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「ほらっ、私のことは気にしなくていいわよ?


 ……んっ、こらっ、抵抗しちゃだめだってば……っ♪


 ……私の責任なんだから、ね?


 ……それとも、あなたは私に……有栖川夏葉に恥をかかせるって言うの?」


 あなたは今――


 トイレの便器を前に、立ちすくんでいる。


 子供の頃から幾度となく、小便という行為は済ませてきた。

 あなたがやっている柔道においては、初歩的な動きがわからなくなるスランプやイップスは存在するが――こと、自分という人間がまさか「おしっこの仕方がわからない」となるとは思ってもいなかったのだ。

 あなたの両手には、今、包帯が巻かれている。

 正確には右腕は包帯で釣られていて――左手には添え木が巻かれている状態。右腕の前腕尺骨骨折と、左手の親指人差し指と中指の中手骨骨折が医師の下した診断名であり――

 簡単に言うと、あなたは今両腕の自由が利かない状態だ。

 左腕はどうにか動くが、指先の繊細な動きは出来ない状態であり――

 それこそ、便器を前に一時間弱かければ、ズボンを脱いでペニスを露わに出来るわけだが――


”かちゃかちゃ……じぃ~……っ♪”


”…………ぼろんっ♡”


「んっ……これでいいかしら?


 ……わっ……大きくなってるわね……っ♪


 ふふっ、遠慮しなくていいって……何回言わせるの?……確か、大きくなってるとおしっこ出来ないのよね?……大丈夫だから、任せて、ねっ?


 ……ほらっ、そこに座って……?」


 彼女は――

 あなたにそんな無様な真似を、させたくはないのだろう。

 あなたの背後にピタリと寄り添って、豊満な胸部を背中に押し当てていた女は――

 白魚のように透き通り、細く長い指であなたのペニスを優しく触ってくる。

 あなたは、彼女に言われるとおりに振り返ると――


「……うんっ?どうしたのかしら?」


 そこには、極上の美少女が立っているのだ。

 腰にまで届くような彼女の長髪は、元気一杯で情熱的な雰囲気を露わにした、橙色に近い茶髪。大きな瞳はぱっちりとあなたを見つめ返して、その肌には一切のシミが存在しない。若さ特有のピチピチの張り――だけではなく、彼女を構成している全ての物質が「お金持ち御用達の、超一流品」であることを感じさせる代物。普通の大学生の女の子が、ドラッグストアで安売りの化粧品やケア用品を買わなければいけない時に――彼女は親からの莫大な仕送りで、デパートの高級化粧品を片っ端から試すことが出来るのだ。身体を形成する食べ物からして、庶民のあなたとはまるで違うのだろう。柔道部のあなたにとっては、目の前の彼女は細く華奢ではあるが――しかし、しっかりと引き締まっており――更には、乳と尻には豊満な媚肉がたっぷりとついている。場所がトイレであるために「ああ、彼女のような存在から吐き出された汚物は、時代が時代ならば、高価な栄養が残っているので肥料として好まれたのだろう」なぞと考えるほどであり――

 彼女は――


「……あらっ?好きだと想ったんだけど……


 メイド服は、お気に召さなかったかしら?」


 有栖川夏葉は、メイド服で正面からあなたを見つめているのだ。

 

「ほらっ、いいからそこに腰掛けてちょうだい……っ


 私のせいでこうなったんだから……ねっ?」


 あなたは夏葉に命じられるがままに、便器へと腰掛けると――


”す……っ”


 と、有栖川夏葉はその場に跪くのだ。

 場所が彼女の家であり、高級タワーマンションの一室であっても──

 トイレの中で、有栖川夏葉が跪いているという光景だ。

 あなたは時勢に疎いが、そんなあなたでも”有栖川家”という存在は重々に承知しているのだ。戦前の財閥の時代から存在している、日本トップクラスの名門である家の子女が――あなたのペニスを前に、トイレに膝を突いている光景。いや、広くて、清潔で、あるいはあなたのボロアパートの部屋よりも快適なトイレは、果たして便所や御手洗いという言葉に相応しくないのでは――なぞと思考がぐるぐると巡っていると――


「健全な男の子は、自慰行為をしないと辛くなるし……っ♪私のせいでそれが出来ないなら……♡私がそれを発散させるのが当然の義務よ……?何か間違ってる?……ふふっ♪


 それじゃ……失礼するわね……っ♡」


 彼女は、あなたのペニスの先端に”ちゅっ♡”とキスをしてきて――

 だから、どうしてこうなったかを必死に思い出していた。



――――



 有栖川夏葉という存在を、あなたは大学入学当初から知っていた。

 ただの金持ちの家の子女であれば、あなたのように世間に疎い存在には縁がなかったのだが――

 有栖川夏葉というのは、アイドル級の美少女なのだ。

 新入生代表として、入学式でスピーチをした瞬間から――その姿を見た男達は、決して忘れることがないだろう。興味がないフリの逆張りをして「有栖川……夏葉……?誰?それ?」と口にする男がいようものならば、彼はクールなかっこよさよりも「嘘つきだなこいつ」と人々の信頼を失うに違いない。

 あなたも健全な男子大学生であり、更には運動部なので強い性欲はある。

 有栖川夏葉を口説きに行かないのは「自分では可能性が、あまりにもなさすぎるから」という消極的な理由。彼女がもう少しブスで、デブであれば、男達も「自分にもワンチャンあるかも」と、盛りの付いたワンちゃんのように腰をヘコヘコと振るに違いない。だが――圧倒的に可能性が存在しない場合は、振られて恥をかくリスクの方が高すぎる。あなたも大勢の男子達と同様に、有栖川夏葉を遠巻きに眺めているだけで十分だったのだが――

 それでも――

 遠巻きに眺めていても、彼女はあまりにもいい匂いがするのだ。

 鼻腔をくすぐるのは、彼女の極上の華の香りだ。

 同じ大学にいるので、夏葉とすれ違うだけでも男達の口元が緩むのは知っていた。雄の本能を煽るような、極上の美少女。常に周りには人だかりがある上に、彼女はジムで身体を鍛えている。勿論、それは男女の体格差と本気の強姦意欲を前にすれば、簡単に塵のように吹き飛ぶ代物だろうが――周囲の人間に助けを求めるときには、十分すぎる自信になるだろう。彼女のような極上の美少女を助けて、たった一人の白馬の王子様になりたいと、大勢の男達は想っているのだ。彼女が襲われたときに本気で、金切り声をあげて助けを求めれば――大勢の男達は我先にと手柄を求めるわけであり――

 だから――

”彼ら”は、夏葉を酩酊させることを作戦としたのだろう。

 酔っ払って、酔い潰れて、意識が朦朧としている状況では夏葉が抵抗をすることは出来ない。

 新歓コンパで彼女をつり上げたのは、大学校内でも悪い噂が絶えない――

 俗に言う”ヤリサー”だった。

 未成年の飲酒に一切の抵抗を持たない――どころか、目を付けた女にお薬を飲ませてお持ち帰りするような、自分達の性欲に絶対的な自信を持っている彼らだ。実家が極太であり、大抵の性的暴行事件は示談に持ち込むことが出来るのだろう。世界の全てを手に入れたような彼らにとって――

 有栖川夏葉というのは、飢えた狼の前に捧げられた子ウサギも同然だ。

 普通の女ならば、そのヤリサーの噂を前に参加を拒むのだろう。わざわざ参加をするのは「イケメンで、実家が太い男に抱かれたい」という生粋のヤリマンビッチばかり。だが、有栖川夏葉というのは――「噂話だけで全てを決めつける」という、最下層の精神性とはかけ離れたところにいるのだ。「自分の目で確かめなければいけない」という高潔性は、彼女のボディガードがいる場合にのみ許される話であり――

 その新歓コンパでの彼女は、スラム街に迷い込んだお嬢様だ。 

 案の定、彼女はあっさりと酔い潰れてしまった。

 庶民の生活には詳しくない彼女は、飲みやすくアルコール度数の高いカクテルを「ジュースだよ」と言われれば疑うことは出来ないのだ。更にそこに盛られているのは、合法や違法をまるで無視したお薬だ。酔い潰れて、意識を失った有栖川夏葉をレイプすることを、彼らは恐れていないのだろう。あなたであれば、事態を知られた後で有栖川家の、さながら裏社会漫画のような組織に山に埋められるか――東京湾に沈められることを恐れるが、彼らは躊躇することもないようで――


 あなたは――


 成り行きで、夏葉を助けざるを得なかったのだ。


 柔道で推薦をもらったとは言え、圧倒的な成績が残せているわけではないので「学費無料、生活費付き」といった保証はまるでなかった。苦学生であるあなたは、新歓コンパの数千円の会費があれば、プロテインが何日分になるのかと計算をしなければいけない身。金持ちのお嬢様が分を弁えずに、やんちゃをして、お持ち帰りされても関係はなかったのだが――


 まかない付きであり、店長の人柄が気に入っている、自分のバイト先から――

 酔い潰されて、お持ち帰りされて、レイプされる被害者が出るのは嫌だったのだ。


 勿論――心のどこかには「ここで有栖川を助ければ、何かいい目を見れるかもしれないぞ」という打算もあったのだが――基本的には正義感、だったと思う。有栖川夏葉が金持ちでなく、ブスであっても助けたかと言われると、即答できるほどの正義感はない。

 だが――

 有栖川夏葉は大金持ちだし、美少女なので――

 酔い潰れた彼女をお持ち帰りしようとする彼らを、店の外に出てから止めて――


 そして、大乱闘となったのだ。


 当の本人である夏葉だけは、ぐっすりと眠っている。

 彼らは血気盛んな生き物であり、暴力を恐れることはなかった。しかも実家が太いので――反抗をしたときに、スポーツ推薦を受けて大学に通っているあなたが不利になるのは目に見えていた。「有栖川夏葉をレイプする直前に、邪魔をされた彼ら」というのは、食事を邪魔される獣のように激しい暴力性であなたを責め付けてきて――


 不幸にしてか、幸いにと言うべきかはわからないが――


 あなたは右腕を骨折して、左手の人差し指と中指の骨を折ったのだ。


 酒に酔った上に、肉棒をギンギンに滾らせた彼らだが――警察が介入すれば話は別だ。店長に呼ばれた警察はそこにやってきたが――あなたは、彼らに一切の手を出していなかった。どれほどに実家が太く、守られた立場にいても「無抵抗の人間を徹底的にボコボコにして、骨まで折ったとき」には、司法は彼らの味方をしてくれないのだ。

 薬とアルコールのせいとは言えど、最初から最後まで有栖川夏葉は意識を取り戻すことはなかった。

 少しだけ腹立たしくはあったが――冷静に考えると、それは彼女が強引にレイプされたとしても抵抗が出来ないほどに強い薬――であったのだと、無理やり自分を納得させた。

 彼らは違法な薬物も携帯していたらしく、その一件以来、大学構内で姿を見たことはない。

 あなたが殴り返して怪我を負わせれば、逆恨みの理由になるのかもしれないが――

 繰り返すが、あなたは引き留めただけで、一切の反撃を行っていないのだ。

 彼らからの仕返しを受けることもなく――

 ただ、柔道部で肩身の狭い思いをするだけで済んだのだが――


「……あなたが私を助けてくれたのよね?」


 有栖川夏葉は――


 どうやら、後になってから事情を知ったらしい。


「お店の監視カメラは、基本的に警察が来ない限りはデータを提出しなくていいからね」と店長に言われていたのだが――

 有栖川家がその気になれば、警察を超えた権力になるのだ。

 あなたは当初こそ、邪な計算と打算で夏葉を助けたのだが――

 途中からは、そんな自分がやけに浅ましく感じてしまったのだ。

 骨折をせずに打撲だけで済んでいれば「いや、これだけ身体張ったのにご褒美なしなの?」と逆恨みも出来ただろう。だが、怪我をして柔道が出来なくなり、休みながら自分自身を見つめ直すと――何ともまあ、浅はかで醜い自分自身が写っているのだ。繰り返すが、夏葉が仮にブスの貧乏であれば、彼女を助けたかどうかはわからない。そんな邪悪な人間が、「俺俺!俺が助けたよ!」とアピールをすれば――それは夏葉をレイプしようとした彼らとどう違うのか――

 と――


「……そんなことを考えていたの?」


 あなたは、そっくりそのまま夏葉に告げたのだ。

 彼女はあなたの思考を、疑問に思っていたようだが――


「へえ……かっこいいのね、あなた……」


 どうやら夏葉は、それをあなたの照れ隠しだと思ったらしい。

「自分は計算と打算で夏葉を助けたので、恩を感じなくていい」という言葉は――確かに夏葉の立場で聞けば、謙遜の照れ隠しを感じるに違いない。だが――自分自身のことは、あなたが一番よく知っているのだ。「有栖川さんに感謝されていい人間ではない」と告げるのだが――彼女はそれを信じてくれずに――


「……あなた、日常生活は不便じゃないの?


 ……そうよね、両手を怪我して普通に生活出来るわけないし……


 それに、柔道部なんでしょ?……んっ……


 ねえ?


 私の家に来ない?」


 有栖川夏葉は――


 怪我が治るまでの同棲を、あなたに提案してきたのだ。



――――



 有栖川家のご令嬢が、ヤリサーの新歓コンパで未成年飲酒&薬物乱用&お持ち帰り寸前というのは――

 彼女が純度100%の被害者であっても、週刊誌が放っておかない案件らしい。

 名門の有栖川家において、その事件というのは大きなネームバリューを持つのだ。高い位置にいる人間が、引きずり下ろされることに多大な快楽を感じる人間は大勢いる。加害者共の口からそれが漏れることはなくても――唯一の被害者、と言えるあなただけは別だ。週刊誌に嗅ぎつけられて謝礼金を渡されれば、あなたには夏葉を庇って嘘を答える義務もないし――

 それならば、事態の引き金となった夏葉が責任を持ってあなたを監視して――

 同時に――

 お詫びとして、あなたの面倒を見ると提案してきたのだ。


 最初は軽い気持ちで、あなたは頷いたのだが――


「ここの最上階が私の家よ♪……んっ?どうしたの?


 ああっ、最上階のフロアが丸々って意味よ?


 ……だ、だからどうしてそんな顔するの……?」


 有栖川夏葉にタワーマンションを紹介された時点で――

 あなたは、大きな後悔をしていたのだ。

 ボロアパートに住んでいる庶民のあなたとは、文字どおり”住んでいる世界”が違うのだ。必要な荷物は先に夏葉の家に送っていたので、逃げることも出来ない。

 後は――簡単だ。


 極上の美少女である有栖川夏葉に、三食をお世話してもらえるという――


 まるで、男の子の夢のような光景が広がっているのだ。


 と、言葉にするのは簡単だが――実際には気苦労の方が圧倒的に多い。あなたは柔道部の合宿所の、薄っぺらい布団と、綿が偏った凸凹枕でも容易に眠れるのだが――高級タワーマンションのキングサイズのベッドでは、眠れるようには出来ていないのだ。小市民のあなたにはまるで無縁の世界であり――居心地の悪さの方を強く感じていたのだが――

 それでも、人間というのは順応するように出来ているのだ。

 夏葉は、あなたという小市民が珍しかったらしい。

 穢れた世界から保護されて生きてきた彼女にとって、小市民丸出しのあなたというのは――まるで子供が、戯れに犬や猫を飼うように、好奇心を刺激されるものがあったらしい。勘違いであると自覚しながらに「あれ?もしかして有栖川さんは俺のことが好きなのでは?」と感じてしまったし――「いや、勘違いなのはわかるけど、でも第三者も同じように考えるでしょこれは」と開き直ってしまったし――閑話休題。


 とにかく、その日のあなたは夏葉家に順応してぐっすりと眠っていた。


「骨に響いて怪我の治りが遅くなるから、軽い運動すら禁止」と医者に言われていたので、柔道部にも顔を出さずに、あなたはぐっすりと朝寝坊をしていた。朝が弱い有栖川夏葉が、寝ぼけ眼を擦ってどうにか起きて――それでもまだ、ぐっすりと根こけているような怠惰だ。柔道に打ち込んできた中高時代は朝練があったので、堪能出来なかった、久方ぶりの惰眠を貪っていると――


「……わっ…………これ…………すご……」


 あなたの股間に――

 何か気持ちいい感触が広がるのだ。

 そのときのあなたは、寝ぼけ眼であり――

 意識が覚醒していない場合は、責任能力を問われないのが基本のはずだ。

 その状態のあなたが人を刺し殺したとしても、世論は別にして──少なくとも、裁判では無罪になるに違いない。「寝ぼけ眼」というのはそういう意味であり――

 だからあなたは、気持ちよさに従って手を伸ばした。

 まるで寝起きに、自身の股間をボリボリと引っ掻くような気軽さであり――

 だから「――きゃっ!?」と声が響いても、あなたは何も気にすることはなかった。

 ただ、柔道で鍛えてゴツゴツになり、荒れている自分の掌とは違い――

 小さくて、柔らかくて、すべすべな感触が不思議だなと思っていると――


「…………あ、あの……


 起きてる……の?」


 それが――

 有栖川夏葉の掌だと、気が付いたのだ。

 寝ぼけから覚醒して、状況を把握すると――、一瞬で血が凍り付く。

 裁判上では無罪であっても――「有栖川夏葉の手を掴んで、朝勃ちちんぽを掌にゴシゴシと押しつけた」とあらば、有栖川家の法では斬首に値するに違いない。

 あなたは慌てて、土下座をしようとしたのだが――


「……朝勃ちって……やつなのよね……?


 ……ねっ


 そのままだと……辛いって聞いたけど、ほんと……?」


 夏葉は――

 顔を赤らめて、あなたに尋ねてくるのだ。


”あっ、発情してるなこの女”


 と、あなたは直感的に感じてしまった。

 あなた自身がそれを経験したことはないが――高校時代の柔道部に、背が高く、イケメンで、女子にモテモテな柔道部員がいたのだ。試合の度に応援に来る女生徒がいるほどであり――彼と話をしている女生徒が、瞳を潤わせて、頬を赤らめて、熱を帯びた呼気をしているのを間近で見た経験があるので――

 夏葉が――

 あなたの勃起チンポに触れて、発情していると一瞬で理解が出来たのだ。


 本来ならば――


「はい、そうなんですよ」と告げるべきだった。


 有栖川夏葉はおそらく、19歳の今日に至るまで処女を守り抜いてきたのだろう。だが――それは決して、彼女が性知識への興味が疎かったからではなく「どこの馬の骨ともしれぬ相手と、簡単にセックス出来るような環境」ではなかっただけだ。親の目のないこの状況で――不意に、勃起チンポに触れさせられた状況。自身の負い目を性欲に変換することで、今、夏葉は自分の処女を破れると思い込んだのだろうが――


”それは誤解です”と――


 あなたの口からは、臆病な童貞のような言葉が発せられる。

 あるいは、有栖川夏葉がもう少しブスで、貧乏で、バカな女であれば――

 誤解を誘って、棚ぼた的な行為に至ることも出来たのだろうが――

 有栖川夏葉は最高に美人で、金持ちで、優秀な女であるのだ。

 彼女が初めてを奪われる瞬間があるのならば――それは純愛陵辱を問わずに、もっと力尽くである必要があるのだ。夏葉に嘘を吐いて、騙して、彼女の処女膜を一回破ったところで――あなたは、その後で有栖川家に殺されてもいいとは思えなかった。だから「これは朝勃ちという生理現象であり、エロい気持ちにならなくても勃起するものだから――時間が経つか、おしっこすれば治る。仮に夏葉の好きな人が自分なら、手で処理してほしいけど――そうではないのだから、軽々にそんなことを言ってはならない」と告げるのだが――


「……あなたって……


 本当に、馬鹿が付くほどの正直者なのね……♪」


 夏葉はどうやら――


”あなたを試していた”らしい。


 あなたが先ほどの展開で「はい、そうなんですよ」と告げていれば――

 夏葉はきっと、あなたに幻滅をしたに違いない。


 だが――


「ねえ……


 あなたのことが好きなら……してもいいの……?」


 どうやらあなたの真摯な言葉は、有栖川夏葉にとってはたまらなく響いたらしい。

 周囲の人間が「有栖川家の女」「でっかい胸」「おっきいケツ」「ちんぽを叩きつけたい顔面」と彼女の要素しか見ていなかったのに――あなたは夏葉自身のことを真に想ってくれたのだと、彼女は感じたらしい。「これは寝ぼけた状態での返答であり、本来の自分はもっと、下衆な言葉を口にしただろう」と夏葉に返しても「あらっ?それなら益々……あなたの本心からの言葉じゃない……っ♪」と、夏葉は嬉しそうに声を弾ませるばかり。

 あなたが「有栖川夏葉から、自分のことを好きにしてもいいわよ」と言われれば――猿のように性欲を昂ぶらせるのと同様に――


「……あなたが許可を出したんだから……ねっ?」


 有栖川夏葉にとってのあなたも、同様であるらしい。

 後から聞いた話だが、あなたの柔道で鍛え上げた大きくて汗臭い身体は――夏葉が自慰行為の際に”オカズ”として妄想をしていた代物。ただ身体が大きくて、下品な男に強引にねじ伏せられて陵辱される妄想でも――夏葉は激しく興奮に昂ぶるのだ。それが――自分のことを真摯に想ってくれて、昏睡レイプされる寸前に助けてくれて――

 更には自分の身を想ってくれるというのは――


「嫌だったら……撥ね除けてくれていいから……っ


 ……嫌じゃなかったら……抵抗しないでね……?」


 有栖川夏葉にとって、どうしようもなく恋心を刺激されるらしい。

 あの――あの有栖川夏葉が、あなたという凡庸な雄に心の底から恋心を刺激されて――

 あなたに跨がり、雌の顔で見下ろしてくるのだ。

 夏葉を助けることも、止めることも出来るが――「有栖川夏葉に逆レイプされそう」という場面では、流石に勘違いであっても、我慢できるほどの高潔な精神は持っていない――というか、それはED患者でなければ無理な話であり――

 その全てが、あなたの見た都合のいい夢の話でなければ――

 あなたは「有栖川夏葉の逆レイプで童貞を捨てた男」になったのだ。



――――



”んれぇ~……っ♡ちゅっ♡じゅるるるる……っ♡むっちゅ~……っ♡んちゅ♡ちゅ♡”


「ん……っ♡本当におっきいわね……っ♡


 逞しくて、かっこよくて……ふふっ♪どうしたの……?


 このメイド服……あなたが喜ぶと思ったから用意したんだけど……っ♪


 有栖川夏葉がメイド服を着て……おちんちんを舐めるの……っ♡


 あなた、そういうの大好きじゃない?」


 今――

 トイレの便座に腰掛けたあなたの前で、メイド服姿の有栖川夏葉が跪いている。

 両手が使えないあなたは、排尿すら一苦労であり――有栖川夏葉の奉仕に逆らうことは出来ない。彼女が着用しているのは、黒と白を基調としたメイド服。本来、メイド服というのは「主人がメイドに興奮しないように」という思惑で地味にデザインされたと聞くが――


「……ふふっ♪


 そんなに……おっぱいが好きなの……?」


 夏葉のメイド服は、胸の谷間が露わになっているのだ。

 有栖川夏葉の、デカパイ。

 彼女のように極上な容姿と、最上級の家柄を持ち――更には自己研鑽を怠らずに毎日ジムに通う美女には不釣り合いすぎる、雄に媚びた爆乳だ。

 柔らかく指が沈み込む、極上のデカパイに――

 あなたは手ではなく、足の指を沈み込ませたことがあるのだ。 

 仰向けになってロングヘアーがパサッと広がり――膣を濡らした全裸の夏葉の乳を、足の指で揉み込むという最大の贅沢。男の子に産まれてきた意味を教えてもらえるような代物。夏葉はメイド服の谷間に向けられた視線に気が付き――しかしそれが、嫌ではないのだろう。あなたの剛直した逸物に、舌を這わせながら夏葉は人差し指を谷間の布地に引っかけて――


”ぼろん……っ♡”


「…………っ♡♡」


 あなたに、真っ白で透き通るような生パイを見せつけてくるのだ。

 釣り鐘型に膨らんだ夏葉のデカパイは、男の子の理性を簡単に壊してくる代物だ。

 あなたは彼女がレイプされそうになった場面を救ったが――有栖川夏葉が無警戒にカクテルをくぴくぴと飲みながら――衣服越しでも存在感がある、圧倒的な爆乳を見せつけているとあらば、男の子の理性が壊れるのは無理もない話。勿論、女の子に合意なく、薬を盛って酩酊状態にしてレイプするのは絶対に許されないが――同じようにちんぽを生やして産まれてきた雄には”わからなくもない”を感じさせるのだ。

 彼らが大学を退学して――

 更には、有栖川家による私刑を受けても、手に入れられなかった夏葉のデカパイが――


「……本当なら、触っていいわよって言いたいんだけど……


 ……手、まだ痛いでしょ……?


 ……んっ♡だから……ねっ♡」


 夏葉が上体を起こすことによって――


”にゅっぷ~~…………っ♡♡♡”


「んっ……♡これで……どう、かしら……?


 パイズリなんて初めてだから……上手く出来るかわからないけど……っ♡」


 あなたは、夏葉のパイズリで味わうことが出来るのだ。

 あなたの肉棒は、夏葉のフェラチオによって最大硬度まで隆起している。

 当然ではあるが有栖川夏葉という女には、今まで彼氏がいたこともなく――

 然らば、一切の性経験が彼女の身からは欠落しているのだ。

 あなたのように、柔道に打ち込んでいた普通の男の子が、普通に彼女がいない――という話とは違うのだ。夏葉のような最上級の美少女は毎日のように告白をされて――彼女はその全てを断っているのだろう。見る目が肥えるというのは、ある意味では残酷なのかもしれない。幼い頃から周囲にいるのは優秀な男達であり――本来であれば夏葉級の美女を落とせるのは、世界を救える英雄クラスだけなのだ。

 あなたは、棚ぼた的に夏葉のはじめてをもらったわけであり――

 だから、夏葉の性技の全ては”あなたが喜ぶもの”だ。

 一般的な性技はまるで必要なく――夏葉が覚える全ては「あなたという雄が、最大まで喜ぶもの」だ。フェラチオのときはあなたの顔を見つめながら、丁寧に肉幹に舌を這わせる。あなたという雄の優越感を煽るように、陰嚢を口に咥えて、睾丸を舌先でコロコロと転がし――吐き出された精液は全て、ごっくんと飲み干す。その間、暇になった両手はあなたの内腿を優しくくすぐったり、腕を撫でたりしてあなたをもてなして――精液をごっくんした後は、あなたへと感謝を告げながら、亀頭に甘いキスを何度も何度も”ちゅ♡ちゅっ♡”と降らせるという――

 あなたは自身の欲望を全て、夏葉の身に刻み込むことが出来るのだ。

 有栖川夏葉の性的奉仕が、全て、あなたという雄のみを喜ばせる専用技だというのは――彼女の父親に知られれば、殺されても文句は言えないもの。だが――有栖川夏葉は、あなたを”娶る”気が満々であるらしいし――故に――


”にゅっぷ~っ♡ばちゅんっ♡どちゅっ♡にゅぶぶ……っ♡ぶちゅっ♡”


「んん……っ♡どう、かしら……っ♡これ、んんっ♡気持ちいいのかしら……っ?刺激、んっ♡弱くない……?」


 夏葉は――

 自身の爆乳が歪むことを恐れずに、たっぷりの乳圧をかけてパイズリをしてくるのだ。

 上目遣いであなたを見つめながら――極上の遺伝子と家柄を全て、あなたの肉棒への快楽の為に捧げてくるのだ。彼女のその爆乳には、果たしてどれだけの金額が注ぎ込まれているのだろうか。有栖川家のご令嬢。彼女の身体に費やされた金額から考えると――そのデカパイを切り落として、グラム単位で計測をすれば――億はくだらないだろうな、と、くだらないことを考えていると――


「えっ?……涎、垂らせばいいの?


 んっ……恥ずかしいわね……あ、あまり見ないでちょうだい……っ♡


 ……んれぇ……♡


 んぐっ……♡もごもご……っ♡ぐぶぐぶっ♡じゅぶ……っ♡んぶ……っ♡はずかひいってばぁ……っ♡


 んじゅるるる……っ♡んん……っ♡


 …………


 ……んれぇ~……っ♡


 れぇ~……んぷ……っ♡ぷっ♡ぷっ♡


 ……これで、いいの……?」


 夏葉は――

 あなたの肉棒に、唾液を垂らしてくるのだ。

 ほかほかに熱を帯びた彼女の涎が、あなたの肉棒を覆っていく。

 口の中でぐぶぐぶと唾液を泡立てて、それを垂らすという最大に下品な行動も――ドスケベメイドとして、ご主人様の逸物に奉仕をしている彼女には相応しく似合っているのだ。

 生暖かい唾液があなたの逸物を覆い――彼女の乳房は、潤滑性を増していく。

 先ほどまでは「夏葉にパイズリをさせている背徳感」による興奮が主立っていたのだが、今は明確に、肉棒が激しい快楽を感じている。きめ細やかで、シミの一つも浮かばない、有栖川夏葉の最上級のデカパイが乱暴にあなたの逸物をシゴきあげて――すぐに限界が訪れそうなのだが――

 あなたは――


「……え?」


 更に図に乗って、夏葉に提案をするのだ。

 普通の男がそれを口にすれば、ぶん殴られてもおかしくないだろう。

 少なくとも夏葉は「自分が、そんな簡単に淫猥な行為を許す尻軽女だと思われたこと」に不快を示すに違いない。

 だが――


「……んっ♡わかったわ……っ♪


 あなたが望むことなら、私は叶えてあげたいもの……♡


 ほらっ、お尻を向けてちょうだい……っ♡」


 夏葉は――

 あなたに、ベタ惚れ状態であるのだ。

 有栖川家のご令嬢は、今は、あなたが命令をすれば全裸で四つん這いになり、足の甲に口付けを捧げる程度には――あなたのことが好きで好きでたまらないのだ。汗ばんだあなたの身体を抱きしめて、腋や首筋の臭いをふがふがと嗅ぐのが大好きな夏葉。「夏葉に惚れた男は、彼女の足の指の谷間に舌を這わせることが出来る」というそれが――男女反転したというだけの話だ。

 あなたが提案したそれも、逆の立場であれば簡単に出来る。

 夏葉の尻穴を舐めしゃぶり、それをオカズにしてどんぶり飯を食うことも余裕だ。

 あなたは立ち上がり、夏葉に尻を向ける。

 片足を便座に乗せて、彼女に”それ”をしやすい体位にすると――


”じゅるるるるる……っ♡れろれろれろ~……っ♡ちゅ~っ♡むちゅっ♡れる……っ♡”


「んちゅ……っ♡雄の……味と、匂い……っ♡ちゅっ♡れるれるれる……っ♡気持ちいい……?」


 有栖川夏葉は――

 あなたに、アナル舐めパイズリご奉仕をしかけてくるのだ。

 場所は彼女の家の、タワーマンションの最上階のトイレだ。

 あるいは複数犯の強盗達が、夏葉の頭に拳銃を突きつければ同じことは出来るのかもしれない。だが――あなたと夏葉の間には、一切の脅迫関係が存在しない。夏葉は「嫌なら断る」という選択肢を持った上で――

 あなたのケツ穴に”ぐりぐりぐり~っ♡”と舌をねじ込ませているのだ。

 あるいはあなたの前立腺を目当てに、舌を這わせているのかもしれない。身体が洗えないあなたは、風呂場で夏葉の手で丁寧に全身を磨いてもらっているのだ。「柔道部で鍛えた、逞しい身体を触りたいから」と夏葉はボディスポンジを使わずに、あなたの全身に指を這わせてくるのだ。彼女の細長い指が、あなたの肛門の皺の溝の一本一本まで丁寧に磨いてくる状況では――自分のケツ穴を汚いと罵ることも出来ないのだが――

 それでも、決して好ましくはないはずのあなたのアナルに――


”じゅるるる~っ♡れるるる……っ♡ちゅっ♡むっちゅ~……っ♡”


「んん……っ♡んれぇ……っ♡んちゅっ♡ちゅるるる……っ♡じゅぶ……っ♡ぶっちゅ~……っ♡」


 夏葉は、愛情たっぷりのアナル舐めを行ってくるのだ。

 あなたは尻を突き出した体位であるので、必然的に肉棒は下を向く。

「勃起しすぎて、おしっこが出来ない」という状態を解消するために、夏葉はあなたの股間へと自身のぷにやわな唇を捧げているのだ。社交パーティでは大勢の年上の男達が、夏葉の唇を狙っているというのに――それをトイレットペーパーの代わりに使って、チンカスを拭き取らせるという贅沢が出来るあなただけの愉悦。それを手放すことは到底出来ずに――

 更に夏葉は、あなたの肉棒にもパイズリを行ってくるのだ。

 小学生の時に体験学習で牧場へ行き、牛の乳を搾らせてもらったときを思い出す。夏葉は愛情たっぷりにあなたのアナルを舐めしゃぶりながら、肉棒を乳房で挟んでシゴきあげるのだ。あなたの鈴口から吐き出される、火傷しそうなほどに熱いミルクを求めて、自尊心を投げ捨てながらご奉仕をしているのだ。耐えきれずに、あなたは精液を吐き出しそうになるのだが――

 肉棒のびくびくとした脈動で、彼女は察したのだろう。


「……ご主人様……♡


 有栖川夏葉の……96センチHカップで……っ♡


 どうか……精液……びゅっくんしてください……っ♡」


 夏葉は――

 男が射精するときは、最高に気持ち良くするように――と、常識を教え込まれているのだ。

 常識改変や催眠アプリのエロ漫画では、目にすることがある展開だが――夏葉のそれは彼女の合意の上だ。あなたが夏葉を喜ばせるためならば、どんな筋トレでも苦痛に思わないのと同じ。あなたのことが大好きでたまらない、あなたにベタ惚れしている有栖川夏葉にとってそれは望むところであり――


「私のアナル舐めパイズリでぇ……♡精子……びゅーびゅーって……吐き出してください……っ♡


 ご主人様♡ご主人様♡夏葉の爆乳に……っ♡いいもの食べて、大きくなったぁ♡雌のエロ牛のデカパイに……っ♡


 ご主人様の特濃せーし、どっぴゅん♡してください……っ♡


 ご主人様♡ご主人様♡んちゅっ♡ちゅ~っ♡びゅ~びゅ~っ♡びゅるびゅるっ♡夏葉のおっぱいに♡かっこいいご主人様の♡濃厚ザーメンどっぴゅんしてください……っ♡」


 有栖川夏葉という女は、誇り高い獅子のような女であるのだ。 

 普通の男は、彼女の柔肌に触れることすらも許されない。あるいは彼女がアイドルとしてデビューしたとしても――結局、彼女を飼い慣らすには「更に優秀で、大勢のアイドル候補生達を惚れさせる強靱な雄」でないと不可能だろう。有栖川夏葉が雄を前に媚び顔を見せて、乳と尻をゆさゆさと揺らしながらオナペットになるというのは、あり得ない話だが――

 あなたにアナル舐めパイズリをしながら、下品な淫語を囁くというのは――

 世界中の雄で、あなたにだけ許されている幸福であるのだ。

 夏葉はあなたのケツ穴を舐めしゃぶりながら、理性と品性を投げ捨てた下品な淫語で肉棒の興奮を煽ってくる。彼女は最後に、あなたの金玉に”ちゅっ♡”とキスをしてきて、それで限界だ。「有栖川夏葉が、精子を出して欲しいと金玉にチューをする」という状況に、勝てる雄が存在するはずもない。尿道の根元から精子がどくどくと駆け上がってくる。夏葉はそれが便器に吐き出されるのは、嫌なのだろう。乳房を押さえ込みながら、あなたの亀頭の先端を掌で包み込み――保湿とケアが最高になされている、すべすべな掌の感触を感じながらあなたは――


”びゅるるるるる~っ♡びゅるるるっ♡どびゅどびゅ~っ♡びゅ~っ♡”


”びゅくびゅく♡びゅるるる~っ♡どぴゅどぴゅっ♡びゅ~っ♡”


”びゅっくん……っ♡びゅ~……っ♡びゅるるる……びゅぷ……っ♡”


”…………っ♡♡♡”


「んわ……っ♡んんっ♡まだ、びくびくして……ふぅ♡ふぅ……♡


 一杯出たわね……っ♡」


 あなたは、夏葉の掌に精液をぶちまけていく。

 白濁としたそれは、ゼリーのように濃厚な代物であり――彼女は自身の手皿に注がれたそれを、ペロペロと舌を這わせて、子猫のように舐め取っていく。繰り返すが――彼女のそれらは、あなたが喜ぶ為に彼女自身が身につけたテクニックだ。掌が空っぽになっても、彼女は”後味”あるいは”余韻”を味わって、掌を舐めしゃぶり――


「……ふふっ♪


 小さくなったから……おしっこ、出るんじゃないかしら……っ♪」


 あなたに尻を突き出させたまま――

 肉棒を優しく掴んで、便器に向けさせるのだ。

 跪いた夏葉が、あなたの逸物を掴んでいる姿。

 いや――射精直後の小さく縮こまったそれは”つまんでいる”と形容する方が相応しいのかもしれない。夏葉は跪き、顔が便器に近いのだ。しかも、彼女は肉棒の先端を――配管からの匂いが漏れないように、蓋をしている水面部分に向けている。そのまま勢いよく――「射精直後のおしっこ」という、最大の尿意を吐き出せば夏葉の顔を汚すのだろうが――


「ほら……


 いつでも……出してちょうだい……っ♡」


 彼女にとってそれは、望むところなのだろう。

 躊躇する理由がなくなれば、あなたは尿意に従うだけであり――


”じょぼぼぼぼぼぼぼぼ~~~っ♡♡♡”


「~~~~……っ♡♡」


 あなたは、小便を便器に吐き出していく。

 便器に飛び散った飛沫は、便座や床を汚していくのだ。普段のあなたは、大便器で小用を足すときは座りながらそれを行う。なのに――夏葉はその飛び散った飛沫が、愛おしくてたまらないらしい。ドスケベ変態96センチHカップメイドは、自身の顔面に飛び散る、あなたの尿の飛沫ですらも愛おしいらしく――あなたの膀胱が空っぽになると、命令もしていないのに、亀頭に舌を這わしてお掃除フェラを行ってきた。



――――



 あなたは今――

 有栖川夏葉の家のベッドで、横たわっている。

 一人の人間が眠るのには到底不釣り合いな、キングサイズの大型ベッド。「どうやって家の中に搬入したのだろう」「扉から入らないのではないか」と疑問に思うサイズ感であり――あなたが両手両足を大の字に広げて、更に指先をピーンと伸ばしても――その全てが、ベッドであるのだ。

 単純な知的好奇心で、世界の超高級ホテルのスイートルームを検索したときの「いや、こんなにベッドが大きくても無駄じゃないか」と抱いていた感想が――いざ実際に横たわると、すっぱい葡萄であったのだと気が付かされる。圧倒的な安心感は、決して代替は出来ない代物。あるいはあなたも、自宅のボロアパートに大量の布団を敷き詰めれば、これと似たようなことは出来るのかもしれないが――安心感はまるで違うだろう。

 鼻腔に漂うのは、夏葉の香りだ。

 ハウスキーパーによって、週に三回この部屋のベッドシーツは交換されているらしい。夏葉は昨日、この布団で一日寝ただけ。それなのに――男の子の本能は、この極上の雌の香りを見失ってはならないと、野生を露わにしているのだ。

 夏葉の香りに包まれているのに、あなたの心臓がバクバクと弾んでいるのは――


”くちゅりっ♡ぬちゅっ♡ぬちぬちぬち……っ♡にちゅっ♡ぬちゅり……っ♡”


「ふふ……っ♪あなたのペニス、すっごく大きくて、逞しくて……っ♡カリ首が反り返って、女の子をいじめるように出来ているのに……っ♡


 随分と、敏感なのね……っ♡


 指で撫で回しているだけなのに……♡


 身体、ビクビク弾ませちゃって……♪」


 有栖川夏葉が――

 バニーガール姿で、あなたのペニスを撫で回しているからだ。 

 説明が二つ、必要だと言えるだろう。

 有栖川夏葉がバニーガール姿であるのは――単純に、あなたを喜ばせたいからだ。

 極上の美少女と言うのは本来であれば、男に媚びるような格好とは無縁の代物だ。海外のカジノを盛り上げるバニーガールの衣装というのは、絶好の容姿を持った美女が金銭的に恵まれない環境にあるから、着用する代物だ。

 それは、有栖川夏葉とは全くの正反対にある衣装。

 上級国民という言葉は好きではないが――それでも、有栖川夏葉が”最上級国民”であることに疑問を持つ人間はいないだろう。例えば彼女が人を殺しても、ありとあらゆる手段を駆使して収監されることは避けられるに違いない。有栖川夏葉という女にとって、自分の容姿を切り売りするバニーガールは絶対に着用しない物であるが故に――


「ふふっ♪それにしても……こんな格好が好きなの……?

 

 網タイツで谷間が丸出しの……バニーガールだなんて……っ♡」

 

 男の子のおちんぽ的には、最大の興奮を感じてしまうのだ。

 夏葉は今、赤を基調としたバニーガールを着用している。

 情熱的な赤色は、彼女の燃えさかる焔色の髪と最高の相性だ。胸の谷間――どころか、乳輪から上の部分の肌色が、全て露出している格好だ。腕をあげれば、彼女の腋の窪みが見える。余分なむだ毛の一本も生えていない、しかし、じっとりと汗ばんでいる蠱惑的な腋。彼女を抱き寄せて乱暴に、鎖骨やうなじにむしゃぶりつきたくなるのだが――さて、股間部分にハイレグのように食い込んでいる衣装と――太腿の付け根から全て網タイツで覆われている下半身も――オスの肉棒を滾らせるには十分すぎるものだ。

 細くくびれた腰を抱きしめながら、ヘコヘコ、カクカクと腰を振りたくなるのが有栖川夏葉のバニーガール姿であり――

 あなたにベタ惚れな彼女は、それを優しく受け入れてくれるのだ。

 頭の部分についている大きなうさ耳。ネット通販で「バニーガール、コスプレ、エロ、耐水」と検索して最初に出てきたそれをポチっただけであるのだが――まるで、アニメイベントのコスプレイヤーと、身体を重ねている気分になるのだ。


 そして、もう一つの説明としては――


 有栖川夏葉はベッドの上で、下半身丸出しのあなたの肉棒を手コキしている。

 

「両手が使えないからオナニーが出来ず、性欲が溜まっている」というそれは、冷静になれば簡単に否定が出来るもの。男の子には伝家の宝刀とも呼べる「床ズリ」が存在しているのだ。確かに不便ではあるが――健全な男子大学生の性欲と探究心を見くびってはならない。手が使えずとも、シコシコする手段は幾らでも持っているので――

 だからこれは、互いに言い訳をしているだけなのだ。

 性欲が滾っているあなたと、あなたのことが大好きでたまらない夏葉にとって――

「オナニーが出来ないから」というのは丁度いい理由なのだ。

「あなたが普段、日常的に行っている自慰行為を、有栖川夏葉の手を使って代わりにやってもらう」という状況であり――彼女の細く、白魚のように透き通る指があなたの肉棒を撫で回してくる。ひんやりと冷たい指先に、熱を帯びたあなたの肉棒はゾクゾクと震えている。夏葉はあなたの肉棒の先端に、優しく指を挿入してくる。仮性包茎の肉棒の、包皮と亀頭の間に指を挿入して”くるくるくる……っ♡”と優しく撫で回してくるのだ。ぞわぞわと痺れて、腰が抜けそうな快楽。掌を受け皿にして、あなたの睾丸に這わせて――

 優しくカリカリと引っ掻いてくるそれは、男の子には決して耐えられない代物だ。

 普段の夏葉とは違い、扇情的にあなたを煽るために、爪には真っ赤なネイルが塗られている。娼婦や売女のようなそれを、有栖川夏葉という上品な雌が持っている上に――亀頭と睾丸をカリカリと引っかかれるのだ。あなたを煽るような笑みを浮かべてくる姿に、我慢が出来ずに――


「……ふふっ♪どうしたの?私の指使い、そんなに気持ち良かったかしら……っ♡あなた以外の経験はないのよ?……なのに、こんなに気持ちよく出来ちゃうだなんて……♡男の人って結構単純で――


 …………


 …………は、はいっ♪


 かしこまりました……ご主人様……っ♡」


 あなたは――

 夏葉に”命令”をくだしてやる。

 普段のあなたならば”お願いだから、これ以上焦らさないで……”と情けなく、上擦った声色で懇願をするのだろう。だが――あなたは夏葉に”さっさとまんこ使わせろ”と、冷たく厳しい声で囁いてやるのだ。普段の夏葉ならば無礼な態度に激昂して、平手打ちの一つでもかますかもしれないが――今の彼女はドスケベバニーガールのコスプレで、膣を濡らしながら、あなたの肉棒を撫で回していたわけであり――


”…………ぬちゅりっ♡”


「んん……っ♡ふぅ♡ふきゅ……っ♡」


 彼女はあなたの上に跨がって――

 自身の秘部に、あなたの肉棒をあてがってくるのだ。

 股間の食い込み部分をずらすと――彼女の網タイツは、膣の部分だけ円の形で切り取られている。どれほどに好意的な解釈をしても「膣に肉棒を入れやすいように」以外の意図が考えられない、ドスケベ網タイツ。恋人がいなかった時期に「いつか彼女が出来たらやってほしい」と思っていた、男の子の変態的な妄想と欲望を、全て夏葉の身体で実現させられるというのは夢のような話であり――

 夏葉は、亀頭を自身の膣にあてがって、そのまま――


”にゅぷぷぷぷぷぷ~~~っ♡♡♡”


「んんんん……っ♡あっ……♡はぁ……んぐ……っ♡」


 あなたの肉棒を、膣肉でいとも容易く咥え込んでくるのだ。

 夏葉の処女喪失は、簡単な話ではなかった。

 ジムに通い、自身の身体を鍛え続けてきた彼女。彼女の豊満な下半身は駄肉でムチムチのオナホボディではなく、しっかりと引き締まった心地よさがあるのだ。膣肉の締め付けが窮屈であり、更には、処女膜も弾性に欠けて――

 文字どおり”ぶちぶち”と音が鳴るような破瓜であったのだ。

 歯を食いしばり――あなたの背中に爪を立てて、痛みを堪えた有栖川夏葉にとって、それは屈辱だったのだろう。

 あなたの骨折がまだまだ癒えていないのに、彼女は自身で様々なバイブやディルドを使って膣の開発を行い――


”たぱんっ♡ばちゅんっ♡にゅっぷ~っ♡ぬちゅっ♡どちゅんっ♡”


「んん……っ♡気持ちいいかしら……?私の膣……ん、えっと……おまんこ、はぁ……っ♡」


 夏葉はあなたの上に跨がって――

 いとも容易く、膣肉に肉棒を抽送するのだ。

 有栖川家のご令嬢の初体験に相応しいのは、きっと、彼女に相応しい家柄の一人息子であるに違いない。自身の能力の多寡に関わらず、親の地盤を受け継いで政界に進出すれば何らかの大臣になれる男であり――経済界においては日本のTOP50には入る、企業の跡継ぎ社長。彼女は容姿と身体も最上級ではあり、どんな男達であっても鼻息荒く、腰をヘコヘコと振ってしまう存在なのだ。政略結婚をする際の釣り餌としては、あまりにも上質で大きすぎるものであり――きっと、なたの知らないところで、海外の超大企業との縁談の打ち合わせも広がっているのだろうが――


「ほらっ♡どう?こうやって……んんっ♡ゆさゆさって♡おっぱい、揺らすの好きなんでしょ……っ♡あはっ♡太腿も……っ♡あなたのじょりじょりに……網タイツ、くすぐったくて……気持ちいいかしら……?」


 そんな、有栖川夏葉が――

 バニーガール姿であなたに跨がり、腰を振っている状況。

 有栖川夏葉の股間に空いた穴に、あなたという雄の凡庸な肉棒がにゅっぷりとぶち込まれている事実。ぬめぬめでとろとろの膣ひだが、あなたの肉棒を360度から締め付けてくるのだ。避妊具の着用すらも「今日は安全日だから」で、夏葉側から拒んでいる事実。あなたの子供を万が一孕んでしまったとしても――彼女にとって、それはそれでOKなのだろう。

 夏葉はあなたを見下ろして「ふふ……っ♪さっきから、胸見過ぎよ……っ?……ねぇ?私のこれ……触ったことあるの、あなただけなのよ……?掌で揉まれたことに至っては……まだ、一回もないんだから……っ♡」と、ニヤニヤ笑みを浮かべてくるのだ。膣肉に肉棒を挿入されている時点で、本来、雄と雌の格付けは付いている。男と女の関係は「種と畑」であり、あなたは夏葉以外の女にいくらでも種を植え付けることは出来るが――彼女はあなたの子種を子宮で受け入れて、受精と着床をすれば――

 それで、人生が大きく変わってしまうのだ。

 均整の取れた彼女の身体は、余分な陰毛を処理すれば今すぐにグラビア写真集を撮影出来るに違いない。あなたが興奮をするならば、脇毛をぼうぼうに生やしてくれるのだろうが――有栖川夏葉という最上級の雌は、むだ毛処理にも余念がないのだ。 

 彼女のくびれて、うっすらと腹筋を感じ取れる腹筋が――

 あなたの子を孕めば、大きく、ボテ腹になってしまうという事実。

 それを想像するだけでも、あなたの背骨にはビリビリと痺れるような快楽が走る。

 ジム通いに余念がなく、最上級の肢体を保持しているこの極上の雌が――排卵日の子宮であなたの子種を受け入れれば、ただのそれだけで醜く、無様で、滑稽で――しかし、世界中の何よりも美しいマタニティ姿になるという事実。ボテ腹で皮膚が突っ張り、内側の血管が青くグロテスクに表皮に浮かび上がったとしても――乳房が母乳のために大きく肥大して、乳首が黒く染まったとしても――有栖川夏葉という女の美しさは、ほんの僅かとして損なわれないのだ。

 夏葉を孕ませてボテ腹になっても、彼女の美しさは揺るがないという感情と――同時に、この女をみっともないほどのボテ腹に出来るという矛盾した興奮が、あなたの最奥からムクムクと湧き上がってくるのだ。目の前の最上級の遺伝子に、自身の劣等遺伝子が混ざり合うという事実。有栖川家の家系図にはきっと、大物政治家や実業家ばかりが載っているのだろうが――その中でどうしようもない、一般人のあなたが混ざるという事実。夏葉の96センチHカップという、目の前でゆさゆさと揺れている極上の媚肉ですら薄れるほどの、最高級の肩書きであり――


「ふふ……っ♪あなたって本当に、単純な人ね……っ♪


 私の胸が揺れてるだけで……そんなに興奮するだなんて……っ♪」


 有栖川夏葉は――

 あなたの性欲を、相も変わらずに見くびっているのだ。

 男の子は初めて精通を迎えた頃から、性的欲求を常に追い求めている存在だ。授業の予習と復習を面倒くさいと、どれだけサボったとしても――自慰行為のオカズ探しであれば、目をひん向いて嬉々として行う存在だ。それでも、性的知識の薄い夏葉にとっては、あなたは単純な「おっぱい星人」なのだろう。「脳内の妄想で孕まされていることにも気が付かない、バカ女」「お前は俺様達のシコペットなんだぞ」「昨日も脳内で有栖川を孕ませた」と男達を勘違いさせて、性欲猿にさせて、授業や仕事の効率を妨げる目の前のエロ雌は、全雄を代表して――今まで、夏葉の周囲にいた男達が無駄撃ち射精した精子の分だけ、復讐してやらねばならないと思ったのだが――


「……バニーガールなんだから……


 こういうの、やりたいんでしょ?」


 夏葉が――

 胸元を”べろん……っ♡”と露出すれば、男の子はそれで投了だ。

 真っ白で柔らかで、大きく豊満な釣り鐘型の肉饅頭。

 小粒な乳首は、陽気な春の日を彷彿とさせる桜色だ。先ほどまで、あなたが紡いでいた思考に嘘はないし、実際にそう思っていたのだが――”96センチHカップ”という、AV女優でも滅多に見ることが出来ない規格外の爆乳が目の前にあれば、話はまるで別なのだ。人間というのは所詮、猿の亜種に過ぎないのだと感じさせられる、金玉の中の雄の本能。あなたは夏葉の乳を見ただけで射精しそうになるが――必死に堪えて――それなのに、夏葉はあなたにとどめを刺したいようで――


”むっぎゅ~~~~っ♡♡♡♡”


「んん……っ♡


 バニーガールと、えっちしてるんだから……


 ぱふぱふ……したいんでしょ……?」


 上体を倒して、あなたの顔面をデカパイで包み込んでくるのだ。

 一瞬、あなたは自分が射精をしたと思った。

 普段は華の香りを漂わせて、廊下をすれ違うだけでも肉棒を隆起させる有栖川夏葉が――その乳からは、しっかりと雌の汗臭さを漂わせているのだ。肉饅頭は内側がほとんど水分で出来ているのか。あなたの顔面をまとうように覆ってくる。あなたの鼻先で、夏葉のデカパイがむにゅりと押し潰されて――

 あなたの鼻の中に、夏葉のコリコリと隆起した乳首が挿入されるのだ。

 無論、夏葉には何の思惑もないのだろう。「バニーと言えばぱふぱふ」と、ネットで調べた知識だけかもしれない。「ぱふぱふ……♡ぱふぱふ……っ♡」と夏葉はあなたの耳元で囁きながら、顔面で乳を揉み込ませてくる。

 夏葉の乳首を、口で吸うことは出来る立場だが――「鼻の粘膜で味わう」というのは、あなたにも夏葉にも絶対に思いつかない行為だ。あなたの肉棒は限界まで勃起して、鼻の穴の粘膜で夏葉の勃起乳首を味わい、そのまま――


”びゅるるるるるる~~~っ♡びゅるるるっ♡どびゅどびゅ♡びゅるる~っ♡”


”びゅ~っ♡びゅぐびゅぐ♡びゅるる~っ♡びゅ~っ♡びゅっくんっ♡”


「んんんん……っ♡あっ♡はぁ……んんっ♡


 出ちゃった……の?」


 あなたは――

 夏葉の膣内に、精液を注ぎ込んだ。

 夏葉はいつでも絶頂を味わえるほどに、快楽を抱いていながらも――

 どうせならば、脳が焼き切れるほどに深いそれを、貪欲に味わいたいと思っていたのだろう。

 絶頂を我慢して、同時にイきたかったのに――あなたの肉棒が弾けてしまったのだ。彼女があなたの顔面から乳肉を離すと、先端の乳首からはあなたの鼻水がたら~っと糸のように引いていく。普通の女ならば汚く感じるそれも――有栖川夏葉という最上級の雌には最高のコントラストになるのだ。


「……出すときは……言ってほしかったのに……っ」


 夏葉は――

 真剣なまなざしで、あなたを見つめてくる。

 96センチHカップでぱふぱふをされた瞬間に、我慢が利かずに暴発射精してしまった男は、本来ならば嘲りの対象なのだろうが――


”……ちゅっ♡れろれろれろ……っ♡むちゅ~……っ♡ちゅ~っ♡”


「ん……っ♡もっと……涎、飲みたい……?


 ……はいっ♡ご主人様……っ♡


 ぐぶぐぶ……♡じゅるっ♡ぶぐ……っ♡んじゅっ♡んっ♡


 口、開けて……


 んれぇ~……♡」


 夏葉は――

 あなたの唇に舌をねじ込んで、唾液を流し込んでくるのだ。

 あなたを煽るための言葉も、セックスを楽しむための時間も――下腹部で熱を帯びている現状では、何も考えることが出来ないのだろう。子宮の疼きを止める必要があり、そのためにはあなたを勃起させる必要があり――あなたが好きな”涎飲み放題のラブラブベロチュー”が一番だと察したらしい。目的の為には、少しも躊躇うことがない夏葉のまっすぐさ。彼女がもう少し、ひねくれて人を見下した性格であり、男達に酩酊させられて襲われるのも「まあ、仕方ないよな」と思える存在であれば話は別だが――有栖川夏葉は極上の容姿以前に、一人の人間として最高に優れているわけで――

 そんな彼女が”早くちん勃起して、おまんこにゅっぷん、にゅっぷりってほじくってほしい”と、とろ甘ベロチューで涎を交換し合いながら、濃厚な交尾に耽っているのだ。

 肉棒が隆起しなければ、男ではなく――


”むくむくむく……っ♡”


「あ…………っ♡」


 夏葉は――

 自身の腹の内側で、あなたの肉棒が大きくなるのを感じて――

”あ……っ♡”と、雄に媚びる以外の意図を持たない、雌兎の嬌声を響かせたのだ。


「……ねぇ、これはね……あなた以外の人には、一言も言っていないし……バレないようにしていたから……


 もしもこれを、誰かが知っていたら……


 情報を漏らしたのは間違いなく、あなたになるんだけど……


 私ってね……


 実は……すっごくマゾなの……っ♪」


 夏葉は――

 あなたの耳元で、ぽそぽそと囁いてくる。


「幼い頃からずっとね?……私、男の人の太い腕で、ねじ伏せられたいと思っていたの……っ♪初めて、オナニーしたの……っ♪父が……秘書と不倫していたのを、見たからかしら……っ♪男の人に強引にねじ伏せられる、女の子の姿……っ♪


 あれがぁ……私、忘れられないの……っ♪


 あなたのことを、必死に探したのはね……?勿論、私が……有栖川夏葉が、助けられた恩を返せない薄情者になったらダメなのが一番だけど……♡


 何よりも……


 あなたに……私のことを、犯してほしかったの……っ♪


 ふふっ♪柔道やっているから……絞め技も、出来るのかしら……?ねぇ?私が……死なない程度に意識を飛ばすこととか……出来る……?この太い腕で……っ♪私が本気で抵抗しても……力でねじ伏せて……っ♪


 私のこと……失神させる……首絞めセックス……っ♪


 首を絞めてほしい……♡胸を鷲掴みにしてほしい……っ♡怪我が癒えて柔道の練習再開したら……っ♪シャワーを浴びる前に、私を呼びつけて……蒸れて汗ばんだ全身を舐めさせてほしいの……っ♪お尻の穴も、勿論……っ♡


 私が本気で抵抗して……♡有栖川家の為に、嫌だって拒んでも……


 排卵日のおまんこに……種付けレイプ……してほしいの……っ♡


 ……ふふっ♪


 ドン引きしたかしら……っ?


 でも……


 これが……私の……有栖川夏葉の本心なのよ……っ♪」


 夏葉は――

 あなたの瞳を見つめながら、滔々と言葉を囁いてくる。

 彼女が捧げた本心には少しの嘘も偽りも存在しない――と、あなたの本能に直接訴えかけてくるのだ。有栖川家のご令嬢が、ドスケベでドマゾであり――男に屈服したいと、あなたに囁きかけてきているのだ。あるいは彼女は――あの日の夜に、男達に輪姦されたとしても、それを快楽として受け取ったのかもしれない。勿論、彼女はそれでいいのかもしれないが――あなたは違う。有栖川夏葉は、今、安全日とは言えど子宮の中にあなたの精子をたぷたぷに詰め込んでいる。それは即ち――”夏葉は俺の女”であり、自分の女が他の雄に取られることは、妄想であっても耐えがたいのだ。あなたは夏葉の耳元で”今度、秘書のスーツを着せて犯してやるからな”と囁くと――彼女は、たまらなく嬉しかったのだろう。”ぷるる……っ♡”と身震いをして――


”どさ……っ♡”


「あ……っ♡……私、押し倒されちゃった……♡」


 あなたは――

 ドスケベクソマゾ女の夏葉を、ベッドに押し倒してやる。

 相変わらず両手は使えない身であるが――それでも、あなたと夏葉には圧倒的な体格差があるのだ。華奢な女性に囲まれている中では、肩幅がしっかりとして、筋肉があるように見えても――あなたの体格差を前にすると、目の前には一匹の子猫がいるだけ。夏葉はそれに、激しい興奮を抱いているらしい。あなたが両手を使えなくても――その気になれば、夏葉をくびり殺せる圧倒的な体格差があるのだ。

 あなたは夏葉を見下ろしてやる。

 勿論、普段の有栖川夏葉は、身長が下であっても決して見下ろすことが出来ない存在。普通の男子にとっては、常に彼女は見上げなければいけない存在なのだが――夏葉が折角、恥を忍んでドスケベマゾであることを自白したのだ。彼女を喜ばせなければならないと、あなたは夏葉を心底から見下して見下ろしてやる。


「…………ぉっ♡」


 夏葉は――

 その視線だけで、軽く絶頂を迎えたらしい。

 あなたは、前後に腰を動かしていく。自身の腕の怪我に響くことも考えずに――有栖川夏葉の膣肉を、徹底的に陵辱する腰使い。夏葉の窮屈で狭い膣肉に、あなたの逸物はギチギチに埋まり、それをかき分けるように腰を使っていくのだ。「んあ……っ♡んぎゅぅ♡ふぅ♡んぐぐ……っ♡」と夏葉から響くのは、嬌声というよりも苦痛に似た音色だ。それでもあなたは、腰を止めることはない。「俺様の性欲解消のために、夏葉を使ってやるのだ」という意図を込めて、再度夏葉を見下ろして睨んでやる。彼女にとっては――もう、それだけで十分だったのだろう。目の前の雄が両腕を怪我して使えない状況で”自分がレイプされている”のだ。夏葉の中のマゾ回路はバチバチと刺激されて、膣肉のぬめぬめは更に膨らんでいく。あなたは腰を激しく動かして”ぬちゅっ♡にちゅっ♡どちゅんっ♡ばちゅんっ♡”と夏葉の膣肉を徹底的にえぐってやる。オナホールを使う際に、それが破れたり壊れることを気にしないような本気ピストンであり――


「ふぅ♡んぐぐ……っ♡んあっ♡はぁ♡はぁ♡もう……いっちゃ……う……っ♡んんっ♡いっしょ、が、いいの……っ♡いっしょに、いきたい……からぁ……♡」


 夏葉は――

 腰を激しく浮かせて、快楽に悶えている。

 ベッドのシーツを、手の甲に血管が浮き出るほどに力強く掴み快楽に耐えている夏葉。先ほどまでは、どれほど乱れても生まれ持ってのお上品を損ねなかった彼女が「出来るだけ我慢して、一番気持ちいいまんこイきがしたいから」と耐えている光景。だが――あなたの射精欲はとっくに限界なのだ。上体で夏葉を押し潰すと「ふぎゅ……っ♡」と彼女は息を漏らす。華奢な彼女の全身よりも、あるいは、柔道部のあなたの上半身の方が重たいのかもしれない。夏葉の耳元に顔を寄せて、彼女が一番喜ぶ言葉を考えて――”オイ、殺すぞ”とあなたは脅迫をしてやる。それが正しかったのかはわからないが――重量級のあなたに押し潰されて、本気の殺意が混じった言葉を聞いて――夏葉は、もう、限界だったのだろう。”びくびくびく~~~っ♡”と膣を締め付けると同時に――”じょぼじょぼじょぼ~……っ♡”と情けない放尿を、あなたの股間にぶちまけていく。ブスが相手ならば殺意に似た感情を抱くのだろうが――有栖川夏葉が命の危機を感じて、本気の失禁を肉棒にぶっかけてくるのだ。暖かな熱に耐えきれるはずもなく、あなたも尿道の根元を緩めて――


”びゅるるるるる~っ♡びゅるるるる♡どびゅどびゅ~♡びゅ~っ♡”


”びゅくびゅくっ♡びゅるるる~っ♡どっぴゅんっ♡びゅるる~っ♡”


”びゅ~……っ♡びゅく……っ♡……どぴゅんっ♡びゅ~っ♡”


”…………っ♡♡♡”


 あなたは――

 有栖川夏葉の膣内へと、精液を吐き出していく。

 先ほどの半ば暴発的な射精とは違い――今度は、あなたは自らの意思を持って夏葉の子宮を征服しようとしているのだ。射精しながらも子宮口をコンコンとノックするのは、夏葉の子宮に卵を出せと脅迫するためのもの。あなたの右腕は使い物にならないが――左腕は、手指が使えないだけなのだ。あなたは夏葉の頭部を、左腕で覆って抱きかかえてやる。自身の汗ばんだ腋が彼女の顔面を覆うが――今の夏葉にとっては、それすらも興奮の材料なのだろう。あなたは夏葉を抱きかかえて、肉棒を膣の最奥に”ぐりぐりぐり~っ♡”とねじ込んで――最後の一滴までを、たっぷりと吐き出してやる。有栖川夏葉を一人の人間として扱うのではなく「乳と尻がデッカい肉便器」として、人間の尊厳を損なわせての濃厚交尾であり――夏葉は、そこで追い絶頂を迎えたらしい。あなたもまた、その感覚に背中をブルブルと震わせて――


”…………っ”


 夏葉の耳元で”それ”を尋ねてやる。

 普通の女にとっては、尊厳をぐちゃぐちゃに陵辱するものであり――

 命の危機が訪れていなければ、絶対に断るに違いない。

 夏葉も普段のシラフの状況であれば、様々なリスクを勘案してきっぱりと断るのだろうが――膣内に二発も精液を注ぎ込まれた挙げ句、今は、あなたの汗ばんだ脇で顔面を覆われて理性が蕩けているので――


「は……はいっ♡ご主人様……っ♡


 夏葉のおまんこ……お、おしっこ便器に……お使いください……っ♡」


 彼女の許可を得ると同時に――


”じょろろろろ~っ♡じょぼじょぼっ♡じょろろろろ……っ♡”


「んおおお……っ゛♡ほぉ……お……っほっ♡」


 あなたは、夏葉の膣内に小便を注ぎ込んでやる。

 射精直後にたっぷりと溜まった尿意を、有栖川夏葉の膣という神聖な箇所に注ぎ込んでいくのだ。普通の女ならば激怒しても――自身の父親が秘書と不倫して、更に、そこで陵辱されている秘書に感情移入して性癖が芽生えた、ドスケベな変態マゾ女にとってはご褒美に他ならないのだろう。あなたが小便を最後の一滴まで吐き出して、肉棒を引き抜いてやると――自らの逸物は、汗と精液とマン汁と小便で、ベトベトのドロドロになっているのだ。自身の股間から生えている、あなた自身ですら”汚物”と感じてしまうそれにも――夏葉は愛おしそうに視線を送ってくる。すっかりと芯の鉄杭が抜けて、半勃起になった肉棒を顔に近づけると――”ちろ……っ♡”と夏葉は、うつろな瞳でも本能的にお掃除フェラを繰り返してくるので――だから、汗で蒸れて痒くなった金玉の裏を、夏葉の顔にゴシゴシと擦りつけて掻いてやった。



――


「知らなかったわ……っ♪本物のSMプレイって凄いのよ……っ♡」


 有栖川夏葉は――

 あなたの髪をバスタオルでごしごしと拭いながら、興奮を隠せない様子だ。

 あれから――

 互いの身体が体液まみれになって、夏葉はグロッキーになり、一眠りをした後で――あなたと夏葉は汗を流した。お風呂場では両腕を使えないあなたは、夏葉に何から何までやってもらわないといけないのだ。自身の肛門の皺に、夏葉のぬるぬるの指が這う快感にまた勃起してしまったが――今度は、夏葉の目的は性処理にはないのだ。「お風呂上がってご飯を食べたら……ねっ?」とウインクをされると、あなたには断る術もなく――


「ふふっ♪


 やっぱり……あなたの背中大きいわね……っ♪」


 夏葉はあなたの濡れた髪を拭いながら、上機嫌の様子なのだ。 

 先ほどまでは、あなたの小便を喉を鳴らしてごきゅごきゅと飲み干して――あなたの脚で顔面を踏み潰されながら、膣をほじくられて、ぷしゃっと潮を噴いていたはずなのに――今の彼女にはそんな様子は露として見えず、それどころか、むしろキラキラと輝いているのだ。


「あなたがいなければね?私は自分の……変態的な性癖、一生隠して行かなきゃいけなかったんだけど……♪


 あなたのおかげで……私は、自分に素直になれるの……♡


 本当に感謝しているんだからね……?」


 夏葉は――

”ちゅっ♡”とあなたのうなじに、キスをする。

 お風呂上がりで、バスローブを着用している彼女だが――背中越しに感じる96センチのHカップに、あなたはムラムラと欲情を募らせるばかり。あるいは夏葉も、それを理解しているのかもしれない。あなたを性的に煽って、興奮させればさせるほど、待ち受けているマゾ快楽は激しくて大きくなるのだ。


「ねえ……ご飯、出前でもいいかしら?


 ……私ね、あなたに欲望を満足させてもらってるから……


 私も、あなたの欲望を満足させたいの……っ♪


 そうね、あなたに彼女が出来たら……じゃなくて……


 あなたに、人権も何もない雌奴隷が出来たときに……やりたいこと……したいこと……っ♪


 愛しい恋人にはぜ~ったい出来ない、変態的な性癖……♡


 私が……彼女の代わりに……発散させてあげるから……ねっ?」


 夏葉は――

 あなたの頬を優しく撫でて、囁いてくるのだ。

 あなたは振り返り、夏葉を正面から見つめる。先ほどまではドスケベ変態クソマゾ女であったのに――今、そこにいるのは有栖川家のご令嬢である超絶美少女なのだ。肉棒のムラムラは膨れ上がり、亀頭と夏葉の視線がぶつかる。「純愛的なことでも大丈夫か?」とあなたが尋ねると――「……あ、赤ちゃん……産んであげるくらいなら……♡」と夏葉は、想定していなかった返答に少し頬を赤らめて視線を逸らすので――だから、我慢できずに、バスローブ姿の彼女を押し倒してやった。



Comments

yamada

非Pドルは心の栄養

カツ

善因には善果あるべし

ねむまる

赤ちゃん産んであげるくらいとかもうこれプロポーズなんよ…… 夏葉のメイドとバニーガール衣装見るたびにこの話重思い出しちまう!

wws2jsh7

夏葉に赤ちゃんを産ませるのは強いですよね、あのお腹がボテ腹になっちゃうの

Anonymous

いいことをするといいことがあるんだよぉ!

谷澤晴夫

夏葉のバニーは最高にエロい衣装で良かったです。マゾ告白もエロくて興奮しました。