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pixivリクエストより。


原作:断罪のイクシード


キャラ:東雲静馬


シチュ:静馬に一目惚れした竿役が彼女を監禁して快楽を教え込む。淫紋の効果で発情と感度増幅を受けた静馬は、嫌がりながらも触れると感じてしまう。全身への愛撫と処女膜を破らない絶妙な先っちょだけの挿入で焦らされる。


 我慢の限界に達した静馬は挿入をねだる。「自分で挿れてみろ」と言われ騎乗位で破瓜。一度屈した後は何度も自分から求める。


     1



 耳のすぐ近くで人の呼吸音がした。浅く、早く。興奮してるようだ。どうやら私は仰向けで寝かされ、誰かに観察されているらしいと東雲静馬は閉じた視界の中で考えた。いったい誰がそんなことを。当然の疑問を解消すべく目を開けようとする。だが眼球と瞼の間に接着剤を流し込まれたかの如く瞼は開かない。意識は目覚めてるのに身体は眠ったまま、そんな感じだ。


 深い眠りから覚める途中で意識が肉体を置き去りにしてしまうことが往々にしてある。本来は心と身体が揃って覚醒せねばならないところ、心ばかりが起きてしまうので気がついてるのに身体は動かせない。その現象を説明するため大昔の人は金縛りという言葉を作った。


 だとしたら心身のズレは時間が解決してくれるはず。しばらく待って肉体の覚醒が意識に追いつけば金縛りは解ける。問題はその時間を待つ余裕があるかだ。


 誰なのかしら。人の耳元で鼻息を荒くして。まさかにおいを嗅いでるの?


 優れた魔術師であると同時に静馬は女子高生。年頃の女の子が体臭を味わわれて平静ではいられない。いったい相手は何者なのか、自分はどこにいるのかと身動き取れないまま頭はフル回転。


 天才的な頭脳で現状を解明しようとした静馬の試みは、不意に耳をくすぐる濡れた肉の感触に断ち切られた。


 舐め……っ! まさか今、耳を舐められたの……んっ、そんな……繰り返し……っ!


 静馬は幼少期に飼っていた犬のクロを思い出す。あの子も飼い主の顔を舐めて起こそうとしてくることがあった。早く起きて遊んでよと催促してくるクロの気配に起こされるのは嫌いじゃなかった。


 しかし今、静馬の耳を舐める何者かは断じて無邪気な子犬ではない。


 舌先が丁寧に静馬の耳殻を舐る。耳の輪郭を舐め回し、溝の内側に入り込み、穴まで尖らせた舌先を入れてくる。耳たぶは唇ではむはむと啄まれ、軽く歯を立てて軟骨がコリコリされる。


 何者かの耳いじりは明確な意図があって行われていた。それが何であるか、異性との性経験がない静馬にも分かる。


 愛撫。ペッティング。


 そういった名前で呼ばれる類の行動だ。この相手は静馬に性的な刺激を与えてくる。それによって彼女の身体が何らかの反応を見せると期待してのことだろう。それならば静馬にできることは肉体の覚醒まで無反応を貫くこと。感じたりしないことだ。そして身体が動くようになったら即座に相手をボコボコにする。


 そう決意したそばから静馬は快感に打たれた声を漏らす。


「んぅっ、んっ」


 相手の舌使いは巧みだった。的確に弱点を攻め立ててくる。唾液をたっぷり絡めた舌が耳穴を蹂躙するズボズボ音が腰に響いた。


「ふー……」


 熱い吐息を吹きかけられた。静馬は身を震わせる。その様子を面白がる「クスッ」という笑い声がした。


 馬鹿にして! 静馬の反骨心に火がついた。寝込みを襲われ身体をいいようにされているだけで屈辱なのに、このうえ感じてる姿を笑われるなんて。


 静馬は男を突き飛ばそうと腕に力を込めた。金縛りが解けているか半信半疑だったが腕は彼女の意思に従って動く。


 しかし。


 ――ガコッと音がして腕はゆるく肘を曲げた状態から動かない。そこで初めて静馬は自分の両腕がベッドに縛り付けられてることを自覚した。両脚も足首がベルトでベッドに固定されている。膝を軽く曲げられる程度の遊びはもたせているが、脚を閉じることはできない。危険を感じた肉体が急速に目覚める。危機から脱出せよと訴える。アドレナリンが放出して心臓の鼓動が早まった。


 くっついた眼球をベリベリっと剥がして瞼が持ち上がる。


「どこなのかしら」


 目の前には見慣れない天井。地下室? コンクリートが剥き出しになって寒々とした印象を受けた。電気は来てるらしくLED電球の真っ白い光が網膜に突き刺さる。


「静馬ちゃん起きた?」


 眩しさに顰めた顔のそばで男の声がした。天井と静馬の間に横から見慣れぬ顔が割って入る。年齢は静馬より何歳か上。二十代半ばくらいだろうか。至近距離で見下され不快感を催す醜男ではないが特筆すべき点もない。見た者が十中八九桁外れの美少女と答える静馬と比較すると平凡の一言。


「ここはどこかしら。あなたは何者。何のために私をさらったの」


 一瞬で静馬は目の前の男に拉致され、彼のアジトに連れ込まれたらしいと察した。そのうえ彼女はすべての衣服を剥ぎ取られている。自分を拉致したらしい男も裸だ。仮に静馬が単なる女子高生であれば激しく動揺し何も考えられなかったろう。しかし彼女は修羅場を潜ってきた魔術師である。窮地のときこそ冷静に情報を集める重要性が分かっていた。


「もっと狼狽えてくれるかと思ったのに。起きてすぐ情報収集か」


 期待したのと違うと男はつまらなそうに言った。


「泣き叫ぶ女の反応が見たいなら相手を間違えたわね。今ならクーリングオフできるわよ」


 静馬の受け答えに男は首を横に振る。


「せっかく捕まえたのに返すなんてもったいない。静馬ちゃんには俺の魅力を全身で感じてもらうよ。そのために邪魔なものも全部脱がせたんだから」


 男の手が静馬の胸をつかむ。遮るものがない肌と肌の接触。


「やめなさい変態!」


 静馬は反射的に男の頬を張り倒そうとする。ベッドに括られたベルトが限界まで伸びる。革製の手錠が手首を締め上げた。


「いきなりの暴言! これはこれで興奮するシチュエーションだ」


「ちっ」


 相手が罵倒されて喜ぶ変態なら言葉での抵抗は無意味。興奮要素にしかならない。静馬は舌打ちし、次はどうするか思案する。


「さっきの質問に一個ずつ答えてあげよう」


 男の手がゆるゆると動き静馬の胸を揉む。スレンダーな彼女のボリューミーとは言えない胸。天上の美と引き換えにコスト削減されたと思しき薄い胸部を男の手が刺激する。


「ここがどこか。正確な場所は教えられないが俺の家だ。見てのとおり地下室だから多少うるさくした程度では外まで聞こえない。気持ちよくなったら遠慮なく声を出してくれ」


「ふぅ……んっ……いらない心配ね……そんなこと、ありえないわ……ふぁッ、んぅ……ひゃうっ」


 男の指先が乳首をクリクリする。初めて感じる他人の指。意図せず可愛らしい女の子の声を出してしまう。こんな声、ダメなのに。しっかりしないといけないのに、この男……。


「うまいだろ。処女の静馬ちゃんと違って俺は経験豊富だから。安心して任せな」


「うっ、くぅ……そんなの……ひぅっ」


「ほら両乳首ぎゅーってしてあげる。静馬ちゃんMっ気ありそうだから気持ちいいでしょ」


「ぅ、ぁぁ! ち、ちが……ッ……んくッ! そんな、こと……ッ!」


「少し痛くされるくらいが気持ちいいんだろ」


 乳首を抓りあげられるとヘソの下が熱くなる。火傷した後のようにじゅくじゅくと疼いた。


「なによこれ」


 首を限界まで下に向け己の腹部を見た。見慣れない紋様が刻まれている。男が乳首を抓るのに合わせて暗いピンク色に光った。そうすると紋様のある場所から知らない感覚が湧く。


 紋様で発生した未知の感覚は静馬の秘部に降りてくる。未だ汚れ知らぬ乙女の小道。誰も踏み込んだことのない蜜道の奥深い場所が、紋様の作用によって激しく揺さぶられた。


「な、なに? おなかっ、おヘソっ、んあ、な、に、これっ」


「おヘソだけかな。本当はもっと違うところが変な感じするんじゃない?」


 たとえば、ここと男が手のひらで静馬の腹部を押した。ゴリッともグリュっとも表現できる感触がしたかと思うと、ピンポイントで臓器が押し潰される。


「ひぁ、あああ! なにこれっ、こんなのっ、うそよっ、ひんっ! こ、これは、あたっ、ひっ! あがっ、あがががががっ!」


 男の手は大きな円を描く。お腹の上から深部をマッサージするように揉み込まれた。


「あっ、ひッ……や、やめなさいっ、それはっ……」


 男の手は静馬の子宮を責めていた。身体の外からお腹を押されているだけ。それなのに甘美な官能に子宮が蕩かされる。静馬は脚を閉じようとする。しかしベルトが限界まで張り詰めても内ももはくっつかない。


「まだ腟内を触られたわけでもないのに気持ちいいだろ」


「なんてこと、ないわ……触られ慣れてないから、くすぐったい……だっけぇぇ……はぁはぁ」


 精一杯の強がりを男は鼻で笑う。


「質問の答えを続けようか。俺が何者かだけど一応は魔術師かな。静馬ちゃんからしてみたら存在も知らない取るに足らないカスだろうけどね」


「カスなんて名乗るのも烏滸がましいわ。あなたと同列視されたらドブ川に浮かんでるネズミの死体だってかわいそうよ」


「言ってくれるね」


 この期に及んで静馬は減らず口を叩く。相手を挑発したら余計なことまで口走ってくれないかと期待して。だが男は少女の喧嘩腰な物言いにまったく乗らない。じゃれつく子猫をあやすようにお腹を撫で続けた。


「最後の質問は何のためにさらったかだっけ? 言わなくても分かるだろ。密室に男と女が一組。女は裸でベッドに縛られている、男は女に淫紋を刻印したうえポルチオを刺激しながら、早くも彼女を犯したくてちんぽバッキバキに勃起させてる」


 膝立ちになった男は自分の股間を静馬の顔に近づけた。視界を埋め尽くすのは初めて見る男性器。こんなに大きいものなの! 静馬は目の前の肉棒と己の腕を見比べてしまう。同じくらいの太さがあるのではないか。長さも自分の顔を縦断できそうなくらいある。張り詰めた太茎は表面に血管が浮かびデコボコしていた。


「これが欲しいだろ。素直になりなよ」


 男の陰茎が静馬の頬に触れた。生温かい感触と男臭さが生命の息吹を感じさせる。眼前の男根が生きた人間の一部であると否が応でも伝えてくる。


「汚らしいものを近づけないで」


 キッと睨んで静馬は顔を背ける。強気な態度を崩さない彼女だが心中は穏やかでない。無理、絶対無理、こんなの入らない。四肢を拘束され脱出の目処は立たない。魔術を使おうとするが魔力はすべて淫紋に吸い取られてしまう。


 現実的な判断として、このまま辱めを受けることも覚悟せねばならない。そうなったとしても卑怯者には絶対屈しないと静馬は決意したはずだった。しかし初めて見る男性器の雄々しさに少女の決心は揺らぐ。


 あの凶悪なまでに太いペニスが自分の膣内に挿入されるところを想像する。あれが子宮まで届いたら。ゾクリとした快感が全身を駆け巡る。怖いはずなのに身体の奥底から熱いものが溢れてきた。


 あんなモノを受け入れても果たして私は私でいられるだろうか。正気を保てるか。にじり寄る敗北の気配に静馬の表情が陰る。


「淫紋の効果で発情してるはずなんだけどな。普通の女の子なら犬みたいにお尻振って自分から挿れてくださいって頼んでる頃合いなのに。静馬ちゃんの精神力には敬服するよ」


 男は静馬に背を向け彼女の顔を跨いだ。生暖かく柔らかい陰嚢が少女の可憐な唇を塞ぐ。押し付けられた男の秘部から逃れるため静馬が顔を横に振りたくると、男が嬉しそうに「おっ、おっ、おっ」と声を出した。


「静馬ちゃんの顔で玉ぶるぶるされるのきもっちいぃぃ。お返しに同じことしてあげる」


 視界いっぱいに男の股間が広がる中で静馬は気配だけで彼の動きを探る。男は上体を倒し、静馬の腰を両腕で抱え込む。彼の鼻息を敏感な肉花弁に感じた。


 見られてる! 私のアソコ至近距離で。


「ほらほら暴れないの」


 少女の抵抗を男が腕力と体重で抑え込む。魔術が使えない静馬が成人男性の力に敵うはずもない。男の親指が割れ目の両サイドに掛かり、くぱぁと広げてくる。奥ゆかしく閉じた部位をご開帳され、自分でもじっくり観察したことがない奥の奥まで強姦魔に見物されているのだ。舌を噛み切って死にたいほどの羞恥心が静馬の身を焦がす。


 しかし一方で、これから犯されるのだという期待が静馬の中で膨らんでいく。男を罵倒していたはずの口からは甘い吐息が漏れた。


「ひぅ……あぁ……」


「お腹を撫でてあげただけなのに濡れてるね。男の人に見られて興奮しちゃったのかな」


 男の態度も言葉も厭味ったらしい。


「淫紋のせいよ。これがなければ」


「興奮してること自体は認めちゃうんだ」


 ああ言えばこう言う。静馬は押し黙った。肉体の反応を観察されながらでは何を言っても嘘と見破られてしまう。


 男の指先が淫紋をなぞる。他人に触れさせることなどない場所を撫でられ、静馬の身体がピクンと反応した。


「んっ……ふぅ……あっ!」


「この淫紋がある限り静馬ちゃんは俺に逆らえない。でも逆らえなくなるのは悪いことじゃないよ。むしろいいことだ」


「どういう意味よ」


「だってさ。静馬ちゃんはもうすぐ俺の女になるんだよ? それなのに反抗的な態度を取り続けるなんて失礼だろ。だから淫紋を使って従順になってもらうのさ。そしたら俺は君のことを一生大事にしてあげよう」


「誰があなたの女なんかに」


 男の手が静馬の下腹部から離れていく。そして再び淫唇を開いた。


「ここが静馬ちゃんの処女膜だ。処女喪失は痛いって言うけど安心しな。淫紋にはあらゆる苦痛も快楽に変えてしまう効果あるから。今まで俺のデカチンねじ込んで処女卒業させてあげた女の子たちも、みんな初回から気絶するほど悦んでくれたよ」


「ゲス男」


「心配しないで。優しくしてあげる」


 男は静馬の秘部に顔を寄せ、ぺろりと舐めた。生温かく湿った感触が膣口に伝わる。


「ひっ」


「静馬ちゃん知ってるかな。この体位はシックスナインと言って本当は静馬ちゃんにも、俺のちんぽ咥えてもらうんだよ。まだ口の中に挿れたら噛まれそうなんで俺が一方的にするけど、そのうち静馬ちゃんも口でできるようになろうね」


「誰がそんなことを」


「はい、おしゃべりはここまで。まずは挨拶代わりのクンニ責めでほぐすよ」


 男の舌が割れ目を這い回る。ぴりっと静馬の脳に快感が走った。


「あぁぁぁ……」


「おや、静馬ちゃん。気持ち良すぎて声が出ちゃったのかな?」


「違うわ。これは」


「何が違うの?」


 強がりなんて無意味だと言わんばかりに男の舌が静馬の秘唇を舐め回した。


 ぬめっとしたものに舐め上げられる感触が下半身いっぱいに広がる。自分でも見たことがない場所をくつろげられてるだけでなく、舌を入れて味まで確かめられている。非現実的な行為に静馬は身を固くした。


 緊張する静馬をあやすように男は何度も割れ目を舌でなぞった。途中ぶるるるっと顔を激しく左右に振る。先ほど静馬が意図せず男にしてやった動きのお返しだ。


 柔らかくもザラつく舌肉の刺激は未体験のものだった。止め処なく愛液が溢れ続ける。


「あむ、ぢゅう、んんっ! ぶじゅう、んちゅう、ぶじゅう、はむ……」


 わざとらしいほど大きな音を立てて男が股間に吸い付いてくる。自分の羞恥心を煽っているのだ、身体だけでなく心も辱めようとしてるのだと知っても静馬にはどうすることもできない。快感に跳ね回り、時折ベッドから浮いてしまう腰の動き一つ制御できない無力な少女に、経験豊富を自称するヤリチンのテクニックを我慢することなど叶わず。


「っ、っう、うくっ! だ、めぇ……もう、やめなさ……っ!」


 快感を感じると淫紋が熱くなる。焼けるように疼く紋様は快感の増幅器。術者の身体能力を強化し、感覚を鋭敏にする応用で刻印された者の性感を何倍にも高めてしまう。淫紋から広がる快楽の奔流に押し流され、静馬の思考は散り散りとなる。


「ひゃうッ♡ ひッ♡ やめっ……♡ やああッ♡ やっはッ♡ やだッ!」


 首を反らして鼻から抜ける声は、我ながら性感に溺れている女のそれだった。音声だけ録音したものを聴かせて誰がレイプ現場と見抜けるだろう。


「気持ちよさそうだね、静馬ちゃん。舐めてると奥からトロトロが溢れてくるのよく分かるよ」


「そん……な、こと……なっ……あっ、や、やだっ……あっ、あっ……!」


 たとえ身体の反応で感じていることがバレバレだとしても、言葉で認めることはできない。それを一度でも認めたが最後、私は坂道を転げ落ちていくと静馬は予感した。


 男の唇が静馬の内ももにキスする。吸い付かれてチリっと痛みが走った。男の言うとおり僅かな痛みも淫紋が快感に変換して子宮に送り込んでくる。


「あっ……くっ……う、うぅ……っ」


「本当はもう気持ちいいことに負けそうなのに頑張ってる姿も可愛いな。静馬ちゃんは全部可愛い」


 まるで恋人を甘やかすように男は言う。


「んんっ……可愛いなんて言われて……あんっ……喜ぶとでも……ふっ」


「事実を述べてるだけさ。静馬ちゃんだって自分が可愛いことは分かってるだろ」


 昔から己の容姿が人並み外れて整ってる自覚はあった。そのため誰とも深い関係を築きたくない、誰の記憶にも残りたくない彼女は、見た目で興味を持ってくる人間を突き放すのに苦労させられた。


「初めてなんだ。今までセフレにしたい女はたくさんいたけど、縛り付けて一生そばに置いておきたくなった女は、静馬ちゃんが初めての人だ」


 言葉のチョイス、今の状況、すべてが間違ってるのに彼の声音だけは真剣な告白そのもの。


 男の腰が浮いて静馬は顔に押し付けられた陰嚢の生暖かさから解放された。彼が身体を回転させ少女と向き合う。まっすぐに見下されると静馬は気恥ずかしさを感じた。どういうことかしら。私が照れてると言うの。強姦魔に見つめられて湧き上がるはずがない気持ち。それを静馬は淫紋が悪さしたからだと決めつける。そうでなければ説明がつかない。


「我慢できなくなるまで何時間でも続けられるけど顔も見ながらしたいんでね」


 男の唇が静馬の首に当てられる。内ももで感じた痛みが首にきた。首の太い筋肉にちゅっ、ちゅっとリップ音を立てながら繰り返しキスされた。上から下、鎖骨のラインにも口づけの雨が降る。


 むず痒い気持ちよさに静馬の唇が震えた。


「んっ、ふ……あぁあっ」


「静馬ちゃん、俺に抱かれたらどんな風に乱れるんだろうね? 楽しみだなぁ。きっと淫乱になるよ。こんなに感度が良いんだから。想像しただけで興奮してきた」


「あなたなんかに私が屈するとでも?」


「そういう女の子ほどセックス大好きに調教しがいがある」


 男は楽しそうに笑う。


「これから一晩中淫紋を起動したままセックス漬けにしてあげる。たっぷり可愛がるから覚悟してね」


「んっ……そんな……ひゃんっ♡」


 淫紋の疼きは強くなる一方。早く屈して抱いてもらえと身体が訴えてくる。敵は外ばかりでなく内側にもいる。まだ長い夜は始まったばかり。静馬の受難はまだ続くのだった。



     2



「あっ、ああっ、だめっ、そこぉ……いやぁっ」


 ベッドに横たわった少女の全身がビクンッと跳ねる。色という概念を忘れて生まれてきたような白い肌に汗が飛び散った。キラキラ光る静馬の身体を男の舌が這いずり回る。汗を舐め取り、唾液の跡を残し、少女の肉体を味わう。無防備に開かれた両腕――その付け根で毛穴一つなく見る者を誘惑する腋窩に男は何度もキスを繰り返した。


「……ぁ……ぅ……」


 手繰り寄せたシーツを握りしめ静馬が弱々しく喘ぐ。細い身体をピクピクと痙攣させる。淫紋による発情状態は続いており、火照った肉体からは絶えず湯気が立ち上っている。その肌の上を男の指が滑っていく。首筋を撫で上げ、耳の穴に指を入れてくすぐってやる。さらに唇へ指を持っていった。少女の瑞々しい唇を指先で弄ぶ。


 きっとセックスの経験がない静馬は自分の腋が男に性的な興奮や執着を与えるなんて考えたことないだろう。まして自分がそこを愛撫されて感じるなんて想像の埒外だったに違いない。


「はぁ……んふぅ……」


 半開きになった口から艶めかしい吐息が漏れる。唇の端から涎が垂れ落ちた。彼女の理性はすでに溶け出している。あと一押し。


 男が静馬の耳に口を近づけ囁いた。


「静馬ちゃん好きだよ」


「――っ!」


 大きく目を見開く少女の前で微笑んでみせる。それだけで静馬は顔を真っ赤にして視線を逸らしてしまった。初心な反応がたまらない。もっと虐めたくなるじゃないか。


 男は人差し指と中指を口に含みたっぷりと唾液をつけた後、それを静馬の唇にあてがった。


「ほらお口開けてごらん」


「あ……んちゅ……」


 少女は言われるままに口を開いた。


「俺の唾液は美味しい?」


「……ふぁ」


 かれこれ一時間以上こうして静馬の身体を口と指でほぐしてあげている。最初は反抗的な態度を捨てきれなかった彼女も次第に淫紋の魔力に飲み込まれていった。淫紋を刻まれたから仕方ない、淫紋が自分を堕落させようとしてくるのだと彼女は言い訳を探してることだろう。敢えて勘違いするように紛らわしい説明をしたが今回の淫紋に対象の心を操る効果はない。あくまで性欲と感度を高めるだけ。


 どうでもいい女なら心も操って身体だけ開かせれば満足できる。しかし存外に自分は静馬に本気らしい。美しいだけのお人形さんはいらない。彼女の心ごと性技で屈服させてやりたくなった。


 そんな馬鹿な、ありえないと否定してももう遅い。一度快楽の味を知った身体は元に戻らない。あとはひたすら溺れていくだけ。


「そろそろいいか」


 男は静馬の両脚からベルトを外した。自由になった両脚が淫紋の疼きから逃れようとシーツの上でバタつく。男が膝を掴んで閉じさせないように固定する。股関節の可動域限界まで左右に広げられても抵抗らしい抵抗ができないまま、静馬は羞恥に耐えていた。感じすぎて四肢に力が入らない彼女のおまんこに再び顔を埋める。戒めを解いても大した抵抗はなかった。


「あっ、あぁっ、あんっ、ひぅっ、あっ、や、やぁ……っ!」


 舌の腹でクリトリスを舐める。包皮の上から優しく転がすように舐め回すと、静馬の腰が浮き上がった。腰をくねらせて逃げようとする少女の動きを封じるために両手で太ももを押さえ込む。


「やっ! いやっ! もう舐めないでっ! あッ! ああッ! あんっ! やっ! やだっ! やめてっ! お願いだからっ! ひッ! ひッ! ひッ! ひッ!」


 いくら彼女が優秀な魔術師でも色ごとにおいては初心な子供。おままごとのような恋愛ごっこしか経験ない女子高生では、百戦錬磨な大人の本気セックスには太刀打ちできない。ベッドの上では自分たちの力関係はまるっきり逆転してしまう。嫌というほど己の無力さを教え込まれた静馬から最初の気丈さが消え、今では気持ちよくなりすぎることへの怯えが浮かぶ。そんな彼女の表情の変化すら愛おしく思えてしまうのだから俺も末期だなと男は思った。


 舌先に力を入れてクリトリスを押し潰すようにこねくり回してやる。びくん、びくんと静馬の身体が跳ね上がる。肉付きの薄いお尻がベッドから浮いていた。割れ目の奥にある膣口がヒクつき愛液が溢れ出す。絶頂が近いことを悟ると、男は舌を離してやった。


「はっ、はぁっ、はっ、はっ」


 激しい運動を終えた直後のように荒い息を吐く静馬。全身汗だくになり肌に張り付いた白髪が妙に艶っぽい。股間を中心にぐっしょりとシーツは濡れていた。


「気持ちいい?」


 男が聞くと静馬は悔しそうに頷いた。淫紋の反応がある限り嘘をついても無駄だった。


「はい」


「素直になれて偉いね。だけどセックスは口や指だけでするものじゃないって分かるよね」


 男は股間ではち切れそうになっていた男性器を静馬の秘部にあてがう。


「今度はこっちで気持ち良くなろうか」


「ひっ」


 勃起したペニスを見せつけられて静馬が息を呑む。亀頭の先からは透明な汁が滲んでいる。赤黒い肉棒の迫力に圧倒されたのか静馬は大人しくなった。


「いい子だ」


 秘裂に勃起したペニスを当てる。恥ずかしいヌルヌルを根本から先端まで塗布しながら素股で刺激した。


「んッ、あッ、くッ、ううッ」


 焼けるように熱い媚粘膜に擦り付けるだけで射精欲が高まる。もちろん彼女より先にイクわけにいかない。そんなことしたら格好がつかないではないか。静馬を追い立てるため男は腰の律動を速めた。


「くっ、ふぅっ、んっ、んんっ、ふぅっ、ふっ、ふぅっ、ふぅっ、ふぅっ、ふぅっ!」


 少女の呼吸に合わせて上下する乳房に手を添える。小ぶりだが綺麗な形をしたおっぱいの先端――乳首を指先で摘んでやる。途端にビクンッと静馬の肢体が跳ねた。


「乳首弱いよね。抓られてビクビクしちゃう静馬ちゃんも可愛いよ」


 男の指先の動きに合わせて、少女の口から甘い吐息が漏れる。硬く尖った突起を指で押し潰しながら、もう片方の胸を鷲掴みにした。小さくてもおっぱいはおっぱい。弾力のある膨らみを掌全体で味わう。


「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」


 呼吸を乱しながらも静馬は必死に声を堪えていた。もっと乱れてほしい。もっと喘いでほしい。男は静馬のクリトリスに狙いを定めた。器用に腰を使い亀頭で快感の肉芽を虐める。


「ひゃうっ、やっ、だめっ、そこばっかり……あっ♡ あっ♡ あっ♡」


「ここ好きなんでしょ? もっとしてあげる」


「ふわぁあっ♡♡」


 充血して敏感になったクリトリスを弄ばれた少女はあっさりと達してしまった。おまんこの切なさに堪えきれず自由になった脚で膝を擦り合わせた。そうやって脚を閉じたら男のモノとの密着度が増すとまでは考えられない。静馬の滑らかな太ももに締め付けられる気持ちよさで勃起が限界まで尖る。男は休まず腰を動かした。軽いオーガズムを迎えたばかりの敏感なクリトリスを執拗に責め続ける。


「イッてる! イってるからぁ! もうやめてっ!」


 静馬は涙を流して懇願する。だが男のピストンは少女を無視して続いた。厭だ厭だと口では言うも彼女の言葉に反して蜜壺はどんどん潤っていく。ぬちゅり、と卑猥な水音が鳴った。


「あっ♡ あっ♡ あっ♡ ダメっ♡ またっ♡ またイひゃうっ♡ またっ……ああっ♡ あんっ♡ あああっ♡ あっ♡」


 絶頂を迎えても終わらない快感に少女が絶叫を上げる。細い指先がシーツを握りしめて皺を作った。背中が弓なりに反れ、ガクガクと痙攣を繰り返す。


「素股だけでこんなに感じるなんて。腟内に挿れたらどうなるのかな」


 ぐったりと横たわる少女を見下ろす。白い肌は紅潮し、半開きになった口から涎を垂らしている。目は虚ろで焦点が定まっていない。もう限界かと思いきや、彼女の性器はまだ物足りないとばかりに蠢いていた。卑猥な肉穴がさらなる行為を要求してパクパクする。


「静馬ちゃんは淫乱だなぁ」


「……違うわ」


 消え入りそうな声で少女は否定する。気持ちよくなってることは認められても、それが自分の淫乱さゆえとは受け入れ難い。これだけ痴態をさらしてもまだ守りたい一線があるらしい。だからこそ堕とし甲斐がある。


「違わないよ。だってほら」


 男は指を二本揃え濡れた膣内へ挿入した。ぐちゅっと粘ついた水音が響く。熱く蕩けるような感触に指が包まれる。そのまま中で曲げたり伸ばしたりするたびにグチョッ、ニチャッといやらしい音が響いた。静馬は声にならない悲鳴を上げて悶絶している。


「こんなに濡れてるよ」


「そ、それは……淫紋の影響で……」


「それだけじゃないでしょ」


「ひぅ……」


 耳元で囁くと彼女は小さく震えた。彼女の身体の反応はすべて淫紋のせいと言い逃れられるものではない。魔術師である静馬には魔術への抵抗力がある。一般人に比べて術の効き目は悪くなる。そうでなければ性的に無垢な女の子が耐えられるはずがない。


「認めちゃいなよ」


 男は指でGスポットを刺激する。同時に反対の手でクリトリスの皮を剥いて直接弄ってやる。最も敏感な二か所を同時に責められ、静馬は堪らず悲鳴をあげた。


「ひぃいいいっ♡♡♡」


 ぷしゃっと飛沫が上がる。生ぬるい分泌物で身体を汚されながら男は笑う。俺の責めで感じた成果だと思えば嬉しいもの。もっともっと派手に潮を吹かせてやりたくなる。クリトリスを親指でグリグリとこねくり回す。腟内を中指と薬指でほじくるように刺激する。絡みついてくる肉襞の悦び具合と言ったらない。もう身体はセックスがしたくてしたくて仕方ない。これだけ準備できてるのだ。本音では静馬も男が強引に奪ってくれるのを期待してるのでは。


 無理やりされてしまったから、手を縛られて抵抗できなかったから、魔術が使えなければ男の人には力で勝てないから。そんな言い訳を欲しがってる。そう感じてしまうのは自分のご都合だろうか。


「ふああっ、ああんっ! あぐっ、んくあああっ! ああああっ!」


「おまんこくすぐられて気持ちいいね。美少女のお漏らしいっぱい見せて」


 Gスポットを強めに押すと同時にクリトリスを摘まみ上げる。その途端、ブシュッと勢いよく透明な液体が噴き出した。噴水のように噴射された体液が男の顔にかかる。アンモニア臭がしないから尿ではない。匂いから判断するにこれは愛液だろう。


「ひっ、ひっ、ひいぃっ!」


 絶頂直後の身体に再び強烈な快感を叩きこまれ、少女の喉奥から悲鳴が迸った。もはや嬌声というよりは悲鳴。自分より強いと認めた相手に許しを請う声音だった。


「お願い……許して……ください……これ以上されたらおかしくなっ……!」


「いいよ」


 男はにっこりと笑って頷いた。


「おかしくなって」


 そして無慈悲にも再び指を動かし始める。人差し指も増やして膣口に三本まとめて突っ込んだ。ぐちょぐちょに泥濘んだ膣壁を掻き分け奥へ奥へと進む。指が届く最奥まで到達するとバラバラに動かし始めた。膣壁を擦られ、子宮口を長い指でコリコリされる度に静馬の腰が浮く。


「ふぁああっ! あっ、ああっ……あんっ、うぁああっ! あっ、はぁあああンッ! や、やめれぇ、ひぁぁっ! んぐぅうううっ! だめ、だめぇっ、それだめぇ、おかしくなる、おかしくなるぅぅっ!」


「だからおかしくなりなって」


 男は腟内を弄るのとは反対側の手を静馬の腹部に当てる。今日最初に良さを教えてやった体外からのポルチオ責め。根本まで指を深く埋め込み子宮頸部に触れた状態で外からも同時攻撃してやる。ぐにゅりと指の腹が柔らかい肉を押し潰す感触が伝わってきた。ぐりぐりと円を描くように愛撫したかと思えば、指先でトントンとリズミカルに叩く。強弱をつけた刺激で全体をマッサージしていく。


「んあぁああぁっ♡ ああぁあッ♡ んあぁぁあああッ♡♡♡」


 外から圧をかけることで強制的に子宮が降りる。ただの手マンよりもしっかり子宮にタッチして愛撫を繰り返した。


 静馬の身体はビクビクと震え、お尻が浮き上がる。背中が仰け反り、喉が晒け出される。


「ひゃめへええぇぇぇッッッ♡ んああぁぁぁぁぁッッ♡♡ あッ♡♡ あッ♡♡ あッ♡ あッ♡」


「頭おかしくなって、ちんぽとまんこのことしか考えられない残念美少女になっても、俺が飼ってあげるから安心してブッ飛びな」


「んぎッ、んぎひぃぎぃいぃッッ♡ ひぃ……ひぃ……んふうぅぅぅッッ♡♡」


「またイケたね」


 子供を褒める口調で男は言った。


「すっかりほぐれたし、そろそろいけるかな」


 男が静馬の腰を抱き寄せ膣口に肉槍の先端を密着させた。


 ぬぷっと濡れた粘膜に接触した状態から腰を突き出す。狭い膣内をこじ開けるようにゆっくりと挿入していく。初めての異物感に静馬が苦悶の声を漏らした。


「うっ、くっ、ううぅううぅううぅぅうううっ」


「痛くない?」


 そのまま最後までされると思ったのだろう。静馬は両拳を握り、奥歯を噛み締めて破瓜の痛みに備えた。だが男は亀頭を埋めたところで抜き差しを繰り返す。浅い位置で肉キノコの傘に膣肉を引っ掛ける。ちゅぷちゅぷと水音をさせ先っちょだけの挿入を繰り返した。


「な、なんで……うくっ、あっ、あっ、あっ」


 物足りなさを感じたのか静馬が切なげに呻く。声や表情には来ると思っていた瞬間が先延ばしにされた残念さがにじみ出ていた。男のモノが欲しいという雌の本能に逆らえず腰が揺れ動く。もっと奥まで欲しいとおねだりする女の浅ましい動き。男の狙い通りだった。ここで一気に奥まで貫いてやったらどんな反応をするだろう? 顔に出ないよう心の中でだけほくそ笑む。だが突かない。決定的に分かりやすい形で快楽に屈服させてやる。


 焦らしてやれば焦れるほど、堕ちたときの悦びは大きくなるのだ。


 ぬぷっ、ぬぽっ、ぬぽぉっ、ぬぽっ、ぬぽっ、ぬぽんっ、ずにゅうううぅぅぅ……――


 少しずつ深くまで入れていく。カリ首まで埋めたらまた引き抜く。そうやってもどかしい快感を与え続ける。先端に全神経を集中し処女膜にだけは傷をつけないようにした。処女膜に関係なく奥まで突いてもらいたがる静馬と彼女の膜を守ろうとする男。なんとも奇妙に倒錯した関係ができあがる。


「はぁ……んっ……んんっ……」


「静馬ちゃんどうしたの? 何か言いたいことがあるのかな?」


「い、いえ……」


「正直に言わないと抜いちゃうよ?」


「ま、待って!」


 慌てて静馬が叫ぶ。


「どうして欲しいのかな?」


「……挿れてください」


「何を、どこに、挿れて欲しいって?」


「……お、おちんちんを私のおまんこに入れてください……」


 恥ずかしそうに目を伏せながらも静馬はハッキリと口にした。よく言えましたと褒めてやりたい気分だった。彼女のようにプライドの高い女の子が『おちんちん』や『おまんこ』と口にするだけでも大変だろう。真っ白な肌が湯上がりのように色づく。顔から火が出るとはこういうことか。


 だからって男は甘やかさない。自分たちが何をしようとしてるか静馬に念押しする。


「つまり静馬ちゃんは俺とセックスしたいんだよね」


「はい……」


「じゃあちゃんとお願いしないと」


「……してください」


「え? 何?」


「私とセックスしてください!!」


「そんなに大声出さなくても聞こえるよ」


 羞恥のあまり声を荒らげる静馬を優しく宥めてやる。よしよしいい子だと頭を撫でた。


「もう我慢できないの。イッてもイッても淫紋が熱いままで、子宮も疼いて気が変になりそうよ」


 もし両手が自由なら彼女は血が出るまで淫紋を掻きむしっていただろう。今も恨みがましい視線を自分の下腹部に向けている。


「だから早く続きをして。お願い! セックスしてください! あなたのおちんちんで疼きを癒やして! あなたなら可能なのよね」


 ついに静馬が懇願を口にした。男に媚びた言葉を使うのは屈辱の極みだったろう。それでも彼女は自分の願いを口に出した。男とセックスするために。ここまでくればもう後戻りはできない。後は彼女が望んだ通りに動いてやるだけ。


「わかった。でもその前に約束してもらおうかな」


「なにかしら」


「俺に絶対服従すること。今日から静馬ちゃんは俺の性奴隷だ」


 静馬の表情が曇った。改めて己の立場を自覚させられるのは辛いものがある。


「俺は君のご主人様だよ。言うことを聞くよね。君はこれから一生、死ぬまでずっと、俺のチンポケースとして生きるんだ」


「……はい……わかりました……」


「どんなことをされても嫌がらないこと」


「もちろん」


「俺以外の人間の命令は聞かないこと」


「約束する」


「俺の許可なく勝手にオナニーしないこと」


「しないわ」


「俺の精液は全部飲むこと」


「飲みます」


 条件を一つ言うたびに男が腰を突き入れる。その度ごとに静馬の身体がピクンと震えた。


 強い美少女が先っちょだけでは満足できず、根本までちんぽを挿れてもらうために最低な契約を受け入れてしまう。その光景がたまらなくそそった。


 最後の一つを言うために男は一呼吸置く。


 静馬も次の言葉が何なのか予想がついてるようだ。きっと彼女にとって最悪で最高の一言だろう。


 ――聞きたくない。耳を塞ぎたい。だけどできない。


 静馬の心境など構わず男は言い放った。


「俺の子種で妊娠すること。避妊は認めない」


 それは女にとって最も残酷な宣告であったろう。後戻りできない人生の選択。それでも静馬は頷いた。


「それでいいです。お願いします。私を孕ませてください」


 自らの意思で子宮を差し出す静馬に男は勝利の笑みを浮かべた。



     3



 手錠から解放された手首を軽く振ってみる。キツく締められていたわけではないが、それでも妙な違和感は残った。


「ほら早く。ちんぽが欲しいなら自分で挿れな」


 仰向けに寝転がった男が声をかけてくる。その股間で屹立する勃起は天をも支えられる太さと強靭さがあった。あれが今から自分のナカに。静馬は過去最大級の強敵と戦う覚悟を決める。


 彼の緩みきった表情は完全に静馬を堕とし、屈服させたと確信していた。自由になった彼女が逃げたり、反撃したりする可能性は考慮されてない。仮にそうしたところで淫紋に魔術を封じられてる静馬では、大したことができないと見下されてもいるのだろう。


「今、行くわ」


 静馬は自分から|敗北《ちんぽ》に近づく。彼に自分のすべてを奪ってもらうために。卑怯なレイプ犯に屈していいのか、お前はそんなに弱い女だったのかと理性が警鐘を鳴らし踏み留まらせようとしてくる。だが無理だ。今から引き返すなどできない。さっきだって挿れて欲しくて自分から腰を振る有様だったのだ。


 男の腹の上に跨るとゆっくり腰を落としていった。濡れそぼった割れ目を指で開いて照準を合わせる。くちゅりと湿った音を立てて先端部が膣口に埋まった。それだけでピリッとした快感が走る。初めて味わう感覚なのに嫌悪感はなかった。むしろ心地いいくらいである。


 静馬は深呼吸すると慎重に、ゆっくりと、確実にペニスを飲み込んでいく。男の巨大過ぎる肉柱は膣壁をゴリゴリ削って奥へと進んでいった。未経験にもかかわらず処女膜を突き破られた痛みはない。代わりにあるのは強烈な圧迫感。お腹の中を巨大な異物で満たされているという息苦しさ。それを和らげようと深く息を吸った瞬間、身体を支える力を失いストンと腰を下ろしてしまった。


 ずぶんっと勢いよく肉槍が膣奥に突き刺さる。突然の衝撃に静馬が仰け反った。ビクビクと身体を震わせながら軽い絶頂を迎える。そして今度は逆に倒れそうになったところを男が支えた。逞しい両腕が細い腰に回されガッチリとホールドされる。おかげで倒れる心配はなくなったものの、密着したことで結合はさらに深まり、亀頭が子宮口を押し上げていた。


 これが男の人の……。


 熱く脈打つ肉棒の感触を確かめるように静馬が下腹部を撫でる。これで自分はこの男の女になってしまったのだと実感した。先に折れた心に続いて肉体までも支配されてしまった。


「はぁッ、はぁぁッ、うふぅ……はぁッ、んはぁッ……」


 静馬は自ら腰を上下させ始めた。最初は恐る恐るといった様子だったが徐々にペースを上げていく。愛液と我慢汁が混じり合いじゅぶじゅぶと卑猥な音を立てた。柔らかなお尻がパンパンと音を立てて男の下腹部を叩く。


「う、上手いね。まさか、こんなことまで、素質あるなんて、思わなかった、よッ!」


 男は切れ切れな呼吸の合間に静馬を褒める。自分の拙いセックスで彼も感じてくれてるのだと思うと静馬の気持ちも昂ぶる。より激しく腰を振った。


「あ、あ、あああぁッ♡ あッ♡ あんッ♡ あッ♡ んんッ♡ あ、熱い、大きい、んふッ、んくぅッ、んあぁぁッ♡」


 快楽に身を委ねれば委ねるほど、静馬の感度が増していく。淫紋に侵された蜜壺が粘っこい本気汁を溢れさせる。身体の奥底から熱が湧き上がって止まらない。全身が火照り、汗ばむ肌からは甘い体臭が立ち上ぼり男を誘った。


「こんなにされたら俺も我慢できなくなるじゃないか」


 そう言うと男は下から突き上げ始める。ズンッと重い一撃に静馬の身体は浮き上がった。そのまま何度も何度も打ち込まれるたびに絶頂へと近づいていく。


「イクっ! もうイっちゃうぅ♡ お腹の奥キュンキュンしてイキそうなのぉッッ♡♡」


 全身を痙攣させながら達する寸前――男の手が彼女の腰を掴み、突如その動きが止められた。


「えっ? なん、で?」


 楽しい遊びの途中でおもちゃを取り上げられた子供のように静馬は狼狽する。なんで、どうして、イケそうなのに、今日一番すごいのがきそうなのになぜ意地悪するのよ、イカせてよ。静馬は細腰に力を入れるも男の腕力のほうが強く、腰を振らせてもらえない。


「言い忘れてたけどこの淫紋、ナカ出しされたら焼きついて何をしても解除できなくなるからね。逆転の目は完全になくなるよ」


 なぜ今ごろそんなことを言うの。どうだっていいじゃない、だって私はもう――。


「膣内射精してっ! お願いっ! 私のナカに出してっ!」


 あなたの性奴隷になると決めたのだから。


「東雲静馬は一生あなたの性奴隷として過ごします。おまんこ使い放題、ナカ出しし放題、孕ませ放題でいいからぁ!」


 静馬は叫んだ。もう自分が何を言ってるのかも理解していない。ただ本能のままに淫らな言葉を口走っていた。彼を誘惑してピストンしてもらうことしか考えられない。


「そこまで言うなら仕方ない、なっ!」


 ズドンと、これまでで一番深いところに突き入れられた。子宮口が押し広げられ、亀頭が女体の奥にめり込む。その瞬間、静馬の中で何かが弾けた。視界が真っ白に染まる。強烈な刺激に襲われて意識が飛びそうになった。


 しかしそれは許さないとばかりに男が責めてきた。下から腰を突き上げ半死半生の静馬を追い詰める。少女の軽い身体が跳ね上がり、着地すると小ぶりなお尻が男の腰にぶつかるパンパン音を地下室に鳴らした。


 男の手が静馬の尻を鷲掴み、子宮口をこじ開けるようにぐりぐりとねじ込んでくる。そのたびに膣奥全体がビリビリ痺れた。あまりの快感に呼吸が止まりそうになる。まるで陸の上で溺れているようだ。苦しくてたまらないはずなのにそれがたまらなく気持ちよかった。もっとして欲しいと思ってしまう。


「これが静馬ちゃんの欲しかったおちんちんだよ。大人のフルボッキおちんちん気持ちいい?」


 分かりきった問いに静馬は何度も首を縦に振る。


「うん、うん、おちんちん最高です♡ 大きくて固くて逞しくて……こんなの味わったら女の子は、みんなあなたに夢中になるわぁ♡」


 蕩けきった顔で叫ぶ静馬に男は満足そうに笑った。


「だったらこのままイッちゃおうか。俺もそろそろ限界だし、静馬ちゃんも欲しいでしょ」


「はいっ、ください。私のナカにいっぱい出してください」


「それじゃあ遠慮なく」


 静馬の身体を固定したまま男が腰を振り出す。その激しい動きに合わせて静馬も腰をくねらせ、さらに自分からも積極的に動いた。


「ああッ、凄い、しゅごいぃ♡♡ ああッ、これ、いい、気持ち良すぎちゃうぅぅ♡♡♡」


 もはや取り繕うこともなく静馬は喘ぎまくる。その表情は普段の彼女を知る者が見れば別人かと疑うほど淫靡だった。


 ぐちゅぬちゅと粘着質な水音が響くたび二人の興奮は高まっていく。互いの息遣いが激しく交わる。


「あんッ♡♡ あッ、あッ♡♡ こんなのはじめてぇぇ♡♡ だめ♡♡ これだめ♡♡♡ あうッッ♡ ああッ♡ おかしくなりゅぅ♡♡♡」


「これがセックスなんだ。ほら気持ちいいだろ? もっと乱れたところ見せて」


「あ……ッ♡ はぁ♡ はあぁ……これぇ♡♡ んッ、あ♡ 気持ちいいっッ♡♡ セックス好き♡♡ んッ、んあぁ♡♡」


 やがて二人は同時に果て、静馬は自分の中に大量の精液が注がれるのを確かに感じたのだった。






「ほら、休んでないで次行くよ」


 再び静馬がベッドの上に押し倒される。休む間もなく次の体位を取らされた。犬猫のように四つん這いにされ背後から男が近づいてくるのを待った。


「静馬ちゃんはお尻も綺麗だな」


 菊門もナカ出し精液が垂れる膣穴も丸見えな場所から男が言った。


「そんなに見られると恥ずかしいわ」


 恥じらいを口にするものの抵抗はしない。むしろ早く挿れて欲しいと言わんばかりに尻を振る始末だ。


「じゃあ挿れるよ」


 ずにゅっと音がして男のペニスが再び膣穴に飲み込まれた。直前に射精したとは信じられない硬さのペニスが男女の体液カクテルで満たされた膣内に再突入した。


「あんっ♡♡ また入ってきたぁ♡♡」


 歓喜の声を上げる静馬だが、まだ足りない。こんなものじゃ全然満足できない。彼女は催促するようにおねだりする。


「もっと動いて……激しくして……」


 その言葉に男は頷くと抽送を開始した。速く力強いストローク。肉と肉がぶつかり合う音が室内に響く。


「んっ、ふぁっ、ああっ、あっ、んんっ、やぁぁん♡」


 リズミカルに抑えた嬌声を上げる静馬だったが、それも長く続かない。すぐに余裕をなくしてしまう。男のペニスは的確に女の弱点を責め立ててくる。一突きごとに意識を飛ばされそうになるほどの快感に襲われる。


 それでも静馬は意識を繋ごうと耐えた。彼が与えてくれるものは全て受け入れたかった。一瞬とて無駄にはしない。


 いじらしい乙女の忍耐は男に試される。唐突に男が静馬のクリトリスを指で摘んだのである。敏感な部分を責められ、たまらず悲鳴を上げる。


 静馬が悶えている間も彼は指を動かし続けた。指先でクリクリとこねくり回したり、軽く引っ張ったり、あるいは押し潰したりする。そのたびに静馬は身体を震わせる。


「あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛♡ いっちゃう♡ クリがっ♡ いぎま゛ずぅぅぅ! ふぎいいいぃぃぃぃ!」


 バックから突かれ、同時にクリトリスを弄られる女にしか分からない快感。淫紋の快感ブーストが効いてる静馬には、どちらか片方だけでも気を失うほど気持ちいい責め。それが両方いっぺんにやって来るのだ。彼女の頭はおまんこ気持ちいい、おちんちん硬い、クリ弄り上手すぎる以外のことは考えられなくなる。


 悶絶しながらも静馬は自分から尻を押しつけた。未経験少女が見せた天性の動き。


 一を聞く間に、百を調べ、千を理解し、万に応用できる静馬の才覚はセックスでも存分に発揮された。かつて家族との不和を呼んだと長く悩みの種でもあった静馬の天才性が、今は彼女に愉悦を与える。


 セックスってこんなに楽しいものだったのね。


 静馬は淫紋が発する熱で惚けた頭で考える。知識としては知っていた。男女が性器を結合し擦り合わせると強い快楽が発生する、時にハマり過ぎて他のことがなおざりになってしまうくらい気持ちいい。だが実際に体験してみてようやく実感できた。セックスってなんて素晴らしいのだろう。こんな素敵なことを今まで知らなかったなんて自分は愚かだったとさえ思う。


セックスで得られるエクスタシーは麻薬に似ている。一度味わってしまえば二度と抜け出せない底なし沼だ。セックスに溺れ堕落していく人間を今の静馬は笑えない。


 もう何も考えられない。ただ目の前の快楽を貪るだけの雌になり下がる。それでいいと思った。だって今の私はこんなにも幸せなのだから。


「ああっ♡ 気持ちいい♡ 凄く気持ちいいの♡ ああっ♡ あああんっ♡ クリトリス撫でられながら後ろから突かれると♡ 頭バチバチするっ♡ んんああああっっっ! イックうううぅぅぅぅっっっっ!」


 静馬は絶頂を迎えると同時にイキ潮を吹いた。こんなに何度も吹いて身体の水分が残らず出てしまうのではと恐怖する。それでもオルガスムスの印は止められずシーツがビショビショに濡れた。


「あはは、派手にイったなぁ」


 男は笑いながらも腰の動きを止めることはない。それどころか彼女の腕を引っ張り、グイッと身体を起こすとより激しく責めてきた。正座する彼の膝に乗せられた静馬は極太の亀頭で子宮をグリグリと可愛がられた。


「んひぃ♡ 待って、今イッてる、からぁ♡ 敏感になってるのぉ♡」


 絶頂直後で辛いはずなのに、女体は悦びに震えるように反応する。自分の体重がかかり先ほどよりも深くまで突き刺さる。子宮口をよしよしされると脳髄にまで響く衝撃が走った。


「やだぁ、これ怖い♡」


 未知の感覚に怯えながらも静馬の表情は蕩けきっている。口の端からは涎を垂らし、焦点が定まらない瞳で虚空を見つめていた。そこに普段の凛とした少女の面影はない。あるのは浅ましく快楽を求めるメスだけだ。


「おほぉぉぉぉぉっっっっ♡♡♡」


 獣のような咆哮を上げて静馬が達した。仰け反りながらビクビク痙攣している様子はとても見せられたものではない。これがあの平素は凛然とした美少女と同一人物かと見た者は我が目を疑うだろう。それほどまでに今の静馬は乱れていた。


「静馬ちゃんまたイッちゃったね。だけど俺はもう少しかかるんだ」


 絶頂の余波に浸る暇もなくピストン運動が続く。


「あはぁ、ま、まだ、か、らぁ……おねが……もう、むりぃ、らからぁ……ふぁあああ、やああぁ、こ、こわれる……ひああぁ、あぁ……とまらにゃくぅ……」


「無理っていうのはね、そこで止めてしまうから無理だったってことになるんだよ。自分では限界だと思ってるところからもう一歩踏み込んでも、意外と人間どうにかなっちゃうものさ」


 どこぞのブラック経営者のようなことを言いながら男は腰を前後に揺すった。


 ぐらぐらと揺らされる身体を今の静馬は体幹だけで支えていられない。男の太ももに手をつき、軽く前かがみになった姿勢で落ちないように耐える。そうすると自然、白桃のように白く美味しそうな尻を男に突き出してしまう。


「どうにか……にゃる……こんなこと、され続けたら……本当におかしくなるぅ……ああ……またイクゥ……♡」


 だらしなく舌を出して喘ぐ静馬に男は優しく微笑む。


「おかしくなっていいんだよ。俺の前でならどんな姿になっても構わないさ」


 ああ、この人はどうして、そんなに私を甘やかすの。そんなことを言われたら私はどこまでも堕ちていくしかないじゃない。もっと欲しい、もっと欲しい、もっと欲しい、もっと欲しい、もっと欲しい、もっと欲しい、もっと欲しい、もっと欲しい、もっと欲しい、もっと欲しい、もっと欲しい、もっと欲しい、もっと欲しい、もっと欲しい、もっと欲しい、もっと……。それはもはや呪いだった。


 彼の優しさが静馬を縛り付ける。彼に愛されたい、愛したい、もっともっと彼と繋がりたい、一つになりたいという欲求が際限なく湧き上がってくる。それが淫紋の作用なのかセックスで盛り上がった女にありがちな変化なのか、彼以外の男を知らない静馬には判別できない。


 衝動のままに静馬は動く。下半身で繋がったまま上半身は完全に倒し、男の上で仰向けになった。気怠い腕を男の首に回し、自ら口づけをした。ここまで思えば彼からキスされることはなかった。子宮と亀頭を何度も混じり合わせていながら、これが実は二人の初めての口づけになる。まさか私からすることになるなんて。静馬は舌を突き出して男の口内を舐め回す。お互いの体液を飲み合う淫らなキスを交わす。その間にも腰の動きは止まらない。むしろ激しさを増した気がする。


 私の身体はこの人に犯されてる。壊れるくらい激しく求められている。


 女の大事な部分全てを支配されているというのに不快感など欠片もない。あるのは幸福感。


 身を焼き尽くす幸せに包まれ静馬は昇天した。


「あひいっ♡ またっ♡ またイクッ♡ イグイグイグイグイクぅぅぅぅぅぅ♡♡♡ あなたのおちんちんで私、イカされちゃうぅぅぅ♡♡♡♡」


「俺もそろそろ出るよ! 静馬ちゃんの膣内に出してやるからな!」


「出してっ♡ 精液いっぱいちょうだい♡ 孕むから♡ 性奴隷の務めであなたの赤ちゃん産むから♡ だからお願い♡ 全部私に注いでぇぇぇ♡♡♡」


「言われなくてもそうするよ! 一滴残らず子宮に注ぎ込んでやる!」


「きて♡ きて♡ きてきて♡ ああっ♡ 熱いのきたぁぁっ! 奥にビューって出てるぅぅぅ♡ ああっ、ああっ、すごい……しゅごいぃぃ♡♡ こんなの知ったらもう戻れないぃぃ! ずっとこうしていたいぃぃ♡♡♡」


 二人はそれから何度も何度も交わった。お互いに体力の限界まで求め合い、最後にはどちらも満足に動けないほど疲れ切っていた。


 半ば寝落ちしかけた状態で静馬は男の股間に顔を埋める。自分を女にしてくれたちんぽに感謝のお掃除フェラ。経験などない少女の見様見真似な拙いフェラにも男はいちいち感動してくれる。


「静馬ちゃんはいい子だね。これからも俺のために尽くしてくれ」


 頭を撫でられて静馬は恍惚となる。嬉しい、褒められた、とても幸せだ。この人の側にいられるのならなんだってできる、何だってしてあげたくなる。顔を大きく動かし、長大なペニスを根本から先端まで唇で愛撫した。


「ぁ、む……んん、ふ、ちゅ……はぷっ……ん、んくっ……ん、ぅ……んぅ、ちゅ……じゅる……ちゅぱ……んちゅ……れる……ちゅぱっ……」


 ペニスの先端を咥えたまま尿道に残った精子を吸い出す。苦味の中に癖になりそうな甘美さを秘めている。ゴクリと喉を鳴らし飲み込んだ。裏筋を舌先でなぞり、カリ首を重点的に責め立てる。深い溝に残っている精液カスも綺麗にしてあげる。


「あっ、うぐっ、それいい、すごくいいよ」


 男が悶えているのを見て静馬の胸がキュンとする。私はもう完全にこの人の虜になってしまった。些細な声や表情の変化も見逃せない。


 静馬が口を離すと唾液が糸を引いて切れた。彼女はベッドから降りると裸のまま床に土下座する。そして額を擦りつけて言った。


「ご主人様、どうか今後も末永く可愛がってください」


 それは彼女が心から望んだこと。淫紋に支配された少女は従順な雌犬として生まれ変わったのだ。




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