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「は~いっ、新刊セットですね?1000円になりま~すっ♪はいっ、はいっ♪ありがとうございま~すっ♪」


 一年に二回開催される、超大規模の同人誌即売会において――


 あなたの彼女である黛冬優子は、「コス売り子」をすることになっていた。


 超絶美少女である彼女の容姿を活かして、アニメキャラのコスプレをしながら、行列を捌くための売り子として店員をするというそれは――オタク系の男子にとっては、まるで夢のような代物。オタク文化に精通している恋人というだけでも、理想的であるのに――99センチのJカップをぶら下げながら、露出度の高いコスプレで笑顔を浮かべて、恋人のために奉仕をしてくれる雌というのは――逆に、欲しくない雄を探した方が早いものなのだ。

 

 だが――


 今の冬優子は、あなたの隣にはいない。


 元よりあなたは、オタサーにこそ所属していたが、何か創作活動をしているというわけでもないのだ。黛冬優子の過激なコス写真を撮り、「これから冬優子の写真でオナニーをする男達」に彼女が握手をして、笑顔を浮かべて、媚びを売ってもらうというのも一つの選択肢だったが――

 あなたの中の穢れた欲望は、それ以上を求めているのだ。

 今、あなたは行列に並んでいる。

 壁サーである「豚肉亭」は、超人気の大手サークルだ。

 可愛らしい絵柄からは想像も付かないほどに、ハードで陵辱的なプレイをするギャップが、男の子にとってはたまらないもの。あなたにはいつでもどこでも性欲処理をしてくれる、極上美少女の恋人がいるから縁は遠かったが――それでも、名前は知っていたし――

 何より彼は、とても女癖が悪い作家であったのだ。

 SNSをぼんやりと見ているだけでも、炎上の話題が流れてくるような男であり――しかも挑発的な性格をしているので「オフパコ出来ない哀れな雄共の嫉妬w」「これからレイヤーと3Pしま~すw」「アンチのコメント読みながら、レイヤーにアナル舐めされるの気持ち良すぎ……w」と、正面から対抗して、益々炎上は燃えさかっていくのだ。

 一流のアーティストが何をやらかしても「いや、むしろそういうところがかっこいいんだよ」と信者がはしゃぐのと同様に――豚肉亭の神絵師もまた、一部のカルト的な人気を誇っているのだ。「作者の性格と、作品は分けて考えるべき」という思想がどこまで正しいかはわからないが――少なくとも、その価値観の男からすれば、めちゃくちゃシコれる豚肉亭の新刊を逃すという選択肢はないわけであり――


「…………あっ♡」


 黛冬優子は――


「……新刊セット、1000円で~す……っ♪」


 豚肉亭の売り子として、コスプレをしているのだ。

 蝶をモチーフとした踊り子の衣装は過激なものであり、肩も腋もお腹も太腿も丸出し。

「胸と股間だけが隠れている」と形容をした方が、てっとり早いのかもしれない。

 漆黒の蝶を彷彿とさせる妖艶な色気であり――踊り子イメージの、スケスケでフリフリの布地だけで誤魔化すのには、ギリギリと呼べるもの。実際、開場前に冬優子からチェインが来たときは「開催委員会の人が三人来て、二人がオッケー出してくれたから、ギリギリセーフだった」という連絡が来たほどであり――

 それは、衆人の視線を受けて興奮する痴女と、何が違うのだろうか。

 グラビアアイドルでも、清楚を売りにしているのであれば、着用を拒否するようなハレンチな格好。二人きりのナイトプールを舞台にして、神妙な表情を浮かべていれば芸術的であっても――真夏に汗が蒸れて、大勢のオタク達の前で、笑顔を浮かべているのであれば――それは娼婦と何が違うと言えるのだろうか。 

 彼女の今の格好は、アニメのコスプレであるのだ。

 なろう系のアニメであり、定番のストーリーではあるのだが――「ヒロインの可愛さ」と「作画の良さ」によるごり押しで、俗に言う”覇権”を手に入れたアニメ。今回の即売会も大勢のサークルがそれを題材にして、薄い本を描いている。「自分を拾ってくれたご主人様にぞっこんであり、ご主人様に自分から夜這いをしかけて、淫らな腰使いで搾り取る」というそれが――大量の規制や”匂わせ”があったとは言え、頻繁に盛り込まれていたのも、大勢のオタク達を虜にした理由であったのだろう。

 だから黛冬優子は、今、ドスケベでハレンチな夜の蝶としてコス売り子をしているのだ。


 あなたの心臓は、バクバクと弾んでいる。


 いつもは冬優子が隣にいて――

 あなたの性癖がなければ、彼女もこの場で隣にいたのだ。

 理想としては、大勢のオタク男子達を嫉妬させるように腕を組みながら「この極上の雌のつがいは、この冴えない雄である」とアピールをする代物。レンタルビデオ店のAVコーナーや、アダルトショップの狭い通路に、バカップルがいるというのは他人事であれば腹立たしいが――自分でやる分には、たまらない優越感が存在するのだ。

 最も、実際は事前に予定していたサークルに、別々で買い出しにいくことになるのだろうが――閑話休題。

 とにかく今、黛冬優子はあなたの隣ではなく――


 机と新刊を挟んで、あなたの向かい側に立っているのだ。


”それにしても、こいつ、マジで可愛すぎるな”


 と、思わず考えてしまうほどの極上の美が、目の前には存在している。

 踊り子風の衣装に、あなたは思わず、冬優子がアイドルになった世界線を想像してしまう。負けず嫌いで努力熱心な彼女は、きっと大勢の男達を虜にするのだろう。「アンチも多いが、それ以上に大量のファンがいる」というアイドルになることは間違いないわけであり――

 そんな彼女と、今のあなたは”まるで無関係の、売り子と客”に過ぎないのだ。

 いつも、冬優子を遠巻きに眺めることしか出来ないモブの気持ちは、こういうものかと考えて――あなたの股間に、どくんと熱が滾る。周囲の男達のように、肉棒をギンギンに隆起させながら、偶然を装って手を触れることは出来ないのだ。

 あなたが求めているのは、もっと先であり――


”~~~~っ!”


 だから、あなたは――


「この後、用事があるのか」と冬優子に尋ねるのだ。


 周囲の男達から向けられる視線は、100%の嘲笑だ。

 冬優子の隣にいる売り子は、現役グラビアアイドルと、超人気レイヤーであるのだが――そんな二人を遥かに凌駕した美貌と色香を、黛冬優子は漂わせているのだ。あなたが仮に、男性アイドルとして315プロに所属できる容姿であれば話は別だが――その場にいる大勢の有象無象と、あなたは、何の違いもないような存在なのだ。

 バンジージャンプは勇気がいる行為だが、飛び降り自殺はむしろ、現実からの逃避に他ならないわけで――彼らの嘲笑も当然のものであり――


 わざとらしく、”ぷっ”と息を漏らしてから――


「あ~、ごめんねw


 ふゆちゃんはこの後……俺と打ち上げあるから……っw」


 豚肉亭のサークル主である、太った男性があなたに告げるのだ。

 優秀な雄が冬優子を狙っているのであれば、それは男として嫉妬をして、牽制する必要があるのだが――

 それは格闘技のチャンピオンが、素人に挑発されても苦笑で受け流すのと同様に”眼中にない”ということであり――


「…………っ♡」


 サークル主である神絵師は――


 冬優子の腰に、当然の権利のように腕を回すのだ。


 ハレンチな踊り子コスプレは、その部分に一切の布地がない。冬優子の生の表皮に、彼の脂ぎった手が這いずり回るのだ。普段の冬優子であれば、それを嫌悪して、手首を掴んで大声を上げて通報するのだろうが――今の冬優子は、全てを”合意の上”にしているのだ。頬を赤らめて、唾を飲んでから「そうで~す……♪この後……先生と、打ち上げなので……っ♡」と、あなたへと挑発をしてくる。冬優子と長い付き合いがあるあなたですら、彼女の言葉に、思わずノックアウトされてしまいそうなのだ。周囲にいるオタク男子にとって「神絵師が、超絶美少女のレイヤー売り子とオフパコをする」というそれを目の当たりにして、耐えられるはずもないのだろう。あなたの隣で、下半身をびくつかせて前屈みになった男が、どんな状況であるのか――想像することも嫌であり――


 あなたは失意のまま、その行列を離れていった。


 勿論――


 黛冬優子は、あなたの為に打ち上げに参加してくれるのだ。


 元々は、冬優子の提案。

 SNSで流れてきた、豚肉亭の「可愛い女の子の売り子DMで募集※ブスは送ってこないでください」「超一流神絵師とのコネを作りたい貪欲な娘大歓迎」「締め切り前に原稿を手伝ってくれると最高です!素人でもOK!こちらが優しく教えます!お給料はDMで!」という投稿を見つけた彼女が、嬉々としてあなたにそれを提案してきたのだ。

 冬優子は当然のことではあるが、ヤリチン自慢する男を軽蔑する立場にいる。

 黛冬優子というのは圧倒的に格上な存在であり、それに並ぶ男はほとんどいないのだ。なのに、性欲に支配された彼らは「ワンチャンあるかも」という前提で、冬優子を口説いていく。彼女からすれば、あなた以外の男のほとんどは猿も同然であり――発情期でちんぽをビンビンに勃起させた雄猿に何度も告白をされれば、それが嫌になるのも当然の話だ。

 だからこそ――


「ねえ?


 ふゆがこれに応募したら……っ♡あんた、興奮する?」


 寝取られマゾのあなたにとって、それはたまらない話なのだ。

 同人誌即売会の一週間前から、黛冬優子は”泊まり込み”で豚肉亭のサークル主の家に向かっていき――あなたは一人、取り残されたのだ。「今頃冬優子がどうしているのか」というそれを想像する度に、あなたの肉棒はギンギンに硬くなる。「何もされていないから、安心して?」というチェインの連絡すらも、「寝取られていることに気が付かない、鈍感彼氏へのアリバイ作り」に感じてしまうのだ。

 自慰行為をすれば、死ぬほど気持ちいいとわかっていながら――

 あなたは、それが解放される瞬間のために、一週間のオナ禁をしているのだ。

 普通の男子にとって、それは大した苦労でもないのかもしれないが――

 あなたは、ベタ惚れ黛冬優子を彼女にしている男であるのだ。 

 キッチンに立っている冬優子に背後から抱きついても「ちょっと~……包丁使ってるときはだめだってばぁ……♪」と甘い声で諫められるだけの存在であるのだ。大学の講義中に、こっそり冬優子の太腿を撫で回しても、彼女は「……っ」とこっちを睨むだけで、それを止めてくることはない。性欲が強いのはあなただけではなく――冬優子も同じなのだ。裸の上にコートを一枚だけ羽織る合法野外露出をして、公園のトイレでフェラチオをしたがるのは冬優子も同じ。日常でムラッとくる度に、あなたは冬優子の手で、口で、胸で、膣で――精液を搾り取ってもらえる存在であるのだ。

 冬優子に抱きついて、腰をヘコヘコと打ち付けて「えっちしたい、えっちしよっ」と気持ち悪く誘っても「もぉ~……しょうがないわねぇ……♡」と受け入れてもらえる立場だ。光熱費が勿体ないからと言い訳をして一緒にお風呂に入れば、冬優子のおっぱいスポンジで全身をピカピカに磨いてもらい、尿意を冬優子の口で受け止めてもらえる立場だ。お風呂上がりの冬優子とぽかぽかのお布団の中で、全裸で同衾をして、勃起したちんぽを彼女のおへそにずりずりと擦りつけてたら「もぉ~……明日、一限からあるのよ?」と怒られながらも、ぐじょぐじょに濡れた膣肉に肉棒を挿入してもらい――朝勃ちを冬優子にしゃぶってもらいながら、起こしてもらえる立場にある男の子があなたであり――


 そんなあなたが、一週間射精を我慢するというのは、とんでもない話であるのだ。


 黛冬優子を彼女にして、冬優子の身体を好き放題に出来る立場での射精我慢という、拷問にも近いそれを乗り越えたあなたが、単純な寝取られ妄想オナニーで満足が出来るはずもない。時間を賭けて、期待が膨らむほどに射精の快感は高まるが――同時に、ハードルも比例するように高くなっていくのだ。黛冬優子ならばそれを、簡単に飛び越えさせてくれるのだろうと思いながら――


「先生やっば……っwふゆのこと好きすぎてぇ、ず~っとおっぱい揉んでくるんだけど……っ♡ヤリチンさん特有の、すっごくハレンチで、どすけべで……ねちっこい手付き……っ♡ふゆ、おっぱいだけでイかされちゃった……っ♡」


「あはっ♪先生……っ♡締め切り前の修羅場でぇ、洗ってないくっさいおちんぽ……っ♡ふゆに無理やり舐めさせてくるのよ?同人の方で戦力にならないんだからぁ、これくらい当然だろ~って……っ♡他のレイヤーさんとかぁ、アシスタントの男の子が見てる前で……っ♡ふゆにしゃぶらせてくるの……っ♡」


「衣装合わせのときにぃ、ふゆのおまんこの形も確認しとかなきゃ~って……っ♡おまんこの中、ジロジロ見られちゃった……っ♡先生のクンニ、ほんとに上手なのよ?熱心だけど下手くそなぁ、ラブラブ彼氏様と違って……っ♡女の子のイジメ方わかってる雄のまんこ舐め……っ♡ふゆがぁ、ぜ~ったいに勝てないやつ……っ♡」


「安心していいわよ?あんたの命令通り、ふゆ、最後の一線は越えないようにしてるから……っ♡でもまぁ?寝るときは雑魚寝だしぃ……っ♡先生の家、防音が整ってるタワマンだから……っ♡夜這いされちゃったらわかんないけど……っ♡


 ふゆから誘うのはぁ……


 まだお預け、でしょ?」


 冬優子は――

 あなたの寝取られマゾ欲を刺激するチェインを、徹底的に送り込んでくるのだ。

 冬優子と交際を始めた当初、あなたよりも冬優子の方がその関係性を維持するのに必死であった。

 あなたにとって黛冬優子というのは雲の上の存在であり、彼女とセックスをして恋人の関係性になっても、未だに信じることは出来なかったのだ。あなたが気まぐれで「やっぱり自分は冬優子には相応しくないし、冬優子と話しても別れることは出来ないから、学校を辞めて遠くの地で一人で暮らそう」と発想する可能性は――少なくとも冬優子の視点からは、十分すぎるほどにあったらしい。毎日どころか、毎時間のようにチェインが送られて、電話で話して、「あんたを疑うわけじゃないけど、このアプリ入れてもいいでしょ?……なに?ふゆだって入れるから、お互い様でしょ?」と浮気防止用のGPSアプリまで入れられるほどに束縛をされていたのだが――


 今の冬優子は、あの頃よりも多くのチェインをあなたに送りつけてくるのだ。


 一方で電話はなく、だから仮に”先生”が冬優子の代わりにそれを送ってきたとしても、あなたに見抜く術はない。まあ、勿論、冬優子とは蜜月の関係があるので気が付く自信はあるが――相手は数十万人のオタクくんを作品でシコらせている神絵師なので、文章を創造する能力には長けているわけで――

 冬優子がすっかりと食われている可能性は、十分にあるのだ。 

 寝取られマゾ煽りのために、わざと危険な目に遭う――ジェットコースターやサファリパークのような「絶対的安全圏から味わう危機感」では済まないそれに、あなたの脳味噌はドクドクと快楽物質を吐き出してくる。

 冬優子は多額のアルバイト代をもらって、先生の仕事場に住み込みで働きに行っている立場。それは――、三流のブスが夜のお店で働いても、手に入らない金額であるのだ。黛冬優子を抱くにはあまりに足りなくても、彼女にセクハラをする分には許される金額なのだろう。冬優子の乳房がねちっこく揉みしだかれる姿に――彼女の尻に、あの太った神絵師が顔を埋めて頬ずりをする姿に――あなたの肉棒はギンギンに隆起する。黛冬優子のすべすべでもちもちで、シミ一つない、透き通るような真っ白な肌は――あなた自身ですら、触ることを躊躇せざるを得ない代物なのだ。

 手袋越しに触る方がむしろ、許されるような感覚のある柔肌に――脂ぎった彼の手指が吸い付く光景。冬優子はどれだけに不快を感じても、そこから逃げ出すことは出来ない。「も、もぉ~♡先生、えっちですよぉ~?」と媚び媚びの笑みを浮かべながらも、男の手付きに快楽を抱く冬優子の姿は、あまりにも想像に易いのだ。

 彼女は不感症で愛想が悪い、三流の女ではないのだ。

 超一流の極上美少女は、どんな雄の遺伝子でも受け入れることが出来るから、故に優秀と呼ばれる。あなたのような凡人男子の下手くそな手付きに、本気で涎を垂らしながら、快楽に悶えて、潮をぶちまけるような存在であるからこそ――冬優子は先生の手付きに簡単に悶えて、イかされてしまうのだ。

 臭いフェチという意味でも、冬優子は同じだ。

 彼女にとって雄の汗臭い体臭というのは「くっさ……」ではなく「くっさぁ……っ♡」という、♡が付いてしまう代物。一流の優秀なヤリチン雄が、金や権力を目当てに、老婆の干からびた膣を舐められるのと同様であるのだろう。大勢のレイヤーを食い散らかして、裏名義では同人AVも撮影している優秀な雄が――しかし原稿作業でお風呂に入ることも出来ず、たっぷりと汚れをこびりつかせた勃起ちんぽを見せつけてくるのだ。冬優子は抵抗をしようとしても、匂いを嗅ぐだけで、簡単に子宮が疼くに違いない。それは「じゃあ、彼女とラブラブの男の子なら、黛冬優子による逆NTR色仕掛けをされても耐えきれるの?」と同じことであるので、あなたは嫉妬をしない。そもそも、冬優子を先生の下に送り込んだのはあなたの方であるのだ。チンカスまみれの雄臭いちんぽに、冬優子が頬をべっこりと凹ませて、鼻の下を伸ばした下品なひょっとこフェラ面を見せたとしても――

 あなたは、どうすることも出来ない立場であるのだ。

 それは彼女の膣を”ブライダルチェック”されても、同様であるのだ。

 結婚をした後で子供を孕めるか、膣の機能を検査するブライダルチェック――というそれと、本来の意味は異なるのだろう。だが「この膣が、果たして雄の肉棒をどれだけ気持ち良く出来るのか」と、ジロジロと眺めるそれは、性欲で脳味噌を支配された男の子にとっては同じ意味だ。あなた以外の雄は――例え、冬優子の父親であっても絶対に拝んではいけない、黛冬優子の秘部が――大きく広げられて、桃色の粘膜をしっかりと拝まれる光景。あるいはその場に、先生のアシスタント達もいたのかもしれない。自分達では絶対に手の届かない、黒髪ロングの、オタサーの姫然とした99センチJカップの超絶美少女が――おまんこをおっ広げられながらも、抵抗せずに、笑顔を浮かべているだけの光景。「男としては黛冬優子を手に入れられなくても、漫画家として大成して金と権力を手に入れれば、超絶美少女のレイヤーを好き放題に弄べるのだ」という事実は――

 果たして、どんな熱血精神論よりも、男の子を貪欲にするものであるのだ。

 そうして――

 冬優子はきっと、先生に夜這いをされてしまうのだろう。

 広いタワマンの一室で寝ている冬優子に――先生はきっと、覆い被さるのだ。体型維持の為に運動を欠かさない冬優子だが、それでも、雄と雌の間には圧倒的な体格差が存在しているのだ。大した運動もせず、ただ股間にちんぽを生やして産まれただけのあなたでも、冬優子と腕相撲をすれば一秒で瞬殺することが出来る。不摂生で運動不足の先生ではあるが――でっぷりと太って、体重三桁になった肉の重たさがあるので、好都合なのだろう。

 冬優子の上に覆い被さるだけで、彼はいとも容易く、冬優子を捕食することが出来るのだ。

 冬優子のくびれたウエストよりもぶっとい太腿で、冬優子の身体を押さえ込んで――そのまま、冬優子の唇を奪い、冬優子の膣肉に肉棒を挿入するに違いない。あなたの平均的な逸物でしか、開発されていない、冬優子の窮屈な膣穴に――ヤリチンの雄の極悪サイズの肉棒がぶち込まれていくのだ。冬優子は最初こそ痛みに訴えるのかもしれないが、乳房を揉みしだき、唇を奪い、彼女の全身を愛撫しながら腰を振れば――その嫌悪感によって、雌の身体は自らを保護する”潤滑油”をどぷどぷと吐き出してしまうように作られているのだ。

 冬優子が寝取られるというそれは、あなたにとっては最悪の妄想であるのだが――

 故にそれが、あなたにとってたまらない興奮を催す。

「冬優子が寝取られないギリギリで、男達を弄んで欲しい」というそれは、あなたの一方的な都合に過ぎないのだ。エロ同人作家の家に住み込みで上がり込んで、胸や尻を揉んでも抵抗はせず、資料だからと言われればハレンチなコスプレをしておまんこを見せつけて――更には、ムラムラと沸き上がる性欲を処理するために、男達の前でチンカスまみれの肉棒をフェラチオで処理しているのだ。警察に訴え出たところで、世間の反応は「カップルが仲違いした挙げ句に、警察を呼んで大事にした」「そんなもの、身内で勝手に片付けておけよ」「【悲報】売名目的の馬鹿女さん、神絵師に襲われたと狂言で騒ぎ立てる」と――むしろ、被害者である冬優子の名誉を毀損するものばかりであるのだ。

 黙って泣き寝入りするほかにはなく――しかも、先生側からすれば「彼氏のお願いで身体を売ってきたから、それを買って食って何が悪い」という大義名分が成立するのだ。

 あなたは被害者であると同時に、どうしようもないほどに悪辣な加害者でもある。

 思い通りにことが運ばなかったからと言って警察に泣きつくというのは、絶対に出来ることではないわけで――

 だから今、あなたは冬優子が寝取られて貪られるそれを――


 ハンバーガーチェーンの席で、アイスコーヒーを飲みながら、妄想する他にないのだ。


 一人ぼっちで、腹の中が重たくなり、あなたは俯いてじっとしている。

 少しでも動けば、身体の中に溜まった毒が暴発してしまい、大声を上げながら発狂する他にないのだ。

 照りつける陽光で、外は茹だるほどに暑いのだが――冷房が効いた店内は、腹を壊しかねないほどに寒いのだ。あなたの沸騰した脳味噌と、冬優子を失いかねないという本能の対比だなと思いながら――

 そうして、妄想を堪能していると――


「…………あんた、何してんの?」


 即売会での売り子を終えた、黛冬優子が――


”カップルなんだからそれが当然”とでも言いたげに、あなたの隣に座ってきたのだ。



――――



「はぁ~……にしても、暑くてたまんないわねぇ……っ


 これ秋物の服なのよ?こんなクソ暑いのに長袖とか……んっ?……へぇ~?汗に興奮してるの?そうねぇ……ふゆ、髪が長いからぁ……っ♡うなじの中とか、エッロ~い雌の匂いぷんぷん漂わせちゃって……っ♡童貞男子なら、吸引しただけでぶっ飛ぶかもしれないけどぉ……っ♡


 あんた、ふゆの彼氏なんだから……っ♡


 それくらい我慢できるわよね……?」


 黛冬優子は今――


 地雷系ファッションで、あなたと共に街中を歩いている。


 黒を基調にした長袖の服に、布地が薄いひらひらなスカートを履き――ムチムチな太腿の肉が乗ってしまう、水玉模様のニーハイソックスを履いているのだ。耳にはハート型のイヤリングを装着して、頭には小悪魔のようにツノが付いた帽子。全身から漂うそれは”オタク特攻”とでも呼ぶべき代物だ。

 オタク男子にとって「オタサーの姫」「童貞が好きそうな格好」というのは、忌避をすると同時に、大好物とも呼べるもの。「それが地雷であり、毒であることがわかっていても、本能的に逆らえない魅力」があるからこそ成立している格好であるのだ。昔の人間が、ふぐに毒があると知っていながらも「死んだら運が悪い」と理解して、それに舌鼓を打つのと似ているのだ。 

 あの極上美少女であるオタサーの姫に引っかかれば、人生が詰むとしても――

 あの極上美少女であるオタサーの姫を抱ければ、それは人生を捨てるに値する幸福であるのだ。

 黛冬優子はあなたの隣で、今、長袖の格好をしている。

 手首まできっちりと隠れる長袖は、彼女の地雷性を更に高める効果があるのだ。アイドルの白瀬咲耶や高垣楓のように、モデル然とした女性が着用するのではなく――黛冬優子という地雷感バリバリの超絶美少女が、手首をボタンで締め付ける長袖を真夏に着ているというのは――つまり、そういう意味。手首を隠すに値する理由がある少女は、ヤンデレよりもメンヘラと呼ばれる立場であり――彼氏くんがほんの少しでも落ち度を見せれば、その女は、いとも容易く他の雄に食われてしまうのだ。 

 清楚な白のワンピースを着て、麦わら帽子をかぶれば、黛冬優子は「田舎の地主の家に生まれつき、一切の男を知らない純情美少女」であるのに――オタサーの姫の格好をするだけで「手首に傷跡のある、ストゼロストロー飲みのメンヘラヤリマンビッチ」の雰囲気を醸し出すのだ。ああ――彼女がアイドルや女優の世界に興味を示さなくて良かったと、あなたは本心から思う。「彼氏がいても気にしないよ」「むしろ彼氏持ちアイドルってのも、それはそれで武器になるよ」と声をかけてスカウトしてくるプロデューサーがいれば――

 今頃黛冬優子は、あなたの隣ではなく、画面越しに眺めなければいけない存在であったのだ。


「ね~えっ?……ちんぽギンギンに勃起させてさぁ……っ♡


 そんなに……ふゆが他の男に寝取られて……興奮したの?」


 冬優子はあなたと腕を組みながら――

”むっぎゅ~っ♡”と、お手手を恋人繋ぎにしてくる。

 本人は冷え性を気にしているようだが――あなたにはまるで理解が出来ないほどに、熱を帯びて汗ばんだ掌だ。毎日保湿クリームを欠かさないすべすべなお手手は、官能的な触り心地であり――指の谷間を絡めた恋人繋ぎだけでも、思わず、射精してしまいそうになるのだ。

 冬優子はあなたの二の腕を、自身の乳房に押しつけてくる。

 99センチのJカップ――片乳2キロ弱のデカパイというのは、ブラジャーで窮屈に締め付けて支えなければ、悲惨な末路を辿ってしまうのだ。だから冬優子のデカパイを支えるブラジャーは、当然、圧倒的なデカブラになる。三段ホックで乳房を締め付けるそこに、軟らかさを感じるはずもないのだが――


「いひひ……っ♡


 周りの男共……すっごい目で見てるわよ~?」


 あなたは――


 黛冬優子の軟らかさを、本能で知ってしまっているのだ。


 ベッドの中で抱きしめる彼女の身体が、全身、全て柔らかいことを――肉棒を乳房で挟み込まれたとき、この世の元とは思えないほどの肉の海に溺れる快感を――”結局、冬優子のおっぱいに顔を埋めながら、太腿でおちんぽを挟んでもらうのが一番いい”ということを――知ってしまっているのだ。

 熱くもない火箸を、”そう”と信じ込んで触れば火傷してしまう――という、まるで格闘漫画のような理論だが、あなたが実際に二の腕に冬優子の”ぷにょやわ”を感じているのは事実なのだ。冬優子はわざとらしく、あなたにフェロモンを剥き出しにしている。普段は平然とした顔で、朝に「今日は安全日だし、金曜日だから、帰ってきたら本能剥き出しの、やばくてえぐい理性蒸発ケダモノラブチュー中出し交尾するから、帰りに食料品買い込んでいくわよ」と告げた口で――平然と大学の同級生達と、笑顔で会話をすることが出来る女であるのだ。「可愛すぎるから」「魅力的すぎるから」「あいつがいるとバランスが崩れて、男達の関心が黛に行くから」という理不尽な理由で、いじめられていたような存在が彼女だ。冬優子にとっては、自身の色香を隠して平然と取り繕うことも――自身の色香を最大まで放出して男を誘惑することも――どちらも、容易なのであろう。

「これからラブホでいっぱいセックスしま~すっ♡」というアピールを周囲の男達に向けながら、街中を歩くという優越感。金銭関係で結ばれたデリヘル嬢ではありえない、本気で、心の底から大好きな彼ぴっぴへ向ける視線であなたを貫きながら――冬優子は汗ばんだ身体で、雌の香りを漂わせてくる。今、あなたがこの場で冬優子を押し倒さないのは「それが邪魔されるから」だ。街中で冬優子の服を脱がせて、肉棒を濡れた膣に挿入しようとすれば――治安がしっかりとしているこの国では、絶対に妨害されるのだ。冬優子を抱くためならば、どんな法律を破る覚悟も出来ている。「世界が敵に回っても冬優子を守る」という決意は軽い言葉ではなく――日本の法律や他人の命を踏みにじってでも、彼女の未来を守るという意味であるのだが――


 冬優子を抱けるのならばともかく──

 

 冬優子を抱くことが出来ずに、警察に妨害されて止められるのは、流石にそれは嫌なので――


 その一点でのみ、あなたは未だに冬優子を抱いていないのだ。

 あなたの中に眠る複雑怪奇な男心も、冬優子は簡単に理解してる。「いや~……それにしても、あっついわね~っ♡」とわざとらしく腕を上げて、黒い布地が更に濃さを増した、腋の汗ばみを見せつけてくるのだ。普通の男が満員電車の中でつり革を掴んで、脇汗を晒せば顰蹙を買っても――そこにいるのは黛冬優子という、極上の美少女。「冬優子の腋汗」というものはきっと、世の中に存在するどんな液体よりも高価で価値がある(冬優子はどれだけの金額を積まれても、そんなものを売りには出さないからだ)わけであり――

 あなたは冬優子の腋のくぼみを、好き放題に舐めしゃぶることが出来るのだ。

”汗もしたたるいい男”という言葉は知っているが、それは女性の場合も同様なのだな、と理解をする。あなたは今すぐ、腰をヘコヘコカクカクと冬優子に打ち付けて、野犬のように人前でセックスをしてやりたくなるが――

 冬優子にとってはまだ、物足りないのだろう。


「ねえ?


 暑すぎるから……コンビニ寄ってもいい?」


 冬優子はあなたに提案をして――


 あなたの腕を引いたまま、コンビニへと入っていくのだ。


 繁華街近くのコンビニは、店の面積が狭いために、店舗の中もギチギチに物が詰められている。通路は人がすれ違うことすら困難な距離感であり――そうなれば、黛冬優子の雌のフェロモンもたっぷりと吸引することになる。あなた達の後に入ってきた二人の男性は、きっと、本能のままに黛冬優子の尻を追いかけたのだろう。常日頃から性犯罪に触れていなくても――それを実行する気がなくても――チャンスがあったときに、思わず、男の理性を壊してしまうから「犯罪的な肢体」と呼ばれるのが超一流の美少女なのだ。「男を勘違いさせる方にも責任があるよ」という言葉を、本来味方側である、女性達から嫉妬交じりに吐かれるのが――黛冬優子という存在であり――


「ほ~ら……っ♡


 密着して……俺様の女アピールしないと……奪られちゃうぞ~……っ♡」


 冬優子はあなたに、耳元で囁いてくるのだ。

 

 目の前には、コンドームの箱が並んでいる。


 冬優子と付き合う前は、コンビニに避妊具が置いてあることすら知らなかった。

 いや――AVやエロ本の知識では知っていたが、自覚をしたことはなかったのだ。

 人間の眼というものは、視界に映った全てを認識しているわけではない。興味のないものや、どうでもいいと思ったものは視界から抜け落ちるわけで――

 冬優子に出会う前のあなたにとっての、コンドームとは、まさしくそれと同じであるのだが――

 冬優子と付き合ってからは、あなたにとってそれは最も大事なものだ。

 あなたのことが大好きすぎる冬優子はきっと、あなたが子作りを迫れば受け入れてくれるのだろうが――あなたも冬優子のことが大好きすぎるので、無責任で無計画に、本能のままに種付けをすることは出来ないのだ。「あなたの一時の性欲」というのは――「冬優子の永遠の幸福」を前にしては、まるで優先順位が下であるもの。安全日は冬優子に押し切られて、中出しを余儀なくされたが――それだって本当は躊躇われるものであり――

 危険日に避妊具がないというのは、つまり、冬優子との交尾にお預けを食らうということなのだ。

 ゴムのストックが切れた後で、冬優子が顔を真っ赤にしながら「ちょ、ちょっと!買いに行かなくていいって!……あ~……その……あるから、予備なら……」と恥ずかしそうに、鞄からゴムの箱を取り出すそれもたまらない興奮があるが――基本的に、避妊具の用意をするのが男性のエチケットであると冬優子に教えられていて――


「いひひっ♡ゴムの厚さどうする~?


 早漏な彼氏様はぁ~……っ♡一番薄いやつだと……気持ち良すぎてすぐにイっちゃうもんね~っ♡」


 だからこそ冬優子は――

”それ”を使ってあなたを挑発するのが、大得意であるのだ。


「薄いゴムだとぉ、ふゆのおまんこのぬめぬめ……っ♡ひだひだ……っ♡ぜ~んぶわかっちゃうもんねぇ♡おちんぽ入れたらぁ♡おまんこの浅いところでヘコヘコ……っ♡カクカク……っ♡女の子に幻滅されちゃうようなぁ、情けなくてだっさ~いピストンして……っ♡お漏らしビュッビュ~ってしちゃう……♡よわっちい彼氏様~……っ♡


 先生はぁ……♡


 ふゆのおまんこでも……っ♡簡単にはイかなかったぞ~っ♡」


 あなたの耳元で、ぽしょぽしょと囁いてくる黛冬優子。

 周囲の男達がそれに近づくことが出来ないのは――

 彼女が雌として、あまりにも極上すぎるからだ。

 金や顔や酒を使えば、簡単に股を開くような軽薄バカ女とは違い――そこにいる女というのは、どんな手段を用いても自分の手には入らないと――彼らに本能的に刻み込むような色香を漂わせている。簡単に手を伸ばしたら、手首から先を失うようなそれに――彼らはただ突っ立って、冬優子の魅力にあてられて、見守るだけなのだ。


「ねっ♡ねっ♡彼氏様?こっちの分厚いやつにしよ?一杯入ってるし、安いし……っ♡えっちのとき~、早漏暴発射精しなくて済むよ?ふゆのおまんこでぇ♡エッロ~いことしたいんでしょ?ふゆのおまんこでぇ♡おちんぽぬちぬちしたいんでしょ?勿体ないよ~っ♡高くて薄いコンドームよりもぉ……っ♡よわよわおちんぽさんに、快楽の届かない……分厚いゴムの方がいいと思うけどぉ……っ♡」


”――がしっ!”


「……あっ♡


 ……怒っちゃった?彼氏様……っ♡」


 冬優子の挑発に載せられて――

 あなたは容易く、一番薄い、0.01ミリの避妊具を手に取る。

 普段の冬優子との性行為は、とにかく回数が多いのだ。

 一番薄い高価な避妊具を使うのは、まるで、爪に火をともして暮らす貧乏な家庭が、記念日だけはご馳走を食べるのと同じ。普段はラブホテルが部屋に置いておくための、業務用の、1箱144個入りの避妊具を通販で買っているのだ。最も安い値段で、分厚く、潤滑性も悪く、あまり気持ち良くなれないコンドームで――

 黛冬優子という最上級の雌の膣肉を貪っているのだ。


「……はいは~いっ♡


 3箱で足りる?彼氏様……っ♡」


 だから――


 あなたは冬優子に、ゴムを買わせるのだ。


 勿論、事後にはお金を払う気ではいるが――「極上の美少女彼女に、ゴムを買わせる最低な彼氏様」を周囲の男にアピールする必要があるのだ。冬優子はセルフレジがあるのに、わざわざ有人レジへと向かう。それは薄い本の中では幾度となく目にすることがあっても――普通の男の子には絶対に実現させることが出来ない、夢のようなものであり――


 冬優子はゴムを差し出して――


「あ……っ♡


 すぐ使うので……袋はいらないで~す……っ♡」


 と、ピースを浮かべながら答えるのだ。


 周囲の男性達が、一斉に腰をビクンと弾ませたのは――黛冬優子のそれには、雄を射精に導く圧倒的な破壊力があるからだろう。隣に立っているあなたも、正直”あっ、ヤバいヤバい”と本能で感じてしまう。コンビニを出ると、冬優子の手にはコンドームが三箱、剥き出しで握られているのだ。「これからふゆはぁ、隣の男とラブホでめちゃくちゃセックスしま~す♡」というアピールに、すれ違う男達は振り返って二度見をして、絶望をするばかり。「ねぇ?……ふゆのおまんこぉ、あんまり濡れなかったのよね……っ♡汗臭くてぇ、お手手に精子べっとりのオタクくんを相手にしても……っ♡だからぁ……♡あんたが責任持って、ふゆのおまんこ……濡らしてよね……っ♡」と煽られて、あなたは冬優子の尻を鷲掴みにして――彼女の膣肉に指を挿入する。電車の中で行われていれば、立派な性犯罪として通報されるものだが――腕を組みながら避妊具を手に持っていれば、それは”ただのプレイ”であるのだ。黛冬優子のトロトロの膣肉に指を入れて、それだけでも射精しそうになるのを堪えながら――

 あなたは肉棒をギンギンに隆起させて、ラブホテルまでの道のりを歩いて行った。



――――



 あなたは今――


 ラブホテルのベッドで、パンツ一丁になりながら冬優子を待っている。


「たまには自宅で声を我慢せず、後始末のことも考えず、本気でケダモノみたいに乱れたい」と思うときにしか来ることのないラブホテルであり――だからあなたの胸には、奇妙な昂揚感があるのだ。クリスマスやバレンタインに食事を楽しんだ後や、中間・定期考査を乗り越えた後の開放感や――あるいは、互いの誕生日にしか来ることのないラブホテルは、あなたにとって「最高の快楽」を約束してくれる場所だ。ベルが鳴らされただけで、食事だと勘違いして涎を垂らすパブロフの犬が如く――

 今のあなたは、肉棒をギンギンに勃起させているのだ。


 あなたは、まだシャワーを浴びていない。


 冬優子は風呂場へと向かったが――彼女もまた同様に、汗は流していないのだ。普通の女ならば、身体はゴシゴシと丁寧に洗わなければ、味わえたものではない。それは別に侮辱でも何でも無く、根源的な事実。人間の身体というのは、汗や汚れが溜まるように出来ているし、不潔にしていれば病気になりやすいのだ。「もしもし、身体が臭いますけど、そろそろ洗った方がいいのではないですか?」と肉体自身がシグナルを出すのが汚れであるので――膣がどれほどに悪臭漂い、舌を這わせた途端にビリビリと毒物のように痺れたところで、おかしな話ではないのだが――


 黛冬優子の体臭というのは、まるで別格なのだ。


 汗ばんだ腋の窪みや、膝の裏や、耳の穴――黒タイツを履いて、ブーツの中で蒸れた足の指の谷間――「これ食べるなら今日はえっちしないからね!」と念を押されて、豚骨ニンニクラーメンを食べさせた後で、強引にディープキスをしたときの冬優子の唇――

 その全てがあなたの肉棒を、ギンギンに勃起させる代物であるのだ。

 あなたの性癖ではないので、味わったことはないが――きっと、黛冬優子の大きな尻たぶを割り広げて、そこから放屁を顔面にぶっかけられても、あなたの肉棒は硬くなるに違いないわけであり――


 それは冬優子にとっても、同じであるのだ。


 冬優子は基本的に、オーソドックスなプレイを好むが――だからといって、変態的なプレイを嫌っているわけでもないのだ。口では嫌がるし、あなたを変態扱いするが――最愛のあなたの”お願い”を、彼女は断れる立場にいない。あなたのヘソや、耳や、尻の――全身の穴という穴を舐めしゃぶることが出来るほどに、冬優子はあなたのことが大好きでたまらない。あなたが冬優子の脚を舐めて興奮するように――冬優子もまた、すね毛だらけのジョリジョリした脚に膣を擦りつけたり、蒸れて汗ばんだ足の指の谷間を舌で綺麗に舐め取るのが、大好きでたまらないのだ。


 互いに互いのフェロモンが大好きであり、シックスナインで性器の匂いを嗅ぎながら発情をするのが好きな雄と雌であるのだ。だから、たっぷりと汗をかいても、それを流さずにまぐわうことが出来るし――冬優子にとっては「変態の寝取られマゾさんが、本気で冬優子を心配して排出した、冷や汗と脂汗はご馳走なのだろうな」と考えていると――


”がちゃ……っ”


 と、脱衣所の扉が開いて――


「いや~……あんたのこと、変態だってのは知ってたのよ?ふゆに変なコスプレさせたがるし、おままごと染みたごっこ遊びさせたがるし……台本まで用意してくることもあるからね?今更、ふゆの彼氏がどんなに変態でも驚きはなかったんだけど……


 アメスクマイクロビキニは……ちょっとやばすぎじゃない?」


 今の黛冬優子は――


 彼女の発言通り、アメスクマイクロビキニを着用しているのだ。


 アメリカンスクールの制服を模した、丈の短くヘソが丸出しの白のシャツと、ボタンが絶対に留められることのない、股下数センチのホットパンツを着用して――更にその内側には、黒のマイクロビキニが冬優子の豊満な乳房を覆っているのだ。

 冬優子は特別に乳輪がデカいわけではないのだが――そもそも、乳のサイズ自体が大きいのに対して、マイクロビキニの布地は文字どおりの”マイクロ”であるのだ。桃色の艶やかな乳首が布地越しに見えている状況であり――頬や腹部にはペイントシールを貼って、精一杯、気まぐれで、ヤリマンで、あなたのような陰キャには縁のないドスケベビッチを演じてくれているのだ。


 肉棒は、一瞬で臨戦態勢になる。


 普段の冬優子は、あなたが変態染みたコスプレを提案すると(最終的には受け入れてくれるが)露骨に嫌がる態度を示すのだ。スクール水着にランドセルを背負わせるだけでも、必死に土下座をせねばならない代物。それが――今は、アメスクにマイクロビキニを重ねて着用してくれているのだ。彼女の下半身には、僅かな陰毛が生えていて、布地からはみ出している。普段の冬優子は毛深いのを気にして、パイパンにしているのだが――、一週間見ないうちに、彼女はそれを生やしたのだろう。流石に腋は、コスプレで邪魔になるので剃っているようだが――あなたがお願いをすれば、それも容易に生やして、更には臭いを吸わせてくれるという事実がそこに存在する。男の子の大好物を重ね合わせた、カツカレーのような代物がアメスクマイクロビキニであり――

 今、あなたは自分が冬優子を押し倒していない事実が信じられないのだ。

 ラブホテルの一室は防音性に長けており、どれだけの大声を出しても外には漏れない。

 あるいは、冬優子が本気で吐く獣のような嬌声ならば響くかもしれないが――「うっわ、隣のやつらすげえプレイしてる」と思われるだけだ。ラブホテルの中ではどれだけの命乞いをしたとしても、絶対に助けてもらえはしない。屋外でプレイをすれば、警察が来る状況とは違い――今のあなたは冬優子の肢体に何をしてもいいわけであり――


 だからこそ、あなたにはどうすることも出来ないのだ。


 全てのプレイを同時にしてやりたいとは思うが――、肉体は結局一つしかない。複数のタスクを同時に処理させようとした結果、動作を止めてしまうパソコンのようなものであり――パソコンならば再起動すればいいが、人間にはどうすることも出来ない。呼吸をして胸元が膨らんだり凹む度に、ぷるんぷるんっと淫らな乳肉が揺れる、ドスケベな雌が目の前に居ながらにして、あなたは思考停止に陥り――


「はぁ……っ」


 と、小さく溜息を漏らして――


”ぎし……っ♡”


 冬優子は、あなたの隣に腰掛けるのだ。


「……先生のところでね?ふゆ……シャワー浴びたらダメって言われたの……っ♡


 濡れタオルで身体を拭くのは許されたけどぉ……っ♡ふゆの雌のフェロモン、ボディソープとかシャンプーで洗い流したらダメって、言われてたの……っ♡


 ふゆの雌の匂いが強ければ……作業が捗るんだって……っ♡先生が疲れたらぁ……っ♡ふゆ、腋とか、脚とか……っ♡おまんことか、お尻嗅がせてあげたの……っ♡エナドリちゃんぽんとかぁ……ぶっ濃いエスプレッソとかより……っ♡ふゆの雌の匂いがぁ……一番、興奮するらしいけど……っ♡


 あんたは……どうかしらね……?」


 冬優子は両腕を上げて――


 むだ毛の一つない、すべすべとした腋を見せつけるのだ。


 あなたの鼻腔に響くのは、いつも通りの”冬優子の雌の匂い”だが――

 それがいつもよりも濃く、脳味噌に染みるような匂いがする気はしている。

 冬優子は嬉しそうにあなたを見下ろしているので――あなたは喜んで、冬優子の腋へと顔を埋めてやる。アメスクを着ているからと言って、黛冬優子が、日本人の父と母から産まれた事実は何も変わらないのだが――それはまるで、コーカソイドの体臭を嗅いでいるような気分に浸れるものであるのだ。

 冬優子の腋の窪みは、ぬるぬると汗ばんでいる。

 スポーツをしているときの爽やかな汗ではなく、じっとり、粘ついている汗だ。

 昼間の即売会で冬優子はきっと、興奮をしていたのだろう。大勢のオタク達が冬優子の姿を視姦して、今日、帰ってからは戦利品の同人誌ではなく、記憶の中での黛冬優子でシコるに違いない。先ほど冬優子が着替えている間に確認をすると――「【悲報】豚肉亭のレイヤーさん、ちょっとドスケベ過ぎる」というタイトルで、まとめブログに記事が載っていたのだ。冬優子を至るところから盗撮したものであり――「うっわ……wちょっとエロすぎるだろこいつw」「豚肉亭の新刊を違法DLしたけど、この女でシコる方がいいわ」「この子誰?どこの大学?なんでわからねえんだよ、ほんと使えねえなお前ら」と、読んでいるだけではらわたが煮えたぎるような悪辣なコメントが書き込まれており――


 あなたは、どうしようもなく興奮してしまったのだ。


「はぁ……


 ほんっと……変態なんだから……っ♡」


 冬優子は――


 あなたの顔面を”がしっ!”と、腋で抱え込む。


 プロレスで言うところのアームロックなのだろうか。冬優子の腋によって顔面を抱きかかえられると、あなたには抵抗をする術がない。彼女が細腕で華奢な爆乳美少女であっても、腕でしっかりと頭部を抱きかかえれば、首から上の力だけでは抵抗をすることは出来ないのだ。

 勿論、あなたの両手両足は自由であり――

 ここがプロレス会場であるならば、冬優子の腕を力尽くでほどけばいいだけなのだが――


”むっわぁ~~~っ♡♡♡”


 あなたの鼻腔には――


 冬優子の極上雌スメルが、たっぷりと充満しているのだ。


「男を骨抜きにする」という言葉は、こと、黛冬優子に至っては比喩表現では収まらないのだ。冬優子の腋を嗅がされて、今のあなたは四肢から力が抜けている。それは少なくとも、冬優子に拘束をされても抵抗すら出来ないものであり――


「こうやってぇ……っ♡


 先生に……ふゆの雌の匂い……嗅がせてやったのよ……っ♡」


 冬優子は――


 ここぞとばかりに、密着したあなたの耳に淫語を囁き込んでくる。


「台所では勿論、裸エプロン……っ♡あんたも好きよね、ふゆに恥ずかしい格好させるの……っ♡ふゆに『包丁と火ぃ使ってるときはだめよっ』って言わせるの……っ♡勿論、先生の家でもしたわよ……っ?夜食のおにぎり作ったらぁ♡ふゆのお手手から直接食べたいとか言い出して……っ♡お米粒が付いたお手手もペロペロ舐められるの……っ♡


 ふゆはシャワー禁止だけど、先生は作業中にお風呂に入ってね?……ふゆに全身を洗わせるの……っ♡あはっ♡あんたの大好きなおっぱいスポンジじゃないわよ?……ふゆの……ベロ……っ♡ふゆの舌でぇ、全身を舐めさせるの……っ♡汗ばんだ足の指の間も……っ♡くっさい腋の窪みも……っ♡そして……っ♡あんたのだ~い好きなアナル舐めも……っ♡先生に捧げさせられるのよ……っ♡


 ふゆの全部はぁ……っ♡先生のおもちゃ……っ♡


 どんなセクハラをされてもぉ……っ♡変態で、寝取られマゾの彼氏が喜ぶためのプレイ……っ♡作画資料のためにって言われたらぁ……っ♡勝てるわけないわよねぇ……っ♡ふゆの身体の柔らかさは……っ♡作画の資料になるんだ~って……っ♡おまんこの土手のお肉……っ♡ぷにぷに突かれて……っ♡……あはっ♡そうよぉ?おまんこにインクべっとりつけてぇ……っ♡紙の上に座らさせれる……”まん拓”まで残しちゃって……っ♡


 流出したら……っ♡


 ふゆ、自殺しちゃうくらい恥ずかしいの……一杯撮影されちゃった……っ♡」


 黛冬優子の腋に、アームロックをされて顔面を覆われているので――

 今のあなたの脳味噌は、ふやふやに蕩けてしまっている。

 食材に味を染みこませたいときは、フォークで穴を空けたり、柔らかくなるまで煮込む必要があるのだが――あなたの脳味噌は、まさしくそんな状況だ。冬優子の脇汗の匂いによって、脳味噌がドロドロにされている中に――彼女の寝取られ煽りが注ぎ込まれていくのだ。脳細胞が破壊される興奮は、おそらく、雄が生きていく上で最も肉棒が滾るものであり――

 

「も~っといいもの……見せてあげよっか?」


 冬優子は――


 あなたの顔面を、腋の拘束から解き放つのだ。


 途端に、あなたの心の中には喪失感が湧き出す。


 単純な匂いだけを比較すれば、きっと、脳味噌を刺激する悪臭なのだろうが――黛冬優子の腋から放たれるという情報が一つ付くだけで、それはたまらないほどの興奮に繋がるのだ。冬優子の腋とあなたの唇の間には”ねっば~……っ♡”と体液が糸を引いている。あなたの唾液なのか、冬優子の脇汗なのかはわからないが――いや、どちらも混ざっているのだろう。粘着質でねばねば、納豆の糸を彷彿とさせるようなそれすらも、あなたの興奮を高めていくばかりだ。

 冬優子は、鞄の中から一冊の同人誌を取り出す。

 美麗でありながらも、ドスケベで可愛らしい女の子の絵が描かれた表紙は――


「そうよ~……っ♡


 これ……っ♡ふゆの身体を資料にして描かれたの……っ♡」


「豚肉亭」の新刊、であるのだ。

 キャラクターは、冬優子がコスプレしていた踊り子の美少女だ。

 作品の中では主人公に助けられて、ベタ惚れをするヒロインの一人でしかないのだが――そこに描かれているのは、主人公と出会わなかった「if」のストーリーだ。主人公と出会うことなく、多額の借金を返すために金持ちの領主に捧げられて――その太った身体で種付けプレスをされたり、玩具として弄ばれたり、およそ人間が受ける仕打ちではない過激で苛烈なプレイをしているのが作品の内容であり――


「……そうよ~……っ♡


 この目隠し拘束おもちゃ責めもぉ……っ♡男の人のおしっこをジョッキで飲まされてるのも……っ♡野外露出交尾も……っ♡朝勃ちフェラ処理も……っ♡マットソーププレイも……っ♡


 本気の排卵日種付けプレスも……ぜ~んぶ先生にやられちゃったこと……っ♡」


 彼女は――


 それが、ノンフィクションであるとあなたに告げてくるのだ。

 公衆便所を模した場所で、身体を拘束されて、太腿に「ご主人様専用♡」「粗チンお断り♡」と落書きをされながら、膣に精液をたっぷりと溜めて、恍惚とした表情でこちらを眺めている姿も――あるいは、冬優子の言うとおり実際に行われたことであるのだろうか。そう思うと、あなたの心臓はドクドクと沸き上がってくる。オタク趣味に理解がある恋人に、エロ同人誌のプレイを再現してもらうという夢のようなそれを――

 あなたではない雄が、黛冬優子という女体を使って実現させているのならば――

 最早、我慢をし続けることは不可能であり――


”がばっ!”


「――きゃあっ!?」


 あなたは――


 ベッドの上で、冬優子を押し倒してしまうのだ。


 鼻息をフウフウと荒げて、あなたは押し倒された冬優子を見下ろす。

 アメスクマイクロビキニという、贅沢であると同時に過剰とも呼べる性癖の詰め合わせは――しかし、そこに存在する肉体が黛冬優子であるという一点で、全てを許容することが出来るのだ。男の子の変態性癖に最初は怒って「はぁ!?ふざけんじゃないわよ!」「ふゆは絶対にやらないからね!」と青筋を立てながらも――本気でお願いをすれば、簡単に折れて、変態プレイを受け入れてくれる最上級の美少女。瞳を潤わせてあなたを見上げている彼女は、先ほどの寝取られ挑発をしてきた小悪魔の”ふゆ”ではなく――純愛ラブラブえっちが大好きな、あなたの恋人の黛冬優子であるのだ。

 99センチのJカップは、一切の混ぜ物がない、天然による極上のデカパイ。

 AV知識では「偽乳は仰向けになった時に、シリコンが入っているので上を向くが、天然のデカパイは乳房が横に垂れる」と知っていたが――黛冬優子の乳肉には、圧倒的な張りが存在しているのだ。彼女の胸が小さいBカップ相当だったときから、あなたはその天然っぷりを理解している。ネットの男達が、安い女や風俗嬢で得た知識は、黛冬優子には全く適合されないのだと思うと――それ自体に、あなたは暗い愉悦感を抱く。

 あなたの肉棒は、ギンギンに隆起している。

”オタクくん”や”先生”のように、巨大と呼ぶことが出来ない自身の逸物。定規を根元に押し込んで計測をすれば、どうにか、日本人の平均サイズとは呼べる程度であり――

 本来、黛冬優子という極上美少女には、到底不釣り合いな存在であるのだ。

 自身の肉棒にコンプレックスを抱かない男は、きっと、この世には存在しない――という前提ではあるが、それでも、あなたの平均的な肉棒はどうしようもなく罪悪感を抱かせるもの。少なくともあなたは、容姿や人間性において、冬優子に惚れられる特別なものがあるとは思っていないのだ。エロ漫画やアダルトビデオのように、優秀な肉棒で冬優子をアヘアヘと言わせることが出来れば、せめて、自分の中で言い訳は出来るのだが――


「……どうしたの?


 先生なら……ふゆのことレイプするの……躊躇しないわよ……?」


 あなたは――


 今、目の前の冬優子に何をしても許される立場にいるのだ。


 股間でギンギンに隆起した肉棒を、女性の性器の中に突き立てるというそれを――あなたは”やり放題プラン”に加入しているのだ。大学の構内で、冬優子を男子トイレに連れ込んで、セックスをしても――彼女は怒りながらも、なんだかんだコンビニスイーツで許してくれるような存在であるのだ。自身の性欲の憤りを解消するに当たって、冬優子が許してくれないことはほとんど存在しない。他の男のところに出向くことすらも、許してくれるのが黛冬優子であり――


”ぐちゅり……っ♡”


「あ…………っ♡」


 あなたは――


 冬優子のマイクロビキニをずらして、彼女の膣に肉棒を押し当てるのだ。


 絶対に踏み荒らしてはならない、神聖な聖域に――

 あなたという矮小な雄が今、その粗末な肉棒を押し当てているのだ。

 冬優子のことをアヘらせて、絶対的な忠誠を誓わせるような、かっこよくて逞しい肉棒ではない。ペニスを大きくする広告をネットで見る度に「どうせ嘘だろ」と思いながらも――スケベ心は誤魔化せずに、一応確認してしまうようなもの。冬優子は「大きくて苦しいより、あんたくらいのが丁度いいのよ♡」と言ってくれるが、それを信じ切ることが出来ない――責任を押しつければ、あなたの寝取られマゾの原因のようなそれに――


「……ねぇ?


 ふゆ……ねっ?


 今日……ガチで危ない日なんだけど……どうする?」


 冬優子は――


 あなたに、更なる試練を与えてくるのだ。


 黛冬優子との危険日中出しセックスが出来ないのは――彼女のことが嫌いだからではなく、むしろその正反対。黛冬優子を相手に責任を取りたくない雄なんて、いるはずもないのだ。たった一夜のパパ活や、風俗の入店体験ですら、その相手は夢中になるに違いない。風俗店の店長が「この女を客に出すのなんて勿体ないから、俺様の嫁にしてやる」と肉棒を滾らせるような存在が冬優子であり――

 あなたは冬優子を大事にしているから、彼女との危険日セックスは絶対に出来ないのだ。

 一時の快楽と背徳感に溺れて冬優子を孕ませて、その先に待ち受けているのは、冬優子に我慢を強いる生活であるのだ。黛冬優子は幸福な人生を歩む義務がある。権利ではなく、義務だ。責任を取るという言葉に実体が伴うまで――最低でも大学を卒業するまでは、冬優子を孕ませてはならないと思っていたのに――


 あなたの理性は蒸発して、本能は真っ赤になるほど熱を帯びていて――


 黛冬優子は、半脱ぎアメスクマイクロビキニであるのだ。


 あるいは彼女が、99センチのJカップを覆うビキニの布地をずらして、乳首を丸出しにしていなければ――あるいは彼女が、汗ばんだ身体で、肌にぴったりとアメスクの生地がくっついていなければ――あるいは彼女が、雄を煽るような濃厚なフェロモンとマン汁をドバドバと膣から溢れさせていなければ、話は違ったのだろうが――


「……いいわよっ♡


 先生には許してあげたんだから……っ♡彼氏のあんたにも許してあげないと……不公平だし……っ♡


 ふゆのお腹の卵……早い者勝ちなんだから……っ♡」


 今のあなたには――


”冬優子を救わないと――”という大義名分が存在するのだ。


 肉棒を冬優子の膣口にあてがうと、互いの性器からは大量の分泌液が溢れて”ぬっちゅ……っ♡”と淫らな水音が響く。ナメクジ同士が身体を重ね合わせるように、ぬるぬるでどろどろの液体だ。冬優子の危険日の子宮には、今、卵が無防備に泳いでいる。あなたのことが大好きであり、あなた以外の雄には絶対に捧げられることのない――冬優子の卵子。彼女は人生の早い段階で、あなたを生涯の伴侶に選んでいるのだ。バイトをしながらも、将来の結婚資金としてそれを投資運用しているし――あなたもまた、冬優子がそれを望むのならば、絶対に拒む理由のない立場なのだが――


「そうよ……っ♡


 先生の精子……っ♡ふゆのお腹の中でうじゃうじゃ泳いで……っ♡


 ふゆの卵、レイプしようとしてるのよ……っ?


 ふゆのこと……本気で孕ませる気で……っ♡今朝、一発……ううんっ♡三発してきたのよ?……ふゆのおまんこに前張り貼らせてぇ……っ♡子宮の中で精子泳がせとけよ~って命令して……っ♡


 大勢のオタクくんにエッロ~い眼で見られて……♡


 発情したらぁ……っ♡絶対孕むだろ~って言われちゃってるの……っ♡」


 冬優子の誘惑は――

 

 あなた達の人生計画を、真正面から破綻させていくものなのだ。


「まだ、せめて大学を卒業するまで、冬優子を孕ませてはいけない」と――修行僧もかくやという雑念の排除を行ってきたのだ。それなのに、今は「一刻でも早く、冬優子に膣内射精をして、彼女の卵を奪い去らなくてはいけない」と思っているのだ。 

 あなたは、前傾姿勢になり――

 正常位の体位で、冬優子に肉棒を挿入しようとする。

「いいのだろうか」「本当に、冬優子を孕ませていいのだろうか」「黛冬優子の排卵日の子宮に、子種を植え付けるために、生ちんぽを挿入して精液をびゅるびゅる~っと吐き出す雄が自分でいいのか」と――あなたの中でぐちゃぐちゃと思考が巡っている。冬優子はそれを”生意気にも、臆病ヘタレ彼氏がふゆを焦らそうとしている”と考えたらしく――


”ぐい……っ♡”


 と、トップモデル級に長い脚をあなたの背中に絡みつかせてくるので――

 その勢いのままに――


”にゅぷぷぷぷぷぷ~~~っ♡♡♡”


「んぎゅ……あ、くぅ……っ♡」


 あなたは、冬優子の膣内に肉棒を挿入した。


 彼女と交際を始めてから、それは幾度となく繰り返してきた行為だ。

 黛冬優子を恋人にして、猿のような性欲になるなという方が無理な話。

 彼女が呼吸をした際に、胸元が上下に動くだけでも、肉棒が”びきっ”と興奮をしてしまうのだ。勉強会を開いて、テキストを前に真面目な表情で思案しながら、無意識にペンの後ろを唇に当てている姿を見ると――あなたはもう、即座に限界が訪れる。冬優子もまた、大好きな彼氏に「少なくとも、性の不一致であいつから別れを切り出されることはないように」とあなたのワガママを受け入れてくれたし――彼女もまた、濃厚な性欲を湛えているのだ。テスト期間中に、流石にこれはまずいと思ってセックスを我慢して真面目に勉強をすれば――禁欲明けは、互いにただのケダモノになって貪り合う他になく――


 あなたが望めば、冬優子の膣はいくらでも食べられるわけであり――


”ぎゅ~~~っ♡にゅるにゅるっ♡ぬちぬちっ♡ぬっちゅっ♡にゅぷにゅぷ……っ♡”


「はぁ♡はぁ……んんっ♡


 なんか……あんたの、おっきくなってない……?」


 だからこそ――


 一週間のオナ禁明けの冬優子の膣肉は、まるで感触が別物なのだ。


 普段、自分がどれだけの贅沢をしていたのか、心の底から理解をしてしまう。冬優子は膣肉の全てを使って、あなたの肉棒を締め付けてくるのだ。ぬるぬるのマン汁は、挿入をスムーズに行う潤滑油であると同時に、粘着性を持ってあなたの肉棒に絡みついてくる。彼女の膣ひだの一枚一枚が、あなたの肉棒をぞりぞりと擦り上げてくる。今の冬優子は、発情がピークを迎えて、子宮が一番浅い位置まで降りてきているのだろう。あなたの粗末な肉棒であっても、冬優子の子宮口を叩くことは出来る。ざらざらな膣奥は「射精しそうだから、腰を振るのを止めて、子宮口に肉棒をぐりぐりさせながら休憩する」という猶予すら、男の子には与えてくれないのだ。

 人生で初めてコーヒーを飲んだとき、脳に作用するカフェインによってギンギンになってしまったそれを――あなたは彷彿とさせる。黛冬優子の膣を味わうのが普通になっていたのだが――彼女のそれは、本来、あなた程度の雄を簡単に廃人にしてしまう破壊力があるのだ。童貞だった頃、最初の数回は互いにセックスが下手くそであったので――その危険はなかったのだが――今のあなた達は、幾度となく互いの身体を混じり合わせているのだ。あなたは膣の浅いところを小刻みにトントンと突くのが冬優子の弱点だと知っているし――逆に冬優子も、膣を締め付けながらあなたに体重を掛ければ、肉棒が最大隆起すると理解しているのだ。

 一週間のオナ禁の間――

 あなたは、冬優子が寝取られていると思って興奮をしていた。

 今、冬優子が肉棒に”ふぅ~っ♡”と息を吹きかけるだけでも、射精しかねないほどに感度は昂ぶっているわけであり――

 初めての際の感度と、何度も経験した熟練の腰使いが両立するそれは――


 男の子にとっては、到底あり得ない――


 童貞喪失を遥かに凌駕した、興奮であるのだ。


「あはぁ……っ♡入れただけで……っ♡びゅるびゅる~って暴発しそうなの……?ふゆのおまんこが気持ちすぎて……っ♡


 ……くふふっ♡


 ざ~こっ♡


 ざこ♡ざこ♡ざ~こ……っ♡ふゆのおまんこに入れただけでぇ♡お漏らししちゃいそうな雑魚雄……っ♡オタクくんも先生もぉ……っ♡あんたよりず~っと……雄として優秀なのに……っ♡


 うそ……っ♡


 ふゆの彼氏、ざこすぎ…………っ♡w」


 冬優子はあなたの耳元で、挑発の言葉で煽ってきながら──


 両足を背中に回して、あなたの頭を優しく撫でてくるのだ。


 サウナで全身を熱々にしておきながら、直後に水風呂で全身を冷やすような――圧倒的に対極にあるのが、冬優子の言葉と態度であるのだ。あなたの脳味噌も簡単に掌握されてしまい――冬優子はそのまま、あなたのピストンを受け入れていく。

 臆病で下手くそなピストンは、今に始まったことではない。

 優秀な雄が、暴発も怖れずに激しく腰を振って、雌を楽しませるようなことは──元よりあなたには出来ないのだ。ヘコヘコと、腰を浅く振るような弱っちいピストンは、冬優子に捨てられたくないからという感情が故だ。黛冬優子を他の雄に寝取らせることで――自分がどれだけ冬優子を愛していたか、再確認しているという状況。普通の恋人にやれば、それは幻滅されるような腰使いであっても――冬優子にとっては「もぉ~っ♡しょうがないわねぇ♡こんなよわっちい雑魚ピストンのこと受け入れられるの……っ♡世界中の雌でぇ♡ふゆしかいないんだから……っ♡」というアピールポイントになるのだ。

 冬優子に頭を撫でられながら、あなたは腰を振り続け――


「…………っ♡♡♡」


 あなたは冬優子と、無言で正面から向き合うのだ。


 ラブホの一室に響くのは、互いの性器が衝突する破裂音だけ。 

 目の前にいるのが、とんでもない美少女であると再認識させられる。

 顔の良さだけでトップアイドルになっても、おかしくはない素材であるのだと――改めて自覚をするのだ。冬優子が毎日、美しくなるための努力を欠かさない姿を見て、無意識の内に「冬優子は才能に乏しくても、努力でトップアイドル級の美少女になっていた」と思い込んでいたのだが――

 正面から見ると、冬優子の顔はトップアイドルを遥かに超えている存在であるのだ。

 元からトップアイドルの――八宮めぐるや、風野灯織級に美しい才能があり――更にそこに、類い希なる研鑽を積んでいるわけだ。あなたという凡人が絶対に、手にしてはいけない極上の美少女。宝くじで10億円が当たったとしても、10億円では抱くことが出来ない程度には最高級の価値がある美少女が――

 あなたの生チンポを受け入れて、唇を噤んで、愛おしそうにあなたを見つめているのだ。

「正常位で腰を振っている雄が、雌は、一番かっこよく見える」と聞いたことがあるが――今の冬優子も、そう思っているのだろうか。あなたが腰を叩きつけていくと、そこには快楽が積もっていくのだろう。最初は余裕綽々な表情で、必死に腰を振ってるあなたを嘲笑うような雰囲気だったのに――


「……っ♡


 ん……っ♡」


 今は唇の端から、少しずつ、嬌声を漏らしていくのだ。

 長年の付き合いがあるので、冬優子の本気と嘘の違いは見抜けるようになっている。勿論、冬優子の嘘に踊らされたい気分のときは話は別だが――冬優子への大好きを再確認させられている今、まさか、見誤るはずもないのだ。

 あなたの凡人の粗末な逸物は、冬優子を虜にしてアヘアヘと喘がせることは出来ないが――

 他ならぬ冬優子自身が、自身の弱点を全て開示して、大好きなあなたに”雌をイかせるためのテクニック”を注ぎ込んでくれているのだ。

 冬優子に性的快楽を感じさせる程度には、腰を振ることが出来ているわけで――冬優子の膣の浅いところを、深いところを、ぬめぬめのところを、あつあつのところを、こりこりのところを、ぞりぞりのところを――あなたは徹底的に肉棒で責め立てていく。

 冬優子の全身に鳥肌が浮かぶのは――彼女がイきそうだという証拠だ。

 最後に――

 あなたは冬優子に覆い被さって――


”~~~~っ”


 耳元で、彼女に尋ねてやる。

 冬優子が嫌がることは絶対に出来ないわけであり、あなたは、彼女がそれを拒めば――自分の舌を噛んででも、太腿にペンを突き刺してでも、痛みで脳味噌を覚醒させて耐える気でいたのだが――

 冬優子は――”ごくり……っ♡”と唾を飲み込んで――


「……いいわよ♡……ううんっ♡


 ……出して……っ♡


 ふゆに……あんたの赤ちゃん……産ませてください……っ♡」


 あなたの耳元で、それを囁いてくるのだ。

 互いの性欲を解消するためのそれが、児戯に思えるほどに――今のあなたは興奮が昂ぶって”どちゅんっ♡ばちゅんっ♡ぶぎゅっ♡ぐぶっ♡ぶぢゅぢゅ~っ♡”と激しく腰を叩きつけていく。「冬優子に幻滅されないように、一秒でも長く射精を我慢するんだ!」という普段の腰使いとは、まるで違う。目の前の雌の子宮を――腹の中の卵を――独占するために、暴発させるように腰を叩きつけていくのだ。だが――射精を我慢しても結局耐えられないのと同じであり、暴発しようとすると今度は中々精液が出てこないのだ。あなたの肉体の本能が、この雌との性交渉を楽しみすぎて、射精をさせてくれないのかもしれない。我慢汁だけが、パッキンの壊れた蛇口のようにどぶどぶと溢れていき、やがて、冬優子の膣肉があなたの肉棒をぎゅっぎゅ~っと締め付けてくる。冬優子の身体が絶頂を迎えて――雄の子種を、受け入れる準備が整ったと告げてくるのだ。それ以上の我慢は、あなたという雄にはまるで不可能であり――前傾姿勢になり、舌を突き出して、鼻の穴をぷっくりと膨らませて、こみ上げてくる精液をそのまま――


”びゅるるるるる~~~っ♡びゅるるるるっ♡どびゅどびゅっ♡びゅるるる~っ♡”


”びゅ~っ♡びゅぐびゅぐっ♡びゅるるる~っ♡びゅくんっ♡どぴゅっ♡”


”びゅるるるるる……っ♡びゅ~っ♡びゅくんっ♡どっぴゅ~……っ♡”


”…………っ♡♡♡”


 冬優子の膣内へと、一滴残らず精液を解き放っていくのだ。

 今までのあなたが、ティッシュの中に吐き出すことしか出来なかった精液を――黛冬優子の、粘膜の色が艶やかな桃色の膣内へと、びゅくびゅくと吐き出していけるのだ。雌の膣穴というのは、構造的に精液を受け止めるように出来ているのだ。肉棒を引き抜いた後で、冬優子の股間にぽっかりと開いた膣口から、どっぷり白濁の精液が垂れていく姿を想像すると――それだけで、あなたの肛門がキュンキュンと響くような衝撃であるのだ。

 そのままあなたは、冬優子の膣内に肉棒を埋めて、彼女を抱きしめる。

 一流ブランドのおろし金であれば、野菜をすりすりと小刻みに動かすだけで、力も入れずにすりおろしが出来るのだろうが――黛冬優子の膣肉も、それと似ている。違うのは、おろし金と違って彼女の膣肉は”柔らかでヌメヌメで、肉棒に絡みつく膣ひだで出来ている”という部分だ。精液を吐き出して、鉄杭の芯を失い、小さく柔らかく縮こまっていく肉棒も――冬優子の膣内でヘコヘコとしているだけで、激しい快楽に襲われるのだ。

 雄としては失格でも、性欲の旺盛っぷりには少しの自信があるのだ。

 冬優子は「まさか、あんたが一回で満足するわけないでしょ?」と確信を抱いてくるらしく――


”んあ~……っ♡”


”んれんれんれ……っ♡じゅるるる~っ♡むっちゅっ♡はむはぷ……っ♡じゅるるる~……っ♡”


 冬優子は大きく口を開けて――

 まるで捕食をするように、あなたの唇を貪ってくるのだ。

 互いに喉はカラカラになり、唾液からは濃厚な悪臭も漂ってくるのだが――そこにいるのが、黛冬優子であれば話は別だ。にんにくをたっぷりと入れた豚骨ラーメン(替え玉あり)を食した後に、アルコール検査をするかのように息を吹きかけてもらっても――そこに漂うのは、肉棒がギンギンになるような”悪臭”であるのだ。そしてそれは――冬優子にとっても同じことだ。喉が渇いて、口の中が粘つくあなたの唾液も彼女にとっては甘露同然であり――互いに涎を交換し合いながら、濃厚な接吻に浸る。

 首筋も、腋も、胸も、スペンス乳腺も、おへそも、脇腹も、お尻も、太腿も――黛冬優子の身体はすべてが、ぷにぷにで、すべすべで、男の子の掌を歓迎してくれるのだ。冬優子の身体で射精が出来ない部分を考えてみると――あなたは、一つたりとも思い浮かばないのだ。耳たぶで肉棒をシゴいたとしても、ブスとのセックスよりは絶対に気持ちいいであろう冬優子の肢体に夢中になっていると――

 冬優子は、あなたの耳元に顔を寄せる。

 最初は、淫語を注ぎ込んでくると思ったのだが――

 今の冬優子の胃の中には、あなたの唾液がたっぷりと流し込まれているのだ。

 普段の冬優子は、少なくとも、あなたが変態プレイを望まない限りは排泄行為を見せてくることはない。それはトイレに限らず、放屁やあくびでも同じことだ。「大好きな彼の前では、一番可愛い女の子でありたい♪」という、頭の悪い女のキャピキャピした媚び方を――あなたにだけ捧げてくれる冬優子に、たまらない幸せを感じていたのだが――

 冬優子は、胃に溜まった張りを吐き出すように――


”げぇ~~~~ぷっ……っ♡♡♡”


 と、あなたの耳元で、濃厚なげっぷ音を響かせてくるのだ。

 あなたの涎をたっぷりと注ぎ込んだことによって、黛冬優子が「げっぷをしたくなるほど、あなたの涎を飲んでくれた」という事実を理解してしまうのだ。ザーメンゴックンしてもらった後のげっぷとは、また違った背徳感がある。

 あなたの肉棒は、まだ半勃起状態ではあったが――


”にゅぷ……っ♡どちゅっ♡にゅっぷんっ♡ぬちゅ~っ♡ぱちゅぱちゅっ♡にゅぷんっ♡”


「あはっ♡ふゆのおまんこ……っ♡そ~んなへにゃちんで……っ♡んっ♡やっつけられると思ってんの~……っ?」


 あなたは再度、冬優子の膣内で腰を振っていくのだ。

 雄として優秀な彼らとは違い、一度射精した後のあなたの肉棒は最大まで敏感になっている。腰を振って下半身に響くそれが、最早、痛みなのか快楽なのかもわからないほどであり――


「あ~……っ♡あんた、ほんっとに可愛いわね……っ♡」


 冬優子は、余裕たっぷりにあなたを見つめている。

 最大硬度まで隆起していれば、冬優子の弱点を突くことも出来るだろうが――今のあなたの肉棒は、半勃起状態であるのだ。あなたも元より、冬優子を気持ち良くさせるために腰を振っているのではなく、自らのちんちんを満足させるためだけにピストンを行っているのだ。それが――冬優子にはたまらなく、嬉しい様子。”ちゅっ♡ちゅっ♡”と何度も小刻みなバードキスをしたり、あなたの頬を”なでなで♡”と触ってきたり――まるで、腹を痛めて産んだ幼子が、初めて幼稚園の運動会に参加しているのを見守るように――慈愛に満ちた視線を向けてくるのだ。


「ふゆのおまんこ……っ♡気持ち良すぎて……っ♡浅いところでへこへこ♡女の子を気持ち良くさせる気なんて少しもない……っ♡情けなくて♡かっこ悪くて……だっさ~いピストン……っ♡


 ……んっ?いいのよっ♡それぇ……ふゆの前でだけ見せてくれるんでしょ?……あんたがほんとにかっこいいの知ってるの……っ♡世界で、ふゆだけなんだから……っ♡見る目がないバカ女にあんたが寝取られるの……っ♡ふゆ、ぜ~ったいいやだし……いひひっ♡


 ね~え……っ♡寝取られマゾの変態彼氏様?


 いいこと……教えてあげよっか?」


 冬優子はスマホを操作して――


「じゃっじゃ~ん♪


 これ……先生とのチェインよ……っ♡」


 あなたに、その画面を見せつけてくるのだ。

 豚肉亭の神絵師とのチェインであり――


「んふふ……っ♡そうよ……っ♡


 隣の部屋……っ♡先生が予約取ってるの……っ♡


『まだ?』『ふゆちゃん、早く来て』『俺のちんぽもう限界だよ』『ほんとに中出しするからね』『赤ちゃん出来ちゃう孕ませ交尾するからね』『コス衣装も一杯用意してきたから着ながらヤろうね』『本気で寝取るから覚悟しとけよバカ女』


 ……あはっ♡


 ふゆ~……っ♡隣に行ったら……どうなるのかなぁ……っ♡


 変態彼氏が……ふゆのこと満足させてくれなくて……っ♡欲求不満でぇ♡ふゆのエロエロまんこ……っ♡むずむず♡うずうず♡我慢できなくなってぇ♡隣の部屋に行ったらぁ……っ♡


 ふゆ……どうなっちゃうのかにゃ~……っ♡」


 あなたは――


”ど――っちゅんっ♡♡♡”


 ギンギンに勃起した亀頭を、冬優子の子宮口に叩きつける。

「んおっ♡」と響いた冬優子の声は――あなたが普段、絶対に聞くことは出来ない”オホ声”というものだ。「んぐっ♡んあっ♡んんん~っ♡ふぅ♡ふぎゅ……っ♡」と冬優子は耳元で、汚い喘ぎ声を響かせてくる。あなたは冬優子のことを、隅から隅まで知っているのだ。「大きなお尻の肉をかき分けたとき、尻たぶの内側にホクロがある」という事実まで知っている雄にとって、そのオホ喘ぎが嘘であるとはわかっているのだが――今のあなたは、冬優子の掌の上で踊りたい気分であるのだ。絶対に譲らない。絶対にこの雌はくれてやらない――と、寝取られマゾの性癖も忘れて、純愛ラブラブセックスで腰を叩きつけていくと――あなたもすぐに限界がくる。「あっ♡んんっ♡おねがいします♡赤ちゃん、産ませてください♡ふゆに♡あんたとのラブラブ赤ちゃん♡産ませて♡ねっ♡赤ちゃん産ませるの気持ちいいよ♡女の子に赤ちゃん孕ませるのぉ♡最高だぞ~っ♡」と冬優子は耳元で囁いて――それがとどめだ。絶対に孕ませるのだと強い覚悟を持って、鈴口と子宮口が”むっぎゅ~っ♡”と密着しあうラブラブディープキスをして、そのままあなたは――


”びゅるるるる~っ♡びゅるるる~っ♡どびゅどびゅっ♡びゅぐびゅぐっ♡びゅるる~っ♡”


”びゅ~~~っ♡びゅくびゅくっ♡びゅっくんっ♡どびゅどびゅっ♡びゅるるる~っ♡”


”びゅ~っ♡びゅるるる……っ♡どぴゅんっ♡びゅ~っ♡びゅっくんっ♡”


”…………っ♡♡♡”


 冬優子の膣内に、精液を再度、注ぎ込んでいくのだ。

 彼女との交際関係のしがらみを、一切忘れて――まるで冬優子と初めてセックスをする間男のように、独占欲を剥き出しに、冬優子の危険日の子宮に精液を注ぎ込んでいくのだ。

 冬優子は、あなたが「大好きな彼女の危険日まんこに、中出しをしている表情」が大好きでたまらないのだろう。慈愛に満ちた瞳で、口で「じ~~~っ♡」と言いながら、あなたの顔を見つめてきている。汗だくになり、鼻の穴が広がり、不細工になった種付け顔も――冬優子にとっては、大好物の代物なのだ。雄としての無様な姿すら受け止めてもらえた上に「ねえ?あんた、汗かいたでしょ?……このラブホねぇ?マットプレイが出来るオプションあるんだけど……どうする……?」と耳元で囁いてくるのだ。黛冬優子の中出し済みおまんこで、壺洗いをしてもらえる幸福に――アメスクマイクロビキニをローションまみれにして、すけすけのぬるぬるでご奉仕してもらえる快楽に――まさか勝てるはずもないのだ。だから――冬優子に「実は全部、う~そ……っ♡」「豚肉亭の神絵師はキャラ付けであって、普通に紳士な人」「ドスケベでオラついてた方が、キャラが立って売れるんだって」「アシスタントはしてきたけど、えっちなことは何もされていない」「寝取られごっこなら幾らでも付き合ってあげるけど、ふゆがあんた以外の雄と本番するわけないでしょ♡」「アシと売り子やったお礼にコスプレ衣装もくれたから、次は着ながらえっちしてあげよっか?」とネタばらしをされるまでは――あなたの脳味噌は、純愛と寝取られでぐちゃぐちゃになりながら――

 ただひたすら、冬優子から与えられる快楽に悶えるばかりであった。

Comments

カツ

マイク・O先生と冬優子とNTR煽りシチュの組み合わせが最高だぜ 煽りにあおられ焦燥感が駆り立てられけど最後のイチャラブですっきりします

谷澤晴夫

定番だけどコンビニでゴムを買うシチュ良いですよね。 今回は最後までムチムチ冬優子に徹底的に煽られて興奮させられる、最高のシリーズでした。最後のネタバレもわかっていたけど、気持ち良かったです。

umigame

嘘NTR煽りで脳みそ破壊する快楽と純愛えっちで脳みそ回復させる快楽両方味合わせるのはやっぱある種天才的だと思うんだよなぁ

ハルカ

豚肉亭さん……なんとなくめちゃくちゃ良い人で、普通にドスケベな恋人とかいそうって最後に思いました笑