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 というわけで小人収穫・駆除バイトでした。前回が体格差ものだったので今回は巨人ものです。


巨人ものでやってみたかったのが、「支配」、もっというと「強大な力を持つ男が、言葉で小人たちに言うことを聞かせる」ことです。小人収穫バイトの、校庭に電車を置いて小人を振り分けるシーンですね。凄んで脅すというよりかは、子供に言い聞かせるような口調なんだけど、逆らえばどうなるかわからない・・・みたいな、強大な力を背景に置いた笑顔のイメージです。


頭の中で妄想していた時はデパートを屋上からぐらぐら揺らして小人たちを外に出し、周りを倒したビルのがれきで囲ったあと腹ばいになり、電信柱で線を引いて選別して捕獲していく……みたいな展開だったんですが、「小人収穫バイト」を書くにあたってちょっと変わりました。一番の理由は「収穫用の世界では、極力小人は殺さない」という設定です。


私は話を考えるにあたっては自分が納得できるぐらいにはつじつまを合わせたいタイプなのですが、例えばイチゴやメロンを収穫するときに、まだ熟してないからって踏みつぶしたりはしないですよね? 熟すまで取っておきますよね? なのでビルを倒して囲いを作ったり、腹ばいになったりしたら小人がたくさん死んじゃうから無理だな~ってなって、電車ゲットからの校庭で選別、という展開になりました。


この辺を軸にして、学生のバイトでー…やっぱ競パンいいよね……あとはどういう小人を集めようかな…うーんやっぱ若い男性だな…でも高校生と20代だと生息区域違う…駅ならまとめて集まるな、平日なら…よーし聞くシーンも入れちゃお。みたいな感じでストーリーを考えていきました。


小人をあまり殺さない、という設定は制限でもありましたが、それで逆に小人との関わりが増えたかな、とも感じています。なんでもできる巨人に「あんまり殺さない」っていう制限を加えると意外な動きをして面白かったですね。最初のお兄さんを摘まみ上げて、潰さずに解放してやるシーンとか、小人を摘まみだした後に電車を丸めたり、高校生を一人だけ競パンに入れたり、逃げ出そうとした小人に足をかざすだけで終わったり……と、なかなかお気に入りです。


実はイオリくんの設定は割と後になってから決まりました。「人間を飼う~の時はラグビー部だったから……バスケ部にしよ!」ってのと、長身で巨根ってことぐらい。あとで「やっぱもっと筋肉ほしいな……ってなって筋肉を足しました(笑)。名前も割と最後の方です。

イオリくんはもうこのバイト長くて、大体どんな感じでやればいい~ってのはわかってます。駅の電車で集めるのとかそういうとこですね。何回もやってると小人が同じパターンで動くのがわかってくるので、単純だな~って思いながら追いまわしたりして捕まえてます。小人もちょっとぐらいなら持って帰っても目をつぶってもらえるので、イオリくんの部屋には捕まえた小人が数人飼われていたりします。今回競パンに入れて持ち帰った小人もその中に加わるのでしょう……



さてそういうことで「小人収穫バイト」を書きましたが、それとは別にやっぱ破壊もしたいよね!ってことで書いたのが「小人駆除バイト」です。バイトの要件を分けることで一つの世界観で二度おいしい思いができます。

「捕獲」は小人と関わりやすいように50倍サイズでしたが、「駆除」はやっぱ定番だよねってことで100倍サイズ。書きたかったのは、片手で雑居ビルをくしゃって潰してしまうところ。100倍サイズだと20mのビルが実質20㎝なので、ほんっとうに小さいんですよね……目線を合わせるためにほぼ地面に顔をつくぐらいまではいつくばってもらいました。


もう一つは電車!もう電車オナニーは定番ですよね!って思ったのですが緊急事態。思ったより電車が小さい。電車の長さ20mなので、入らないんですよね……イオリくんのはおっきいので(笑)。ここ相当悩みました。無理やり入れちゃってもいいかなって思ったんですけどせっかくなので別のを探そう!ってなって、色々検討しました。トラック、飛行機、タンクローリー、戦車、ジェット機、潜水艦、船……うーんぴったりのサイズがない。ビルオナ……?うーんビルオナもいいけど……ビルもろいしな……もうひとひねりしたい……!!!ってので上がったのが、電波塔です。まあお分かりだと思うんですけどモデルは東京タワー。鉄骨でできた電波塔をぐちゃぐちゃにして自分だけのオナホを作ろう!って思いついた時の高揚はすごかったですね。


高層ビルも電波塔も、188mのイオリより高かったりします。ゴジラとかの映画だと「ゴジラがちっちゃく見えるからどうするか」みたいな話もあるんですが、ここでは「どんなにでかくても小人の作ったものなんか脆い脆い」って展開にしてみました。ろくにオナニーもできないビルなんかいらないよな!


駆除バイトの方は明確なストーリーはなくて、「街を破壊しながら徐々に気分が高揚していき、最後はオナってフィニッシュ!」って骨子に自分の好きなもの混ぜ込んでいった形になります。


ちなみに「駆除」ですが、小人を一匹残らず殲滅ってなるとすごい手間かかりそうだな~って思ったので、大きな道路・鉄道・中心地の大型施設を中心に効率よく破壊して都市機能を弱らせ国力を削る……的な方針でやってみました。ちょーしのんなよ、的なお仕置きが近いですかね。


こんなものかな。だいぶ散らかったあとがきになってしまいましたが、「へーあそこそんな風だったんだ~」とかちょっとでも楽しんでいただけたらうれしいです。




おまけ・書いたけど入れるとこがなくて没にした箇所


 駆除っていってもまあ何でもやっていいわけじゃない。小人は最終的に収穫するのが目的だからそれを駆除するにはそれなりに理由がある。例えば致死率の高い伝染病が蔓延っているとか、好戦的な国が他国に戦争を仕掛けたりとか、まあそういう「駆除した方が結果として小人が減らない」場合にそういう依頼が来る。ま、先輩から聞いただけなんだけど。

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Comments

Anonymous

2部作お疲れ様でした!どちらもすごく魅力的な設定で、ドキドキしながら読みました! 「言葉で小人たちに言うことを聞かせる」という部分に主軸の置かれた 収集バイトでのイオリ君の言動は大変魅力的でした。 初めて読んだ時から、 子供に言い聞かせるような口調なのに有無を言わせない圧もあるなー、 カッコいいなー、と思いながら読んでいたので、 正にそのような事を意識して書かれていたんだ…と知れて嬉しいです! 駆除でもめちゃくちゃイキイキしていましたが、 こういう巧みな誘導術が得意なイオリ君の真価は、 やっぱり収集バイトで発揮されてるんじゃないかな~という気がしました(*´Д`) こういうストーリー練ってる最中の話が見られるのは嬉しいですねー! 「極力小人は殺さない」ルールがあると、ホントに小人が収穫物として見られてる感が増しますね(^q^) まぁイオリ君は結構ズカズカ踏み潰しまくってましたが…まぁ不可抗力って扱いなんでしょうね…\(^o^)/ 駆除バイトは、王道的な暴れ系小説って感じでこちらはこちらで萌えさせていただききました(*´Д`) 収穫物でもある小人が、どのような理由で駆除されるんだろう…と思っていたら、そういう理由があったんですね~。 いやぁそれにしても巨人側の勝手な都合で駆除される小人かわいそうに…(^q^) まぁイオリ君がこんだけ大暴れして数を減らしても、この方が結果的には総数は減らないと見込みをつけられて管理されてるんでしょうねぇ…\(^o^)/ 収穫された小人の行方とか、あとがき最後に出てきた先輩とか、 色々と興味を惹かれるのでいつかまたバイトの様子が見られたらなぁ…と思っちゃいます(*´Д`) とてもキャッチーな設定&キャラクターで素晴らしい小説でした!

ichiarrow

コメントありがとうございます! 優しく言い聞かせるタイプの巨人は一度書いてみたかったんですよね~ それでいうこと聞かなかったら力見せつけて(電車丸めたりとか)暗に「逆らったらどうなると思う?」って思わせるような・・ こういうのも得意不得意ありそうですよね。そういう意味ではイオリは収穫の方が合ってるのかもしれません。 (俺はイラっときてつい殺しちゃうんだよな~って子もいそう) 「あんまり殺さない」ルールも「あんまり」なので、まあちょっとは仕方ないよね!って感じです。 駆除も今回は害虫駆除よりかは「間引き」の方がイメージが合うかもしれませんね。 ちょっと一つの国が力持ち過ぎてほかの国の小人殺戮しそうなので間引いとくか~みたいな。 そうやって管理しつつ、この世界でもまた「収穫」が行われていくのでしょう・・・ 収穫された小人がどうなるのか、バイトの先輩とか、広げられそうな要素たくさんありますよね! 私もこの二作品で終わらせるのちょっともったいないな・・と思っているので、またお話書けたらなあ・・と思います。 感想ありがとうございました!