさいぃぃぃ! デカ乳首ぃぃぃぃぃ!!」
「許して……お願い、お願いします! 許して! やめて、やめてぇぇぇぇぇぇぇ!!」
ガコン、ガコンと無慈悲なプレスが迫る。真っ先に運ばれる者。それを助けようとする者。全員が本気で泣いて叫んで感情を露にする。
しかし無意味だ。琴里、六喰、二亜、十香。まずは4人。
『ぶぎゃッ♥♥♥』
プレス機に呑み込まれ、姿を消した――――そこでようやく、彼女たちはこのプレス機が見た目通りでないことを知ったのだ。
見た目からは押し潰すして殺す機械にしか見えないだろう。だが中の実体は対象を一時的に異次元の空間に取り込み、必要な部位の形成を行う。
『あ゛あ゛あぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁぁぁぁぁぁああ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁぁあ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁぁぁ!?♥♥♥♥』
ただ、結局のところ身体が異質なものへと固められていることには変わりない。外で彼女たちに必死に呼びかける士織やマリアの声すら届かず、不可思議な力で身体に圧をかけられながら4人はどうしようもなく〝絶頂〟していた。
「ぐぉ゛♥♥♥ お゛ッお゛……からだ、ちゅぶれりゅっ♥ ぱいのがらだっ、お゛がじぐなぎぃあ゛ッ♥♥♥♥♥」
「ながち゛ぐびッ゛♥♥ だずげでッ、に゛げでッ♥♥♥ ほ、ほぉ゛♥♥♥ ほぎッ、ほげッ、ほお゛ぉ゛〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥」
土下座した肉体があらぬ形に固定される。肉の感覚が残っているのに、強烈な圧縮をかけられて〝収納〟されていく。肉と肉が潰し合うような感覚に精霊たちはどうしようもなくアクメする。
「ぎょう゛らん!?♥♥♥ がらだっ、ばくふうがずの、がらだっ♥♥♥ がわって、つぶれでぇ゛!?♥♥♥」
「違う、やめでッ!♥♥♥ そんな風に動かないいいいいぃぃぃぃ!!♥♥♥♥」
「いひっ! いひゃっ! やべ、て! 身体、潰れるの、なんで、気持ぢい゛い゛!?♥♥♥♥」
ぎゅううぅぅぅぅぅぅ♥♥♥♥♥
『うぎゅぅぅぅぅぅぅうぅぅぅぅ……!♥♥♥♥』
やがて全員がプレス機に呑み込まれ、異次元の空間から吐き出される。
『おへェえッ♥♥♥♥』
――――ベルトの先から、美しい四角の女体が現れた。
まさに四角。明らかに自然のものではない正確無比な立方体。顔と胸と四角。それが彼女たちの肉体を構成する三つの要素だ。
首から先と胸だけが飛び出し、それ以外の身体が土下座の体勢で無理やり四角の箱に自らを収納している。角は直角、上段にはケツ毛が飛び出したアナル。背面にはぶしゃぶしゃと愛液を吹き出すマンコ、士織のみは勃起チンポが飛び出してオンリーワンな形をしている。鉄板に接着した底面は土下座の足を見事な平面で描いていた。
総じて見事な立方体。箱(ボックス)と化した精霊たち。前面からはみ出した乳房とアヘ顔を見せる顔だけが、彼女たちが人型であった名残りであろう。
コロン♥ ごろごろごろ♥ ころころっ♥
ベルトコンベアを流れ切った精霊ボックスたちが無造作に転がされる。サイコロを投げるように転がっていく様は、彼女たちの絶望を表現するには十分であろう。
無造作かと思われた転がりも計算のうちだったのか、16個のボックスは円状に並び、お互いが奇形化した姿を鮮明に向き合わせる。
「夢……夢だよ、こんなの……お願い、覚めて。早く目を覚ましてよ、私……」
「あは、あはは……嘘でしょ。もう、こんなの、人間じゃないじゃん……」
なまじ身体の感覚が残っているからこそ、現実から目を背けたくなる。肉が立方体に固められ、角が角張った箱になった。それでも確かに肉の感覚、身動きが取れない肢体の感触、床に転がっていると理解ができる温度を彼女たちの五感は無慈悲に伝える。
「……ひぐっ♥♥ マンコ……むずむず、しゅるぅ……♥♥♥」
「ぱ、ぱいのおっぱい……誰か、触って……うぅ……♥♥♥」
その異様に熱を帯びた肉体の感覚も全て健在のまま、彼女たちは身体も思考も完全に自由を奪われ慰めることすらできなくなった。
『加工終了。専用格納庫に移送を開始』
『ふぎぃっ!?』
程なくして機械生命体が用意した飛行ドローンから大きな鉤が精霊ボックスたちに引っ掛けられた。もちろん、平面四角形の肉体に引っ掛けられる場所はそう多くない。飛び出した顔の鼻と、背面に近いしい上段で主張をしているアナルくらいだろう。
「ふ、あっ♥♥ んん…………お゛ッほぉ゛!?♥♥♥♥」
中にはガチガチコーモンのようにアナルフックがなかなか入らず、最終的に掬い上げるようにスイングしたフックがアナルに打ち込まれる一幕もあったが、まあ些細なことであろう。
鼻とケツ穴を鉤で吊り上げられた精霊ボックスたちが空中移送されていく。背面のマンコならいざ知らず、上段間際とはいえアナルに引っ掛けられた鉤は人によって少々と不安定だ。
「ぶぐぉ゛ぉ゛……はな゛がッ゛♥ とれ……っ!?♥♥」
「んおっ♥♥ お、おひるっ♥ わたくひっ、けつあにゃっ、ゆるいんですのっ♥♥♥」
飛び出した超乳の重りが鼻に負担をかけて悲鳴を上げてしまう六喰。ただでさえ不安的な引っ掛け方で、加えてゆるゆるの肛門でバランスが崩れ落ちそうになり、必死に主張する狂三。そういった無様な相手の行動も、団体での空中移動ということもあって全て見えてしまっていた。
程なくして広いエリア、彼らが格納庫と呼んだ場所に到着した精霊たち。地面には天板が〝何か〟に支えられている。どこかで見たような2体の石像のようにも見えるが、精霊たちにとっても機械生命体にとってもどうでもいいことだった。
『第一段。設置作業開始』
『了解! 第一段、ドッキング!』
設営開始。空中ドローンによって六喰、琴里、四糸乃、七罪の4体が横一列に並び、接着。隣同士の横平面の肌が吸着したようにピタリと張り付き、見事な一段目が土台の天板に着陸、鼻とアナルのフックが取り外された。
『第二段。設置作業開始』
『了解! 第二段、ドッキング!』
続けて二段目。二亜、デビル、令音、マリア。
『第三段。設置作業開始』
『了解! 第三段、ドッキング!』
さらに三段目。天香、折紙、士織、十香。
『第四段。設置作業開始』
『了解! 第四段、ドッキング!』
トドメに四弾目。夕弦、美九、狂三、耶倶矢。
『オペレーションコンプリート! 精霊ボックス、ドッキング完了!』
――――もはや命じられた以外の言葉もなかった。
4×4の箱化精霊たちが積み上げられた。顔と胸、士織のチンポだけ飛び出した立方の生命体。言葉を失った精霊たちの前に見慣れ始めたディスプレイが現れ、鮮明な精霊パズルの全体図が映し出される。
顔と胸が並んだ前面。やはり六喰の超乳がよく目立つ。下段のおかげで誰かの顔を覆い隠すということがないのが考えられた並びであることの証左か。
どういう理屈か接着した上面の透過気味の映像すら流れている。腋毛やケツ毛が激しい者は上段ボックスの肌をチクチクと刺激し、時折顔がもどかしそうにしているのがわかる。最上段から圧倒的なケツ毛を靡かせたデカケツ美九は、その辺を案じられてあの位置に設置されたのかもしれない。
背面は見事な平面マンコが並ぶ。ここも剛毛が飛び出してわかりやすい者や、平面であるにも関わら ず美九の異次元なムチムチ肉ケツが正確に読み取れる精巧な技術力が伝わり壮観だ。超絶剛毛令音マンコ、超剛毛十香マンコ、剛毛狂三マンコ、薄毛折紙マンコに四方を固められながら唯一飛び出した士織のパイパンちんぽなど、特に味わい深いものがある。
『優良個体、正式名称・精霊ボックスの新実験を開始。思考解析から最も効果のある本能的快楽実験を選択。クソ穴マゾちんぽの分離作業を開始』
「わ、私? ひゃあっ!?」
「マゾちんぽ!!」
透明な2枚の極薄板がアーム操作によって士織の上下、折紙と狂三ボックスの隙間に差し込まれ、接着が切断されたように抜き取られる。士織の空いた穴は不自然な力――恐らくは顕現装置に近い技術――によって完璧な形で保持され、士織は精霊たちの前に宙吊り状態で晒される。
「や、やだ……みんな、みないで……おちんちん、勃って、る♥♥♥」
士織を板で挟んだアームが器用な回転で士織の全身を精霊たちに見せつける。メスに目覚めた身体。可憐さすら感じるケツ穴――――オスであることを主張し、精霊たちの艶姿にフル勃起してカウパーを散らすチンポ。
『……んくっ♥♥♥♥』
ビュッ!♥♥♥
激しく浅ましく喉が唾を呑み込む。一体誰のマンコか、軽イキしてメス汁を背部にぶちまけたようだ。
『実験の有用性を確認。クソ穴屁こきババアの分離作業を開始』
「……くっ」
その反応で確証を得たのかは定かではないが、機械生命体は実験を継続する。女神のような女体美が収まった立方体にされながら、未だ発情での赤面こそ見せているものの原型を残した令音が引き抜かれた。
『交配実験開始』
「……なに――――クソ穴屁こきババア、ドッキング準備オーケー!」
「いや――――クソ穴マゾちんぽ、ドッキング準備オーケー!」
立方体が水平になる。互いに尻を向けながら、令音はハッキリとその顔を精霊たちに向けながら。上面と下面を見えないほどクリアな板に挟まれて、ドッキングの準備が終わる。
何と何をドッキングするのか。それは、士織の背面にあるチンポと、令音の背面にある超絶剛毛マンコが寸分違わず平面で向き合わされていることから、想像に硬くはないだろう。
『カウント、3、2、1――――セックスドッキング、ゴー!』
ドチュンッ!!!!♥♥♥♥♥
『あへええええええええぇぇぇぇぇぇぇっ!?!?♥♥♥♥♥♥♥』
誰の制止の声もなかった。ドッキングした箱同士ですら、強制命令で口が動き終わった瞬間には互いの性器が結合していたのだから。
臀部が平面であるため、そこから飛び出したチンポが本来の形以上に令音のマンコ奥底に挿入される。士織は声から、令音は精霊たちに見せつけるように〝幸福感に溢れた〟アヘ顔を浮かべ絶頂している。
「あひぃぃぃ!♥♥♥♥ クソ穴屁こきババアさんのおまんこ気持ちいい!♥♥♥♥ もっと、もっとぉおまんこしてぇ!♥♥♥♥♥」
「クソ穴マゾちんぽのチンポが、私の中にぃぃ!♥♥♥♥ ……あっ、ああぁぁぁぁぁ!♥♥♥♥ おまんこ、いぃーっ!♥♥♥♥♥ おまんこイク、おまんこイクーッ!!♥♥♥♥♥」
ドチュンドチュンドピュルドピュル、びゅくびゅくっ、ドッチュドッチュドッチュ、ドピュルルルルルルルルルッ!♥♥♥♥♥
アーム操作のスライドセックス。箱同士が背面をぶつけ合ってチンポとマンコでセックスする異様な光景。令音がアヘ顔で叫び散らかし、飛び出した胸をどたぷんっどたぷんっ♥ と大暴れさせる。
『…………っっっ!!』
当然、士織の声から令音のアヘ顔まで全てが精霊たちに伝わる。彼女たちが感じていたのは怒りや絶望、ましてや強制的な発情ですらない――――セックスに見入るほど、令音に対して羨み、士織に対して渇望を持っていた。チンポが欲しいという感情で無自覚に絶頂している。それ以上に、士織に対しての渇望が全てを忘れさせた。
箱にされたこと。全身がムラムラと正気を失わせること。目の前のセックスに比べれば、そんなことは些細がすぎる、と。
『クソ穴屁こきババアの交配実験終了。続けて、デカクリ剛毛姫の交配実験を開始します』
「……あへぇ?♥」
実験を終えた令音がチンポと分離し、再び精霊ボックスの列に収納される。当然、ザーメンをべっとりと付けた輝くチンポから引き抜かれて戻ってきたのだ。
「ん゛ッお゛ぉ゛ぉ゛ッ!?♥♥♥♥♥」
「ひ……あ、あぁ。や、やめろぉ!!」
令音は士織の真上だった。その士織が引き抜かれたままということは、真下は狂三。滴ったザーメンが狙いすましたかのような流れで狂三のガバガバアナルに着水。その熱で白目アヘ顔になり狂乱し始めた彼女を列から引きずり出されながら見てしまい、十香が悲鳴を上げる。
「やめろ……いやだ、いやだぁ……♥♥♥」
やめろとは口にする。だが、向き合ったSランク陰毛マンコはずぶ濡れ。当たり前だろう。十香は何も士織を恐れているわけではない。士織と繋がり、自分が〝堕ちる〟ことを恐れているのだ。
令音のマンコ感度は『E』ランク。しかし、先のセックス時、その令音は気が狂ったようにアヘ顔を晒していた。令音が普段どういう人間かを知っている十香だからこそ、彼女の変化がどれほどのものかわかる。
そして、十香のマンコ感度は『A』ランク。令音と比べて申し分ない。士織に対する感情も群を抜いている。
「あへっ、マンコどこぉ……あ、つぎぃ♥ 剛毛姫のまんこぉ……♥♥ えへ、えへへ……すき、すきぃ……♥♥♥♥」
「やめろ……私が好きなのは、好き、なのは……んくっ♥♥♥♥」
――――今から繋がり合う、メスを狂わせるチンポとそのメス堕ち箱だろう。
「――――あっへえええええええええええええええええええええええ〜〜〜〜〜〜〜〜ッ♥♥♥♥♥♥♥」
悲鳴が響いた。かつては気高き剣姫。今は美しく四角を描く箱から飛び出した暴力的な面をアヘ顔に変えた変態精霊ボックス。
この実験から箱と化した精霊が逃れる術はない。だが、元に戻る方法はある。そのために機械生命体たちは過剰に思えるほど彼女たちの身体データを保存した。寸分違わず、精霊が全ての力を発揮できる姿に〝戻す〟ために。
もっとも、戻った彼女たちが今までの思考でいるとは限らない。その優れた意志、奇跡を起こす力を振るう象徴。それらを壊さず機械生命体の〝同志〟として迎え入れられたその時――――精霊はあらゆる星を破滅へと導く、最強の兵士となることだろう。
その未来に辿り着くまで、精霊ボックスのアヘ顔が止まることはないのだ。
◆
「か、完成ですわぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「――――あらあら。一体どのようなものが完成いたしましたのかしら?」
「決まっていましてよ!! コミコにて待つわたくしの同士たちが待ち望む大傑作! 『ちょっと性癖を詰め込みすぎじゃにゃーい?』など我が師から指摘を受けたり『わたくし』からの激務に揉まれながら、それでも夜なべで書き上げた渾身の一作……です、わ?」
コツン、コツン。聞き慣れたブーツが地面を叩く音。かちゃ、かちゃ。握り慣れた古式の銃が細緻な装飾で奏でる音色。
ああ、ならばその二重奏は『狂三』にとってまさに死神。
「ごきげんよう――――脊髄ぶっこ抜きますわよ、コラ」
「で、で、で、出ましたわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
事実は小説よりも奇なりというけれど。本人が口にしないはずのコミカルな言葉を発せられると、幽霊を見たかのように叫びを上げてしまうもので。鮮烈なる血の赤と深淵よりも恐ろしい黒色のドレスを着こなし、ニッコリと額に怒りの血管を浮かべた時崎狂三の姿が真後ろにあっては、まあ『狂三』も正気を保てないであろう。
「さて、何でしたかしら? ゆるケツデカニップル? あらあらぁ、本当にその情報が正しいかどうか、あなたをひん剥いてこの銃をその緩々なケツ穴にぶち込んで差し上げましょうかァァ??」
「ひ、ひいぃぃ。お、おおおお落ち着いてくださいまし『わたくし』ぃ。なってはいけないお顔と言動をしていますわぁ!?」
当たり前だが、現実の狂三はモノを挿入れられるほどお尻が緩くないわけで。もしその硬くて大きな物体をぶち込まれた際には、お尻の周辺が見るに堪えない血みどろグロテスクな光景を見せつけてしまうだろう。
「お、お許しを。どうかお許しをぉぉぉ! どうか、どうかお慈悲をくださいましぃぃぃ……この力作を葬り去ることだけはどうか、どうかぁ……わたくしの〝時間〟をこんなにも使いましたのよぉ……」
「その時点で極刑ですわよ。まあ、しかし……これほど情熱があるならば、有効に活用するのも手ですわね」
「『わたくし』!!」
闇の中で光明を得たように書き込んだ物語の土下座より美しい土下座から顔を上げた『狂三』は笑みを浮かべ。
「ただ、先人のアドバイスは受け取るべきだとは思いませんこと?」
「へ?」
銃を収めた右手は前に掲げられ、その短銃に収められたたっぷりな霊力を感じて硬直した。
「要素を詰め込みすぎとご助言いただけたのでしょう? わたくしが修正して差し上げますわ。ああ、ご安心なさってくださいまし。文字通り真っ白。なーんの心配もありませんわ」
「心配しかありませんわ!? ま、待って、待ってくださいまじぃぃぃ……わたくしの汗と涙の結晶、同志が待つ大傑作を」
「【四の弾(ダレット)】♡」
「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁッ!? わたくしの数ヶ月分の時間がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ――――あ」
バタン、と。こんなにも綺麗に人は倒れられるものなのか。恐らくは睡眠不足が祟った中で急激な動きを加えたからであろうが、狂三の前で妙にダサいジャージ姿の『狂三』がぶっ倒れた――――律儀に原稿を抱き抱えて。
「……まだ撃っていませんわよ」
コツン。と銃床で『狂三』の頭を小突き、銃を影の中に返す。そもそも、紙とはいえ数ヶ月分の時間を白紙に戻す無駄な霊力を使っていられない。5時間45分を掛けたどこぞの(自称)力作プレゼントボックスとは訳が違うのだ。
「しかし……」
ペラリと原稿を手に取って捲る。非常によく書き込まれている。内容の是非はともかく、自分にこんな才能があったのだと認めたくはないが認めざるを得なかった。
だが、それ以上に。
「………………世界は、広いですわねぇ」
人の知識というものは底知れぬものであるということは、理解できずとも理解してしまえそうな狂三は、深々とため息を吐いたのだった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ここでならオリジナルくるみんにぶっ飛んだこと言わせても趣味の範囲になる!!
正直要素詰め込みすぎは自戒もあります。二人で作ってちょっと盛り上がりすぎました。気をつけてはいるのですが、これやって途中でモチベが消えた時が本当に大惨事になっちゃうからマジで気をつけないと。
色々出し尽くしましたが、本命の箱化は……うーん初なこともありましたが、やっぱこれオナホボックスみたいな形にしないとパッとしない気がしますね。次やるならFGOとかでモルガンや凄くやって楽しそうなスカディ。あとは古代遺物でっち上げて軌跡キャラとか?全く関係ないですが、次は気分変わらなかったらエリィが監獄にぶち込まれて身体検査()受けるやつ書きます。監獄って他に何させたら楽しいですかねぇ。ご意見あれば参考までに。エリィが完堕ちするかは意見次第ですねこれ。