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”ざざー、ざざー”


 微睡みの中で聞こえたのは、波が寄せては返す音でした。

 意識は早い段階で覚醒していたのですが──

 私は今、お布団の中で温もりに包まれているのです。

 明日、二度と目を覚まさないかもしれないという不安は常にありました。睡眠を心地が良いとは思えない、複雑な半生を歩んできたので、本来ならば二度寝をすることはしません。ましてや現状、私達は人理を守るための戦いに身を投じているのです。睡眠不足で必要なパフォーマンスを発揮できないことは、由々しき問題ですが──

 自身の快楽の為に、睡眠過多になることはいけないと──


”…………っ♡”


 腕の中の温もりがなければ、素直に言うことが出来たのでしょう。


 ですが──


「……先輩♡」


 今、私は先輩の腕の中で抱かれているのです。

 互いに一糸まとわぬ全裸であり──先輩は深い眠りに就いているご様子。それは単純に、昨夜、パイズリをしただけの私と──連続で搾り取られた先輩の、肉体の疲労度の違いなのでしょう。いつものレムレム睡眠ではないようで、私は一安心をします。先輩の身体を、ぎゅ~っと抱きしめるのは彼が眠っているから。もし、彼が起きていれば、こんな卑しい態度は見られたくないのですが──

 同時に──

 先輩は、私の卑しい姿を求めているのです。

 頼りになってかっこいいと思っていた、スカサハさんや三蔵さんが──先輩を前にすると、一匹の雌猫になり、彼の脚を舐める姿。ナイチンゲールさんやアルトリアさんのように、強い信念を持っていると思っていた彼女達が、にゃんにゃんコスプレと肉球手袋をはめながら、先輩のお尻の穴にベロベロと舌を這わせている姿。コルデーさんのように可愛らしく、美しく、ただそこに存在するだけで人々の心を癒やす一輪のお花のような彼女が──先輩の汗ばんだ睾丸に頬ずりをして、包皮の下の恥垢を舐め取り、お尻の穴を広げながらそこに小尿を注いで欲しいと懇願する姿──

 先輩はそれに、たまらなく興奮をするのです。

 私と手を繋いで、ラブラブで、恋人らしい生温いセックスをするよりも──先輩はきっと、獣欲にまみれた、野生動物が本能のままに繁殖をするような交尾を望むに違いありません。それはつまり──私はもっともっと、卑しくならねばならないということ。今までは、トレーニングをして汗だくになった後は、先輩との距離を取らないといけないと思っていました。尿意を催しても、トイレに入る姿を先輩には見られたくないと思っていました。ですが──これからは違います。トレーニングで汗だくになれば、私は汗ばんだ腋の窪みを先輩に見せつけなければなりません。トイレに入る際には、先輩に付いてきてもらい、放尿する姿を見せなければなりません。私という一匹の雌の痴態を全て、さらけ出すことによって──先輩はどうしようもないほどに、興奮してくれるのですから。


”ざざー、ざざー”


 と、波の音が響く部屋の中で、私は先輩を抱きしめます。

 ダヴィンチちゃんによって用意されたこの部屋は海辺のホテルです。

 ルルハワのときに用意されたホテルは、同人誌作りに忙殺されて堪能できなかったので、彼女が私と先輩の為に気を使ってくださったようです。そして──ここは現実世界ではなく、シミュレーションの中です。昨日の二人きりの空間は魔術結界によるものでしたが、シミュレーションの中では本当に二人きり。

 他の誰かが邪魔をすることも出来ないわけであり──

 同時に、私は誰かの後押しを受けることも出来ないのです。

 自分の気持ちを素直にコルデーさんに話して、先輩のハーレムの一員として加わって、彼女達に指南されながら、先輩の性欲処理妻六番手として生きる道を──自ら断ったのは、私自身なのです。私は先輩の太腿に、自身の膣をごしごしと擦りつけます。初めて性衝動を感じた幼子が、机の角にお股を擦りつけるような稚拙な行為ですが──今の私にとってそれは、たまらなく愛おしいもの。先輩の脚に生えたすね毛はジョリジョリで、剛毛で、男らしいかっこよさがたっぷりと詰まったもの。女の子の身体からは絶対に生えてこないような──スチールウールやたわしを彷彿とさせるそれに、私はうっとりとしてしまいます。

 映像で見せられた──スカサハさんが、マスターのすね毛に頬ずりをして恍惚に浸っている姿。あのときの私にはよくわかりませんでしたが──今、先輩の太腿に膣を擦りつけている私には、よくわかります。眠っていて、自由に身動きが取れない相手を”使って”性欲処理をするという、最低に品性下劣な行為も──私の胸の内から背徳感による興奮が沸き上がるのならば、それを隠すことは許されないのです。先輩が望むのならば、私達はドスケベで下品な水着を着用して、腋毛や陰毛をぼうぼうに生やして、乳首にピアスを付けて、がに股スクワットをせねばならない身。「たまたま、先輩にそこまでの性癖がないだけ」という理由のみが、私達がそれをやらないで済む根拠になるのです。。

 先輩が望むのならば、私は全てを捧げなければならないのです。

 自身の膣肉というものは、自慰行為の際にも、臆病におそるおそる触っていたのが私という存在です。手にマメが出来るほど特訓をしても、デミ・サーヴァントである以上それは「怪我」として処理をされて、すぐに治ってしまうのが私という存在です。少し寂しさも感じていたのですが、自慰行為の際にはそのすべすべでぷにぷになお手手は嫌いではなく──

 女性の膣という宝物に、繊細なタッチで触れることが出来るのですが──


 それに比べると、先輩の脚というものはとてつもなく暴力的な硬さを秘めているのです。


 勿論、蹴りの破壊力というのは私が圧倒的に上回っています。私が回し蹴りで砕くことの出来る柱を、先輩が蹴れば、その骨はポッキリと折れてしまうに違いありません。

 ですが──

 私が言いたいのは、そんなくだらないことではないのです。


 ああ、なるほど──


 スカサハさんが先輩のすね毛に、屈服したのはこういうことなのか──という意味です。


 女の子の身体ではどこをどう使ったとしても、絶対に味わうことが出来ない、雄と雌の性差を感じさせる先輩のすね毛。先輩風に言えば「女の子というのは、陰毛ですらふわふわで優しく、おちんちんを擦りつけると気持ち良くてたまらないのか~」と感動をするようなもの。立場や権利が生まれ持った性差によって決められてはいけないという価値観に、私は強く賛同しますが──

 ベッドの上で、雄が上になり、雌が下で貪られるのは──

 人間の本能とも呼べるものです。

 マスターのジョリジョリのすね毛に、すべすべの生足を絡ませながら──私はヘコヘコ、カクカクと腰を振っていきます。マスターのすね毛で膣肉が擦られる感触に──すぐに腰が浮いていきます。自身の膣から滴る愛液で、愛しい先輩のおみ脚を汚してしまう罪悪感はありますが──それよりも遥かに強い興奮が沸き上がっているのです。

 やがて私は、我慢が出来なくなり──


「……先輩♡


 お手手……お借りしますね……?」


 私は先輩の腕を掴み──

 彼の手を、自身の膣にあてがうのです。

 現状の先輩の睡眠は「まだ眠くないけど、明日も早いからそろそろ寝るか~」という浅いものではなく──文字どおり、精根尽き果ててぐっすりと眠っている状態なのです。私が少し乱暴に扱っても起きる気配はなく──バレる心配はありませんが、同時に、複雑なお手手の動きも期待することは出来ないのです。 

 ですが、私にはそれで十分。

 先輩のお手手は硬く、ゴツゴツと節くれ立っていて──掌もザラザラとしているのです。女の子が仮に、全ての保湿ケアなどを行わずに、手の荒れる作業をしたところで──男の子の豪快なそれには、絶対に及ぶこともないのです。ましてや先輩は、前線に立つことはなくても、自分の身は自分で守らなければいけない存在。数多の武器を使った訓練にも励んでいるので──


「……先輩……っ♡先輩のお手手……っ♡硬くて……んんっ♡ゴツゴツ♡ザラザラ……っ♡こんなの……んん……っ♡先輩が悪いんですからね……っ♡私のことを……夢中にさせてしまう先輩が……っ♡」


 先輩の手に、膣肉を擦りつけるだけで──

 私は、嬌声を我慢することが出来ないのです。

 腰をヘコヘコと振りながら、先輩のすね毛を脚で感じ取って──彼の掌に、膣肉をぐりぐりと擦りつけるのです。男女反転させて、女性が眠っている内に、男性が性的なイタズラをすればれっきとした性犯罪ですが──私と先輩は昨夜、濃厚なパイズリ交尾をした関係性なのです。先輩が仮に眼を覚ましても、きっと、熱に火照ったお顔で「お願いです……先輩……っ♡身体の疼きが辛くて……助けてください……っ♡」と耳元で囁けば、簡単に許してもらえるに違いありません。自分の中にある醜い打算は認めたくはありませんが──全てをさらけ出すことが、先輩に悦んでもらうためには必要なのです。

 そうしていると、私の身体は絶頂に近づいてきます。

 義務としての自慰行為とはまるで違い──先輩の身体に快楽を与えられるそれに、私は涎が止まらなくなってしまいます。サウナにでも入っているかのように、全身の毛穴が開いて激しく発汗していきます。「本当に寝ている先輩の身体で、オナニーに耽っていいものか?」という疑問も──絶頂が近づけば、何も考えることが出来ません。先輩のお手手のゴツゴツと、先輩のすね毛のじょりじょりに全ての意識を持っていかれて──先輩が少しだけ違和感を覚えて、寝ぼけながら指先を動かしたので、私はもうおしまいです。

 クリトリスをピンと弾かれるそれに、全身を激しく震えさせながら──


「~~~~っ!!♡♡♡♡」


 淫らな絶頂を、迎えてしまうのです。

 眠っている先輩を自慰行為のオカズに使うという不敬なそれも──脳味噌をビリビリと痺れさせる、強い快楽の前では、背徳感として”消費”されていくだけです。先輩は一度眠るとあまり起きない方で──私がこれほど激しく自慰行為に耽っていても、すやすやと眠ったままの状態です。それはまるで、数多の書物の中に描かれている「男性が、無防備に眠っている女性を『お前が悪いんだからな』と責任転嫁して、押し倒す」というようなもの。当時の私には理解が出来ませんでしたが──今の私にとっては「先輩がそんな無防備だから悪いんですよ……っ!」と感じてしまうものであり──

 だからその後、先輩の身体で三回ほど”おかわり”をしてしまいました。



────



”ざわざわ、ざわざわ”


 リゾート地のビーチは、大勢の人々で賑わっていました。

 ダヴィンチちゃんが設定したその世界は、現実にあるものとは違うのですが──

 そこに存在する多くの人々は、現実の彼ら彼女らの思考を元に設定されているのです。

 私もまた、そのビーチを”偽物”であると考えることは出来ません。

 モニタ越しにゲームをしているのならばともかく、私の身体は今、実際に海辺に存在をしているのです。ビーチサンダル越しに踏みつける、ふかふかとした白い砂の感触や──肌に容赦なく照りつけてくる、陽光の熱気は実在しているのです。波が寄せては返す音が目の前にあり、果てしなく広がる水平線がそこにあるというのは──

 私にとっては、どこまでも”本物”であるのです。

 カルデアの中から一歩も出ることが出来なかった、昔の私ならば偽物だと思っていたのでしょうが──私は先輩との出会いで、数多の世界を旅してきたのです。だから今は、そのビーチで先輩と二人でいることがたまらなく嬉しく──


「いかがでしょうか……先輩?


 ……似合っていますか?」


 私は首を傾げて、先輩に尋ねます。

 今の私は薄い紫を基調としたビキニの上から、パーカーを羽織っているだけの簡素な格好。

 私にとって水着というのは「人に見せてもいいもの」であるのですが──先輩にとっては、どうやら違う様子。肝心なのは私のパーカーなのです。水着だけを着用して海辺にいれば、勿論、私の乳房や臀部を覆っているのは水着です。ですが──上にパーカーを羽織って、前を開けっぱなしにしていれば、私の水着は”下着”ということになるらしく──


 正直なところ、先輩の興奮の理由はわかりませんでした。


 下着というのは、ただ単純に胸を隠すだけのものではありません。

 胸元にぶら下がった、片乳3.8キロの肉塊というのは、ただ放置しているだけでも重力に従って垂れ下がっていくものです。なのでブラ紐を肩に通して、分厚い布地で乳房を支えて、胸が綺麗な形を維持できるようにする必要があるのです。それは、ショーツも同様と言えるでしょう。膣や肛門を隠すだけが目的ではなく、人間が生きていく上でそこから分泌される体液が外に漏れ出さないようにする必要があるのです。

 元々の役割が違う以上、形が似ているだけで、下着と水着は別物だというのが私の考えですが──それでもやはり、私程度の机上の知識の付け焼き刃では、繊細な”男心”を正確に捉えることが出来ないのです。先輩にとっては、パーカーの下で乳房や膣を隠している布地は、下着なのです。誰が何と言おうと「マシュは今、ビーチであるのをいいことに、公開露出をしながら乳と尻を揺らして、しかもそれを恥ずかしいと思っていないバカ女」なのです。少しだけ不満はありますが、この場で最も優先されるのは、先輩が悦んでくださることなので──


「……先輩?どうしました……?


 ……この水着……新調したんですよ?


 はいっ♪以前までの水着も、その……気に入っていたのですが……


 ……胸が、大きくなりすぎてしまって……っ♡


 120センチのΟカップ……♪おわかりですか?先輩……♡


 こんな化け物うし乳おっぱい……っ♡市販の水着では到底……隠しきることが出来ないんですよ……っ♡


 ……ふふっ♡そうですね……っ♡ダヴィンチちゃんに頼めば、可愛いフリルがついて……谷間の隠れる水着も用意できたかもしれませんが……っ♡


 ……先輩は、ビキニがお嫌いでしたか……?


 胸の谷間が露出していて……っ♪男性の欲情を煽り……♡雄に媚びて、性欲を滾らせて……っ♡押し倒していただくための……刺激の強いビキニ……っ♪


 ……もし、お嫌いなようでしたら……っ♡


 このパーカー……上まであげていいんですよ……?」


 私は──

 全身全霊を以て、先輩を誘惑するのです。

 先輩が生まれた国の、少女漫画で得た知識による誘惑ですが──やはり効果覿面であった様子。先輩は顔を真っ赤にして、視線を逸らしてしまいます。ですが──先輩の本能はとても正直なもの。彼の水着はトランクスのように、ゆったりと余裕があるものであり──

 しかも今は、前傾姿勢になって腰を引いています。

 それでも──

 先輩の股間でいきり立った肉棒は、その大きさを主張してくるのです。

 例えば男の子として産まれてきた以上、ボンキュッボンの傾国の美女に誘惑されれば、そこで勝つことなど出来るはずはありません。特殊な性癖を持っていたり、あるいは幼少期に多大なトラウマがあれば話は別ですが──基本的に「美しくて、身体のえっちなお姉さん」に人間は勝てるように出来ていないのです。

 それは人間の生存戦略です。大勢の動物や昆虫は、容姿をさほど重要視はしていませんが──「より優秀な雄、あるいは雌が、子孫を残すことが出来るようになっている」というシステム自体はほとんどの生き物において共通しているもの。ボンキュッボンの美人のお姉さんを前にして”エッロ……””孕ませてぇ~”と思う感情があるからこそ、人間はここまで繁栄できたと言っても過言ではないのです。

 そして──

 それは女の子にとっても、同じことです。

 私は先輩の性行為を幾度となく見てきました。

 コルデーさんのように愛らしい少女が、先輩のベッドの上では、ケダモノのような咆哮を奏でて喘いでいるのです。スカサハさんやアルトリア・ランサーさんはプライドがとても高く、仮に戦いの中で捕らえられて、下衆な男に「服従を誓えないなら殺してやる」と言われれば──「ふんっ、殺せばいい」と反抗するでしょう。そして──そんな彼女達が、四つん這いになった先輩のお尻の穴へと競い合うように舌を這わせながら、四つの爆乳で肉棒にご奉仕をしている姿。そんなものを見せられ続けて──私の下腹部が疼かないわけがありません。

 私が今、処女でいるのは──

 先輩がまだ、それをする勇気がないというだけ。

 サーヴァントの彼女達よりも、私は先輩と長くて深いお付き合いがあるのです。関係性が強固である分、それを壊して次のステージに進むことへの躊躇いを持っているだけであり──

 先輩は私という雌に、すっかりとご執心なのです。

 ギンギンに隆起した肉棒が雌をどれほどの快楽に導くのか──私は知っているのです。嗚呼、いますぐ先輩に抱きついて、ホテルに帰ることを懇願すれば、彼はきっと聞いてくれるのでしょう。ですが──私としても、理想の初体験はあるのです。仮に先輩との関係が進展度0であり、「なりふり構っていられない」となれば話は別ですが──今、雄も雌も互いに発情しきってビーチにいて、どちらかが一声掛ければ、簡単にドロドロの交尾にいたってしまう状況であり──

 私も少しくらい、欲張りさんになってしまうのです。

 ですので、理想は先輩に押し倒してもらうことです。壁ドンをされたり、顎クイをされたり、「マシュ、お前は俺の女だ」と腰を抱き寄せられながら耳元で囁いてもらうことです。その実現のためには、まだここで流されてはならないと──

 今すぐ先輩を襲ってしまいたい欲望を我慢していると──


「ねえねえそこの彼女……今一人?」


 私は、”ナンパ”を受けてしまうのです。

 それは丁度、先輩がトイレへと向かって私が一人残されたときのこと。

 この世界は現実のものではなく、シミュレーションによって作られた物であり──それは即ち、ダヴィンチちゃんの管理下にあるのです。現実ならば人間はもっと、不合理な選択を取るのでしょう。目の前に120センチΟカップをぶら下げて、ハレンチなビキニを着用して、一人でビーチをうろうろしている女の子がいて──性犯罪を犯してしまう方々もいるに違いません。全ての人間が道理に従って生きていれば、この世には一切の悲劇が存在しないはずなのに──目の前の衝動に駆られて道を踏み外す人というのは、多々存在するのです。

 しかし、ここはシミュレーションによって作られた世界。

 先輩が私を放置していても、私がハイエースに連れ込まれて襲われる──なんていう話が存在するはずもありません。だからこその油断であり──だからこその、ナンパなのでしょう。典型的というか、ご都合主義というか、”コテコテ”なナンパ男は日に焼けていて肌が浅黒く、髪を金髪に染めていて、背が高い殿方であり──

 それはきっと、先輩よりも遥かに素敵に見えるのです。

 私は先輩の魅力を知っていますので、目の前の、性欲を解消するためだけに女の子に声をかけるような恥知らずの男は少しも好きではありませんが──何も知らなかった頃の私ならば、まあ、ナンパ男を好きになるとは言いませんが「どっちでもいいです、どっちも同じようなものなので」と冷めた返答をしたに違いありません。


「いや~、遠巻きから見てたんだけどさぁ♪キミ、可愛いから声かけないと~って思って……♪マシュちゃんって言うんだよね?……ねえねえ、あんなしょうもない男よりさぁ……


 俺と一緒に遊ばない?


 この辺詳しいから、絶対楽しませてあげるからさ~♪ねっ、いいでしょ?俺マシュちゃんみたいな可愛い子とおしゃべりしたいな~♪」


 彼のナンパに、私の心は欠片として動きません。

 マシュ・キリエライトという存在は、別に惚れっぽいわけでも、簡単に口説き落とせるわけでも、ましてや性欲過多の淫売というわけでもないのです。

 先輩が先輩だから大好きになって、身体を開発してもらって、先輩の赤ちゃんを産みたいと思えるのです。

 目の前の彼が優秀な雄であるという事実だけは認めますが──先輩は、寝取られ物のしょうもない主人公とは違い、大勢の美少女サーヴァント達をカリ高ちんぽで屈服させている最上級の雄なのです。普通の男性ならば「たった一人、美少女をお嫁さんに出来るだけで十分」なのに──五人の美少女英霊をはべらせて、しかも、彼女達を性的に満足させている王様のような存在。目の前のナンパ男の彼がどれだけ優秀であっても──自分から獲物を探している内は二流なのです。女の子達が全裸土下座をしながら「私の全てをお捧げいたしますから、どうかお慈悲をいただけないでしょうか」と懇願される雄を──この世界では、一流と呼ぶのですから。

 ということで、私は彼のナンパを簡単に断ろうとしたのですが──


「…………あっ♡」


 先輩が──

 遠くから眺めている視線に、気が付いてしまったのです。

 バッチリと眼を合わせてしまったので──お互いに、それは気が付いているはずです。

 ですが──

 先輩は足を止めたまま、私を見ているだけ。

 それがどういう意味かは私にはわかりません。「マシュなら勿論、オレ以外の男の告白を断ってくれるよな」という信頼であるのか「いや、でもマシュが他の男に寝取られると思うと、ちんちんが硬くなる……」という性癖の芽生えなのか。あるいはもっと単純に「いや、マシュは普通の人間よりも圧倒的に強いから、嫌なら簡単に蹴散らすだろう」という理屈なのか。

 私にはわかりませんが──

 先輩が何かを期待して、私を見ていることには違いありません。

 彼の理性は今、どうにか、限界ギリギリで耐えられているもの。

 表面張力がパンパンになるまで、水を張られた器と同じであり──あと一滴を追加するか、器を揺らすか、息を吹きかければ先輩の理性は簡単に崩壊してしまうのです。「どの手段を用いて、水を溢れさせるか」という選択を私は選ぶことが出来るわけで──

 だから、一度”ごくりっ”とツバを飲んでから──


「……本当に


 本当に……楽しませてくれるんですか……?」


 私は──

 ナンパ男の彼に、上目遣いで尋ねていきます。

 120センチOカップの女の子が、期待に満ちあふれた表情の上目遣いをして──「満更でもない」という態度を露わにしているのです。彼がこの場で私を押し倒して、胸を揉みしだいて、唇を奪ったとしても──裁判長が男性であれば「いや……まあ、気持ちはわかるよ」「勘違いさせた女性側にも責任があるのではないか」と情状酌量の余地を見出すのでしょう。ダヴィンチちゃんにお願いした身体は「あのヘタレ童貞な先輩ですら、思わず生唾を飲んで、私が隙を見せれば簡単に押し倒してくるもの」であったので──文句を言うことすら出来ないのが歯がゆいのですが──

 とにかく、私は──


「……私、本当は彼氏と一緒に来たんです……


 色々な女の子をたらし込んでいて……私を一番にして欲しいんですけど、優柔不断で、決めてくれなくて……


 せめて、押し倒してくれたらいいんですけどね……っ♪私のことをハーレムの一員にしてくれて……責任取ってくれるなら……っ♡私が不満を言ったら……強引にレイプしてきて……っ♡寝バックで子宮を小突きながら♡『文句なんてないよな?』って言ってくれる……性悪王子様だったらいいんですけど……っ♪


 その人……私のこと、どうでもいいみたいで……っ♡」


 先輩をチラチラと見ながら、ナンパ男の彼に返事をするのです。

 これがダヴィンチちゃんの計算であれば、乗らない方が失礼ですし──ただの偶然であっても、私は、それをチャンスに貪欲に行きたいと思っているのです。今までの、指を咥えて見ているだけの私ではありません。ヤリマンビッチと化したマシュ・キリエライトは待っているだけではなく、攻めの姿勢を見せていきたいのです。


「……なので……


 もし、私のことを一番にしてくれるなら……


 ……お茶くらいなら、付き合ってもいいですよ……?」


 私の言葉に、目の前でナンパ男の彼は大歓喜の様相を見せてきます。

 ナンパというのは1000回やって1回成功すればいい。999回断られても気落ちすることはない──と、書いてあったのは、メイヴさんが読んでいたファッション雑誌です。彼にとってみれば、私へのナンパというのは”駄目元”だったのでしょう。それでも、120センチOカップを鷲掴みにして、揉みしだいて、私の膣内に精液を吐き出すチャンスがあるのならば、見逃すわけにはいかないのがヤリチンさんの生態であり──


「…………っ♡」


 遠く離れた距離にいる先輩が──

”ごくり……っ♡”と唾を飲み込む音まで、聞こえてくるのです。

 先輩はとても臆病な人間であり、私のことを押し倒してくることはありませんでした。

 私の胸や、太腿や、うなじをジロジロと──しかし、バレないようにチラチラと見てくる、あまりにも男らしくない態度。本来ならば減点対象となるのですが──恋は盲目とはよく言ったもの。大好きでたまらない先輩が、そうして童貞丸出しの態度を取ってくるのは、私にとっては愛らしさに他ならないのです。

 ペットで飼われている小型犬のような、先輩の愛らしさ。私がアプローチをかけて、押し倒しても絶対に怒らないという確証を抱いていながら──彼は100%ではなく、101%を常に求めているのです。最初は「自分に魅力がないのでは」とやきもきしていましたが、いずれ「先輩は本当にどうしようもない、ヘタレで、臆病で、最高に可愛い童貞男子なのだ」と理解が出来て心の平穏を保つことが出来るようになったわけであり──

 そんな臆病な、ヘタレ童貞の先輩が──


 今、寝取られそうな私を前に、興奮しているのです。


 勿論、私は先輩以外の異性と関係を持つつもりはありません。

 先輩の命を人質に取られれば、どんな命令にでも従いますし、そもそも泥水を啜ってでも生き延びなければならないとは思っていますが──私という一人の人間が、先輩以外の人間に惚れて、股を開くことは絶対にあり得ません。”リゾート地のビーチで、先輩の嫌いそうな軽薄なヤリチンに口説かれて、マシュ・キリエライトがほいほい付いていく”なんて絶対にあり得ない話なのですが──

 それはそうと、先輩という弱っちい雄は、それに強い興奮を抱いてしまうわけです。

 寝取られ妄想とでも言うのでしょうか。歴戦のサーヴァントの方々は、現代を生きる人々とは違った倫理観の世界で生きていた上に、彼女達には生前の人生があるわけです。だから──ブーディカさんや巴さんや紫式部さんが、誰かの人妻であり、旦那とまぐわって交尾をして子供を産んだとなっても、本来ならばそこには大した感慨は湧かないはずです。いえ、生命の神秘的な意味での興奮はあるかもしれませんが──そういう意味ではなく──

 それを「まるで寝取られみたいだ」と感じる人は、きっと奇特なはずですが──


 ──先輩は、そのどうしようもない変態さんなのです。


 生前に他の男性と関係を持ち、子を孕み、産んで、育てたということですら──寝取られを感じて興奮をする、異常性癖者とでも呼ぶのでしょうか。ですが、私も少しだけ気持ちはわかります。私の弱々しいアプローチを袖にして、私のことを押し倒す度胸もなかったヘタレ童貞な先輩が──コルデーさんの誘惑に負けたり、スカサハさんを前にご主人様を気取っている姿を見ると、胸の奥がモヤモヤして──お腹の奥が、うずうずとしてくるのです。

 寝取られというのはもしかしたら、普通の性癖なのかもしれません。

 子供が少し変わった趣味にハマり、「ああ、自分はなんて特別な存在なんだ」と悦に浸るそれが──思春期においては、普通の行動であるのと同じなのかもしれません。

 先輩の脳味噌は今頃、淫靡な妄想で一杯のはずです。

 私が目の前のナンパ男についていけば何をされるのか──というのは、先輩のようなヘタレ童貞男子にとっては初等教育よりも簡単な代物。私が彼の太い腕に抱かれて、ぶっとい指で強引に手マンをされて──ビクビクと全身を震わせながら絶頂をする光景。彼に組み伏せられて、寝バックで膣の弱いところを擦られながら、びゅるびゅると膣内射精をされる光景。海パン越しでは見えるはずもありませんが──堂々とナンパをしてくる以上、ナンパ男の彼が、自身の逸物に自信を持っていないはずはないのです。

 先輩のそれも遥かに大きく、逞しく、女泣かせの逸物ではありますが──

 寝取られ妄想においては、どこまでも都合良く現実を改変することが可能なのです。

 文字どおりの”馬並み”の肉棒に私が舌を這わせて──120センチOカップでも収まり切らない肉棒にパイズリをして──淫らに受精を懇願する光景まで──

 きっと、今の先輩には克明に見えているわけであり──


”がばっ!”


「あ……っ♡


 先輩……どうなさったのですか?」


 だから先輩は──


 慌てて駆け寄ってきて、私の腕を掴むのです。


 いつもの優しくて、紳士的な先輩とは違い──

 私の腕へと本気の力を込めてくる、男らしい先輩。

 女性が暴力的な男性を好むというのは──きっと人間の遺伝子に刻み込まれているのでしょう。人間は近現代において理性的な社会を作り上げていますが、そこに至るまで数百万年と、暴力が支配する世界で生きてきたのです。現代社会でこそ、優しくて理性的な男性は素敵ですが──石斧や石槍でマンモスを狩っていた時代において必要なのは、圧倒的に暴力性に長けていて、沢山の狩猟が出来る存在であるわけで──

 だから私は、先輩のその暴力性に興奮をしてしまうのです。


「……先輩?……どうしたんですか?


 ……今から、こちらの彼に……


”お持ち帰り”……されてしまうところだったのですが……っ♡」


 私の言葉は、先輩を挑発するものです。

 先輩が「自分がマシュを襲っていいものか」という悩みを持っているのならば──「え?私はムラムラしているので、誰でもいいですけど?」というアピールをすれば、それは先輩にとって私をレイプする大義名分となるわけです。このマシュ・キリエライト、伊達にコルデーさん達との交尾を覗き見ていたわけではありません。先輩への一番の誘惑方法は、先輩の罪悪感を消滅させること──つまりは、先輩に上手い言い訳を用意してあげることであり──


「……先輩?


 女の子にだって性欲があって……ムラムラしたりするんですよ?


 勿論、私は先輩が好きですよ?……先輩が一番です……っ♡


 でも、先輩……?


 先輩は私のこと……あまり好きではないんですよね?


 好きではないから……どうでもいいから……私のこと、レイプしてくださらないんですよね……?


 ……今朝もそうですよ?……私が無防備に寝ていたのに、先輩……胸の一つも揉んでくれなくて……っ♡


 それどころか……途中から起きていましたよね?


 私が……先輩の身体を使って……自慰行為をしていたこと……っ♡


 あそこまでアピールして……押し倒してくださらないというのは……♡先輩は私のこと、どうでもいいんですよね?……いえっ!責めてるわけじゃないんです……っ♡


 ただぁ……っ♡


 120センチのOカップ……っ♡109センチの安産型……っ♡先輩の為に取っておいた……


 マシュ・キリエライトの……は・じ・め・て……っ♡


 先輩がいらないならぁ……♡他の男性にあげちゃっても──きゃあっ!?」


 そこでようやく、先輩も踏ん切りが付いた様子です。

 私の腕を掴んで、先輩は乱暴に引っ張っていきます。

 それは、本来の先輩では絶対に見せない強引性。

 彼にとって私は「大事な後輩」であり──だから私がどれだけ「レイプOK♡」「押し倒しちゃってもいいですよ~♡」とアピールをしても、先輩は手を出すことはしてきませんでした。「合意のない性交渉は絶対にしない」という価値観自体は賞賛されるべきものですが──それは恋愛事においては、悪癖と呼べるもの。

 ですが、今の先輩は違うのです。


”マシュ、ホテルに帰るぞ”と私の耳元で一言囁くだけで──


 私の許可を取らずに、彼は私を引っ張っていくのです。


「男女の関係性は平等であり、どちらか一人でも嫌がれば、性交渉を無理強いしてはならない」という理屈を──まるで無視した態度に、私の中の雌がキュンキュンと疼きを得るのです。「目の前にいる先輩は、ホテルに帰って、私のことを押し倒してレイプしたくて──鼻息荒く、急ぎ足で私の腕を引っ張っているのだ」という事実。もしかしたら私は、マゾ、と呼ばれる性癖なのかもしれません。先輩に組み伏せられることを想像すると、膣から愛液が止めどなく溢れていきます。水着というのは吸水性に長けているので、今はバレることはありませんが──きっと先輩に脱がされてしまえば、簡単に見つかってしまうに違いありません。ああ──自分がマゾであると自覚してしまえば、先輩にして欲しいことは幾らでも、多岐に渡って考えられるのです。まずは先輩に”鬼畜王子様責め”をお願いできないかと──

 ホテルへと向かう道すがら、私はそんな呑気なことを考えていたのでした。



────



”ばたんっ!”


”どだっ!”


”じゅるるるるる~っ♡むっちゅ~っ♡れろれろっ♡はむはむっ♡じゅるるる~っ♡”


”ちゅ~っ♡ぶちゅっ♡んじゅう~……っ♪ぶちゅっ♡ちゅ~っ♡れるれるれる……っ♡”


 先輩は――


 私をホテルの部屋に連れ込むや否や、即座に壁ドンをして唇を奪ってきました。


「んんん……っ!?しぇ、しぇんぱい……っ♡んちゅっ♡んみゅ……っ♡んんんっ?!」


 私はどうやら、先輩の性欲をすっかりと舐め腐っていた様子です。

 思春期の男子高校生は”性欲猿”であり、女性の身体どころか、「女性の身体を想起させる突起や丘陵にすら興奮をする」という知識は持っていましたが――それは飽くまで、書物の中の出来事。官能描写がある小説をあまり読んでこなかった私にとっては「まあ、とは言っても、先輩は大勢の女性達と関係を持っているから大丈夫ですよね」と見くびっていたのが現状であり――


”ぐちゅぐちゅ……っ♡ぬちゅ……っ♡”


「~~~~~っ♡♡♡」


 私は先輩に壁ドンをされたまま、唇を奪われて――

 秘部へと、乱暴に指を挿入されるのです。

 私の身体が濡れていなければ、それは強姦と呼べるものですが――「ようやく、先輩のおちんぽで処女膜をぶち破ってもらえる」と肉体は期待しており――

 私の処女膣は、どうしようもないほどに濡れそぼっているのです。

 先輩の中指と薬指が私の膣肉を、乱暴にかき混ぜていく感触。本来ならば清き乙女としては痛みを訴えなければいけないのですが――手マンだこが出来上がるほどに、先輩は大勢の美少女達を相手にしているのです。それに私は、数多の戦闘や運動において、身体の柔軟性を酷使している立場。最大に昂ぶった興奮によって、膣肉はぐじゅぐじゅのとろとろであり――


”ぐじゅぐじゅっ♡ぬっちゅ~っ♡ぬちぬちぬちぬちぬちぬちぬちぬち……っ♡”


「んんんん~っ♡んじゅるるるっ♡んぶっ♡しぇんぱ、い……っ♡んぎゅ~……っ♡ふぅ♡ふぎゅっ♡あああ゛~っ♡だめ♡らめ、れすぅ……っ♡」


 私は先輩のディープキス&手マン責めに、なすすべもなく快楽を注がれる一方です。

 私が想像していた”鬼畜王子様責め”というのはベッドの上で優しく抱き留められながら、膣を焦らすように責められて──「おいおい、こんなに濡れているじゃないか子猫ちゃん……♪」と愛液を指の間で広げて、私を羞恥に悶えさせるものだったのですが――

 今の先輩は、まさしく獣が生殖活動を行うような激しさで私を責め立ててきて――


「ふぅ♡ふぐ……っ♡んんん……っ♡あっ♡やだっ♡すぐ……イっちゃ……うぐ~っ♡うぎゅっ♡んふぅ♡ふうう゛~っ♡」


 私はそれに、どうしようもなく悶える一方です。

 先輩の指が私の膣肉をかき混ぜていき――私の唇の中は先輩の舌がねじ込まれて――更に彼はそれに飽き足らずに、私の乳房を正面から揉みしだいてくるのです。性経験がほとんど0の私は、先輩に一方的にご奉仕をする分には自慢の肉体を使えるのですが――互いに互いを愛撫し合う、交尾の段階になると貪られる一方。先輩は中指と薬指で手マンをしながら、親指で私のクリトリスを激しくいじめてくるのです。大勢の美少女サーヴァントを相手にして培ったテクニックを、私のような弱っちい雌に注ぎ込んでくれば――

 そんなもの、勝てるはずがないのです。

 先輩のメンタルは臆病で、ヘタレで、童貞男子が丸出しですが――

 その内側に眠っている獣というのは、美少女サーヴァントと6Pをしても簡単に勝てるような存在なのです。

 私の身体はすぐに絶頂に近づき――

 脚をピンと伸ばして、足の指を広げながら耐えようとするのですが――


”ぐじゅぐじゅぐじゅ……っ♡ぬちぬちぬちぬちぬち……っ♡”


 先輩の指は私の膣肉を、規則的に擦っていくのです。

 大勢の雌を相手にして手に入れたテクニックというのは―― 

 それは、童貞男子がメイヴさんやマタ・ハリさんを相手にベッドの上で勝とうとするくらい無謀な話なのです。

 先輩の指先が私の膣の中で、どんな動きをしているのかすらも――脳味噌がぐちゃぐちゃになっている今の私にはわからないのです。クリトリスと乳首を愛撫されると、私の身体はどうしようもなく熱を帯びていき――やがて、膝がガクガクと震えてきます。だめ、だめ――これはだめだ、と私の身体が訴えていきます。膝をピンと伸ばして、二本の脚で立つことが出来るから、先輩から与えられる快楽に逃げることが出来るのです。膝が震えて姿勢が落ちてしまえば――先輩の指が膣肉に深く、ずっぽりと挿入されていくばかり。処女膜を破ることがないように、先輩の指が擦っているのは膣の浅い部分だけですが――経験の少ない私にはもう、それだけで十分すぎるほどの快楽なのです。

 お腹に近い部分を”ぬちぬちぬちぬちぬちぬち♡”と小刻みに擦られ続けて――

 やがて、限界を迎えてしまいます。

 私は先輩の腕にしがみついて、全身を激しく痙攣させながら――


”びぐびぐびぐ~~~っ♡びゅぐっ♡びゅくんっ♡びくびく……っ♡”


「…………ふぅ♡ふぎゅ……っ♡んんんん…………っ♡♡」


 先輩の手マンで、深い絶頂を迎えてしまうのです。

 不肖マシュ・キリエライト、自慰行為の経験は多々ありました。

 性欲は人間の三大欲求の一つです。おそらく先輩のイメージ的には、私は、穢れた性的衝動とは無縁のところにいるのでしょうが――食事を我慢できない人間がいないように、睡魔に耐えられる人間がいないように、性欲を抑え込める人間というのは存在しないわけであり、当然の嗜みとして自慰行為は経験していましたが――


「しぇ……しぇんぱい……っ♡これ……すご……っ♡」


 先輩から与えられる快楽は、まるで段違いの代物だったのです。

 自分一人だけでは絶対に到達することが出来ない、圧倒的な快楽の海に溺れるばかり。自分の身体は自分が一番よくわかっているので、私の身体は”これは無理””これは本当に無理だから”と思えば、必然的に快楽から逃げるように作られているのです。なのに先輩は――私の限界なんてまるで気にせずに、子供がオモチャで遊ぶように、壊れる寸前まで私を追い込んでくるわけです。呂律が回らずに、涙目になった私はそのまま、ずるずると崩れ落ちていき――

 そこでようやく、先輩も気が付いたのでしょう。


”ごめん、マシュ、やりすぎた”


 と――


 申し訳なさそうに、私を見つめてくる先輩は――

 しかしそこに、欲求不満を漂わせているのです。

 先輩の雄としての暴力性は最早、そのままにしておけば性犯罪に発展しかねないもの。

 先ほどの手マンも、経験豊富なコルデーさんやスカサハさんにとっては「序の口」「前菜」に他ならないのでしょう。

 なので私は、逡巡します。

 この後、先輩に何をお願いすればいいのか――と。

 私が望んでいた”鬼畜王子様責め”をお願いすれば、先輩はきっと優しく受け入れてくれるでしょう。ベッドの上で私の膣を、揉みほぐすように愛撫して「ん?マシュ?これは何?なんでこんなに濡れてるの?」と耳元で甘く囁いてきて、私をトロトロにしてくださるのでしょう。ああ――先ほどまで、あれだけ初体験にはこだわりたいと調子をこいていたのに――

 尻餅をついた私は――


 先輩の肉棒と、視線を合わせてしまうのです。


 ギンギンに隆起して――バキバキに勃起して――即座の解放を待ち望んでいる、先輩の大きな肉棒。私はコルデーさんを押しのけて、今、この場所にいるのです。先輩の肉棒はきっと、コルデーさんに愛してもらえば、簡単に性欲を発散できたはずなのに――私のワガママによって、今、手持ち無沙汰に勃起を見せびらかしているのです。大きくずっしりと重たい睾丸と、視線の高さが一緒な状況で――

 嗚呼、嗚呼、私にそれ以上の我慢など出来るはずもなく――


「……あの、先輩……


 私、優しいいつもの先輩が大好きです……


 私のことを大事に扱ってくれて……私がアプローチをかけても、合意がない性交渉は行わない……押し倒してくれない……っ♡


 優しくて、紳士的で、かっこいい先輩が大好きですけど……っ♡


 ……先輩♡


 ……今だけは……激しく、してください……っ♡


 マシュ・キリエライトのはじめて……っ♡ぐちゃぐちゃで、どろどろで……っ♡絶対に忘れらなくなるくらい……


 いっぱい……いっぱい……レイプしてください……っ♡」


 私は――


 そのまま先輩に、壊されてしまうのです。



――――



”じゅるるるる~っ♡むちゅ~っ♡れろれろれろれろ……っ♡じゅるるる~っ♡”


 童貞だった頃のあなたにとって、クンニリングスというのは恐怖を感じる存在であった。

 女性の膣が甘く、桃や薔薇の香りを漂わせている――と言う幻想を、男の子は人生の早い段階で簡単に捨て去るのだ。広大なインターネットの海に広がっている情報は、そのほとんどが耳障りの悪いものばかり。安デリヘル嬢のクンニをしたら喉が痛くなる、なぞという話ばかりを耳に詰め込まされて――

 しかし実際に、その偏見を払拭するように女性と関係を持つことは、容易には出来ないのだ。

 だからコルデーとの初体験のときに、あなたはどうしようもなく緊張していた。

 あなたは自分が股間から生やした肉棒ですら、舐めたいとは思うことはなかった。お風呂でゴシゴシと血が滲みそうなほどに洗って、無味無臭になったところで――の話だ。身体から突き出ている肉棒は、舐めやすいように出来ているし容易く洗うことも出来るが――女性の身体の内側に凹んでいる膣肉は、構造上、どうしたところで汚れが溜まるものだ。女の子にちんぽをしゃぶらせるのが当然ならば、男の子が、嫌がりながらも女の子の性器を舐めるのは当然の義務であるとずっと思っていただけなのだが――

 意を決してコルデーの膣を舐めると――


 そこには、極上の甘露が広がっていたのだ。


 インターネットの彼らが相手に出来るのは三流の女であり――風俗嬢においても、二流の女が限度なのだろう。コルデーや三蔵が金に困ったとしても、自らの身体を売る必要はない。彼女達がグラビアアイドルやファッションモデルとして、その身体を撮影させるだけで、二流風俗嬢が生涯をかけて稼ぐような金額を一晩で手に入れることが出来るのだ。

 彼女達があなたの肉棒にうっとりと頬ずりをして、ちん嗅ぎをして、先端をチロチロと舐めしゃぶりながらマンズリオナニーをすることに心酔するように――

 あなたにとってもまた、彼女達のマン汁は肉棒を隆起させる代物であったのだ。

 勿論、それは食事を必要とせずに、故に排泄も存在しない(一部のぐだぐだな例外はいるが)サーヴァントの話だと思っていたが――


「んんん……っ♡あきゅ……っ♡ふぅ♡んんん……っ♡先輩……っ♡あっ♡んんんっ♡ちょっと……もっ♡もう……いい、です……っ♡いった♡イき、ました……からぁ……っ♡なな、ななかい……んんんん~っ♡あっ♡これ、はちかいめ……んんん……っ♡」


 マシュ・キリエライトの膣肉も――

 あなたにとっては、極上の媚膣であるのだ。

 彼女の膣肉にたっぷりと舌を這わせて、あなたはクンニリングスを施していく。大勢の美少女サーヴァント達のおかげで、膣肉の弱点というものはとっくに理解しているのだ。マシュはどうやら、自慰行為で大きく育ったクリトリスを執拗に舐め続けられるのが大好きであるらしい。クリトリスの皮を剥き、激しめに舌を行き来させて、時には優しく、軽く、甘噛みをする。普通ならばとっくに顎が疲れるのだろうが――今はマシュ・キリエライトという美少女が、膣を舐めしゃぶられて、半泣きになりながら快楽に悶えているのだ。彼女の愛液というのは、何よりも効果のある強壮薬であるので――

 あなたは舌の動きを緩めることなく、延々とクンニを続けて――


”もみもみっ♡むにゅむにゅっ♡ちゅ~っ♡じゅるるるっ♡はむっ♡むっちゅ~っ♡”


「んにゃ……っ♡ふぁ、ふぁい……っ♡せんぱい♡おっぱいも……んんっ♡さわって、ました……っ♡せんぱいに♡触られるの♡えっちな、もうそうして……っ♡ごめ、ごめんなしゃい……っ♡えっちな後輩、おきらいですか……っ♡せんぱいのこと、もうそうして♡おっぱいで、おなにーしちゃう♡えっちなこうはい♡やーやーでしたか……?せんぱい……っ♡」


 顎が疲れれば、あなたはマシュの乳房に顔を寄せて、その軟らかさを堪能する。

 極上の肉果実は、以前のマシュですら、あなたには十分すぎるほどの巨乳であったのだ。158センチの小柄なマシュは、しかし、一流モデルを想起させるほどの極上の脚の長さをしている。そのため彼女の身体のサイズに合うシャツは、Sサイズなのだが――胸元は十分すぎるほどのLサイズの肉饅頭が存在していたのだ。シャツを押し上げるような胸元の膨らみは、ただのそれだけでも十分すぎるほどのパワーを秘めている。あなたの同級生で、少なくとも当時のマシュより可愛らしく巨乳な少女など、一人もいたことがなかったのだ。 

 それなのに――


”もみもみっ♡むっっちゅ~っ♡むにむにっ♡ぱふぱふ……っ♡”


「んきゅ……っ♡先輩……はぁ♡はぁ♡……んんんっ♡甘えたいんですか……っ?……はいっ♡いいですよ……っ♡先輩は……世界を救うために……いつも頑張っているのですから……っ♡


 後輩ママのおっぱいで……ばぶばぶ甘えちゃっても……許されちゃうんでちゅよ……っ♡」


 マシュの爆乳は今、120センチのOカップに成長しているのだ。

 自身の足下すら見ることが出来ないような圧倒的な爆乳は、日常生活にすら困難を及ぼす代物。しかしマシュは、そのリスクを背負ってでも、あなたという雄の欲望を満たすためだけに豊胸の選択を取ってくれたのだ。

 ダヴィンチちゃんという天才の頭脳を以てすれば、乳房を膨らませるのに、腋の下を切開してそこからシリコンパックを入れる――等という野暮なことをしなくても平気なのだ。霊基を少し調整すれば、後はバストトレーニングと、日々の食事を改善するだけで、いとも容易く乳房を膨らませられるらしい。マシュのこれは――全てが終わった後でもきっと、元には戻らないはずだ。片メカクレで眼鏡を掛けて、少し猫背気味の、地味な雰囲気を漂わせる文学系美少女が――バスト120センチのOカップを持っている意味が、まさかマシュにわからないはずもない。あなたが常に独占して、片時も離さずに持ち続けていなければ、簡単に奪われてしまう極上の美少女がマシュ・キリエライトであり――


「…………っ♡♡♡」


 そんな彼女の乳房に――

 あなたは顔を埋めながら、乳首にちゅぱちゅぱと吸い付くことが出来ているのだ。

 マシュという美少女との前戯は、どれだけ繰り返しても飽きることがない。

 元々男の子というのは、自らの陰茎をズリズリと擦るだけの自慰行為ですら絶対に飽きが来ないように作られているのだ。それなのに――マシュは今、全身の極上の媚肉を全て、あなたに捧げている。真冬の寒い日に、暖かくポカポカのお布団の中から抜け出せないのと同じだ。マシュの膣も乳房も、どれほどに弄んで愛撫したところで飽きるということはなく――


 そのまま、どれだけの時間が経過しただろうか。


「うううう゛~……っ♡ふぐっ♡ふぎゅ……っ♡あぐっ♡あああ……っ♡せんぱい……っ♡もっ……だめ、だめです……っ♡ゆるして……くだざい……っ♡」


 マシュは、いとも容易く限界を迎えてしまったらしい。

 コルデーやスカサハを相手にしたとき、その程度の前戯は”おはようの挨拶”と同レベルの基本的なマナーなのだが――マシュは如何せん、あなたとの性行為が初めてであるのだ。たった数十回の絶頂しか与えていないのだが、マシュの下半身はすっかりと、愛液でふやけてしまっている。女に生まれてきた意味と幸福をたっぷりと刻み込まれてしまえば、彼女はもう、あなたの子供を産みたくて仕方ないのだ。


「先輩……っ♡先輩……っ♡私のおまんこ……っ♡さっきから、なんか、変なんです……っ♡こんなの、知らなくて……っ♡こんなえっちなの……ふきゅっ♡いや、なのに……っ♡


 先輩のおちんちん……ほしくて、ほしくて、しょうがないんです……っ♡


 ……お願いします、先輩……っ♡


 私のはじめて……もらってください……っ♡」


 マシュは――

 あなたの耳元で、囁いてくる。

 普段のあなたならば、その程度の誘惑で折れることもなかっただろう。

 シャルロット・コルデーという美少女によって調教・開発されているのは――他ならぬあなた自身も同様であるのだ。極上の美少女達に、あなたは王様として奉仕をする必要がある。SとMは「サービス」と「マスター」であるというのは、ただの言葉遊びの詭弁に過ぎないのだが――それでもあなたにとっては、参考にすべきものがあり――

 だからマシュが、日本語を忘れて『なんで!?やめろ♡♡もう、やだぁ゛!!やめろって、やめろって言ってるだろ!ばがぁ!ころすぞ!!』と人間性を損なうまで、拷問にも近い快楽を注ぎ込んでやりたくあったのだが――


「……先輩♡


 おねがいします……っ♡」


 可愛い可愛い後輩におねだりをされて――


”がばっ!”


「――きゃあっ♡」


 あなたが、我慢できるはずもないのだ。

 ホテルの部屋の入り口から、ベッドに移動するまでの時間すら勿体ないと、あなたは扉の前でマシュを貪っていたのだが――、覚悟を決めてしまえば簡単だ。マシュをお姫様抱っこで持ち上げて、大股で三歩歩いて、あなたはマシュをベッドの上へと放り投げる。


「……あっ♡先輩……っ♡


 はじめて……もらっていただけるのですね……っ♡」


 ベッドの上で仰向けになったマシュは――


 どうしようもないほどに、男の子を欲情させる肢体をしているのだ。


 半脱ぎ状態の水着で、仰向けになっている彼女は、胸元に豊満すぎる乳房を湛えている。

 120センチのOカップというそれは、仰向けではマシュ自身が、自分のおへそすら見えなくなってしまうものであるのだ。彼女の乳房は、一切の偽物が存在しない天然物ではあるが――強靱なクーパー靱帯が、しっかりと張りを持っているので、重力に逆らってツンと上を向いている。レイシフト先でどれほどに乳揺れをしたところで、彼女達の身体は、クーパー靱帯の損傷を「怪我」として認識して回復させてしまうのだ。逆に乳を垂れさせようと思っても、それが出来ないというのが彼女達であるのだ。

 下半身の肉付きも、圧倒的な存在感を持っている。

 マシュの大きな安産型の臀部と、ムチムチな太腿というのは、常にあなたの視線を惹き付けるもの。「お尻の小さな女の子」が可愛かった時代もあるのだろうが――マシュの、エロ肉マシマシのデカケツは脳細胞を粉々にすり潰すようなドスケベを湛えているのだ。

 彼女の109センチのデカケツに顔を埋めて眠ることが出来れば、どんな夢も見ないで済むに違いない。カルデアでの生活では、当然、事故でマシュの下着を目にすることもあったのだが――当時の彼女の臀部ですら、支給された下着を酷使している節があったのだ。あなたという雄の肉欲を満たすために大きく育った臀部では――ショーツに、最早虐待とでも呼ぶべき引っ張り方を強いることになるのだろう。

 マシュ・キリエライトがベッドの上で――

 半脱ぎの水着で仰向けになるだけで、あなたは、思わず射精をしてしまいそうになる。

 歯を食いしばり、肛門を引き締めて、尿道の根元をギュッと狭めることで暴発は避けられたが――、一瞬の予断も許されない状況は続いている。あなたがベッドの上に乗ると、高級ホテルの上質な代物でも”ギシ……っ”とスプリングが音を響かせるのだ。マシュは元々軽量なのだが――今の彼女は乳房と臀部に、肉塊を載せている状況。マシュとの対面座位はきっと「あまりにも軽くて、羽毛布団を抱きしめているような感触」だと思っていたのに――スプリングの音だけで「ずっしりと重たく、身体に沈み込んできて、赤ちゃんを産める健康な母体であるのだと実感させられるのだ。


「……先輩?


 正常位で……その……致しますか?」


 マシュは上目遣いで、あなたを見つめてくる。


「……い、いえっ!……ええと、その……正常位が普通だということは理解しています……っ♡正常位、ですもんね……っ♡


 男の子が女の子を組み伏せて……ベッドの上で大股を開かせて……っ♪


 女の子のおまんこに……♡おちんぽを挿入して、抱きしめながら腰を叩きつける……っ♡


 それが……正常だというのはわかっていますが……♡


 ……何分、その……はじめてですので……っ♡


 はしたないおねだりをしても……よろしいでしょうか……?」


 マシュは、今にも消え去りそうなか細い声と――

 涙目の上目遣いで、何かをおねだりしているのだ。

 三桁万円の絵に72回のローンを組まれたとしても――マシュ・キリエライトという美少女のお願いを断れる男はいないだろう。彼女のような極上の美少女は、水商売で身体を売る必要すらない。「マシュとヤれるかもしれない可能性」を鼻先にぶら下げるだけで、大勢の男達を容易く翻弄することが出来るのだ。

 しかもそれが、性行為のおねだりとあれば――


「……いいんですか、先輩?」


 あなたがまさか、否定することが出来るはずもないのだ。

 ボンテージを着用して、ピンヒールを履いて、鞭を手に持たれたとしても――

 あなたにはマシュのお願いを断ることが出来るはずはないのだ。


「……そうですね♡あの、体位に……少し、不満があるといいますか……っ♡


 ……はじめて、なので……っ♡


 私がずっと……憧れてたやつで……してほしいんです……っ♡」


 マシュは一度、姿勢を起こして――

 正面から、あなたを力強く抱きしめてくる。

 その瞬間は、行動の意味がわからなかったが――後になって冷静に考えれば、きっとそれは、マシュによる強壮剤の投与なのだろう。彼女は自身の最上級の肢体が、雄の肉棒を煽る存在であると最早自覚をしている。乳房も秘部も丸出しのマシュが、あなたに正面から抱きついて、身体をすりすりと擦りつけてくるのだ。童貞だった頃ならば、間違いなく”びゅるびゅる~♡”と暴発射精をしてしまう刺激であり――


「先輩……♡


 私の憧れのはじめて……どんな体位だと思いますか……?」


 それだけに飽き足らず、マシュは耳元で囁いてくるのだ。

 いつもは「先輩♪先輩♡」と元気な大型犬のように、人なつっこく話しかけてくるのに――大人気の花魁が耳元で”旦那様”をお誘いするように、蠱惑的な音色を奏でてくるのだ。本能のままにマシュを押し倒そうとするが――それでは勿体ないと、あなたは自分の太腿を強く抓って、痛みで頭を冷やそうとする。マシュにとってそれは、「痛みで誤魔化さなければ、大好きで最愛の先輩が自分をレイプしちゃう♡」というものであるらしく――だから、クスッと笑うのだろう。乳房も膣も丸出しにして、無防備に膣をさらけ出して、あなたがその気になれば、簡単に処女膜を破られる存在のくせに――マシュは男を煽るように”クスッ♡”と笑みを浮かべてくるのだ。肉棒がビキビキに滾って、マシュへのお仕置きを切望しているのだが――

 あなたは歯を食いしばって、必死に耐える。


「……後背位、いいですよね……っ♡人間と猿の違いは、二足歩行と四足歩行の差だという説を聞いたことがありますが……っ♡


 人間としてのアドバンテージを投げ捨てて……っ♡


 四つん這いでお尻を突き出して……先輩を受け入れちゃうんですよ……っ♡


 先輩、おっぱいも好きですけど……お尻も大好きなんですよね?……いつもいつも、レイシフト先で、私の戦闘を後ろから眺めて……っ♡お尻に抱いていた欲望……懸想……っ♡可愛い可愛い後輩の、マシュのお尻を鷲掴みにしたい~……っという、あの欲望を実現させる……っ♡


 バックでおちんちんヘコヘコ……やりたいですか?


 ふふっ♪でも、違いますよ先輩……っ♡」


 マシュはあなたの鼻先を、ツンと押してくる。

 少女漫画のような愛らしいそれは――しかし極上の媚肉と、120センチOカップをぶら下げているマシュには到底、不釣り合いのものだ。マシュの感度はもう、最大まで昂ぶっているのだろう。乳首に血流が巡って、そこは硬く隆起している。小粒の葡萄を彷彿とさせるような、下品な乳首をビンビンに硬くさせておきながら、まるで全年齢清楚ラブコメ漫画のヒロインのような顔をしていることに――あなたの下半身は、強く憤っていく。


「騎乗位も……先輩、お好きですよね……?


 女の子が大きく股を開いて……男性の上に跨がって、ぐりぐりと腰を振るの……っ♡ふふっ♡私ははじめてですので、経験はありませんけど……っ♡先輩?コルデーさんやスカサハさんが、先輩の上で腰を振っている姿、見てきたんですよ……?


 先輩のおかげで……多少の運動は出来るようになっていますので……っ♡


 ぐりんぐりんと……円運動を描く、熟練の娼婦のように淫らな腰使い……っ♡


 ご所望とあらば……先輩のために捧げてもいいですよ……っ♡


 ふふっ♡想像してください、先輩……っ♡マシュのはじめてを……騎乗位で散らす姿を……っ♡


 ……ふふっ♪騎乗位もいいんですけど……それでもなくて、ですね……っ♡


 私……はじめては……これがいいって決めてたんです……っ♡」


 マシュは――


”ごろんっ♡”と、ベッドに横たわる。


 先ほどまでの仰向けとは違い――お尻を突き出した、うつ伏せの態勢。勿論、彼女は圧倒的な爆乳を胸元にぶら下げているのだ。指を埋めればどこまでも沈み込むような軟らかさであっても、そこにはしっかりと質量と体積が存在している。胸元に大きなクッションを二つ入れて、仰向けになれば――

 必然、マシュの臀部は浮かび上がってしまうのだ。


「先輩……


 寝バック……ご存じですか……?」


 マシュは――

 寝バックの体位で、あなたを見上げてくる。


「あのスカサハさんやアルトリアさんですら……っ♡先輩にこれをされそうになると、本気で抵抗をしますよね……?ふふっ♪私……あれを見ているのが大好きなんです……っ♡執拗な手マンやクリ責めやクンニで腰が抜けて……っ♡いつもは先輩を守ってくれる、誇り高くて、最強の彼女達が……っ♪這いずるように……無様な芋虫のように……先輩から逃げることしか出来ない光景……っ♡


 雌として産まれて……あんな幸せな姿を見せられて……っ♡


 興奮しないわけ……ないじゃないですか……っ♡


 知っていますよ、先輩……っ♡


 処女の私には、少し、刺激が強すぎるって……っ♡


 先輩の長くて……ぶっとくて……血管がビキビキに浮かび出たおちんぽ……っ♡先ほどのビーチで、嫉妬でブチ切れてしまっているのですよね……?私のことを本気でレイプするために……っ♡この思い上がった雌が……二度と調子に乗らないよう、お仕置きするために……っ♡


 ……先輩?


 ……私は、平気ですから……っ♡


 お気の済むまで……マシュを”使って”ください……っ♡」


 彼女は言葉の途中から、羞恥が勝ったのだろう。

 あなたを挑発するための言葉を吐く以上は、その熱に火照った瞳で、あなたの顔を見つめる必要があるのに――恥ずかしさのあまり、顔を赤らめた彼女はベッドの枕と向き合ってしまうのだ。”かちゃ……”と眼鏡を外して、マシュは枕に顔を埋める。彼女の大きく豊満な、109センチの安産型のヒップだけが、あなたを見つめている状態。目の前で無防備にマシュが寝ていても、あなたは、ほんの少しのイタズラすら出来なかった。ヘタレ童貞男子というのは「女の子って、寝顔を見られるのが嫌なんだよね」という価値観の下で、相手を気遣うという建前に視線を逸らすのだ。マシュが大胆に胸元を緩めたり、太腿を露出しながら寝たふりをしても――そのチャンスを活かせないのが、あなたという雄であったが――

 今は、状況がまるで違うのだ。

 マシュは下半身の膣を丸出しにして、あなたを待っている。

 彼女の大きな臀部というのは、尻肉を”ぐっ♡”と掴んで割り広げなければ、肛門や性器が見えないような肉厚な代物。ぷっくらとした膣の土手部分は、以前よりも発達しているのかもしれない。肉棒を挿入すれば、膣を深くまで使ってもてなしてくれるであろう――最上級のまん肉。淫水をドバドバと垂れ流して、シーツにシミを作っている膣肉は――蒸気が沸き上がりそうなほどの、熱気を帯びているのだ。

 それがどれだけ気持ちいいのか――

 あなたは他の美少女サーヴァント達によって、理解出来てしまうのだ。

 生前では様々なエピソードがある彼女達の、純粋な処女というものを体験することは滅多に出来ない。勿論、あなたはそれで十分に満足をしている。彼女達がカルデアに召喚されてから、他の男とまぐわっていなければ、それは実質的に処女であるし――ブーディカのように、過去に結婚をして子供を産んだ、”人妻”であり”母親”である女とは、その特性を活かしたプレイにも価値があると思っていたからだ。

 だが――

 マシュ・キリエライトは違うのだ。

 彼女の処女膜は、徹頭徹尾”本物”の代物。

 マシュの膣肉に雄の肉棒が挿入されたことは未だなく――彼女は、あなたにそれを捧げようとしているのだ。「おまんこの中に、生の、赤ちゃんが出来ちゃうかもしれないおちんぽをにゅぷぷ~っと埋めていいですよ♡」という許可を、極上の雌に捧げられるというのは――ただのそれだけで、優越感がとんでもない代物。

 だからあなたは、感慨に浸っていたのだが――


「…………?」


 マシュはそれを、”焦らし”であると捉えたらしい。

 マシュのような極上の美少女が、おまんこを丸出しにして、寝バックで挿入待ちの態勢を取っていれば見惚れて身動きが取れないのは、男子として当然のものだが――この世界できっと、マシュの可愛さを最も過小評価しているのは、他ならぬ彼女自身であるのだ。


「……先輩……♡


 なんで……意地悪するんですか……♡」


 マシュは――

 腰を”くいっ♡くいっ♡”と上に振りながら、あなたに尋ねてくる。

 枕に顔が埋まっているので、表情は見えないが――きっと大粒の涙を流しながら、悔しそうな表情を浮かべているに違いない。あなたにとっては見惚れている時間であっても、マシュは、真っ赤になるまで熱せられた後で、その熱が冷めるのを見届ける他にない時間であるのだ。「マシュ・キリエライトという後輩系美少女が――あなたのチンポが欲しくて、ガチ泣きしちゃっている」という状態。

 我慢が出来るはずもなく――


”ぎし……っ♡”


「…………あっ♡」


 あなたは――

 マシュの上に、覆い被さってやるのだ。

 乳と臀部に極上の媚肉をたっぷりとまとったところで――そこにいるのは、肩幅の狭い、身長158センチの小柄な美少女に過ぎないのだ。”くちゅり……っ♡”とあなたは、亀頭の先端をマシュの秘部に触れさせてやる。淫水がたっぷりと溢れているそこは、ぬるぬるのぬめぬめであり――最大硬度の勃起でなければ、滑ってしまって、挿入することが出来ない代物だ。あなたはマシュの膣を優しく撫でて、その粘性の高い愛液で陰唇をなぞってやる。マシュもそこでようやく、自分の愛液に本気汁がたっぷりと混ざっていることに気が付いたのだろう。恥ずかしそうに腰をモジモジと振るのは――挿入の催促であるのか、判断は付かないが――


”ぬ……っちっ♡”


 あなたは亀頭を、マシュの膣口に押し当てて――


「…………はいっ♡せんぱい……♡


 ……どうぞ♡」


 マシュに言われるがままに――


”にゅぷぷぷぷぷぷぷ~~~っ♡♡♡♡”


「…………んぐっ♡…………ん、きゅ……っ♡」


 マシュの膣内に、肉棒を挿入していった。

 サーヴァントである彼女達は、痛みに耐える力も強く――また、その媚肉は極上の感度をしていた。だが、マシュはきっと痛みを訴えるのだろう。普段からどれだけ運動をして、戦闘をして、下半身を乱暴に使っているが故に処女膜が破れていても――窮屈な膣肉を肉棒がかき分ける痛みというのは、まるで別物であるのだ。

 人間は身体の内側を鍛えられるようには、出来ていない。

 どれほどの訓練を積んでも、腹の内側をぐちゃぐちゃにかき混ぜられれば”死んだ方がマシ”と思える苦痛に喘ぐほかにないのだ。

 だからマシュも、それと同じで――

 初体験が出来ないくらいに、痛いと思っていたのだが――


「はぁ……♡はぁ……んん……っ♡


 先輩……ご安心ください……っ♡


 私は、ともかく……んんっ♡あの、天才ダヴィンチちゃんが……何も策を弄していないと思いますか……?」


 マシュは――

 膣肉を”ぎゅ~っ♡”と締め付けて、快楽に悶えているのだ。


「ダヴィンチちゃんに、お願いしたんです……っ♡先輩との、初体験……っ♡痛くて、辛くて……私が泣いちゃって、先輩が萎えちゃって……っ♡


 そんなの、絶対……やーやーですから……っ♡


 はじめてでも……気持ちいい、ようにしてほしいって……っ♡」


 マシュは、息を荒げながらあなたに囁いてくる。

 枕に顔を埋めているので、彼女の表情はうかがい知れない。

 あなたが知っているマシュならば「性行為というのは、飽くまでコミュニケーションツールの一つであり、膣内に挿入して射精をするだけが成功ではありませんから」「私は先輩が好きで、先輩も私が好きならば……焦る必要なんてありませんよ?」と優しい笑顔で、言ってくれる存在であるのだ。それなのにマシュは、欲求不満を露わにするように、ベッドのシーツを”ぎゅ~っ♡”と掴む。手の甲に青筋が浮かび上がりそうなほどの力強さであり――


「ふぅ……ふぐ……っ♡


 先輩……っ♡


 全然……痛く、なくて……っ♡それどころか……んんっ♡


 あ、あの……♡はしたない子だと、思わないでくださいね……っ♡


 いっぱい……いっぱい……♡


 腰を振って……気持ち良くしてください、先輩……っ♡」」


 マシュの囁きに――


”どちゅんっ♡ばちゅんっ♡にゅぷぷぷぷ~っ♡ぶちゅっ♡ぐぶっ♡にゅっぷ~っ♡”


「んんんんん~~っ♡あああ……っ♡んぐっ♡ふぅ♡ふきゅ……っ♡そ、そう……です♡せんぱい……せんぱい……っ♡いっぱい♡こし、ふって……っ♡へこへこ♡かくかく♡ぱんぱん、がんばってください……っ♡ぜんぶ、ぜんぶ……気持ちいい、ですから……っ♡」


 あなたは、激しく腰を叩きつけていくのだ。

 以前までのマシュを相手にするならば、あなたは初体験を紳士的にこなしたに違いない。

 大勢の美女サーヴァントを相手に、経験値を積んでいるのだ。破瓜の痛みに涙目になり、「初体験で射精と絶頂は出来なかったですけど、幸せです♪」「えっちなことはいつか出来るようにがんばりましゅ♪」と幸せそうにすやすやと眠り――欲求不満になったあなたは、まるでお気に入りのオカズで自慰行為でもするように、コルデーまんこを使ったのだろうが――


「んんんん……っ♡先輩♡先輩……っ♡気持ちいい、ですか……っ♡


 あっ……はい♡


 と、言いたいところですけど……違いますよ……っ♡


 おまんこの気持ちよさは……マシュ・キリエライトの自前です……先輩♪」


 今のマシュの膣肉は、あなたの想像を遥かに超えた上質であるのだ。

 腰を振って肉棒を前後に抽送する度に、膣ひだが一枚ずつ肉棒に絡みついてくるミミズ千匹に――亀頭を子宮口にぐりぐりと押しつけると、ぞりぞりとした膣肉に擦れていくかずのこ天井や――巾着のように奥の方が窮屈になっているそれは――

 あなたの肉棒と、どうしようもないほどに相性が最高であったのだ。


”どちゅんっ♡ばちゅっ♡にゅぷんっ♡ぶちゅっ♡ぐちゅっ♡にゅるるる~っ♡”


「はぁ♡はぁ♡んん……っ♡そうですね、先輩……っ♡私の身体は、少し、特別なので……っ♡悪趣味な研究者の方が……きっと、私の製造過程で、イタズラをしたんでしょうけど……っ♡


 ……でも、今はとっても幸せなんですよ……♡


 大好きな先輩と……身体の相性が……最高、ってこと……なんですから……っ♡」


 マシュは――

 耳を真っ赤に染めて、あなたから顔を逸らして囁くのだ。

 正確にはきっと”あなたとの相性”ではなく”男との相性”が良いだけなのだろうが――今のマシュが知っている雄はあなただけであり――今後も、他の雄を彼女に刻み込ませるつもりはないのだ。寝バック状態では、マシュの身体を押し潰すようにしながら、腰を振るばかりであり――


”ぼふんっ♡”


”す~~~っ♡♡♡”


「んん……っ♡あっ♡やぁ……っ♡それ、はずかしいです……せんぱい……っ♡」


 あなたはマシュの頭皮に、鼻先を埋めてやるのだ。

 マシュの髪からはいつも、花の柔らかな香りが漂っている。 

 カルデアで支給されているシャンプーは同じものであるのだが――男性と女性の肉体構造上、マシュの身体から漂う香りは、雄のあなたには絶対に出せない代物だ。レイシフト先で数日、汗を流すことが出来なくても、マシュの身体からは”いい匂い”が常に漂っている。

 それなのに、マシュの頭皮からは汗臭い匂いが漂っているのだ。


「んん……っ♡あっ♡先輩……っ♡髪、ならいいですけど……んんっ♡頭皮を……直に、は……っ♡ちょっと……やです……っ♡」


 彼女達は、あなたの悪臭を好む性癖がある。

 人理を救う旅の最中で、毎日朝と夜にシャワーを浴びていられる余裕もないのだ。汗ばんだ自身の身体というのは――他ならぬ自分自身ですら、眉をしかめるようなもの。それなのに彼女達は――汗ばんだあなたの足裏や、腋の窪みや、尻穴に鼻を埋めながら膣をぐじょぐじょに濡らすのだ。「サーヴァントは通常の感染症に罹ることはなく、また私達の身体は魔力で常に清潔が保たれていますので、これはれっきとした治療行為ですから」と――あのナイチンゲールが言い訳をしながら、あなたのケツ穴に舌をねじ込んでくることを思い出す。彼女達にとって、あなたのフェロモンが濃縮に染みこんでいるそれは、立派な興奮材料になるわけで――


”す~~~~っ♡♡♡すはすはっ♡ふがふがっ♡ふぐっ♡すぅ~~~っ♡”


「んんんん……っ♡恥ずかしい……のにぃ……っ♡」


 マシュの頭皮の汗の匂いというのも――

 あなたにとってはまた、これ以上ないほどに勃起を誘発させるのだ。

 肉棒がギンギンに隆起して、マシュの膣内で悦びを感じている。

 あなたは、マシュの胸元に手を差し込んでやる。120センチのOカップと、ベッドの間で”ぎゅ~っ♡”と潰れた乳房が――掌に、その軟らかさを押しつけてくるのだ。脳味噌が蕩けるような感触であり、あなたは、激しく腰を叩きつける。上質なベッドであっても、そのスプリングは衝撃を吸収するために、むしろ激しく音を奏でていく傾向がある。

 マシュの大きな臀部へと、本能のままに腰を打ち付けていき――

 

「先輩……あの……っ♡お願いが、んぐ……っ♡あるのですが……っ♡」


 マシュは――

 両足を、あなたの膝に絡めてくるのだ。

 小柄で華奢な彼女であっても――まるで一流のトップモデルのように、長い脚を湛えているのだ。あなたのすね毛だらけの脚に、むだ毛の一切存在しない、つるつるですべすべな脚が絡みついてくる官能的な触り心地。ただのそれだけで、思わず射精してしまいそうになる。”脚コキ”というプレイは、男女のSM性を抜きにすれば気持ち良くないと思っていたのだが――マシュのすべすべの脚で肉棒をシゴかれれば、それは、十分な快楽を感じ取れるのだろう。


「んん……っ♡先輩……あの……っ♡


 私のことを……正妻には……していただけないでしょうか……っ♡


 はいっ♡コルデーさんが……んきゅっ♡みんな、平等をうたっているの……知っています……っ♡本当に、すごいことだと、思うんです……っ♡みんな、先輩のことが、大好きで……っ♡なのに、誰か一人、抜けがけすることなく……っ♡全員平等な……ハーレム……っ♡


 ですが、その……っ♡


 いやしい後輩は……先輩の一番が……欲しくて仕方ないのです……っ♡


 ……先輩♡


 いやしい後輩は……お嫌いですか……?」


 マシュは――

 息も絶え絶えに、あなたを誘ってくるのだ。


「先輩……っ♡先輩……っ♡好き、です……っ♡答えは、んんっ♡今じゃなくて、いいですし……っ♡選んで、いただけなくても……っ♡私の、先輩への思いが変わることもございませんから……っ♡ご安心ください……っ♡


 先輩……っ♡


 マシュは……もうとっくに……先輩のものですからね……っ♡」


 雄を誘惑するような、か細く妖艶な声を響かせて――

 マシュは、膣を”ぎゅ~っ♡”と締め付けてくるのだ。

 鼻息が荒くなり、あなたは、マシュの膣内へと肉棒を”にゅぷぷぷぷ……っ♡”と埋める。結合部に深く挿入されたそれは、マシュの子宮口をぐりぐりと押し込むもの。「んおおおおお゛……っ♡」とマシュの喉から発せられる、低いオホ声は、普段の清純な彼女が絶対に聞かせてはくれないものだ。

 あなたを誘惑するために、わざわざ自分を「マシュ」と呼んでくる彼女の態度。こびこびにアピールをしてくれば、激しく腰を叩きつけていく他にない。処女雌に絶対にしてはいけない、乱暴で力強いピストンを、あなたはひたすらに叩きつけていくのだ。


”どちゅんっ♡ばちゅんっ♡にゅぷぶっ♡ぶちゅっ♡ぐちゅっ♡にゅっぷ~っ♡”


「んおおおお゛……っ♡ふぐっ♡ううううう゛~っ♡んあっ♡んおお゛……っ♡ふぅ♡ふぎゅ……っ♡しぇんぱ……いっ♡ごれぇ……゛っ♡あぐっ♡んんんんん゛……っ♡」


 腹の奥底から響くような、マシュの低音の嬌声。

 美少女がどんな醜態を晒したところで――それは「美少女のオホ声」や「美少女の潮吹き」に他ならないのだ。あなたの性行為を研究しているマシュならば、それはデメリットにならず――むしろ、あなたの興奮を煽るものであると、重々に理解しているのだろうが――


「んぐぐ……っ♡やっ♡先輩……っ♡耳、舐めちゃ……んきゅ~……っ♡んにゃ♡んん……っ♡ふぅ♡ふきゅ……ああああ゛~っ♡」


 女の子としての”恥じらい”が、どうしても上回るらしい。

 マシュの小振りな耳を甘噛みしながら、あなたは彼女の膣肉に腰を叩きつけていく。

 ギンギンに隆起して、大きく硬くそそりたった肉棒が――マシュのぬめぬめの膣肉を、擦っていくのだ。極上の美少女が大きな乳房や臀部で、雄を惹き付けるというのは――即ち、優秀な遺伝子を後世に残すための本能のようなもの。マシュ・キリエライトという美少女がまさか、男好きする肉体をしていないわけがないのだ。ぷっくりと肉厚な土手マンが、膣の深さを擬似的に伸ばしてくれるので――

 あなたは長く、しかし早いストロークで、寝バック状態のマシュに体重を預けていく。

 デミ・サーヴァントであるマシュは、レイシフト先で砲弾を素手で受け止めることが出来るほどに、屈強な存在であるのだ。構造が異なるのだから当然とは言えるが――人間であるあなたが、真っ当に勝負をすれば絶対に勝つことが出来ない存在。大人と幼児よりも、生物としての格がある存在であるのだが――

 彼女は今、あなたの股間から突き出た、十センチや二十センチの肉棒によって――

 ベッドのシーツを掴みながら、腰を浮かせて、全身に鳥肌を立たせているのだ。


”ぐぐぐぐぐ……っ!”


 と、睾丸の奥が痛みを訴えるほどに、熱を帯びている。

 金玉の中でどくどくと生み出した精液を――「自分のことを慕ってくれている、大型犬系後輩サーヴァントである、超絶美少女マシュ・キリエライトのおまんこの中で――避妊具なしで、一滴残らずびゅるびゅると吐き出していい」という事実に、頭がおかしくなりそうなほどの快楽を感じるのだ。必死に射精を我慢して、歯を食いしばると、歯の根がガチガチと鳴っていく。それはマシュにとって「自分が今、野犬に食い殺されてしまうのではないか」と感じるほどの衝撃であるらしい。身を震わせると同時に――彼女の膣は、更に締まりが良くなっていく。

 そのまま精液を吐き出しても良かったのだが――


「……ふぇっ?」


 あなたは――

 マシュと自分の立場の差を、明確にする義務があったのだ。

 極上の美少女達は全員等しく、あなたのハーレム妻だ。

 誰が上で、誰が下であるというのは、プレイの一環としては存在しても、実際にハーレムをするに至っては存在してはならない――というのが、実際にハーレムを経験していた男性サーヴァント達の意見であった。王は一人だけであり、残りは全員等しい「王の妻」であるのだ。それを取り仕切る宰相のような存在は認めても、結局王様であるあなた自身が一番強い権力を持たなければいけないわけであり――


”ぴた……っ♡”


 だからあなたは、マシュに囁いて腰を止めるのだ。


 自慰行為を途中で中断することですら、男の子にとっては困難で他ならないのに――

 マシュのおまんこに肉棒を挿入したまま、腰の動きを止めるのは、経験豊富なあなたですら断腸の思いであるのだ。マシュのおまんこは、あなたの肉棒にぐにぐにと絡みついて、雄としての悦びを与えてくる。腰を振るのを必死に我慢していると――


「……んんんっ♡先輩……なんで……っ♡」


 マシュは――

 あなたよりも遥かに、強い我慢を強いられているらしい。

 後背位の体位であれば、女の子自身が腰を振ることも出来るが――押し潰されている寝バックの体位では、マシュは奉仕をする権利の一切が奪われているのだ。尻を浮かせようとするが、あなたは全体重をかけて、マシュの身体を押さえつけてやる。勿論、彼女の圧倒的な強さがあれば、あなたはひっくり返されて逆杭打ちピストンで犯されてもおかしくないのだが――


”~~~~~っ”


「……んん……っ♡や、やじゃない……です、けど……っ♡」


 マシュは――

 耳元で囁かれるそれを、どうしようもなく悦んでいるのだ。

 全身にゾクゾクと鳥肌を浮かべるのは、きっと、彼女がマゾだからだ。

 優秀な雄にひれ伏したいと思う存在と、優秀な雄をひれ伏させたいと思う存在がいるが――マシュ・キリエライトという美少女は、圧倒的に前者。ご主人様に首輪を付けられて、頭を撫でられるというそれに、全身に鳥肌を浮かべながら悶えるタイプであり――

 だから――


”最後は、優しくされたいか?”と尋ねた言葉に――


「……は


 激しくが……いいです……っ♡


 コルデーさんが……三蔵さんが……スカサハさんが、ナイチンゲールさんが、アルトリアさんが……そうされていたように……っ♡


 先輩のおちんぽで……♡


 私のこと……いっぱい♡いっぱい♡こわして……ハメ潰して欲しいです……っ♡」


 マシュは――

 自分の素顔をさらけ出して、あなたに囁いてくるのだ。

 恥ずかしそうに枕に顔を埋めていたのに――、一番大事なことは、あなたの眼を見て伝えないと――とでも思ったのだろうか。上体を曲げて、あなたを見つめてくる。涙と鼻水と涎でぐしょぐしょになった無様な顔は――

 しかし、あなたにとってはどんな化粧よりも美しい表情であるのだ。


「いっぱい♡いっぱい♡いじめてください……っ♡先輩のものだって……っ♡マシュが……私が……先輩のお嫁さんだって……っ♡刻み込むみたいに……っ♡


 私のこと……こわしてください、先輩……っ♡」


 マシュの言葉に――


”ぶっちゅ~~~っ♡♡♡”


 と、あなたは唇を重ねて、肯定の意思を伝えてやる。

 互いの口元はすっかりと緩くなり、ボタボタと唾液を溢れさせている。

 互いに互いのことが大好きな状態で、口元をむっと噤んでいられるはずもないのだ。最愛の相手と性行為をしている状態で、口元はにへにへと緩み――

 照れ隠しをするように、あなたはマシュの唇へと舌をねじ込んでくる。

 あなた以外の雄に捧げたことのない唇であり――マシュの舌使いは下手くそと呼べるもの。しかし、彼女はあなたに愛情を捧げてくれているのだ。精一杯に舌を動かしながら、あなたの舌を受け入れようとしてくる。以前までの童貞男子だった頃には、妄想することすらおこがましいと思っていたマシュのキスが――

 今となっては、メインディッシュの前の前菜扱いであるのだ。 

 どれほどの時間、キスをしていたのかはわからない。

 あなたの腰使いはゆっくりになり、マシュの快感を維持し続ける程度だ。

 どれほどに敏感な肢体を持っていたところで、ある一定のラインを超えなければ、絶頂に至ることは出来ない。大勢の美少女サーヴァント達に焦らし責めを行ってきたあなたにとっては――マシュの限界寸前で、引き返して、また昂ぶらせるということは朝飯前であるのだ。

 マシュも最初は、キスをしながら繋がり合うそれを悦んでいたのだが――

 あなたの許可なく、勝手な絶頂に至れないことを途中で気が付いたのだろう。

 それでも、”壊して欲しい”とお願いをしたのは彼女自身であるのだ。「あんっ♡んきゅ……っ♡」と、甘い嬌声を響かせてあなたの理性を崩すほかになく――

 やがて、マシュのシミ一つない背筋を、つつ~っとなぞるだけで――


「んんんんんん……っ♡」


 彼女が、絶頂しかけるまで感度を昂ぶらせて――


”ぎし……っ♡”


「……あっ♡」


 あなたは――


 寝バック状態のマシュに、本気で覆い被さる。


 何度も何度も繰り返すが――

 人間の身体は痛みに耐える訓練が出来ても、快楽に耐えることは絶対に出来ない。

 身体の外側を鍛えることが出来ても、身体の内側を強くすることは出来ない。相性不利の巨大スプリガン三匹に囲まれても、少しも臆すことなく、たった一人で全てを討伐出来るスカサハであっても――

 寝バックで子宮を刺激されれば、クッソ下品なオホ声をあげて、ハメ潮をぶちまける他にないのだ。

 マシュも子宮口に亀頭が押しつけられて、この先に待ち受けているものを理解するのだろう。折角焦らしたというのに、彼女の身体は”軽イキ”をして、肉棒をぎゅぎゅ~っと締め付けてくる。あなたも、もう、とっくに我慢の限界は迎えているのだ。

”ふぅ~っ♡ぶふぅ~っ♡”と鼻息を荒くしながら――

 衝撃に耐えるように、シーツを掴んで枕に顔を埋めるマシュへと――


”ぐぐぐぐ……っ♡”


 と体重をかけて――


”――どっちゅんっ♡ばっちゅんっ♡ぐぶぶぶぶ~っ♡ぶじゅっ♡じゅぶぶぶっ♡”


「~~~~~っ!?♡♡♡♡」


 あなたは全体重をかけて、マシュの膣に肉棒を叩きつけていく。


「んんんんんっ♡んぐっ♡おおおお゛っ♡あぐっ♡うううう゛~っ♡ふぎゅっ♡んぎゅっ♡ああああ゛~っ♡」


 109センチの、豊満で安産型なヒップに腰を叩きつけるそれは――激しい破裂音を響かせていくものだ。

 少なくともそれは、性行為の音にはまるで聞こえないもの。あなたがどれほどに激しく腰を叩きつけても――その豊満な尻肉がクッションの代わりになって、痛みを抱くことはない。紅閻魔やイリヤやアビゲイルを相手にしていれば、きっと、「尻の小さな女の子の感触」もわかったのだろうが――あなたが相手にしている極上の美女は、全員が等しく100センチオーバーの巨大なヒップをしているのだ。

 子供が初めて手にするおもちゃで、乱暴に遊ぶように――

 あなたはマシュの膣肉へと、肉棒を叩きつけていく。

 とは言えど、あなたが実際に動かしているのは、ほとんど腰の部分だけだ。この状況をコルデーや三蔵や、あるいはダヴィンチちゃんが遠隔で見ていれば、無様なポーズであると思うに違いない。腰だけをヘコヘコ、カクカクと動かしながら、マシュの子宮を徹底的に屈服させるそれは――


「あぐ~~~っ♡うぐっ♡んんんん~っ♡あっ♡やばっ♡やばい、です……っ♡せんぱい……っ♡やばっ♡やば……っ♡」


 マシュの余裕を、根こそぎからかっ攫うものであるのだ。

 今、彼女は自分の喉から発せられている言葉が何か、考える余裕もないのだろう。眼鏡をかけて、クールな雰囲気を漂わせる、文学系美少女のマシュ・キリエライトはいなくなり――そこには、快楽に悶える一匹の雌猿がいるだけだ。

 あなたは徹底的に、マシュの子宮口を――Gスポットを――ポルチオを責めてやり、マシュを快楽の海に沈める。

 極上の美少女サーヴァント達がその身を持って――「女の子というのは、口では簡単に壊れる壊れると言うけれど、赤ちゃんを産めるくらい頑丈なんだから――おちんぽだけで壊されるわけがない」というのを教えてくれているのだ。マシュ・キリエライトは特にその傾向が顕著である。サーヴァント達は結局聖杯を使ったり、閻魔亭に導いたりして、工夫をしなければあなたの子を孕めないのだが――

 目の前にいるマシュ・キリエライトは――

 あなたが望めば、今すぐにでも受精して、着床して、妊娠をしてくれる存在であるのだ。

「孕ませたい」「絶対に孕ませる」「孕みたくないならこんなことしてないだろ」とあなたの脳味噌と股間は連動して、マシュの身体を徹底的に責め続けていく。人理を救う旅の最中でマシュを孕ませてはならないとわかっていても――彼女の最上級の肢体を前にして、肉棒を膣に”にゅっぷん♡”して――そこで我慢が出来る男など、存在していいはずがないのだ。

 やがて限界が訪れて、あなたは亀頭をマシュの子宮口に押し当てる。

 本気の本気で孕ませるのだと――スナイパーが狙いを定めるように、あなたは亀頭をぐりぐりと擦りつけて、ねじ込んでいくのだ。マシュはそこで、深イキに到達したらしい。自分自身でクリトリスを愛撫しているだけでは、絶対に到達することの出来ない、雌として最も深い絶頂であり「~~~~~~っ♡♡♡♡」と枕越しに、激しい咆哮を響かせてくる。高級ホテルの一室であっても、隣人から通報されかねない野蛮な声色であり――あなたは反射的にマシュの頭部を鷲掴みにする。サラサラでつやつやな髪の毛。男の子であるあなたとは比べものにならないほど、保湿ケアに気を使っているであろう髪の毛を――”ぎゅぎゅぎゅ~っ♡”と乱暴に掴んで、枕へと押し込むのだ。最初は声を押し殺させるための手付きであったのだが――今、あなたは寝バックで、マシュを調教している立場であるのだ。腕にピキピキと青筋が立っているのが視界に入り――そこでようやく、自分の腕に力が込められていることに気が付く。下は硬いコンクリートではなく、ふかふかのベッドともふもふの枕であるのだ。どれほどに力を込めても、所詮は”プロレスごっこ”にしか過ぎないので――だからあなたは、全力でマシュの頭部を抑え込む。今、寝バックでマシュは快楽を注ぎ込まれて、四肢の力が抜けている状態だ。デミ・サーヴァントである彼女の膂力ならば「本当に嫌なら、いつでも抜け出せる」というものであったのだろうが――頭部を固定されている状態では、それも不可能だ。仮にも鍛えている男子高校生のあなたの全力に――マシュは、首から上だけで抜け出すことは出来ないのだ。「マシュが逆らわないから」という暗黙の了承で出来上がった男女の差ではなく――「本気で抜け出そうとしても、どうすることも出来ない」というこの状況は――

 マシュにとって、脳味噌が焼き切れそうなほどの幸福なのだろう。

 あなたが限界を感じてから射精をするまでの短い間に”びぐびぐ~っ♡びゅぐっ♡びぐっ♡”と彼女は数回の絶頂を迎えて――

 それと同時に、あなたは――


”びゅるるるるるる~っ♡♡♡びゅるるるるっ♡どびゅどびゅ♡びゅるるっ♡びゅ~~~っ♡”


”びゅぐびゅぐっ♡びゅっくんっ♡どぴゅどぴゅっ♡びゅるるる~っ♡びゅ~っ♡びゅくんっ♡”


”どっぴゅ……っ♡びゅるるるる……っ♡びゅくんっ♡びゅ~っ♡びゅるる……っ♡”


”…………っ♡♡♡”


 マシュの膣内へと、最大濃度の精液を解き放っていくのだ。

 日課の自慰行為で適当に射精をするのとはまるで違う――

 目の前の雌を本気で孕ませるのだと、強い意思を持った射精だ。

 彼女の子宮口が凹みそうなほど、あなたは最奥まで肉棒を擦りつけて――零距離射精を吐き出していったのだ。膣壁に精液がぶちまけられていく感触だけでも、マシュは、もう何度か絶頂を迎えたらしい。脚を爪先までピ~ンと伸ばしながら、彼女は快楽に悶えていき――やがて――


「……ぶふぅ……っ♡うぐっ♡ふぅ♡ふぎゅ……っ♡」


 あなたが彼女の髪を掴んで、頭部を持ち上げると――

 白目を剥いて、鼻水と涎を垂らした無様なアヘ顔が存在しているのだ。

 百年の恋も冷めるような無様な表情であっても――そこにいるのがマシュ・キリエライトであるならば話は別だ。彼女の身体をごろんと反転させて、あなたは正常位の体位でマシュと正面から向き合う。本来ならば重力に従って広がるはずの天然物の爆乳だが――乳房の張りが良すぎて、ツンと上を向いている120センチOカップは、あなたの本能を揺さぶる代物。あなたはそれにむしゃぶりついても、揉みしだいても、馬乗りパイズリを行っても全てが許される立場であり――


「しぇんぱい……っ♡


 もっと……はげしくしてくらひゃい……っ♡」


 と、マシュが舌っ足らずでおねだりをしてきて耐えられるはずもなく――

 あなたは本能のままに、彼女の媚肉を貪った。



――――



「やれやれ~……マスターくんが元気なのはいいけれど、マシュにもう少し優しくしてやってくれよ~?天才の私が作った身体とは言えど、そんなに乱暴に扱ったら――えっ?マシュのお願いなのかい?……それじゃあ、私から言うことはないな~っ♪」


「しぇんぱい……っ♡ちゅーっ♡ちゅーしてくだひゃい……っ♡べろ、べろ、ちゅーっ♡よだれ♡いっぱい、のませるやつ♡あれ♡あれ♡もっとやってください♡かー、ぺって、するやつ♡しぇんぱい♡しぇんぱい……っ♡」


 あなたは今――


 ダヴィンチちゃんと会話をしながら、マシュをハメ潰している。


 どれだけの時間が経過したのかわからない――

 というそれは、付き合い立てのラブラブカップルが、ファーストキスを目前にして見つめ合うのとはまるで違う。

 あなたとマシュは、幾度も夜を越えてきたのだ。

 互いの身体を貪り合い、体力の限界がくれば気絶したように眠りに就き――起きればすぐに、互いの性器を貪り合うようなただれた交尾を、マシュと繰り広げていたのだ。食事の際にも口移しをするようなそれは――あなたとマシュが今までに抱えてきた欲求不満を、全て解消するような濃厚な代物。互いの小便をその口で飲める程度には、お互いの間の境目がなくなり、身体の汚いところなんて一つもなくなった状況で――


 あなたは、種付けプレスでマシュの身体を貪っていて――


 そこに、ダヴィンチちゃんの通信が割り込んできたのだ。


「いやはや♪マシュがそれほどに幸福だとはね~♪……私はね?マシュの幸せが一番嬉しいんだよ?……んっ?ああっ、マスターくんの幸せももちろんだけど……キミは可愛い女の子とえっちできれば、それでいいってとこもあるからな~♪


 ……んふふっ♡いやいや、邪魔するつもりはないよ?そのシミュレーションは私が特別に作ったものだからね~♪時間の流れが違うから、現実ではまだ一日も経っていないよ?


 ……と、いうことでだ♪


 マスターくんにしがみつきながら……っ♡だいしゅきホールドで、唾液交換のドスケベベロチューを堪能してるマシュの邪魔をするの、本意じゃないんだけど……」

 

「……お久しぶりです、マスター……♪」


「んちゅっ♡ちゅ~っ♡れるれるれる…………ふえっ!?ダヴィンチちゃんと……んちゅっ♡んんっ♡コルデーさん……っ!?」


 通信画面の向こうには――

 ダヴィンチちゃんと、コルデーが立っているのだ。


 種付けプレスで、あなたの首と背中に両手両足を絡めて、だいしゅきホールドで浸っていたマシュは反応に遅れて――ようやく、気が付いたらしい。普段のマシュならば、甘えながらあなたに涎を交換している姿を見られれば、顔を真っ赤に染めて恥ずかしがるのだろうが――既に、”ベロチューしすぎによる酸欠”によって、互いの顔は真っ赤になっている上に――


”どちゅんっ♡ばちゅんっ♡ぐぶっ♡にゅぶっ♡ぶじゅじゅじゅっ♡じゅぶっ♡”


「んんんんん……っ♡あぐっ♡うううっ゛♡しぇんぱ、いっ♡だう゛ぃんちちゃん♡とっ♡こるでーさんがぁ♡」


 あなたもマシュも、互いの肉欲がまだ満たされていないのだ。

 

「やれやれ♪コルデーから、どうしても言いたいことがあるそうでね~♪」


「ふふっ♪マシュさん?……さっき、私からマスターを奪ったことは別に怒っていませんよ?抜け駆けは、まあ、ちょっと思うところはありますけど……っ♪


 私達はみんな……マスターのお嫁さん……っ♪


 正妻が誰か一人、なんてことはないんですからね?」


 コルデーはどうやら、正妻になりたいマシュへと忠告をしにきたらしい。

 それが女同士のギスギスした争いであれば、健全な男の子であり、かつ不和の原因であるあなたは胃が痛くなるのだが――


「わかっていますよね、マシュさん……?


 マスターの性欲……誰か一人では抑え込めないこと……っ♡」


「んんん……っ♡ふぁ、ふぁい……っ♡その、ええと……っ♡すこし、みくびっていたかも、しれません……っ♡参考にした書物では……っ♡男性は、一度果てれば……んんっ♡回復までに時間を要するのだと、書いていて……っ♡」


「マスターはもう、ハーレム妻を五人も飼育していますけど……っ♡それでもまだまだ、マスターには勝てないんですから♪マシュさんが加わっても……それはおんなじ……っ♡


 大好きなマスターを満足させるためには……っ♡

 

 ハーレムというのは、絶対に必要なんですよ……っ♡」


「んんん……っ♡そう、ですね……っ♡私も……んきゅっ♡あきらめるの、は、いやですけど……っ♡うけいれます……っ♡」


「全員がマスターの一番で、全員がマスターの正妻……っ♪


 それでいいですよね、マスター♪」


 コルデーは画面越しに唇を窄めて、チュッと投げキッスを飛ばしてくる。

 マシュ・キリエライトという極上の媚肉を前にして考えてはいけないのだが――

 あなたは「マシュとコルデー、正妻適正の強そうな二人と、本物のラブラブ新婚えっちが出来ればどれほどに幸せだろうか」「裸エプロンの二人を台所に立たせて、二人の尻や胸を揉みしだきたい」「夜は、あなたが今まで過ごしていた寝室を再現した部屋で、二人のお嫁さんと全裸で添い寝し合いながら――彼女達の排卵日の子宮にびゅるびゅると子種を注ぎ込む種付け交尾がしたい」と、本能的にどうしても考えてしまうのだ。マシュはあなたの心が、浮気しそうなことに気が付いたのだろう。両腕にぎゅ~っと力を込めて、あなたの唇を奪い――そのまま、膣を締め付けてくるので――


”びゅるびゅるびゅる~っ♡びゅ~っ♡びゅっくんっ♡びゅるるるっ♡”


「うはぁ~♪凄いねぇマスターくん……♪君の絶倫っぷり、本当に凄いよ~♪」


「マスター?マシュさんが満足するまで、たっぷり遊んであげてくださいね?


 そして……


 戻ってきたら、最初はコルデーですからね……っ♪」


 あなたはマシュの膣内に射精をして、彼女の身体を力強く抱きしめるのだ。

 何度目――、何十度目――いや、何百回と射精を終えても、あなたの肉棒は少しも萎えることを知らない。

 金玉が空っぽになっても、マシュ・キリエライトという極上の美少女の汗や涙や涎が、あなたの肉棒を昂ぶらせる媚薬となっていくのだ。互いに吐き出した分を、互いに啜り合うような濃厚のどろぐちゃ交尾であり――あなたはマシュを娶るために、彼女に徹底的に雄としての格の差を刻み込むのだと決意をする。六人のハーレム美少女達が一斉にかかってきたとしても、全員をハメ潰せるようにと――マシュの弱点を理解しきったので――今度は後背位からポルチオ責め&乳首カリカリ&耳甘噛みをして、マシュを十秒でイかせてやろうと、そんなことを決意した。

Comments

谷澤晴夫

ドスケベすぎる後輩、最高でした。ナンパ煽りや初めてが寝バックな所もエロくて良かったです。

カツ

いろいろ言いたいことがありすぎて、何を書いていいかわからないのでマシュはエロい

TR

最高でした。ありがとうございます。

バレット

マシュの処女を乱暴に食い散らかしながらラブラブするの好きすぎる……。お嫁さんにしよ……。