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”あなた”にとって、社内旅行というのは億劫なものであった。

 休日に行われるそれは、毎月給料から旅費を徴収されている。参加をしないと損なくせに、参加をしたところで大して楽しくもないのだ。媚びを売られる上司と、ごまを擦って顔を覚えてもらう若手はいいのだろうが――中間管理職のあなたは、家族に嫌味を言われながら、職場の和を乱さないために渋々参加しているものであり――

 だから、宴会にコンパニオンが呼ばれていると聞いても喜ぶことはなかった。

 田舎の三流温泉旅館であり、宴会の食事は毎年冷凍物と発泡酒。さっさと腹を膨らませて、温泉に浸かっていたいと、あなたにとっては退屈であり窮屈な物であったのだが――


「お待たせしました……お酌の方、失礼しますね……っ♪」


”ぷるん……っ♡”


 今、あなたは――

 超絶爆乳美女から、お酌をされている。

 周囲の男達からの嫉妬の視線には、とっくに気が付いている。

 直属の上司や支部長が、あなたによくない感情を抱いているのだ。浴衣姿の彼女は、胸元が緩く――谷間が丸々露出している。お酌のために前屈みになると、内側の真っ白な乳肉が露わになり――、一瞬、ノーブラに見えてしまう。いや――ノーブラではないと思うのは「だって、普通は内側にブラジャー着けてるだろ?」というあなたの常識的な判断であり――彼女が痴女であるか、あるいはコンパニオンの冠に”ピンク”が付くものであれば、それが当然なのかもしれないが――

 目の保養は十分に済んだので、自分ではなく支部長のお酌をしに行って欲しいと告げると――


「……申し訳ありません、私は……あなただけのコンパニオンになるようにと命じられてまして……っ♡」


 と、艶っぽい音色で、耳元に囁いてくるのだ。

 赤みがかった白髪の美女は、少なくとも、あなたが今までにあったことのないような存在だ。アメジストのような瞳が、あなたの顔をじいっと見つめている。ただ真正面から顔面を見据えるだけで、自分の年齢には不釣り合いなほどの感情が、腹の奥底から湧き上がってくるのだ。ダメだ、いけない、自分は会社員であり家族もいるのだ――という理性も、日本人離れしながらも、同時に日本人を代表するような美しすぎる顔面を前にすると、簡単に蒸発していきそうで――


「わあ、いい飲みっぷりですね……♪」


 だからあなたは”ぐいっ”とお酒を一口で飲み干すのだ。

 彼女がお酌をする度に、前屈みになり胸元が露わになる。

 これで”誘っていない”と判断をするのは不可能であり、裁判沙汰になっても「いや、こんな格好をするのは合意の上でしょ」と情状酌量されることは知っているのだが――

 それが美人局となれば、話は別だ。

 ヤれるのならば――ヤれるのならば、どんな犠牲を厭うこともなく、あなたは全てを賭けることが出来るが――ヤれない相手であれば、そこにいるのがどんな美女であっても関係はない。目の前の美女がもう少し、顔が不細工で、太って、醜ければ話は別だった。「いや、向こうがヤる気満々だし、これはセックスの後に美人局の怖いおじさんがやってくるんだな」ともなれば、あなたは一瞬の快楽のために手を出したのだろうが――

 

「……どうなさったのですか?」


 目の前の彼女は――

 あまりにも、美しすぎるのだ。 

 疑似餌というものは、本物の餌と同じように見せる必要がある。「本物の餌よりも圧倒的に美味しそう」に見せてはならないのだ。目の前の彼女は、ただ、そこにいるだけでもあなたの網膜が焼き切れそうなほどの美しさ。ヤれるチャンスの皆無を確信させられると、逆に前に進むことが出来ない。「こんな美しい女を見せられてから、家に帰って、嫁をどんな目で見ればいいんだ」と、あなたが逆ギレしてしまいそうなほどであり――


「……あなた様?


 実は……私を派遣している方から命じられているのですが……


 ……私は、本日……あなた専用のピンクコンパニオンですよ……っ♡」


”がしっ♡♡♡”


 わかっていても逆らえないのが、圧倒的美女による美人局であり――

 あなたの両手は、酒瓶を持っている彼女の両胸を鷲掴みにする。

「ちょ、ちょっとそれは……」「君、酔いすぎじゃないか……?」と周囲の社員達が何かを言っているが、あなたの耳にはまるで入ってこない。あなたは自分の性欲について、過信していたのかもしれない。人並みに性行為への興味はあるし、家族に内緒で風俗にも行ったことはあるが――それらは全て「絶対にバレない」か「多分バレないと思う」という背景があっての行為だ。電車の中で痴漢をして捕まる、同年代の男のニュースを聞く度に「絶対に破滅が待ち受けているのに、どうして性欲を制御できないのか」と考えていたのだが――

 目の前に、このレベルの美女がいたときに――


”むにゅっ♡もみもみっ♡ぐに~っ♡むにゅっ♡むにむにむに……っ♡”


 股間に逸物を生やして産まれてきて、我慢が出来るはずもないのだ。

 彼女は本来であれば、あなたの蛮行に怒りを表明する立場にある。あなたの頬に強烈なビンタを食らわせたとしても、誰が怒ることが出来るのだろうか。覚悟は当然しておらず、胸を鷲掴みにしてからようやく自分の立場に気が付くが――


「…………っ♡♡♡」


 彼女は――

 優しい瞳で、あなたを見つめてくるばかりだ。

 浴衣の隙間から手を突っ込んで、あなたは彼女の胸を掌の上で愛撫する。

 どうやら本当に、ノーブラであったらしい。手首に感じるずっしりとした重みは、片乳五キロは容易にあるのかもしれない。ボウリングの子供用ボールよりも、遥かに質量がある代物。あるいはこれで”おっぱいビンタ”をされれば、どうなることか。風俗嬢が困惑しながらも、オプション料を払われたら拒むことが出来ず――顔面に乳を擦りつけるように行う代物。それはそれで、十分に満足できるものだろうが――

 目の前にあるのは、文字どおりの規格外であるのだ。

 手首にずっしりと疲労感を抱いて、折れてしまいそうなほどの質量と体積で喰らわされれば――鼻血を通り越して、あるいは首の骨を折って、人を絶命させることが出来るのかもしれない。

 そんな、彼女の爆乳を――


”むにゅっ♡むにむにむに……っ♡ぽみょんっ♡むにょぽに……っ♡”


「んん……っ♡あっ……ん、きゅ……っ♡」


 あなたは、好き勝手に揉みしだくことが出来るのだ。

 重力に従い先端が下を向こうとしているが、浴衣の布地がそれを邪魔しているのだ。脂肪がたっぷりと詰まって、芯を感じさせないほどの柔らかさの豊乳は――しかし先端が硬く隆起して、コリコリとしている。目の前の美女は、あなたが親指で乳首をぐりぐりと押し込むように愛撫をすると――鼻にかかる、甘い嬌声を響かせてくるのだ。巨乳は感度が悪いという通説を耳にしたことはあるし、彼女ほどの爆乳であれば本来は神経の量が足りないはず。それなのに――あなたの雄の本能に”いや、これは感じている演技ではなく、本当に、目の前の雌が快楽に喘いでいるのだ”と伝えてくるのだ。

 結婚当初は妻にも愛があったが、子供が出来て時間が経つと、少なくとも「毎日セックスしたい」と思えなくなる――という言い訳が通用しない程度には、目の前の美女は最高級であるのだ。あるいは妻と結婚前に付き合って、相応にラブラブだったときですら、目の前にこの女がいればあなたは簡単に破局を切り出したに違いない。彼女の乳首をあなたは、親指で乱暴に愛撫してやる。開発と調教がされていない未通女であれば、むしろ痛みを訴えるような代物だが――「んあ……っ♡は、はい……っ♡乳首、敏感なので……コリコリ、カリカリ……んんっ♡で、でも……あなた様が、んっ♡上手すぎるのも……いけないと思うんですが……っ♡」と耳元で媚びるほどに、彼女は淫らな媚肉をしているらしい。

 あなたの稚拙な愛撫ですら、まるで、自分が超絶テクニックのヤリチンになった気分であり――

 いや、宴会場で浴衣姿なのでセクハラ親父かと思っていると――


「は、はい……っ♡お好きなだけ、さわってください……っ♡んんっ♡んきゅっ♡ふぅ……ふぅ……♡……サイズ、ですか……?」


 もう誰も、あなたを諫めてくる人間はいない。

「社員の狼藉は、即ち会社の責任でもある」と自己保身を唱えれば、彼らはあなたの幸福を邪魔することも出来たのだが――目の前の爆乳コンパニオンがセクハラをされている光景に、肉棒を硬くしない男がいるはずはないのだ。百歩譲って彼女が嫌がっていれば、王子様気取りで乱入することも出来るが――乳を揉みしだかれて、乳首を愛撫されながら、彼女は甘えるような嬌声と潤んだ瞳であなたを見つめるばかり。本当の恋人であったとしても、見せることがないような表情であり――

 あなたにバストサイズを聞かれて――


「……118センチの……Oカップです……っ♪」


 あなたに――

 まるで聞きなじみのない言葉を、告げてくるのだ。

 先に言い訳をすると、あなたが”それ”を聞き返したのは、あまりにも聞きなじみのない数字とアルファベットだからだ。「お昼ご飯は何がいい?」と聞いたときに「ドリルで穴を掘る」と言われたとしたら――あなたは同様に「あれ?会話が通じなかったのか?それとも空耳に聞こえているだけなのか?」と、もう一度聞き返すわけで――

 だから”もう一回、言って”と告げたのは、セクハラでも何でも無いのだが――


「だから……118センチのOカップ……っ♡


 片乳五キロちょっとの……あなたが見たことのない爆乳コンパニオンです……っ♪」


 彼女は――

 あなたを喜ばせるために、耳元でぽそぽそと囁いてくるのだ。 

 賑やかな宴会場は当然のことであるが、目の前の極上の美女に静けさを増している。彼女が唾を飲み込む音ですら、男の子にとっては格好の自慰ネタになるのだ。ノーブラで、おそらくはノーパンであろう極上の美女を前に、彼らはいつの間にか正座をしていて――幸福を享受しているのは、あなただけ。「胸の大きさだけが大事なことではない」と、あなたも酒樽のような体型のFカップ女を前にすれば口走れるが――ウエストがくびれて、身体が引き締まって、顎を引いても余分な肉が目立つことのない118センチOカップを前にすれば、それは口が裂けても言えることではない。「118センチOカップ」という響きだけで、あなたの股間で肉棒は激しく脈動をする。彼女がもう一度それを口にして「おじさまはぁ……118センチOカップの生乳揉み放題なんですよ~……ぱふぱふ、してみますか……?」とでも追加されれば、情けなく、宴会場で射精をしたに違いないが――

 彼女に興奮したあなたが、身体を”ビグッ”と弾ませると――


”がしゃ~んっ”


 と――

 机の上のコップが、床へと落ちていくのだ。

 先ほど彼女に、なみなみにお酌をされたお酒であり――幸いであったのは全てが、あなたの身体の股間部分にこぼされたこと。浴衣の布地は分厚いらしく、吸水しきれなかった量はまるで器のように股間部分の布地に注がれている。畳を汚さずに済んだことに、反射的に安堵をしていると――


「あ……っ♡勿体ないですよ、あなた様……っ♡」


 彼女は――

 あなたの股間部分に、顔を近づけてくるのだ。

「いや、まさか――嘘だろ」と思いながらも、彼女はあなたの股間部分で、まるで水たまりのように注がれた酒に興味津々であるらしい。「自分からお酒を飲むことは出来ないが、相手がこぼした分は無駄に出来ない」というそれは、さながらペットの犬が床に落ちた肉を食べるようなもの。だが――目の前に居るのはペットではなく、極上の美女。彼女に「全裸で首輪をつけて、お散歩するなら付き合ってあげる」と言われれば、嬉々として服を脱ぐ男が大勢居るような存在であり――

 そんな彼女が、あなたの股間部分に顔を近づけて――


”じゅるるるるるる~~っ♡ずじゅじゅじゅ……っ♡じゅるるる~っ♡ずちゅ……っ♡”


「んん~……っ♪ほんっと美味しいお酒……っ♡もったいないですよ、あなた様……っ♡こぼしちゃうなんて……一滴も、んちゅっ♡ちゅっ♡無駄に出来ないんですから……っ♡」


 あなたの股間部分の酒に、吸い付いてくるのだ。

 犬や猫ならば、餌皿に注がれた水をぺちゃぺちゃと舐めるのだろうが――人間は手を使える数少ない動物であるのだ。器に直接口を付けるか、あるいはスプーンやレンゲを使うのが当然であり、啜りながら何かを飲むというのは世界規模でのマナー違反。それなのに――あなたの目の前で美女が頭を下げて、あなたの股間部分の酒を、じゅるじゅると下品な水音を響かせて飲んでいる光景。彼女はまるで、自分を犬や猫だと思って欲しいのだろう。一つの人格がある人間ならば、裁判沙汰を恐れて好き勝手には出来ないが――ペットの犬猫ならば、全裸にして腹を撫で回し、ケツをトントンと叩きながら発情させたところで問題はないのだ。目の前にいる美女が、今、人間であるのかどうかあなたにはわからない。自尊心と尊厳を持つ人間には決して出来ないような、逆ワカメ酒をあなたにしているのだ。「浴衣に染みこんだお酒も勿体ない」というのを言い訳にして、まるで、あなたの肉棒に媚びるように彼女は吸い付いてくる。浴衣と下着越しに、彼女の口腔の熱を感じるのだ。股間を撫で回す、美少女過ぎる顔面。日本人離れした高い鼻を、あなたの股間にぐりぐりと押し込みながら――尻を高く突き上げている美少女。「乳がデカすぎるので、上体を前傾姿勢にすると乳が床に付いて、上手く土下座が出来ない」という事実に、あなたは肉棒を硬く隆起させていると――


「ふぅ~……っ♡ぶふぅ♡んん……っ♡はぁ……はぁ……っ♡


 あなた様……?私のせいで、お召し物を汚してしまって申し訳ありません……っ♡


 貸し切り風呂があるのですが……


 よろしければ、そちらでお背中をお流ししましょうか……?」


 彼女は――

 熱に呆けた表情で、あなたの耳元で囁いてくるのだ。

 あなたの股間をぐりぐりと掌で撫で回しながら、囁いてくる彼女の言葉。極上の美少女は少し離れた距離からでも、鼻腔をくすぐる花の匂いを漂わせていたのに――今、彼女の顔面を覆っているのは、あなたの雄臭とアルコールの匂いであるのだ。理性が保てるはずはなく、あなたは彼女の腰に腕を回す。「きゃんっ♡」と甘えるような音色は、少なくとも、これから交尾することを嫌がる雌の声色ではない。仮にこれが美人局やハニートラップであっても、あなたが後悔するのは「騙されたこと」ではなく「彼女を抱けないこと」だけであるので――


「あ……っ♡はいっ、あなた様……っ♡


 私のこと……たっぷり可愛がってくださいませ……っ♡


 ……えっ?名前?……ああ~、言ってませんでしたっけ……?


 ……そうですね♪


 武蔵ちゃんと呼んでください……っ♡」


 あなたは彼女の腰を抱き寄せて、他の男達の羨望と嫉妬の視線を振り切って――

 貸し切り風呂へと向かっていった。



――――



「はい、そうですね……♪誰でもいいわけじゃないんですよ?……ただ、あなた様が……とっても素敵で、格好良くて……っ♡つい、サービスしたくなっただけで……んんっ♡あっ♡もぉ……♡我慢しないとダメですよ……っ♡廊下で、女の子のおっぱい揉みながら……んっ♡んちゅっ♡んみゅ……っ♡んれぇ……れるれるれるれる……っ♡」


”あなた”と武蔵に課せられたミッションは――

 愛しい武蔵を、宴会場の他の男に寝取らせることであった。

 今、あなたがいる部屋には武蔵はいない。

 暗い部屋では、旅館中の隠しカメラをモニターで眺めることが出来る。

 この特異点を攻略するためには、ミッションに従う他にない。 

 相手の指定がなかったので、比較的まともそうな男を選んだのだが――それはあなたにとって、失敗であったのかもしれない。太って脂ぎったガマガエルのような男の、粘度の高い涎で武蔵がぐちゃぐちゃにされたり――あるいは反対に痩せぎすで肋骨が浮き出るような、眼鏡のオタク男子に武蔵が組み伏せられて腰を振られる光景は、あなたにとって「陵辱」で済んだのかもしれない。武蔵にとって生理的嫌悪感を催す男が、どれだけニヤニヤと汚い笑みを浮かべて――彼女がどれだけ雄に媚びる発言を口にしたところで、そこには一切の愛情が存在しないのだ。「やめろ、俺の武蔵ちゃんを……!」と憤りながら、肉棒を硬くすることは出来るが――

 結局のところはただの肉体接触で終わりのはずなのに――


「……は、はいっ♪本当に、ええと……あなた様が気に入って……っ♡……私の好きな人に、雰囲気が似ていると言いますか……んっ♡んちゅっ♡んみゅ……っ♡んれぇ……っ♡ふぁ、ふぁい……っ♡


 今……武蔵が好きなのは、あなただけです……っ♡」


 あなたが選んだのは――

 武蔵が「少なくとも、この大勢の中では一番マシだと思った男」であるのだ。

 あなたが他の男達より優れているのは「カルデアのマスター」としての部分がほとんどであり――、一人の男としてアピールをしたとき、きっと、武蔵とは不釣り合いであるとは理解しているのだ。彼女は今、男と接吻をしている。旅館の通路では当然、人が行き交いするのだが――「場所を弁えないラブラブバカップル」に公然と注意をすることは出来ないのだ。例えそれが正義感や、旅館の風紀を乱すことへの注意であっても――宮本武蔵という、118センチOカップ極上美女のいちゃラブに口を挟めば、周囲はそれを「醜い嫉妬」と解釈をするのだ。武蔵は嬉しそうに、男に両腕を回して、首にしがみつきながら唾液を交換し合っている。勿論それら全ては、この特異点が下したミッションであり――演技なのだ。目の前の男を心底から満足させるための演技。あなたもそれは重々承知の上で――「もしかしたら、本当に武蔵は気に入ったのではないか」という不安が胸中にわき上がる。武蔵と男が貸し切り風呂へと向かう姿を、あなたはこの場で眺める他にない。「どうしてもピンチになれば、俺が助けに向かうから」と武蔵には言ったが――この監視部屋に用意されていたミッションのカードには「絶対に助けに向かうな※助けに向かった場合、特異点からの脱出は永久不可」と書かれており――だからあなたは――

 愛しの武蔵が寝取られる姿を情けなく見守りながら、肉棒を隆起させることしか出来なかった。



――――



”かぽーん”


 と、露天風呂から桶の音が響いてくる。

 一般客が利用する通常の露天風呂は、大勢の人で賑わっているらしい。宴会をしている団体が複数組いたのだ。旅行会社同士で時間帯を区切ればいいのだろうが、もしもかち合わせていれば最悪で――今頃露天風呂は、押し合いへし合いの窮屈状態なのだろうが――


”んちゅっ♡んれんれんれ……っ♡んちゅ~っ♡むちゅっ♡ちゅ~っ♡”


 あなたは今――

 貸し切り風呂でゆったり、”武蔵ちゃん”と濃厚な接吻をしているのだ。

 水着着用の貸し切り風呂は「うちは、そういうカップルのヤリモクの場所とは違いますので」という建前であるのだろうが――目の前の極上の美女は、それを最初から無視して、あなたに抱かれる気が満々であるのだ。彼女が着用しているのは、アメリカ国旗を模した、俗に言う「星条旗ビキニ」というやつだ。本来ならば、純和風の美少女にそれを着用させる場合、日本人男性であるあなたには”NTR”を感じるはずなのに――


「ふみゅ……っ♡んちゅっ♡んれぇ……っ♡ねっ、もっとベロ出して……ベロフェラしてあげるから……んっ♡ぱくっ♡んちゅっ♡れるれるれるれる……っ♡じゅぞぞぞぞ~……っ♡むっちゅ~っ♡ちゅぽんっ♡」


 彼女の全身のどこに触っても許されるあなたにとっては――

 それは、たまらない征服感をもたらしてくれるのだ。

 三角形のビキニ部分は布地が小さく、彼女の上乳も横乳も下乳も丸出しだ。きっとそれは、普通のバストサイズの、普通の女の乳房を守るために作られているのだろう。だが、あなたの目の前にいる武蔵は、バスト118センチのOカップ。「日本人離れした体型」という表現は頻繁に耳にするが、目の前にあるのは「人間離れした体型」という極上の代物。先ほどの宴会場では、ライトが元々オレンジ気味であったので気が付かなかったが――目の前の彼女は、幾らか日に焼けている。褐色肌には――別の水着を着ていたであろう痕が、白く残っている。痕跡からも「別のドスケベ水着を着ていたのだろう」と感じさせる代物であり――


”さわ……っ♡さわさわ……っ♡ぐにぐにぐに……っ♡”


「んん……かたくらってるわね……っ♡あなたひゃま……んちゅっ♡」


 武蔵は――

 あなたの興奮を感じ取って、キスをしながら股間を撫で回してくる。

 男性のペニスを、海パン越しであっても触るというのは――即ち、自分のどこを触られても許すという武蔵の意思表示であるのだ。あなたは、彼女の乳房を乱暴に鷲掴みにする。両乳を寄せて合わせても、片手で収まるような貧乳女とは違い――あなたが両手を片乳に重ねても、乳房を覆いきることは出来ないのだ。

 極上の美女である彼女の、小さすぎる頭部ならば元より――あなたは、自分の顔面ですら両手があれば覆うことが出来る。そして同時に、武蔵の片乳ではそれを行うことが出来ない。論理的に考えると「普通の成人男性であるあなたの頭部よりも、彼女の乳房の方が大きい」となるのだ。目の前にある現実よりも、思考に深く根を張った常識が優先されそうになる光景。あるいは全てが、お風呂場でのぼせて倒れたあなたの夢であってもおかしくはないのだが――


”くちゅり……っ♡ぬちゅっ♡ぬちぬちぬち……っ♡”


「んっ……♡わかるかひら……っ♡武蔵ちゃんのおまんこ……っ♡んちゅっ♡んれぇ……っ♡もっと……はげしくても、いいのよ……っ♡私ぃ……はげしいの、んちゅっ♡しゅき……なのれぇ……んっちゅ~っ♡」


 あなたは今――

 武蔵の手に引っ張られて、彼女の膣に指を挿入しているのだ。 

 家族がいるあなたにとっては、全ての性欲の発散方法がリスクを背負っているのだ。少ない小遣いで個室ビデオに行くのが、唯一慰謝料や離婚とは無縁に済ませられる一番の方法。真面目に生きてきたあなたにとっては、電車の中での女子高生というのはリスクに他ならない。目の前に制服姿の美少女がいれば、どうにか、距離を取れないかと画策するほどであり――

 あなたの現状には、リスクしかないのに――


「おちんちん……大きくなってますね……っ♡んちゅっ♡んれんれんれ……っ♡入れたいんですか……?……ふふっ♡コンパニオンに、そんなこと……したら、んっ♡だめですよ……っ♡お背中、流すだけ……なんだから……っ♡」


 あなたは今――

 118センチOカップの美女と舌を絡ませて唾液を交換しながら、乳房を揉み、膣内に指を挿入している状況なのだ。

 脳味噌はとっくに沸騰しており、肉棒はギンギンに隆起している。セックスレスになってから、どれだけ経ったのかはもう覚えていない。童貞であったときよりも、あるいは今の方が性欲は滾っているのかもしれない。「雌を孕ませて、子を産ませる快楽」をあなたの肉体は知っているのだ。あなたが舌を絡めている、星条旗ビキニの極上美女はまさか、子を孕む能力が欠如しているはずもない。人間の雌が乳房を大きく膨らませるのは、雄の遺伝子を継いだ赤子に母乳を与えて育てるため。人間の雌が尻を大きく膨らませるのは、雄の遺伝子を継いだ赤子を何人も無事に出産するため。そして――人間の雄が、乳と尻のデカい雌を本能的に好きになるのは、自身の遺伝子を注ぎ込み、孕ませて、分身を作りたいからであり――

 118センチOカップながら、ウエストがしっかりとくびれて、引き締まった身体の極上美女が――

 まさかそれで、子供を孕む能力に欠如しているわけがないのだ。

 きっと最初の妊娠は三つ子でも産むのだろう、とあなたは本能的な確信を抱く。彼女はあなたの、その”繁殖欲求”を敏感に感じ取ったのだろう。全身をぶるぶると震わせるあなたの頬に、二度、優しいキスをしてから――


「ふふ……っ♡ここの温泉って……子作りにも効果があるのよね……っ♡」


 看板に書かれている、効能へと視線を向ける。

 リウマチや腰痛や痔に利くという言葉は、そもそも「身体を温めて清潔に保てば、大体の悪い症状は緩和される」という単純な話。だが、子宝繁栄に効果があるというのは、あまり耳にする話でもない。勿論、それはマイナスイオンや水素水と同じ似非科学でもあるのだろうが――

「この温泉に浸かれば、繁殖に効果がある」と言われれば――


”ちゅ~っ♡れろれろれろ♡むちゅっ♡れるれる……んっちゅ~っ♡”


 部屋に戻ってから確かめたくなるのは、人間の本能のようなものだ。


「ねぇ……私、いつも疑問なんだけど……ああいう効能って、飲んでも効果があるのかしら……?だって……身体の周りを包み込むだけよりも、直接体内に入れた方が……効果ありそうじゃない……?」


 武蔵は、あなたの耳元で単純な疑問を囁いてくる。

「コンパニオンとして接待されるよりも、普通のいちゃいちゃがしたい」というあなたの欲求を察したのか。武蔵という極上の美女からため口を聞かれるのは――あなたにとって、たまらない快楽がある。これは接待で、取引先の相手へと媚びを売るためにご奉仕するのではなく――あなたという雄と、対等な関係で身体を重ね合わせてくれているのだ。あなたの脳内では、家族のことを忘れて――今、目の前の武蔵こそが自分の妻であると感じているわけであり――

 だから、彼女の言葉も右から左で――


「…………んしょ♡」


”しゅるるるる……っ♡”


 と、彼女が下半身の水着を脱いだ辺りで、心臓がばくんと弾む。

 貸し切り風呂は水着着用と規約に定められているが、実際にそれを確かめる術はないのだ。彼女は下半身の水着を脱ぐ。吸水性能に長けているそれは、ずっしりと水を吸い込んでおり――タイルに放り投げられると、べちゃっと重たい水音を響かせてくる。

 武蔵はそのまま、縁石へと座り――


「…………っ♡」


 あなたの顔面の前に、膣を見せつけてくるのだ。

 分厚い尻肉を支えるのは当然、彼女のぶっとい太腿だ。

 醜い女がだらしない生活で培った、駄肉がたっぷりの肉厚とはまるで違う。しっかりとした運動と食生活を経て、立派に育った太腿は、思わず生唾を飲み込んでしまうもの。彼女の強靱な下半身は――無修正AVや、風俗嬢や、あるいは自身の妻では絶対にあり得ない代物であり――

 膣肉は窮屈な桃色で、あなたを見返してきている。

 まさか彼女のような極上の痴女が、処女であるとは当然のように思っていなかったし――そうであって欲しいとも思わなかった。勿論、強がりではない。例えば彼女より三周りは格下(それでも、極上すぎるのだが)の美女であれば、あなたは処女であることを願うだろう。初日から簡単に攻略してはつまらないのだ。じっくりと時間をかけて、身体をほぐして、初体験は破瓜だけで終わりで――それからたっぷり、ねっぷりと、自分専用のご奉仕を教え込めるのが理想であるのだが――

 武蔵という極上の美女を前に、そんな我慢が出来るはずもないのだ。

 休日にデートプランを立てて、映画館や水族館を堪能して、夜景の見えるホテルでディナーを――なんて考えられるほどに、武蔵という女は低レベルではないのだ。朝から晩まで、一日中ラブホテルにこもりきって――エアコンをガンガンに利かせても意味がないほど、汗だくになって身体を混ざり合わせたいと思うのが当然の欲求だ。彼女が処女であれば、あなたは今宵、この極上の身体を前に挿入することが出来ても――ピストンをすることが出来ないのだ。破瓜の直後に快楽を感じることが出来る、最上級の媚体であるとは思うが、その確信はない。サイコロで一の目が出る程度の確率で、武蔵が痛みに訴えてまともなセックスが出来なければ、その絶望は計り知ることが出来ない。

 あなたには今日しかチャンスがないわけであり――


「……どうしたの~……そんなにジロジロ見て……っ♡


 初めてってわけじゃないんでしょ?ふふ……っ♪


 女の子を孕ませた経験があるんだから……っ♡」


 武蔵が非処女であるというのは――

 あなたにとって、安堵感にも近い興奮を感じさせてくれるのだ。

 目の前にある桃色の膣肉はきっと、経験が少ないに違いない。淫らにあなたを誘惑するそれは、南国の植物や果実を彷彿とさせる”見慣れない代物”であるのだ。それでも――あなたは、彼女のそこが三千数百グラムの赤子を産めるほどには、伸縮性に富んでいると経験しているのだ。初めて女性とセックスする童貞の気分であるが――目の前の武蔵のような極上の美女との経験は、当然初めてであり、童貞よりも童貞らしさを感じていると――


「……ふふっ、せっかく温泉なんだから……


 ワカメ酒……したくないかしら……?」


 武蔵は――

 自身の太腿を閉じて、そこに温泉のお湯を注ぎ込んでいく。

 彼女のムチムチで分厚い太腿に挟み込まれた股間は、当然ではあるが窪地のように凹んでいる。そこに溜まったお湯は、あるいはもう一つの温泉とも呼べるかもしれない。武蔵という極上の美少女の股間に出来た温泉、というのは――ああ、どうにか身体を縮めて入れないかと思うが――


「……あれ?でも温泉って飲んでも大丈夫なのかしら?」


 彼女は――

 今、自身の股間を湯飲みの代わりに使っているのだ。

 普通の温泉のお湯ならば、あなたは、少なくとも飲みたいとは思えない。口に含むくらいは出来るかもしれないが、大勢の男達が全裸でそこに浸かっているのだ。浴槽の中で身体を洗う不届き者はいなくても、男達の肉棒や肛門が――しかも大勢、そこに浸かっているわけで――

「泥水と、男湯のどちらを飲むか」と問われれば究極の選択並の悩みなのだが――


「……ふふっ♪その目……飲む気満々なのね……っ♡」


 今、この貸し切り風呂に置いて――

「腋もうなじもへそも足の指も、性器も肛門も浸かっているお湯」というのは、武蔵にしか適用されないのだ。

 勿論、あなた自身もそこに浸かってはいるが――武蔵という美少女を前にすると、存在感としてはカスのようなもの。樽一杯のワインに泥水をスプーン一杯垂らすと、それは商品にはならないが――「超高級ワインがタダで試飲できるよ」と言われれば、その程度の泥水は気にならないわけであり――


「……ほらっ♡おいで……っ♡」


 武蔵に促されるがままに、あなたは――


”じゅるるるるるる~~っ♡ずぞぞぞぞ~っ♡じゅっ♡ぶっちゅ~~っ♡♡”


 彼女の股間に溜まった温泉に、口を付けて啜っていく。

 先ほどの武蔵とは正反対の行為であり、彼女は、あなたの頭を優しく撫でてくる。

 武蔵でたっぷりと出汁を取っているのが、目の前のお湯。彼女の膣肉も肛門もたっぷりと浸かっていたお湯、というのは、スッポンの生き血よりも遥かに滋養強壮に優れているかもしれない。


「あっ♡んん……っ♡こら~……っ♡えっちなのは、んんっ♡まだ、だめなのに……っ♡」


 あなたがお湯を飲み干して、武蔵の膣肉に到達すると――彼女がまたすぐにお湯を追加してくる。武蔵の膣肉を味わいたければ、お湯を飲み干せと言わんばかりのそれに――あなたは激しく、楽しく遊んでいく。童心を思い出すようなそれはきっと、第三者の視点からみればとんでもなく不様なのだろうが――あなたの視界には、武蔵の膣しか映らないのだ。やがて何度も何度も味わっている内に、あなたの腹はお湯でパンパンになり――「ねぇ……私も、我慢できないかも……っ♡」と武蔵の膣から、お湯でも唾液でもない水気が漂ってくるので――だからあなたは、彼女に唇を重ねた。



――――



 本来ならば――

 そのまま、部屋に戻るべきだったのだろう。

 ヤれるチャンス――ヤれるムード、というのは男の子にとっては大事なもの。女心というのは、温泉の水面に浮かぶ波紋よりも遥かに繊細で、簡単に揺らいでしまう代物。全く同じ状況で、全く同じ男に口説かれたとしても、まるで違う反応を示すわけであり――

 だからこそ、このチャンスを物にしないといけないとは思っていたのだが――


”にゅるるるる……っ♡ぬちぃ♡ぬっちゅっ♡んちゅんちゅ……っ♡”


「んしょ……っ♡んっ♡んあ……っ♡どうかしら……っ♡これ……ふふっ♡気持ちいいの?鏡にだらしないお顔映ってるわよ……っ♡……こちょこちょ♡ふふっ♡乳首も、んっ♡弱いのかしら……っ♡これ……んっ♡癖になりそう……っ♡」


 あなたは――


 まだ、武蔵と貸し切り風呂に入って、背中を流してもらっていないのだ。

 彼女とは良いムードを作ることが出来たし、あのまま部屋に連れ込めば100%の確率で抱けたに違いない。一方で時間をかければかけるほど、彼女の不興を買って、見捨てられる可能性も出てくるのだ。それが仮に1%の失敗であり、残り99%の確率で武蔵を抱けるにしても――彼女の痴態と全裸を前にして抱けない、というのは、自身の死よりも遥かに大問題であり――

 そのリスクを理解した上で――


”にゅるるるるる~っ♡にゅるるるるっ♡ぐちゅぐちゅ……ぬちぬち……っ♡”


「んっ♡どうかしら……♡おっぱい大剣豪の~……118センチOカップの、んっ♡おっぱいスポンジは……っ♡」


 あなたは、武蔵に背中を流して欲しかったのだ。

 彼女は自身の身体の前面に、ボディソープの泡を塗りたくっている。

 巨乳は胸の裏側で、カビが生えることがあると知識では知っていたが、それは都市伝説も同然だと思っていた。だが――彼女のように極上のデカパイをしている女にとっては、死活問題であるのかもしれない。片乳5キロで、118センチの肉饅頭が胸元にくっついているのだ。巨大な質量と体積は当然、自身の肌に密着するわけで――だからあなたは、武蔵がその巨乳を洗浄するときに「デカパイを持ち上げながら、その下をゴシゴシと――まるで、ペットの犬や猫の身体を洗うように扱う」という事実にたまらない興奮を抱いて――

 その後で、背中をぬちぬちと洗ってもらっているのだ。

 先ほど手で揉んだときはすべすべの肌触りであり、あなたのゴツゴツでザラザラな掌がおろし金になるのではないか、と、心底不安になるほどであったのだ。その肌にたっぷりの泡が塗られると、ぬちぬちと、淫らな摩擦音が響いてくる。これが貧乳の女であれば、ただ乳房を背中に押しつけるだけなのだろう。勿論、それはそれであなたにとって興奮できるものだが――

 118センチOカップのおっぱいスポンジとは、まるで意味合いが違うのだ。

 あなたの頭部よりも大きな乳房は、多少乱暴に使ったところで、極上の柔らかさが衝撃を吸収して痛みを感じさせない。あなたの背中をゴシゴシと、乳房で文字どおり洗ってくるのだ。柔らかさの内側にある、乳首のコリコリとした硬さに、あなたは骨抜きにされてしまう。


「ほらほら~……っ♡乳首もちゃ~んと洗ってあげるから……うひひっ♡さっきから可愛い態度……っ♡お兄さん、子供だった頃は美少年だったんじゃない?……うん?……そうよ~……武蔵ちゃんのストライクゾーンはぁ……可愛い可愛い美少年……あっ、ちょっと引かないでよ~!分別は付いているのですよ?全く……♡」


 彼女の態度は、もうすっかりと身近なものになっている。

 最初は宴会客とコンパニオンの関係性でしかなかったのに――あなたのお願いを聞いて、彼女はもう、本物の恋人の距離感を演じてくれているのだ。あなたは勿論「一流の美少女は、そうして大勢の雄を勘違いさせて、痛ましい失恋を経験させる」と理解した上で――

 彼女が自分に、憎からぬ好意を抱いていると確信を持っているのだ。

 一日限りの関係ではなく、連絡先を交換して頻繁に出会ってはセックスをする関係――どころか、その先の――

 今の家族と離別して、武蔵と結ばれるところまで、あなたには見えているのだ。

 そのためには、彼女を虜にするかっこいい雄としての振る舞いを見せなければいけないのだが――


”かりかり♡こりこり……っ♡ぐに~っ♡むに……かりかりかり……っ♡”


「ほらほら~……♡声、我慢しなくていいのよ?折角の貸し切り風呂なんだから……っ♡乳首いじめられてぇ、情けなくて可愛い声一杯出しちゃえ~っ♡」


 背後から武蔵に、乳首を愛撫されて――

 あなたは、簡単に骨抜きにされてしまうのだ。

 乳首の感度というのは、通常男性と同等であると思っていた。ここで言う通常男性は「一切の性経験がない童貞男子」ではなく「女遊びや風俗に、普通に通う程度の男」という意味だ。勿論、女性に愛撫をされると気持ちいいが、それは快楽を足し算するようなもの。膣に肉棒を挿入して腰を振るときに、手を繋いだり、舌を絡めながらキスをするのと同等であり、それ単体で射精するほどでもないのだが――


「あはっ、おちんちんビクビクしてる……っ♡そんなに武蔵ちゃんのカリカリがいいんですかぁ、おーい……っ♡んふふ~っ♡こんな情けないよわよわおちんちんで大丈夫ですかぁ~?……この後ぉ、ほんとにえっちできるんですかぁ~……っ♡」


 彼女の乳首責めには、まるで勝ち目がないのだ。

 背中に118センチOカップが押しつけられているという、あり得ない非日常に感度が最大まで昂ぶっているのは事実だが――それでも彼女の乳首責めは、あまりにも上手すぎるのだ。爪に落書きをしたり、色を付けたりするために何万円も払う価値観とはまるで無縁の――スポーツ経験者特有の深爪をしている。あなたの肛門に指を挿入したとしても、そこにはほんの僅かな痛みもないだろう。武蔵は、あなたのうなじに”ちゅっ♡ちゅっ♡”と何度もキスをしてくる。曇り止めがされた鏡越しに、彼女の顔が映るのだが――その表情は、彼女がおそらくはガチ恋をしている証拠。流されやすそうで、押しに弱そうな彼女は、強引に押し倒されても――接吻を繰り返されるといつの間にかトロトロになって、簡単に恋をしてしまうのだろう。他の雄に奪わせたくない――武蔵ちゃんは俺のものだ――と、乳首責めだけで情けなく射精しないように、必死に肛門を引き締めていると――


「ふふっ♪もうそろそろ限界かしら?


 ……それじゃあ、そろそろ本番ね……っ♪」


 彼女は――


”ぬっちゅ……っ♡”


 と、あなたの背中から乳房を離してくる。

 巨大なおっぱいスポンジの感触が背中から失われるのは、死を彷彿とさせる喪失感であるが――すぐに目の前に、彼女の爆乳が現れるので問題はない。彼女はあなたの前に跪く。スケベ椅子に座ったあなたは、その先に何が訪れるのかを幾つか想像しており――その全てを、実現させることが出来るのだ。激しい興奮に身を任せていると――

 彼女は「それじゃあ……失礼します……っ♡」と挨拶をして、あなたの肉棒の先端に一度だけ短いキスを交わして――


”にゅぷぷぷぷぷぷ~~~~っ♡♡♡”


「あはっ♪まだ出しちゃだめよ~……っ♡


 一杯我慢して……んふふっ♡気持ち良くならないと、勿体ないじゃない……?」


 あなたの肉棒を、乳房で挟み込んでくるのだ。

 一糸まとわぬ全裸の、極上の、118センチOカップ美少女が――その両乳を持ち上げて、あなたの肉棒を下乳に挿入してくるのだ。肉棒が根元まで”ぬっぷん……っ♡”と埋まっても、彼女の乳房から先端が露出することはない。あなたの逸物は、至って平均サイズであると思っていたのだが――目の前の爆乳は、本来ならばあなたが生涯拝むことの出来ない、規格外の最上級であるのだ。彼女の乳房の大きさに先端が出ないことは、何も恥じ入ることではなく――


「それじゃ……んふふっ♡動かすわよ……っ♡」


”ぬちゅっ♡にちゅにちゅっ♡にゅぷぷぷ~っ♡ぶちゅっ♡ぐぶっ♡”


 彼女は両手を使って、あなたの肉棒に”パイズリ”をしていく。

 パイで擦るからパイズリであるのだ――という当然の理屈は、しかし、あなたが今までに経験したことがない代物。安風俗でオプションを付けて、巨乳とは名ばかりのデブ女に、やる気もなく肉棒を撫でてもらうのとは意味合いが違うのだ。目の前の極上の美女は、男達に指一本触れさせずとも巨万の富を得られる極上の肢体を持ちながら――その型崩れを恐れることもなく”むっぎゅ~~っ♡”とあなたの肉棒を挟み込んでくるのだ。武蔵という極上の美女に興奮して、発情して、彼女を孕ませたいとあなたの肉棒は最大硬度まで昂ぶっているが――

 それでも、彼女の乳房に押し潰されるような感覚を得るのだ。


「ほらほら……っ♡んしょ♡んん……っ♡こうやって……上下にシゴかれるの、好きなんでしょ?……あはっ♡さっきからず~っとだらしないお顔して……っ♡男の子って、ほんとおっぱいが大好きなんだから……っ♡」


 彼女はあなたに、自然体の笑みを浮かべてくる。

 大金を積んだ風俗嬢や、あるいは何物かに指示されて身体を売ってくるセクシーコンパニオンとは違い――あなたは今、武蔵と本気の不倫旅行をしているような錯覚に陥る。硬く隆起した肉棒は、彼女の膣内で弾けたいのだと必死に我慢をしている。精子達も、もう少し我慢すれば彼女の子宮に注がれて、卵子と出会える瞬間を待ちわびているのだ。簡単に吐き出してはならないと、歯を必死に食いしばり、肛門に力を込めるのだが――


「ねっ♡君が私のおっぱい……んっ♡むっぎゅ~って……両側から押し込んで?……んんっ♡そ、そう……っ♡もっと強くても大丈夫よ……んんっ♡あっ♡んきゅ……っ♡ふぅ♡ふぅ……んぎゅ……っ♡」


”ぬちぬちぬち……っ♡にゅるるるるる~っ♡”


 武蔵は――

 自身の乳房の圧迫をあなたに任せて、あなたの肛門を撫で回してくるのだ。

 あなたは両側から、武蔵の乳を乱暴に鷲掴みにする。彼女が自分にベタ惚れであると、ある程度の確信を抱いているからこそ出来る力強さ。軟らかな乳肉に指が埋まり、あるいは痣になるのかもしれないが――彼女は、それを容易に受け入れてくれるに違いない。

 一方で武蔵は、あなたが射精を我慢することを許してはくれない。

 スケベ椅子は尻の部分に窪みが出来ていて、肛門をご奉仕するには最適な代物だ。ぬるぬるになった指が、あなたの肛門と睾丸を撫で回してくる。男の子が力を込め続けられないように――くすぐるように、その二箇所を撫で回してくるのだ。

 自分の身体の汚い部分の中で、上位二つが肛門と睾丸であるのは間違いがないだろう。普段は自分でも触りたくはないわけで――トイレットペーパー越しであっても、そこに触れば石鹸を使って手を洗わねば気が済まないのだ。睾丸もまた同様であり――夏場にそこが蒸れて、汚れが溜まることは男である以上重々に承知しているのだ。それなのに武蔵は――下から、まるでとろ火でコトコトと煮込むような指使いでカリカリと引っ掻いてくるのだ。


「ほらほら~っ♡我慢しちゃだめよ~?……おちんちんビクビクして……金玉の中でグツグツ、コトコト……美味しい魔力をたっぷり煮込んでるんだから……っ♡全部出しちゃえ~……っ♡……ふふっ♡お尻の穴、弱いの?……へぇ~……んじゃ……こうやって……♡」


”にゅぷぷぷ~……っ♡”


「先っちょだけ入れたら……どうなるかしら……っ♡」


 武蔵は、あなたの肛門に指を挿入してくる。

 人差し指の先端だけであり――更にあなたは、先ほど武蔵に全身をピカピカに洗浄されているのだ。心配しているのは身体の汚れではなく、自身の尊厳の話。健全な男の子として、アナルの快楽は知識として知っているし――それが逃れられないほどに強く激しいとも理解している。だからこそ、尻穴を掘られる快楽にはハマりたくないと、極力遠ざけてきたのだが――

 武蔵はあまりにも自然な流れで、尻穴に指を入れてくるのだ。 

 窮屈な圧迫感と同時に、彼女の指が尻穴に入っている事実による背徳感が湧き上がる。なるほど、これは癖になる人間もいるだろうなと理解する代物。あなたは益々、武蔵の身体に夢中になっていく。彼女の乳房を鷲掴みする両手に、更に力を込めて、その118センチOカップを手すり代わりにしていく。


「んん……っ♡あっ♡はげしいんだから、ほんとに……っ♡……ふふっ♡いいのよっ♡私のおっぱいは……全部、あなただけのもの……っ♡好きなだけ、いじめていいんだからね……っ♡……私、あなたのこと……好きになっちゃったから……っ♡好きな人に、んっ♡与えられるものならね……それが痛みでも……たまらなく愛おしいの……っ♡」


 彼女は、潤んだ瞳であなたを見つめながら囁いてくる。

 男の子の自尊心を徹底的に満たしてくれるその言葉は、果たしてどこまでが演技であるのか。今のあなたには、判断が付かない。だが、女の嘘に男は抗がう術はないし――そこにいるのが、最上級の極上美女であればもう、どうすることも出来ないのだ。あなたが出来ることは、彼女の望むがままに貪られることだけであり――肛門の入り口付近を、彼女の人差し指が愛撫してきて、もう限界。射精を我慢するときは尻穴に力を込めて、尿道を狭める必要があるのに――それが出来ないように、指を入れられているのだ。あなたの尻穴が引き締まる感触で、彼女は察したのだろう。最後に、彼女は上体を伸ばして、あなたに顔面を捧げてくる。極上の美少女が、まるでデフォルメされたタコのように唇を窄めて、美しすぎる美少女面を向けてくるのだ。耐えられるはずもなく――あなたは上体を曲げて、彼女と唇を重ね合わせる。極上の118センチ爆乳Oカップを持っている彼女ならではの、パイズリアナル責めディープキスは――男に生まれてきて、勝てるはずもない。あなたは最後に、彼女の爆乳を手すり代わりに”ぐぐぐぐ~っ”と力を込めて、肉棒を根元まで”どちゅんっ♡”と叩きつけて――


”びゅるるるるる~~っ♡びゅるるるっ♡どびゅどびゅ♡びゅるる~っ♡”


”びゅ~っ♡びゅくびゅくっ♡びゅ~っ♡どぴゅっ♡びゅるるっ♡”


”びゅ~……っ♡びゅくんっ♡どびゅっ♡びゅるるるっ♡びゅ……っ♡”


”…………っ♡♡♡”


「んんんんん……っ♡んわ……っ♡すっご……っ♡男の人の射精の勢い……ふふっ♡私のおっぱいが、そんなに気持ち良かったのかしら……っ♡おっぱいの中で……びくびく、どくどく……激しく脈動してるわね……っ♡……いいわよっ♡全部全部……出し切って……っ♡」


 あなたは、武蔵の乳内に精液を解き放っていく。

 肉棒は激しく脈動して、彼女の乳内で暴れていくのだが――豊満な乳肉は、圧倒的な体積と質量を誇っているのだ。その脈動の全ては、彼女の乳の内側に飲み込まれていく。普通の女の乳房ならば、尿道の根元を締め付けて、精液を搾り取る動きをすれば痛みを抱くのだろうが――彼女の乳房は、あなたが指で鷲掴みにして、手の甲に血管が浮き出るほどに”むっぎゅ~っ”と力を込めても、その全てを受け止めてくれる極上であるのだ。彼女は自身の乳房に、あなたの指の痣が残るほど深く力を込められても、笑顔を浮かべて見つめてくるばかり。上体を曲げて、彼女と唇をぷにぷにと重ね合わせながら――あなたは射精後の余韻に浸り、尿道に残った精液をとぷとぷと吐き出していくのだ。武蔵は嬉しそうに、あなたのそれを乳房の間で”ぐちぐち……っ♡”と淫らに塗り込み――


”ぬっちゃ~~~っ♡”


「ふふ……っ♡どうかしら……♡


 あなたの精液で出来た……ザーメンブリッジ……っ♡」


 両乳を鷲掴みにして、谷間を広げて――

 そこに、精液の橋が架かっていくのだ。

 彼女の極上の118センチOカップを――まるで、電柱に小便をする犬のように、マーキングをしたという優越感。彼女がこの先、誰とどのように身体をかわしたところで――そこに存在するのは、あなたが精液でベトベトに汚した爆乳であるのだ。武蔵はあなたの興奮を察してか知らずか、自身の乳房をぐるぐると回すようにして、谷間の精液を塗り込んでいき――結局また、互いに身体を洗うことになった。



――――



「ふつつか者ですが……よろしくお願いします……っ♡」


 武蔵は、今――


 あなたの前で三つ指を突き、頭を下げている。


「女の子には準備が必要だから」と言われて、あなたが先に部屋に戻ったとき――心臓はバクバクと弾んでいた。あなたと彼女の関係は、泡沫の夢のように、ふとした拍子に”ぱちん”と弾けてしまう代物なのだ。彼女があなたの部屋に来ずに、あなたが全裸で風邪を引いてしまっても――あなたは彼女の本名すら知ることが出来ない。あるいは彼女が美人局であり、強面のヤクザや半グレがあなたを脅迫してくるのかもしれない。「あれほどまでに極上の美女が、あなたという冴えない男に一目惚れをして、どハマりをして、セックスさせてくれる」という目の前の現実に比べれば――空想をどれだけ重ねたところで、荒唐無稽になることはないのだ。

 用意された部屋で、正座になりながら布団で待っていると――

「お待たせしました……」と彼女が部屋にやってくる。

 最初はそれが、身体のむだ毛処理や、あるいは洗い残した部分を綺麗にするための”準備”だと思っていたのだが――

 部屋にやってきた彼女は――


「…………っ♡」


 豪華絢爛な袴に、袖を通しているのだ。

 通常の袴というのは、動きにくそうな格好をしている。それは当然のことだ。和服を着て激しく走ったり運動をするのは、バラエティの世界だけ。着飾ってしゃなりしゃなりと歩く彼女達には、運動性の良さは求められていないのだが――

 目の前の彼女は、何とも動きやすそうな格好をしている。

 改造袴とでも呼ぶのだろうか。胸の谷間を大きく露出して、肩も丸出しになっている。臍の部分にも空間があり、下半身は肉厚の太腿による絶対領域があなたを見つめている。本来の定義からすれば、あるいは袴と呼ぶことすら憚られるかもしれない服装であり――彼女の髪も、瞳も、日本人離れしているのだが――

 あなたはその光景に、どうしようもないほどの”和”を感じてしまうのだ。

 彼女が刀を振り回している光景が、あなたの網膜にはどうしようもないほど繊細に映る。平和な日本では、彼女のような極上の美女が実戦で刀を振るうことなど、絶対にあり得ない。「ああ、目の前の美女は二刀流が似合いそうだな――名前も武蔵なのだし――」なぞとくだらない思考が湧き上がるが――


 武蔵が三つ指を付いて、あなたの前で頭を下げるので――


”がばっ♡”


「――きゃっ♡」


 それでもう、男の子には限界だ。


「ん……っ♡もう、乱暴なんだから……っ♡あっ♡んんっ♡こらっ♡んちゅっ♡んれぇ……っ♡んっ♡ふぅ♡だめよ……無理やり、なんて……んちゅっ♡んれんれんれ……っ♡」

 

 あなたは武蔵を布団に押し倒して、彼女の唇を貪っていく。

 理性はとっくに吹き飛ばされて――彼女の身体を、両手で激しくまさぐっていくのだ。

 その瞬間のあなたは、人間というよりも、テンションが上がって我を忘れた犬や猫と表現をするのが相応しいだろう。

 武蔵の乳房を乱暴にまさぐり、彼女のヘソにぐりぐりと指を突っ込み――下半身に手マンをしていく。通常の男であれば、嫌われることを恐れて絶対に出来ない行為。目の前にいるのは「安物風俗の初回割引価格で買った女であり、時間も限られているのでさっさと済ませなければ勿体ない女」ではないのだ。ここが飛田新地であれば、あなたががっつくのも当然だが――

 武蔵という女は、あなたに一晩中を捧げる覚悟があるのだ。

 本来ならばあなたは、自身が持っているテクを全て動員して彼女を虜にする必要がある。未だに本名も知らないこの女を虜にして、彼女の側からセフレになることを懇願させなければいけないのだ。それだけの価値は間違いなくある存在であり、彼女が望めば――いや、彼女が望まずとも、あなたは自分の家族を捨てて、この女と籍を入れる覚悟も出来ているのだが――

 そうした理性を、蒸発させてくるのが極上の美女であるのだ。


”じゅるるるる……っ♡はむっ♡れろれろれろ……っ♡むっちゅ~っ♡”


 あなたは彼女に唇を重ね合わせて、口腔を舌で舐め回していく。

 舌の根元から歯茎の裏、彼女の頬の内側に至るまで――その全てを乱暴に舐め回していく。自分がまるで、童貞にでもなった気分だが――武蔵級の極上の美女は、人生で初めての経験なので、実際にそれで間違いはない。彼女の乳に指を埋めて、反対の手は彼女の尻を撫で回す。極上の媚肉がたっぷりと詰まった、グラビアアイドルが裸足で逃げ出す最上級の肢体であるのに――彼女には、余分な脂肪が一切存在していない。きゅっと引き締まったくびれも、大きな臀部も、しっかりとした張りがあり――きっと激しい運動を常にしているのだろう。駄肉でぶくぶくに太った女の巨乳とは異なる――人間としての格が違うような、極上の美女に、あなたは夢中で腰をへこへこと振っていく。


「んんん……っ♡んはぁ♡激しい……わね……っ♡ほらほらっ、どうしたの……?んっ♡女の子孕ませた……経験済みのおちんぽなんでしょ……?それじゃ、んふふっ♡孕ませられないわよ……っ♡袴に、んっ♡我慢汁塗りたくるだけじゃ~……女の子、孕まないって知ってるでしょ……?」


 彼女の袴に、あなたは肉棒を擦りつけて精液を塗っていく。

 ともすれば、コスプレイヤーの衣装と言われてもおかしくはない、露出の多い格好だが――股間の肉棒が触れ合う布地の分厚さは、彼女のそれが”本物”であるのだと、否応なく理解させられてしまうのだ。彼女のコスプレをする人間がいても、彼女自身はコスプレではないと――他ならぬ、あなたの肉棒が直感的に理解をしてしまう。彼女の首筋に顔を埋めて、あなたはふがふがと匂いを嗅ぐ。腰をヘコヘコと布地に叩きつけているのは、最早童貞とも呼ぶことが出来ない代物であるのだが――

 

”むんず……っ♡”


「ほら……っ♡出すならこっち……っ♡」


 彼女はあなたの肉棒を掴んで――


”くちゅり……っ♡”


 と、自身の秘部に触れさせる。

 本能的に、あなたは必死に腰を突きつけようとするが――どうにか歯を食いしばり、彼女の首筋に歯形を残しながら――枕元にあるコンドームの箱を手に取ろうとする。絶対に譲れない最後の一線がどこであるのか、あなたも判断が付かない。避妊具付きのセックスであれば浮気ではない、なんて理屈が、家庭裁判所で通用しないことは知っているのだが――

 それでも、武蔵に生チンポを挿入することが躊躇われて、避妊具を着けると――


「…………だめ、よっ♡」


 彼女は――

 あなたの手首を掴んで、避妊具を奪い取っていくのだ。

 肉棒に少し被せただけの避妊具を――彼女は強引に外して”ぽいっ♡”と投げ捨てる。女性がレイプされたときの「ああ、男には絶対に敵わないのだな」というそれが――まさしく今のあなたの感情なのだろう。全身にたっぷりと媚肉をまとわりつかせているのに、彼女の身体は内側にしっかりと筋肉を持っている。あなたは避妊具を奪われることで、言い訳することすら出来ずに――彼女に覆い被さられて


”にゅぷぷぷぷぷぷ~~~っ♡”


「だって……生の方が、気持ちいいんだから……っ♡」


 騎乗位で、肉棒を挿入させられた。

 途端に全身に響くのは、あなたの知らない快楽だ。

 今まで何度も、自身の妻と肉体関係を持ってきた。子を孕ませた経験もある。今では最早、嬢の顔すらも記憶にも残っていない――童貞を捨てた安風俗でも「なんだ、こんなものか」でしかなかったのに――

 あなたは今――


”!!!?!??????”


 頭がおかしくなりそうなほどの快楽に、搾り取られているのだ。

 武蔵の膣肉はぬるぬるのぬめぬめな潤滑性であり――深い膣ひだが、あなたの肉棒に吸着して抱きしめてくる。ギチギチの締め付けは、あなたの肉棒がねじ切れてしまいそうなほどの窮屈であり――それなのに少しも、腰を振ることに抵抗はないのだ。あなたの肉棒は今、最大硬度まで昂ぶっている。武蔵という極上の美女の膣肉に――しかも今、避妊具を着けずに”生”で挿入しているのだ。これでまさか、昂ぶらないはずもなく――


”どちゅっ♡ぬちゅっ♡ぐちゅっ♡ぐぶぶぶ~っ♡ぶちゅっ♡どちゅっ♡”


「ほらほら……んんっ♡どうかしらぁ……?女の子の、生のおまんこ……っ♡私ぃ、まだ、んんっ♡孕んだことないのよ~……っ?あなたが……ふふっ♡私の初めての人になっちゃうのかも……っ♡だってぇ……♡家族がいるってことは……んんっ♡孕ませ経験済みで……繁殖力には問題ないこと、証明されてるんでしょ……?ほら、ほら……っ♡中に……びゅるびゅる~って……出しちゃえ……っ♡」


 武蔵は――

 つま先立ちになり、激しく腰を叩きつけてくる。

「スパイダー騎乗位」というAVでしか眺めることが出来ない光景は、しかし、運動神経抜群であり体幹も優れている彼女には容易であるのだろう。通常の騎乗位は太腿が触れ合って、彼女の体重がのし掛かってくる代物。勿論それも密着具合は最高であり、直接的な快楽は薄くとも、幸福的なイチャラブを味わうことが出来るのだが――


「んふふ~っ♡乳首も、弱いのかしら……?カリカリ、カリカリ……っ♡こうやってぇ……おちんぽいじめられながら、乳首カリカリされるの……たまらないの?くふふ……っ♡」


 スパイダー騎乗位というのは、彼女の膣としか接点を持つことが出来ないのだ。

 あなたの肉棒が彼女の膣に挿入されて――深い膣ひだと、ギチギチに引き締まった媚肉で搾り取られていく状況。快楽の度合いは段違いであり、あなたはそれの虜になるばかり。オナホールでの自慰行為は経験したことがあるが――所詮は、それが作り物であるのだと思わされる、武蔵の膣肉。ああしたジョークグッズは、このレベルの極上の美女のそれを模して作られているのだと、あなたの本能に直接響かせてくる。

”カリカリ、カリカリ”と武蔵は爪で、あなたの乳首を優しく引っ掻いてくる。

 オシャレなネイルとは無縁の深爪は――彼女ほどの極上の美女であると、それすらも加点ポイントに繋がっていく。武蔵はあなたの乳首をくるくる、かりかりと少し強めに愛撫をする。あなたはそこが、自身の性癖であると感じたことはなかったが――

 今、武蔵に激しく肉棒を抽送されているのだ。

 全身を徹底的に彼女に貪られている状況で、乳首を愛撫されて、声が我慢できるはずもない。彼女に乳首を引っ掻かれる度に、あなたは情けなく甘えた声を出してしまう。武蔵はそれが、可愛くて仕方がなかったのだろう。先ほどまでの風呂場では、どこか、猫を被っている雰囲気すら漂わせていたのだが――


「ほらほら……っ♡出しちゃっていいのよ……っ♡お嫁さんと子供を裏切っちゃう……最低で、最高に気持ちいい射精……っ♡ふふっ♡ほらほら……っ♡我慢しちゃだめ……ねっ♡私のおまんこの中にぃ、びゅるびゅる~、びゅくびゅく~♡精液吐き出しちゃうの、最高に気持ちいいわよ~……っ♡おまんこのお肉かき分けてぇ……一番奥に、かった~い亀頭ぐりぐり擦りつけて……っ♡こりこりした子宮の入り口に、びゅっびゅ~っ、びゅるびゅる~っ♡もうオナニーじゃ我慢できない……最高に気持ちいいラブラブセックス……っ♡」


 今の彼女は――

 ノリノリで、あなたのことを貪り喰ってくるのだ。

 あなたの本能は当然ではあるが、我慢できるはずもない。武蔵がそれを望むのならば、職場も家庭も全てを捨てる覚悟が出来ている。日雇いの肉体労働で辛い一日があったとしても――家に帰れば、118センチOカップの極上美女が明るい笑顔で待っているのだ。玄関先で全裸になり、彼女の舌による全身リップで、汗と垢を舐め取ってもらえるのならば――男にとって、それに勝る幸福というのはありはしない。汗で蒸れた睾丸と、汚れたチンカスを丁寧に舐め取ってもらえるというのは――

 あなたの全てを投げ捨てられる代物であり――


”どちゅんっ♡ばちゅっ♡ぐぶっ♡ぶちゅっ♡にゅっぷっ♡ぬちゅんっ♡”


「んお……っ♡んあっ♡んぐ……っ♡ふふっ♡どうした、のぉ?興奮しちゃって……ふふっ♡武蔵ちゃんのおまんこの中にぃ、びゅるびゅる~ってしたいのかしら……っ♡」


 あなたは下から、彼女の膣肉を激しく打ち付けていく。

 若い頃とは違い、ぎっくり腰に心配をしなければいけない身であり――重たい物を持つときは、膝からを意識する年齢なのだ。それなのに今のあなたは――何か一つとして後悔をしたくないと、彼女の膣肉に激しく腰を叩きつけていくのだ。

 窮屈な膣肉であっても、最大硬度に屹立した肉棒には鉄の芯が埋め込まれている。あなたが腰を叩きつけていく度に「んん……っ♡んあっ♡」と彼女の口からは甘い嬌声が響いてくる。演技では絶対にあり得ない、雌が本気で感じている嬌声は――あなたの逸物が、118センチOカップの極上の美女を、気持ち良く出来るという証明だ。彼女を肉棒でトロトロにして、虜にするというそれを――あなたは現実のものとすることが出来るのだ。溢れてくる生唾をごくりと飲み込み、射精が間近になり、肉棒はびくびくと脈動をしている。彼女は先ほどまでの愛撫で、たっぷりと射精の兆候を理解しているのだ。

 スパイダー騎乗位から――


”どさ……っ♡”


「ふふ……っ♡」


 と、あなたの太腿に体重を掛ける、通常の騎乗位に戻ってくるのだ。

 互いの肌と肌を密着させ合う、贅沢な交尾。武蔵のすべすべの太腿が、あなたのすね毛だらけの足に絡みついてくるのだ。絹布のような官能的な肌触りで、背筋にゾクゾクと鳥肌が立ち――”ぐりぐりぐり~っ♡”と彼女はグラインドを描き、淫らな腰使いであなたの肉棒を搾り取ってくる。睾丸を恐喝されるような腰使いに、あなたが勝てるはずもないのだ。武蔵という極上の雌を前に、不様に射精をするわけにはいかない。お漏らし同然に白いおしっこを漏らして「よちよち、気持ち良かったから仕方ないでちゅよね~っ♡」と彼女の乳首をちゅぱちゅぱ吸いながら、頭を撫でて甘やかしてもらうのも最高だが――

 それらは全て、あなたの雄で彼女を籠絡させてからの話だ。

 肛門に力を込めて、尿道の根元を狭めて射精を我慢するのだが――


「ねっ♡


 私ね……今日、排卵日なのよ……♡」


 彼女に耳元で囁かれて――

 それだけでもう、あなたは限界だ。


「ふふっ♡私ね……本当は、彼氏がいるのよ……?私が寝取られている姿を見て、興奮しちゃう……最低の彼氏……っ♡このお部屋もね……?カメラで、盗撮されてるの……っ♡あなたと私がセックスしているところ……っ♡あっ♡でもね、でもね……っ♡


 私が本当に孕んじゃったら……っ♡


 孕ませた男の嫁になってもいいんだって……っ♡

 

 寝取られマゾの変態さんは……彼女が本気の本気で寝取られるそれが……一番興奮しちゃうんだって……っ♡


 ふふっ♡どうかしら……っ♡あなたさえ良ければ……


 私……本気であなたのものになっても……っ♡」


 彼女は――

 上体を倒して、あなたにデカパイを押しつけてくる。

 118センチOカップの極上の乳肉が、あなたの胸元で”むぎゅっ♡”と押し潰されている光景。柔らかすぎるそれは、あなたの首に両腕を回されても、欠片も痛みを感じることはないのだ。武蔵はあなたの耳元でぽそぽそと囁きながら――”さすさすっ♡”と自身の下腹部を撫でてくる。彼女の腹の中にある子宮はきっと、あなたの子を孕む準備が万端なのであろう。種付けをする雄が無精子症ではない限り、必ずや彼女の卵子は忠誠と服従を誓うわけであり――

 あなたの肉棒には、雌を孕ませた経験が存在するのだ。

 自慰行為や、適当なセックスで射精をする性処理行為とはまるで違う。目の前に存在する雌を、絶対に孕ませるのだと強い決意を持ち、あなたは陰嚢の中で精子をグツグツと滾らせている。自身の尿道を通じて、鈴口から吐き出された精子が、彼女の子宮口にピタリと密着して――腹の中にある卵に数億匹の精子達が殺到して、”ちゅぷり……っ♡”と受精をするその瞬間まで、あなたにはしっかりとイメージが出来ている。自身のムラムラを発散させるためではなく、目の前の女を手に入れるための射精欲求であり――あなたは必死に必死に、我慢をする。歯を食いしばり、ケツ穴を引き締めて、これ以上ないほどに全身に力を込めて耐えるのだが――


”ふぅ~~~♡”


 と、彼女が耳元に息を吹いてきて――それで終わりだ。

”あ、やばい”と感じたのは、全身の力が抜けて、全てが手遅れになってからだ。

 睾丸の中で精子達は、激しい圧力をかけて必死に射精したいと懇願をしてきていたのだ。金玉が痛みを訴えるほどの我慢であり――その中で力が抜けて、尿道が解放されれば手遅れだ。武蔵の膣肉があなたの肉棒を”ぎゅ~っ♡”と抱きしめてきて、あなたはだらしなく舌を突き出して、そのまま――


”びゅるびゅるびゅる~っ♡びゅるるるるっ♡びゅるる~っ♡どびゅどびゅ♡”


”びゅくびゅくっ♡びゅ~っ♡びゅるるるるっ♡びゅくんっ♡どぴゅっ♡”


”びゅ~……っ♡びゅるるるっ♡びゅっくんっ♡どっぴゅ……っ♡びゅるるっ♡”


”…………っ♡”


「んんんんん~……っ♡んぁ~……っ♡んはぁ♡ふきゅ♡ふぅ……んんっ♡……すっご……っ♡」


 武蔵の膣内に、精液を解き放っていく。

 自慰行為の際に、吐き出した性欲の塊をティッシュに吸い込ませていくのとは、まるで意味合いが違うのだ。最後の一滴まで、あなたは彼女の膣内に吐き出していく。数億匹吐き出された精子の内、たった一匹でも武蔵の腹の中の卵に到達すれば、それだけで、あなたはこの極上の雌を孕ませることが出来るのだ。武蔵はもう、それで終わったつもりなのだろうが――あなたは今日、この瞬間の為に自分が雄として産まれたのだと、確信にも近い感情を持っているのだ。今度は武蔵を押し倒して、正常位で何度も何度も腰を振ってやる。「あっ♡だめ、だめよ♡一回だけって、約束で……♡」と彼女は口では抵抗をするが、あなたの胸板に当てられた手には、ほんの僅かな力も込められていない。あなたはそのまま激しく腰を振り、何度も何度も、彼女の膣内に精液を解き放っていった。



――――



『あんっ♡あんあんっ♡んんん~……っ♡そ、そこは、やっ♡お尻は……んんんんん~~~!?んぎゅっ♡んあああ~っ♡』


「うっわぁ~……お尻の穴まで、ヤられちゃったんだぁ……んっ?そうです♪武蔵ちゃんはぁ……マスターみたいな素敵な男子にい~っぱいいぢめられてね?途中から、記憶がないんだよねぇ~……あはっ♡ほらほらぁ♡どう?君の大好きな女の子がぁ……お尻の穴をほじられて……興奮してる姿……♡最高に興奮するでしょ~?」


”あなた”は今――


 薄暗い部屋で、武蔵とともにモニタを眺めている。


 画面に映っているのは、つい先ほどまで彼女が犯されていた光景だ。「あなたと雰囲気が似ているから」という理由で選ばれた男は、今、武蔵のことを強引に犯している。それでも彼女は、全身を男に絡め合わせて、視線を重ね合わせて――どちらからともなく舌を伸ばして、唾液を交換し合いながら、ラブラブなケツ穴セックスに浸っているのだ。

 あなたが武蔵のことをどれだけ愛していても、仮に、マシュ・キリエライトやジャンヌ・オルタに逆レイプされて貪られれば、その媚肉にトロトロになるのと同じ。だいしゅきホールドをして、長い手足を背中に絡め合わせながら、ケツ穴処女を奪われている武蔵にあなたは嫉妬するばかりであり――

 あなたの隣で、着崩れた袴を履いているのも武蔵だ。

 彼女の全身から漂うのは、濃密で、脳味噌が蕩けてしまうようなフェロモン。

 つい先ほどまで、あなたの隣の雌は、雄に乱暴に組み伏せられて、何度も何度も精液を吐き出されていたのだ。普段の武蔵の、艶やかな華の香りに混ざった――栗の花の匂い。雄の情けない寝取られ欲求を刺激するそれに、あなたの肉棒はビンビンに隆起して――


”カリカリ♡カリカリ……っ♡くりくり、かりかり……っ♡”


「どうしたのぉ、マスター……?


 これはぜ~んぶ……君が望んだことなんでしょ……?」


 あなたは――

 武蔵の爪で、睾丸をカリカリと引っ掻かれているのだ。

 パンパンに張り詰めた睾丸を、少し痛みを感じるほどに強い力で引っ掻いてくる彼女。「怒ってないよ~?仕方ないよねぇ?だって……君のせいじゃないんだから……♡」と言いながらも、その指使いには不満が込められている。


 あの後――


 武蔵が襲われた後で、あなたはダヴィンチちゃんから説明を受けた。


 曰く――


 この特異点は、全てはあなたが原因であるのだ、と。


 解析の結果、この特異点を形成しているのは「あなたの性欲」だと説明をされて――

 最初は、意味が理解出来なかった。

 だが、詳しく事情を聞くと簡単な話で――


 あなたの「可愛い彼女達が、寝取られることに興奮する」という欲望が――


 この特異点を、形成してしまっているのだ。


 あなたにとって考え得る限り最悪な状況で、武蔵が寝取られて、肉棒がビンビンに隆起しているというのは――それは即ち、「ラブラブハーレム特異点で、全女鯖をあなたの妻として娶りながら快楽に浸るようなもの」を反転させただけの話だ。常日頃から「武蔵ちゃんは大好きだけど、寝取られたら死ぬほど興奮するだろうな」と思っていた欲望が過熱してこの状況を作っているわけであり――


「ほらほら~……っ♡マスター?ちゃんと見ないと駄目よ?お尻の穴におちんぽ入れられてぇ……ぶぴぶぴ、ぷぴぷぴ……♡君の大好きな武蔵ちゃんがぁ……ケツ穴から、下品な摩擦音を響かせてる姿……♡こういうのが興奮するんでしょ~?」


 あなたは――

 今、どうしようもなく武蔵から”仕返し”を受けているのだ。 

 肉棒はギンギンに隆起しているのに、彼女はあなたの睾丸をカリカリと引っ掻くだけ。肉棒を一度シゴいてもらえれば、それだけで吐精は出来るのだろうが――あなたの両腕は、彼女の指示に従ったまま後ろ手に組んでいるのだ。武蔵は裏筋を爪で”つつ~っ♡”となぞってくる。身震いしてしまうほどの快楽だが――射精への号砲になることはない。「あまりにも射精がしたくて、ボロボロと涙を流してしまう」という、雄としては想像しうる限り最低に不様な姿をさらしても――

 彼女は、ニヤニヤと笑みを浮かべながらあなたを弄ぶばかりだ。


「全く……マスターったら、しょうがない人なんだから……っ♡ふふっ♡私が寝取られるのがぁ、一番興奮するんでしょ?ラブラブで、見つめ合って……お手手を恋人繋ぎしてぇ、唾液交換し合って……ベロ肉くぽくぽしながら……対面座位で密着セックスするより~……


 それをしてるのを眺めながら、興奮する最低の雄……っ♡


 ほらっ、マスター……お尻向けて……♡」


 あなたは彼女に命じられるがままに、四つん這いになり――


”んれぇ~~~っ♡♡♡”


 彼女は、尻穴に舌をねじ込んでくる。


「んふふ……っ♡ダヴィンチちゃんから……全部聞いたわよ……っ♡んちゅっ♡れろれろれろ……っ♡ここの間男さん達は……全部、マスターの性欲で作られてるから……っ♡マスターのおちんぽや、肛門や……精子達がマスターの分身であるように……♡あれもぜ~んぶマスターだって……っ♡……全く、自分で自分に寝取らせて興奮してるとか……っ♡どこまで変態なのよ……んちゅっ♡ちゅっ♡」


 尻穴にキスをされながら、あなたは武蔵に罵られる快楽を堪能するばかり。

 あなたの性欲から生み出されたこの特異点は、即ち、全ての間男があなた自身であるという説明に――武蔵は「なるほどね……」と素直に解釈をしていた。武蔵があなたの睾丸や肛門に、ねっぷりと愛情たっぷりのキスをすれば嫉妬をしてしまうが――結局それは、あなた自身の一部であることに変わりはないのだ。あなたの指や足や陰茎が勝手に動き出して、武蔵の身体を貪って、事後に元に戻ったとしたら――それはあなたの経験に過ぎない。理屈としてはわかるのだが――それでも、武蔵が寝取られたと感じるのは仕方がないことであり――


”じゅるるるる……っ♡んちゅんちゅっ♡んれぇ~っ♡れるれるれる……っ♡”


 あなたは武蔵に尻穴を舐められて――

 それなのに、肉棒を愛撫してもらえないのだ。

 彼女が言っていた、仕返しとお仕置きの意味が十分にわかる代物。やがてあなたは耐えきれず、涙を流しながら武蔵に懇願をする。途方もなく不様な光景は、百年の恋も一瞬で冷める代物だが――


「しょうがないわねぇ~……全く……っ♡」


 彼女は――


”ちゅっ♡”と、あなたの亀頭にキスをしてくれるのだ。


 たった一度のキスであり、柔らかでぽてぽてな唇が亀頭に触れ合うだけなのに――あなたの限界まで昂ぶった肉棒は、それで十分なのだ。先端から”びゅるるるるる~っ♡びゅるるるるっ♡”と精液が吐き出されていき、畳敷きの床を汚していく。


「ふふっ♪ダヴィンチちゃんが言ってたわよね、マスター……っ♡特異点を消滅させるにはぁ……マスターの……情けなくて、弱っちい寝取られ性癖をぜ~んぶ満足させること……っ♡マスターの女が……マスターのことだ~いすきで、ラブラブセックスいつでもさせてあげる女の子が……っ♡膣穴使わないで射精させてくるの……気持ちいいでしょ?……ふふっ♡私は平気だものっ♡ここの竿役さん達は……全部君の分身なんだから……っ♡結局、君にご奉仕してるだけだけどぉ~……


 君は、違うんでしょ?


 ねっ……ダヴィンチちゃんが送ってきた、この礼装……♡君が……この特異点の真実を忘れちゃって……また新鮮な気持ちで寝取られ気分味わえるやつ使ったら……っ♡君、またやきもきするんだね……っ♡自分自身に寝取られながら……んふふっ♡可愛いなぁ……♡


 ねっ、安心して……マスター……っ♡」


”んれぇ~……っ♡”


「私……マスターくんが立派な寝取られマゾになれるようにぃ……


 君に、い~っぱい寝取られてきてあげるから……っ♡」


 武蔵は――

 床に吐き出されたあなたの精液に、舌を這わせて舐め取ってくる。

 四つん這いになって、まるで餌皿を相手にする犬や猫のように、不様に精液を舐め取っている彼女。愛しいあなたが吐き出した精液は、一滴足りとも無駄にはしないと言うような強い覚悟であり――そこに存在する圧倒的な純愛が、この後、記憶を失わされたあなたに寝取られとして降りかかってくるのだ。あなたが命令をすれば、足の指の谷間に舌をしゃぶらせたり、尻穴を舐めてきたり、射精後に催した尿意を仁王立ちでジョボジョボと吐き出しても、全てを口で受け止めて飲み込んでくれる莫大な純愛が――全部反転して、寝取られになるという状況。あなたの肉棒は、脳味噌がぐちゃぐちゃになって、勃起をすればいいのか、萎びてしまえばいいのか理解できていない状況。それでも、四つん這いであなたの精液を舐めている武蔵を見れば、答えは簡単であり――


「……あはっ♡それじゃあ、た~っぷり気持ち良くしてあげるから……っ♡ノーハンド射精出来るようになるまで……頑張ろうねぇ、マスター……っ♡」


 彼女に囁かれるだけで、あなたの肉棒はいとも容易く隆起してしまった。

Comments

バレット

寝取り種付けセックスで煽ってくる武蔵ちゃん好き。 ガッツリ寝取られで脳みそグチャグチャになって、その上マゾ射精の手伝いまでしてくれるの贅沢過ぎる。 寝取られと純愛でミキサーにかけられてるみたいです。

wws2jsh7

ありがとうございます!寝取られで脳を破壊した後で純愛で再構築!

谷澤晴夫

宴会場でお酌をしてる時からエロすぎる。「あなただけのコンパニオン」ってのも優越感がすごくて良かったです。彼氏がいる事を告白した上で、種付け懇願も最高にエロかったです。

wws2jsh7

ありがとうございます!この女を棚ぼたで抱ける興奮、強いですからね