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 インターミドルチャンピオン、原村和というのは――あまりにも有名な存在だ。

 世界中で麻雀が爆発的ブームを起こしている時代。麻雀のプロが、野球のプロの平均年俸を越えたというニュースを見たのは――あなたの幼い頃であった。かつては、甲子園の優勝投手が「日本一有名なアマチュア」という立場であったのだが――

 今は、その立場をインハイチャンピオンの「宮永照」が奪っている。

 中学生で、最も麻雀が強い少女である原村和は――


 あなたの、同級生だ。


 長野の高校に彼女が通っているという事実が、あなたには半ば信じられない。父親は弁護士であり、母親は検事。勿論、地方にだって弁護士も検事も必要だが――それはそうと、彼女の醸し出すオーラを前にすると、どうしても似つかわしくないと思ってしまうのだ。産まれてから今日に到るまで、住み続けてきた愛着のある地元を「どうしてこんな片田舎に……?」と卑下してしまう程度には、彼女は人間として格上の存在であり――



「ふむ、なるほど……



 ここは2枚切れの2筒の受け入れを重視するより……安牌の西を残した方がいいんですね……?



  ……ええ、感覚的には1筒を残したくなるところなのですが、確率だと安牌残しの方がいいのですね……なるほど……ふむふむ……」



 そんな彼女――原村和と――



 あなたは、お近づきになってしまったのだ。



――――



 きっかけは、清澄高校の麻雀部であった。

 女子麻雀に比べて、男子麻雀というのは圧倒的にマイナーであり――しかも、レベルが遥かに低いのだ。あなたも男子として、御多分に漏れることはない。インターハイやトッププロで活躍する彼女達のように、何らかの特殊能力を持ってはいない。逆転にかけたオーラスで、夢も希望もない5シャンテンの配牌が送られることは日常茶飯事だ。

 だからといって、麻雀がつまらないというわけではないのだ。 

 不幸にも――

 麻雀部は案の定、女子しか集まっていない場所だった。

 野球部に「男子野球部」と書かれていないのと同じようなものであり――特別に落胆することはなかった。人数が足りないときや、牌譜検討をする際に手伝う程度の話はしたのだが――


 そこに――


「……あなたも、デジタル派の打ち手なんですか?」


 原村和という――国民的美少女が存在したのだ。

 桃色の髪は、麻雀誌の特集で見たときよりも遥かに艶やかで美しい。紙面は、所詮、カラーインクを混ぜ合わせた色しか作ることが出来ない。神様が直々に、オーダーメイドで作ったかのような美少女――原村和の桃色の髪を再現するのは、到底、不可能であるのだ。

 大きな瞳に、可愛らしい顔立ち。ネット麻雀でナンバーワンの「のどっち」でもある彼女は、あまり、雑誌の取材には喜んで答えないタイプ。本来ならば「知る人ぞ知る」程度な存在なのだが――


”ど…………ったぷんっ♡♡♡”


「助かりました……この麻雀部、い、いえ、皆さん、とても優しい人たちなのですが……


 如何せん、オカルトが好きな方が多くて……


 牌効率を無視して、悪い待ちでリーチをすればあがれる……麻雀を冒涜しているような打ち筋ですが、”偶然”、それが成功しているのも事実で……


 他の人に、私の打ち方を押しつけるわけにもいきませんから……


 なので、あなたみたいな牌効率がわかる人がいてくださって……とても嬉しいです……♪」


 彼女の胸元には――


 圧倒的に、豊満な爆乳がぶら下がっているのだ。

 

 小学生の時点から、既に乳がデカすぎて、不審者に狙われるような存在が――順調に成長を済ませて、高校生になってしまえばどうなることか。まだ一年生でありながら、彼女は、既製品の制服が浮き上がって、ヘソが露わになるほどの爆乳を湛えているのだ。

 ちんちんがおかしくなりそうな爆乳に、あなたは、一瞬返答が遅れたほど。


 あなたがデジタルに傾倒をしているのは――


 麻雀の才能がないから――だ。


 目に見えない流れを把握して、上がれば上がるほどに点が高くなり、役満聴牌の状態から「この流れでこの牌を掴むということは、当たり牌か……」なぞと気がつける才能があればいいのだが――あなたにそれは、まるでないのだ。

 デジタルというのも、結局は宗教の一つだ。人間同士がやる麻雀に、流れや意思が介在しないと思い込んで麻雀を打つのは――「神様が自分を守ってくれるから弾丸は当たらないし、もし当たっても天国に行ける」と思い込んで――

 死を恐れずに、戦場を駆ける、使命感を抱いた敬虔な信徒に似ている。

 だが――あなたのような凡人が入れる宗教はどのみち「牌効率論」しかないわけであり、然らば、それに縋る以外にない。


 原村和というのは、はっきり言って天才だ。


 あなたの牌効率は「聴牌の確率」程度だが――彼女は「点数の期待値」までも計算して麻雀を打っている。リーチをかけてから「あっ、空聴だ」となるあなたとは違う。34種の牌、どれが来ても、次に何を打つか計算しながら麻雀を打っている――スパコン並の能力を持っている彼女。それ自体がオカルトであるのだが――今、その話はいい。


 とにかくあなたは、清澄高校麻雀部の中で、原村和に妙に懐かれてしまったのだ。


 デジタル打ちをしている、というその一点のみ。高校入学前のあなたは「あの、ナンバーワンネット麻雀プレイヤーである、のどっちと、夜な夜なフレンド対戦をする」という立場になるとは――自慰行為の際の、都合が良すぎる妄想ですらしたことはなかった。原村和という美少女は、あまり、交友関係を広げるのが得意ではないが――、一度心を開けば、開いた相手にはどこまでも気を許してくれる存在なのだ。


 はっきり言って――


「ああ、いい雰囲気だな」と思ったことは、一度や二度ではない。


 あなたがあるいは、百戦錬磨のヤリチン男子であれば、そのまま和を口説いて――豊満な乳肉を自分のものに出来たのかもしれない。だが、あなたは彼女いない歴が年齢の、童貞男子であるのだ。原村和を前にして、鼻の下を伸ばして、エロい顔をしないのも――”あまりにも、童貞が過ぎる”からだ。


 それでも――


 あなたは、十分に幸福だった。


「原村和の、最も仲のいい異性」という立場だけで、男の子にとっては十分すぎる報酬であるのだ。彼女の乳揺れを、間近で拝むことが出来る立場。印刷された牌譜を見ているときに「私にも見せてください」と彼女が顔を近づけてきて――甘い香りで、あなたの鼻腔をくすぐってくるのだ。胸が大きすぎる彼女は――さながら、190センチを越える男が、鴨居に頭をぶつけるのと同じように、あなたに胸をぶつけてくるのだ。すれ違う際に、ちょっとおっぱいが当たる――程度のそれですら、男の子にとっては生涯使えるシコネタになる。学校中の男子が――いや、日本中の男子がオナペットにしている原村和の部屋に招かれて、彼女の匂いに包み込まれる――というそれだけでも、あなたという矮小な雄には、あまりにも幸せが溢れているのだ。



 あなたが――



 もっと優秀な男ならば、これは原村和とのラブストーリーになるのだろう。



 麻雀が超絶強い、爆乳美少女に惚れられて――彼女の媚肉を貪ることが出来るのだ。グラビアアイドルでも、AV女優でも、原村和級の美少女は存在せず――また、その爆乳は拝むことすらままならないのだ。普通に立っているだけでも、乳のせいで足下が見えなくなるほどの爆乳。メートル越えは当然。その上で「120か、130か、それとも140か」と言うような議論が必要な、極上美少女。あなたが優秀な、この世界の主人公であれば、その身体を貪り、最高に気持ちいいパイズリご奉仕を味わい、優秀な雌の子宮に”びゅるびゅる~っ♡”と子種を注ぎ込んで子孫を残すことが出来たのだろうが――



 この物語は、あなたと原村和のラブストーリーではなく――



「……どうしたんっすか?



 ……ふふっ♡ひどいっすね……っ♡



 私と二人っきりなのに……違う女のことを考えてたんっすか?」



 あなたが、原村和を裏切ってしまう話であるのだ。




――――



「ぼーっとしちゃって……ふふっ♪


 

 女の子の部屋にお呼ばれしてるのに……っ♡ま~たおっぱいさんのこと考えちゃってたんすか?



 だめっすよー?おっぱいさんはぁ、今、インターハイの真っ只中……っ♡



 ……彼氏なら、会いに行けるっすよね?


 

 正式な部員じゃなくても……おっぱいさんの彼氏なら♡東京まで会いに行くことも出来るっすよ?試合まで、まだ何日かあるっすから……っ♡そりゃ~もちろん、ほとんどは練習っすけど、せっかく東京にいるんすからね♡自由時間もあるでしょうし……っ♡



 そうなればぁ……っ♡東京のラブホテルで、おっぱいさんと二人きり……っ♡



 あのおっぱい……好き放題、弄べちゃうかもっすね……っ♡



 男の子が……大きいおっぱい見たら、やりたくて仕方ないこと……っ♡全部、出来ちゃうんっすよ?揉みしだいて♡吸って♡挟んで……っ♡腰をヘコヘコ振りながら馬乗りパイズリもぉ♡お尻を突き出して、アナル舐めパイズリも♡……ふふっ♡それともぉ、普通のパイズリが一番好きっすか?女の子の膝の上でパイズリしてもらうやつ……♡おっきいおっぱいで……っ♡おちんちんぱふぱふしてもらって……っ♡ずりずり♡しこしこ♡一番オーソドックスなパイズリ……やってもらえるっすけど……っ♡



 ……ざ~んねんっ♡



 キミはぁ……っ♡おっぱいさんの彼女じゃなくて……仲がいいだけの男友達……っ♡



 東京まで行ってもぉ、そんなの……味わえないっすよ……♪」



 清澄高校麻雀部は、長野県予選を突破して全国大会へと歩を進めた。

 県の歴史に残るような決勝戦は――あなたには全く、理解が及ばないもの。

 四校二十人の中で、日本代表に選ばれてもおかしくない生徒が五人はいたのだ。

 全国大会決勝クラスの、激しい接戦を制して――


 清澄高校麻雀部の彼女達は、今、東京にいるのだ。


 一高校生の立場で、長野から東京まで遠征をする――というのは簡単な話ではない。それこそ、彼女の言葉通りにあなたが和の彼氏であれば話は別。バイト代をつぎ込み、足りない分は親から前借りをしてでも、東京にしがみつくだろう。恋人である原村和の勇姿を、最も近いところで拝めないというのは屈辱であるのだが――


 あなたは、ただ、「仲の良い男友達」に過ぎないのだ。


 見返りを求めているわけではない。「原村和とヤれないから、金を出すのを惜しむ」というわけではない。あなたが、高校生男子における大金をつぎ込んで東京まで行けば――


 和はきっと、怖がるだろう。


 あなたのような矮小な男子のために、原村和が東京まで来てくれるのではない。原村和という超絶美少女の為に――身の程知らずの男が、にやけ顔でやってくるのだ。「うっわ……気持ち悪いですね……もしかして、私とそういう関係になろうとしているんですか?……最悪です、吐き気がする」とまでは言わないだろう。和は辛辣ではあるが、醜悪な性格ではない。だが――うっすらと「なんか怖いな……」とは思うだろうし、そうなれば彼女は平常心を損ねることになる。デジタル派の雀士というのは、流れ派とは比較にならないほど、自らの心の持ちようが大事になる。正確な計算をするためには、メンタルが最も大事であるのだ。和を応援するために東京に行き、彼女を不安がらせるというのは、想定しうる限り最悪のものだ。

 だから、あなたは原村和が東京にいるのに、長野に留まっていたし――



「……ねえ、キミ?


 

 おっぱいさんはぁ……大人気っすよね?


 

 男の子なら誰でも……おちんちんを硬くして♡食べちゃいたいと思うような正統派美少女……っ♡すごいっすよね♡羨ましいっすよね?



 ……それに比べて……っ♡



 私はぁ……すっごい不人気なんっすよ?



 顔も身体も……まあ、元々、アイドル級のおっぱいさんに比べたら格下っすけど……っ♡



 ……それ以上に、影が薄いっすからね……っ♡



 ……ふふっ♡



 でも……キミの反応見てたら……わかるっすよ……?



 ……揉めない爆乳より……揉める巨乳……っすよね?」



 彼女は――



 東横桃子は、そんなあなたを”誘惑”してくるのだ。



――――


 

 東横桃子と出会ったのは、インターハイ予選の決勝だった。

 鶴賀学園高等部一年の彼女は、原村和の対局相手だった。

 副将戦に抜擢された彼女は、原村和と龍門渕透華という怪物を相手にしっかりと結果を残した。得失点数では一位というのは、はっきり言って偉業とも呼べるもの。本来であれば、多くの麻雀雑誌が彼女を特集したことであろう。

 だが――あなた自身は、彼女に激しい印象を持ったわけではない。

 規格外の雀士は大勢いる。原村和はデジタル打ちであるのだ。「勝率を最も高くする打ち方」をしているだけで、百戦百勝というわけではない。「たまには負けることもあり、そのたまにが、今だったのだろう」よりも先の思考は、あなたには存在しない。

 顔面偏差値の高すぎる美少女達が、そこではしのぎを削っていたのだ。

 画面に映る度に「可愛いな」「めっちゃ美少女だな」「こういう女の子を彼女に出来れば、男の子は生涯自慢が出来るんだろうな」とは思ったが――その程度。道ですれ違った女の子が、どれほどに可愛くても、次の瞬間には忘れるのが普通なのだ。



 だが――



「……えっ?



 私のこと……見えるんっすか?」



 彼女は――


 

 どうやら、異常なまでに影が薄かったらしい。



 女子トイレから出てきた彼女が――しゃべりながら歩いている男達にぶつかり、転んだのだ。あなたは優しさはあっても、勇気や度胸とは無縁な存在だ。「か弱い女の子にぶつかりながら、謝罪の一つもせずに立ち去った男を叱責すること」は出来ずに「転んだ女の子に手を差し伸べる」を、どうにか、ギリギリ出来ただけなのだが――



 そこで彼女は――



 東横桃子は、前述の言葉を口にしたのだ。



 最初は、彼女が幽霊なのだと思った。

 何十年か前にきっと、この舞台で、生徒が命を落としたのだろう。麻雀の最中に命を落とすというのは考えがたい話だが――まあ、なくはない話だ。未練を残した幽霊が会場中を彷徨っており、あなたは、話しかけてはいけない存在に声をかけたと――

 背筋が寒くなり、一瞬で激しく後悔をしたのだが――



「ち、違うっすよ?生きてるっすよ?



 ……いや~……でも、不思議な気分っすね……



 私のことが見える人間と、今日一日で、二人も出会えるなんて……」



 どうやら、そうではないらしい。

 東横桃子は――非常に、影の薄い存在であるとのこと。

 彼女の姿を見ることすら、常人には出来ないそうだ。周囲の人間は彼女の存在に、気が付くことはない。彼女を置いて、学校のバスが出ることは日常茶飯事。毎日授業に出ているにもかかわらず、出席不足で留年させられかけたこともあるほどであり――

 先ほど、男達にぶつかられたそれも、彼女にとっては「普段通り」であったらしく――



 それに声をかけてきた、あなたという存在は「普段とは違うもの」であったらしい。



 ヤバい奴に声をかけたな――というのが、第一印象だ。

 先ほどの副将戦で、あなたは彼女に一切の違和感を持っていなかった。

 それは勿論、多少は存在感がないなと思っていたが――原村和が打っていたし、対局相手は圧倒的優勝候補の龍門渕であるのだ。「そんなことを言ったら、風越の副将が誰だったかだって覚えていないぞ」と、情けなく胸を張れるほどだ。

 


 彼女曰く――



 彼女のリーチすら、対局相手は気が付かないらしい。



 大きく声をあげたり、打牌に力を込めれば気づかれるが――普通に打っているだけでは気づかれることはない。「声を殺して、音を立てずに、リーチ棒は置き忘れた振りをする」というような姑息な真似ではない。「気づかれようと思って目立たない限り、対戦相手は、自分を見失うのだ」というのが彼女の理屈。

 信じられないが――

 信じるしかないのは、あなたが原村和よりも遥かに劣るからだ。

 目の前で起きているカンの連続や、海底ツモの連続を、あなたは信じる他にない。「この世には、理の及ばないオカルトが存在する」と納得する他にない。そこで「いや、そんなオカルトありえませんよ」「確率がどんなに低くても、ゼロではない以上、目の前のそれは偶然です」と言い切れないから、あなたは原村和にはなれないのだ。

 それでもあなたは、和と常に麻雀を打っていたのだ。

 高校入学から間もない、僅かな時間であっても――あなたのネット麻雀のレートはめきめきと上がっている。どんなオカルトも存在しないと断言をして、自分の打ち筋を全く曲げることがない彼女。それ自体が最早、一つのオカルトであるのだが――

 とにかく、あなたの麻雀力は、原村和に引っ張り上げられている。

 その影響で東横桃子の姿が、見えている――というのが、あなたの考えた仮説だ。

 もしも「麻雀の才能があまりにもなさすぎて、ステルスすら通用しない」ならば嫌だなと思いながら――



 まあ、とにかく――



 あなたは、東横桃子の言葉を信じることにしたのだ。



 彼女の影の薄さは、どうやら、鶴賀学園の麻雀部員にすら適用されるらしい。

 気付いてもらうことは出来るし、気付かれることもあるが――「普段からずっと見えている」「ってかそもそも、気付かないってなによ?」という存在の、あなたと原村和は特別であるらしい。

 東横桃子は、それから、あなたと頻繁に会うようになった。

 まるで――、一人ぼっちだった少年に初めて友達が出来れば、依存して、毎日でも遊びに誘ってくる――みたいな話だ。鶴賀のメンバー相手には、多少の気後れがあるのだろう。原村和は、世間的な知名度も高い圧倒的美少女だ。

 その点――



 あなたというモブ男子は、迷惑をかける心配がない分――

 桃子にとって、都合が良かったらしい。



 あなたもまた――

 東横桃子という美少女に懐かれるのは、最高に居心地が良かった。

 一般男子高校生であるあなたにとっては、彼女がいなくても「女友達がいる」というだけで、周囲の男子にマウントが取れるようになるのだ。しかもそれは、同級生でなんやかんや仲良くなった――という縁ではない。「他校の美少女が、わざわざ電車に乗って遊びに来てくれる」というそれは――その事実だけで、男の子の一生の思い出になるものだ。

 


 ――――そうして、今に到る。


 

 原村和が、インターハイで東京にいる間――

 あなたは、桃子と共にそれを観戦することにしたのだ。

 47都道府県計52校が代表校として選ばれて、麻雀を打つというそれは――見ているだけでも勉強になるもの。一人で見るということも出来たが――

 やはり、美少女に誘われてしまえば抗がうことは出来ない。


 インターハイ初日――


 あなたは、彼女に襲われた。


 いや――それだと語弊があるかもしれない。

 彼女は、あなたを”襲わせた”のだ。

 あなたは健全な童貞男子として「合意のない性行為は、絶対にあってはならないもの」だと思っている。女の子に恥をかかせてでも、万が一が起きてはいけないと思っている。性行為の際には同意書に記入してもらい、ボイスレコーダーで同意を証言してもらい、その上でようやく、彼女が一言「やっぱりやだ」と言えば即座に終了するような性行為が始まるのだと――思っていたのだが――



 東横桃子は――



「はぁ……はぁ……っ♡



 ……大丈夫っすよ……っ♡



 私も……気持ち良かったっすから……っ♡」



 それに匹敵する誘惑を――あなたに、捧げてきたのだ。



――――



「ほらほら~……っ♡



 また……いつものアレ、したくないっすか……?



 私も鬼じゃないっすから……っ♡おちんちんが勃起しないで♡もう限界だ~って言うならやめるっすよ?互いに幸せになれないセックスは意味ないっすから……っ♡



 ……でも♡」



”むにゅ……っ♡”



「こうやって……密着してるだけで……っ♡



 興奮して……おちんちんかたくしちゃって……ふふっ♡



 それならぁ……やめない方がいいっすよね~……?」



 東横桃子は、今、自室で制服を着用している。

「女子高生の制服」というものは、それ単体でたまらない破壊力を持っている。健全な男の子としてAVは見るし、風俗サイトのコスプレ一覧なども拝むのだが――やはり男の子にとって「制服」は大好物であるのだ。それを現役で着用している彼女は、どれほどの価値があるのだろうか。「学生時代に制服セックスが出来なかったことが、最大の心残りだ」という声をネットで何度も見たことがある。

 しかも――

 桃子は”他校の制服”を着用しているのだ。

 濃紺色を基調とした制服は、清澄高校のセーラー服とは違い”お嬢様感”を露わにしている。そんな彼女が、今、ベッドに腰掛けて――隣に座ったあなたに、身体を近づけているのだ。普通に呼吸をするだけでも、彼女のいい匂いが漂ってくる。彼女があるいは、もっと影の濃い性質を持っていれば――アイドル雀士として活躍している未来もあったのかもしれない。

 長い前髪で視線を隠しているような彼女。エメラルドを彷彿とさせる瞳の色は、日本人には少ないもの。彼女の眼力は、普通の女のそれではない。キラキラと輝く高価な宝石というのは、それに価値を見出していないあなたでも「うわ~、綺麗だなぁ」と本能的に思ってしまうもの。桃子のその瞳に見つめられると、男の子は身動きが取れなくなってしまう。

 そうして、何よりも特筆すべきは――



「……今日も、するっすか?



 ……いつものっすよ♡」



 彼女の胸元で膨らんでいる――



 二つの、特大肉饅頭であるのだ。


 

 原村和ほどではないが、東横桃子は”巨乳美少女”であるのだ。

 制服越しでも圧倒的な存在感を示す巨乳。制服越しに拝んでいるだけでも、あなたの下半身には血が溜まってしまうのだ。普段はまだ、ギリギリ、耐えられるのだが――「あっ、そういえば桃子って美少女なんだよな」と気が付けば終わりだ。

 自分の隣に巨乳美少女がいるという事実に、男子高校生は、容易く勃起をしてしまう。

 立ち上がれない言い訳を常に用意しておかなければいけないのが、男の子であり――



 あなたは――



”それ”を堪能してしまったのだ。



「おっぱいさんの方が、大きいのは知ってるっすけど……っ♡



 おっぱいさんは、倍率高いっすからね~……っ♡



 日本中の男の子が、おっぱいさんに夢中……っ♡キミよりかっこよくて、頭良くて、お金持ってて……あ……っ♪



 麻雀の強い男子が……おっぱいさんのこと口説いちゃうんすよ?


 

 それに比べて~……っ♡私は倍率低いっすよ?というか、実質ゼロっすよ?お持ち帰りし放題の女の子……っ♡



 男の子だから……わかるっすよね……っ♡



 揉めない爆乳より……



 揉める巨乳……っすよ♡」



 桃子は、制服を”ぱさっ♡”と脱ぐ。

 白いブラウスだけになると、彼女の胸元の膨らみが更に際立ってくる。

 赤いネクタイが、乳肉の上に”乗って”いるのだ。ああ――それだけでも、あなたは、射精しろと言われれば射精するだろう。白いブラウスの奥で、僅かに透けて見える、スカイブルーのブラジャー。ごくりと――気が付けば、生唾を飲んでいた。

 


「…………っ♡



 すごい視線っすね……っ♡



 いいっすよ……っ♡


 

 これ……キミのものっすから……っ♡」



 彼女は――

 ブラウスのボタンを”ぷち♡ぷち……っ♡”と外していく。

 健全童貞男子高校生は、運動着姿の巨乳少女が乳を揺らしている――というそれだけで、十分にシコることが出来る。飢餓に苦しんでいる寒村の農民が、木の皮や、芋の根っこすらも食糧にするようなもの。原村和を遠巻きに眺めて――彼女が、バスケットゴールへとボールを投げるために、ジャンプするというその姿だけでも、股間を硬くして「夜はこれをオカズにしよう」と決めるのが高校生男子であり――


 東横桃子は――


 そんな巨乳を、今、あなたの前に差し出してくるのだ。


 スカイブルーのブラジャーはとても大きい。メロンやスイカ程度ならば、容易く抱えられるのかもしれない。乳肉は両側から押しつけられて、長い谷間を作っている。普段の彼女は、露出が少ない格好をしているのだ。日光に照らされることが少ない胸元は、透き通るほどに真っ白。少し、不健康すぎるとも思えるほどなのに――ブラジャーから溢れるほどの乳肉を前に、あなたは、飢えた獣のように涎を垂らすばかりだ。

 桃子は――



”ぷち……っ♡”



 少しも焦らすことなく、ブラジャーを外す。

 彼女は、あなたとの初体験まで――処女であったのだ。

 元々、影が薄くて、友達すらいなかったのだ。性経験が豊富なわけはない。破瓜の痛みで涙目になりながら、それでも必死に、あなたの肉棒を受け入れてくれた彼女。

 そんな彼女が、まさか、男を焦らすテクニックを有しているはずもない。

 童貞男子相手に、ブラジャーを外すか否かで、焦らす隙すら与えてくれず――



”ふぁさ……っ♡”



「……ふふっ♡


 相変わらず……すごい視線っすね……っ♡」



 彼女は――


 

 真っ白な巨乳を、あなたに見せ付けてくるのだ。



 原村和のそばにいて、感覚が麻痺しているのかもしれない。彼女のそれは明確に”爆乳”と呼べるもの。それなのに彼女は「ほれほれ~……っ♡おっぱいさんほどじゃないっすけど……っ♡揉んだり、吸ったり……挟んだりするには十分っすよ~っ♡」と自分を”普通の巨乳”程度でアピールしてくるのだ。



 本来のあなたは――とても、臆病な存在だ。



 餌を目の前に渡されても「何か怪しいな」「自分みたいな人間にどうして」「もしかして、毒でも入っているんじゃ」と不安に考えて手を出さない――小動物にも近い存在だ。コミュニケーション能力に優れていて、優秀な立ち居振る舞いが出来る男ではない。女の子にどれだけアプローチをかけられても、その全てを取りこぼすタイプの人間。合意のない性交渉で女の子を傷つけるくらいなら、童貞で居続ければいいという――そんなあなたでも――



”むっにゅ~~~っ♡♡♡”



「んん……っ♡


 あっ♡はぁ♡はぁ……んふふ……っ♡


 いいんっすか?……おっぱいさんのと違って……んっ♡そんなに、大きくないっすけど……っ♡」


 東横桃子の巨乳を前に――


 まさか、我慢が出来るはずもないのだ。


 雄としての本能が、目の前の雌を貪りたいと思って加速しているのだ。桃子はあなたに乳房を揉まれながら、上目遣いで、甘えるような瞳を捧げてくる。「乳を揉まれることを、少しも嫌だとは思っていない」という感情を――前髪越しの視線で、あなたに捧げてくるのだ。

 乳を揉めることよりも遥かに――「乳を揉むことが、許されている」という状況の方が興奮をするのだ。桃子の大きく真っ白な柔乳は、あなたの手から溢れるほどの体積をしている。原村和に比べれば、それは僅かに劣るかも知れないが――それにしたって、桃子のそれもまた、あなたにとっては格別なもの。グラビアアイドルやAV女優でも拝めない、天然の柔乳。熱を帯びて、桃を彷彿とさせるように赤みがかっている乳房を、あなたはひたすら掌で愛撫をしてやる。

 柔らかく、内側に肉がたっぷりと詰まった乳肉。

 童貞だった頃、乳房の柔らかさを妄想していたとき――それは、羽が生えたように軽いものであった。童貞の妄想力の限界といってしまえばそれまでだが、乳肉というのは軽く、柔らかく、針の一刺しで”ぱぁん”と破裂するものだと思っていたのだが――



「ふふ……っ♡


 夢中になって、揉んでるっすね……っ♡


 いいっすよ……っ♡私をみつけてくれたことへの、ご褒美っすから……っ♡もっとも~っと……っ♡好きなだけ♡揉んでいいっすよ……っ♡


 女の子を気持ち良くさせるために……っ♡この後でぇ、えっちなことをお願いしたとき、スムーズに出来るように……っ♡そういう計画とか、打算とか、そんなのいらないっす……っ♡


 

 キミのお手手が……っ♡



 大きいおっぱい揉むときに、やりたいと思ってたこと……やればいいだけっすよ……っ♡」



 巨乳というのは――”重たい”のだ。

 内側にまでぎゅうぎゅうに肉が詰まっている感触は、そこにあるのが”脂肪”だと思い知らされる。あなたは桃子の乳房を揉み、至福に浸りながらも同時に――「うっわ……手首疲れる……」とも思ってしまうのだ。腕の腱の手術をして、リハビリにゴムボールを握るかのような手付きで――あなたは桃子の乳を好き勝手に揉みしだく。彼女の快楽よりも、自身の満足を優先した乱暴な手付きだ。それでも、乳腺がピチピチに張り詰めた、十代半ばの若い雌乳はそれを受け入れてくれて――



 なにより――



「ん……っ♡ふぅ♡ふぅ♡あっ♡んきゅ……っ♡



 ……そうっすよ~……っ♡



 キミのお手手が気持ち良くて……声、出ちゃうっす……っ♡」



 東横桃子は――極上の雌であるのだ。

 雄を惹き付けて、誘惑するための淫らな肢体をしている彼女。

 どんな変態的な雄を相手にしても、その欲望を満たして、子種を搾り取るための才能があるのだ。牛の乳を搾るときよりも、遥かに乱暴で、強引な、あなたの下手くそな乳揉み愛撫。普通の女ならば痛みを訴えて、機嫌を害するようなそれでも――東横桃子は、甘い音色を響かせてくれるのだ。

 どれほどの時間、そうしていたのだろうか。

 童貞だった頃のあなたは、文字どおり、無限の時間――そうして乳揉みを堪能出来ただろう。周囲から憧れられるのが「他校の巨乳美少女」であるのだ。自分の学校とは違う制服を着た美少女と、登下校を共にするだけで――大勢の男達を嫉妬させることが出来る。ああ――昔は、女子生徒とイチャイチャしている男子生徒を見るだけで、内心で舌打ちをしてたのに――



「……ちょ~っと……


 

 揉みすぎじゃないっすか……?」



 今では――


 

 東横桃子のその爆乳を、あなたは、好き放題に揉みしだくことが出来ているのだ。



 夏場のことであり、彼女の身体はすぐに汗ばんでいく。

 熱を帯びた乳肉は、指先にまとわりつく感触を変えてくるのだ。


 そのまま――



 桃子に、パイズリをしてもらうということも出来た。



 彼女との初体験は、パイズリがメインであったのだ。

 あなたを誘惑して、襲わせて、性行為に到る――といっても、彼女は結局のところ、処女に過ぎないのだ。人に見つかることがなく、影の薄い存在。「ただ単純に、女性にモテるための魅力的要素が少ないあなた」とは違い――

「乳はデカく、ウエストはくびれて、顔つきは超絶美少女であり――、一度心を許せばどこまでも人なつっこくなるのに――誰にも見つからないから放置されていた」という美少女が、東横桃子だ。

 常にエロいことを考えて、チャンスを探している、健全な童貞男子高校生とは違う。桃子は早い段階から、そうして恋人を作り、性交渉をし――という流れを放棄していたのだ。

 性知識という意味では、あなたよりも遥かに格下。

 初体験で挿入をして、そのまま腰を振り、あなたをアヘアヘと言わせるつもりだったのだろうが――



『あ……っぐ……っ♡んぐぐぐ……っ♡うううう゛~……っ♡』



 破瓜の痛みというのは、そう簡単に乗り越えられるものではない。

 一度処女膜を破って、経験してしまえば、二回目からは多少の余裕も生まれる――というのが、童貞のあなたと処女の桃子の発想だ。だが――初体験を失敗に終わらせてはいけないと考えたのは、彼女の方だ。あなたとしては「東横桃子と次の機会がある」というだけで十分過ぎたのだが――



『う、うう……っ♡


 じゃ、じゃあ……


 胸でやる……ってのはどうっすか?


 パイズリって言うんっすよね?調べたら、そういうプレイが出てきて……あんまりメジャーじゃないみたいっすけど……ふぇっ?


 

 ……っ♡



 ……眼、怖いっすよ……っ♡』



 そこで桃子は――

 あなたが巨乳に夢中であると、完全に把握をしたのだろう。

「この大きなおっぱいを使って、ご奉仕をすれば、彼は自分にドハマリする」と理解をしてからは話が早かった。桃子は何度も何度も、自らの乳房を使って、あなたの肉棒に奉仕をしてくる。パイズリは気持ち良くないという言説をネットで幾度も見たことがあるが――”むぎゅ~……っ♡”と挟み込まれた瞬間に、暴発しかけてしまうほどの快楽。

 圧倒的美少女の乳房には、多大な価値があるのだ。

 共に街中を歩けば、大勢の男達がその乳房を眺めるのだ。勿論、東横桃子はステルス機能がついているので、そんなことはないが――男達が原村和に乳房に向ける視線が、どれほど下衆で、下劣で、脂でギトギトに滾ったものであるかはわかっている。

 東横桃子のそれも、本来ならば、あなたが生涯縁のない代物だ。

 制服越しでもしっかりと膨らみのわかる、極上の美少女。彼女達はその乳を武器にするだけで、どんな男でも虜にすることが出来るだろう。相手が彼女持ちや、既婚者であっても関係ない。現役JK1の爆乳を好き放題に揉みしだきながら、膣奥に亀頭をぐりぐり~っと擦りつけて、最高に気持ちいいびゅっくんお射精が出来ちゃうよ~とアピールをされれば――それに勝つことは不可能だ。原村和や東横桃子みたいな美少女から、セフレを希望されて断れるように、男の子は作られていないのだ。


 そんな――


 

 圧倒的美少女の巨乳で、あなたの汚い肉棒が挟み込まれるのだ。



”むぎゅ~っ♡””ぱふぱふっ””もぎゅもぎゅ””むにに~っ♡””ぐちゅぐちゅっ♡””ぬちぬち……っ♡”



『ふふ……っ♡気持ちよさそうっすね……っ♡


 

 涎まで垂らしちゃって、だらしない顔して……っ♡も~っと見せてほしいっす……っ♡



 おっぱいさんが……まだ見たことのない顔……っ♡



 私に……全部見せてほしいっす……っ♡』



 桃子のパイズリは――

 本気で、頭がおかしくなり、脳味噌が蕩けそうなほどに気持ちいいのだ。

 金で買われた風俗嬢が、オプションを付けられて、適当に――義務的にこなすパイズリとは違う。「今日はこの後にも四人予約が入っているから、ここは適当に済ませよう」と考えながら、乳の谷間に肉棒を触れさせるだけのパイズリとは違う。

”むっぎゅ~~~っ♡♡♡”と、その乳肉が形を変えるほどの乳圧を両側からかけてくるのだ。

 そこにあるのが鉄製のお椀であれば、肉棒は再起不能なダメージを受けるだろう。だが――女性の乳肉というのは、男性に一切の危害を及ぼすことが出来ないように作られている。桃子が細腕に、青筋をピキピキと浮かばせながら、彼女なりの全力を出したところで――あなたの肉棒は「うっほ……wギチギチパイズリ気持ち良すぎ……っw」と喜びを抱くばかりだ。

 そのまま――桃子は様々な体位で、あなたにパイズリご奉仕をしていく。

 縦パイズリや馬乗りパイズリは元より、四つん這いになり、彼女に金玉をペロペロと舐められながらの、乳搾りパイズリまでされてしまったのだ。セックスというのは、互いに奉仕をする必要がある。自分の技術が劣れば、相手に罪悪感を抱く必要がある。だが――パイズリやフェラチオのような一方的な奉仕は、自身に快楽がない分、相手へと引け目を感じる必要がないのだ。

 色仕掛けで誘惑をして、あなたに手を出させておきながら――桃子はまだ、そこに自信がなかったのだろう。圧倒的な爆乳を誇る美少女が、自分の魅力に自信を持てない――というそれ自体が男の子を興奮させるのだと、彼女は知らない。

 とにかく、あなたは初体験の際、東横桃子のパイズリを――

 たっぷりと、骨身に到るまで堪能させてもらったのだ。



 だから――



”ぐちゅり……っ♡”



「……んっ♡



 お猿さんっすね……っ♡



 人間同士なんだから……っ♡前戯で♡ふぅ♡んんっ♡身体を興奮させてから……っ♡ようやくえっち……っ♡それが、普通の手順っすよ……?



 ……おちんちんを入れる穴にしか興味ないの……っ♡



 ほ~んと……お猿さんっすよ♡」



 あなたは――



 桃子のパイズリを「今日はいいかな……」と、軽く断ることが出来るのだ。

 普通の男の子が鼻息を荒くして、土下座をして、靴を舐めながらでも懇願しなきゃいけないプレイを――「今日はパイズリよりも、挿入の気分かなぁ」と贅沢に選ぶことが出来るのだ。たった一人を相手にしても、ハーレムプレイが如き贅沢を味わうことが出来るのかと、あなたは、東横桃子の雌としての価値を理解する。普通の女と百人ハーレムをするよりも、東横桃子一人を好き放題に出来る方が遥かに格上だと――男の子の本能には、刻み込まれているのだ。



”ぐちゅぐちゅ……っ♡ぬちっ♡ぬちゅ……っ♡にゅちゅにゅちゅ……っ♡”



 あなたは、桃子のスカートの中へと手を突っ込み――

 彼女の秘部を、指先で愛撫してやるのだ。

 ぬるぬるのどろどろなそこは――あなたにとっては想定外な代物。

 先ほどの乳揉み体験と同じだが――童貞男子高校生にとって”膣”というのは、感触が全く、想像すら出来ない代物。オナホールが膣を再現したものだということはわかるが――それは、飽くまで膣の形を再現しているだけ。「本物よりも気持ちいいものを目指して」という理屈の下、本物とはまるで違う代物になっているわけであり――


 桃子の秘部は、あなたが想像すらしたことのない触感であるのだ。


 熱を帯びた膣肉は、あなたの指先が火傷してしまいそうなほど。ぐじゅぐじゅのどろどろ、ぬるぬるの感触はどこか、ローションのそれに似ている。桃子の股間には、薄く陰毛が生えている。手の甲に触れる”しょりしょり……っ♡”とした柔らかなくすぐりに、背筋がぞわぞわと痺れるほどの快楽が沸き上がるのだ。

 あなたは膣肉に、中指と薬指を挿入する。

 二本の指を入れられるのは、ガバガバだからではなく――彼女が優秀な雌である証拠だ。顔よりも大きな巨根であっても――あるいは、小指よりも小さなペニスであっても、彼女には関係がないのだ。雄の精液を搾り取ることに特化した、優秀な雌の肢体。あなたの指をぎゅうぎゅうの締め付けで――しかし、抽送を阻害しないドロドロの愛液を溢れさせてくる媚肉。指先を膣壁にこすりつけると、わずかなざらざらがある。紙やすりを彷彿とさせるそれも――そこにあるのが、極上雌のおまんこ肉である限り、おちんぽを甘く気持ちよくするだけ。指先に感じる、膣ひだのちゅぷちゅぷぞりぞりとしたそれだけで、射精してしまいそうになるのを必死にこらえる。

 我慢が――出来るはずもない。



「……ふふっ♡



 いいっすよ♡準備万端っすから……っ♡



 ……違うっすよ?そりゃまあ……キミに胸を揉まれて……濡れちゃった部分もあるっすけど~……っ♡



 ……自分の部屋に、男の子を招き入れた時点で……っ♡



 そーいうこと……やると思ってたっすから……っ♪」



 桃子は――



”ぎし……っ♡”



 ベッドの上に座り、あなたを見上げてくるのだ。

 彼女に釣られるように、あなたもベッドに乗る。二人分の体重を支えるようには作られていないのだろう。”ぎしぃ……っ”と軋んだ音が鳴る。彼女の両親はきっと、彼女のベッドの上に――そうして、あなたのような男が跨がるとは思っていないはず。東横桃子というのは、空から降ってきた美少女ではない。16年しっかりと、人生を歩んできた美少女であり――


 そんな彼女が――



「…………脱がせてほしいっす……っ♡」



”おまんこに、おちんちん入れてもいいっすよ♡”と――


 

 あなたを受け入れるように、股を広げてくれるのだ。



 上半身は素っ裸で、巨大白桃のようなデカパイを露わにしているのに――下半身は制服のスカートを着用している光景。あまりにも非現実的で非日常的なそれに、脳味噌がストップしそうになるが――今のあなたは、股間で思考をしているのだ。ギンギンに屹立した肉棒が、本能的に、桃子のスカートを脱がせて――



「…………っ♡」



 彼女は、一糸まとわぬ全裸になるのだ。

 股間部分はてらてらと愛液で光っている。あなたの肉棒を受け入れる準備が万端であるのだと――シーツに落ちた、愛液のシミが教えてくれている。あなたも急いで、衣服を脱ぐ。自分自身、どうやって脱いだかも覚えていないほどの速度で全裸になり――



「ふぅ……ふぅ……っ♡



 ……いいっすよ♡



 私も……我慢できないんで……っ♡」



 東横桃子の部屋に――

 全裸の猿が、オスとメス、一匹ずつという状態になるのだ。



「……先輩?


 

 ゴム……着けるっすか?」



 桃子は――枕の下から、避妊具を取り出してくる。

「今日は絶対にセックスをする」と決意をして、良い雰囲気になったときモタモタしないように、あなたが来る前から避妊具を隠しておく――というそれを、東横桃子という美少女がやってくれているという事実。性欲しか脳味噌にない、ヤリチン男子がやるようなことを――彼女がしてくれるという事実。その上で、飽くまで避妊具の着用有無をあなたに委ねるのだ。あなたは、桃子に縦に頷き、彼女に避妊具を装着してもらう。あなたの肉棒を優しく撫でながら、細く長い指に、コンドームを着けられる感触。インターハイ長野県予選では、あの原村和を上回ったのが東横桃子だ。あなたが普段、100回やれば100回負ける存在を――上回ったのが、彼女であるのだ。

 そんな彼女の指先が、あなたの肉棒を這いずり回り、避妊具を装着するわけで――



 我慢――出来るはずがない。



 東横桃子の上に”がばっ♡”と覆い被さる。



 オスがメスを犯す形が――”正常位”と言うのだ。

 男が上になり、女は股を開くだけ。男が女の腰を掴み、腰を振り、一方的に快楽を貪る行為が――性行為における”正常”であるのだ。 

 桃子は自己主張の弱い人間だが、それでも、強引に襲われれば抵抗は出来るだろう。

 世間との繋がりを何も持たなかったころの、世捨て人のような彼女ではないのだ。守るべき大切なものが幾つも出来ているのが、今の彼女だ。これが不本意なものであれば、彼女はあなたを撥ね除けるだろう。結果的に「抵抗及ばずに犯される」ということはあっても、無抵抗で、男にされるがままはありえないのだが――



「…………んっ♡」



 桃子は――



 両腕を伸ばして、あなたを受け入れてくれるのだ。



 そのまま、あなたは――



”ぬぷぷぷぷ~~~っ♡♡♡”



「んんんんん…………っ♡♡♡」



 桃子の膣内へと、肉棒を挿入するのだ。

 入れた瞬間に――射精しそうになるのを、あなたは必死に堪える。 

 コンドームがあるおかげで、どうにか、首の皮一枚で耐えることが出来た。極薄なコンドームは、桃子の膣ひだの感触まであなたに教えてくる。彼女の膣のぽかぽかで、熱々で、火傷しそうな熱が敏感に伝わってくる。しかし――

 直接触れたときの、触感というそれは、あなたの肉棒には伝わらないのだ。

 先ほど手マンで感じた、あのぬるぬるな肉質の感触。あなたの指を、最愛のオスの陰茎と勘違いして、ぎゅうぎゅうに締め付けてきたあれは――男の子が耐えられるものではない。優秀なメスというのは、オスの精液を搾り取る才能に優れているのだ。どんなに感度が悪いオスでも、膣内ににゅぷんと挿入すれば――それだけで、容易く精液を搾り取れるのが、優秀なメスの条件。

 東横桃子は、まさしくそれであるのだ。


”ぱちゅんっ♡にゅぷっ♡にゅぷぷぷ~っ♡ぶじゅっ♡どちゅっ♡ぬちゅんっ♡”



「んっ♡あっ♡大丈夫っすよ♡気持ちいいっす、先輩……んんっ♡あっ♡はぁ♡はぁ♡んんん……っ♡」



 桃子は、額に汗の珠を浮かべて――あなたのピストンを受け入れてくれる。



 あなたの腰使いは、はっきり言って下手くそもいいところ。

 東横桃子が100点満点な美少女であるとすれば――あなたというのは、精々が35点程度の男子。本来であれば、彼女には全く不釣り合いな雄であるのだ。自身の逸物にも、自信を抱いたことは一度もない。女性を満足させられると思ったことも、一度もない。ネットで豊茎手術を調べたことも、一度や二度ではないのがあなたの逸物であり――



 自慰行為と放尿以外、一切の役に立ってこなかったそれが――



「んんん……っ♡あっ♡ふぅ♡んん……っ♡



 ……ほんとに、気持ちいいっすよ……っ♡



 こうやって……んっ♡繋がれてるだけで……っ♡



 私は……本当に幸せっすよ……っ♡」



 今、東横桃子という美少女の膣内に収められているのだ。

 あなた程度の矮小なオスが、爆乳美少女の膣内を貪れているという事実が――何よりも激しい興奮を引き起こす。あなたは、桃子の乳房を鷲掴みにする。腰を”ぱちゅんっ♡ぱちんっ♡”と情けなく叩きつける度に、挑発するようにふるふると揺れているのだ。それを乱暴に鷲掴みにすると――桃子は「あんっ♡」と甘えるような音色を響かせる。

 それが、本心からのものでないとは、知っている。

 あなたにもっと経験があり、肉棒が太くて長く、オスとして優秀ならば――彼女はもっと下品な声で喘ぎ散らかすのだろう。だが――今のあなたには、それが精一杯。いずれ経験を積んで、桃子をアヘアヘ言わせる覚悟は出来ていても――

 今はまだ、その実力が追いついていないので――



”びぐびぐ……っ♡”



「…………っ♪



 あんあ~ん……っ♡気持ちいいっすよー♡



 キミのおちんちん……すっごく気持ちいいっす……っ♡」



 東横桃子の嘘喘ぎに――

 全身に鳥肌が浮かぶほど、興奮してしまうのだ。



「ふふ……っ♡キミの気持ち、わかるっすよ……っ♡



 自分が……オスとして優秀じゃないことに……葛藤してるっすよね?



 ……んっ♡あっ♡気持ちいい、っすよ?ほんとに♪んん……っ♡AVとか♡えっちなゲームのしすぎっすよ……っ♡女の子は、これくらい気持ち良ければ♡十分っすよ……っ♡



 ……よかったすね♡



 これがおっぱいさんだったらぁ……寝取られちゃうっすよ……?



 他のオスに狙われまくってるくせに……っ♡無防備で、警戒心もゼロなおっぱいさん……っ♡悪い男に押し倒されたり♡酔い潰されたり♡お薬盛られて……っ♡無理やりベッドに連れ込まれたら終わりっすよ……っ♡乱暴に犯されて♡セックスの快楽刻み込まれて……っ♡キミのだ~い好きで、大嫌いな♡寝取られものみたいに……っ♡盗られちゃうかもっすけど……っ♡


 

 ……ふふっ♪



 私はぁ……誰にも、気付かれないっすから……っ♡



 他の男と比較すること……ぜ~ったいないっすよ……っ♪」



 桃子は、ニヤニヤと笑みを浮かべながら――

”れろれろ~っ♡”と、舌を伸ばして挑発してくるのだ。



”じゅるるるる~っ♡ぶちゅっ♡んちゅっ♡むっちゅ~っ♡れろれろ♡にゅぷぷっ♡んじゅっ♡んちゅっ♡”



「ふぅ♡んちゅっ♡んれぇ……っ♡



 ……そうっすよ~……っ♡



 私は、んんっ♡寝取られないっすよ……っ♡私のこと選べばぁ……っ♡一生、んんっ♡他の男に、取られちゃうかも~な心配、しなくて、いいっすよ……っ♡



 ……んっ♡



 手ぇ……繋ぎたいっすか……っ♡



 他に、好きな女子がいるのに……っ♡



 私と……ベロチューしながら、お手手繋ぎたいとか……ふふっ♡



 鬼畜っすね……んれぇ……っ♡」



 桃子は、あなたの手を――恋人繋ぎで握りしめてくる。

 緊張と興奮で汗ばんで、ぬるぬるになったあなたの掌。持ち主であるあなたすら、気持ち悪いと思い、手を洗いたいほどなのに――”ぎゅ~~~っ♡♡♡”と、桃子は指の谷間が繋がるまで深く、恋人繋ぎで握りしめてくれるのだ。


 オスとしての弱っちいところまで――彼女は、受け止めてくれるのだ。


「優秀な雄だから付き合っている」という理由ならば、他に優秀な雄が現れればそれでおしまい。だが――彼女は、あなたの弱さすらも受け止めてくれるのだ。ヘコヘコ、カクカクと弱っちいピストン。”ぱちゅぱちゅ♡”という緩い抽送音しか響かない腰使い。それでも――桃子は、それで十分だと告げてくれて――

 あなたの脳味噌は、ドロドロに蕩けていくばかりだ。

 自分がマゾであると思ったことはないし、赤ちゃんプレイにもさほど惹かれたことはなかったが――どうやら、あなたの本質は”そっち”であるらしい。桃子に涎を飲ませて、桃子に唾液を飲ませてもらい――すぐに、限界が訪れる。

 なので――



”むっぎゅ~~~っ♡”



「あ……っ♡



 甘えんぼっすね、全く……っ♡



 ん……っ♡いいっすよ♡ぎゅ~ってして……っ♡ヘコヘコしちゃって……っ♡



 女の子気持ち良くするための♡かっこよくて♡つよつよなピストン……っ♡いらないっすから……っ♡言ったっすよね?これはお礼なんすよ?私を見つけてくれたお礼……っ♡



 ……だから♡



 キミが気持ち良くなることだけ考えて……っ♡



 私のこと……”使って”ほしいっす……っ♡」



 あなたは、東横桃子にしがみつくのだ。

 正常位の体位から、彼女を抱きしめると――当然ながら、腰の動きというのは制限される。

 女性を気持ち良くさせるための「長いストロークをゆっくり」という腰使いは、出来るはずもない。浅い角度で、ヘコヘコと、腰を振るのが精一杯。射精のみを目的とした自慰行為の際に、手を素早く動かすそれと同じであり――


 東横桃子の膣を、オナホール代わりに使っているのだ。


 膣の浅いところで、ゆさゆさと腰を振るようなピストン。女の子の子宮を刺激することの出来ない、クソザコピストン。寝取られ物の主人公がやるような、下手くそな腰振りを――



”なでなで……っ♡”



「あは……っ♡



 いいっすよ♡もっと甘えてほしいっす……っ♡



 私がこんなこと出来るの……キミだけなんすから……っ♡」



 桃子は、頭を撫でて受け入れてくれるのだ。

 普段、彼女が就寝しているベッドの上。東横桃子の甘い雌の香りが、鼻腔にたっぷりと充満していく。あなたのようなモブ男子は本来、そうした美少女の匂いを嗅ぐだけで、満足しなければいけない立場。偶然、満員電車で隣になれば――痴漢をすることも、身体を押しつけることもなく「普通に呼吸をする」というそれに混ざった匂いだけで――満足するのだが――



”すぅ~っ♡ふがふがっ♡すはすはっ♡”



「んんん……っ♡流石に、ちょっと、恥ずかしいっすね……っ♡



 匂い、んんっ♡そんなに、目立つっすか?……んっ♡はぁ♡んん……っ♡いい匂い、っすか?桃の香りは、しないと思うっすけど……んんっ♡まあ、いいっすよ……っ♡



 キミの好きなだけ……っ♡



 モモのこと……食べて欲しいっす……っ♡」




 あなたは今、桃子にしがみつきながら――その匂いまで嗅ぐことが出来るのだ。

 汗が溜まった首筋からは、濃密なメスのフェロモンが漂っている。彼女の黒髪も、シャンプーの良い香りしかしないのに――頭皮に直接鼻を押しつければ、しっかりと汗臭いのが残っている。目の前にいるのは、おちんちんを甘やかすだけの、都合のいいオナホールではない。食事をすれば排泄もするし――危険日に膣内射精をすれば、赤ちゃんが出来ちゃう、本物の女の子であるのだと――あなたの背骨に響かせてくるのだ。

 ふがふがと匂いを嗅ぎながらも、桃子は少しも嫌がる様子を見せない。むしろ――あなたに耳の穴の匂いを嗅がれると、興奮をして、膣を”ぎゅ~っ♡”と強く締めてくるほどだ。ここに到るまでの十六年の人生、あなたが妄想しながらも、絶対にやれなかった全てを――桃子は、自らの身体を捧げて、実現させてくれている。最後に射精が近づき「ヤバいっ、出そう、もう無理……」と情けない言葉を口にする。息を荒げているので、言葉は途切れ途切れ。気持ちよさに力が入らず、上擦った無様な声。どれほどに愛しいと思っても、一発で幻滅しそうなそれにすら――



「いいっすよ~……っ♡」



”むっぎゅ~~~~っ♡”



「ゴム、着けてるから……っ♡



 そのまま出してオッケーっす……っ♡」



 桃子は、だいしゅきホールドで受け止めてくるのだ。

 両手をあなたの首に回して、後頭部を押さえ込む。両脚はあなたの背中を抱え込み、外出しを絶対に許してくれない。ああ――”女の子から中出しを懇願される”というそれは、これほどまでに”効く”のかと、あなたは思考することすら出来ない。桃子は最後に、あなたを”じぃ~っ♡”と見つめてくる。舌と舌を根元でくるくると絡め合わせて、ゼロ距離の状態で、エメラルドの瞳に見つめられるのだ。「うっわ、顔がいい……顔良すぎる……っ♡」とあなたは、それだけで限界なのに――その最上級美少女が、膣内射精を許可してくれているのだ。肛門をどれだけ引き締めても、耐えきることが、出来るはずもない。あなたはそのまま、桃子の膣の最奥に”ぐりぐり~っ♡”と亀頭を押しつけながら――



”びゅるるるるる~っ♡びゅるるるっ♡どびゅどびゅ♡びゅるびゅる♡びゅるる~っ♡”



”びゅ~っ♡びゅくびゅくっ♡どびゅどびゅ♡びゅるびゅる♡びゅるる~っ♡”



”びゅ~……っくんっ♡びゅるるる♡どびゅどびゅ♡びゅるびゅる♡……びゅるる……っ♡”




”…………っ♡♡♡♡”



「んんんん……っ♡あっ♡はぁ……はぁ……っ♡熱いの、一杯……ふふっ♡注がれてるっす……っ♡



 ……そんなに、赤ちゃん孕ませたかったすか……?変態……っ♪」



 あなたは、桃子の膣内へと精液を吐き出していく。

 避妊具を装着している――というその実感は、あなたにはまるでない。

 桃子の膣内は余りにも極上に、熱々に、あなたの肉棒を締め付けてくるのだ。

 0・01ミリの避妊具をしているというそれは、「先ほど装着したから」という記憶だけが頼り。膣内で避妊具が外れていたとしても気付かない程度には――桃子の膣内というのは、極上であるのだ。

 彼女はまだ、おそらく、絶頂していないに違いない。

「女の子を気持ち良く出来る代わりに、おちんちんを気持ち良くしてもらえる」というのが、セックスの等価交換なのだ。それなのに――あなたは、一方的におちんちんを気持ち良くしてもらえているのだ。東横桃子という、あなたよりも遥かに格上の美少女に欲望を受け止めてもらい――”じゅるるるる~っ♡んちゅっ♡ちゅぷ♡れろれろれろ……っ♡”と、射精後の余韻までも、彼女とのディープキスで染め上げられている状況であり――



「……ふふっ♡先輩……気にしなくていいっすよ……っ♡



 何回もえっちしてたら……っ♡



 私も……その内……イっちゃうと思うので……っ♡」



 東横桃子は――

 あなたの弱さを、全肯定で受け止めてくれる。

「男をダメにするタイプの美少女」だとはわかるが、そこから抜け出す術は知らないし――何より、抜け出す必要性も、あなたには見いだせないのだ。やがて肉棒を引き抜くと、先端にたっぷりと精液が溜まった避妊具が露わになる。無様に見える光景も、桃子にとっては「自分で気持ち良くなってくれた」と誇らしく思えるものなのだろう。口だけであなたの肉棒から避妊具を外すと――”ぺろぺろ♡ちろちろ♡”と舌先で肉棒を舐めて、お掃除フェラを行ってくれるのだ。肉棒は、すぐに隆起する。桃子の身体は快楽が積もる一方だが――あなたの肉棒は、少しずつ射精まで時間がかかるようになっているのだ。やがてあなたのピストンで、桃子は、本気の喘ぎ声を響かせるようになる。その攻守逆転の瞬間は――何度味わっても、「ああ、オスに産まれてきてよかった……」とブルブル、震えるような快楽であるのだ。この先に待ち受けているその瞬間を想像すると――それだけで、射精してしまいそうになる。半勃起の肉棒を桃子に舐めてもらい、彼女の乳房で、肉棒を挟んでもらう。東横桃子の爆乳をメインディッシュではなく、「肉棒を勃起させるまでの前菜」として味わうことが出来る優越感。あなたは彼女の望むがままに、情けなく腰を振っていき――やがて攻守が逆転したのは四回戦になってのこと。オスを挑発する嘘喘ぎではなく――腹の奥から響くような、本物の喘ぎ声を聞きながらのピストンはオスをどこまでも昂ぶらせるものであり――やがて、気が付いたときには夜がすっかりと更けていて、それでもあなたと彼女はなお、まぐわい続けるばかりであった。




Comments

カツ

誘い受けマイク・Oの前に誘い受けマイク・Oなく、誘い受けマイク・Oの後に誘い受けマイク・Oなし no.1オナペット原では無く俺だけが彼女の魅力を知ったオナペット東横を持ってくるチョイスが非常に最高にエロシコいかったです

谷澤晴夫

最近話題になっていた原村和をダシに最高の桃子作品でした。 原村和よりはとか影が薄いとかを逆に武器に、桃子のエロさが本当に興奮しました。

月神光

何気に咲キャラは初めてでしたっけ? 桃子は尽くしそうなキャラだから解釈一致で嬉しいです

10030904

最高す もし原村和の続編があればさらに

wws2jsh7

ありがとうございます!桃子、めっちゃエロい。見つけてくれただけで好きになる女

wws2jsh7

ありがとうございます!咲、えっちなのが多すぎてみんな強い

wws2jsh7

ありがとうございます!咲は初めてですね、前々から描きたかった