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 こちらは3/19に引き受けたSkebリクエスト。

 クライアントさんのオリジナル銀髪ケモ耳っ娘だそうで、参考として送られてきた設定イラストがもうカワイイ。やはりケモ耳は良い文化。

 リクエスト内容は、以下の通り。

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・男性の主観目線

・馬乗りで、局部(少し薄めの陰毛有)を見せつける

・胸も露出してると良い(陥没乳首で)

・服装は黒色のキャミワンピ

・優しい微笑み(頬染め)と、 見下し微笑の差分

・使用用途:Youtube、FC2配信のサムネイル、ヘッダー、

      有料支援サイトのサムネイル、ヘッダー、

      音声作品のパッケージなど、主に広報宣伝など

      (なので、人物と背景のレイヤーを分けてほしい)

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 使用用途、めっちゃ幅広いな!? 個人的に楽しむ1枚のイラストだったら自分の性癖出しまくりなリビドー全開イラストでOKなんだけど、大勢の人に訴求するイラストとなるとかなり勝手が違ってくるので、これはそれなりに考えて設計しないと確実に失敗するパターンだ……!

 そんなわけで、いつもとはちょっと違う方向に気合い入れて描いていくよ!


 まず初手から長考の末ひねり出した構図がこちら。見る人を惹きつけるなら「誘ってる感」が強いといいよね!という考えで描いてみたのだけど、やっぱりNGに。理由は以下の通り。

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・要望の「馬乗り」っぽさが薄い

・顔が遠く、画面に対する面積比が狭くなっている

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 特に顔の面積は重要で、「人はまず顔に注目する」と言われるほどなので、顔がちっちゃくなっちゃう構図にしちゃダメじゃん!というわけでボツ! ボツです! ドーンッ!! 個人で楽しむイラストならこれでもOKだとは思うんだけどねぇ……。

 で、新たに描いてみたのがこちら。


 うん、これなら及第点……かなぁ? 馬乗り感もあるし、見る人を誘う裾のたくし上げも控えめでありつつちゃんと見せつける按配。男の手は、この子を求めようとしているのか止めようとしているのか、という微妙なライン。パンイチで止めるもクソもねぇよって感じではあるけども。

 あとはこれにプラスして、色でも見る人の目を引くようにするといいだろうと考えたので、この時点で鮮やかでキラキラした仕上げをイメージして進めていくことに。FANBOX始めた時に描いた絵でカラフルキラキラなものがあったので、そんな感じでいけるかなぁ、と。先は長い。


 ペン入れ。いつもはひとまとめに描いてたりするんだけど、どうせなら男を外しても成立するように描いてみようか、などと余計なことを考えてレイヤー分けして手間を増やすなど。まるで自分の首を絞める音が聞こえてくるようだ……!

 ラフの時点では、ついつい顔をちゃんと見せようとして頭でっかちなデフォルメ体型っぽくなってたけど、冷静に考え直して頭の大きさを適正サイズに修正。あと、画面のバランスを考えて足の広げ方をちょっと変更。モロに安定した三角構図に。どうなんだろうね、三角構図。人を惹きつける必要があるのに、安定しているっていうのはプラスなのかマイナスなのか。今回はこれでいくけど、そこんとこちょっと考えとかんといかんよねぇ。


 ベースカラーの着彩。特に問題なし……いや、横髪につけてる髪飾りが小さい&細すぎて見えないかも、という点がちょっと気になる。こういうアクセサリー類はキャラクターの性格に紐づく特徴だったりするので侮ってはいけない。


 影を入れつつ大まかに背景を描き始める。さっき気になってた髪飾りも不自然にならない程度に拡張。意外に手間取ったのが耳やしっぽといった獣成分の影付けで、柔らかいふさふさ感ってどうやったら出せんの!?ってずーーーっと筆ツールでベタベタ塗ったり塗り直したりいっぺん全部塗りつぶしてやり直したりとかしてました。結果、ふさふさ感の出し方はいまだによくわかんない。ええー……。以前もケモ耳っ娘を描いたことあるのに、そこから何も学んでいないのか……。


 何をおいても目さえきちんと塗ってればクオリティがアップする法則にすがって目を描き込んだところ。私はホント、毎度毎度ちゃんと絵が描けるかどうかほぼギャンブルみたいな気分でいるので、とにかくクオリティを担保できるなにがしかを持っておきたい。ありがとう、目の描き込みの法則。

 とはいえ、背景をちょろっと色付けしてみて「あ、このままだと画面スッカスカに仕上がるのでは?」という不安に苛まれる。このスカスカ感、相当ヤバイと思う。


 ここでクリスタのダウンロード素材で壁紙っぽい素材をペタリ。なんとかスカスカ感を抑えられた気分になって一安心。調子こいて壁に設置するはずの照明をちょっとシャレオツなものにしてみたりして、またよくわけのわかんない手間の増やし方してんなコイツは!(鏡を見ながら)


 後はもう、描き込みを増やす、増やす、増やす!

 ……これねぇ、毎度のことなんだけど、どこまでやったら終わりになるのかとか自分でも全然見えてこないし、延々描き続けてると「ぜんぜんわからない、俺たちは雰囲気で描き込みをやっている」みたいな気分になってくる始末なので、どこかで筆を置くタイミングをピシャっと決めとかないといけないんですよねぇ……。

 今回は使用用途の件もあったので、いつも以上にどういう仕上がりにすればいいのか考え込んでしまって時間が溶ける溶ける。ただ、他のSkebリクエストの兼ね合いもあるので今回はここまでということで──


 当初の予定通り、鮮やかキラキラ感を追加して完了! そもそもいつもと違う普通のカワイイ系な絵柄に挑戦していたりだとか地味にやったことないこと多めでやたらと時間をかけただけあって、それなりに見れるものにはなっていると思う……けど、これが多くの人に訴求する絵かどうかはまた別の話。そこんとこはもう祈る他ないからねぇ……。何に祈ろうか。手塚治虫先生? 手塚先生はマンガの神か。じゃあ散々お世話になってる液タブ(Cintiq 13HD/13年製)に祈ろう。これからもよろしくお願いします。

 なお、要望にあった見下し表情差分はクライアントさんだけの特権ということで。

 こうして終わらせてから見直して気づく反省点、結構ボロボロと湧いてくるんだけど、それはまぁ、今後の課題ですよ! さぁー次だ次! 今回時間かけすぎて他のSkebの期限がやべーことになってるからね!

 残りのSkebリクエストは4つ。リクエストが届いた順(20、22、25、26日)からやってくつもりだけど、そのうちの3つ目は10Pほどのマンガの依頼だったりして、しかも期限が4/14(水)。 HAHAHA! 大丈夫なの私!? デフォルトの納品期限は60日もあったのに、調子こいて2~3週間なんて短めの期限設定にするからこのような事態に陥るのだよ! 慌てて納品期限30日に設定し直したけど、すでに届いたリクエストの期限は変わらず。一手遅かったなぁ私! とにかくガンガン描いてくよー!

 アヤナキトリのSkebはコチラ → https://skeb.jp/@ayanakitori

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