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 いろはは今、王子の膝の上に座っています。


 唐突なことで驚くかもしれませんが、それは事実なのです。とは言えど、彼は本当の王子様というわけではありません。確かに、間違いなく、私――犬塚いろはという存在においては、紛れもなく王子様なのですが――世間一般的な常識と照らし合わせたとき、そこにいるのは、普通の男子高校生様なのです。

 そしていろはもまた、一国のお姫様というわけではなく――

 どこにでもいる普通の女子高生なのです。

 英語が好きで、数学が苦手で、大学に行くほどの高尚な理由もないのですが「18歳でいきなり社会に出ても、いろはのようにアホな少女は社会の荒波に揉まれて騙されかねないので、四年間のモラトリアム期間を与えよう」という両親の思惑で、受験勉強をさせられているのです。

 話が逸れましたが、いろはは彼のことを「王子」と呼んでいます。

 そこに至る理屈は、いろはの中では既に決着が付いていますので、今更他人にやいのやいのと言われても、いろは的には知らんぷりなのですが――敢えて正当性を主張するならば、愛しい恋仲の彼をなんと呼ぼうと自由だろう、と、いろはは声を大々的に言わせてもらうのです。(心の声ですので、音量はないのですが)彼氏のことを「ダーリン」と呼ぼうが「しゅきぴ」と呼ぼうが、省略しきって「ぴ」と呼称しようが、それを禁じる法律は日本国に一つもないことを、賢いいろはは知っているのです。ですので、いろはが彼を「王子」と呼ぶのもそれと同じ。周囲からバカップルとして見られるのは、意外と独占欲が強いいろはにとっては「この男性は、既に予約済みであるので、だから狙わないでくださいよ」という牽制になるので、一挙両得。一つの石を投げたら空中で割れて、二羽の兎に当たってしまうものです。

 またしても話が逸れました。そこにはちゃんとした理由がございますが――


 今のいろはは、そんなどうでもいいことを語っていられるほどに、冷静ではいられません。


 最初はソファに、王子と横並びで座っていました。

 いろはのパパはアメリカで働いています。

 最初、いろははその出張の話が出たとき、家族全員で付いていくべきだと思っていました。愛しい王子と離ればなれになるのは、この身が真っ二つに引き裂かれるほどの苦痛ですが――それはきっと、いろはの大事なパパとママにとっても同じこと。それに、日本は狭いのです。北海道でも沖縄でも、王子とは会いたいと思えばいつでも会えることですし、卒業までの一年ちょっとは、いろはが涙を呑んで我慢するべきだと思ったのですが――

 流石に、アメリカはちょっと遠すぎました。

 なのでパパだけがアメリカで働き、ママは頻繁にアメリカへと赴きパパのサポートをしています。大きな会社であるので、家族へのサポートも整っています。年に四回まで、家族が会いに行くための旅費は補助されているのです。(いろはは一回だけ行きましたが、日本語が通用しない環境がストレス過ぎて、すぐにお腹を壊して、ずっとホテルにこもっていたので二度と行きません)なのでそうして、ママもアメリカに行っているわけであり――


 いろはの家で、今、王子と二人きりなのです。


 王子は健全な男子高校生ではありますが、同時にとても優しく、女の子に紳士的な振る舞いを出来るのです。心のない女学友からすれば「童貞丸出しなだけじゃない」と口さがないことを言われますが、それはそれ。いろは的には、王子の本質の魅力を見抜けているのが自分だけであり、ライバルがいないそれは好都合なのです。なので、虎視眈々と反撃の機会を狙ってはおりますが――まあ、その、多少は童貞丸出しな部分もあるのが王子の欠点。

 王子は、いろはのアピールに全然気が付いてくれないのです。

 両親がいないことは既に話しておりますし、いろはは制服姿で王子を出迎えているのです。今日は学校はお休み。それなのに制服姿というのは――つまり、そういうことに他なりません。少なくとも、いろはが恋愛のハウツーを学んできた、ちょっとえっちなレディースコミックにおいては、そういうルールになっているのに――

 王子と来たら、いろはに全く手を出してくださらないのです。

 いろはが選んだ映画は、いかにも退屈そうな恋愛物。少女漫画が原作であり、その作品が大好きで――王子も、いろはに勧められて見事にハマってくれたのですが――如何せん、実写化には力を入れられていない様子。いえ――流行の男性アイドルと、演技が下手だけど人気はある女優の、「原作尊重」という名目の手抜き脚本はある種、最も力を入れているのかもしれませんが――少なくとも、王子といろはにとっては退屈なもの。


 そしてそれは、いろはにとっては計算の上なのです。


 面白くて、ワクワクして、画面から目を逸らせない映画であれば――おしっこがしたいのを我慢して「もうちょっと、もうちょっとキリが良いところになったら」と、尿意との戦いを余儀なくされます。ですが、既に原作を読んでいて内容を知っている映画を、退屈な演技と過剰な演出で冷まされてしまえば、どちらからともなく「もう映画とかいいから、えっちしない?」という空気になると思ったのですが――


 優しい王子は、いろはに決して手を出してくださらないのです。

 女の子が嫌がることをしない、という王子の優しさは、いろはの心がポカポカになるもの。だから、女の子のいろはは、王子のことが好きになってしまったのです。

 でも――

 それはそうと、いろはの心の中には雌のケダモノが潜んでいるのです。

 ガルルルと唸っているケダモノさんは、涎を垂らして、凶悪な牙を剥き出しにして、激しい戦いを好んでいるのです。それなのに王子と来たら、いろはのことを大事にするがあまり、腕を触れ合わせたり、お手手をすりすりさせたり、肩に頭を乗せてチラチラと上目遣いを捧げてもスルーするばかり。


 いろはにも、女の子としての矜持があるのです。


「王子……?


 膝の上、座ってもいい?」


 なので、凶悪ないろはは、王子のお膝の上に強引に座るのです。


 学校の中では、それを頻繁にすることはあります。周囲へのバカップルアピールは「だから、王子に告白しないでねみんな」という牽制の意味合いもあります。勿論、告白をされるのが多いのはいろはの方。小学六年生の平均と同じ低身長は、常に顔写真入り学生証を手放せない身なのです。それでいて、いやらしいほど豊満に育ったいろはのお胸とお尻。子供ではないのですから、男の子達の獣欲を煽ってしまうことは知っています。

 鼻の下を伸ばして、いろはのお胸をジロジロと見ながら――性欲だけに支配されたそれを「純愛」だと捉えて、相手の迷惑も考えずに、告白をしてくる男子生徒達――を牽制する為には、王子とのラブラブバカップルをアピールすることは必須なのです。王子は、それで迷惑を被ることもあるらしく、なのでいろはは心が痛み――だからこそ、王子の彼女として、「ああ、いろはを彼女にしてよかった~w」と思ってもらえるまで、いろははこの淫らな身体を捧げてご奉仕せねばならないのです。

 そして――

 王子は「そんなことをしなくてもいい」「俺はいろはが幸せならそれでいいんだ」「俺のために自分の身体を安売りしようとするな」といろはに怒ってくださるのです。

 王子がえっちなお猿さんであっても、いろはとしては大好きなのに――そうして、いろはのことを気遣ってくれるのは、もう、どうしようもないのです。いろはの頭は王子で一杯になっちゃうのです。女の子というのは、目の前の彼があまりにも好きすぎると「今すぐ本能のままに、危険日生えっちで子供を作りたい!」ではなく「絶対に失敗しないように、彼とは幸せな家庭を築けるように、最低でも高校を卒業するまでは避妊を徹底しよう」と考えてしまう生き物なのです。

 王子がいろはのことを本気で考えて、「俺の機嫌を取るために、身体を差し出す必要なんてない」と真剣に言ってくれれば――その分だけ、いろはは王子とえっちがしたくてたまらないのです。

 

 幸いなことに、いろはの身体はとても淫らに育ちました。


 小学六年生の平均と同じ、身長は145センチ。小学生の時からずっと、背の順で並んだときは一番前の身体。それで胸元がつるぺたならば、どちらかというと”特殊性癖”になるのでしょう。王子は、まあ、その、結構えっちな男の子なので、それはそれでいろはのことを愛してくれたのでしょうが――

 いろはのバストは、97センチのKカップと、随分と大きな代物であるのです。

 小学校高学年の際には膨らみ始めてから、少しも止まることなく成長し続けている乳房。背が小さく、身体が薄くて細い分だけ、カップ数は大きくなってしまうのでしょう。背の小さくて、根暗ないろはのことを好きであれば、それは変わり者であっても――胸元に豊満な肉果実をぶら下げていれば、どうすることも出来ません。乳房の小さな人間が、その胸元をどうにか押し上げたり、寄せたり、パッドを入れて誤魔化したところで限界があるように――いろはの胸もまた、誤魔化すのには限界があるのです。猫背になったり、ブラジャーできつく締め付けたり、だぼだぼな服装で身体のシルエットを隠したところで――「ああ、あいつめちゃくちゃ乳がデカいな」と思われてしまうわけです。

 マラソン大会のときは、付け根が千切れそうなほどに痛み――プールの授業のときは、男子の邪な視線に耐える他なく――バスケやバレーのような球技は、そもそもシンプルに下手くそであるので、いろはは体育の授業と、胸元にぶら下がったデカパイを憎んできたわけですが――


「王子、どうしたの?


 いろは……重たかった……?」


 王子の膝の上に座り――


 彼がいろはの胸元に夢中であると、それだけで、いろはは高校二年生の今日に至るまでの17年間が無駄ではなかったと、強い幸せに包まれてしまうのです。


 王子は制服越しの、いろはのおっぱいをジロジロと見つめています。

 同級生の男子にその視線を向けられれば、不快感をあらわにするところですが――いろはは、王子から向けられるえっちな感情は、その全てをご褒美として享受することが出来るのです。いろはのお尻の下で、王子の股間が熱を持ち、硬く昂ぶっております。いろはのことを考えて、勃起をしてくれるというそれに、いろははどうしようもなく嬉しくなるばかり。

 いろはは背中と後頭部を、ぐりぐりと王子の胸元に擦りつけます。動物同士がマーキングをするように――”このつがいは、いろは様のものだ”とアピールをするように、ぐりぐり。本当は髪を長く伸ばしたいのですが、ケアが苦手なのと――その、ええと、王子は結構、その……いろはに精液をぶっかけるのがお好きなのです。勿論、いろはもそれをされるのは大好き。一度、互いに興が乗ったときに、王子がいろはの顔に小便をじょぼじょぼと吐き捨ててきたとき――いろはは、それだけで軽く絶頂をしてしまうほどに、はしたない女なのです。

 王子は、うなじがちょこっと見える程度の髪の長さがお好きなようなので――いろはは、王子の好みに合わせるばかり。そうして頭をグリグリ、グリグリ、していると――

 王子もやがて、ムラッときたご様子。


 いろは的には、強引に乳を揉まれても全然オッケーなのですが――


”~~~~っ”


 王子は――


「……いいよ、王子……っ♡


 いろはのおっぱい……王子のものだから……っ♡


 王子の好きなときに……好きなだけ揉んでいいからね……っ♡」


 一々、いろはの許可を取らねば胸も揉めないのです。

 最初はちょっとばかり、優柔不断なところは好きではありませんでした。

 だって、王子に「胸を揉んでもいいよ」と口に出してはっきりと言うのは、まるで自分が、本当にどうしようもない淫売になってしまった気分になるのです。ただ――昔の人が表現した「あばたもえくぼ」とはよく言ったもの。王子のことが大好きになってしまえば「そうして、いろはは王子のことを自分の所有物であると宣言させるの大好き」「いろはの口からえっちなことを言わせて、興奮をしている王子様」と脳内で変換されてしまうばかり。

 ですので、いろはは顎をくいっと上げて、王子のお顔を見つめます。


「王子……?いろはのぜ~んぶ……王子のものなんだよ……っ♡


 王子の大好きなぁ、大きいお尻も……っ♡お腹のくびれたところも……っ♡王子、いろはの腋のくぼみにお顔埋めて、深呼吸したりぺろぺろ舐めるの好きだもんね……っ♡今日もしたい?あんまり汗かいてないけど……っ♡


 ……おっぱいも勿論……王子のものだよ……っ♡


 揉むのも、吸うのも、挟むのも……っ♡王子がね?いろはのこと好きになる前……彼女出来たら、やりたかったことあるでしょ?……男の子だもん、あるよね?初めてオナニー覚えてからぁ……っ♡いろはが彼女になるまで……っ♡やりたくてやりたくて仕方なかった……っ♡童貞男子高校生くんの妄想……っ♡


 いろはの~……ちびっこくて……っ♡えっちな身体に……っ♡


 97センチKカップに……ぶつけていいよ、王子……っ♡」


 いろはの喉から発せられる言葉は――昔のいろはでは、絶対に言えなかったもの。

 子供の頃から注目されるのは嫌いで、出来るだけ人の後ろに立ち、引っ込み思案だったのが他ならぬ犬塚いろはなのです。えっへん。「カルピス飲む人~」と聞かれても、挙手が出来ず、返答も出来ず、そのくせカルピスは飲みたく、「そういうときはちゃんと自分の意思を伝えないとダメだよ」といろはのことを思ったお説教をされても、無言でボロボロと涙をこぼして応じるような――まあその、昔の自分なので言えることですが、最悪なお子様だったのがいろはという存在なのです。

 それなのに――


 いろはの口からは、つらつらとえっちな言葉が述べられていくのです。


 いろはは王子のことが大好きですが――王子もまた、いろはが大好きであると、全身全霊を持って伝えてくれるのです。いろはがどれだけ無様に、快楽を貪るメスわんちゃんの姿をさらしても――王子は快く受け入れてくるのです。長い付き合いの中で、一歩一歩、階段を踏みしめて登るように作られた関係性であり――だからいろはは、王子の前で、少しも恥じることなく浅ましい女の子をアピール出来るのです。

 いろはは、胸元にお手手を当てて、ゆさゆさと乳房を上下に揺らします。

 体育のマラソンのときは(嘘でしょ!?あんなにブラジャーでぎちぎちに締め付けているのに、全く効かないんですが!?)と思うほどにゆっさゆっさと揺れる肉果実ですが――平時ではやはり、硬さを感じさせるほどに、ブラジャーの締め付けは窮屈であるのです。王子は緩やかなスポーツブラがお好きなので、チョイスを間違えたかとも思ったのですが――どうやら殿方は「ブラジャーで締め付けられて、硬くなったおっぱい」というのもお好きな様子。「Kカップを掌で下から持ち上げて、たぷたぷとしているのに、全然揺れてくれない」というその状況すら”逆に”で興奮をするようで――


「王子……?


 いろはのおっぱい……甘えんぼだからね……っ♡


 王子になでなでしてほしいな~……っ♡」


 いろはは王子に、甘えて媚び媚びな声を捧げると――


「――きゃっ♡」


”むっぎゅ~~~っ♡♡♡♡”


 王子はいろはのおっぱいを、乱暴に鷲掴みにしてくるのです。 

 いろはの制服が皺になってしまうような、力強い揉み方。いつもの王子は紳士的であり、いろはのことを、ガラス細工の美術品を扱うように繊細に触ってくるのですが――そうしていろはが挑発をして、王子の中の”雄”を昂ぶらせた場合は話は別なのです。いろは的には、そういう乱暴な王子というのは大歓迎。ブラジャー越しにお胸を揉まれても、そんなに気持ち良くはないのですが――あの愛しの王子が、鼻息を荒げながらいろはのおっぱいに夢中になるというそれが、精神的な充足感を与えてくれるのです。


「王子~?


 なんか……硬くなってるけど……っ♡」


 いろはは、王子におっぱいを揉まれながら――


 お尻をぐりぐりと、王子の硬く勃起したおちんちんに擦りつけるのです。 


 いろはのお尻は、81センチあります。身長が145センチですので、いろは的にはこれは十分に武器になる物ですが――如何せん、お胸の97センチKカップが強すぎるのです。下半身のラインをピチピチに浮き上がらせるデニムを履いていればともかく――えっちなショーツが、布地をパンパンに伸ばしながらお尻にまとわりついているならばともかく――今、いろはは制服のスカートを履いているのです。いろはは真面目ですので、スカートを短く折り詰めて太腿を晒すことはなく、同時に椅子に座るときも、ちゃんと布地をお尻と座面の間に挟むのですが――

 それでも王子にとっては、いろはのお尻というものは卑猥でたまらないご様子。

 何度も何度も、いろはのお尻に腰を叩きつけて、その柔らかさや安定感を味わっているのです。いろはの身体に覆い被さって、おちんちんをぐりぐりと最奥に擦りつけながら、射精の快楽に耽るその征服感を――王子は知ってしまっているのです。

 満員電車の中で、非合意でやれば一発アウトになってしまうえっちなことも――果たして、犬塚家のリビングで合意の上でやれば、ラブラブカップルなのです。王子のおちんちんは硬くなり、いろはの柔らかいお尻をぐりぐりといじめてきます。お腹の奥で、”ぽっ”と熱が灯ります。王子がいろはで気持ち良くなっているとき――いろはもまた、王子に気持ち良くさせられているのです。これなんか、名言っぽいですね。


 どれだけ、経験をしても――


「あっ、これからセックスするんだ」と互いに理解をする瞬間は、尊いものです。


 いろはは、首だけ振り返って王子を見つめます。


 本当は正面から抱きしめ合って、対面座位の体位で、ぎゅ~っと力の限りのラブラブなハグをしたかったのですが――王子の大好物は、いろはの小生意気な態度。子供が親に呼ばれたときに、ゲームに夢中になっていて「今忙しいから手が離せない~」とでも言うかのように、生意気なそれは――王子が、いろはをお仕置きする正当な理由になるのです。

 王子のお手手が、いろはのほっぺたを撫でてきます。

 いろはは身体が小さく、頭もまたちっちゃいのです。その分、脳味噌が少ないんじゃないかという不安が常にありますが――閑話休題。王子の大きなお手手は、いろはのお顔を簡単に覆ってきちゃうのです。王子が、いろはに上目遣いで見つめられるのが大好きなように――いろはもまた、王子にお顔をぷにぷにされたり、髪の毛をさわさわされるのが大好きなのです。

 飼い主大好きわんこが、飼い主に乱暴に撫でられたり、わしゃわしゃされたり、「おやつが入っているお手手はど~っちだ」とイタズラをされるそれも大好きなように――いろはもまた、王子に乱暴に撫でられるのがたまらないのです。頭ぽんぽんや頭なでなでは、興味のない男にされそうになると、全身に鳥肌が立つほどに嫌なものです。女の子はみんなそうだと思いますが、人間が苦手ないろはにとっては、特にその傾向が顕著。いろはのおっぱいをジロジロと見てくる下品な雄が、いろはのことをそうして、子供扱いしてくるような――「大人の俺様ならば簡単に食えちゃうだろう」と思ってくるような――それは大嫌いなのですが――


「王子~……っ♡


 もっとわしゃわしゃしていいよ~……っ♡」


 愛しの王子に、頭を撫でられるだけで――


 いろはのお腹は、赤ちゃんを産む準備が出来ちゃうのです。


 いろはには尻尾は生えていませんが――それが生えていれば、きっと、千切れんばかりにぶんぶんと振り回されているのでしょう。王子はいろはを見つめながら、どうにか理性を総動員させているご様子。いろは的には、これ以上ないお誘いのアピールなのですが――優しい優しい王子様は、やはり、いろはを押し倒す覚悟が出来ていないご様子。

 なのでいろはは――


「王子……っ?


 やっぱり……生のおっぱいがいい?


 ブラジャーでぎゅっぎゅ~って締め付けられたのじゃなくて……っ♡王子の大好きなぁ……♡たぷたぷ柔らかくて、ずっしり重たくて……っ♡


 王子のおちんちん喜ばせられる~……っ♡いろはのKカップ……♡揉みたい……?」


 王子に、王手を仕掛けるのです。


 いろはが嫌がることはしたくないからと、王子は考えているのです。優柔不断で奥手なくせに――いろはに恥をかかせたくないのだと、王子は考えているのです。全く矛盾した人間性であり、これがいろはの恋仲でなく、少女漫画の主人公であれば「なんだこの優柔不断な男は!ヒロインがかわいそうじゃないか!」と憤るところなのですが――


「…………っ♡」


 大好きな王子の、優しさが故の優柔不断は――


”きゅんきゅんっ♡”といろはを喜ばせるのです。


 王子は、いろはの肩を掴んで――


「王子~……っ?どうしたの~……っ♡


 いろはのこと……レイプしたいの~……?」


 いろはをそのまま、ソファに押し倒してきます。

 普段の王子は、いろはをお姫様抱っこでベッドに運んでいきます。いろはのお部屋の、いろはのベッドの上で、お姫様の初夜に行うような、ラブラブでぬるぬるなえっちを好むのですが――

 今日の王子はどうやら、乱暴にしたい気分のご様子。

 王子に押し倒されて、いろはは王子を見上げるばかり。

 知らない男であれば、いろはは恐怖の余り、嘔吐をしてしまうかもしれませんが――愛しい王子であれば、いろはは瞳にハートが浮かび上がりそうなほど、強い幸福を味わえるのです。

 王子の顔が近づいてきて――


「あ……っ♡」


”ちゅ……っ♡”


 と、いろはは王子と唇を重ね合わせるのです。

 初めてのキスから、果たして、どれほどの回数を重ねてきたでしょうか。「いってきます」と「おかえりなさい」のキスをしないと、いろは的には物足りないのです。勿論、同じ高校に通っているのですから、やる意味などありません。たまに王子が迎えに来てくれたり、逆に王子を迎えに行ったりするならばともかく、通学路の途中でばったりと出会ってしまえば「いってきます」のキスというのは、人目を憚らなければいけないもの。それでも――王子はこっそりと隠れて、いろはとキスをしてくれるほどであり――

 その度にいろはは「ああ、大好きな人とちゅーしてる」という多幸感に包まれてしまうのです。

 王子はいろはの唇を割るように、舌先でつんつんとノックしてきます。いろはは「しょうがないにゃ~♡」とでも言うように(実際には言うことは出来ません、ちゅーをしているので、言えたとしても「ひょうひゃふぁいひゃ~っ♡」が限度でしょう)唇を開けて、王子の舌肉を迎え入れます。決して上手なキスというわけではないのでしょう。王子の舌は分厚くて、大きくて、繊細な動きを求めることが出来るはずもありません。ですが――だからこそいろはは、その強引なキスがたまらなく好きなのです。


「王子……っ♡


 制服……皺になっちゃうよ……っ♡


 あ……っ♡脱がせてくれるの……?


 ……いろは、子供じゃないから……自分で脱げるけど……んふっ♡


 脱がせたいんだ……?


 ……いいよ♡王子……脱がせて……っ♡」


 舌と舌を絡め合わせて、王子はいろはのブラウスのボタンに手を伸ばしてきます。

 いろはは少しだけ、抵抗をしようとしますが――ベッドの上で王子に、体重をかけられながら、押し潰されている姿勢なのです。股の間に膝を置かれて、太腿を跨がれている状況では下半身は動けません。王子は決して太っているわけではありませんが――健全な高校生男子と、小さないろはの間には圧倒的な体格差があるのです。本気で抵抗をしても、いろはが抗がう術などないのです。

 勿論、これらは全てが合意の上ですが――

 仮に合意がなくても「あっ、あっ、いろはって、王子みたいな雄を前にしたら簡単に食べられちゃうんだ♡」という事実だけで、いろはには十分すぎるもの。王子に食べられてしまうというのは、少し怖いですが――それでも、嬉しさが勝るものであり――


”しゅるしゅる……っ♡”といろはは、制服を脱ぎ捨てます。


「……王子、ブラとショーツはいいの?


 ……ふふっ♡王子って、結構えっちだよね……っ♡」


 いろはは、今、上下共に下着姿になってしまいます。


 本来であれば制服を脱ぎ捨てて、全裸になり、セックスをすべきなのでしょうが――

 王子はどうやら、いろはの下着姿が大好きなご様子。

 いろはも気持ちはわかります。王子がパンツ一枚になって、おちんちんを勃起させて、股間にテントのような膨らみを作っている光景。生のおちんちんの方が魅力的なのは当然ですが――それはまるで、叢雲に隠れた月のように、”見えないからこその魅力”というのもあるのです。パンツ越しの勃起ちんちんに頬ずりをしたり、匂いを嗅いだり、パクッと咥えてじゅーじゅーと――まるでお行儀悪く、カップうどんのお揚げにしみこんだお汁を啜るように味わう悦びもあるわけであり――


「……ちょっと、恥ずかしいかも……っ♡」


 いろはは、王子に下着姿を晒してしまうのです。


 上下共に桃色のそれは、出来る限りの可愛らしさを秘めたもの。

 いろはのKカップというのは、日本には適応するサイズがないのです。大きさだけならば、地味でダサいものが幾つかありますが――いろはの懸念は、その細すぎる身体の部分なのです。肩幅が広く、健全な身体に大きな乳房がぶら下がっているのならばともかく――いろはのそれは、時代が時代ならば「奇形」と言われかねないほどのロリ巨乳。自分で言いたくもないのですが、いろははチビの爆乳であり――

 王子が夢中になってくれなければ、その身体には大きなコンプレックスを抱いてしまうのです。

 まあ、王子がいろはの身体を大好きであり、パイズリされるときにだらしない顔を見せて下さるので、この身体でも良かったと思いますが――何度目かの――閑話休題。

 なのでいろはの下着は、アメリカでママが買ってきてくれたものなのです。

 可愛らしい桃色のそれは、ワイヤーがしっかりとしているのですが――同時に、少し淫らに、透けている部分もあるのです。王子はいろはのそうした――「可愛らしさとえっちさが共存している部分」が大好きなご様子。勿論――開き直った熊さんパンティや――逆に大人びた、セクシーな下着も”それはそれで”と興奮して下さるのですが――


 とにかく、今日の桃色の下着に、王子は大興奮のご様子で――


”~~~~っ”


 いろはのことを、えっちだと褒めてくださるのです。


 王子は王子ではなく、男子高校生ですが――いろはにとっては、王子は王子なのです。その上で、いろはは「姫」というよりも、どこにでもいるその他大勢の町娘といったところでしょうか。

 町娘が一国の王子から賜る言葉というのは――

 生涯、忘れ得ぬものに違いありません。

 王子に褒められる度に、いろはのお目々はぐるぐるになり、頭の中はぽかぽかになり、お腹がきゅんきゅんと疼いてしまうのです。王子はいろはをソファに押し倒したまま、身体を愛撫してきます。挿入を前提とした、膣を濡らすための前戯なのですが――

 まあ~、これが、溜まったものではありません。

 王子の手付きというのは、いろはの弱点をたっぷりと理解しているのです。

 触れるか触れないか――という位置で、指先を”つつ~っ♡”となぞるフェザータッチ。王子はいろはが、くすぐりに弱いことを理解しています。高いところにあるものを取るとき、王子はいろはの脇腹ではなく、いろはの太腿を抱きかかえて持ち上げてくるほど。とにかくいろはの身体は敏感であり、幼子が相手であっても、くすぐられれば全力で拒絶をするのですが――

 王子のやらしい手付きというのは、いろはにとっては心地の良い気持ちよさであるのです。

 王子の手は、いろはの肩から下がっていき、二の腕をなぞり、脇腹をくすぐっていきます。実はいろはは、ご飯を食べるのがとても苦手。さっぱりしているものや、あっさりしているものは好きなのですが――こってりしているものは、すぐに吐き気を催してしまうのです。胃腸が貧弱というほどではないのですが、どうも、おかゆや湯豆腐を美味しいと思ってしまうのがいろはの体質であり――おっと、これは閑話休題にはなりません。 

 いろはの身体は、どうしたことかお肉が付きにくいのです。

 体力がないので、真夏の時期などは夏バテで食欲もなく――そうなれば、ますますと痩せていくばかり。たまに食べるお肉や甘味も、脂肪は全て、いろはのお胸とお尻に付いていくのです。女の子にこの話をすれば「え?遠回しの自慢?」と言われそうなので、相談することも出来ませんが――

 とにかく、いろはは王子に二の腕や脇腹を触られても、そんなに恥ずかしくはないのです。(女の子なので、やっぱり少しは恥ずかしいですが)

 王子はいろはの太腿に、手を伸ばしてきます。男の子は「むっちむちで、ぶっとくて、丸太をへし折れそうな太腿」が大好きだとは聞きますが――お尻の大きないろはは、必然、太腿も太くなってしまうのです。昔は、男の子を煽るような淫らな身体つきは恥ずかしく、夏場でも身体のシルエットを隠すパーカーを着ていたのですが――大好きな王子の、大好きな身体であると思うと、それは少しも恥ずかしくはありません。王子が内腿をなぞりながら、いろはの首筋にちゅっちゅっと吸い付いてきても、いろはは自信を持って受け入れられるのです。


「……王子……っ♡


 いろはも……王子の、触っていい……?」


 いろはの膣は、もうすっかりと濡れています。

 そもそも、王子の隣で密着している時点で、いろはのお腹はどうしようもないほどにきゅんきゅんしているのです。その上で、王子がいろはの身体を”なでり♡なでこ♡”と優しく愛撫をしてくる状況。ここで、大好きな男の子のおちんちんを受け入れたいと思わなければ、いろはの女の子が廃ります。

 いろはは甘い猫撫で声で、谷間を寄せて、上目遣いで王子に尋ねるのです。男の子はどうやら、その仕草には滅法弱い様子。王子が頷くので、いろはは起き上がります。王子はまだ、おっぱいとおまんこを愛撫していないので――やきもき、欲求不満なご様子。勿論、それはいろはの計画です。本番えっちが始まった際には、王子にたっぷりと、欲求不満を晴らすために乳房と秘部をいぢめてもらうのです。

 ですが今は、その前に――♡


”しゅりしゅり……っ♡なでりなでり……っ♡”


「王子のおちんちん……すっごく大きくなってる……っ♡


 すごいね……っ♡かっこいいね……っ♡いろはのことをいっつも……いじめてくるおちんちん……っ♡


 いろはが……ぜ~ったい勝てないおちんちん……っ♡」


 いろはは、王子のおちんちんを優しくなでこするのです。

 王子には下着一枚になってもらい、まずは、下着の上からおちんちんを撫でるのです。王子が履いているのは、股間の中が蒸れてしまうボクサーパンツ。勃起したおちんちんが無様にテントを張っている姿は――いろはのお腹を、腹立たしいほどに疼かせる格好良さなのです。

 おちんちんを優しく撫でた後は、太腿の隙間から手を突っ込んで、王子のおちんちんを直接触ります。もじゃもじゃな陰毛と、脂ぎった睾丸と、カウパー腺液が溢れてヌルヌルになったおちんちんを――掌の触感だけで味わうのです。実はいろは、これがたまらなく大好きなのです。王子のおちんちんと直接向き合えば、いろはは女の子として、ぺたんと腰を抜かしてしまうので――だから、目に見えない内がチャンスなのです。

 下着の中で、王子のおちんちんをもみくちゃにして――


「…………っ♡」


”ちゅ……っ♡”


 と、パンツ越しに王子の亀頭にキスを咥えると――


”がば……っ♡”


「あ……っ♡


 王子……我慢できない……?」


 王子は、そろそろ我慢の限界を迎えるのです。

 いろはは王子のパンツのゴムの部分に手を掛けて――


「えいっ♡」と意気込みを口にしながら、それを一気に降ろします。


 さあさあ、そこに現れるのは――王子のかっこいいおちんちんなのです。


 先端が包皮に包まれた、俗に言う”仮性包茎”というものでしょうか。包皮というのは立派な性感帯であり、その上、包茎ならではのえっちなプレイも出来るのです。いろは的には「包茎とずる剥け、両方のメリットがあるおちんちん」だと思っているのですが――王子にとっては別。男の子にとっては、ずる剥けおちんちんこそが至高であるという、ちょっとした宗教が存在するのです。王子がこっそりと、包茎手術のサイトを見ていたことは一度や二度ではなく――

 だから、いろはは――


”んれぇ~……っ♡”


 王子のおちんちんに、舌を這わせてあげるのです。


 包皮と亀頭の間に、舌を”ぐりぐりぐり~っ♡”とねじ込む舌使いは――王子が大好きでたまらないもの。いろはの舌にはピリピリと、しょっぱさが広がってきます。いろはの肉体が「いろはちゃん!これは危険なものだよ!」と訴えかけてくる――王子のおちんちんの汚れ。なのですが――いろはは本能が必死に鳴り響かせるアラートを無視して、王子の大好きな「チン皮亀頭ぐるぐる♡」をたっぷりとしてあげるのです。


「おうひ~……っ♡たまたま……さわっへいい……?」


 舌っ足らずになりながら、いろはは上目遣いで王子に許可を取ります。

 いろはのお手手が目指すのは、王子の睾丸――陰嚢――つまるところ、金の玉です。

「男の子の弱点は股間だから、襲われそうになったら思いっきり股間を蹴飛ばすのよ」と、いろはのママはそうした教育を与えてきました。まあ、いろはは弱っちいので、実際に襲われても声すら出せずに泣きじゃくる無抵抗が精一杯なのでしょうが――そんないろはでも、金玉というのは、雄にとって最大の弱点であることは簡単に知っているのです。

 例えばいろはが、強靱なキックボクサーに蹴られてしまえば。首を狙われれば折れるでしょう。腹を蹴られれば内臓が破裂するでしょう。でも――いろはが、”犬塚いろは”に蹴られればどうでしょうか。弱っちいキックでは、いろはは「痛っ!!!!!」と言うのが限界に違いありません。多分、蹴ったいろはも「痛っ!!!!!」と言うでしょう。

 でも――

 王子の金玉をいろはが蹴れば、それだけで王子は苦悶に悶えるのです。

 その場で倒れ込み、転がり、あるいはショック死をしてしまうのかもしれません。人体の最大の急所が、股間からぶらぶらとぶら下がっている男性というのは――きっと、非常に愚かな生き物なのでしょう。男同士で喧嘩をするにしても、暗黙の了承の内に「金的はなしよ」とやりとりをしているそれは、とてつもなく滑稽に思える代物なのですが――

 逆に言えば、そんなに大切な男の子の急所を――


”もみもみもみ……っ♡むっにゅ~っ♡さわさわ♡ぐにぐに♡むに~……っ♡♡”


「えへへ~……っ♡


 王子……たまたま触られるの好きだよね~……っ♡」


 王子は快く、いろはに触らせてくれるのです。


「いろは、どんくさくてドジだからね?よく転ぶし、突き指するし、道も間違えるけど……っ♡


 王子の金玉を触るときは……絶対、間違えないから……っ♡


 んふふ~っ♡いろはねぇ……っ♡王子の金玉触れるの嬉しいんだよ……っ♡


 王子の弱点……っ♡金玉って、男の子の一番大切な場所なのに……っ♡いろはに揉み揉みさせてくれるの……っ♡


 金玉さん、気持ちいい?いろはのお手手で、いっぱいマッサージしてあげるからねっ♡頑張って、一杯精子作ってね?そんでそんで……っ♡


 ぜ~んぶ……いろはの身体に吐き出してね……っ♡」


 いろはは、王子の目を見つめて――次に、睾丸を見つめながら答えるのです。

「金玉を触らせてくださって、ありがとうございます」という感謝と――「金玉さん、頑張って下さい」という、股間からぶら下がったそれを一己の人格として捉えて話しかける――何ともバカっぽいその光景。いろはも、まあ、アホではありますけど、そこまでアホすぎるわけでもありません。これは立派な計算です。男の子は、女の子がちょっとくらいアホだと嬉しいと知っているので――王子に媚び媚びとアピールをするのです。

 そんでもって、王子はそういう媚びに簡単に負けてしまう男の子。

 AVを一緒に鑑賞しているときでも、王子は、女優さんの演技を本物だと捉えてしまうピュアな心を持っているのです。問題は――いろはが、その、ちょっと感度の高すぎる淫乱体質であること。AV女優さんがぐちょぐちょと、乱暴な手マンで膣肉をかき混ぜられるそれと同じ手付きに――いろはは、全身汗だくになりながら、獣のような嬌声を上げてしまうのです。

 王子に主導権を握られてしまえば、いろははいとも容易く、ハメ潰されてしまうのです。普段は優しい王子も、おちんちんが勃起してしまえば、お猿さんになってしまうのです。だからいろはは、最後の最後、王子の手綱は握れるように――「王子に主導権を持たせてあげる、というのは、つまるところいろはが主導権を握っているから」というスタンスを崩さないようにしていたのですが――


”ちゅ~……っ♡はむはむっ♡れろれろ……っ♡ちゅっ♡ちゅっ♡むっちゅ~……っ♡”


 王子の睾丸――お金玉に濃厚な接吻をするだけで――


 王子のおちんぽは、いろはの頭の上でビクビクと弾んでしまうのです。


 先端から垂れた我慢汁が、いろはの髪の毛の先っちょを汚します。今日の王子は、どうやら、いつもより性欲がたっぷりと溜まっているご様子。王子には時々、そういう日があるのです。いろはは王子に忠実な家臣であり、同時にペットでもあるので、王子がムラつけばいつでもおまんこを差し出しますが――どうしたところで、”タイミングが合わないとき”があるのです。 

 今日の王子は、おそらくは三日ほど、お射精をしていないはず。

 金玉袋はパンパンに張り詰めており、頬ずりをしながら耳を押し当てると――”ぎゅるぎゅる~っ♡ぐつぐつ♡ことこと♡どぷどぷ♡”と音が鳴り響く――はずはないのですが、気持ち的には鳴っているのも同然なのです。「さっさとまんこ出せやバカ女」「いつまで前戯に時間かける気だ、日が暮れるぞ」といろはの髪を掴んで、頭を持ち上げて、顔面に唾を吐きかけてくる王子ではないのです。いろはが「やっぱ、やだ」と言えば、王子は最大まで勃起したおちんちんで自慰行為を済ませて、いろはを襲うことを辞めてくれる、とっても優しい王子様なのです。

 ずるいなぁ、王子は……と思うことも多々あるのですが――


「……王子?


 いろはも……我慢するの、限界かも……っ♡


 うぅ~……っ♡王子の意地悪……っ♡


 ……いろはのおまんこにぃ……っ♡


 王子のおちんちん……入れてください……っ♡」


 いろはは――


 そうして、王子におねだりをさせられるのも――

 たまらなく大好きだから、問題はないのです。

 王子のおちんちんを、いろははすりすりと優しく撫で回します。硬くて、大きくて、女の子の身体には存在しない圧倒的な存在感。ごくり、と生唾を飲むのは、王子を誘惑するための演技ではなく――いろはの肉体が、それを欲しているからなのです。

 ムシムシとした猛暑日に、マラソンを走らされた後で、キンキンに冷えたスポーツドリンクを渡されれば――それを一気に飲んでしまうのは、仕方がないことです。王子のおちんぽというのも、いろはにとってはそれと同じ。

 ここに至るまで、いろはは色々と言い訳をして、自分が淫乱えっちじゃない女の子だと理屈を立ててきましたが――


「…………っ♡」


 王子のおちんぽを撫でているだけで――

 いろはは、子宮がきゅんきゅんと疼いてしまうのです。


「ゴム、着ける……?


 ……王子?


 いろはは……ゴム、なくてもいいよ……っ?」


 王子のおちんちんのカリ首を、親指でコシコシ。

 反対側のお手手は、王子の金玉袋をもみもみと。

 お目々をじ~っと開けてると、少しドライアイ気味のいろはは、簡単に涙が潤んできます。そのお目々で、上目遣いで王子を見つめるのは――いろはの必勝スタイルなのです。王子におねだりをするときは、そうすれば、基本的に勝てると知っているのですが――


”~~~~っ”


「……むぅ♡


 王子……真面目なんだから……そこも好きだけど……っ♡」


 王子は、避妊具なしの生えっちを絶対に許してくれないのです。

 いろはのことが好きすぎるが故に――高校生同士で妊娠をすれば、不幸な結末を辿る確率が高いと知っているのです。相手のことが好きすぎるから、”まだ”妊娠させたくないという王子の感情。いろはのことを想ってのそれは、嬉しすぎるもの。だってだって、「いろはとの将来」を本気で考えてくれているということなのです。ですので、いろは的には我慢するしかなく――


「……もう、しょうがないなぁ……っ♡


 じゃあ、今回はいろはが我慢してあげるから……っ♡王子、感謝してよ……っ♡」


 いろはは、せめてもの抵抗として「いろはが、強情な王子のために折れてあげた」ということにしてあげるのです。王子はどこか、申し訳なさそうなお顔。「避妊具なしの生えっちがしたい」と女の子に言われて、断るのはむしろ、いろは的には超絶かっこいいのですが――まあ、王子はネットを色々見て、お股のゆるゆるな女の子の勝手なワガママに惑わされているのでしょう。

 王子の忠実な家臣として、王子を教育してあげるのもいろはの役目なのです。長い目で見守ってさしあげましょう、と結論を下してから――

 制服の内ポケットに手を伸ばして、避妊具を取り出します。

 いろは達の通う学校では、抜き打ちの持ち物検査がたまにあるのです。

 ですがまあ、抜き打ち検査も頻繁にやってしまえば、定期的なものとは変わりません。その上で、いろはのクラスの担任は男性なのです。女生徒の鞄の中をひっくり返して、ジロジロと覗くことなど出来るはずもなく――

 だから、鞄の中敷きの下や、ポーチに入れた制汗シートの中や、それこそ制服の内ポケットの中に避妊具をこっそりと隠しているのです。

 王子は時々お猿さんになって、学校の中や、外出先のトイレでムラムラすることがあるのですが――そこは流石、良識のある王子ですので家まで我慢をしようとします。お猿さんと人間の、丁度境目にある王子を――お猿さんの側に突き飛ばすのが「ね……っ♡ゴム、あるよ?」といういろはの誘惑なのです。成功率は高く、なのでいろはは、常時三つほどの避妊具を携帯出来るようにしているというわけです。

 王子はポケットからコンドームが出てきたことを、疑問にすら想っていない様子。かっこいい王子が、可愛さまで兼ね備えているのは、ちょっと無敵すぎます。これがカードゲームだったら、環境を破壊するので禁止カード一択ですね。

 いろはは避妊具の封を開けて、王子のおちんぽに被せます。

 先端を潰して、空気を抜いてから――王子のおちんちんにくるくると被せていく瞬間。いろはにとってそれは、たまらないほどに大好きなものなのです。王子の陰毛が、引っかからないように万全の注意を払うそれも――だってだって、すごいじゃないですか。「王子のちん毛が絡まないように注意する」なんて、王子のしゅきしゅき彼女にしか出来ないことなのです。男性にとって究極の弱点である陰茎のお世話を、「いろはに一任してくれる」というのは――その意気に答えなければ、いろはの女の子が廃るというものです。

 そうして、王子のおちんちんに避妊具を被せて――


「んふふ~……っ♡


 王子のおちんちん……女の子孕ませられない……よわよわおちんちんになっちゃった……っ♡


 や~い……っ♡王子なんかに負けないぞ~……っ♡孕ませびゅっくんできるつよつよ男子と違って~……っ♡いろはのおまんこに♡どんだけびゅ~してもぉ♡ぜ~ったい孕めない……っ♡安全おちんぽ……っ♡孕ませ能力0の~……ざ~こちんぽぉ~……っ♡


 いろは……絶対負けないからね~……やんやんっ♡」


 いろはは――

 王子の耳元で、挑発の言葉を口にしてあげるのです。

 王子が大好きであるからこそ、家臣のいろはは心を鬼にして、王子を小馬鹿にしてしまうのです。勿論、王子も賢いお人なのでそれは理解しています。か弱くて、か細くて、王子を前にか~んたんに押し倒されちゃうザコメスが生意気な態度を取るというのは――つまり”そういうこと”なのです。王子の理性はちゃんと理解しているのでしょうが――


”ビキビキ……っ♡”


「……わぁ♡」


 王子の本能は、いとも容易くいろはの”ハニトラ”に騙されちゃうのです。

 愛しの王子ではありますが、こんなに騙されやすいと心配になります。王子はいろはのおへそに、おちんちんをグリグリと押し当ててきます。食が細くて、くびれているというよりは「不健康なほどに痩せている」といういろはのお腹に――ガチガチで、バキバキで、ビッキビキなおちんちんを押し当ててくるのです。

 例えばいろはは、王子にナイフを突きつけられても怖くはありません。銃口であっても同じです。いろはは王子に殺されても、別に文句はありませんが――同時に、優しい王子が、趣味や性癖でいろはを殺すこともないとは知っているのです。実はいろはの中には秘めたる力が眠っていて、最愛の人に殺されなければそれが暴発して世界が滅びてしまう――なんてジュブナイル的な展開は、いろはのようにちっぽけな人間には起こりえないのです。ですので、ナイフを突きつけられても、銃口を向けられても「ああ、今日は脅迫レイプえっちごっこか」と考えて「ひ、ひぃ~っ♡許してくださ~い♡」と演技をするばかりなのですが――

 王子がおちんぽで、「これからいろはのおまんこを、徹底的にハメ潰してやるからな」と脅迫をしてくるのは――

 それはこの先、実際に起こりうる出来事なのです。


 この辺でようやく、いろはも気が付いてしまいます。


 ああ、王子はいろはのことをオナホにする気なんだ――と。


 一線を越えるまでの王子は優しくて、いろはが嫌がったら辞めてくれますが――それを踏み越えれば、そこにいるのはいろはを徹底的に陵辱してくるレイプ魔さんなのです。

 いろはは常日頃から「いろはの『やだ』『やめて』は信用しなくていいからね、王子」と言っています。お腹をくすぐってきたり、ほっぺをむにむにしすぎたり、意地悪をされたときの「やだ」は信用して欲しいですが――えっちの最中に、気持ち良くなりすぎて、おかしくなりそうな際の「やだ」「やめて」は無視されたいのが女の子なのです。

 激しい交尾の最中で、気持ち良くなって頭がおかしくなりそうで――それで口から咄嗟に出た「王子、やめて♡助けて♡いろは壊れちゃう♡」で王子が萎えてしまっては元も子もありません。ですので、えっちの最中に吐いた言葉は無視すればいい――おまんこにおちんぽを抽送されて、気持ちよすぎて死んじゃう女の子はいない――と王子を説得しているわけであり――


 今の王子は、どうやら、完全に一線を踏み越えてしまっているご様子。


 いろはのことを「幼馴染であり、恋人であり、宝物である犬塚いろは」ではなく――「爆乳チビメスオナペット」として見ているのでしょう。理性を獣欲が塗り潰して、鼻息荒く、いろはの肩を掴みながら――レイプ魔さんのお顔をしている王子に――


「…………っ♡


 いいよ、王子……っ♡


 いろはに……お仕置きレイプして……?」


 いろはは――


 どうしようもなく、キュンキュンしてしまうのです。


「いろはのおまんこ……っ♡あつあつのほかほかだよ……っ♡さっきね……っ♡王子のお膝の上で、意地悪されてたときから……っ♡すっごい濡れちゃってね……っ♡


 王子のおちんちん……食べ食べするように~……っ♡作り替えられちゃったの……っ♡


 ねっ♡ねっ♡絶対気持ちいいよ……っ♡いろはのことレイプするの……っ♡やんやんっ♡王子♡王子♡レイプしちゃうの?王子のことしゅきしゅき彼女のいろはちゃんのこと……っ♡王子がぁ~、普通のラブラブえっちしよ?って言ってきたらぁ♡いろは、絶対やんやんって言わないのに……っ♡


 いろはのこと……レイプしたいの、王子……っ?


 ……あはっ♡


 ……はいっ、わかりました……っ♡

 

 いろはのこと……レイプしてください……♡いろはのおーじ様……っ♡」


”どさ……っ♡”


「あ…………っ♡」


 王子は――

 いろはのことを、ソファに押し倒してきます。

 王子の顔が近づいてきて――”むっちゅ~っ♡”と舌を絡め合わせてきます。

 王子の大きな身体に抑え込まれて、強引にキスをされるのは、まさしくレイプなのですが――いろはは脅迫もお薬も必要なく、王子のベロ肉を”ちゅっ♡むっちゅ~っ♡”と受け入れちゃうのです。涎まみれで、ソファが汚れちゃうようなベロチューは、王子の大好きとするもの。いろはのパパとママは礼儀作法に厳しめであり、いろははご飯を食べるとき、とっても静かにもぐもぐするのですが――”はむっ♡むちゅっ♡ぶっちゅ~っ♡れろれろれろ……っ♡”と、王子とは涎の水音がびちゃびちゃと鳴り響くえっちでハレンチなキスをしちゃうのです。お行儀の悪いバカ犬が、餌に貪り尽くすような姿ですが――今のいろはは、お行儀の悪いバカ犬よりも、もっとお馬鹿な存在なのです。

 王子はいろはの下着に、手を伸ばしてきます。

 初体験のとき、王子はあたふた、てんやわんや、下着を前に戸惑っていました。幻滅されるのではないか、と脅えていた様子ですが――いろはにとっては「はぁ~……っ♡しゅきしゅきな王子が……しかも童貞さんなんて……っ♡夢みたい……っ♡」という喜びしかありませんでした。それが今では――度重なる性交渉によって、王子はいろはとチューをしながら、片手でブラのホックを外し、片手でショーツを脱がせることが出来るのです。目の前の男の子が、えっちへたへたよわよわ男子だった頃から――セックスつよつよ凶悪ヤリチン男子になるまでの変遷を、いろはは全部ぜ~んぶ独占出来ているのです。


 そうして、いろはは王子に裸にひん剥かれて――


「……王子、いろはの身体……嫌いじゃない……?


 幻滅……しちゃわない……?


 ……だってだって……いろはの身体、変、だよね……っ♡


 背がチビで……っ♡小学生と間違われることもあるんだよ……?なのに……っ♡おっぱい、大きすぎて、重たすぎて……片方ね?2キロあるんだよ……?両方で4キロ……っ♡日常生活送るのも……大変なおっぱい……っ♡


 お腹はくびれてるけどね……っ♡お尻、すっごく大きいでしょ……っ♡王子がえっちするときにぃ……♡揉み揉みするの、大好きなおっきいお尻……っ♡王子の赤ちゃん産む準備……っ♡いろは、出来てるんだよ……っ♡


 え~?……だってさぁ?昔の、戦国時代とか……っ♡いろはの年齢だと、行き遅れ扱いなんだよ?……ふふっ♡そりゃまあ、時代は違うけどさ……?


 ……いろはの身体……っ♡


 もう……大好きな王子の赤ちゃん産む準備……出来てるんだよ……っ♡


 ……やんやんっ♡王子……いろはのおまんこ、変じゃない……?自分だとよくわからないからさぁ?色とか、形とか……あと……


 王子のおちんぽ……気持ち良く出来てるか……っ♡


 王子……頭の悪いいろはに……いっぱい教えて……っ♡」


 いろはは、王子に”王手”をかけるのです。

 両足をお行儀悪く広げて、いろはは太腿の下から膣に手を伸ばして――そこを”くぱぁ♡”と割り広げます。

 最近学んだ、王子の大好きなポーズ。太腿の上からの”おまんこクパァ♡”でも王子は喜んでくれますが、敢えて、いろはは両腕を太腿の下から回すのです。このポーズでは、いろはのムチムチの太腿が邪魔になって、例えば王子に危害を加えるにしても(勿論、絶対にそんなことはありませんが)いろはは初動が遅れてしまうのです。

 ほんのちょっとの僅かな工夫ではあるのですが――王子を喜ばせるために、いろははお勉強に余念がありません。学校の勉強は、頭の回転が遅いいろはには苦手なものですが――それでもやはり、大好きな王子を喜ばせる為であれば、乾いたスポンジのように情報を幾らでも吸収できてしまうのです。


”ぐちゅり……っ♡”


「あ……っ♡


 おいで、王子……っ♡」


 王子は、いろはの膣口に亀頭を押し当てます。

 初体験から少しの間は、王子は入れる穴がわからずに、可愛らしくもたもたとしていましたが――今、いろはのおまんこを幾度となく耕した、「いろは専用ヤリチンおちんぽ様」なのです。いろはのことを、最早焦らす必要もなく、そのまま腰を突き出して――


”にゅぷぷぷぷぷぷ~~~っ♡♡♡”


「んんんん――……っ♡あ……っ♡はぁ♡はぁ……っ♡


 んっぐ……っ♡うううう゛~……っ♡」


 いろはのおまんこに――

 王子のギンギンの勃起おちんぽを、遠慮も容赦もなくぶち込んでくるのです。

 さてさて、いろははここまで、王子への”大好き”を表現する言葉を簡単に紡ぐことが出来ましたが――


「ふぅう……っ♡んん……っ♡あっ♡はぁ……あああ゛……っ♡」


 王子のおちんぽをぶち込まれてしまうと、そう簡単にはいかないのです。

 犬塚いろはという存在は、繰り返しますがどうしようもない淫乱体質。名字にイヌが入っているから、イヌっぽいなんて、そんな血液型占いよりも信憑性のない理屈はございませんが――実際、王子の発情勃起おちんぽの匂いを嗅ぐだけでも、おまんこが”じゅん……っ♡”と濡れてしまうのです。

 そんな淫乱ないろはが、おちんぽをぶち込まれてしまえばどうなることか。


「ん……っ♡はぁ♡はぁ……っ♡王子……っ♡おーじぃ……っ♡ふぅ♡ふぅ……っ♡おちんちん……おっき……っ♡やば……っ♡やば……っ♡いろは……おかしく、なっちゃう……っ♡」


 案の定と言うべきか、もう、まともな思考を紡ぐことは出来ないのです。

 いろはのおまんこは、王子のおちんぽを”むっぎゅ~っ♡”と鷲掴みにして、抱きしめて、絶対に離さないとアピールをしてきますが――同時に、スムーズな性行為をつつがなく行う為に、潤滑油となる愛液をドバドバと溢れさせてきます。

 はてさて、これがいろはの首を絞めるのです。

 女性が性行為でオーガズムを感じる方法は幾つもありますが――やはり一番代表的な例は、膣肉をおちんぽが削るという手段です。いろはは王子との初体験で、処女喪失の痛みがあったのにも関わらず――いとも容易く”中イキ”してしまいました。ネットで検索をすると、胡散臭いサイトが表示されて――情報の信憑性はともかく、「処女喪失即中イキ絶頂」というのは、数百人の内の一人しか味わうことが出来ない、淫乱体質が故のものであると書かれていました。いろはは、今通っている高校の全生徒と全教員の中で――最もえっちな身体つき、ということになるのでしょうか。

 そんないろはの、敏感感度のおまんこお肉が――王子のおちんぽに”ぎゅっぎゅ~っ♡”と吸い付いて――

 そのくせ、ぬめぬめでどろどろの愛液が、王子のおちんぽピストンを後押ししていくのです。

 強く吸い付いた膣肉が、激しく削り取られるそれは――「ああああああ゛~っ♡」といろはに、ケダモノの咆哮のような嬌声を響かせるのです。普段は内気で、臆病で、小学生のときは国語の授業の回し読みで「声が小さいでーす」「聞こえませーん」と言われてお腹が痛く、あっ、この話はだめです、思い出したくないです、やめましょう――

 とにかく、いろはは普段から声が小さいのに――


「あぐぅ……っ♡ふぅ♡ふっぎゅ~……っ♡んお……っ♡あぐぅ♡うううう゛~っ♡あっ♡あっ♡王子、だめ♡やめて♡いろは……これ……ほんっと……む、無理なやつ、だからぁ……っ♡」


 王子のおちんぽで、激しく子宮を小突かれると――

 自分でも「え?いろはってこんな声出たの!?」と驚くほどの大声が出てしまうのです。

 勿論、いろはにとって全ては計算尽く。普段は内気で臆病。そのくせ、二人きりだとイチャラブが大好きで、王子を小馬鹿にして挑発するのに――おちんぽを入れた途端に、従順に屈してしまうよわよわな女の子は、男の子にとっての大好物なのですが――


”どちゅんっ♡ばちゅんっ♡ぶっちゅ~っ♡ぐぶぶぶっ♡じゅぶっ♡ぶじゅっ♡どちゅんっ♡”


「あっ♡あっ♡王子、だめっ♡あたま、へんに、なる♡いろは、ばかになっちゃう♡あああ゛~っ♡お目々、ちかちかして♡おほしさま、とんでる♡あっ♡あっ♡王子♡王子♡いろは、こわれちゃうよぉ♡たすけて♡やめて♡おうじ、やだぁ♡


 きらい♡きらい♡王子、だいっきらい♡いろはのこと、レイプしないで♡やだっ♡やめて♡優しい王子に、もどって♡やだよぉ♡やだっ♡やだっ♡やだやだやだやだっ♡やめてっ♡」


 それは、王子にハメ潰されていないいろはが考えた、机上の空論なのです。

 断っておきますが、いろはが嫌がっているのは紛れもなく本心なのです。いろはは臆病であり、遊園地に行っても「万が一があったら嫌だから」とジェットコースターには乗らないタイプ。飛行機も、まあ、我慢しますし――というか、我慢しなければ世の中どうにもならないので、仕方なく耐えますが――本音を言うならば乗りたくないのです。

 犬塚いろはにとって、自分の身の丈を超えた圧倒的快楽に塗り潰されるそれは――喜びよりも「恐怖」が上回ってしまうのです。王子にハメ潰されたいと想って、王子を誘惑して、それが叶って――結果、脅えてしまうというのは、王子にとっては理不尽に他ならないのでしょう。普段の、優しいよわよわ王子ならば、いろはは謝罪をせねばなりませんが――本日の王子は、いろはのことを徹底的にハメ潰してくれる、つよつよ王子なのです。いろはが嫌だと言っても、助けてと言っても、王子は少しもやめてくれないのです。


「んんん~っ♡王子♡王子♡やめてぇ♡いろは、だめになる、からぁ♡こわれちゃう、からぁ♡ねっ、ねっ♡やだよね、王子♡いろはが、こわれるの♡こわれたら♡もう、えっち、できないよ♡王子♡いろは、おかしくなっちゃうよ♡ねっ、ねっ、やめよ?えっちやめよ?もっ……やだぁ~……っ♡」


 今、この家にはいろはと王子の二人きりです。

 パパが大企業に勤めて、海外出張をしていることからもわかるように――犬塚家というのは、結構なお金持ちであるのです。ですので家は広く、大声を出しても近所に届くことはありません。パパもママも不在で、アメリカにいるのです。仮にこれが、強盗に襲われて、助けを求めなければいろはが死んでしまうとしても――いろはは、なすすべがないわけであり――

 だから王子は、喜んでパンパンと腰を叩きつけていくのです。 

 いろはのことを徹底的に陵辱して、調教して、屈服させるための凶悪ピストン。王子の立場からすれば、それは当然のこと。そもそも、この状況を作り出したのはいろはの方。王子をお部屋に招いて、お膝の上に座って、おちんちんをスリスリして散々挑発して――んで、えっちになったら「助けてください」なんて辻褄が合いません。ですので、いろはは心の底から助けを求めると同時に――「まあ、無理だろうな」ともう一人の、冷静ないろはが諦めを抱いているのです。

 そうこうしていると、王子もどうやらお射精が間近なご様子。 

 幾度となく性行為を繰り返しているのです。射精直前に、鼻の穴がぷっくりと広がる癖も、いろはにはお見通しなのです。そのまま、おちんちんの先っちょを子宮に”ぐりぐりぐり~っ♡”と擦りつけて、射精してくれればそれでいいのですが――

 王子は――


「ふぅ♡ふぅ♡王子、イきそう、なの……?いろはの、膣内……っ♡出して、いいよ……っ♡


 ……んん……っ♡やっ、やだ……っ♡王子、王子……っ♡いろは、おこるよ♡おこっちゃうよ♡ゴムえっちはぁ♡んんっ♡しゃーない、けどぉ……っ♡ふぅ♡ふぅ♡ゴム、着けてたらぁ……っ♡中に、出してよぉ……っ♡」


 よりによって、射精寸前で腰を引き抜こうとしてくるのです。


 いろはと王子にとって、妊娠のリスクは当初から食い違いがありました。


 互いに互いのことが大好きであり、将来を真剣に考えているので、高校在学中の妊娠は絶対にあってはいけないもの。なのでなので、いろは的には「危険日生えっちはやめようね♪」で済むものなのですが――目の前にいる王子は、臆病な童貞精神が根底にこびりついているのです。「危険日はゴムをつけても禁止」「安全日もゴムは当然着用」「その上で、射精をするときは外に出す」という条件を提示されれば――

 いろはとて、げきおこにならざるを得ません。

 王子との議論は結局、いろはが涙目になれば絶対に勝てるのです。「危険日ゴムえっちのときは外出し」「安全日ゴムえっちのときは中出し」という条件でどうにか王子に譲歩を迫り、条約は締結されたのですが――


 今日のいろはは、安全日なのです。


 だというのに、ヘタレ王子は事故を装って、おちんちんを引き抜いてゴム付きの外出しをしたいのでしょう。通常であれば、男女が逆のやりとりであるのかもしれませんが――いろはにとって、王子のゴム付きの中出しというのはぜっっっっっっったいに譲れない一線なのです。子宮口にびゅーびゅーと精液がぶちまけられる感触は味わえなくとも――いろはのおまんこの中で、精液をびゅくびゅくと吐き出しながら、快楽に呆けている王子のお顔は――いろはとしては、見逃すわけにはいかないのです。

 なので――


”ぎゅ~~~っ♡”


「だめ♡だめ……っ♡王子……っ♡


 いろはから……逃げないで……っ♡」


 いろはは、短い両足を王子の背中に回して――


”だいしゅきホールド”でしがみついていくのです。


 いろはの大きなおっぱいが、王子の胸板との間で”むにゅっ♡”と形を変えて歪みます。体力が少なくて、細腕で、いろはは「腕力に訴える」ということが絶対に不可能な体質ではあるのですが――そんないろはなりに、全力で、両腕と両足で王子を抱きしめるわけであり――


「王子♡王子♡いろはの、中に出して♡かっこいい王子の♡かっこいい精子♡ねっ♡ねっ♡気持ちいいよ♡いろはの中で、びゅっびゅ~するの気持ちいいよ♡王子、嫌い?いろはのおまんこお肉♡こねこねしながらぁ♡びゅっびゅ~って♡おまんこの中でぇ♡さいっこ~に気持ちいい、びゅっくんするの、嫌い?嫌いだったら♡やめるよ♡王子の、嫌がること、しないよ♡


 でも……っ♡


 王子が、好きなら……っ♡


 いろはの中で……びゅっくんして……っ♡」


 いろはが耳元で、ぽしょぽしょと囁くだけで――

 王子は、もう我慢が出来なくなっちゃうのです。

 いろはのおまんこの一番奥へと、亀頭をぐりぐりぐり~っ♡と押しつけてくるのです。先ほどまでは、偶然の事故を装って、避妊具を装着した上で外出しする気だったのに――「だってだってぇ、いろはがだいしゅきホールドするから~♡」と王子は言い訳をしちゃうのです。か細くてよわよわないろはの、本気の拘束が、果たしてどの程度の邪魔になるのでしょうか。王子の腕力で、撥ね除けられないはずもないのです。それなのに――全部ぜ~んぶ、女の子のせいにしちゃって、最高に気持ちいい中出しびゅっくんをする気満々の王子の姿に――


”びぐびぐびぐ~~~っ♡♡♡”


 いろはも、限界を迎えちゃうのです。

 浅くて軽い絶頂は、おまんこお肉をズンズンと突かれる度に感じていましたが――お腹の中からゾワゾワがこみ上げてきて、全身を支配して、いろはのことをおかしくしちゃう深い絶頂に――いろははもう、抗うことが出来ません。ああ、ああ、この”深いやつ”を味わってしまうと、いろははもう、抜け殻になってしまうのです。身体中が王子に支配された快楽の喜びに打ち震えて、十分ほどの休憩を経なければ、いろはは役立たずとなってしまうので、必死に我慢をしていたのですが――

 そのダムが、とうとう決壊してしまったのです。

 王子の首に両腕を、王子の背中に両足を――絡め合わせながらのだいしゅきホールドであり、王子はいろはの身体を”ぎゅ~っ♡”と力強く抱きしめてきます。少し怖さすら感じさせるほどの、射精を間近に控えた雄の凶暴な性欲に――いろはは、ニヘニヘと、思わず笑みをこぼしてしまいます。王子の亀頭がぷくぅと膨らみ、いろはの子宮に先っちょをグリグリ擦りつけて――やがて、”うお……っ”と低音の、男らしく、それだけでいろはが濡れちゃう咆哮を響かせて――王子は――


”びゅるるるるる~~っ♡びゅるるるるっ♡どびゅどびゅ♡びゅるびゅる♡びゅるるる~っ♡”


”びゅ~っ♡びゅくびゅくっ♡びゅるるる~っ♡びゅ~っ♡びゅくんっ♡どびゅ♡びゅるるっ♡”


”びゅ~……っ♡びゅくん……っ♡びゅるるる……っ♡ど……っぴゅんっ♡びゅるるっ♡”


”…………っ♡♡♡”


「んぉ゛……っ♡ふぅ……♡ふぐ……っ♡ん、きゅ~……っ♡」


 いろはのおまんこの中に――

 たっぷりと、どぴゅどぴゅと、精液を注ぎ込んでくるのです。 

 勿論、避妊具は装着しております。いろはと王子は基本的に、日本の避妊具メーカーのレベルの高さを強く信頼しています。ラブホテルで使われるような、業務用の安物の避妊具を箱買いしている王子。量よりも質を追い求めるには、いろは達は貧乏で――そして、何よりも若すぎるのです。圧倒的な量で、質を保管するプレイスタイルに到達するのは必然なこと。分厚くて頑丈なコンドームは、なんなら、0.01ミリの高いやつよりも避妊性に長けていそうだなと思うのですが――


「王子……っ♡王子……っ♡


 ちゅー……して……っ♡」


”ぶっちゅ~っ♡れろれろれろ♡むっちゅ~っ♡はむはむっ♡ちゅっ♡ちゅぱ……っ♡”


 射精後の余韻に浸りながら、王子とベロチューをして、脳味噌までかき混ぜられているお馬鹿ないろはに――

 少なくとも、そんなことを考えていられる余裕はまるでないのです。

 王子もそれは、同じ様子。避妊具におちんぽを覆われて、王子が吐き出した精液は、ほんの一マイクロリットルもいろはの子宮に届くことはないのに――”ぐりぐり~っ♡ぐちゅぐちゅ~っ♡”と、いろはのおまんこに精液を馴染ませるように、腰を最奥にグリグリとしてくるのです。いろはの子宮は降りきって、王子の半勃起のふにゃふにゃおちんぽに押し上げられて――鈍い快楽に全身を支配されていきます。やがて、王子がおちんぽを引き抜いたところで――ようやく二人とも、それが、ゴムありセックスだったことに気が付くほど。ゴムの先端に、王子の白濁精液がたっぷりと詰まっているので――だから、後は王子の大好きな、ゴム内精液ごっくん&お掃除ラブラブフェラをしてあげてから、お風呂へと向かおうと、賢いいろはは頭の中でプランマップを更新するのでした。


Comments

谷澤晴夫

わんこ系幼馴染との甘々エッチ最高でした。隠れてコンドーム3枚所持の所も良かったです。

wws2jsh7

ありがとうございます!女の子側がゴムを用意してるシチュ、いいよね

カツ

わんこ系幼なじみに王子呼び。めちゃくちゃ優越感がたまらない。

並カルビとセンマイ

普段優しい彼氏を挑発してケダモノにしちゃう彼女好き 小柄ヒロインならではの膝上に座ってお尻に硬いのが当たるシチュも良かったです

wws2jsh7

ありがとうございます!呼び方がバカップルなのいいよね

wws2jsh7

ありがとうございます!ちんちん硬くなってるのを知ってお尻ぐりぐりするの好き

r_you

某音声作品の子(のそっくりさん)ですかね 気弱なわんこ系なのにこっそり計算高くスケベな一面もあるというなかなかいないタイプのキャラだったのでまた見ることができて嬉しいです

wws2jsh7

こういう気弱わんこヒロインがせめせめなのいっぱいほしい