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”ばちゃばちゃ……っ!”


「はははっ、マスターどうした~?そんなへっぴり腰で魚が獲れるわけねえだろ~?」


 カルデアから、バカンス用の物資は支給されていたが――

 カイニスの提案で、あなた達は川魚を獲ることにしたのだ。

 キャンプ場でカップラーメンを食べるというのは、あなたにとっては”それはそれで”という楽しみがあるのだが――カイニスは、しっかりとキャンプ飯を作らねば満足しないタイプであるらしい。この場において、主導権の全ては彼女が握っているのだし――何よりあなたも、「何もせずにボーッとする」という行為があまりにも苦手になっていたのだ。

 極度のストレスに襲われているあなたは「ストレス解消のために、何もせずにボーッとしておいで」と言われてこの場にいるのだ。それが出来ないのだから深刻な事態だなと思いながら――川に浸かった足首の、心地よい冷たさを堪能していると――


「おらおらっ、どけよマスター!今、オレが根こそぎ獲ってやっから……っ!」


 カイニスは――

 巨大な岩を持ち上げながら、堂々と豪語してくるのだ。

 水中の大石に巨大な岩をぶつけて、衝撃波で魚たちを気絶させる「石打漁」という技法は、通常は禁止されているが――ここはシミュレーター内の世界であり、そこにいるのはカイニスであるのだ。それでも、本来ならばあなたは通常の理屈と方便を持ち出して、それを否定すべきなのだろうが――


「んっ?どうした、マスター……?」


 大岩を持ち上げているカイニスは――


 今、一糸まとわぬ全裸であるのだ。


 互いに、今は衣服を着用していない。

 これもまたカイニスの提案であり――あなたとカイニスは、無人島で全裸のまま生活をしているのだ。衣服をまとって、人間としての理性を持って生活しているそれを――ぐちゃぐちゃにかき混ぜて、二匹の猿になりたいというのが彼女の提案であるのだ。実際あなたも、起床してからまだ数時間だが、既に人間としての理性が蕩けているのは感じている。股間で肉棒と睾丸をぶらぶらさせながら、全裸で青空の下を歩いているのだ。世界中のどの国を探してもきっと、昼日中から全裸で歩いてもいいという法律は存在しないだろう。あなたとカイニス、二人だけの無法地帯、治外法権である無人島だから許されているものであり――

 カイニスは全裸で、その大岩を持ち上げているのだ。

 流石の彼女の膂力でも、それが重たくて仕方ないのだろう。がに股になって、巨岩を頭の上で持ち上げている彼女の姿。普段の鎧姿であれば、まるでコメディの一幕であるのだが――今のカイニスは全裸であり、生乳も膣肉も丸出しでそれをやっているのだ。腋の窪みが若干汗ばんでいて、腕を上げているためにそれが丸出しな光景。常識改変催眠を受けていると言われれば、納得しそうなほどに不様すぎる姿であり――

 あなたの肉棒は、ギンギンに隆起してしまう。

 やがてカイニスが巨岩を大岩にぶつけると――震動で魚達は気絶して、ぷかぷかと浮かび上がってくる。カイニスは全てを食べる気なのだろう。魚をカゴに入れている彼女は、海は大嫌いでも川は平気であるようで――褐色肌の生乳をぶるんぶるんと揺らして、魚を捕る度に前屈みになって膣を見せつけるその光景は――

 余りにも異常な光景であり、だから、新たな性癖の扉が開きかけてしまった。



―――― 



「ふ~っ、食った食った……あっ、ちなみにポリネシアンセックスって感度を高めるために、出来るだけ空腹の方がいいらしいんだけど……お前も、腹減るの嫌だろ?」


”ぱちぱちぱち”と、焚き火の前であぐらをかいたカイニスは、首を傾げてあなたに尋ねてくる。


 とっぷりと陽が暮れて、すっかりと夜になっていた。


 空を見上げると数多の星々が、あなたとカイニスを見下ろしている。都会の喧噪と明かりの中では絶対に見ることが出来ないような、透き通っている夜の星々。本来ならば、あなたは感慨に浸るべきなのだろうが――様々な特異点を経たことによって、文化水準が劣っている世界で、その夜空は何度も見上げてきたし――


「ん~?どうしたぁ?……ムラムラしちまったか……?」


 全裸であぐらをかいているカイニスの非日常的な光景は――

「夜空の星を眺めている場合じゃねえ!」と、あなたの本能に訴えかけてくるのだ。

 夏のビーチは潮風が直接身体に当たり、少しだけ涼しさを湛えているのだ。だから焚き火を起こしているのだが(本当は、魚を焼くためだ)――火を前にしていると、あなたもカイニスも汗をかいて発汗が良くなってしまう。カイニスの褐色肌が夜のビーチで焚き火に晒されて、何とも蠱惑的な色合いを誇っている。普段の彼女を相手にエロい目を向ければ、目潰しをされてもおかしくはないのだが――褐色肌の全裸を晒している女というのは、エロい目で見なければ失礼に値するのだ。103センチのJカップが、呼吸する度にふるふると媚肉を揺らしている光景。あなたの理性を蒸発させるには十分すぎるものであり――


「……おらっ♪オレの隣に来いよ、マスター……っ♪」


 あなたはカイニスに促されるがまま――

 ふらふらと、さながらゾンビのような足取りで隣へと向かう。 

 砂浜に直接腰を下ろすと、下半身には砂の感触が広がってくる。ビニールやプラスチックや、細かいゴミが集まった海水浴場の砂浜とは違い――、シミュレーター内の砂浜であるために、真っ白な砂はふかふかのクッションのような心地だ。それでも、当然ではあるがあなたの尻や、あるいは睾丸へと大量の砂がくっついていく。男の子であるあなたにとっては、ただ気持ち悪いだけなのだが――


”……ごくり……っ♡”


 それは、カイニスの生尻に砂粒が付着して興奮をするあなたの性欲のように――

 カイニスもまた、あなたのその光景に興奮を催してしまったらしい。

 生唾を飲んだ彼女は――それがバレたことに気が付いて、あなたを見つめてくる。

 昼間の彼女は逞しく、強く、とても頼りになる存在。あなたが今後の人生で『無人島に何か一つしか持っていけないとしたら、どうする?』という質問をされたら『カイニス』と答えてしまうほどの、尊敬すべき生命力を持っているのが彼女であり――

 そんな彼女が今、夜のビーチで全裸になっている光景。

 肉棒はギンギンに隆起して、満天の星空を睨み付ける角度でそそり立っている。

 あなたにはいつでも、このポリネシアンセックスを終わらせる権利があるのだ。我慢汁が垂れて、勃起した肉棒をカイニスにヘコヘコ、パンパンと擦りつければ「あ~……もう、しょうがねえ奴だなお前は……」と呆れながらも、彼女はあなたの肉棒をパクッと咥えてくれると知っているのだ。 

 だからこそ――

 あなたは、昨日の我慢を無駄にはしたくなかったのだ。

 肉棒がギンギンに勃起して、性欲が最大まで昂ぶっているのに「ポリネシアンセックスの初日は、そういうもんだからと、カイニスと抱き合いながら眠っただけ」という過去を無駄にしないためには――ポリネシアンセックスを最後まで完遂させる必要がある。「これはもしや、徐々に後悔が大きくなっていくのでは?」と思いながらも「それにしても……マスター、ちんぽデカくなったんじゃねえのか?」とカイニスに言われてしまえば、男心は単純であり――

 あなたは、ただ目の前の美少女に興奮をするばかりだ。


「んっ?ああ、二日目はコミュニケーションを楽しむんだってよ……まあつまり、キスとかスキンシップの解禁だな……っ♡……おいっ♡な~に盛ってんだよ変態マスター……っ♪言っとくけど、オレの穴に入れるにはまだまだ遠いんだぞ?それに、舌も入れちゃダメらしいからな……っ♡」


 カイニスはニヤニヤと笑みを浮かべて、あなたに二日目の要項を告げる。

「目の前の男は、自分の膣に肉棒を挿入できなかったり、ディープキスが出来ないことでがっかりするだろう」とカイニスが思っている事実が――あなたに激しい興奮をもたらす。だが、男心の繊細な機微は、彼女には理解が出来ないのだろう。ただ単純に、まだ射精できないことで嘆いていると思っているに違いない。

 なので、その誤解を解くために――


”がしっ♡”


「うおっ!?……んっ、マスター……っ♡


 随分と大胆じゃねえか……っ♡」


 あなたは、カイニスの肩をグッと掴むのだ。

 昨日は、直接的な接触は抱き合いながら眠っただけであり――能動的な接触に、カイニスは一瞬目を丸くする。以前は、机に向かって報告書をまとめているあなたに『な~あ~、暇だから遊べよ~』と背中越しに豊満な乳房を押しつけて、体重をかけてきても平常心であったというのに――

 今はまるで、生娘のような態度でカイニスは驚いているのだ。 

 平静を取り繕っている彼女の態度もまた、あなたには興奮の元だ。カイニスの褐色肌は、焚き火の光によって怪しく照らされている。あなたが過ごしていた日本では、日焼けサロンによって人工的に作られた黒ギャルAVでしか眺めることの出来ない極上の肢体が――目の前に存在しているのだ。「褐色肌の彼女でも、全裸で無人島生活をしていれば、日焼けするのだな」と感じながらあなたはカイニスを見つめて――


「……なんだよ、ガン飛ばしやがって……文句でもあんのか?」


 カイニスの、蒼色の瞳に夢中になるのだ。

 目の前に存在する、無人島で全裸になって、生尻を白砂のビーチに押しつけている103センチJカップ女にちんぽをぶち込んでもいいという興奮と――それが禁止されている背徳感に、あなたの興奮はムクムクと湧き上がる。五日間の工程で、まだ二日目に過ぎないのに、頭がおかしくなりそうなほどに興奮しているのだ。カイニスもその視線が、「性欲が昂ぶりすぎて、頭がおかしくなった雄猿のもの」だと理解した瞬間に、頬を赤らめていく。先ほどから、勃起した逸物を見つめて視線を逸らすことが出来ないのだ。あなたが禁欲をして、頭がおかしくなりそうなほどに性欲が昂ぶっているそれが――あるいはカイニスも同じであるとするならば――


「…………んっ♡」


 あなたは――

 カイニスの頬に、優しくキスをする。

 彼女とのファーストキスは当然、最初に身体の関係を持ったあの戦場での出来事であり、記憶にも残っているが――

 彼女の頬にキスをした記憶は、あなたにはまるでないのだ。

 互いの身体に滴った体液を舐め取る際に、頬をべろんと舐めたのがきっと初めてなのだろうが――そのときの記憶はまるで存在していない。初体験で、互いの全てを堪能し尽くした二人なのだ。頬へのキスというそれは、正式に付き合う前の淡い恋心を抱き合っている瞬間にしか堪能できないものであり――


「……ったく、オレにもやらせろ……っ♡」


”ちゅっ♡ちゅっ♡はむ……っ♡むちゅ……っ♡”


 あなたもまた、カイニスから頬への接吻を受けるのだ。

 互いの頬にキスをしあっては、見つめ合って――それでも、唇のキスは禁止だからと顔を背け合うのだ。互いに性欲は限界まで昂ぶっている。このままなし崩し的に、相手が自分を押し倒して、強引にレイプしてくれないものか――と、互いに考えているのだろう。

 

「……あっ?腕あげろって……ひゃっ!?ちょ、おまえ……っ!?バカ!バカじゃねえのか!?どこ舐めて……んひゃっ♡」


 あなたはカイニスの腕をあげさせて――

 彼女の腋に、舌を這わせていく。

 熱を帯びたそこは汗ばんでおり――舌先にはしょっぱくて、同時に極上に美味い雌のフェロモンが溜まっている。シミュレーターで用意された無人島は、気温も湿度もそこそこで、無人島生活をエンジョイするには丁度良い季候であるのだ。だから昼間は、適度に汗をかいて、身体が塩分を求めており――


”ぺろぺろ……っ♡ちゅ~っ♡はむっ♡れろれろれろ……っ♡むちゅ~っ♡”


「んきゃっ♡あっ♡あっ♡こ、こら……っ♡てめぇ、調子乗んなよ……ぶんなぐ――んみゃっ♡」


 カイニスの腋は、最高の塩分補給スポットであるのだ。

 ポリネシアンセックスの二日目は、性器や性感帯への愛撫は禁止であるが――同時に、互いの全身へとキスをすることは推奨されているのだ。カイニスの腋が性感帯であるかというのは、難しい判断であるが――夜のビーチで全裸のカイニスが、汗ばんだ腋のくぼみを無防備に晒していて、我慢をしろと言う方が無理な話であるのだ。

 彼女の両脇をたっぷりと舐めた後は――あなたはカイニスの腕を経由して、掌へとキスの雨を降らしていく。最初、カイニスは手の甲に口付けを落とされているときは満更でもない様子であったが――掌を舐められると、快楽よりも羞恥が上回ったのだろう。カイニスの細く長い指をベロベロと舐めしゃぶるのは、まるで陵辱物のような光景であるのだが――


「~~~~っ♡お前……本当に変態だよな……軽蔑するからなマスター……っ♡」


 カイニスは瞳をうるうると潤わせながらも――

 頬を真っ赤に染めて、そこに快楽を感じているのだ。

 本当はカイニスの豊満な103センチJカップにむしゃぶりつきたいのだが――性感帯を触ってはいけないのだ。「後ろからおっぱいを揉みしだいて、乳首コリコリとするだけで雑魚イキするんだから、カイニスの乳房は性感帯じゃないか」と主張をすると、彼女は一瞬でぶち切れるが――


「んきゅ……っ♡て、てめぇ……っ♡どこ舐めて……んっ♡やめろよぉ……っ♡」


 あなたにうなじを舐められると、いとも容易く全身から力が抜けていくのだ。

 あなたの両手は、同時にカイニスの身体を愛撫していく。

 とは言えど「性感帯への愛撫は禁止」というのは、カイニスのように敏感で、全身性感帯である極上の雌にとっては不利な代物。乳首をコリコリと愛撫するだけで絶頂する雌は、試したことはないが、脇腹をくすぐるだけでもイかせることは容易であるのかもしれない。禁止事項に抵触しないように、あなたはカイニスの腋や腹部や内腿を優しく愛撫していく。普段のカイニスならば、もどかしい前戯をすっ飛ばして、あなたを押し倒すのだろうが――


「んぐ……っ♡はぁ♡はぁ♡んんん……っ♡てめぇ……あとで、おぼえとけよ……っ♡んんん……っ♡やっ♡あたまの、みみは……っ♡あっ♡こら……っ♡舐めるなぁ……っ♡髪、匂い嗅ぐなぁ……っ♡」


 今のカイニスは、あなたに好き勝手にされる快楽に悶えているのだ。

 カイニスとあなたの間に、大した体格差は存在しないが――戦力差と言うのは、最早、比較することすら出来ないのだ。カイニスが片手間で倒せる魔獣一匹を相手にしても、あなたは命を落とすのだ。人間と神霊の間に存在する圧倒的な格差は、本来ならば絶対に埋まることはないのだが――


「ん……っ♡てめぇ、スペンス乳腺ならいいとか、じゃ、ねえよ……っ♡あっ♡こらっ♡横乳触るな……んっ♡ふぅ♡ふきゅ……っ♡下乳も……はぁ!?あ……汗ばむのは、仕方ねえだろ……っ♡乳、でけえんだから……っ♡うっせえ……っ♡おっぱいの裏が、汗ばむのは……仕方ねえことなんだよばーか……っ♡」


 カイニスはあなたに愛撫をされて――

 ただひたすらに、甘い嬌声を漏らすばかりなのだ。

 あなたは自分がサドかマゾか、明確な答えを持っているわけではないが――それでも、カイニスのうなじを舐めながら、豊満で重厚であるが故に汗ばんだ下乳と胸板の間を撫でて、彼女の悶える声を聞いていると――

 自分がサディストであるという、半ば確信にも似た感情を抱くのだ。

 カイニスは案の定と言うべきか、あなたにされるがままだ。

 彼女はやだやだと嫌がっているフリはするが――マゾヒズムの感情を強く持っているので、あなたに弄ばれるそれに心地の良さを感じているのだ。割れ鍋に綴じ蓋とでも言うべきか。あなたの手はカイニスの乳房や秘部といった、性感帯以外を撫で回し――彼女の顔面がやがて、あなたのキスだらけで涎臭くなった後で――


「てっめぇ……っ!マジで、調子に乗んなよ……っ!」


 あなたは――

”ぐるんっ”と一回転して、カイニスに押し倒されるのだ。


「人のことを散々弄んでくれやがってよぉ……っ!やるってことは……やられる覚悟があるんだよなぁ!?ああ……っ!?」


 青筋を立てて怒りを露わにしているカイニスだが――

 目の前に居るのは、103センチJカップのなま乳をさらけ出した、あなたのことが大好きでたまらない極上の美女なのだ。 

 カイニスが攻守交代を申し出るというそれは――


「ったく……っ♡人のことを散々いじめてくれやがってよぉ……っ!今度はオレの番だぞ……っ!」


 はっきり言って、全くの茶番であるのだ。

 あなたとカイニスの間にある戦力差は、既に説明した通りだ。

 カイニスは「本当に嫌ならば、一瞬で、あなたを傷つけることすらせずに攻守交代できる」という存在なのだ。それなのに――わざわざ、あなたからの快楽をたっぷりと堪能した後で「ぶち切れたフリ」をしながら、今度は自分が味わう側に回りたいという態度。幼子が親にバレバレの嘘を吐くような、可愛らしさを持っている代物であり――

 あなたはニヤニヤが止まらなかったのだが――


”すんすん……っ♡す~っ♡ふがふが……っ♡すんすん……っ♡すぅ~っ♡……んはぁ……っ♡”


「てめぇだって、随分と汗臭いじゃねえか……っ♡ん~?どうしたぁ?オレの匂いを散々嗅いで、味わってくれたんだから……っ♡これくらい、やり返されて当然だろ?……あっ、こらっ、ジタバタして……逃げんじゃねえよ……っ♡」


 カイニスがあなたに密着して、匂いを嗅ぐということは――


”ぷにょんっ♡ふにゅっ♡むっにゅ~んっ♡”


 カイニスの柔肌が、あなたに密着するということなのだ。

 あなたをビーチの砂浜に押し倒して、首筋に鼻を埋めて匂いを嗅いでくるカイニス。「おらおらどうした~?流石のマスター様も……んっ♡耳の裏嗅がれんのは、恥ずかしいのか~?」とからかってはくるのだが――

 豊満な乳房があなたの胸板で押し潰されれば、何も考えることが出来ない。

 あるいは先ほどのカイニスも、あなたの身体のゴツゴツに、内心でこっそり悶えていたのかもしれないが――反省をしていられる余裕がないほどには、カイニスは極上の肢体をしている。あなたの顔中にキスの雨を降らせてくる最中も、彼女の身体の柔らかさが伝わってくるのだ。腹筋は割れていて、全身は引き締まっているのに、極上の雌をアピールする媚肉をたぷたぷと付けている彼女。この身体でマットプレイをされたときのことを思い出せば、もう限界だ。”おっ、おおおお……っ”とあなたは、トドやオットセイの死に際のような声を漏らして「ははっ♪随分と不様だなマスタ~っ♪」と上機嫌のカイニスに、されるがまま。あなたの腋を舐めしゃぶったり、内腿にキスマークを残したり、足の指にベロベロと舌を這わせることで、自分がマウントを取っていると思っているバカ女の笑顔はあまりにも肉棒に悪くて――だから、射精をしなかったのはあなたの努力ではなく、奇跡的に射精の閾値を超える多大な快楽が降り注いでこなかった、というだけの話だった。



――――




「んん~……っ、もうちょっと寝かせろ……っ」


 あなたが朝、目を覚ますと――


 目の前には、カイニスがいるのだ。


「朝目を覚ますと、目の前にはカイニスがいるのだ」というその言葉は――まるで、カルデア職員が催眠令呪を手に入れた際の妄想のような代物。カイニスとモードレッドのカルデア不良組である二人は、男に媚びるような態度とは無縁であるのだ。一緒の部屋で雑魚寝をして、朝になれば寝相が悪い彼女達に、顔面を足蹴にされているという状況ならば容易く想像が出来るのだが――


「……ん~?……ああっ、もう朝か……」


 カイニスは――

 全裸であなたを抱きしめながら、寝ているのだ。

 普段の彼女は傍若無人の怪獣のような存在だが――口を閉じて眠っていれば、そこにいるのはお姫様かと見紛うような美少女であるのだ。ビーチに張ったテントの中であり――南国の無人島では、夜は過ごしやすい程度の熱気である。勿論、テントの中で二人の人間が、しかも密着していればそれどころの熱気ではない。互いに何度も何度も、唇を重ね合わせるのだ。「ポリネシアンセックス二日目は、唇のキスは禁止」という理屈も――「いや、深夜だから実質三日目だし……」という理屈で上塗りされている。少なくとも、あなたもカイニスも、互いの顔が近距離にあって、互いの熱を感じるだけで鳥肌が浮かぶほどに出来上がった身体では――

 それ以上、我慢することなど出来なかったのだ。

 あなたの肉棒がカイニスの太腿に――カイニスの膣があなたの太腿に触れ合っている状況であり、腰をヘコヘコと振れば互いに射精と絶頂をするに違いない。だが――どちらもこの状況では、先に屈したくはないのだ。先に負けてしまえば「あ~あっ、我慢が出来ない性欲猿は見ているだけで惨めだし、慈悲を与えてやるか」と相手にマウントを取られながらの性行為になってしまうのだ。「マスター……我慢出来ねえなら……無理しなくていいからな……っ♡」とカイニスはあなたの耳元でわざと、蠱惑的に囁くのだが――それはむしろ、メスガキと化したクロエやアビゲイルに『ざーこざーこ♡マスターのへ~んたい♡』と挑発されるのと同様の逆効果。絶対にカイニスに負けたくないと思い、あなたは必死に我慢して眠りに就いたのだが――


「あ~……っ♡もう、起きねえとなぁ……っ♡」


 故に――

 目が覚めて、自然体のカイニスを前にすると、理性が簡単に蕩けてしまうのだ。

 テントの中で互いに全裸で密着して眠っていたので、薄手の毛布を一枚身体にかけているだけ。カイニスの豊満な乳房を見下ろしている状況であり――その乳房が豊満過ぎるが故に、胸が邪魔になって、彼女の下半身が見えないのだ。

 寝ぼけ眼のカイニスは――


「……んふふっ♡」


 あなたの顔を見つめて、優しく笑みを浮かべてくる。

 彼女の意識が覚醒すれば、その笑顔を見てしまったあなたと、その笑顔を浮かべた自分自身を殺戮するのかもしれないが――少なくとも、寝ぼけ眼であるカイニスは、朝起きたら目の前にあなたがいて嬉しくなってしまうのだ。男の子としては、自身の存在の全てを肯定されるような代物。彼女に首をねじ切られるリスクを許容した上で、あなたは”ちゅ……っ♡”とカイニスの唇にキスをしてやる。意識が覚醒していないカイニスは、あなたの蛮行に怒りを露わにすることはなく――むしろ――


”……ちゅっ♡”


「おはよー、マスター……っ♡」


 嬉々として、あなたにキスを返してくれるのだ。

 カイニスのような、性格と態度に難があっても、顔面がシンプルに強すぎる美少女からそんな態度を取られると――あなたの心は、まるで乙女か夢女子のようになってしまう。「……おい、ちんぽ当たってんぞ……っ♡」とカイニスは、そこでようやく意識を覚醒させたのだろう。あなたの勃起チンポが、自身の下腹部にぐりぐりと押し当てられていることに気が付き、軽く睨んでくるのだが――自身の腹部と、カイニスの割れた腹筋の間で肉棒が押し潰されるのは至福の時間であり、だから、「休日の昼下がりに目を覚まして、布団の中でダラダラとスマホを触る」というそれよりも寝汚く、あなたはカイニスとの同衾を謳歌した。

 


――――



 オレのマスターは、簡単に言えば”どうしようもない変態”だ。

 元々、あいつのことを異性として意識していたつもりはなかった。

 というよりも、オレの身体はちょっと複雑で――細かい説明をする気もないが、要するに、「マスターとセックスをするオレ」というのは想像すらもしたことがなかったが――

 あの特異点で、大量に押し寄せてくる魔物達を全て討伐した後で――

 オレは、どうしようもないくらいに昂ぶってしまったのだ。

 オレの名誉の為に言うと、そこにいるのがマスターではなければ、流石に我慢をしたと思う。腹の奥底から沸き上がる獣欲とは言っても、嫌いな相手や、興味のねえ相手を前に乱れることは流石にしない――はずだ。だがこれをマスターに言うと「えっ!?カイニスは俺のことを好きでいてくれたの!?」と思われそうで嫌なので、あいつには告げていないのだが――

 だから、まあ――

 多分、無意識下ではマスターのことを”ちょっといいな”と思っていたのだろう。

 あいつが何事もなかったかのように、あの特異点の、あの瞬間だけの過ちにする気ならば俺も乗ったが――あいつはオレのことを、簡単にヤれるオナホ扱いしてきた。

 いや――むしろ、それならば良かったのだが――

 あいつは本気で、オレのことを落とそうとしてきたのだ。

 カイニスであるオレにとっては屈辱的なことであり、最初は不満も沢山あったのだが――まあ、その、あいつのセックスはオレにとってはあまりにも気持ち良すぎる代物。オレは自分の股間にある”膣”という器官を使ったセックスは、あまり好きではないのだが――これはオレの名誉の為に言わせてもらうと、多分膣を使わずとも、オレはあいつに徹底的に敗北を喫してしまったに違いない。

 オレにちんぽが生えていれば、あいつはオレのちんぽを徹底的にいじめてきただろうし――オレに、なんか、見たこともない奇妙な生態の動物の生殖器が生えていれば、あいつはそれを徹底的に弄んできただろう。オレが弱いわけではなくて、あいつが強いわけだ。(まあよく考えれば、あれだけ大勢の女どもに好かれて、惚れられているような男が弱いわけもないのだ)

 あいつはオレの身体を調教して、開発して――

 まるで、恋人であるかのように扱ってくるのだ。

 最初はオレも不快だったが、あいつから与えられる快楽は抵抗が出来ないものだし――

 それに、弱っちくて、お人好しで、時折反吐が出るほどの偽善者っぷりだが――

 まあ、魅力的な人間であること自体はこのオレも認めざるを得ないのだ。

 心と器がめちゃくちゃ広くてお優しいオレは、仕方な~くあいつの恋人ごっこをしてやっていたのだが――


 あいつは、オレの身体を徹底的に開発した挙げ句に――


 オレに、まるで焦らしプレイのような嫌がらせを仕掛けてきたのだ。


 カルデアは人理を守るための組織であり、微少特異点が乱発する以上、マスターは24時間気を抜けない状況にある――というのは、一応は筋が通っている。オレはカルデアの保安要員でもあるのだ。本来ならば納得すべきなのだが――

 だが、別に、セックスをしてはダメだとは一言も言われていないのだ。

 数多の英霊達の時代では、セックス中に敵が押し寄せてきたら、セックスを中断して敵を迎え撃つ――のだから、マスターもそうすればいいだけの話なのだ。オレの推測だがあいつはきっと、オレを焦らして、オレが悶えているのを見て楽しんでいるに違いない。オレの身体はもう、自分の手指では満足が出来なくなっているのだ。マスターに組み伏せられて、寝バック状態で体重をかけられて、ポルチオをぐりぐりと責められる快楽を知ってしまった俺にとっては――自慰行為では腹の中にモヤモヤが溜まってしまうわけであり――


 だから――


 オレも、マスターのことを焦らしてやろうと思ったのだ。


 ポリネシアンセックスという言葉を知ったのは、刑部姫が描いていた同人誌のおかげだ。

 オレが読んだことを知った後は、何やら悶絶していたが(オレが褒めたら、ニヤニヤしながら悶えていた、おかしな奴だ)――オレはすぐにカルデアの図書館へと向かい、紫式部にポリネシアンセックスが何かを尋ねた。そちらもまた、同様に顔を赤らめて恥ずかしがっていたのだが――カルデアに奇人変人が集まっているのは、今に始まったことではないのだ。本を読むというのは、オレにとってはじんましんが出かねない代物なので――何とか頼み込んで、紫式部に読んでもらい、要約を教えてもらって――


 オレは、あいつにポリネシアンセックスを提案したのだ。


 折角の長期休暇であり、南国の無人島で二人きりであり、あいつはきっと猿のようにオレに腰を振りたかったに違いない。だからオレはポリネシアンセックスを提案することで「ごめんなさいカイニス、僕は性欲過多のお猿さんだから、カイニス様の前では性欲を我慢することが出来ないウキー」と言わせてやるつもりだったのだが――

 想定外に、あいつはノリノリでそれを受け入れてきたのだ。

 オレとしては、ポリネシアンセックスに興味津々であったのも事実なのだ。

 マスターに背後から押し倒されて、うなじを舐められて、耳を甘噛みされながら寝バックでポルチオを刺激されるよりも気持ちいい行為があるのならば、やってみたいのも事実。腹の中のムラムラは我慢が出来ないほどに強く、激しく暴れていたが――我慢すればするほど、解放をした瞬間は気持ちいいということも理解しており――


 だからポリネシアンセックス三日目に――


 オレは、蒸し暑いテントの中でマスターと二人きりなのだ。


 あいつが一言「もう我慢できないから、ヤらせてくださいカイニス様」と頭を下げてくれば、オレは寛大な心を持って許してやるつもりだったのだが――オレがこの場の主導権を握りたいように、あいつも、オレには負けたくないらしい。互いに意地を張り続けての三日目であり、肉体はすっかりと限界を迎えている。何もしていないのに膣から愛液が垂れて、あいつを迎え入れる準備をしてしまうわけで――あいつもまた同様に、亀頭の鈴口から我慢汁をダラダラ垂らして、オレを孕ませる準備をしているのだ。

 無人島であるために、普段の喧噪とはかけ離れており――

 響いてくるのは波が寄せては返す音だけ。

 海を憎んでいる俺にとっては、不快なBGMなのだが――

 そんなものを軽くかき消す程度には、互いの鼓動の音がバクバクと響いているのだ。


「あ~……三日目は、な?……ディープキスと……性感帯への軽めの愛撫が解禁されて……ま、待てよ!待てだ!バカ犬マスター!待て!……軽めの愛撫だから、な……っ?イかせたら意味ないんだからな?……そ、そのぉ……オレ、自分で言うのもなんだけどよぉ……


 お前に触られたら……簡単にイっちまうんだから……


 て、手加減しろよな……っ♡」


 自分の口から吐き出された言葉が、オレには信じられない代物だ。

 それはまるで、バカ女が恋人の雄に媚びるような言葉ではあるのだが――オレのそれは『やんやん♡彼氏様の手が気持ち良すぎてぇ♡カイニスちゃん簡単にイっちゃいますぅ~♡』という媚び方ではないのだ。オレがマスターの手で簡単にイかされてしまうのは、れっきとした事実だ。性感帯を軽く撫でられるだけでは、流石に絶頂を迎えることはないが――

 執拗に人差し指で、陰唇をトントン、トントンと叩き続けられれば――

 オレは、確実にマスターの手で絶頂を迎えてしまうのだ。

 これから性交渉が始まるというのに「オレは敏感だからイかせないでください」と懇願をせねばならない、圧倒的な立場の差。これが戦場であれば、オレは命乞いをするよりも自らの首を刎ねるタイプなのだが――戦場ではなく、ビーチのテントの中で二人きりなのだ。痛みを耐えることが出来ても、快楽に耐えることは出来ずに――オレは、マスターの汗ばんだ身体の匂いに勝てることはなく、ふらふらと引き寄せられていく。(マスターも同時に、オレに近づいてくる辺り、互いに相手の体臭に夢中になっているのだろう)

 顔を近づけて、互いの鼻息が感じられる距離で――

 オレは、マスターの顔をじいっと見つめる。

 カルデアには大勢のサーヴァントが居て、当然ではあるが「顔面の良さ」で歴史に逸話を残した英霊が存在するのだ。そういった特殊な奴らに比べると、マスターの顔は確かに見劣りするのだろうが――数多の絶望と困難を乗り越えて、戦い続けているときのあいつの顔は、まあ、悪くはないのも事実だ。それなのに――今は、どういうことだ。頬を赤く紅潮させて、期待に鼻息を荒くして――今から、オレのことを食べる気満々のあほ面を晒している目の前のマスター。オレはどうして、こいつに毎回毎回、いいように弄ばれてしまうのかと腹が立つ。きっとマスターはマスターで「カイニスはいつもかっこよくて、凜々しい顔立ちなのに――これからセックスをするときの、呆けた雌面は、最高にちんぽにビンビンくる」とでも思っているに違いない。オレ達は似たもの同士であるのだが――マスターと違って、オレは目の前の相手にバカにされることは嫌いであり――


「よ~……っ♡わかってんのかよてめぇ……っ♡


 オレはお前に手加減する気……ねえふぁらな~……っ♡」


 だから――


 オレはマスターの顔の前で、舌をベロベロと突き出してやるのだ。

 普段、オレはマスターのキス責めで簡単に籠絡させられてしまうのだが――

 それはセックスの快楽があるから、の話だ。

 単純な舌の動きであれば、マスターよりもオレの方が圧倒的に筋肉があるし、力強い動きが出来るのだ。オレは最初、得意げになって舌を動かすのだが――

 すぐに自分が、墓穴を掘ったことに気が付くのだ。

 とは言えど、恥ずかしがって途中でやめてしまえば、この行為が本当に恥ずかしいものになってしまう。勢いで押し切る為に、オレはその場で蹲踞の態勢を取る。貧弱な人間の雌とは違って、オレはつま先立ちのがに股でも、少しも体幹がぶれることは無いのだ。親指と人差し指で指輪っかを作り――そこに自身の舌を挿入して、ベロベロと激しく動かす――”エアフェラ”の挑発ポーズだ。

 勿論、それ自体は切腹物の恥ずかしさではあるのだが――

 これは飽くまで、オレのことが大好きでしょうがない、変態マスターを喜ばせてやるためのポーズなのだ。

 悪いのはオレではなく「オレにこんなことをさせるマスター」だと、責任を転嫁するようなポーズ。普段のマスターは思慮深く、思考を巡らせるタイプの人間だが――全裸のオレが、こんなに恥ずかしいポーズを目の前で見せてやってるのだ。肉棒をギンギンに隆起させて、息を荒げて、血眼になりながらオレに夢中になっている。マスターのあまりにも情けない姿は、マシュやジャンヌ・オルタが見ればきっと軽蔑をするに違いない代物であり――だからオレはカルデアの保安要員として――

 そう、カルデアの保安要員として、仕方なく――


「おら……っ♡べろ……らふぇ……っ♡」


 あいつに命令をして、突き出されたベロに――


”じゅるるるるる~~~っ♡むっちゅ~っ♡れろれろれろ……っ♡はむはむっ♡ちゅ~っ♡”


「んん……っ♡べろ、ひっこめるらぁ……っ♡もっとらふぇ……っ♡んん……っ♡おれの……べろも、すっていいろ……っ♡んちゅっ♡んれぇ~……っ♡んっ♡んっ♡……んれ……っ♡」


 オレは自分の舌肉を、いやらしく絡めてやるのだ。

 舌の根元が攣りそうなほどに伸ばしたベロ肉で――マスターの舌を愛撫してやる。互いの唾液がぴちゃぴちゃと床に落ちていくのだが――目の前の雄はそれすらも、下品に興奮をしているのだろう。マスターの口の中に舌をねじ込んでやると――もう、互いに止まることはないのだ。互いの口腔を舌が這いずり回って、競い合うように快楽を与え合う。口を大きく開けて、相手の口に覆い被さるようなそれは――親鳥が雛鳥に餌を与えるようなポーズだ。マスターはそれが、たまらなく大好きであるらしい。密着しすぎると、マスターが射精をするという確信を持っているので――オレは上体を引いて、首だけを突き出した状態。それでも、豊満にいやらしく育ったオレの103センチJカップは、マスターの胸板にすりすりと擦れるように触れるのだ。先端の乳首が、マスターの硬い胸板に当たると――オレには痺れるような快楽が走ってくる。肩がビクビクと弾むそれに、マスターも気が付いたのだろう。わざとらしく、すりすりとオレの乳首を擦ってくる姿に睨んでやるのだが――至近距離で唇を重ね合っているので、その視線に気が付くこともないらしく――


”さわさわ……っ♡くにくに……っ♡”


「んあ……っ♡んっ♡ふぅ……っ♡て、てめぇ……っ♡どこ触って……っ♡あっ♡こ、こら……っ♡もっと、やさしくしやがれ……っ♡そんな、んっ♡つよくされたら……っ♡オレ……かんたんに、いっちまうぞ……っ♡」

 

 マスターは調子に乗って――

 オレの乳房を、優しく愛撫してくるのだ。

 激しく愛撫すればオレが簡単に絶頂するのだと、こいつは知っているのだろう。調子に乗っているくせに、オレがイけない程度のもどかしさで責めてくるマスターに怒りを抱き――オレは益々、舌の動きを早めてやる。後から冷静になって考えれば「オレのラブラブディープキスで、舌を根元でくるくると絡め合って、オレの唾液を流し込んでやればこのバカも反省するだろう」という考えはまるっきり的外れなのだが――濃厚なディープキスをしながら、乳房を愛撫されているオレに難しい思考が出来るはずもない。「この♡この♡いつもオレの身体で遊びやがって♡」と怒りのままに、おれはマスターの唇から舌を離して――あいつの顔面を舐め回してやり――


”さわさわ……っ♡なでなで……っ♡”


「んん……っ♡どうした、マスター……っ♡そんな不様な声を出しやがって……っ♡ん~?お前が意地悪したみたいに……っ♡オレもお前の乳首、触ってやってるだけだが~?あ~?お前はあんまり敏感じゃねえから……♡乳首だけでイくなんてありえねえよな~?」


 オレはマスターの乳首を、カリカリと愛撫してやるのだ。

 敏感なオレの乳首とは違って、マスターの乳首は大して開発されてもいない。

 オレが騎乗位で腰を振ってやりながら、あいつの胸板に顔を埋めて、乳首をペロペロする程度の開発でしかはないが――

”それはそうと”で、男も乳首は感じるらしい。

 マスターの乳首を、オレは爪でカリカリと愛撫してやり――乳輪を指の腹でくるくるとなぞってから、焦らすように乳首を押し潰してやる。途中から「これはオレが、声を出しちゃうほどに感じてしまう責め方の発表会ではないか」と気が付くが――鈍感なマスターは、オレの乳首責めにただただ悶えるだけだ。 

 ビーチのテントの中で、身体を密着させ合って――

 ディープキスをしながら、乳首を愛撫し合っているのだ。

 いつもならば、この後にはセックスが待ち受けているのだが――ポリネシアンセックスの三日目である以上は、オレ達は互いの性器を愛撫することは出来ない。いつも自分達が、どれほど贅沢なセックスをしていたのかということを、オレは否が応にも自覚してしまうのだ。いつもはなんとなく味わっていた、マスターの肉棒が膣を抽送するあの感覚が――今は、オレの腹の内側でぐるぐる♡うずうず♡と疼いてしまっているのだ。

 身体の疼きは、興奮を高める為に必要な代物であると――理性では理解していても、オレの本能は違うのだ。マスターがオレを押し倒して、腰をヘコヘコと擦りつけて、情けなく射精してしまえば『ったく……っ♡しょうがねえな、てめえは……っ♡おらっ♡そんな情けない顔すんなよ……っ♡ポリネシアンセックスはここで終わりだ……っ♡』と、マスターを押し倒して騎乗位で挿入する準備は出来ているのだが――どうしたことか、今回に限ってマスターの野郎はオレを押し倒してこないのだ。オレにも神霊としての意地はある。いつものセックスのお誘いとは違うのだ。「五日間セックスを我慢しようね」という約束を、オレの方から反古にするのはオレの沽券にも関わるわけで――


「どうした~?マスター……っ♪我慢できねえんじゃねえのか……っ♡いっつもオレの身体……っ♡好き放題しているのに……っ♡今は、んっ♡オレの胸を触るだけ……っ♡んっ♡こらっ♡てめぇ……人の乳の重たさ量ってんじゃねえよ……っ♡……あっ!?知らねえよ……っ♡……か、片乳3.4キロだよ……っ♡うっせえ……っ♡掌でぽよんぽよんして遊ぶんじゃねえよば~か……っ♡」


 マスターの方から、どうにかしてオレを押し倒させたいのだ。 

 例えばここが戦場であり、オレの目標が敵軍の頭領の首であるならば、10個は簡単に案を出すことが出来るだろう。だがここは、ビーチにテントを張って作った即席ラブホテルであり、オレの目標はマスターの男心であるのだ。

 マスターの頬に何度もキスを繰り返して、オレはこいつの全身に舌を這わしていく。

 攻撃は最大の防御――とはよく言ったものであり、性器への攻撃が禁止されている現状では、オレがマスターの身体を舐め回すことで――こいつの方から出来る攻撃は、ほとんど少なくなっていくのだ。オレがマスターの足下に跪いて、土下座のような姿勢で乳房を”むにゅっ♡”と床との間で押し潰すと、こいつに出来るのはオレの頭部の耳を撫でることくらいだ。マスターの内腿を舐め回してやり、臍に舌をぐりぐりとねじこみ――マスターの乳首を激しく舌で舐め回してやると――


”カイニス――


 もう、我慢できない……っ♡”


 マスターは――

 いとも容易く、オレに泣き言を吐いてくるのだ。

 それは――きっと、オレの望んでいた言葉なのだろう。

 オレはマスターに焦らされていたので、仕返しにポリネシアンセックスを考えたのだが――マスターからすれば、ようやく欲望を解放できると思った矢先に、オレからポリネシアンセックスを提案されたのだ。辛いのはきっとマスターの方であり、オレは慈悲深さを見せてマスターに”赦し”を与えてやるべきなのだ。そうだ――この瞬間まで、オレだって、マスターが我慢できなくなるのを待ち望んでいたのではないかと――

 頭では理解しているのだが――


”カイニス、お願い、射精させて欲しい――”


「……ダメに決まってんだろ、ば~か……っ♡」


 オレは――

 気が付けば、マスターに笑みを浮かべながら、意地悪を口にしていたのだ。


「ったく、情けねえな~?たった三日……っ♡いや、その前も含めれば十日くらいか?……その程度射精できないだけで、もう我慢できねえのか?……ほんっと、猿の方がまだマシな性欲してんじゃねのかぁ~?変態マスター……っ♡」


 オレの口から吐いて出る言葉は、ほとんど無意識のもの。

 射精を懇願してくる雄を前に――意地悪して、嫌がらせをして、我慢させたくなるのは本能的に仕方がないのだ。マスターに言わせれば「小学生男子が、好きな女子にわざと意地悪をしたくなるもの」なのだろうが――今のオレには知ったこっちゃない。


「オレのマスターなんだろ?我慢しろよ、が~ま~んっ♪……くくっ♪そんなに辛いか?……おーおー、オレの胸でよかったら貸してやるよっ♡ははっ♡……ったく、お前は……♡ほんとにしょうがねえやつだなぁ……っ♡」


 マスターはオレの胸に顔を埋めて、頭をぐりぐりと擦りつけてくる。

 眠たくてしょうがない幼子が、母親にぐずるような態度であり――オレの胸の内側では、火照った熱が灯っている。いつもはあれだけ頼りになって、同時に、オレのことをいじめてくるマスターなのだ。オレとモードレッドがいたずらをして、マルタに怒られているときは、オレの保護者のように庇ってくれるマスター。そんな男が――オレの胸に顔を埋めながら”つらいよ、カイニス、射精したいよ”と懇願してくるので――

 だからオレは――


「なあ、マスター……っ♪


 オレ、お前のこと好きだぜ……っ?」


 もっともっと、いじめてやりたくなるのだ。


「ああ♡嘘じゃねえってば……っ♡お前のこと好きだぜ♡大好きだ♡子供は……まぁ、産んでやれねえけどよ……っ♡もしも産めるんなら、産んでやりたいと思ってるんだぜ?


 ……ん~?どうした?その顔……っ♡


 意地悪されてるって……思ってんのかぁ?


 そうだよなぁ?射精したくてたまらないときに……っ♡オレからこ~んなガチ恋告白されんの……っ♡たまらねえんだよなぁ♡理性蕩けちゃうんだよなぁ♡……くくっ♡お前をいたぶって、オレが楽しんでると思ってんのかぁ~?


 ……大正解だぞ、マスター……っ♪」


 オレはニヤニヤと、マスターに笑みを浮かべてやる。

 弱い物いじめというのは嫌いだし、誰かがやっているだけでも虫唾が走るが――それはそうと、今、この場で射精したくて涙目になっているマスターをいじめることに、オレはたまらない愉悦を抱いているらしい。オレはマスターの頬を両手で挟み込み、じ~っと見つめてやる。マスターが、オレの顔面が大好きでたまらないということを知っているのだ。何も特別なことはしていないのだが、顔に余分な脂肪が付かず、睫毛が長く、男達を誘惑する魔性の顔というのは――少なくとも、今この瞬間のオレにとっては十分すぎる武器であり――


「な~あ……っ♡マスター……っ♡


 愛してるぜ……っ♡


 嘘じゃねえってば……っ♡いつもは素直になれないから……こういうときくらい、本音伝えてえだけだよ……っ♡……好きだぜ♡大好きだ♡マスター……っ♡お前はどうだ?オレのこと好きか?……んっ♡


 ……オレも好きだぞ……っ♡お前のこと……っ♡


 ……先輩♡オレ……お前のことが好きなんだ……っ♡こ、こんなのオレの性に合わねえだろうけど……っ♡でも、しょうがねえだろ……っ♡貧弱で、弱っちいもやしのくせに……♡オレのことを守ってくれる先輩……っ♡好きになっちまったんだから……♡なぁ、仕方ねえだろ……?


 ……なぁ、先生?……オレみてえな不良をいつも庇ってくれてあんがとよ……っ♡……好きだ♡……先生、お前のことが好きだ……っ♡あ~っ?どうした?教師と生徒の恋愛は禁断の関係だから~とか、くだらねえこと言うなよ……?雄としてのお前はどうなんだ?……オレみたいな、乳がでっけえガキを好きに出来るんだぞ……っ?ヤりてえと思わねえの?孕ませてえと思わねえの?……お前の好きにしていいんだぜ、オレの身体……っ♡


 ……んっ?


 ああっ、わかってんだろ……?


 お前のパソコンの中の……お気に入りフォルダだぞ……っ♡


 くくっ♡AVを順番にランキングしやがって、几帳面な性格だよなぁてめえは……っ♡ほらほらっ、どうした?一位は『ヤンキー後輩をリンチから庇った僕が、爆乳ヤンキーにラブラブ逆レイプされた8時間』だろっ♡二位は『不良生徒を庇ったら教師の僕が爆乳ヤンキーからお礼参り中出し種付けセックスを堪能しまくった話』だっけ~?オレとこういうことしたかったんじゃねえのかよ……っ♡なぁ、おい……っ♡顔真っ赤にしやがって……っ♡


 ほ~んと……いじめがいがあるなぁ、マスター……っ♡」


 オレは――

 ここぞとばかりに、マスターに攻撃を仕掛けるのだ。

 今のこいつはオレの胸に泣きつきながら、射精をしたいとワガママを言っている赤子のようなもの。勿論オレは、それに乗ってやることも出来る。我慢が出来なくなったマスターに、仕方がないのでお世話してあげるという名目で――マスターを押し倒すことも出来るのだが――

 どうせなら、今後の関係性のためにもマスターの尊厳は徹底的に掌握しておきたいのだ。

 オレを押し倒せば、マスターは今後はずっとオレに頭が上がらなくなるだろう。「オレにそんな口聞いていいのか?……オレのことレイプしたくせに♡」「やーいレイプ魔……っ♡またそうやって、オレのことレイプすんのか~?」とからかってやれる日々は、オレにとって理想郷のようなもの。

 だから、マスターのことを挑発して、徹底的に煽ってやるのだ。

 マスターのことをじいっと見つめながら、ガチ恋告白をするという恥辱は、まあ、必要経費のようなものだ。それにこれは、マスターを挑発するための演技であるのだ。案の定と言うべきか、マスターは猿のように興奮をしている。肉棒をビンビンに隆起させて、我慢汁をトロトロと垂れ流しているのだ。今にも泣き出しそうなマスターの顔。「情けねえな、オレのまんこにちんぽを入れたくて、こんな顔してんのかよこいつ……っ♡」とオレの心には更に嗜虐心がムクムクと湧き上がり――

 だから――


「なぁ、マスター……?


 射精したいか?」


 オレは、マスターにぽそぽそと尋ねてやる。

 声を潜めたひそひそ話は、誰に聞かれているわけでもないのだが――マスターは、ポリネシアンセックスを完遂すると決めた、過去の自分自身への言い訳をする必要があるのだ。オレに合わせるように”いいの……?”と、ひそひそ囁いてくる。目の前に居る男が「オレのまんこに、ちんぽを入れたすぎて悶えている」という光景。こいつはその気になれば、オレに勃起ちんぽを擦りつければそれで全てを終わらせられるのだ。汗ばんで、我慢汁だらけで、雄のフェロモンがムワムワと染みこんだ勃起ちんぽをオレの顔面に押しつけて――汗ばんで熱を帯びた金玉で、オレの鼻をぐりぐりと擦れば、それだけでオレが我慢できなくなると知っているのだ。それなのに――オレの許可を律儀に待っている姿。

 飼い犬よりも哀れで惨めな存在であり――


「オレのこと押し倒したいか?……ポリネシアンセックスやめたいか……?……今すぐオレのこと押し倒して……っ♡ほらっ♡オレのまんこに……っ♡マスターのちんぽ入れてえのか……?」


 オレは――


”くぱぁ♡”と、自身の膣口を広げて、マスターに見せつけるのだ。


 ドブに落ちた犬ならば拾って助けてやることもやぶさかではないが――目の前に居るのは、いつもオレが腰砕けになるまでねちっこいピストンを繰り返して、オレが嫌だと言っても腋や臍にぐりぐりと舌をねじ込み、オレに潮を噴かせてご満悦に浸る変態野郎であるのだ。涙目になって、射精がしたくてオレを見つめているその顔に気を許せば――オレはこいつに、いとも容易くイかされまくってしまうのだ。

 オレの”おまんこクパァ”にマスターも、理性が限界であるらしい。

 オレだってそうだ。いつもはここまで挑発すれば、マスターの脳味噌はブチ切れて、オレのことをヘコヘコ、パコパコと犯すだけの性欲猿になっちまうのだ。なのに、オレの膣の中は空っぽで、内側からは愛液がどろどろと溢れてくるのだ。

 雌としては屈辱的な代物であり――

 マスターの荒い鼻息に、オレは全身に鳥肌を浮かべるのだ。

 もう少しで、こいつが落ちるな――とオレは感じる。

 マスターを挑発して、マスターの限界を超えて押し倒されるということに関しては――誇張抜きで、オレが世界一経験豊富であるのだ。おまんこをくぱくぱ開閉して、オレの内側の雌が、本気で発情している白い愛液を漏らしている光景を見せつければ――

 目の前の雄が猿になると、わかっているのだが――


「……ダメに決まってんだろ、ば~か……っ♪」


 どうやらオレは――

 マスターよりも遥かに、ポリネシアンセックスが楽しみであるらしい。

 一週間、互いに都合が合わずに性欲がムクムク溜まっているのとは違い――オレが自分の意思で三日間も禁欲するというそれは、きっと、二度と体験できない代物だ。オレは自分で言うのも何だが性欲が強く、マスターの顔を見ていると「くっそ……こいつ無防備な顔晒して、他の雌共と仲良く離しやがって……っ♪お前はオレのもんだぞ……っ♡」と唇を奪ってやりたくなるのだ。この三日間で、オレは禁欲のつらさを十分に理解している。三日間もオレが我慢するチャンスが、今後訪れないのは、他ならぬオレ自身のことだからよくわかるのだ。

 だから、オレはマスターに意地悪をして――

 股を閉じて、マスターの大好きな膣を隠すと――


”ぼろぼろぼろ……っ”


「ちょ――な、なんで泣いてんだよ!?」


 マスターの両目からは――

 大粒の涙が、流れてくるのだ。

 ポリネシアンセックスというのが、果たして幼児退行の効果があるのかどうかは知らない。だがマスターは、元々ダヴィンチから、ストレス解消の為のバカンスとしてこの南の島でのシミュレーターを提供されているのだ。思えばオレは、一週間、暇を持て余しながら性欲に身を疼かせていただけだが――目の前のこいつは、一瞬も緊張の糸を緩めることが出来ず、精神をビンビンに張り詰めさせていたわけで――


「ったく……しょうがねえなぁ……♪」


 オレは――

 マスターの頭部を掴んで、自身の胸元に抱き寄せてやる。

 

「な~あ……っ♪意地悪しすぎたって、悪い悪い……っ♡そんなにえっちしたかったのか?……ふふっ♡気にすんなよ……っ♡我慢したら我慢した分……っ♡二日後はすっげえ気持ちいいぞ~っ♪……なぁ?想像してみろよ?こんだけ我慢した後に待ち受けてる快楽……っ♡オレも本気で……っ♡今度こそ……っ♡お前のこと好きになっちまうかもな~?……あ?嘘じゃねえって、マジだよマジ……っ♡よしよし……っ♡オレの胸でよかったらよ、いくらでも貸すから……っ♡……まあ、他の奴らが見てないときだけな……っ♡」


 103センチJカップの、戦闘においては重たすぎて、揺れすぎて、無駄にしか思うことのないオレのデカパイも――

 どうやら、マスターの気持ちを落ち着かせる効果はあるらしい。

 性欲が昂ぶりすぎて――というよりは、ストレスと緊張で精神状態が限界にあった(ということにするのが、マスターの名誉の為だろう)マスターのことを甘やかしながら、オレはこいつの頭を撫でてやる。「ほらっ、舐めていいんだぜ?お前の大好きなオレのおっぱい……っ♡涎まみれにしても……んっ?乳首吸いたいのか?……ほらっ♡好きにしろよ……っ♡」とオレは、マスターの唇の前に自身の乳首を晒す。子供を孕めないサーヴァントの身では、きっと、オレには経験が出来ない授乳なのだろうが――マスターはまるで、大きな赤ちゃんのように、オレの乳首をちゅぱちゅぱと吸ってくる。

 そこから母乳が出れば、オレの乳房を哺乳瓶として扱うことに理解が出来る。だが――オレの乳房を愛撫して、乳首を吸引したところで、そこに存在するのはオレの汗だけだ。それでもマスターは――どうしようもなく、それが好きであるらしい。マスターがそれを望むのならば、オレは否定をしない。こいつが泣き言を口にしてへたり込むのならば、尻を蹴飛ばすのがオレの役目だが――愚痴も吐けずに限界で歩き続けるならば、その脚を蹴飛ばして、無理やりにでも休ませるのがオレの役目なのだ。


「なあ、今日は寝るまでちゅぱちゅぱしてていいぞ?……ギュ~ってしてほしいのか?ああっ♪それもしてやるからな?……だからあと二日、びゅるびゅる我慢できるか?……んっ♡よしよし♡かっこいいぞマスタ~っ♪射精我慢出来る男の子はかっこいいんだぞ~っ♡ははっ♡知らなかったか?」


 オレの言葉は、普段のオレが絶対に口に出さない代物。

 少なくとも、目の前でそんなことを言いながら、マスターに乳首を吸わせて頭を撫でているオレがいたら「マスター!そいつから離れろ!そいつは偽物だ!!」と叫ぶのだろうが――ポリネシアンセックスの最中であるので、全部は、性欲のせいにするのだ。マスターの背中をとんとんと撫でてやると、どうやらこいつは、オレのことを本当の母親だと思っているらしい。オレにはあまり理解が出来ない感情だが――そういえばこいつは、両親とも何年も会っていないのだ。同情したところで、オレに何か出来ることもないのだが――母性を発揮して、マスターを甘やかしてやるくらいならば、バチは当たらないだろう。「じゃあ約束なっ♡明日も我慢して……明後日になったら、最高に気持ちいいセックスだかんな?指切りげんまん……嘘吐いたら針千本飲ーます……指切った♪よしっ♪じゃあ寝るか……っ♡明日はもうちょっとえっちなこと出来るからなぁ~っ♡ワクワク期待して……っ♡我慢もしろよ~っ?」とオレはマスターの身体を抱き寄せて、そのまま横になる。オレの乳首をちゅぱちゅぱと吸いながら、マスターはすぐにおねむになるらしい。こいつが背負った重荷を降ろしてやることなんて、オレには出来るはずもないが――少しくらいは一緒に背負ってやることも出来る。マスターが眠りに就くまで、オレは頭と背中を撫でてやり――こいつが眠ると、おしゃべりで気を紛らわせることも出来ず、今度はオレがムラムラに悶えるばかりであった。

Comments

谷澤晴夫

このカイニスの負けず嫌いな所が最高にかわいいです。襲ってこいって思っているのと、マスターに甘い感じが出てるのが最高でした。 今週もカイニスの煽りがエロくて、来週まで最高のおあずけをいただきました。

wws2jsh7

ありがとうございます!カイニスほんとえっちですよねあいつ…あの男っぽさであの身体は嘘でしょ

カツ

ポリネシアンセックスじっれたいぜだが待つ時間とカイニスの煽りがたまらぬ

akiratoalice

カイニスがどうなってしまうのか楽しみです!

akiratoalice

溜めた性欲が解放されたカイニス楽しみにしています。今月も予告通りの投稿ありがとうございます!