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”あんあんっ♡んあっ♡んんんん~っ♡はっ♡はっ♡んきゅ……っ♡”


”がちゃ”

 

「ねえ、明日の朝食バイキングの時間だけど……あっ


 ……ごめんね、気が利かなくて


 そっか、男の子だもんね……


 そういうことも、するよね?」


”ああ、終わったな”と思ったのは――


 あなたが肉棒をシゴいている姿を、見られたからだ。


 周囲の男達がどれほど、彼女に邪な視線を向けていても――あなただけは、それをしてはならないと理解していた。男達の身勝手な性欲に翻弄される立場にある、彼女の隣にいていいのは――性欲の存在しない、無害で、全くのとげがない男でなくてはならないのだ。少なくともあなたは、彼女の前では性欲を必死に隠していたし――だからこそ「ねえ?もしEDなら、良い病院を紹介するよ?」と彼女に聞かれるほどには信頼関係を築けていたのだが――


 ちんぽを丸出しにして、それをシコっている姿を見られれば――


 築き上げた信頼というのは、一瞬にして崩れ落ちるのだ。


 彼女が平然としているのは、「その状況でも平気なほど、男の子の性欲を把握しているから」ではないだろう。「ああ、もうこいつは――ダメだ」とあなたを見限ったが故に、冷めた視線を送って、冷静な態度を取っているに違いない。彼女は「ねえ……少し、待ってて?」と小さく告げて、部屋を立ち去っていき――残されたのはあなた一人だ。

 死刑執行を待つ、死刑囚のような気持ちであり――ああ、どうにか彼女が戻ってくるまでに首を吊れば、この罪は雪げるのではないかと考えながら――

 どうしてこうなったのかを、考えていた。



――――



 たまたま泊まったビジネスホテルが、VOD無料開放キャンペーンをしていなければ話は違った。

 あなたには、立場がある。彼女の付き人であり、マネージャーであり、SPである人間としては――、万が一にもスキャンダルに巻き込まれてはならないのだ。自由恋愛や、個室ビデオ入店や、最悪、風俗へ行く程度ならば許されても――

 あなたが罪を犯せば、それは、あなたの大切な「姫垣胡桃」に風評被害が飛ぶように出来ているのだ。

 今をときめくトップモデルの姫垣胡桃は、身長177センチ、股下96センチの超絶美少女だ。切れ長な瞳に、すらっとした体躯は彼女の生まれつきのものであり――肌もまた、ファンデーションの一つも必要なく、透き通るような美白を誇っているのだ。

”胡桃王子”と女性ファンが呼んでいる響きに――姫垣胡桃は、一歩も引けを取ることはない。海外からどれだけ仕事をオファーされても「今は学業の方が大事だから」という理由で断っている。モデル活動にすら興味が薄いそれもまた――彼女達のようなファンの琴線に触れるものであるのだ。

 先月などは、「NY以外では絶対に活動しない」「私の腕が欲しければ、お前らがアメリカに来い」と常日頃から主張していた世界的なファッションデザイナーが、姫垣胡桃の為だけに信念を曲げて、わざわざ十数時間のフライトを経て、極東の島国に降り立ったほどであり――

 あなたは、そんな彼女と行動を共にしているのだ。

 人間関係が希薄な彼女の、幼馴染であった――という、ただそれだけの話。

 高校時代にモデル事務所にスカウトされたはいいものの「契約書を読むのが面倒くさい」「知らない人と話すのは苦手」と彼女は嫌がっており――あなたもまた、学生特有の無根拠の自信に満ちあふれていたのだ。「彼女のマネージャーのような存在になれば、キラキラした輝かしい世界に触れられるに違いない!」と思い、幼馴染の胡桃の頼みを二つ返事で請け負ったのだが――


 それは、あなたにとっては窮屈な日々の始まりであった。


 事務所から本当のマネージャーは、三人、胡桃のために派遣されている。あなたの立場としては胡桃の”付き人”や”取り巻き”のようなもの。彼女の親友であるあなたに、ホテルを用意したり、新幹線のグリーン車のチケットを与えるだけで――出不精で、コミュ障で、ぼーっとしていることの多い姫垣胡桃が言うことを聞いてくれるようになるのだ。彼らにとって、アルバイト一人で撮影を潤滑にこなせるのならば、それに越したことはなく――

 一方であなたは、姫垣胡桃という超人気トップモデルの――若者のカリスマの――すぐ隣にいることを、常に余儀なくされているのだ。

 胡桃のマネージャーが、やれ未成年飲酒をしただの、やれパパ活アプリでJKを食っただの語られてしまえば、それは胡桃本人への大きな被害になる。世間は、完璧超人の姫垣胡桃を賞賛して、褒め称えている。フランスの新聞社は「世界に影響を与えている100人」の記事で、日本人から唯一姫垣胡桃を選んだほど。彼女が評判を高めて、知名度を得て、人気が出れば出るほど――その落差は、激しくなる。高ければ高い位置の方が、落ちたときに確実に死ねるように出来ているのだ。

 だが、あなた自身はどこにでもいる大学生だ。

 犯罪を犯したいと思うことはないが、品行方正と呼ぶには普通すぎる存在。深夜に人通りがなく、200メートル先まで見通せる交差点が赤信号であれば――「まあ、いいか」と思いながら渡る程度には、全く普通の存在であるのだ。


 性欲処理に困るのも、それは当然のことだ。


 普通の金欠大学生が、普通にAVを違法ダウンロードするというそれを――あなたには行うことが出来ないのだ。それどころか、AVを購入していることすらバレたくない身。正当な手段でAVを購入したりレンタルしていても――先ほどの言説とは真逆になるが――あなたは、責められる立場にあるのだ。姫垣胡桃というトップモデルは、その大多数が女性ファンで占められている。彼女達には法律は必要ない。「あたし達、胡桃王子のファンが気にくわないから」が世界の全てであり――実際、それで幾たびも炎上問題を引き起こしているわけで――


「胡桃様のマネージャーが、陵辱物AVを借りている」というそれは――


 あなたが、いつどこでファンに刺されてもおかしくない代物であるのだ。

 

 自慰行為ですら、トイレの中でこそこそと、目を瞑りながら、まるで作業のように済ませる他にない屈辱。事務所に大量に届けられる姫垣胡桃のプレゼントに、盗聴器が仕込まれていない日は、誇張抜きで一日足りとも存在していないのだ。「油断しているマネージャーを狙えば、情報を得られるのではないか」という発想で、あなたに盗聴器を仕掛ける人間もいる以上は――最早あなたは、自室でゆったりと、自慰行為に耽る権利すら奪われてしまったのだ。

 射精の権利を奪われるというそれは、男の子にとっての最大の苦痛とも言える。

 隣には姫垣胡桃という、最上級の美少女がいるのだ。羞恥心が薄い彼女は、あなたに簡単に水着姿や下着姿を見せつけてくるが――あなたは、それに手を伸ばすことは絶対に許されないのだ。生殺しのような日々を過ごしている中で――


 VODの無料キャンペーンが、やっていたら――


 どうなるかは、わからないはずもないのだ。


 宿泊場所を誤魔化すために、三人のマネージャーは偽装工作としてそれぞれ、別の高級ホテルに宿泊している。先ほどSNSで検索したら、案の定ファンの彼らはそのホテルの前で出待ちをしているようだが――実際には、そこには彼女はいない。

 街中にある格安ビジネスホテルに、あなたと姫垣胡桃は泊まっているのだ。

 とある週刊誌が、胡桃を狙っているという情報が入り――それが過ぎ去るまでの暫定的な作戦だが、今は上手く行っているらしい。ビジネスホテルの中で彼女とすれ違ったときに「今の子、姫垣胡桃に似ているな」と思っても――「いや、本人じゃない?」と思う身の程知らずはいないのだ。木を隠すなら森の中であり――そのビジネスホテルは、男性出張客を惹き付ける為にVODを無料開放しており――

 

 だから――


 部屋の扉も、当然、オートロックなんかではなかったのだ。


 警戒しなければいけない胡桃と違って、あなたの部屋に暴漢が訪れることは考えられない。それに、人嫌いなくせに寂しがり屋な姫垣胡桃は、就寝直前まであなたの部屋に入り浸って、ゴロゴロとするのを好むのだ。ベッドの上で寝転がった、彼女の匂いが混ざったシーツで眠るのは、常に寝不足を引き起こすものだが――閑話休題。

 とにかく――


 彼女は、変装して隠れている癖に、明日の朝食バイキングに行く気が満々であり――


 だからあなたと時間を合わせるために、確認に来たわけであり――


 鍵を閉め忘れたあなたは、無料エロ動画でシコっている姿を見られてしまったわけだ。


 全ての罪から逃れるために、自死を選ぶにしても――先ほどの口ぶりからして、胡桃はすぐに戻ってくるに違いない。「許してもらうために死のうとした」というそれは、結末に至ればともかく――過程で見つかってしまえば「未遂に終わったけど、俺は自死を選ぶほどに反省しているのだから、許さなければいけないよね?」という選択肢を相手に強要することになるのだ。だから、死ぬに死ねない以上は、帰ってきた彼女に土下座でひたすら謝罪する他になかったのだが――


 胡桃は、まるで帰ってこないのだ。


 衝動的な怒りが、六秒を経た後には鎮まるように――あなたもまた、冷静さを取り戻してしまう。テレビを民放に合わせると、翌日、この街で行われる大きいファッションショーをニュース番組が報じている。地方都市に姫垣胡桃が来るというのは、彼らにとって、夕方のニュースで大々的に報じる価値があるものなのだろう。会場は全席指定だが、グッズ販売の為に――既に、夕方の時間から徹夜覚悟で行列に並んでいる人々もいると、ニュース番組は報じており――

 そこでようやく――


”こん、こん”とノックの音が響くのだ。


 いつもはノックなんてしないくせに、先ほど、「情事の真っ只中に足を踏み込んでしまったから」と彼女なりの罪悪感でも持っているのだろうか。今のあなたは、ひたすらに頭を下げて、彼女の赦しを請う他になく――だから意を決して、彼女を呼び込むのだが――


”がちゃ……っ”


「……どう、かな?


 制服、似合ってるかな?」


 そこに立っているのは――


 制服姿の、姫垣胡桃だ。


 あなたと彼女は幼馴染であり、本来ならばそれは、見飽きるほどに眺めた光景だ。

”世界規模の超トップモデル”という肩書きがなくても、彼女が放っているオーラはまるで別格であったのだ。他県から、わざわざ胡桃に告白をするためだけに、男子が遠征にやってくるほどの極上の美少女であったのだが――

 彼女は今、女子大生であるのだ。

 その上で、今着用しているのは白のセーラー服。

 あなたと彼女が通っていた高校は、女子はブレザーを着用していた。JKの制服というのは本来「失われたあの頃の青春を取り戻すため」という、懐古本能による興奮であるわけで――然らば、ルールとしては、セーラー服姿の姫垣胡桃に興奮する道理もないのだが――


「うん?


 ……そうだよ?さっき、お店があったから


 お店の中ごちゃごちゃして、ちょっと迷っちゃった……いつもは、キミが手を引いてくれたから良かったけど……一人だったし……


 ジロジロ見られたから、もしかしたらバレてるかもだけど……


 でも、買い物しただけだから、大丈夫かなって」


 彼女の制服は――


 ぺらっぺらな”コスプレ衣装”であるのだ。


 健全な男の子として、興味を持たないはずもないそれは――、縫製が適当で、布地も薄く、姫垣胡桃という超人気トップモデルが着用しても”安っぽさ”を隠しきれないものだ。

 高校三年間着続けるために、しっかりとした生地で作られた本物の制服とは違い――

 それは、たった数日――いや、数時間保てば十分な存在だ。

 彼女が購入したのは、コスプレの中でも最低ランクの、千円台の衣装に違いない。普通の身体の、普通の女が着るように作られているそれは――、身長177センチで、股下96センチの、規格外に脚の長い胡桃が着るようには出来ていないのだ。スカートもどきのぺらっぺらな布を折り詰める必要もなく、太腿が露わになったハレンチな格好であり――


「……わぁ


 興奮、してるんだ?私の格好で……」


”ぎし……っ”


 彼女は――


 そのまま、あなたの隣に腰掛けてくるのだ。

 

 幼馴染である姫垣胡桃を、最初に性的に見たのはいつだっただろうか。

 幼少期から容姿は麗しくても、人間関係の構築に難を抱えているのが胡桃という少女であるのだ。あなたも、幼馴染であるから彼女の取扱方法に慣れていたというだけ。胡桃と親しくなっても、交際関係になることがないのは――そうした、成り行きだと思っていたのだが――


「薄々、気が付いてはいたんだよ?


 あ……キミ、私のせいでえっちなこと出来ないんだなって


 キミに彼女が出来ないの、私のせいだよね?


 私の面倒ばっかり見て……ん?


 ……ううん、それは違う


 ……キミはとっても素敵な人間だよ?


 だから、『キミの魅力がないから彼女が出来ない』は絶対に違うから……


 それでも、少し……ううん、かなり、かな?


 キミのことをED……インポテンツ、勃起障害だと思っていたみたい


 可愛くて、魅力的で、おっぱいの大きい女子が好きなのは見ていたらわかるから。だから、キミがおちんちん硬くならないから、自慰行為も出来なくて、性欲がない人だと思っていたんだけど……


 今日ので、確信したんだよ?


 私が隣にいるからキミに彼女が出来ないんだって……」


 姫垣胡桃は――

 あなたを上目遣いで見つめて、囁いてくる。

 177センチの長身は、あなたを上回っているものだが――彼女は、あまりにも脚が長すぎるのだ。座高は当然低くなり、そうなれば、あなたを上目遣いで見つめる距離感になるのだ。

 胸元の膨らみは、そう大したものではない。

 75センチのBカップは、小さく、しかし膨らみがあるのがわかる程度だ。肉棒をギンギンに滾らせて、性欲のままに腰を振るほどのものではないが――

 しかし、密着して触れ合う距離にあれば、話は別だ。

 下半身には大きく豊満な媚肉が、たっぷりと詰まっている。ウエストは53センチと、まるでカートゥーンのように細くくびれているくせに――ずっしりと大きな、86センチの安産型の臀部がスカートの布地を押し上げているのだ。「胡桃様の唯一の欠点は、男達にエロい目で見られる大きなお尻だ」と主張する過激な女性ファンも多いものだが――

 あなたは目の前の美少女に、思わず、生唾を飲み込んでしまうのだ。


「ねえ?キミが自慰行為も満足に出来ないのは、私が原因で……


 おちんちんって、射精できないと辛いんだよね?ネットで見たよ?


 ……私は、キミに凄く感謝しているから


 コミュ障だし、喋るの苦手だし、難しいことも考えたくないから……キミがいなければ、私はどこかで野垂れ死んでいた……とは言わないよ?顔と身体は良いから、まあ、どっかの風俗で働くか……お金持ちのお偉いさんの愛人になっていたんだろうけど……


 私がモデルをやって、お金もらって、自由に生きていけるのは……キミのおかげだから……


 今の私はね、凄く呼吸がしやすいんだよ?


 仕事は多忙だけど……でも、何もなかったあの頃よりはずっとマシ……私が、人とずれている部分も……子供の頃、他人の感情を理解できなくて苦しんでいたそれも……モデルになってからは、人と違うことが長所になって、褒められて……


 キミのおかげで、今の私があるんだから……


 キミの性欲くらい……私に、責任を取らせてほしい」


 彼女は――


 あなたの股間を、優しく撫でてくるのだ。


 最初は抵抗をしようと、試みていたのだ。

 姫垣胡桃の価値観が、矮小な一般人のあなたに理解が出来ないのは知っている。彼女の中でのみ正当化される理屈こそが正義であり――あなたは従順な生け贄として、彼女に従う以外の選択肢はなかったのだが――

 それでも、これが姫垣胡桃の”暴走”であると知っているのだ。

 もしも仮に、あなたが彼女と関係性を結ぶ日が来たとしても――それはあなたが高級ホテルのレストランで、夜景をバックに、正式なプロポーズをして了承を得た後に――であるのだ。彼女の暴走によって、あなたが童貞を捨てることがあってはならないと理解しているのだが――


”さわ……っ♡”


 と、彼女があなたの股間越しの肉棒を撫でただけで――


”~~~~っ♡♡♡”


「わぁ


 ……身体が跳ねたね……痛かった?」


 あなたは――

 姫垣胡桃の魅力の虜にされてしまうのだ。

 幼馴染としての理性が、どうにかこの場を打開することを求めるのだが――雄としての本能は、胡桃に身を任せて、彼女にリードしてもらうことを求めてしまうのだ。


”さわさわ……っ♡なでなで……っ♡しゅりしゅり♡かりかり♡くにくに……っ♡”


「こんな感じ?気持ちいい?


 ……うんっ、その顔……気持ちいいんだね、よかった……っ♡


 キミも知っての通り……私、そういう知識はほとんどないけど……っ♡


 キミを満足させたいという欲望は、とても強いから……っ♡


 キミの好きなように……私に仕込んで欲しいな……♡


 私は……全力で、キミのために頑張るから……っ♡」


 姫垣胡桃は、あなたの耳元で囁いてくる。

 股間を撫で回す繊細な手付きに、あなたは身体を激しくはずませるばかりだ。

 先ほど、AVを鑑賞しながら自慰行為に耽っていた身体はすっかりと火照り――ネイルの施された胡桃の指先によって、あなたは簡単に弄ばれてしまう。胡桃は最初、不安そうにあなたを上目遣いで見つめていたが――、人の気持ちを解せない胡桃でも、幼馴染として長く接した分だけ、あなたの感情はわかるようであり――


「好きなんだ……?こうやって、おちんちんカリカリされるの……?


 うんっ♡キミが気持ちいいなら、嬉しいな……っ♡……ああ、でも……下着の中で吐き出したら、汚れてしまうね……


 ズボンとパンツ、脱ごうか?」


 あなたの耳元で――

”ぽそぽそょ……っ♡”と、囁いてくるのだ。

 姫垣胡桃が着用したというだけで、日本の赤字無名アパレルブランドが、一夜で大黒字になるのだ。姫垣胡桃のカリスマ性が、今、あなたの鼓膜にだけ注ぎ込まれている状況で――命令を無視できるはずもない。

 理性をどれだけ総動員させても、本能に勝てるはずはなく――


”かちゃかちゃ……っ”とあなたは、ズボンと下着を同時に脱ぎ捨てるのだ。


「わぁ……


 ……大きいね、おちんちん


 うん、見たことはないね、他の男の子のは……だから、比較対象はないけれど……うん……


 これがお腹の中に入ると思うと……


 やっぱり、大きいよ、キミのおちんちん♡」


 あなたの勃起した肉棒に――

 姫垣胡桃は、平然と囁いてくるのだ。

 股間から隆起した逸物は、同年代の男性と比較してもかなり大きめなものであり――それは、あなた自身のコンプレックスにもなってしまう代物だ。少なくとも初体験は、清い交際を三ヶ月経た後の、純情な処女の恋人ではなく――経験豊富で、大きな逸物でも簡単に咥え込めるヤリマンの女であると未来が確定してしまっているのだ。まかり間違っても――性欲が薄く、生命力の希薄な、細身スレンダーな姫垣胡桃には挿入できないような巨根が、股間から突き出でていて――


「……んっ♡


 あっついね……キミの、おちんちん……♡


 硬くて、熱くて……火傷しちゃいそうだ……っ♡


 これが、おちんちんなんだね……っ♡興奮してる?私の身体で?……そっか♡それなら、よかった……っ♡私も、まあ一応、人並みに女の子だから……っ♡自分の身体が、好きな人を興奮させられるならね?それはとても喜ばしいことなんだよ?


 ……ところで、キミ?


 お手手で射精して、満足かな?」


 姫垣胡桃の上目遣いに――

 勝利できる男は、きっと、一人も存在しないのだ。


「ん?


 キミがさっき見ていたAVが……制服を着ていたから……かな?


 うちの学校、ブレザーだったからね。キミはセーラー服が好きで、その欲望を発散させられず苦悩していたんだと思ったら……私が処理をしてあげるべきだと思ってね


 私が家から近い高校を選んで……キミに付いてきてもらったから……


 だから、セーラー服フェチに苦悩していたんだろう?


 ……あれ?違った?


 ……でも


 どうあれ……セーラー服が好きなのは、間違いないよね?」


 胡桃はあなたの顎を撫でながら――

 今度は、あなたよりも高い位置で囁いてくる。

 彼女は基本的に、衣装への拘りを持たない。

 ファッションショーでお人形さん扱いされても平気なのは、美への造詣が深いからではなく――むしろ正反対で「どうでもいい」と思っているからだ。着ぐるみを着ながらふりふりと踊るのは平気なくせに、無意味に露出度の高い衣装は着用を拒む気まぐれな性質であり――しかし、彼女が美しすぎるが故に誰も文句を言うことが出来ないお姫様が――


「……脚で、してあげようか?


 キミの大好きな……脚で……っ♡」


 今は――


 女王様となって、あなたに覆い被さってくるのだ。


”さわ……っ♡なでなで……っ♡しゅり……っ♡”


”~~~~!?”


「あ……っ♡抵抗しないで……っ♡頑張ってはみるけど……何分、はじめてのことだから……っ♡


 キミを傷つけたくはないから……抵抗しないで……っ♡」


 姫垣胡桃は、あなたに覆い被さりながら――

 器用に、その両足であなたの肉棒をシゴいてくるのだ。

 まだ幼かった頃に、彼女がお行儀悪く、足下に落ちているティッシュのゴミを足指で摘まんで捨てたことがあり――

 思えばその瞬間から、あなたは彼女の下半身に釘付けであったのかもしれない。

「後々、世界規模の超トップモデルになる」という未来を知っていれば当然の話であっても――あの頃のあなたは「幼馴染が、黒タイツを履いているだけでドキドキするなんて自分はおかしい」と本気で苦悩していたのだ。姫垣胡桃の上半身は、バスト75センチのBカップと小さめの胸元。ウエストが信じられないほどくびれているので、服を着れば胸元の膨らみがアピールされるが――飽くまでその程度だ。「めちゃくちゃ美少女過ぎるお顔の、清楚性を際立たせるもの」でしかないのだが――

 下半身の、86センチの安産型のヒップというのは、グラビアアイドルやAV女優と比較しても十分に戦えるものだ。

 姫垣胡桃というのは未成熟な身体で、まだ子作りをしてはならない存在――という意味ではなく「ただ、胸が小さいという個性を持っただけの、赤ちゃんが産める肢体」であると実感させられるのだ。177センチの長身は、あなたよりも大きい背丈ではあるが――「いやでもまあ、177ある女に見下される分には仕方ないよな」と、コンプレックスすら抱かせてくれないものであり――

 はっきり言って――


「……んっ♡


 なんか、ヌルヌルしてる……?」


 あなたは、姫垣胡桃を「繁殖行為」の対象として見なしているのだ。

 彼女の大きな尻を揉みしだいて――細くくびれたウエストを鷲掴みにして――小さめだが、しっかりと存在感のある乳房を舐めしゃぶりながら腰を振って種付けしたいという欲望を――胡桃は、脚コキをしながら肯定してくれるのだ。

 彼女の硬い脚が、あなたの肉棒をシゴいてくるそれは本来、快楽としては薄いのだろう。

 性経験がない(と思う)彼女のことだ。お手手を使ったところで、乱暴にギュ~ッと握りしめながら、ガシガシとシゴいてきて、あなたはそれに痛みを訴えるに違いない。神様が彼女の容姿を設定した際に、内面までは調整し忘れた――ような存在であり、それが彼女を呪いのように苦しめていたのだが――

 脚コキというのは、元々、得意な人間の方が少ないのだろう。 

 彼女も「お手手でちんちんシゴいたら気持ちいい」程度の性知識はあるのだろうが――彼女にとっての脚コキは、先ほど画面越しに見たAVの、数秒間だけが頼りなものであるのだ。だからこそ”おっかなびっくり”で、あなたの肉棒を弱めに挟んで、優しくシゴきあげてくる。

 だが――

 そこにいるのは、超人気モデルの姫垣胡桃なのだ。


「ん……っ♡ビクビクしてる……のは、痛いから?気持ちいいから?……もう一度言うけど、私は何も知らないから……♡キミが教えてくれなかったら、いつか、とんでもないミスを犯すかもしれないよ?


 キミはそれでいいかもしれないけれど……私は、この先の人生で、キミの生殖器を傷つけたというトラウマから逃れられなくなってしまうかもしれないんだ。キミは、私を罪人にしてもいいのかな?それとも……そうやって、消えないトラウマを植え付けて、私を支配したいのかな?


 ……うんっ♡こうやって挟み込めばいいんだね?


 ……安心していいよ♡足の裏は硬いけれど、尖っている訳ではないから。キミのおちんちんが潰れない程度の力強さがわかれば、後はこっちのものだから♡」


 胡桃はあなたに覆い被さって、脚コキをしてくる。

 彼女の髪が、まるでカーテンのようにあなたの顔を覆ってくる。

 視界を埋め尽くすのは、姫垣胡桃の純度100%の美少女顔。街中を歩けばスカウトが放っておかない、極上の美少女顔であり――普段、講義中などは気が抜けてぼうっとしているときも多いのだが――

 スイッチが入っていれば、その真剣なまなざしに、男を虜にする美貌に、勝てるはずもないのだ。


「……出そう、なの?


 知ってるよ、射精ってやつでしょ?……うん、保健の授業は受けてたから……精巣で作られた精子が、尿道を通って、亀頭から吐き出されるやつでしょ?


 ……うんっ、いいよ?出していいよ♡


 ゴム?……ええと、確か、私の記憶だと……脚に精子をかけても、孕むことはなかったと思うんだけど……精子って皮膚から吸収され――ああ、なるほど。私の脚に精子がかかるの……キミは、良くないことだと思ったんだ……?


 そうだね……っ♡明日のファッションショー、私が目玉だね……っ♡


 この長い脚が武器で……っ♡大勢の男の子を虜にしちゃって……っ♡地方の美術館だけど、私の脚を石膏で象って、それを展示したいって話もあったんだよ?


 その脚に……


 精子をかけることに、キミは脅えているんだね?


 ううん、いいよ♡キミの精子、私の脚にかけてほしいな♡キミのおちんちんが、したくてたまらないこと……っ♡男の子として、最大の満足をしてくれること……っ♡それが、今の私の望みなんだから♡


 さあ、出してくれ♡びゅるびゅる~って、激しい勢いで出るんだろ?噴水のように、爆発のように……っ♡んっ♡出して♡我慢するな♡幼馴染なんだから、キミの我慢してる顔、知ってるんだよ?ほら♡出せ♡精子出せ♡私の脚に♡キミの、精子……っ♡出せ……んんん……っ♡」


 胡桃の脚コキが激しさを増していき、あなたも我慢の限界だ。 

 商品価値としては、あなたが人生を数回繰り返しても、到底手が届かないのが――姫垣胡桃の生足であるのだ。彼女の両足には、十億円近い保険金がかかっている。両足を事故で失うことがあれば満額支払われて――火傷や手術などで、消えない傷跡が残るだけでも一億円は支払われるのだ。

 勿論、それは彼女への支払いではなく、事務所への支払いだ。悪者ならば「なるほど、じゃあ姫垣胡桃の脚を、事故を装って切断すれば十億円が手に入る!」と思うのかも知れないが――現実はもっと簡単な話であり――

 彼女の生足は、百億円を稼ぐ価値がある存在なのだ。

 その生足に今、あなたは、ザーメンをぶちまけようとしているのだ。姫垣胡桃に押し倒されているからというのは、情状酌量の余地としては弱いだろう。歯を食いしばり、肛門に力を込めて、必死に我慢していたのだが――

 姫垣胡桃から「出せ……っ♡」と命令をされて、逆らえるはずもなく――


”びゅるるるるる~っ♡びゅるるるっ♡びゅるびゅる♡びゅるる♡びゅ~っ♡”


 あなたは――

 姫垣胡桃の生足に、精液をぶちまけていくのだ。

”噴水や爆発のように”という彼女の表現は、本来は不適切。エロ漫画の住人であれば話は別だが、あなたは普通の男の子であり、長い禁欲を経たところで射精の勢いには限界があるのだが――

 それが、姫垣胡桃という極上の雌であれば話は別だ。

 彼女達の容姿が麗しく、肢体が優れていて、大勢の雄を前屈みにしてまうのは――即ち、古来より続く人間の”繁殖活動”のためだ。後世に優秀な遺伝子を残すために、人間という猿の遺伝子は容姿を磨くことにした。クジャクが大きく羽根を広げるように、たんぽぽの綿毛が遠くまで飛ぶように――姫垣胡桃という存在は、生存戦略の為に最上級の容姿を手に入れたのだ。 

 世界中の全ての雄から、彼女は子種を得ることが出来るだろう。既婚者の愛妻家であっても、姫垣胡桃に誘惑されて「一晩だけでいいから……抱いて欲しい……っ♡」とおねだりをされれば、それに抗がう術を持たないわけであり――

 

 あなたは――


 姫垣胡桃のフェロモンを、全身で吸収しているのだ。


 彼女の細い身体に覆い被さられて、髪で視界を覆われて、密着して抱きしめられながら脚で肉棒をシゴかれれば――あなたの限界は、いとも容易く超越されてしまう。鈴口から吐き出される精液は、勢いが強く、彼女の膝裏までを汚していくのだ。 

 普段は、ティッシュで包んで処分をする他になく――自らの股間から吐き出されたのにも関わらず、手に付けば「うっわ、きったね」と思うのが精液であるのだ。それが、胡桃の生足にべっとりと絡みついていく。綺麗に拭き取っても、お風呂で洗っても、その”事実”が消えることはない。胡桃に幻滅されて、彼女がこの場を去り、あなたとの縁を絶ちきったとしても――いずれ、世界に飛び立っていく彼女を画面越しに眺めたとき、「ああ、俺はあの脚にザーメンをぶちまけたんだよな」と興奮して、前屈みになってしまうのだ。

 あなたの頭の中は――

 すっかりと、ぐちゃぐちゃになっている。

 身体が細く、故に筋力も殆どない彼女。女友達とのノリで腕相撲対決をするとなっても「辱めを受けるだけだから、絶対にやりたくない」と空気を壊してまで拒むほどには、貧弱な存在であるのだ。それが――今はあなたを押し倒して、彼女があなたを”レイプしている”という状況。何もかもがひっくり返った世界で、正しいものが見つからず――


「なるほど……


 やっぱり、射精したら小さくなるんだね?」


 胡桃だけは呑気に、あなたの肉棒を撫でながら呟くのだ。

 彼女は腰を浮かせて――

 まるで、和式トイレで用を足すようなヤンキー座りのポーズを見せてくる。

 ペラッペラな布地のミニスカートであり、下着は丸見えになってしまう。彼女の秘部を覆っているショーツは、海外のブランド品。スポンサー契約を結んでいるので、「ただで下着がもらえる」と彼女は喜んでいたのだが――付き人であるあなたは、それの値段を知っている。

 本来の人生を歩んでいたはずのあなたが、普通に大学を卒業して、普通に働いて、普通に得られる初任給――で、一枚買えるかどうかの超高級品であり――ああ――

 1000円台のコスセク用JK制服と、その下着のコントラストに、あなたの脳味噌はぐらんぐらんと揺れてしまう。


「キミのおちんちん、大きすぎるから入らないと思ったんだけど……射精をしたら小さくなると、何かで聞いたことがあったんだ


 だから、射精させたら丁度いいサイズになるかと思ったんだけど……


 うん、私の計画は成功したようだ……


 ……入れるね?」


 胡桃は、半勃起の肉棒を”ぐいっ♡”と乱暴に掴んでくる。

 自らの膣口に触れさせるが、あなたの肉棒は大きさと同時に”硬度”も失っているのだ。窮屈でギチギチな処女膣をかき分けるには、あまりにも頼りないのだが――

 姫垣胡桃に、そんなことを考えられるほどの経験はないのだ。

 彼女は、強引にあなたの肉棒を膣に挿入して――


”にゅ……っるんっ♡”


「……あっ♡


 入っちゃったね?」


 いとも容易く――

 あなたの肉棒を、挿入するのだ。


「うん?……そうだね、初めてじゃないよ?


 処女膜はないから……だから、簡単に入れられると思ったんだけど……


 想像以上に……簡単だったね?


 あれかな、私の身体……すっごく興奮してるのかな?それともお尻が大きい人は、入れやすいとかあるのかな?


 ……ん?


 どうしたの、キミ?」


 胡桃が容易く呟いた言葉に――


 あなたの脳細胞は、一瞬で破壊されていく。


 彼女と幼馴染である関係上、互いの恋愛経験についてはある程度察せられる身であった。あなたが今まで、彼女の一人も出来たことがないのを、胡桃は既に知っているのだろう。それと同様に――あなたもまた、胡桃に彼氏が出来たことはないと思っていたのだが――

 あなたの知らないところで――


「……?


 処女じゃない、けど?」


 姫垣胡桃に彼氏がいたというのは、吐き気を催すものであった。

 自分が処女厨であるとは思っておらず「そりゃまあヤリマンは嫌だけど、普通に経験がある分には別にいいんじゃないの?」と思っていた、ごく普通の存在であるのだ。それなのに――今のあなたは、動揺を隠すことが出来ない。幼馴染である彼女が、あなたの知らないところで、あなたの知らない男と経験を済ませていた事実に――


”ぼろぼろ……っ”


「わっ


 ……なんで、泣いてるの?


 私じゃ、いやだった?」


 あなたは思わず、涙を流してしまうのだ。

 姫垣胡桃は、ここにきて初めて、強めの動揺を表情に露わにする。

 小学生のとき、家が火事で燃えているときでも、表情を一切変えることはなく、焼け落ちる家をボーッと見ていた存在であり――だからそれは、あなたも初めて見る表情であるのだ。

 目の前にいるのが適当な女であれば「いやいや、嬉しさのあまりに感涙しちゃいました」とはぐらかせばいいのだろうが――

 姫垣胡桃との関係性で、あなたは嘘を吐きたくないのだ。

 しどろもどろに、あなたは自らの感情を吐き出していく。

 訥々と、言葉に詰まりながらも吐き出す言葉は――

 思い返すのも嫌になるほどに、みっともない言葉の羅列だ。

「姫垣胡桃に自分は相応しくない」と思っていたそれは、諦めではなく、”傷付きたくないための自己保身だ”と否応なく自覚させられるのだ。「自分は胡桃の結婚式で、友人代表としてスピーチが出来れば、それでもう最上の幸せだ」なぞと抜かしていた、昔の自分をぶち殺したくなるほどには未練たらたらであり――


「なるほど……


 両思いだったんだね?……知らなかった……」


 姫垣胡桃は――

 小さく呟きながら、あなたを見下ろしてくるのだ。

 先ほどの動揺はすっかりと薄れて、今はいつも通りのクールな表情。彼女の真っ黒な瞳を見つめていると、心まで見透かされてしまう気分になるのだ。

 胡桃は、あなたの頬を優しく撫でて――


「……ねえ?


 処女じゃないって言ったの……バイブのことだよ?」


”くす……っ♡”


 と――

 心の底から上機嫌のときにだけ見せる、小さな笑みを浮かべるのだ。


「オナニーのときに、バイブ使ってみたことがあるんだよ……?モデルになったら、彼氏作れないし……作ろうとも思わなかったし……でもまあ、モデルやめるのが何歳かはわからないけど、おばさんになってから処女膜破るのもなんかいやだったし……


 だから、自分で……膜を破るつもりでバイブ使ってみたんだ……♡


 痛い方が強くて、いやだったけど……でもまあ、ピアスの穴を空ける人も、似たような痛みを我慢しているだろうしって……三回くらい、そうして膣をほぐして……


 だから、キミのおちんちんも簡単に入れられたんだと思ってたけど……


 そっか……


 私に彼氏がいるって思ったら……


 泣いちゃうくらい、キミは私に夢中だったんだね……っ♪」


 姫垣胡桃は――


”にゅぷぷぷぷぷぷ~~~……っ♡”


 と、肉棒が膣から抜ける寸前まで腰を浮かせて――


”――どちゅんっ♡”


 激しく――腰を振り下ろしてくるのだ。


”ばちゅんっ♡どちゅんっ♡にゅぷぷぷぷぷ~っ♡ぶちゅっ♡ぐぶっ♡ぶっぢゅ~っ♡”


「んっ♡あっ♡どうかな♡気持ち良く出来てるかな?こうやって……っ♡腰を動かすんだよね……っ♡大丈夫、知ってるから……っ♡男の子が、嬉しいときに、幸せなときに、どんな顔をするのか……っ♡これでも、トップモデルなんだから……っ♡一杯、勉強してきたし……っ♡


 キミは、わかりにくいところが一杯あるくせに……っ♡


 わかりやすいところも多すぎるから……っ♡」


 あなたの上に跨がりながら、爪先立ちになって腰を叩きつけてくる胡桃。

 彼女がどれだけ、極上の雌としての才能を持っていても――ファッションショーにおける歩き方というのは”技術”を必要とするものなのだ。運動が嫌いな彼女でも、それは徹底的に仕込まれており――

 だから――

 スパイダー騎乗位の体位を、彼女はいとも容易くこなすのだろう。

 つま先立ちで、膣肉と肉棒だけが触れ合う騎乗位は――股間の気持ちよさに、意識の全てが集中させられてしまうのだ。自身の股間から突き出た、排尿と自慰行為にしか使われなかった肉棒が――今は、姫垣胡桃の膣内で受け止めてもらえて――ぬるぬるの膣ひだと、熱々の愛液によって快楽を注ぎ込まれているのだ。


「我慢しなくていいよ、私が間違っていたから……っ♡


 キミが私のことを大好きで、性的に見ていたなら……っ♡


 私に彼氏がいたと思って泣いちゃうくらい大好きなら……もう、我慢なんてさせてあげないから……っ♡


 ねえ?モデルなんて、いつでもやめていいんだよ?お金は十分に溜まったから……っ♡キミが、私に興奮しないかなと思って……っ♡モデルの女の子なら好きになるんじゃないかなと思って、バイト感覚で始めただけだし……っ♡


 キミがおちんちんムラムラしてるのを、放置してまで……やるような仕事でもないから……っ♡


 うんっ♡気持ちいいんだね♡わかるよ、キミの顔を見ていたら……っ♡我慢させちゃってごめんね?これからは、一杯レイプしてあげるからね?


 ……うん?そうだよ♡キミは臆病だから、私を押し倒せないで、AVで我慢しちゃうヘタレさんだから……っ♡私がキミのことを、一杯襲ってあげる♡キミは罪悪感を持たなくていいんだよ?私の性欲処理に、キミを使ってあげるだけだから……っ♡キミは被害者として……ただ、気持ちいいのだけ味わっていればいいんだから……っ♡」


”かりかり……っ♡くにくに……っ♡”


 胡桃はスパイダー騎乗位で、あなたの乳首をカリカリと引っかいてくる。

 乳首で気持ち良くなるという性癖はなかったが――そこにあるのは、超トップモデルの姫垣胡桃の、自然な薄いネイルが施された爪であるのだ。彼女に乳首をこねくり回されると、あなたは甲高い嬌声を上げて快楽に悶える他にないのだ。


「うん……っ♡可愛いね、キミの喘ぎ声は……っ♡


 もっと聞かせてほしいな……っ♡私がキミを、気持ち良くさせられているという証拠を……っ♡

 

 ……んっ♡


 キミの首筋……美味しそうだね……っ♡」


 あなたは歯を食いしばって、必死に射精を我慢している。

 きっとそれもまた「射精を我慢すれば、まるで自分の意思は関係なく、全てが彼女主導で行われているのだと――姑息な言い訳が出来るから」でしかないのだろう。冷静になれば簡単にわかる論理だが、姫垣胡桃の膣肉で肉棒を締め付けられて、スパイダー騎乗位で搾り取られている最中の雄のIQは一桁しかないのだ。今のあなたは本能で、ただ、この気持ちよさを我慢しているだけであり――


「……いただきます♡」


 胡桃は――

 あなたの首筋を、甘噛みしてくるのだ。

 本来、あなたと彼女の体格差は圧倒的であるのだ。

 生殖行為において、姫垣胡桃に勝てる雄はいないのだろうが――こと、格闘技においては、胡桃に負ける男の方が少ないのだ。対戦相手が貧弱でひょろひょろな男であったとしても、胡桃は、彼女自身が「女の中でも特別に貧弱でひょろひょろな存在」であるのだ。あなたもまた、彼女と幼馴染になって最も多く抱いた感情は「このか弱い存在を、自分が守らなくてはいけない」という使命感であったのだが――


”ぢゅ~……っ♡むちゅ~っ♡ちゅっ♡ちゅっ♡ちゅ~……っ♡”


「ん……っ♡キスマーク、だよ……っ♡


 私に残したら、流石に、問題になるけど……っ♡


 キミがキスマークを残される分には、多分、平気だから……っ♡


 ねえ?明日の仕事が終われば、当分、肌の露出がないから……っ♡明日の仕事の後は……っ♡私にキスマーク、残していいからね?首筋でも、うなじでも、脇腹でも、おへそでも……っ♡キミの大好きな、私の脚でも……っ♡好きなところに……っ♡この雌は、マーキング済みなんだって……っ♡証拠、残しちゃっていいんだからね……っ♡」


 彼女が首筋にキスマークを残してくるそれに――

”ぞくぞく……っ♡”と倒錯的な快楽が沸き上がるのだ。

「自分が守らなければいけない」と思っていた姫垣胡桃が――今はあなたをレイプしながら、首筋に吸い付いて、内出血のキスマークを残していくのだ。彼女が歯を立ててしまえば、あなたはいとも容易く負けてしまう。焼き肉のホルモンを飲み込むのが苦手な胡桃であっても、人間の首筋の頸動脈を噛み千切ることくらいは、容易に出来るのだ。

 勿論、本来ならばあなたはそこに、背徳感を沸き上がらせることはない。

「胡桃が唇を窄めて、あなたという雄を、自分のものだとアピールするためにキスマークを残してくる」というそれ単体には興奮をしても――命の危機を感じたりすることはないのだ。あなたが胡桃を本気で押しのければ、彼女はそれに抗がう術はない。”ただ、男の子に産まれた”というだけで、あなたは彼女を遙かに上回る膂力を手にしているのだ。

 だが――

 今のあなたは、本気で抵抗をすることがそもそも出来ないのだ。

 姫垣胡桃に”言い訳”を与えてもらいながら、全てを彼女のせいに出来るというこの状況は――まるで、二度寝只中のお布団のように、居心地の良い温もりに満ちあふれているのだ。あなたの雄の本能は、胡桃のスパイダー騎乗位から逃げることが出来ない。仮に、このまま彼女に殺されるとしても、あなたは絶命の瞬間まで彼女に夢中になっているわけであり――


「全く……っ♡キミは……っ♡本当にか弱いな……っ♡


 私が守ってあげないと……ダメなんだから……っ♡


 ……ん?私が、キミを守っているんだよ?……逆?何が?


 昔から……


 キミは……私が守ってあげてるんだぞ……?」


 胡桃は――

 あなたの顎を、くいっと持ち上げてくる。

 目の前には、姫垣胡桃のぷにぷにで艶々な、桃色の唇があるのだ。

 血色の良い唇にむしゃぶりつくことが出来れば――それはどれほど気持ちいいのか。考えたことがない男の子は、きっと、日本に一人として存在しないのだろう。口紅のCMで、ザクロを囓った口元を映したそれは――ただのそれだけで「卑猥すぎるから」と女性の権利団体が動き出し、弱腰の化粧品メーカーはCMを自主規制にしたほどのそれが――

 今、あなたの目の前に存在しているのだ。

 胡桃は少しずつ、顔を近づけてくる。”ダメだ、それ以上は”と思いながらも、あなたは彼女の顔に手を伸ばすことは出来ない。スパイダー騎乗位&乳首責めの状態で、男の子は骨抜きにされているのだ。「いただきます……っ♡」と、彼女は最後にもう一つ呟き、そのまま――


”むっちゅ~~~……っ♡♡♡”


「ん……っ♡ファーストキスだ、これ……♡」


 あなたに唇を重ねてきて、限界だ。

 ぬるぬるで、でろでろで、熱々の舌が絡みついてきて――あなたの脳味噌は蕩けていく。姫垣胡桃に捕食されているような状況であり――彼女もまた、激しい興奮に昂ぶっているのだろう。膣を”ぎゅ~っ♡”と締め付けてくるのは、彼女が絶頂に達した証であり――あなたは、それ自体に興奮をしてしまう。感情の起伏が欠けており、性欲が薄そうで、生命力のまるでなさそうな幼馴染が――あなたという雄の肉棒で、絶頂をしてしまったという証拠だ。我慢の限界が訪れて、胡桃は耳元で「いいよ……っ♡」と囁いてくる。目の前の雌に、かっこいい姿を見せて、雄としての魅力をアピールするのが本懐であるのに――彼女は、あなたの情けない姿すらも受け入れてくれるのだ。我慢が出来ず、肛門の力がフッと緩められて、あなたはそのまま衝動に身を任せて――


”びゅるるるるる~っ♡びゅるるるるっ♡どびゅどびゅ♡びゅるびゅる♡びゅるるる~っ♡”


”びゅ~っ♡びゅくびゅくっ♡どぴゅどぴゅっ♡びゅるるるるる~っ♡びゅっくんっ♡”


”どぴゅどぴゅっ♡びゅるびゅる♡びゅるるるる~……びゅっくんっ♡”


”…………っ♡♡♡”


「んあ……っ♡ふぅ♡んん……っ♡


 お腹の中に……すっごい……熱いの、いっぱい……っ♡」


 あなたは――

 超人気トップモデルであり、幼馴染の姫垣胡桃の膣内に精液をぶちまけていくのだ。

 ファッションショーの前であり、彼女がピルを服用していることは知っている。だが――「だからと言って」で、膣内射精が許される道理はないのだ。射精後特有の”賢者タイム”と呼ばれるそれで、罪悪感が沸き上がりそうになるのだが――


「……ねえ?


 もう一回……出せたり、する?


 ……私もね?我慢してきたんだよ?我慢して、我慢して、我慢して……キミが、そういうのに興味ないと思ってたから……っ♡昂ぶったのを必死に抑え込んで……我慢、してきたのに……っ♡


 キミが、悪いんだからね……っ♡


 大丈夫……明日の仕事には、影響のないくらいに済ませるから……ね?」


 彼女は――

 あなたの耳に舌をねじ込んで、舐め回してくるのだ。

 脳味噌が溶けるような快楽を注ぎ込まれて――あなたの罪悪感は一瞬で霧消して――彼女に徹底的に貪られるまま。あなたも必死に抵抗はしたのだが、元々、生物としてのポテンシャルが違いすぎるのだ。トップモデルというそれは、”上位存在”とでも呼ぶべき格上の肩書きであり――その彼女が、十数年、幼馴染として溜まりに溜まった欲望を発散させようとしているのだ。翌日、彼女がファッションショーで輝いている姿を、あなたはホテルのベッドで潰れながら眺める他になく――帰ってきた彼女に、貪られる他になく――そのままあなたは、姫垣胡桃の恋人を宣言するまで、徹底的に犯し尽くされてしまった。



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