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「さ~て、――大学第三十回!ミスコングランプリの優勝者は!!


 ――学部一年!新田美波さんです!!」


 集まった大勢の観客達は、歓声でそれを迎えるが――

 そこにある感情は「やっぱりな」が九割を占めることだろう。

 学校祭の一環で行われているミスコングランプリ。現代社会においては時代錯誤であるという批判も受けそうなものだが、伝統と歴史のあるそれはまだ、運良く世論に見つかっていないので無事に開催されて――


「ありがとうございます!本当に嬉しいです!」


 ステージの上では、王冠を被らされて、マントを羽織らされた新田美波が――

 水着姿で、司会の男に笑顔を浮かべている。

 隠すことのない下衆な視線で、男は美波の胸の谷間をジロジロと見下しているが――

 それを批判出来ないのは、男の本能として仕方が無いからだ。

 ステージの下にいるのは男が九割であり、彼らは一様に股間を勃起させながら、美波の水着姿を網膜に焼き付けていることだろう。

 新田美波がミスコンに出場して、優勝するというのは――

 太陽が東から昇って、西に沈むのと同じ、当然のことだ。

 むしろ、新田美波以外の参加者が優勝をすればその方が不自然であり、彼らにはどよめきが産まれるだろう。仮にそれが、大手テレビ局にアナウンサーとして就職するために、参加者の一人が出来レースを仕掛けていたとしても――圧倒的な投票数の前には、あるいは美波の優勝を宣言する他にないのかもしれない。

 新田美波がミスコンで優勝するというのは、あまりにも当然すぎて、あなたには特別な感慨も湧かないのだ。

 鷺沢文香は「私はこういうのは……その……」と言って断ったのだが、交友関係が広く、押しに弱い美波には拒みきることは難しく――だから今、大勢の男達の前で水着を晒している。蒼を基調にして、花柄が施されたビキニは海辺で着れば水着だが――ステージの上で着用する限りは、下着と何が違うのだろうか。いや、美波であらば、ランジェリーショーですら美しく、気高くこなすのだろうなと考えながら――

 あなたは今宵、美波がここに集まった男達のオナペットになることを想像して――

 胸くそ悪くなり、そして、勃起した。



――――


「ねえ?興奮してくれた?司会の男の子、凄かったわよねぇ……っ♡私の胸、ジロジロ見つめてきて……♡鼻息荒くてね?あっつくてぇ……私も、興奮しちゃった……っ♡」


 新田美波は、ベンチに座ったあなたに――

”ぴとりっ”と寄り添って、語りかけている。

 彼女が着用している水着姿は、昼間にミスコンで優勝をした際のものであり――


「ふふっ♪あなたも興奮したんでしょ?


 ……私が、みんなのオナペットになることに……っ♡」


 雄の剥き出しの欲望を受け止めた、水着であるのだ。

 場所は、夜の女子更衣室。

 学生達は学校祭の打ち上げで、外の至る所では下品な笑い声が響いている。だが、女子更衣室に来るものはいるはずもなく――更には、内側から鍵をかけているのだ。来訪者が「あれ?なんで鍵かかってるの?」「面倒だけど、事務員から鍵を借りてくるか」という一手間の内に、あなたたちは逃げることが出来るのだが――

 それにしたって――


「ねえ?……なんで、ここに呼び出したか……わかる?」


「夜の更衣室で新田美波と二人きり」であり――


 邪な感情を抱かない雄は、存在しないのだ。


 美波は、あなたに肌を密着させながら尋ねてくる。耳元でぽしょぽしょと囁く彼女。勿論、元よりあなたは理解をしていたが、公式から「この大学の数百人の女の中で最も優秀な女」であると認定をされたとあらば――それは新田美波という資格マニアの女にとって、数多ある肩書きの一つであっても、興奮はするのだ。

 あなたの恋人である美波は、今、熱に火照った表情であなたを見つめている。

 彼女はその特別な容姿と優秀な能力で、いつだって人垣の中心に位置する。

 あなたや文香とはある種、正反対な存在。

 故に――

 その女を、ここで襲ってもいいのだと思うと、興奮は恐ろしいほどに膨れ上がるのだ。

 今すぐ美波を押し倒して、あなたの勃起した肉棒をぶち込んでも許されるのだ。目の前にいるのは、一年の段階で既に、ミスコン四連覇が確定しているような極上の美少女。集まった大勢の男子生徒が、どうにか、学校祭の打ち上げに乗じて新田美波と親しくなれないか、血眼になっている女であり――

 彼女を、この女子更衣室から外に出してしまえば――

 ドラッグを盛られた酒で、簡単に酔わされて、食べられてしまうのだ。

 あなたも、同じ雄であるから理解が出来てしまうのだ。新田美波という極上の雌とヤれるチャンスの前では、遵法意識など糞食らえだ。海外から個人輸入したか、あるいは悪い先輩からもらった睡眠薬を飲ませることに、彼らは少しの躊躇も持たないだろう。仮に、その後で訪れる結末が退学であったとしても――

 高校時代のレイプ未遂犯と同じで――

 新田美波とヤった上で、退学になる分には、男にとって――

 差し引き、勝利に他ならないのだ。

 美波は今、あなたをじいっと見つめている。

 彼女の唇も、胸も、腋も、へそや膝の窪みから、足の指の谷間に至るまで――あなたの舌が這っていない箇所はない。あなたが今、ズボンを脱いでちんぽをしゃぶれと言っても――その場に跪いて、土下座して、足の指の谷間を舐めろと言っても――

 彼女は従順に、あなたに従うに違いないのだ。

 雄としての興奮は、既に最高潮を迎えていて、美波とラブラブ純愛セックスをすればそれでいいのだと理解しているのだが――


「……文香ちゃんから、聞いたわよ?


 ねえ……私は、何を用意してると思う?」


 美波は――

 あなたの”寝取られ欲”を満たすつもりで満々なのだ。

 あるいはこのミスコンすらも、あなたとのプレイの一環の為に出場したのかも知れない。

 美波は立ち上がり、それから部屋の隅へと向かっていく。

 向かった先にあるのは、布がかけられた段ボールだ。

 雑多に置かれたそれは、この女子更衣室が滅多に使われていない証。各々、運動部やサークルでは自前の更衣室が存在しているのだ。この更衣室は、それこそ大学の催しや講演などで女性ゲストが来たときにくらいしか、使うことがなく、半分は物置の役割だったのだが――


「ほらっ♡これ……見て?何かわかる?ふふっ……小さいから、わかりにくいと思うけど……


 これ……カメラなのよ?

 

 盗撮カメラ……っ♡


 新田美波はぁ……着替えてるところ……ぜ~んぶ撮影されてたの……っ♡」


 美波は――

 妖艶の笑みを浮かべて、あなたを見つめる。


 彼女はそれから、部屋の至る所からカメラを集めて――

 計五つのカメラを、あなたの前に差し出す。


 あなたが知っているカメラというのは、スーパーやドラッグストアの天井で、スプリンクラーに紛れて存在している。これ見よがしの、示威行為の意味合いがある大きなものばかりだが――美波の手の中にあるのは、五つ全部集めても、彼女の掌に収まるような小型の代物なのだ。勿論、そこにあることを理解していれば、すぐに存在に気がつくようなものであっても――「盗撮されているかも?」という意識がなければ、視界の端に映っても簡単に見逃されて――


 新田美波は――

 四六時中、「盗撮されているかも?」を浮かべる義務がある、極上の美少女なのだ。


 高校時代、生徒会室に盗撮カメラを仕掛けた男子生徒が停学になったという噂があった。あなたは当事者でなければ、漫画の主人公のように、学校中の噂話に耳ざとい友人がいるわけでもないのだ。本当にそんなことがあり、かつ、悩んでいるなら美波が相談してくるだろうと思って受け流していたので、真偽のほどは結局わからないのだが――

 それはそうと、”いてもおかしくないな”、とは素直に思ったのだ。 

 新田美波というのは、極上の美少女。

 彼女はその人生で「あなたの恋人になる」という最大の選択ミスをした故に、今でこそ、一大学のミスコン王者にとどまっているのだが――

 真っ当な人生を歩んでいれば、シンデレラガールになっていてもおかしくはないのだ。

 わかっている。アイドル業界におけるシンデレラガールが、どれほどに重たいことなのかは知っている。だからこそあなたも「絶対になれる」とは断言せずに「なるチャンスは十分にある」と曖昧に濁すことしか出来ないのだが――

 新田美波は、あなたに出会っていなければ、トップアイドルになっていてもおかしくはないのだ。

 それが今は、あなたのせいで、こんな一大学で着替えまで盗撮されてしまっているのだ。ムカムカと下っ腹に湧き上がる苛立ちは、果たして誰に向けたものか。美波はそんなこと、まるで意に介した様子はなく飄々とした様子。「こういう盗撮カメラってね?電波で映像を飛ばすと、警察が入ったときにバレるかもしれないから……結局、録画したのをSDカードに保存するのが一番確実なのよ?」と、常連盗撮被害者の立場であなたに滔々と述べながら、記録媒体のカードを取り出す。

 これを仕掛けた男達も、流石に、学校祭当日の夜には回収することはなかったらしい。

 囮捜査であれば「警察が回収を待っていて」ということもあるかもしれない。実際、撮影が成功してしまえば、滅多に使われない女子更衣室のカメラが数日中にバレることもない。学校祭が終わってから、時間が経って、バッテリーが切れてから当然の権利のように女子更衣室に入り込んで回収すればいいだけであり――

 というのは、飽くまで机上の論理。

 今すぐ彼らが、カメラを回収しに女子更衣室に入り込んできてもおかしくはないのだ。

 用意周到な男達は、合鍵くらい用意しているだろう。そうして、そこにいるのが――カメラを手にした美波と、他一名。雄の冷静な思考であれば取引も出来るのだが、「新田美波の着替えで、ちんぽをシコる気満々」の男達であれば――

 迷うことなく、美波を陵辱して脅迫する選択肢を取ることだろう。

 ミスコンの水着姿で彼氏を誘惑していた美波は、彼女がアイドルでないにもかかわらず、彼らからしたら「裏切り」であるのだ。美波を集団で強姦して、あなたを人質に取ることだろう。彼女の細くスレンダーで、しかし、出るところがしっかりと強調したドスケベな身体の至るところで肉棒を楽しませて――美波の経験人数を、一人から一晩で二桁に変える気が満々の彼ら。避妊具を使うのは「美波を孕ませないため」ではなく「精液まみれの穴にちんぽを突っ込みたくないから」であり――誰かが一人、先走って暴発すれば、後の奴らもそれに続くに違いないのだ。

 あなたにとっては、嘔吐しかねないほどの状況であるにも関わらず――


「うふふっ♪私のスマホね?SDカード入れる場所があるのよ?」


 美波は軽快な言葉を浮かべて――

 あなたに、スマホの画面を見せつける。


 そこに映っているのは――

 

「ほらほら……っ♡新田美波の……盗撮生着替え……っ♡」


 美波が着替えをしている場面だ。

 当然のことではあるが、美波はまだ、盗撮に気がついていない。

 周囲の女生徒は、美波と比較をすることも出来ない身体つきをしている。

 余分な脂肪が付いていたり、あるいは肋骨が浮かび上がるほどの貧相。勿論、あなただってそこに新田美波がいなければ、品評をする立場になく、ひたすらに興奮に没頭するであろうが――

 美波がいるのだから、仕方が無い。

 彼女達は、元よりミスコンの優勝を狙ってはいない。

 新田美波という絶対王者を前に、女達は最早、嫉妬をすることすら出来ないのだ。

 美波は将来、それがアナウンサーなのかアイドルなのかタレントなのか女実業家なのかはわからないが、絶対に表舞台で光り輝く存在であり――

「私、大学のミスコンで二位で、そのときの一位は新田美波だったんですよ~」という鉄板エピソードは、地方局の面接やIT長者との合コン程度であれば、突破するだけの破壊力を持っているに違いない。

 だからこそ、彼女達は美波と気安く話して、美波はキョロキョロと視線を動かすのだが――


「――っ」


 彼女が――

 息を呑んだのは、付き合いの長く深い、あなたにだけわかるシグナルだ。

 美波が実家に帰省するときに、あなたと文香が濃厚な、二人きりの交尾に耽るのだと察したときの――息を呑むその姿。美波は、そこでカメラの存在に気がついたのだろう。勿論、彼女はことを荒げて、大事にすることも出来るはずだ。仮に彼女達の一人が、カメラを仕掛けた共犯者であっても――事態は、大学上層部を通り越して即座に警察に通報できる代物であるのだが――


「…………♡」


 美波は――

 無言のまま、着替えをこなすのだ。

 あなたにだけわかるその態度は、果たして、この動画を後から見る盗撮者にはまるで気がつかないだろう。美波が肝心の、乳首と秘部を上手にカメラから隠すのも「あ~、クソ、新田美波って神様にまえ愛されてる強運かよ!」と悪態を吐いて終わりの代物に違いない。

 だが――

 それでも、十分だ。

 新田美波という極上の美少女のストリップショー。

 肝心の乳首とまんこが映っていないのは、逆に、検挙された際に「わいせつ物」ではなく「ただの盗撮動画」と減刑される要因になるかもしれないのが、あなたにとっては不安要素。裁判官が男であれば、「新田美波の着替え?わいせつ物に決まってんだろ」と言ってくれるのだろうが、それが女であれば厳格な法解釈に則った判断を下しかねないのだ。 やがて美波は水着に着替えて、その場を立ち去っていくのだが――


「これが……みんなに見られちゃうところだったのね……っ♡新田美波の、生着替え動画……っ♡学校中の男子に、何千円かでコピーされて……ネットに上げられちゃうかも……っ♡あなたが危惧してる通りね?いつか、私がアナウンサーとか、アイドルとか、表舞台に立ったときにはぁ……プレミア付いて取引されるんじゃないかしら……っ♡」


 美波があなたに囁く言葉に――

 肉棒は、既にバッキバキだ。

 あなたの恋人である、新田美波と鷺沢文香が他の男の脳内で、オナペットとして屈服をしていることすら耐えられないのだ。彼らの前に跪き、忠誠を誓い、Wパイズリをさせているというだけで――それが妄想であり、指一本振れられないものでも、耐えられないというのに――

 この映像が拡散されれば、果たしてどうなることか。

 あなたの興奮は激しく、美波を荒い呼吸で見つめるのだが――


 それでも――


「ふふっ♪わかってるわよ?文香ちゃんから話は聞いたから……っ♡


 確かに、教授に寝取られる妄想に比べたら、ただの盗撮動画じゃあ興奮は薄いかも……っ♡」


 あなたの性癖は、あなた自身よりも――

 美波の方が詳しく理解をしているのだ。

 このミスコンに参加していた、他の女性からの誘惑であれば、寝取られマゾの性癖を満たすには十分すぎる代物。だが――あなたのハーレム妻の新田美波は、ミスコン四連覇が既に確定していて「いや、今後の盛り上がりの為には新田さんを殿堂入りさせる選択肢もあるのではないか」という議論が喧々囂々繰り広げられている存在であり――

 そんな彼女が持ち出した、あなたを射止めるための一手としては、物足りないのだ。


「……でも、これは考えた?


 このカメラを仕掛けたのは誰か……っ♪」


 美波はあなたの耳元で、ぽしょりと囁く。

 勿論それは、あなたには絶対に正解が出来ないのだ。

 新田美波は極上の雌であるが故に――「チャンスがあれば、どの男でも同じことをやる」という状況なのだ。無限の選択肢があるのに、絞るためのヒントは少ない。

 一方で美波は、既に答えを知っているのだろう。

 彼女は、スマホの画面を操作して――


「おい、これで本当に見えるのか?」


「任せろよ……この手で、もう何人も食ってきたんだから」


「しっかし、馬鹿だよなぁw盗撮動画ばらまかれたくなかったらで、普通ヤらせるかね、女ってw」


 カメラを仕掛けた瞬間の男達を、映し出す。

 この盗撮カメラがバレたときに、一発で犯人がわかるような迂闊すぎるそれは――

 そこにいるのが計画性のある賢い犯罪者ではなく、頭よりも股間を優先させる馬鹿さが起因なのだろう。彼らはカメラにバッチリと自らの顔を映して、新田美波に対してゲスな妄想を語っている。


 あの女をいかにして脅迫するか――いかにしてレイプするか――どうやら彼氏がいるそうだから、先にそっちを経由して脅したっていい。なに、俺たちにはもう恐れるものはない。そもそもがあいつのせいで全てを失ったんだから――

 俺たちは人生を取り戻す権利があるというそれは――


「ねえ、この顔覚えてる?……ふふっ♡あなたを入院させた……


 ……私をレイプしようとした……高校の男子よ……っ♡」


 新田美波へのレイプ未遂で、高校を退学に追い込まれた男子達だ。

 全くの逆恨みもいいところであり、理屈にはそぐわないのだが――しかし、まともな頭があればそもそも、美波を強姦しようとは思わないのだ。同じライオンでも、サバンナ生まれと動物園生まれで、価値観がまるで合わないのと同じであり、理解しようとするだけ無駄な話なのだが――


「ね~えっ?私ね……言ってなかったけど……


 実は、ミスコン前に襲われたのよ?


 ふふっ♪大丈夫だって……今回も未遂に終わったから……っ♡胸は揉まれてね?お尻も掴まれてぇ……♡やんやんっ♡レイプされちゃう~って寸前までいったけど……ふふっ♪


 ……ねえ?もう、わかるでしょ?


 私がするのは、その話……っ♡」


 新田美波はあなたを見つめて――

 耳元で、ぽしょぽしょと言葉を囁いてくる。

 あっ、やばい――と意識をした瞬間には、もう、全てが間に合わない。

 彼女達のような極上の雌は、雄の瞳を見つめてたった二文字の「好き」を囁けば、それでもう、ちんぽを生やして産まれてきた人間は絶対に敵わないのだ。美波がこれから耳元で囁く言葉は、文香の時と同じで、「どこからどこまでが真実か」というものはわからなくても、あなたを籠絡させるものであり――


「……私ね?助けられちゃったの……っ♡


 昔のあなたと同じ……かっこいい男子くんに……っ♡」


 美波はあなたを見つめながら、微笑んで――

 そして、あなたの頬に小さくキスをした。



――――



「あ、あの……大丈夫でしたか?」


 新田美波を助けたのは、あなたと同級生の男子だ。

 学校祭の運営ボランティアである彼は、集合時間十五分前になっても美波が姿を現さないことに、疑問を抱いた。

 一分前ならともかく、十五分前で違和感を抱くのは――

 あなたと同様に、普段から美波のことを注視していた男だから、だろう。

 飲み会でも、講義でも、新田美波がいるときは常にその姿を見守る男子。新歓コンパで、未成年の彼女は飲酒をきっぱりと断っても――しかし、悪い男はいるものだ。彼らは先輩達からの因習として「飲酒を拒む女子でも落とすために、アルコール度数が高くても、それを感じさせないカクテル」のレシピは幾らでも持っているのだ。ましてや美波のように、真面目な高校生活を送り、飲酒への耐性が少しも無い女ならば効果は覿面であり――彼女は「ああ、間違えちゃったごめんね」という男の声も聞こえないほどに、ぐっすりと酩酊してしまい――

 あなたがそばにいたので、どうにか、集団で輪姦される悲劇は防げたのだが――

 きっと――


「……あなた、新歓コンパのときにもいたわよね?」


 あなたがいなければ、彼が、新田美波のヒーローになっていたのだろう。

 集合時間十五分前に来ない美波を「あれ?いつもならもう来ているだろうに」と不審に思い、運営から離れて探しにいった彼だ。一年生の立場である以上、それは「雑用が嫌でサボったんだな」と彼の評価を極端に貶めるものであり――それでも「いやはや、でも、万が一」に心が逸り美波を探しに行ったわけで――


「や……やだっ!やめて!たすけ――んぐっ!」


 案の定、彼の予感は的中だ。

 新田美波は、空いていた教室に連れ込まれて、男達に犯される寸前。

 ミスコンで水着審査があったのは、暴漢者にとっては好都合だったのだろう。上から一枚、薄いパーカーを羽織ったその下には、即座にちんぽをぶち込める準備が整っているのだ。彼らは三人。美波を背後から抑え付けて、乳房を揉み、膣に手を伸ばし、頬にべろ~っと舌を伸ばしているのだ。

 高校時代の雪辱というのは、当然、別の高校から進学した主人公様が知っている道理もない。

 三対一というのは――

 それを経験したあなただからわかるが、全くの無謀もいいところ。

 相手はまともな人間ではなく、極上の雌をレイプする気が満々の雄共なのだ。法律を踏みにじって強姦する直前の男達が、果たして暴行を躊躇するとも思えず、打ち所が悪ければ一発で死んでしまうのかもしれないのだが――

 それでも――


「う、うわあああああああ!!!」


 彼は、あなたと同じように――


 新田美波が、レイプされることに耐えられなかったのだ。

 大声を出して、無様に暴れ回り、突き飛ばされて額からは血がだらだらと溢れてくる。それでも戦意は喪失せずに、噛みつきや金的、ぐるぐるパンチと無様に騒いでいると――

 すぐに、警備員達がすっ飛んでくるのだ。

 他の学生達も集まってくれば、流石に多勢に無勢。レイプ魔達はとっ捕まり、警察に通報されて、本来ならば美波は事情聴取があったのだが――


「新田さん!ミスコン、頑張ってください!!」


 と――

 心優しき彼は、美波をミスコンの場に送り出したのだ。

 美波は動揺を抱えながらも、ステージの上にやってきて――後は、あなたも知っている通り。水着審査を受けていたあの美波が、レイプされる直前であったとは、恋人のあなたには信じがたい話。だが同時に、そこにいる新田美波は責任感が強く、他人を心配させるのが嫌いな人間でもあり――”あなたが見ている”からこそ、一世一代の大演技をかましたのだとすれば、あなたに見破る術はない。

 とにかく――


 新田美波は、レイプされる寸前に――

 心優しき男に、助けられたのだ。


 ミスコンを終えて、事情聴取を済ませた頃には、既に学校祭は終わりを迎えていた。

 新田美波は彼の優しさに、感謝の一言で終えることも出来たのだが――


 ああ、そうだ――


 美波にとってそれは、あなたに惚れたのと同じだけの出来事なのだ。


 あなたに助けられたという、ただのそれだけで――美波は文香と共に、あなたのハーレム妻になることを受け入れてしまったのだ。自分には一切の見返り無く、ただ、目の前で襲われている女性を助けるために血を流すことを厭わない彼は――

 美波が、ハーレムの一人という立場ですら甘んじて受け入れるほどの男であり――

 美波自身も、彼を女子更衣室に呼び出した理由は、わかっていなかったのだろう。

 最初は軽い雑談。怪我の調子は大丈夫だったかを聞いてから、美波は助けてくれたことを感謝する。そこであるいは彼が「助けたお礼に一発ヤらせろ」と言うならば、美波は幻滅をするのかもしれないが、彼はとにかくその場を逃げだそうとするばかりで、ああ――

 それはまるで、あなたと同じような存在なのだ。

 美波の心臓はドクドクと、鼓動を弾ませる。

 元より、彼女は幼馴染である文香に勝てるとは思っていなかった。

 彼に相応しいのが鷺沢文香である、というのを美波は、心の奥底でずっと考えていた。自分は、本来ある一対一の夫婦の関係性に割り込んでしまったのではないか。この三人での歪なハーレムの関係性は、そもそもが自分の責任であり、文香にもあなたにも迷惑をかけているのではないか、と。

 勿論、そのときの美波にそこまでの考えはないのだが――


 ――もしも


 もしも美波が、他に好きになる男を見つけられたら。

 あなたより好きになる男が存在するなら、この歪な関係は正常に戻るのだ。


 美波は彼と雑談をしながら、心臓がバクバクと弾む。

 呼吸は荒くなり、身体の奥からは激しい熱が灯ってくる。


「……ねえ?


 ……着替え、手伝ってくれる?」


 美波は――

 ロッカーに手を突き、彼に尻を向けるのだ。

 先ほどミスコンで優勝したばかりの――

 この大学で、最も美しく、エロい、極上の雌が挑発をしてくるのだ。

 あなたの寝取られ性癖を知らなければ、美波は誰彼構わずに股を開く淫乱ビッチではなくても――

 あなたの寝取られ性癖を知った以上は、美波は尊敬に値する男であれば、膣を貸せるのだ。


「……に、新田さん……っ!?」


「美波でいいってば……同い年なんだから……っ♡」


 彼女のすらっと長い脚と、肉付きのいい太腿が男を誘惑してくるのだ。

 もしもそこで、彼が手を出さなければ――


「いや、だめです、自分はあなたに惚れられる男ではありません」


 と、抗弁をするのであれば――


『ねえ、わかる?私ね……本気で、彼を本命にする気だったのよ?……いつもの、嘘とか、挑発とか、寝取られごっこじゃなくて……ほんとの、ほんと……っ♡あなたには、文香ちゃんがいるでしょ?文香ちゃんにも、あなたがいて……邪魔者の私が、別の誰かと幸せになれるなら……それがね?私たちの一番の幸せだって……ずっと……考えていたの……っ♡』


 美波は、本気で彼に寝取られる気でいたのだ。

 いや、寝取られるという響きは相応しくないのかもしれない。これは、新たな純愛に芽生えただけの話。あなたの心臓は、ぎゅ~っと握りつぶされるように痛みを抱く。わかっている。そもそもが、ハーレムというのは日本国の法律と常識で許されるものではなく――「美波を失ったとしても、あなたには文香がいる」のだから、死にたくなるほどの絶望を抱いてはいけないと――理解をしているのだが――

 新田美波が、あなたのそばから本気で離れるというそれは――

 寝取られ性癖を遥かに超越した、あなたの苦しみだ。

 いやだ、いやだと駄々をこねたくなる。最初こそ苦渋の決断だったが、二人ともそれを認めてくれたではないか。美波と文香のWパイズリも、フェラ&アナル舐めも、3Pマットプレイもあなたには出来る権利があるのに――

 その片翼をもぎ取られた片肺飛行で、男が生きていけるはずもないのだ。

 美波は目の前の男に、心から惹かれている。あなたにするのと同じように、彼の肉棒を咥えてフェラチオをすることも、肛門に舌を這わせてケツ穴を舐めしゃぶることも出来て――彼が望めば、美波は排卵日の子宮に精液を受け入れるのだ。「あなたには文香ちゃんがいて、それに、私が大学にいたら思い出すかもしれないから」という理由だけで、あなたではない男の遺伝子を腹に受け入れて、赤子を孕み、ボテ腹を晒して退学するかもしれないのだ。

 彼女の手指が、あなたではない男の金玉を揉むのだ。彼女の唇が、あなたではない男に愛を囁くのだ。陵辱を伴う寝取られによるものではない。美波は、自身が人生を捧げるべき男を純愛によって鞍替えをして――たっぷりと膣内射精をされた後で、一つの枕で、いちゃラブのピロートークに励むのだ。彼の指で乳房を揉まれても、尻を撫でられても「も~、えっちなんだから……っ♡」と甘酸っぱい態度を見せるだけ。肉棒をスリスリと撫で返して、何度も何度も小刻みにキスを交わして――あなたではない男の肉棒を、膣に抽送していくのだ。

 ちくしょう――それは――

”マジでやだ”だ。


『でも……ざ~んねん……っ♡


 彼はね?あなたと違って……そこでお猿さんになっちゃったの……っ♡


 うわっ♡この女ぁ♡僕様に惚れやがった……っ♡


 だったらぁ~……僕様がレイプしてもいいよなぁ……って♡』


 男は――

 美波の尻に抱きついて、顔を埋めるのだ。

 果たしてあなたには、彼のその欲情を否定する権利はない。

 あなたは助けた直後に、美波に性的誘惑をされなかった――という、ただのそれだけの差に過ぎないのだ。あなたが美波を抱き、彼女の処女膜を破り、更には寝取られ性癖をばらすことによって美波にエロ誘惑をさせたというだけの差。もしも順序が逆になり、助けた直後の女が水着姿で尻を突き出してきたら――

「そこで、女に恥をかかせてはならない」という発想に至っても、何らおかしくはない。

 だが美波にとっては、それが全てであったらしい。


 あなたは美波を襲わず──

 彼は、美波を襲った。


 助けられたことに感謝はするし、貞操の恩人ではあるけど――

 あなたとは違い、彼の恋人として――

 やがては妻として娶られるほどの器ではないな、と。


 あなたは――

 寝取られ性癖を抱きながらも、ホッとするのだ。


 そうして――


「んっ♡あっ♡だめよっ♡違うのっ♡私、そんなつもりじゃ……んんっ♡」


「美波さん……♡美波……♡好きです、好き……好きだ……っ♡」


 あなたは――

 これから、美波が犯されることに気がついた。

 最悪の事態は避けられても、結局のところ美波が犯されることには何も変わらないのだ。

 いや、純愛であり、美波が嫁ぐに相応しい雄ではない分だけ――

 それは更に辛いものかもしれず――

 美波は必死に抵抗をして、男から逃れようとするのだ。

 レイプから助けた後で、美波は男を女子更衣室に呼び出した。二人きりになり、ひたすらに感謝を告げて、命の恩人だと褒め称えた後で――

 水着姿で、ロッカーに手を突き、尻を突き出したのだ。

 果たしてそれで美波をレイプして、男を罪に問えるのだろうか。

 男は美波の尻に顔を埋めながら、何度も何度も愛の言葉を囁いていく。飽くまで彼は、強引に、手首に痣を作りながら美波を犯す奴らとは違うと思いたいのだろう。美波の尻に顔を埋めて、ぐりぐりと顔面を擦りつけていく。

 新田美波というのはスレンダーに見えるが、実際は違う。 

 身体のラインが細く、肩幅も狭いために勘違いしがちだが――

 実際には、乳房と尻は大きく、むっちり肉が付いているのだ。

 ラクロスサークルにも所属している彼女は、文香のような運動不足とは違い引き締まった身体つきをしている。週二でジムに通い、体型の維持に余念が無い高い意識。美波の尻は、文香の”どこまでも指が埋まる柔らかさ”とは違い、鷲掴みにしたときに、跳ね返してくる弾力性を持っているのだ。

 そんな尻に顔をぐりぐりと埋めるのは、果たして、極上な心地であるに違いない。

 男はたっぷりと美波の尻を愛撫してから、立ち上がり、美波に正面から向き直る。

 冷静な頭であれば「先ほど、美波はレイプされる寸前であり、トラウマを刺激してはならない」と優しく、下から穏便にいくのだろうが――


”ぐにゅっ♡むにっ♡もみっ♡ぎゅに~~~っ♡もみゅっ♡もにっ♡”


「はっ、はっ……美波さんの、おっぱい……やばいです……っ!」


 美波の尻のフェロモンを嗅いで、雄が冷静なはずもないのだ。

 美波をロッカーに壁ドンしながら、彼女の乳房を鷲掴みにする男。「本当に嫌なら、言葉だけじゃなくて、抵抗をするだろう」という理屈を頭の中に置いてしまえば、後は抵抗出来ずに脅えている女は「合意の上」になるのだ。

 美波の乳房というのは、高校時代は目立ったものではなかった。

 勿論、高校生レベルにしては圧倒的な巨乳の82センチのDカップ。制服越しではあまり目立たなくても、体育の授業になればその形はくっきりと浮かび上がる。新田美波と鷺沢文香が、高校のときに同じクラスであったというのは、男達にとっては奇跡的な代物。当時、学年主任だった男が担任を受け持っていたので「クラス決めの際に、学年主任の立場を活かして、汚い大人の事情があったのではないか」と生徒達は噂していたのだが――

 高校でも屈指の、鷺沢文香の84センチEカップと新田美波の82センチDカップは「眼福」と呼ぶものであり――


「美波さん、すっご……っ♪このおっぱい、何センチですか……?」


「んっ♡あっ♡んん……っ♡……91センチの……Fカップ、よ……っ♡」


 あなたがたっぷりと揉みしだいたことによって――

 美波のバストサイズは、大きく成長をしたのだ。

 高校時代から2カップ大きくなることで、彼女はあなたに口を尖らせていた。「ブラジャーを何回も買い換えなくてはいけない」と言いながら、胸を揉むあなたをジト目で睨む美波。勿論、そこに本物の怒りはなく、恋人同士のいちゃいちゃに過ぎないのだが――


「うっわ……すっげっw」


 あなたが育てた美波の乳房を――

 男は、乱暴に揉みしだくのだ。

 童貞を丸出しにした彼は、あの大学教授の巧みな愛撫とはまるで違うのだが――故に美波は、それにきゅんきゅんと熱を抱いてしまうのだろう。勿論、彼のハーレム妻の一人として娶られるほどではないのだが――あなたと出会っていない世界線であれば、彼の恋人になっていてもおかしくはないのだ。

 だからこそ、美波はその稚拙な技巧に子宮を疼かせてしまうのだ。


「……んっ♡はぁ……んんっ♡」


「き、気持ちいいですか、美波さん……っ!?」


「んっ♡……気持ちいい、かも……?」


 美波は男から視線を逸らして、呟く。

 激しい抵抗で顔面を引っ掻かれれば、男としても頭を冷やしたのだろう。

 仮に美波が動揺が故に、抵抗が出来なかったのならばともかく――彼女は今、冷静な思考をしている。あなたを喜ばせることと、彼に抱かれることを天秤にかけて、今日が危険日ではないことを確認してから――


「…………っ♡」


 男の顔を、じいっと見つめるのだ。

 彼は最初、それが何かをわかっていなかった様子。無言の抗議であるのか、いやいや、それならば最初から尻を突き出したりしないと思考を巡らせている様子で、たっぷり一分、気がつくのに時間をかけたが――


「み、美波さん……失礼します……っ!」


 彼は――


”むっちゅ~~っ♡♡♡”


 と――

 美波の唇に、キスをかわすのだ。


「んっ……♡んちゅっ♡れろれろ……っ♡はぷっ♡ちゅるっ♡あむあむっ♡……んんっ♡もっと……ベロ、出して……れぇ~って……んみゅみゅ……っ♡」


 初めてのキスを、新田美波の唇に捧げたという事実。

 彼の下手くそなキスを、美波が誘導して、舌を絡め合わせていくのだ。

 男の口の中に舌をねじ込んで、根元でくるくると回して、唾液を交換し合う二人。

 その間も男の手は、美波の91センチFカップを揉みしだいている。

 やがて――


「……ねぇ?……もう、我慢できないの?」


 美波は、男の下半身に”すりっ♡”と手を伸ばすのだ。

 乳を揉ませて、キスをして、優しく慈しむ瞳を向けながら――

 股間を撫で回されるのは、童貞の雄にとっては夢のような光景。

 さては美波さんは淫売のビッチで、襲われていたのもレイプではなく痴情のもつれであったのでは――?

 と、彼は視線だけで美波に尋ねるので――


「……勘違いしないでね?私……誰にだってこんなこと、しないわよ?


 ……傷、痛かったでしょ?血を流してでも……私を助けてくれた……かっこいいあなただから……っ♡


 その童貞を……もらってあげたいの……っ♡」


 美波は男に抱きついて、耳元でぽしょぽしょと囁くのだ。 

 男の脳味噌が”ぼふんっ♡”と沸騰するような代物であり「み、美波さん……美波さん……!」と彼も美波を抱きしめて、股間をぐりぐりと水着に押しつける。ズボン越しに勃起した逸物を、床オナの要領で美波の太腿に擦りつけるのだ。比較的女性としては長身の165センチの美波は、海外モデル級に脚が長いのだ。極上のプロポーションを持った雌と、唾液をぢゅるぢゅると交換し合いながら、乳房を揉み、尻を掴み、ペニスを擦りつけるのは男にとって全てを満たされるものであり――


「……ねっ♡そのまま……パンツの中に出しちゃってもいいの……?」


 美波の一言で――

 男の腰は”びくりっ♡”と弾むのだ。

 おそらくは、射精の直前にそれをキャンセルして――尿道の根元を”ぎゅぎゅ~っ♡”と引き締めたのだろう。射精と同等の快楽と疲労を持ちながらも、金玉の中身が減ることはなく――むしろ増えるのが、射精キャンセルという代物なのだ。

 あなたという雄と何度も性交を重ねて手に入れたスキルを――

 あなたではない雄に、美波は捧げているのだ。

 男からすれば、この場でパンツの中に暴発射精をしても、美波は彼の前に跪いて、下着を脱がせて、精液でべとべとの縮こまった肉棒を”ぱくっ♡”と咥えてお掃除フェラをしてくれるのだ。極上の雌を前にすると、何がどう転んでも、結局のところ雄は”勝利”することしか出来ない。

 美波に情けなく抱きついて、暴発寸前で救ってもらっても――

 抱きつかれながら頭を撫でてもらえれば、雄の頭は獣欲で一杯になる。

 彼は美波をベンチへと押し倒す。あなたと美波が今、座っているベンチだ。硬く痛いそこも、組み伏せられる美波の、とろんと目尻の落ちた笑顔が絶えないのであればふかふかの羽毛布団であり――

 彼は、美波の膣に自身の肉棒を押し当てる。


「はぁ、はぁ……っ!美波さん!美波さん!俺、美波さんのことが――」


 と、彼が言い終わるよりも先に――


”ぴとりっ♡”


「…………っ♡」


 美波は――

 彼の唇に人差し指を当てて、二の句を遮るのだ。

「言わなくてもわかるから」というそれは、美波が完全に彼に屈服をした証だ。

 彼は興奮のままに、腰を前に突き出すが――挿入をすることは出来ない。美波の膣は下品なクレバスとは違い、お淑やかで慎ましい代物だが、それにしたって童貞男子にとっては右も左もわからないのだ。背伸びをして、キスをしながらブラジャーのホックを外すように、あっさりと挿入するのは男の子の夢。直前でモタモタしても興を削がないようにしたくても、そこにいるのは童貞男子。新歓コンパで美波を酔い潰させる度胸もなく、さりとて、美波を彼氏から寝取る勇気もない平々凡々な、昔のあなたと同じ、普通の男の子であり――


「……んっ♡ここよ……っ♡」


”くちゅり……っ♡”


 美波には――

 そんな彼の姿が、たまらなく愛おしいのだろう。

 男の肉棒を掴み、美波は自身の膣に亀頭を触れさせる。

 お膳の上げ下げまでしてもらえる、男にとってはこれ以上なく栄誉となる筆下ろし。最低にダサい童貞の醜態も、極上の美女に受け入れられた瞬間、それはたまらない栄誉となり――

 彼は、腰を前に突きだして――


”にゅ…………っぷぷぷぷ~っ♡♡♡”


「お――ほぉ~……っ♪」


「ん……っ♡童貞卒業……おめでとう……っ♡」


 美波の膣内に、肉棒を挿入した。

 入れた瞬間に暴発をしそうなのだろう。肛門を必死に引き締めて、歯を食いしばって、無様に我慢をする姿。「どうだ、俺様は強い雄だ、美波が惚れるに値する雄だぞ」というアピールの為に、童貞がバレバレの虚勢を張っている姿は、美波にはたまらなく可愛らしかったのだろう。

 彼女は正常位で、自分が犯されている側なのに――


”かりかりっ♡くにっ♡こり……こり……かりかりかりかりっ♡”


「あっ♪はっwみなみ、さんっ♡それ、だめ、やばいっす……っ!」


「んん~?なにがやばいのかなぁ……っ♡」


 男の乳首を、人差し指でカリカリと引っ掻いていくのだ。 

 最初は嫌がっていたのが、まるで信じられないくらいに――

 美波はノリノリで、童貞くんの筆下ろしを施していく。 

 射精というのは、我慢をしようとすれば、意外なほどに耐えられる代物であるのだ。ましてや、美波があなたに悪戯をするときと同じ乳首責めは、快楽がオーバーフローして正常な射精を望むべくもない。「ほらほらっ♡がんばって♡へこへこ♡ぱこぱこ♡がんばれっ♡がんばれっ♡」と美波は童貞くんの耳元で囁き、彼は下手くそに腰を振って、美波の膣をえぐっていく。

 あなたと美波と文香は、共に、性経験はなかった。

 最初は互いに全てが手探りであり、失敗もそれ相応にしてきたのだが――

 今の美波は性経験が豊富なまま、童貞だったころのあなたを擬似的に体験しているのだ。

 童貞の下手くそで、何の抑揚もない、退屈なピストンであっても「あっ♡んっ♡」と美波はわざとらしい喘ぎ声を響かせる。付き合いの長いあなたであれば、演技だと一瞬で見抜けても――”憧れの美波さん”で童貞を捨てている男に、察しろというのは無理が過ぎる話だ。


「あっ♡んんっ♡じょうずよっ♡そうっ♡そうやって、へこへこ♡ぱんぱん♡おんなのこに、んっ♡いっぱい、こしふって♡だいすきをつたえてっ♡んっ?なぁに?きすしたいの?……んふふっ♡んれぇ~……れるれるれる……っ♡れろぉ♡じゅるるる……はむっ♡むちゅっ♡」


「みなみしゃん……っ♡おれ、おれ、もっ、だめです……でちゃいます……っ♡」


「ふふっ♡いいのよ……っ♡きょう……だいじょうぶなひだから……♡なかにだして……ねっ?」


 美波は男の頬を優しく撫でて――

 彼の耳元で、膣内射精の許可を出すのだ。

 同級生の新田美波を妄想して自慰行為に耽る際でも「美波がノリノリで、中出しを許してくれる」というのは、没入感を損ねる代物だ。それなのに、彼は今、美波の無償の愛情を現実のものとして受け止めている。「あっ、でるっ、でちゃいます……っ!」と美波に囁いて、ピストンはラストスパート。肛門を必死に引き締めて、歯を食いしばり、全身に力を込めて射精を我慢するのだが――


「……かわいいっ♡」


”ぺろっ♡”


 と――

 下から、美波が顎を舌で舐めれば、それで終わり。

 一瞬のゾクゾクが全身を貫き、身体の力がフッと緩まれば――尿道の根元の締め付けも解かれるのだ。精液は今か今か、早く美波を孕ませろとグツグツ煮込まれており、沸騰する勢いで――


”びゅるるるるるる~っ♡♡♡びゅるるるるっ♡どびゅどびゅ♡びゅるる~っ♡”


”びゅ~っ♡びゅくびゅくっ♡びゅ~っ♡どびゅ……っ♡びゅくんっ♡びゅっ♡”


”びゅるるる…………っ♡びゅくんっ♡どぷ……どぴゅ……びくんっ♡”


”…………っ♡♡♡”


「あは……っ♡いっぱい出たわね……っ♡」


 男は、美波の膣内に射精するのだ。

「おおおお~……っ」と苦悶にも似た喘ぎ声を響かせながら、あほ面を晒して、美波の膣内に亀頭をぐりぐりとねじ込む男の姿。まさか童貞卒業の筆下ろしを、新田美波の生膣で行えるとは、この数時間前まで想像すらしたことがなかっただろう。大学の中で最も美しい女性であり、更には、アイドルの世界に進んでいればシンデレラガール総選挙ランクインは硬く――それどころか、トップ10や、シンデレラガールそのものになれるチャンスを持っている最上級の美少女に――


”びくんっ♡びゅくびゅく……っ♡”


「美波さん……すき……すきです……っ♡おれの、おれのおんなになってください……っ♡」


 彼は、膣内射精をぶち込んだのだ。

 美波は男の言葉に返答をせずに、彼を抱きしめながら頭を優しく撫でる。

 怪我を恐れず、見返りを求めず、自分を助けてくれた優しい男。あなたがいる以上、恋人になることは出来なくても――「寝取られ性癖持ちの変態彼氏を満たすためのセフレ」になるくらいは、構わないと思ったのだろう。何度も何度も、男とねっとり舌を絡め合わせて――やがて「彼氏が来るから、ねっ?今度、お部屋に行くから……っ♡」と男に約束をして、そして――

 あなたを、この女子更衣室に呼び出したのだ。



――――



”びゅるるるるる~っ♡びゅくびゅくっ♡どびゅっ♡びゅるるる~っ♡”


「わ……っ♡ほんとに凄いわね……っ♡指一本触れずに……聞いてるだけで、射精しちゃうなんて……っ♡」


 美波から囁かれたその言葉に――

 あなたは、下着の中で勢いよく射精をするのだ。

 美波は良くも悪くも、優しさに満ちあふれた少女。土下座をして筆下ろしを懇願してくる男がいれば、断るのに時間を要するような性質であり――

 だから、その不安は危惧していた。

 勿論、彼女の話は嘘であり、寝取られの妄想を煽るためであるとわかっているのだが――

 それでもあなたの肉棒は、屈辱を抱き射精をしてしまう。


「んっ……♡すっごくあつい……っ♡ふふっ♡ねえ?私が寝取られて……他の男子とラブラブするの……興奮した……?」


 美波は先ほどまで、指一本あなたに触れてくれなかったのに――

 射精を終えた股間を、ズボン越しに撫で回してくるのだ。 

 下着の中はお漏らしをしたように気持ち悪く、それは布地越しでも汚らわしいはずなのに、美波は慈しむようにあなたの股間を撫で回す。

 流石に、射精直後に勃起をするのは無理なのだが――


「……ねっ?


 嘘だと思ってるでしょ?


 どーせ……この女は僕様のことが大好きなんだからぁ……寝取られるわけねえだろばーか……


 なーんて、思ってるんでしょ?」


 美波が囁いた言葉は、あなたの図星だ。

 彼女がどれほどに誘惑を囁き、臨場感のある描写と、真実味のある物語を語ったところで――

 内心のどこかでは、それの嘘を信じていたのだが――


「……じゃじゃ~んっ♡」


 美波は――

 あなたに、スマホの画面を表示して――


「ほら、見て……?


 私が犯されちゃった……証拠写真……っ♡」


 そこには――


 このベンチの上で、乱れた姿の新田美波が――

 膣から精液を垂らしながら、M字開脚をしているのだ。


”ばぐんっ♡”と、心臓が激しく弾む。

 海綿体に血流が巡っていくのがわかる。本能で先に激しく興奮をして、美波が寝取られたのだと理性が理解をすると――あなたの身体にはどうしようもないほどの絶望感が走ってくる。

 先の文香の寝取られ妄想とは違い――

 美波は、これ以上ないほどの物的証拠を見せつけてくるのだ。


「ねえ?興奮してる?……ふふっ♡おちんちんすっごい硬い……っ♡ほらっ、ズボン脱いで……パンツも……んしょっ♡」


 美波はあなたのズボンと下着を同時に脱がせて――

 敗北射精をしたばかりの肉棒を、外気に触れさせる。

 熱にこもったパンツの中から、肉棒が外に出て心地よいのだが――

 それ以上に、あなたの動揺は計り知れない。

 美波は、そんなあなたへの”ご褒美”なのか”謝罪”なのか――

”がばっ♡”と水着を脱ぐのだ。

 下半身を見せてはつまらないと、美波が晒すのは上の乳房だけ。彼女は水着の裏側の、パッドがあてがわれた部分で、あなたの肉棒の汚れを拭っていく。自分の恋人が、生乳を丸出しにして、精液まみれのちんぽを綺麗にお掃除してくれているのに――

 あなたの身体には、激しい絶望と興奮が同時に襲っているのだ。

 寝取られが脳を破壊する、という意味合いが今、理解が出来た気がする。

 美波が本当に、寝取られたというのならば――

 物的証拠は「動画」の方が、間違いはないのだ。

 勿論、コラージュではないのだろうが――写真の中の新田美波は、スマホカメラに向けてピースサインを向けて、M字開脚して、膣から白濁の液体を溢れさせているだけ。

 それは、セルフタイマーをセットして、膣に水溶き片栗粉を注ぎ込めば――

 美波の発言の全てが嘘でも、成立はするのだ。

 動画と間男の存在があれば、あなたに疑う余地は残されていないのだが――、証拠が一枚の写真のみであるが故にあなたが疑心暗鬼になるのは必然。いや、美波ほどの優秀な雌は、それも含めて写真を選択したのかも知れず――いやいや、でも、美波がそこまで用意周到に嘘寝取られをするのだろうか。裏の裏は表であり、あなたの興奮は留まるところを知らない。どこからどこまでが真実で、どこからどこまでが虚構であるのか、新田美波という極上の美女は、男を手玉に取る能力は最上級であり――


”ばっき~ん……っ♡”


「あら……っ♡興奮しちゃったの……?」


 あなたの肉棒は――

 美波の水着を精液でベトベトにして、最大硬度で隆起をするのだ。

 あなたにとっての正解は、今、美波の下半身の水着の下にあるのだ。

 このバキバキに屹立した肉棒をぶち込んで、カリ首で、白濁を掻き出して正体を見つけてやればいいのだ。そうして――美波は最初から、これを待ち望んでいたのだろう。あなたは彼女に誘導されるがままに「きゃー♪こわーい♡レイプされちゃーうっ♡」と喜んでいる美波を、女子更衣室のベンチに押し倒して、その媚肉を貪った。



――――



 ナイトプールという存在は、あなたも知っていた。

 芸能界や、それに憧れている顔の整った美男美女が、足繁く通うヤリモクの危険な場所。マリファナやコカインのドラッグパーティーは日常茶飯事であり、まともな頭をしている人間が決して向かうべきではない場所――というのは――


「……勿論、そんなことはありませんが……」


「も~っ、そんなに危ないとこじゃないのよ?」


 キラキラして、SNS映えしそうなスポットとは無縁のあなたが抱いている偏見だ。

 あなたの部屋で、文香と美波は出かける準備をしている。 

 夏の日は夜が迫っても、熱気が収まることはない。二人の美少女は、肩と胸元と太腿がざっくりと露出した煽情的な格好をしている。出不精でインドア派で「暖かければ何でもいい」と思っている文香と、ファッションに造詣が深くても清楚な格好を好む美波とは、まるで正反対の――痴女風の格好。彼女達の長い脚が強調されるホットパンツと、高めのヒールは、すれ違う男達が必ずや二度見をするだろうし――これほどまでに極上の美少女が、疑似餌のような格好をしていたら、こればかりは「襲われないために、もっと地味な格好をせねばならない」と注意せざるを得ないのだ。

 あなたの理性をグズグズに蕩けさせるような、二人の痴女的ファッションは――


「それでは……私と美波さんは行ってきますが……」


「その前に……何か言っておくことある?」


 これから――

 あなたではない男に捧げるための代物だ。


 二人の美少女は――


 上着をめくり、自身の乳房をあなたに見せつける。


 文香は肌の露出がない、乳房を覆うような黒の水着であり、美波は可愛らしい花柄ビキニ。

 一見すると清楚なそれは、着用しているのがドスケベボディの美少女二人なのだ。

 あなたがたっぷりと揉みしだいて育てた、文香の93センチGカップと美波の91センチFカップ。高校時代に着用していたその水着は、ワンカップ分サイズが小さいので、乳房がギチギチに締め付けられて悲鳴をあげている。

 これほどの極上の美少女が、二人、ナイトプールを闊歩するのだ。

 まだそこに、あなたが混ざっていればいい。勿論、それでも口説く男は枚挙に暇が無いだろうが「彼氏がいるので」と告げれば、大勢の男共は悪態を吐きながら去って行くだろうし、いざとなればあなたが大声を出せば、警備員が駆け寄ってくるのはわかっている。

 だが――

 女二人で、ナイトプールに行くというのは――

 男達にとって「声をかけなければ失礼にあたる」というものなのだ。

 今宵、舐めしゃぶるための肉棒を探してうろうろとしている美少女二人。声を掛けてナンパが失敗しても、リスクは何もなく――然らば、彼女達が一度でも首を縦に振るまで口説き続けるのは、雄として当然の理だ。鷺沢文香と新田美波というのは、一晩でも共にすることが出来れば雄にとってこれ以上にない栄誉であるのだ。

 そして――


 あなたには、それを引き留める権利がある。


「やっぱり寝取らせプレイは辛い――文香も美波も俺の嫁だ。純愛3Pでいいじゃないか。心を入れ替えるから、二度と寝取られでシコらないから、どうか二人とも行かないでくれ」と告げれば――


 あなたは、天にも昇るほどの心地を、奉仕で受けることが出来るのだ。

 鷺沢文香と新田美波――およそ日本では許されない重婚ですら認めてしまうほどに、あなたが大好きな彼女達。幾度となく身体を重ね合わせてきた彼女達は、あなたに乳房を揉ませながら耳元で「そんなにお嫌でしたか?」「寝取られるの怖かった?」と子供扱いして、肉棒を何度も撫で回してくるだろう。あなたが涙目で、二人に屈服しながらパイズリしてほしいと告げれば――彼女達は嬉々として、あなたの屹立した肉棒にWパイズリを施すことだろう。普通の恋人であれば、顔射をすれば不機嫌になっても――彼女達はそもそもが、化粧の必要が無いほどに美しい魔性の美少女達なのだ。あなたに捧げるための美しい容姿に精を解き放たれたときに、怒りではなく感謝を告げるのであり――やがて、トロトロに発情した膣肉があなたの肉棒を咥え込んで、抱きつき対面座位やだいしゅきホールド正常位であなたの精液を何度も何度も子宮内でごくごくと飲み込み”寝取られ遊び”なんかよりも”ラブラブハーレム3P”の方が上だと、あなたの骨身の随にまで刻み込んでくれるのだろうが――


 あなたは――


”いってらっしゃい”


 と――告げることしか出来ないのだ。

 二人がくすっと笑みを浮かべるのは、あなたを知っているからだ。

 鷺沢文香が書物から離れられないように――新田美波に人を惹き付けるカリスマ性があるように――生まれ持った性質というのは、どうしたところで切り離すことが出来ず――

 あなたの”寝取られ性癖”までを含めた上で、二人は、あなたを愛してくれるのだ。


「……それでは、行って参ります……っ♥」


「明日の朝には帰ってくるからね……っ♡」


 と、文香と美波はあなたに告げて玄関の扉を開ける。

「やっぱり行かないで」の一言が、どうにか喉から漏れないように、あなたは自分の首を絞めながら扉が閉まるのを見守り――、二人が出て行った直後に、肉棒はバッキバキに屹立して、しかし、射精することは出来なかった。



――――



「ですが……彼は、どのような殿方に寝取られると喜ぶのでしょうか?」


「そうよねぇ……普通の男の子達だと、動画撮られて流出するかもしれないし……」


「それはそれで、彼の欲情を煽り、興奮を導くかもしれませんが……私としては、やはりその……安全な方が」


「ふふっ♪安心して?文香ちゃんは、私が絶対に守るから……っ♡」


「美波さん……っ♥」


 二人の美少女は今――

 プールに浮かべたエアマットで、寝そべっている。

 さながら海で日焼けでもしている様子だが、夜の月では役者が足りない。それよりも、周囲の男達は「あれくらいデカいマットで、ローションまみれの二人にソーププレイをしてもらいたい」と邪な感情を抱いているだろう。

 ナイトプールに来て、まだ一時間も経たない内に――

 二人は、既に六回のナンパを受けた。

 あなたの懸念通りに、ナイトプールに二人だけで来ている美少女というのは――

 男にとっては「ちんぽ漁り」でしかあり得ないのだ。

 結果的に誰と寝なくても「今夜は、めぼしい雄がいなかった」という顛末に過ぎず、彼女達がナンパ待ちをしていたことに、誰一人、疑いも疑問も持たないだろう。

 文香と美波は、少しでも妥協をすれば、その軽薄な六回のナンパの内のどれかに付いていったのだ。

 近所の大学生や、怪しい実業家や、AVの素人モノ出演依頼のどれで彼女達が犯されていたのかはわからない。極上の美少女達が、優秀な雄としての遺伝子や豊富な財力を望んでいなかったのが、彼らにとっては最大の不幸だ。「文香と美波が抱かれるに値する優秀な雄」に食われるというのは――


「……本気で、心配するのでしょうね……彼は……」


「そうねぇ……”私達と別れた方が幸せなんじゃないか!!とは……思えないくらいの男の子がいいんだけど……」


 文香と美波にとっては、避けたい事柄なのだ。

 なので今は、ナンパ待ちを小休止してプールでぷかぷかと浮かんでいる。

 周囲の男達はプールサイドで「早く上がってこい、そうすれば声をかけてやる」と肉食獣の視線を向けていて、「まるで、シャチに囲まれたアザラシのようですね」「うふふっ、本当にそうね……」と二人の少女は歓談を交わして――

 そして――


「――ねっ、文香ちゃん……そのまま顔動かさないで……左の方のあの人……どう?」


「ああ……ふふっ♪どうやらお一人のようですね……っ♥」


「左手の薬指……指輪の痕かしら?……じゃあ、奥さんいないなら……」


「はい……っ♪誘惑してみる価値はあると思います……っ♥」


 二人の少女は、一匹の獲物に眼を付けるのだ。

 小太りの中年男性である彼はおよそ、そのナイトプールには相応しくない男性。

 若い男女が主に出向く場所であり、下っ腹が突き出たおじさんというのは、すれ違う度に嘲笑を向けられるような存在だ。「お前らも歳を取ったらこうなるんだからな」と言うこともないのだが、内心では腹に据えかねている部分もあったのだろう。それでも仕事の関係で、ナイトプールをうろうろとしていた彼は――


「あの……すみません……」


「今、お時間ありますか……?」


「…………ふぇっ!?」


 鷺沢文香と新田美波に――

 両腕を、抱きしめられるのだ。

 水着で濡れた、93センチのGカップと、91センチのFカップに抱き寄せられる両腕は世界で一番の幸運だろう。ジロジロと眺めれば、セクハラであると訴えられかねないので、わざとらしく視線を逸らしていた中年男性にとって――


「あ、怪しい話ではなく……」


「そうです……っ♪美人局でもないですからね?」


 鷺沢文香と新田美波の圧倒的な魅力は――

 決して、逆らうことが出来ない代物なのだ。

 彼女達が隣に座り、髪の匂いがふわっと漂うだけで、雄の肉棒はこれ以上無いほどに興奮をして隆起するのだ。それが今は、乳房を押しつけながら――、二人の美少女はすりすりと、掌を水着越しの股間に擦りつける。理性は状況を把握できなくても、本能は乳房の柔らかさに抵抗できるはずもないのだ。勃起した逸物は、撫で回すだけで簡単に射精してしまいそうなものであり――


「……実は、私達……抱いてくださる殿方を探していまして……っ♥」


「そうです……っ♡私達のこと……今晩、買ってくれないかなぁ~って……っ♡」


 二人の美少女は――

 男の耳元で、ぽしょぽしょと囁くのだ。

 二人の手は男の股間に回り――

 今度は、男の両手は二人の股間に引き寄せられる。

 彼はまだ、彼女達の名前も知らないのだが――

 極上の雌二匹が、膣を潤わせていることは水着越しでも容易に理解が出来るのだ。

 エロ雌二匹のまんこ肉が、薄っぺらな一枚の布地を隔てた先にあり、彼の指がぐりぐりとそこを愛撫するのだ。「あっ♥」「んっ♡」というわざとらしい喘ぎ声が嘘であると理解をしても――目の前にあるのは、どこまでも現実に違いないのだ。

 彼は頭の中で、思考を必死に高速回転させているだろう。 

 真っ先に考えられる美人局の可能性は――、二人の雌の余りにも極上すぎる容姿によって簡単に吹き飛ばされる。同じ「男を騙す」にしても、セックスを餌にしなければいけないのは二流のブスなのだ。超一流の美少女達が金を欲しいのならば、もっとお手軽に稼げる方法はいくらでもあるわけで――

 となれば、彼女達は心の底から雄の肉棒が欲しいわけであり――

 そうなると、彼は彼自身の容姿に逆転した自信を抱くのだ。

 世界中のどんな美男を相手にしても、口説き、土下座をすれば、絶対にちんぽをしゃぶれるであろう極上の美少女二人。黒髪の彼女の碧眼は透き通るように深く、茶髪の彼女は海外のトップモデルと肩を並べるようなスレンダーな肢体。この二人にとっては「ナンパにくるイケメンちんぽをしゃぶること」は容易であっても「醜いおっさんに抱かれる」というのは貴重な経験であるはずで――

 だから――


「ふ、二人でいくらかな……?おじさん、お金持ちだからね……結構出せるよ……」


 と、彼は二人に告げるのだ。

 感度最悪なマグロ女であったとしても、高級ソープ代を払うだけの価値がある美少女。それが、出会い頭に腕を組み、ちんこを触りながらまんこを触らせてくれば――痴女であることに間違いは無いだろう。「あ、わかった、これAVの撮影だ」と男は思ったのだろうか、二人の水着越しに指をしゅりしゅりと擦りつけてクリトリスを愛撫する。先ほどの偽喘ぎとは違う「んきゅ……っ♥」「ほ……っ♡」という声は、二人が腹の底から出した本物の嬌声だ。

「あっ、これ、セックス上手い雄だ」と二人が感じたのは、同時のこと。

 おそらくは風俗か何かで、雄としてのスキルを徹底的に鍛え上げてきた男。左手薬指の指輪の跡ですらも、女遊びを繰り返してきたが故の果てであれば、文香と美波の背筋をゾクゾクと痺れさせるもの。普通の女であれば「乱暴で痛い」と訴えるようなそれも、極上の美少女であれば快楽として受け止めてしまうわけで――

 文香と美波は、同時に、ごくりと唾を飲んで――


「それでは……二人で千円でいかがでしょうか……っ?」


「お金より……えっちなことがしたいので……っ♡」


 と――

 文香と美波は、再度、彼の耳にぽしょぽしょ。

 プールサイドで酩酊して、足を滑らせて転落して、死に際に見る夢――であっても、もう少し現実味があるだろう。極上の痴女二匹から、今宵を共にするに相応しい雄であると認められるのは、世界中の全ての罵倒や非難を一身に受けたところで、それを遥かに凌駕した幸福感であり――周囲の男は「なんであんなデブハゲ親父が」「クッソ……金か……金の力か……!?」と歯ぎしりをしながら、文香と美波がエロ親父に尻を揉まれて、お持ち帰りされる様を眺める他なかった。



――――



「いやあ、幸せだなあ……これだけの美少女二人が痴女で、しかも……っ♪僕みたいなおじさんが大好きだなんて……っ♪」


「はい……っ♥恰幅の良い殿方が好きだと言うと……皆、謙遜をしているだけだと言うのですが……っ♥私は、これくらいお腹が突き出ていたほうが……安心するのです……っ♥」


「私も……っ♡脂ぎったおじさんが好きって言うと、ナンパを断る方便扱いされるけど……れろぉ~っ♡んふふっ♡おじさまのお顔の脂汗……大好きなんです……っ♡」


「ほっ♪ほっ♪よしよし……じゃあたっぷりと舐めるといい……っ♪んふ~っw文香ちゃんの真っ白な肌触りも……美波ちゃんの涎の匂いもたまらんなぁ~っ♪」


 鷺沢文香と新田美波は――

 今、中年おじさんにしがみつきながら、媚びるように柔肌を擦りつけている。

 ナイトプールを出た三人は、そのまま近くのラブホテルへと向かった。

 二人の美少女が濡れた髪を晒して、尻と乳房をおじさんに揉まれながら道を歩くのだ。道中、その視線は独り占めであり、あるいは同じ大学で文香と美波を知っている人間がいれば、一巻の終わりであり――

 それは、二人にとっては恐怖よりも興奮を煽るものなのだ。

 乳首を隆起させて膣を濡らした二人は、部屋に入るや否や、美波のスマートフォンをカメラ代わりにセットをする。「後で思い出してオナニーをするために」というその言葉は、男にとっては怪しいもの。セックスの映像を記録するというのを女側が言い出せば、罠の一つや二つあると思うのが当然だが――

 鷺沢文香と新田美波が、極上の美少女過ぎた。

 93センチGカップの色白文学美少女と、91センチFカップの大学ミスコン四連覇内定美少女と、3Pハーレムプレイが出来るのだ。仮にその後で殺されたとしても、男としては二人の膣内に子種を注ぎ込めただけで”勝利”に他ならないのだ。そこで拒んで機嫌を損ねて「やっぱりなし」と言われるのは、男にとっては死ぬより辛いものであるので拒みきれず――

 当然、それはあなたに見せる以外の意図はないので、安全もいいところだ。


「ふふっ♥おじさま♥私達の乳房がお好みですか……?」


「んっ♡赤ちゃんみたい……っ♡ふふっ♡いっぱい……ちゅぱちゅぱしていいからね……っ♡」


 今、二人の美少女は――

 男の顔を、両側から乳房で挟み込んでいる。

 文香の乳房を覆い隠す黒の水着と、美波の花柄ビキニはそれぞれが違った趣があるのだろう。文香のように、普段から露出の少ない彼女が、肌の一ミリも晒さずに雄を欲情させる大きさを強調させた水着と――美波のように、清楚で清純を感じさせる花柄でありながらも、デカパイの長い谷間を少しも隠すことのない水着は――

 どちらも共に、極上と呼ぶことに躊躇がない。

 そして――

 男は、二人の谷間にWぱふぱふをされているのだ。

 高級ソープで大金を払えば、二輪車によるWパイズリも簡単にしてもらえるのだが――それは飽くまで「風俗嬢が仕事のために、嫌々やっている代物」でしかないのだ。文香と美波は、当然、あなたのためにではあるが――自身の乳房の形が歪むほどに力を込めて、男の顔をズリズリと乳房で挟み込んで、愛情たっぷりにシゴいているのだ。脂ぎった鼻の頭は美波の谷間で拭き取り、涎が垂れた口元は文香が下乳で綺麗にする光景。あなたが大好きなものであり、あなた以外には絶対にしてはいけない――、二人の巨乳美少女に惚れられて、ハーレムを作れる雄にしか許されていないノリノリのWぱふぱふを男は堪能して――


「あっ♥はぁ……んんっ♥そこは……んきゅっ♥」


「ふぅ……んんっ♡あっ♡じょ、じょうずです……っ♡」


”くちゅくちゅっ♥にちゅっ♡にゅっぷっ♥ぶちゅるっ♥にゅちにゅち……っ♥♡”


「おっほ~っ♪たまらんなぁ……っ♪美少女二人のまんこ肉……っ♡水着越しに擦られるだけで感じるエロ肉……食べ放題かぁ~、迷うなぁ♪」


 彼の指は、文香と美波の水着越しの膣肉を愛撫するのだ。

 直接触られるよりも、水で濡れて肌にぴたりと密着した布地越しに愛撫される方が、今の文香と美波には快楽が激しいのだろう。男のゴツゴツとした、短く、しかし太い指はサツマイモを彷彿とさせる。指の産毛も処理したことがないようなそれだが――しかし、何度も何度も、大勢の女の膣を愛撫してきたのだろう。あなたのように、極上の美少女二人の弱点を知って触るそれとは違う――

「女という生き物」が絶対に抗がえない弱点を、丁寧に、丹念に撫で回していく男。

 彼はそのまま、文香と美波に命令して水着をずらさせる。二人の少女は頬を赤らめながらも、録画されている以上は拒むことも出来ず、生乳をさらけ出す。透き通るような真っ白な肌と、ビンビンに隆起した艶やかな桃色乳首。あなたの子を孕み、産んだときに、母乳が飲みやすそうで良い乳首だなと常日頃思っていたのだが――


”べっろ~っ♥べちょべちょ♡じゅるるっ♥はぷっ♡むちゅっ♥れるれるれる……♡ちゅっぱぁ♥♡”


「おおお~……っ♪いい乳首だなぁ……っ♪僕が今まで抱いてきた女の中で、んちゅっ♥べろぉ♡一二を争う良さだ……っ♪」


 男は――

 文香と美波の乳首を、下品に水音を響かせながら吸い散らかすのだ。

 勿論それは飽くまで、二人を挑発するための響き。

 水音がなく静かに舐めたところで、それはそれで「パフォーマンスではなく、ひたすら快楽を追求したものだ」とあなたの嫌悪感は膨らむに違いない。

 だが――


「あの……あなた様……っ♥」


「私と文香さんの……どっちの乳首が、一位ですか?」


 極上の美少女二人は、男の好意に倍返しでカウンターを返すのだ。

 眉根を寄せて(気持ち悪い……)と感想を抱かれて――その表情を堪能するつもりだったはずが、望外の返答。風俗で百戦錬磨の彼であっても、まさかそれが「寝取らせ性癖持ちの、ハーレム3Pだってしてあげる大好き彼氏が喜ぶからだ」という答えを導出することは出来ないので、本当に、心の底から二人の美少女は醜男に抱かれることを喜んでいると思うらしく――


「んんん~っ♪僅差だが、文香ちゃんのが……んちゅ~っ♥ちゅぱっ♥少し大ぶりで、吸いやすくていいかなぁ……っ♪美波ちゃんのは……れるれるれる……っ♡じゅるるっ♡小ぶりでお淑やかな分、母乳が出ても吸いにくくてねぇ~っ♡」


「ふふっ♥ありがとうございます……文香は……とても嬉しいです……っ♥」


「あーあ、残念……っ♡でも、美波を二番目にしてくれますよね?」


 二人の美少女は、なおもWパフパフを続けて、秘部を愛撫されながら慈愛に満ちた視線を男に向ける。

 彼女達のそれは、あなたならば永遠に続けることが出来る代物だ。

 二人の肌の触り心地は極上であり、超一流の絹布を遥かに超えた代物。雄の凹凸のある身体付きや、毛むくじゃらの身体や、筋肉でゴツゴツとしたそれを――彼女達の肌は受け入れてくれるのだ。3Pセックスを終えた後に、全裸で同衾をしながら二人の身体に自身の逸物を擦りつければ――汗でベトベトな身体は肌に密着して、その触り心地だけであなたの肉棒を勃起させられるというのに――

 両頬にWぱふぱふを受けて、肉饅頭をむしゃむしゃと貪り散らかせるそれは、地球が終わるまで続けていたくなるような極楽なのだ。

 とは言えど当然、そのままではあなたを喜ばせることは出来ない。

 二人の細い腰を抱き寄せられながら、乳房を舐めしゃぶられるそれは、屈辱ではあるが――

 最悪は、もっとその先にあるのだ。

 二人は、男の大きな掌の拘束を”しゅるり……っ♥♡”と抜け出す。彼女達が自分の前から逃げるはずもない――だったら誘っていない──と、理性ではわかっていても肉体は別だ。鷺沢文香と新田美波という極上の美少女に誘われて、上手くことを運べば子宮に精を注ぎ込めるというのに――軽い前戯でプレイが終わってしまえば、それは男という生物にとって、これ以上無い敗北であるのだ。

 だが――


「おじさま……っ♥」


「どちらを先に食べますか……?」


 二人の美少女は――

 ベッドの上で、男を誘惑するのだ。

 鷺沢文香は四つん這いになり、尻に手を伸ばして膣を広げて――

 新田美波は仰向けになり、大股を開きながら膣を見せびらかす光景。

 あなた以外の雄との性経験はない(はず)の彼女達の膣は、どれほどに肉棒の抽送を繰り返しても、黒ずんで穢れることはなく、健康的で艶やかな桃色をしているのだ。

 膣のビラビラも慎ましく、ともすれば「自慰行為には多少の精通があれども、まだ、男を知らないのでは?」と思ってしまうような代物であり――


「お…………おおおお~……っ♪」


 成人男性の脳味噌を、オーバーヒートさせるには十分すぎる代物だ。


「先に私の膣を選択して頂けると幸いです……っ♥鷺沢文香19歳……っ♥その、あまり殿方との性経験はないので、ご満足頂けるかはわかりませんが……っ♥精一杯、ご奉仕させていただきます……っ♥どうか、私をお選びください……っ♥」


「ふふっ♪文香ちゃんでもこれは譲れないわよ……っ♡パパのおちんちんはぁ……っ♡新田美波19歳……っ♡私のおまんこの方がいいですよね……っ♡ねっ、パパ……っ?私……男性の上で腰を振って、気持ち良くするのだ~いすきなんですよ……っ♡」


「あ……っ♥お父様……どうか……っ♥」


「ねっ、パパ……私を選んで……っ♡」


 二人の美少女が、”おまんこくぱぁ”をしながら――

 今にも泣き出しそうな、縋り付く嬌声を響かせるのだ。

 媚蜜が垂れてくる膣肉は、どちらも共に極上。結局の所、セックスが終わった後には「どちらが先だったか」ということなぞわからなくなるほど、彼は今宵を堪能する気満々であるのだ。だがそれは――飽くまで全てを終えて、金玉を空っぽにして、二人の美少女にほっぺにキスをされながら感想戦に入ってからのことであり――

 これは、今の彼にとっては究極の選択だ。


「あ…………っ♥」


 落胆の声をあげるのは文香であり――


「……あはっ♡」


 嬉しそうに、言葉を弾ませるのは美波だ。


「す、すまないねぇ文香ちゃん……っ♪どっちもたまらないんだが……ううむ……なんて謝ればいいことか……」


 あるいは二人が、もう少しブスであれば丁度よかった。

 どうしたところでハーレムというのは、容姿の優劣が付くのだ。

 彼女達の容姿に差異があれば、美人な方を愛するのは当然のこと。

 だが――

 鷺沢文香と新田美波は、どちらも系統が違うだけで頂点に存在する美少女であり――

 故に、男の言葉も歯切れが悪いのだ。

 いっそコイントスで決めれば良いのだが――これほどまでの極上の美少女を相手に、そんな無礼も出来ない。文香と美波どちらとヤりたいかと問われれば、百人の男は五十票ずつ、ぴったり半分になり――

 それで、彼は美波に投票をしたというだけの話だ。

 自分の女が男に選ばれて、同時に、自分の女が男に選ばれなかった状況。優越感と屈辱が、同じ分量だけあなたにのし掛かる。男は本当に、心の底から文香に申し訳ないと思っているのだろう。先ほどまでの自信満々な態度が一気に鳴りを潜めて、それはあなたにとって痛快なものだが――


”……ちゅっ♥”


 文香は――

 男の額に、口付けをかわすのだ。

 脂ぎって、ギトギトになった額に――

 少しも躊躇を見せることなく、文香は小刻みな接吻を繰り返して――


「構いませんよ、お父様……っ♥美波さんのことを……たっぷり愛してください……っ♥」


 と、優しく微笑みかけるのだ。

”バブみ”であるとか”オギャり”であるとか――圧倒的な母性を感じる文香の優しい微笑み。同じ男である以上、そこで「やっぱりやめた」と文香を押し倒しても、決して否定することは出来ないのだが――


「え~いっ♡」


”どさっ♡”と――


 美波は、勢いよく男を押し倒すのだ。


「パ~パっ♡選んでくれてありがとう……っ♡パパにいっぱい、気持ち良くなってほしいからぁ……っ♡パパは、寝てるだけでいいからね……っ♡


 私が……全部動くから……っ♡」


 そう言うと美波は、男の上に跨がり一息に腰を落として――


”にゅ…………っぷぷぷぷ~~~♡♡♡”


「んんん~……っ♡あっ♡はぁ……ふぅん♡パパのおちんちん……んんっ♡ほんっと……すっご……っ♡」


「わ……っ♥美波さん……凄いです……っ♥」


 男の肉棒を、挿入するのだ。


「んっ♡これ……っ♡はっ♡んんっ♡おなかの、おく……っ♡こちゅんって……っ♡それ、にぃ♡ふとくて、ながいの……っ♡かきわけて……おおお~……っ♡」


「お~♪美波ちゃんのまんこ……んん~っ♪ぎちぎちだねぇ……


 どうだい?今まで、ヤってきた男と比べて?結構自信あるんだけどなぁ~……っ♡」


「いち……いちばん、です……っ♡おっ♡だめっ♡ぐりぐりしないで……っ♡」


 先ほどまでは余裕綽々であった美波は――

 男の大きく、長く、極太な逸物に息も絶え絶えだ。

 あなたとのセックスが、どこまで行っても”お遊び”にしか過ぎないのだと感じさせる、本気で優秀な雄の肉棒。産まれる時代さえ違えば、彼は雄としての度量でどこかの戦国大名になっていたのかもしれない。血管がビキビキに浮かび上がり、カリ首は反り返り、雌の膣をいぢめることに特化した逸物は――

 控えめに言って、あなたのそれがお粗末な玩具に感じられる代物だ。

 それはあなたのせいではない、と語るのは、間近で眺めていた文香だ。あなたの雄としての逸物は、決して他と比べて劣るものではないが――そう、例えるならば――

 地球に三十数億人いる女の内で、鷺沢文香や新田美波のような傑出度合いが――

 地球に三十数億人いる男の内で、その太った中年おじさんの彼と同じなのだ。

 ある意味では、身体の相性は至極と言えるだろう。男版の文香や美波と言われれば、逸物があなたと比較にはならないのも当然なこと。「寝取らせプレイをする上で、自分とは比べものにもならない、優秀な雄と出くわすこと」をあなたは警戒していた。美波と文香は、あなた程度の雄の上でも簡単に乱れて、深い絶頂を迎えて、潮を噴いたり失禁をするわけで――


「おっ♡おほっ♡ごれぇ~……っ♡あぐっ♡おおお~っ゛♡イぐっ♡ああああ~……っ♡だめっ♡だめっ♡こわれ……るぅ~……っ♡」


「わぁ……ごくりっ♥」


 新田美波は、男の上で激しく乱れているのだ。

 あなたを前にしては、絶対に見せることがなく――更には見ることも出来ない代物。男は寝そべりながらも、まだまだ余裕綽々といった様子で、下から美波の乳房を鷲掴みにしている。腰を少し動かすだけで、美波の身体には電流が走り、ビクビクと激しくのたうち回る。文香は唾を飲み込みながら、その様子を眺めるのだが――

 あなたを退屈をさせてはならないと、察したのだろう。


”ばちゅんっ♡ぶちゅっ♡にゅぷ~っ♡ぶちゅるるるっ♡ぱんっ♡ぶぐ……っ♡”


「あの、お父様……


 私の胸も……愛してください……っ♥」


 文香は――


「お――っ♪」


”むっぎゅ~~~っ♥”


 と――

 男の顔面の上に、自身のデカパイを押しつける。

 彼の頭の上から、文香は上体を曲げて乳房で窒息をさせるのだ。鷺沢文香の、93センチGカップのおっぱいマスク。柔らかな乳房は男の輪郭にぴったりと寄り添い、彼の酸素を制限させていく。当然、そのままでは窒息死してしまうので”ぶふぅ~っ♪ふごっ♪ふがふがっ♪”と男は下品な鼻息を響かせて、必死に、文香の乳房越しの酸素を吸引していくのだ。


「んっ♡あっ♡文香ちゃん……あり、がと……っ♡ちょっと、余裕出てきたかも……っ♡」


「いえ……っ♥私も、彼を喜ばせたかっただけで……ふふっ♥」


 二人の少女は――

 男の視界が遮られるのを良いことに、カメラ越しのあなたに視線を送る。

 美波は本気を出すために髪をポニーテールに結び、文香は男の乳首へとぺろぺろ、舌を這わせていく。性経験が豊富な彼は、乳首も立派な性感帯なのだろう。文香が舌を這わせる度に「おっ♪おほっ♪」と気味の悪い嬌声を響かせていき――美波は爪先立ちになり、激しく腰を打ち付けていく。

 文香のおっぱいマスクと、美波の騎乗位なのだ。

 男として産まれてきて、一度は夢を見るようなそれを――彼はただ「太って醜い男だから」という理由だけで堪能することが出来る贅沢。美波は腰で円を描くようなグラインド。あなたを相手に、たっぷりと培ってきたテクニックで、自分よりも優秀な雄に”ご奉仕”をしているのだ。

 文香もまた、男が乳首を吸うのに合わせて、彼の乳首を舐めしゃぶっていく。

 反対側の乳首も、爪でカリカリ、カリカリと小刻みに引っ掻くご奉仕。ともすれば、あなたよりも激しく、天国にも昇る心地のご奉仕であるのかも知れない。


「おっ……おおっ♪出る、出るぞぉ~、美波ぃ……っ♪」


「はいっ♪いいですよ……♡


 勿論……中出しで……っ♡」


 美波は――

 カメラのレンズに、ピースサインを浮かべる。

 いずれそれを見る、あなたに向けた挑発。腰の動きは一段と激しくなり、美波もまた、獣の咆哮のような嬌声を響かせていく。最強の雄と最強の雌の交尾は、あなたの弱っちいそれとは比較にもならない。二匹の獣がまぐわうそれに、あなたはただ圧倒される他にないのだが――


「……勿論、膣内射精ですよお父様……っ♥美波さんのおまんこに……♥娘さんより年下の女の子にびゅーびゅーっ♥亀頭の先端を子宮口にぐりぐりと押し込んで……っ♥一寸の距離も許さない密着零距離射精……っ♥お父様のネバネバで濃厚な中年せーしを注いで、美波さんの子宮をたっぷりと満たして上げてください……お父様……っ♥」


「あぐっ♡おっ♡イぎます……っ♡まんこイぐっ♡おっ♡おおおっ♡やっばぁ~……っ♡ぶっといちんぽ、やばっ♡カリだかちんぽ……おおお~っ♡いぐ……いぐいぐいぐい~……っぐ~っ……♡」


 文香は耳元で囁き、更なる快楽を追加していくのだ。

 ただ喋っているだけでも、催眠音声のような空気を醸し出す彼女が――乳房で顔面を押し潰しながら、耳元に甘い声色を注ぎ込んでいくのだ。男はやがて、激しく腰をびぐっ、びぐっと弾ませる。それが目当てであった彼女は、思惑通りであり、耳元に顔を寄せながらもあなたに視線を向ける。二匹の極上の雌が、一匹の雄を”AV男優”としてあなたにハメ撮りAVを送る光景。だがそれは偽物ではなく――あなただけの所有物である美波の子宮に、中年親父の濃厚でべっとりした精液を注ぎ込むものであると思うと耐えられず、やがて――


「んんんんん~~~っ♡♡♡」


 と、美波が絶頂を迎えて、膣肉がぎゅ~っと肉棒を引き締めると同時に――


”びゅるるるるるる~~~っ♡びゅるるるっ♡どびゅどびゅっ♡びゅっぐんっ♡”


”びゅ~っ♡びゅるるるっ♡びゅっくんっ♡どびゅどびゅ♡びゅ~っ♡”


”びゅるるる……っ♡びゅっくん……っ♡どびゅ……っ♡びゅ~……っ♡”


”…………っ♡♡♡”


「おっほぉ~……っ♪たまらんなぁ……♪若い子に、おっ、中出しというのは……っ♪」


「んふふ……っ♡すごく気持ち良かったです……っ♡ありがとうございます、パパ……っ♡」


 文香は上体を起こして、彼の顔から乳房を離す。

 ようやく呼吸が出来るようになった男の顔は、文香の乳房による熱と湿度で濡れている。

 美波と文香は、男の顔にべろべろと舌を這わせていく。脂ぎって太った中年親父の顔面に――あなたにだけ捧げた舌を這わせて、それを舐め取っていくのだ。額も、耳の裏も、鼻の穴も顎も、口を開けさせて歯茎までをベロベロと舐めしゃぶり、やがて、男の顔が極上の美少女二人の涎でべっとりとなった頃、彼女達は「さあ……今度は……♥」「私達の番ですよ……っ♡」と、男に催促して、文香と美波はされるがまま、男の汚く、醜悪な舌肉で顔面をベロベロと舐めしゃぶられた。



――――



”じゅるるるるる~っ♥はぷっ♥むちゅっ♥れろれろれろれろ……ちゅるるるっ♥”


「おおお~……っ♪文香ちゃんのフェラチオも……おっ♪中々のもんだなぁ……っ♪」


「ふふっ♡文香ちゃんのお掃除フェラ……気持ちいいですよね……あっ♡だらしないお顔……んちゅ~っ♡」


「ちゅっ♪ちゅっ♪おおお~……っ♪美波ちゃんとのキスも、勿論最高だよ~っ♪いやぁ……幸せだなぁ……っ♪」


 男は今――

 新田美波をはべらせながら、鷺沢文香にお掃除フェラをさせている。

 ベッドの上で大股を開いた彼へと、鷺沢文香は土下座のような姿勢で肉棒にしゃぶりついている。陰嚢を舐めしゃぶり、裏筋に舌を這わせて、亀頭を唇で咥え込んで舌先で”れぽれぽれぽ……っ♥”と舐め回していくのだ。

 男の肉棒がいかに優れていても、回復力というのは年齢相応であり――

 故に、即座に回復するあなたには堪能できない、鷺沢文香のお掃除フェラをねっとりと味わえるのだ。

 烏の濡れ羽色とでも呼ぶべき艶やかな黒の前髪を、御簾のようにして上目遣いで男を見つめる文香。彼女は髪で表情を隠すので目立たないが、じいっと見つめれば、その奥には超絶美少女顔があることはわかるのだ。極上ドスケベボディは、室内で本に囲まれているために紫外線から守られて、新雪のような真っ白な肌が輝いており――

 そんな彼女が、男を前に屈服して――

 尻を突き出しながら、肉棒を舐めしゃぶっているのだ。


「ふふっ♡パパって……ほんっと、ちゅーが上手ね……♡」


「ほほっ♪僕はお店の女の子で……むちゅ~っ♪練習してきたからねぇ……ほらっ、美波ちゃん……僕の涎飲んで……っ♪」


”ぐぶぐぶぐぶっ♪じゅるるるっ♪…………んれぇ~~~っ♪”


「ほんと変態さんなんだから……んんっ♡」


”んあ~……っ♡んっ♡……んぐんぐ……ごきゅんっ♡んん……っ♡”


 美波は男に抱き寄せられて――

 彼の口から溢れる、泡立った唾液を流し込まれる。

 文香のお掃除フェラは、男の肉棒よりも自分の頭を下にした代物だが――美波は対等、と言わんばかりに男に腰を抱かれている。身長は男の方が上でも、長くすらっとした美波の足は、彼の爪先を追い越している。真っ白で、むだ毛の一本も存在しないすべすべな太腿を男の脚に絡みつかせながら――

 彼の胸板に、すりすりと頭を寄せるのだ。

 さながらそれは――正妻と妾のような立場の差。

 あなたは自分の女が、醜い男にそうして媚びている状況を、ただ我慢する他にないのだ。美波と男は、何度も何度も激しい接吻を重ねる。舌を根元で絡め合わせて、互いの口内で唾液をくちゅくちゅと攪拌させる。十分に泡立てば、それを互いの喉に流し込むそれは――あなたにだけ許された特権であるはずなのだ。

 やがて――


「……んんっ♥……お父様?準備の方が出来ました……っ♥」


”んちゅ~…………ちゅぷっ♥”


 と、肉棒から口が離れるのを名残惜しむように、蛸のように唇を窄めて


”ちゅぽんっ♥”と文香がお掃除フェラを終えて――


「わぁ……っ♡パパのおちんぽ……かっこいい……っ♡」


 男の肉棒は、最大硬度に隆起する。

 鷺沢文香という、内気で臆病な少女が――しかし、惚れた雄のために培って手に入れたテクニック。昭和の官能小説を読み、現代では廃れている技巧ですら、愛しいあなたの為に身につけて――必要とあらば、肛門に舌をねじ込みながら逆手手コキをすることも出来るほどの多大な愛情であり――

 それを全て男に捧げれば、彼の年齢のハンデくらいは簡単に打ち消せるのだ。

 文香は――


「あ……っ♥」


”ぽぉ♥”っと――

 男の肉棒に、見惚れているのだ。

 彼女は、誰しもが知っての通りの文学少女だ。

 故に、雄ですら思わず見惚れてしまう男の逞しい逸物に、惹かれるのだろう。雌にとっては芸術性すら感じさせる、雄々しくそそり立ち、反り返り、カリ首が主張している肉棒。他の雄が注ぎ込んだ精液を掻き出すための、カリ首が立派であるというのは、間男の素質が十分な代物であり――


「…………んんっ♥おね、おねがいします……っ♥どうか、わたしのおまんこを……っ♥けいけんにんずうひとりの、めすまんこ……いっぱいぱこってください……っ♥まんこはめてください……っ♥」


 文香は――

 豊富な語彙力も忘れて、雄に下品に媚びるのだ。

 頭の悪いギャルよりも品性の劣る響きで雄に尻を向けて、自身の膣肉を割り広げている。彼女の膣は、美波のそれよりも秘裂が慎ましい。体力の少ない彼女が、あなたに腰を動かしてもらうが故の代物であるのだが――


「……ほほっ♪ほんとにこれで……女子大学生かね……っ♪」


 男にとっては――

 その遊び慣れていないまんこは、どうしようもなく興奮を煽るのだ。

 文香の膣に、後ろから”くちゅりっ♪”と肉棒を押し当てる男。カリ首が急角度である亀頭は、最早それだけで文香の膣肉の限界を超えているのだが――あなたの子を孕めば、三千とウン百グラムの赤子をそこからひり出すことが出来るのだ。雄の肉棒の形に、膣は柔軟に広がり――


「は~いっ♡がんばろうね、パパ……っ♡」


 美波は、男の尻に手を当てて、前に押し込んでいくのだ。 

 彼の頬にキスをしながらも、視線はカメラに向いている。

 あなたの女が、あなたの女を寝取る手伝いをする状況に、興奮は更に激しくなるばかり。やめろ、文香はだめだ――美波は、ノリノリでこなすことが出来ても――文香はそういうことに巻き込んじゃ駄目だ――と、どれだけ叫んだところで、届くはずもなく――


”にゅ…………っぷぷぷぷぷ~っ♥♥♥”


「ほぉ…………ぉぉぉぉ~……っ♥♥♥」


「おっ♪これはまた……なんとも、ギッチギチだ……っ♪」


 男は、文香の膣内に肉棒を挿入した。

 後背位で臀部を突き出した文香の、その尻肉を鷲掴みにする男。文香の尻肉は弾力性よりも柔らかさに長けており、指に力を込めた分だけ、それが埋まっていくのだ。

 真っ白な肌は毛細血管が弱く、簡単に、男の手指の痣を残していく。

 明日の朝、あなたの下に帰ってきたとしても、決して消えることがない間男に征服された証。文香はそれを考えると――たまらなく気持ちいいのだろう。肩をぶるっと震わせて、軽く絶頂をするのだが――


「入れただけでイくとは……なんとも淫乱な女だ……っ♪」


 男にとってそれは、たまらない優越感のようだ。


”ばちゅんっ♥どちゅっ♥ぶちゅっ♥にゅっぷ~っ♥ぐぶっ♥ぶちゅっ♥”


「わぁ……っ♡すごいですね……っ♡文香ちゃんのおまんこにぃ、ぶっといおちんぽにゅっぷにゅっぷ……っ♡彼氏の雑魚チンポしか知らない女子じゃぁ……パパにはぜ~ったいに勝てませんよぉ……っ♡」


 美波はすっかりと、男に媚びながら――

 彼の隣で、頬に何度も小刻みなキスを繰り返す。

 普段から――服を着て立っているだけでも、淫靡な気配を隠しきることは出来ないのが新田美波であり――今の彼女は、一糸まとわぬ全裸で男に縋り付いているのだ。美波の乳房が、男の二の腕に抱きついて”ふにゅんっ♡”と形を変える光景。耳元で煽情的な挑発の言葉を囁くのは、彼を通り越して、あなたに向けられたASMRだ。


「しっかし……っ♪男を喜ばせるのが、本当に上手な女達だ……おらっ♪おらっ♪僕のものになれ……っ♪僕の女になれ……っ♪」


「あっ♥おっ♥おおおお~っ♥ご、ごめんなさい……っ♥お、おとうさま♥にっ♥はじめて、あげれなくて……っ♥あ、あんなっ♥ざこちんぽ、が♥かれしだと♥うんめいのひとだと、おもって♥ごめんなさいっ♥」


 文香は、布団に顔を埋めながら謝罪の言葉を叫ぶ。

 勿論これは寝取らせプレイであると――

 わかっていながらも、あなたの心がざわめくのは、彼女達が極上の美少女である証拠。

 男の肉棒は、あなたの逸物を遥かに凌駕した代物。選ばれた優秀な雄が、文香の膣内を――しかも、性風俗で何度も経験を積んだテクニックで、踏み荒らしていくのだ。

 あなたがブスと付き合っているときに、鷺沢文香や新田美波から「あの彼女と別れたらぁ、私達と3Pさせてあげるよ?」と乳房と臀部を押しつけられて、耳元で囁かれれば男は抵抗することが出来ず――それを反転させたのが、今の文香なのだろう。

 あなたへと抱いた多大な愛情も、優秀な雄のわんわんピストンの前に真っ黒に塗り潰されていくのか。文香の下半身は、今までのあなたが見たことないほどに、激しく、びぐんびぐんっ♪と弾んでいる。雌として産まれていた意味を、優秀な雄に教わっている状況であり――


「ねえ、パパ?もっと興奮すること……教えてあげようか?」


 美波は――

 文香のスマートフォンを手に取り、囁く。

 最初、美波は顔認証のロックを文香の顔で解錠しようとしたのだろう。

 彼女の黒く長い髪を乱暴に掴み、頭を持ち上げて、スマートフォンをかざす。だが――涙と鼻水と涎に塗れて、快楽に喘ぐその表情は――最新の顔認証システムであっても、鷺沢文香であるとは認めなかったのだろう。仕方が無く美波はパスコードを聞き出し、ロックを解除して――


「ほらっ、パパ……っ♡


 これ……生理周期アプリですよ……っ♡」


 文香の生理周期を、男に見せつけるのだ。

 彼女はどちらかというと、体温が低めで冷え性な少女。

 美波のように活発に運動をしたり、ジムに通ったりする少女とは異なり、一日中同じ姿勢で読書に耽るような性質なのだ。引き締まった筋肉とはほど遠い、雄の欲情を煽る媚肉とぷにやわな脂肪に包まれた肢体であり――

 当然、生理周期も元々は乱れていたのだ。

 だが――あなたと美波と付き合い、文香も今までのような読書三昧の自堕落な生活は出来なくなったし――何より、安全日であるからという理由で中出しをしてもらえた美波を見て、それが羨ましかったのだろう。彼女に出来る範囲ではあるが、軽い運動や規則正しい生活を送り――そうして、安全日の空っぽの子宮に、あなたの精液を注ぎ込んでもらうのを夢に見ていたのだが――

 それを――


「ほほう~っ♪……今日は、排卵日か……っ♪」


 下衆な男に、知られてしまったのだ。

 文香は、ベッドのシーツを掴む手にぐぐっと力を込める。 


「……は、はいっ♥お父様……っ♥文香のことを……孕ませてください……っ♥お父様の♥逞しい♥中年精子を……文香の子宮にどくどくとたっぷり注ぎ込み……っ♥


 鷺沢文香を……懐妊させてください……っ♥」


 種付け射精を懇願して、妊娠をおねだりする美少女に――


”――どちゅんっ♥”


「お――っ!?」


 激しい興奮を抱かない雄が、いるはずもない。


「ほっ♪ほっ♪わかったぞ……ぜ~ったいに、僕の子供産ませてやるからなぁ……っ♪」


 男のピストンの勢いは、最高潮を迎える。

 新田美波の安全日まんこであっても、避妊具なしの肉棒で膣の最奥に射精をするというのは、たまらない興奮があるのだ。ピルの副作用で硬くなった乳房とは異なる、天然で柔らか、芯がまるで存在しない、鷺沢文香の避妊なしのふにやわな媚乳。彼は背後から文香に覆い被さり、乳房を鷲掴み西にしながら、ピストンはラストスパートを迎えて――


「パパ……キスしましょう……?ねっ、おねがいっ♡ちゅーっ♡ちゅーしたいなぁ♡美波、パパのちゅー大好き……っ♡」


”むちゅ~っ♡れろれろっ♡はむっ♡ちゅぷぷぷっ♡れるれるれる♡”


 美波は、男の唇にベロ肉をねじ込んでいく。

 新田美波と濃厚なベロチューをしながら、鷺沢文香の乳房を鷲掴みにして、排卵日の子宮に膣内射精を注ぎ込むのだ。億万の大金を積んでも、実現することは不可能であり――あなたにしか許されないそれを、彼は、肉棒が優秀なだけで実現させることが出来るのだ。サツマイモのように、不格好で太い指であっても、雌をいじめるのは最高に上手な雄なのだ。文香の乳房は鷲掴みにされても、快楽を感じて、膣の締まりを良くしていき――「あっ♥あっ♥いきますっ♥おっ♥おおお~っ♥おね、がいしますっ♥はらませて、くださいっ♥あかちゃん♥おとうさまの、あかちゃん♥くださいっ♥」とほとんど泣き叫ぶような懇願と同時に、膣を”ぎゅぎゅぎゅ~っ♥”と締め付けて絶頂を迎えて――


「おおおお~っ♪♪♪」


 男は、咆哮と同時に――


「イ――――ぐっ♥」


”びゅるるるるる~っ♥♥びゅるるるっ♥どびゅどびゅっ♥びゅ~っ♥びゅるるっ♥びゅくんっ♥”


”どぶどぶっ♥びゅ~っ♥びゅくっ♥どびゅどびゅ……っ♥びゅるる~っ♥”


”びゅくんっ♥びゅ~……っ♥どぶ……っ♥びゅく……びゅ~…………びゅっくんっ♥”


”…………っ♥♥♥”


「うっわぁ~……っ♡パパのおちんぽ♡いっぱいびゅくびゅく、どくどくして……ふふっ♡


 こんなの……ぜ~ったい孕んじゃうかも……っ♡」


 文香の膣内に、射精した。

 排卵日の子宮へと、一切の遠慮も何もない種付け射精。

 あなたですらまだ、したことのない種付けをして、彼女の子宮を土足で踏み荒らすのだ。

 優秀な雌は、どんな雄の子供でも簡単に孕んで子孫を残せる上に――そこにいるのは、性欲がギットギトに脂ぎった優秀な雄なのだ。アフターピルを飲んだとしても、間に合うのかどうかわからない代物であり――


「……あれ?録画出来てなかった?」


 美波は――

 立てかけていたスマートフォンを操作しながら、囁くのだ。


 あなたに寝取られ報告をするための証拠映像は――

 どうやら、操作ミスで録画出来ていなかったらしい。


「ほっほ……っ♪そんなに淫らな映像を記録したいなら……僕のスタジオを使うといい……っ♪僕はね、実はアイドルのプロデューサーなんだよ……っ♪キミ達みたいな可愛い娘がデビューして……っ♪しかもド淫乱なんだから、枕営業もOKだろ?一年でシンデレラガールにしてみせるよ……っ♪」


 男は――

 美波と文香の腰を抱き寄せて、彼女達にキスをさせながら囁く。

 どこからどこまでが真実なのか、あなたにはわからない。

 男は二人のスマートフォンを、手が届かないベッドの下に放り投げて、それから肉棒を何度も何度も激しく抽送していく。万が一の脅迫の録画もさせず、警察への通報もさせない。鷺沢文香と新田美波という極上の美少女二人を、絶対に自分のものにするのだという強い決意。この娘達をアイドルに仕立て上げて、自分はプロデューサーになり――ステージの上でダンスを踊り、ドームに集った五万人の大観衆を湧かせた後で、楽屋でステージ衣装で種付け交尾をするのだと欲望を膨らませながら――やがて朝日が昇り、文香と美波が意識を失っても、男は何度も何度も二人に膣内射精を注ぎ込んだ。



――――



 そして――


「申し訳ございません……っ♥朝には帰ると言ったのですが……執拗に引き留められてしまい……」


「ふふっ♪おっぱい揉まれてぇ……♡まんこ触られながら……行かないで~って泣きながらおねだりされたらぁ……っ♡」


「泣きの一回……となるのは、当然ですよね?」


 鷺沢文香と新田美波が帰宅したのは、昼過ぎになってのことだ。

 あなたは、玄関で彼女達二人を抱きしめる。

 シャワーを浴びて、体臭は流したのかもしれない。健康的な雌の匂いであるのだが――その奥には、僅かにプールの塩素の匂いも感じ取れる。いや、思えば精液というのは、どこかプールの匂いも感じさせるなと思うのだが――

 あなたには結局、またしても、何一つ証拠がないのだ。

 文香と美波の腰を抱き寄せて、あなたは彼女達の豊満な乳房に顔を埋める。

 自分が泣いていることに気がつくのは、彼女達があなたの頭を優しく撫でるからだ。真実であるのか、嘘であるのか判断は付かないのだが――あなたのワガママに振り回された二人は、それに対して怒る権利があるはずなのに、優しく頭を撫でてきて――

 それでまた、あなたの涙は加速度的に溢れていくのだ。


「……あの、申し訳ございません……っ♥不手際があって、証拠映像はないのですが……っ♥」


「ふふっ♡証拠の代わりに……名刺はもらってきたから……っ♡」


 二人の少女は――

 あなたに、名刺を差し出してくるのだ。

 あなたでも知っている、大手アイドル事務所の名前であり――彼はどうやら専務である様子。ナイトプールに赴いたのも、アイドルスカウトの一環であったらしく――

 同じ名前の名刺が二枚あるというのは、最早、疑いようもない事実なのだ。

 いや――

 彼女達は極上の美少女だ。

 別々のタイミングで、同じ人間からスカウトされた可能性はあるし――

 何より、ナイトプールに行ったのが事実でも、そこでラブホテルに行ったのが嘘であるかも知れない。

 二人が語る言葉を、あなたは確かめる術がなく――

 それが真実なのか嘘なのかは結局わからないのだ。

 だが――


「……私達……アイドルになろうと思うんです」


「学業との両立は、最大限に気を配ってくれるんだって……っ♡」


 二人の少女は――

 あなたを”ぎゅ~っ♥♡”と抱きしめて、答えるのだ。


「想像したことはありますか……?魑魅魍魎が跋扈する……生き馬の目を抜くアイドル世界……っ♥私達のような押しに弱い雌が……ぜ~ったいに生き残れない世界……っ♥」


「イケメン俳優さんにぃ……セフレにならないかって誘われて……っ♡有能なディレクターさんにぃ……飲み会に誘われて……っ♡勿論、スポンサーのおじさま達にも……い~っぱいご奉仕の……アイドル業界よ……?」


 二人が囁く言葉に、あなたの妄想は膨らみ――


”びゅるるるるる~っ♥♡♥♡びゅるるるっ♥♡どくどくっ♥♡”


「あ……っ♥射精……してしまったのですね……っ♥」


「ふふっ♡想像するだけで……興奮したんだ……悪い彼氏様……っ♡」


 あなたの肉棒は、情けなく射精をするのだ。

 あなたの股間をすりすりと撫で回してくる文香と美波。「勿論……あなたがよろしければ、ですが……」「ねえ……アイドルになってもいい?」と二人は、あなたの耳元でぽしょぽしょと囁いてくる。理性はとっくに崩壊しており――俺様専用のハーレム彼女を、アイドルにランクアップさせて、こうした寝取られ妄想囁きを堪能できるとあらば――

 男として、誘惑にあらがえる道理もないのだ。


「……はいっ♥ありがとうございますっ♥それでは……っ♥」


「そうそう……っ♡パパにい~っぱい中出しされたのがぁ……嘘かどうか……っ♡」


「試してくださいね……お父様……っ♥」


 二人の美少女はあなたを布団に押し倒して、それから、自身の膣をホットパンツ越しに、太腿へとぐりぐり擦りつける。証拠映像があろうがなかろうが――肝心なのは、シャワーでも洗い流すことが出来ない、雄の精が注ぎ込まれた証拠があるか否かであり――文香と美波が本当に寝取られたのか、それとも全てが周到な嘘であるのか、あなたは心臓が破裂しそうなほどにバクバクと弾ませて――それから、彼女達の下着を脱がせていった。

Comments

Anonymous

Super dick wins again!

yuha

本当に抱かれたのか、本当に種付けされたのか、そもそもどこからが本当なのか...それはわかりませんが、他に類を見ないレベルの極上のメスが自分の恋人であるという優越感が、もうすでに他の男に何もかも染められているのかもしれないという絶望感へ変わるというのは、まさに能破壊の神髄でした。 めっっっちゃくちゃ使えますこれ。 こんなのもを見せて頂いたことに感謝です。

wws2jsh7

ありがとうございます!どこからどこまでが事実なのかわからない寝取られ、めちゃいいですよね……ぜーんぶ嘘ってことにもできるの……ぜーんぶほんとってことにもできるの

バレット

自分とのセックスで覚えたテクで童貞を筆下ろししてる展開がエロすぎました。 ifの自分に寝取られてる、的な感じなんでしょうか。すごく良いです。

wws2jsh7

ありがとございます!自分が楽しむために教えたテク他の男に捧げさせるのいいですよね。自分だけが味わえる優越感が、他人になった途端にNTRやんけーなの

Anonymous

文香の乳は逆サバで柔らかく、身体は抱き心地が良いと言うのはもはや世界共通認識… Gカップでも過少申告じゃないですかね!ちょっとパパに測ってもらって! 真相がはっきりしないntr報告ってほんとエロいですよね…。たとえショーツに他人の精液が付着していようが彼氏くんの幻視かもしれない…

谷澤晴夫

美波の相手がこの主人公と同じタイプで、主導権が美波にありエロくて良かったです。 ナイトプール以降の文香、美波を乳首比べからの挿入選び、さいごのアプリ見せつけての種付けまで、最高に興奮させられました。

wws2jsh7

ありがとうございます!真偽不明なのが凄いいいですよね。真実の純愛でも嘘のNTRでもいける……好きな方を選んでいいってのが一番効く

wws2jsh7

ありがとうございます!ハーレムNTRもっと増えてほしい!