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「申し訳ございません、誇らしきご主人様……シリアスのせいで、こんなことに巻き込んでしまって……」  あなたは今、店舗の事務所で監視カメラを眺めている。  メイド喫茶の店内の至るところに付けられた監視カメラは、単純な防犯映像ではない。  治安を維持して、盗難を防ぐためならば――  わざわざ、ローアングルからのカメラは必要としないのだ。  床に直接、配線ごと埋め込まれたカメラは――彼女達の下着を映し出している。  この映像は後に編集されて、然るべきところに販売されると言っていたのだが――  あなたには興味は無く、だから、頭を下げる彼女を眺める。  そこにいるのは――  絶世の美少女、だ。  通常の日本人の黒髪黒目とは――存在意義が根本的に異なるような、ふわふわな妖精の雰囲気を漂わせている、白髪焔眼の美少女。「しらが」ではなく「はくはつ」と呼ぶに相応しい彼女は、海外のロイヤル国から日本に来ている身。様々な人種がいる多民族国家であり、だから、各々特徴的な容姿はないのだが――  強いて言うのならば――  彼女達のほとんどは美少女、ということだ。 「国民の容姿ランキング」では、もう30年ほどロイヤル国が常に一位を維持したまま、その牙城は少しも揺らぐことはない。「ロイヤル国出身のAV女優」というものを業界は求めているのだが――彼女達はその美しさと希少性から、わざわざAVや風俗に落ちる必要もなく、その手前で金持ちの旦那に見初められていくのだ。大勢の男達にとっては、ロイヤル国に潜入した盗撮動画ですら十分なシコ材料になり(ロイヤル国では、無断で女性を撮影したものは懲役を喰らうことになっている)――  あなたの目の前にいる、彼女――  シリアスもまた、そのご多分に漏れることはないのだ。  メイド喫茶に用意された彼女の衣装は、胸元がざっくりと開いて、谷間が丸見えになっている。「慎ましいことが美徳とされる日本社会」においては、絶対にあり得ないような痴女的格好。この店の店長は彼女に「セクハラ衣装」としてそれを用意したのだが――元の素材があまりにも、良すぎるのだ。彼女はそれを着こなしていて、股間をパンパンに膨らませたオナ禁をしなければ「これをエロい目で見るのは、侮辱ではないか」と思ってしまうほど。  彼女――  シリアスは、足下を見つめてあなたに続ける。 「シリアスが高価な壺を割ってしまったがために……ご主人様まで、このお仕事に巻き込むことになるとは……本当に、どれほどお詫びをしても足りません……申し訳ございません、誇らしきご主人様……っ!」  彼女はあなたに頭を下げるので――  だから―― ”ぽん、ぽんっ” 「……えっ?」  あなたは、シリアスの頭を優しく撫でてやる。  自分が少女漫画の主人公であれば、これは少女漫画の一幕になるのだが――実際は違う。セクハラとして「うっわ、こいつキッモ、頭ぽんぽんとかマジでないわ」と内心で思われるリスクを背負いながら――  それでも、昔から彼女はそれを好きだったなと思って、頭を撫でるのだ。  幸い、とも言うべきか。 「……あっ!は、はいっ、ご主人様!シリアス、一刻も早く壺の弁償代を稼いで……無事に帰れるように、頑張ってきます!」  と、彼女は満面の笑みを浮かべて、踵を返して――  と、たたたと、店内へと駆けだして行った。  ドジだらけの彼女においては、その昂揚が新たな失敗の原因になるのではないか――とも思ったのだが、やる気満々のシリアスの気勢を削ぐほどに、あなたも野暮ではない。  内心で頑張れと応援をしていると、入れ違うように―― 「ご主人様……ダイドーにも、その……」  水色の髪をして、豊満な肢体を浮かべた――  シリアスの姉であるダイドーが、現れる。 「あの、その……ご主人様におねだりなんて、はしたないかもですけど……シリアスだけじゃなくて、ダイドーも、見捨てないでいただければ……」  彼女の今の格好は、自身の乳房の下に穴が開いた――  所謂、パイズリ穴が丸見えのメイド服なのだ。  ここの店長はいい趣味をしているな――と、あなたは思う。  彼女達の豊満な乳房は、あなたのワイシャツを着せて、パツパツのムチムチに張り詰めさせるのもよいが――やはり、巨乳の女には乳袋が似合っているのだ。彼女達が入店するに際して、わざわざサイズを寸法して、オーダーメイドの立体裁断で乳袋を作り――更には、パイズリ穴まで開けるそのセンスは、並大抵のエロ親父ではない。メイド喫茶の店員のスカートの中身を下から覗くそれを、作り上げた人間の本気を感じながら――   「あっ……えへへ……っ♪」  あなたは、ダイドーの頭を撫でてやる。  さらさらな水色の髪の毛は、絹糸のような触り心地を感じさせる。手櫛であるにも関わらず、指に僅かな引っかかりすら感じさせない、極上の髪質。昔話の中では「長い髪を売ってお金にする」という描写があり、この世に生を受けたときから優秀な化学繊維があるあなたには、想像すらつかない時代であったが――ダイドーの髪を撫でていると、わかる。このふわふわな髪の毛をカツラに、あるいは筆に――あるいは、自身の肉棒をシゴくことに使えるのならば、大金を払う物好きも存在するのだ。  彼女はそこで、満足をしたのだろう。 「ダイドーも頑張って……すぐに、元に戻れるように、頑張ります……っ!」  彼女もまた、シリアスと同じ速度で踵を返す。  と、たたたという足音まで同じなのだなと感心を抱きながら――  最後に入ってきたのは―― 「ダイドーちゃんもシリアスちゃんも、心配性ですね……ふふっ♪大丈夫ですよ……私が、ちゃんと二人を見守っていますから――」  彼女達とはいとこ、の関係性である――    ハーマイオニーが、メイド服なのだ。  他の二人と違って、彼女のメイド服は際立った露出はないのだが――  結局の所、元の素材がエロすぎるので、普通のメイド服でもドスケベであることに変わりは無い。あなたにとっては見慣れた容姿であっても――この、怪しげなメイド喫茶に、大枚を叩いてくるような彼らにとっては「超高級ソープや、AV女優でも見ることが出来ない容姿」であるのだ。しっかりしていそうな空気感とは裏腹に、自分が、オナペットとして彼らの脳内で、毎夜汚されていることは想像すらしたことがなさそうな雰囲気は――  何とも、シリアスやダイドーとは違う危機感が、あなたの脳内でアラームを響かせるのだ。  とは言えど――「だから、ハーマイオニーは行かなくていいよ」とあなたに言うことは出来ない。彼女はそのまま、あなたに挨拶をして店に出て行くかと思ったのだが――口元に手を当てて、もじもじとしている。背の小さな小娘がする分には可愛いのだが、ハーマイオニーのようなレディがやると「はっ?なにおまえ?かわいすぎだろ……マジでブチ犯すぞ……っ!」と、あなたの肉棒をバキバキに憤らせる代物なのだ。  必死に冷静を取り繕っていたあなたが、限界を迎えるので―― ”すっ”と、手を伸ばしてやる。 「……ふふっ♪私は、シリアスちゃんとダイドーちゃんとは違って……こういうことしてもらう立場じゃないんですけど……でも、ご主人様がしたいのなら、どうぞ?」  従順な忠犬のように、彼女はあなたに頭を差し出してくる。  優しく頭を撫でてやると「~~♪」とハーマイオニーは心地よさそうな鼻唄を奏でる。  本物の大型犬のようだな、と感じながらも、たっぷりと撫でてやると満足をしたのだろう。 「ご安心ください、ご主人様……  何があろうと、私たちはご主人様を愛してますから……っ♪」  と、ハーマイオニーはあなたに宣言をして――  それから、とたとた、店へと向かっていく。  事務所に一人で残されたあなたは「ハーマイオニーの足音は違うのだな」とぼんやり考えながら、再度、店内の様子をモニターされた画面を眺める。  あなたは――  これから、自分の幼馴染にして恋人である三人を――  このセクハラメイド喫茶の店員として、働かせるのだ。  脂ぎって、ギトギトで、性欲旺盛な猿か豚の群れの中に――  自分の恋人を放り込むという背徳感だ。 「面倒だなぁ……」と自分自身の温度を低めに調整しているのは、負け惜しみのようなもの。自分の心の傷を深くすることがないように――何かあったときに、飛び出して、彼女達の手を引いてロイヤル国に亡命をすることがないように、という保身のようなものであり――  だから、あなたは――  大勢の客にジロジロと、肢体をエロい目で見られて――  太腿を撫でられて、胸の匂いを嗅がれて、キモオタの膝の上に座り──  ケーキをあーんっ♡と食べさせる彼女達を、傍観する他になかったのだ。 ――――  あなたの父親はロイヤル国内の、日本大使館職員であった。  ロイヤル国は現代にしては珍しく、観光客がほとんど存在しない国だ。  ロイヤル国の国民が外に出ても――ロイヤル国に観光客は入れない。それは、国の科学技術が圧倒的に優れているから、という関わりもあり、産業スパイを警戒してとのことだが――  細かいところは、あなたには知ったこっちゃない。  肝心なのは、ロイヤル国を行き来できるのは限られた人間だけであり――  あなたの父親も、その限られた一部だったのだ。  子供の頃から頻繁に、日本とロイヤル国を行き来していく内に、あなたも彼女達の言葉は容易に話せるようになった。日本にはほとんど観光客すらいないので、喋られたところで大した有利にもならない代物なのだが―― 「はいっ……誇らしきご主人様……っ」 「ダイドーのこと……見捨てないでくれますか……?」  ロイヤル国の美少女と、おしゃべりをする際には大事なことだったのだ。  大使館には常に、ロイヤル国から派遣された”ロイヤルメイド”が大勢いた。それは勿論、他国に警戒をして目を光らせるという意味合いもあるのかもしれないが――繰り返すが、そんな青年漫画のような策謀と陰謀は、大使館職員である父親が考えればいい話。その息子であるあなたは、当時、メイドの子供であったシリアスとダイドー、そして、ハーマイオニーと仲良くなり――  あなたは、彼女達を――  三人同時に、自身の恋人にしたのだ。 「一夫多妻制が認められているロイヤル」であり、更にはあなたの父親は、日本とロイヤル国の外交に置いて最も権力と立場を持っている人間であったらしい。その息子を、ロイヤル国の少女と結婚させれば、どれほどの利益になることか。大人達の策謀は知らないが、それでも、あなたと彼女達は純粋に、好き合って恋人同士になり――  あなたが16歳になり、日本に戻ってきたときに――  彼女達も同時に、日本へと留学をしにきて――  更には、あなたの家にホームステイすることになったのだ。  ロイヤル国の美少女が三人も同時に、一つの家に住むという最高級の贅沢。  あなたは一つ屋根の下で、常に理性の崩壊と戦わねばならないのだ。  彼女達は、あなたのことが大好きである上に――更には、”御国の為”という大義名分も手にしているのだ。あなたとの子を孕むことが、日本とロイヤルの国交関係において、有利なことしかないとあらば――逆夜這いも頻繁に存在して、あなたは、幾度となく彼女達と肉体を重ね合わせて、酒池肉林の宴を堪能していたのだが――  ある日―― 「も、申し訳ありません……誇らしきご主人様……っ!」  シリアスが――  高価な壺を、割ってしまったのだ。 ”ロイヤルメイド”というのが、ロイヤル国の文化に残っているほど――向こうの国では、メイドというのは馴染みやすい存在。スイスが傭兵を輸出産業にしていたのと同様に、メイド自体を産業にするという発想は何とも突飛なものであるのだが――「他国の雄では絶対に手を付けられない、極上の美少女がメイドをしてくれる」とあらば、大企業の会長は大金を叩いて――それどころか、自国の不利も厭わず彼女達に尻尾を振ることになるのだ。  男の性欲というのは立場の差に関係なく――  更には、優秀な頭脳もちんぽ猿に変えてしまう、人間の本能を操るようなロイヤルメイドの輸出産業。シリアスとダイドー、ハーマイオニーも、母親がロイヤルメイドであったらしく、あなたを前にメイド服で誘惑することも多々あったのだが――  そんなシリアスが、日本のメイド喫茶に興味を持つのは当然のことだ。  ロイヤル国は儲かっているので、彼女達のお小遣いは豊富にある。あなたならば「その店の料金が地域で一番高いのは、メイドの質がいいからではなく――エロいサービスがあるから」と説明できるのだが、その日はダイドーの買い物に付き合っていたのだ。日本のメイド文化を学ぶために、シリアスは単身そのメイド喫茶へと脚を運び――  そして、店長に促されるがまま一日体験を行うこととなり――  高価な壺を、割ったのだ。  後から店内の監視カメラ映像を眺めたのだが「これは、100%シリアスが悪いな」と、ゴネることすら出来ない状況。最悪なことに、店内の調度品は保険に加入していても「従業員が割ったとき」にしか、適用されないらしい。一日体験という、契約書も何もないごっこ遊びでは、使えるはずもなく―― 「ど、どうしましょう……ご主人様ぁ……」  シリアスは、多額な借金を背負うことになったのだ。  おそらくは法的な解決に委ねれば、シリアスの過失も少なく済むのかも知れないが――  彼女達は、ロイヤル国の国費で留学をしている身だ。  国際問題になることを恐れた彼女達にとって―― 「それなら――  キミ達、本場のロイヤルメイドが一ヶ月働いてくれたら、チャラにしてあげる――」  という言葉を、拒むことが出来るはずもない。  渡りの船だと思い、店長に感謝の言葉まで告げて――  契約書にシリアスがサインしてきたのが、丁度一週間前のことだ。  冷静に読むと、とんでもないことが書いてあるのだが――シリアスの安堵の前には、真実を語ることも出来なかった。なので、協議をした結果、ダイドーとハーマイオニーもメイドとして働けば、シリアスの刑期も三分の一ということになり――  あなたは最愛の幼馴染にして、恋人である三人を――  セクハラメイド喫茶で働かせて、キモオタ達にご奉仕させることになったのだ。 ――――  あなたが事務所で監視カメラを眺めているのは――  それが、あなたに課せられたアルバイトだから、だ。 「三人のロイヤル国の美少女には、一人の幼なじみにして恋人がいる」という情報は――彼らのようなゲスな男達にとってはたまらない代物であるらしい。あなたが、自分の恋人がセクハラをされても、文句を言えない環境に放り込まれて――そこに苦悩している姿は、映像作品としてたまらない価値がある。寝取られ物とは、寝取られる男がいてこそ成り立つのだという早口の理屈は気にくわなかったのだが――  あなたが参加することで、返済までの期日が短くなるとあらば――  文句を言うことも、出来ないのだ。 「はいっ、お待たせしましたご主人様……っ、こちらミルクコーヒーでございます……っ♪」  パイズリ穴丸出しのメイド服を着て、ダイドーは笑顔を浮かべている。  あなたが絡むと不安定になることも多い彼女だが――  ドジだらけのシリアスとは違い、メイドとしてはそつなく仕事をこなすことが出来るのだ。客にジロジロと身体を見られて、少し恥ずかしそうにはしているのだが――幸いなことに、生まれついての絶世の美少女であるのだ。男達のエロい視線が向けられることには耐性もあるので、慣れているのだが―― 「ほらほら、ダイドーちゃん……ミルク入れてくれないと……っ」 「ねっ、それがサービスなんだからさぁ……っ」  にちゃ、っと唾液の糸が引きそうなほど――  彼らはダイドーにニヤニヤと、醜い笑みを浮かべるのだ。  これが普通の喫茶店ならば、あなたは駆けだしていき、ダイドーを攫って店外に逃げ出すのだが――  そのミルクコーヒーは、一杯三千円なのだ。  あなたがロイヤルメイドであれば、怒りを感じても――  あなたも彼らと同じ、健全に、肉棒を隆起させる男子高校生なのだ。  自分が幸運の星の下に産まれて、父親が特別だったというだけで――ロイヤルメイド三人を恋人にすることが出来たというだけの話。それがなければ、あなたのようなモブは彼女達に一瞥もされない人生を歩むだろうし――  そんなモテない人生を過ごした後で――  3000円で、合法的にダイドーにセクハラ出来るとあらば――  あなたは、自分自身がその誘惑に逆らいきる自信がないのだ。 「……かしこまりました、ご主人様……♥」  ダイドーは――  盆の上に置かれたミルクのポットを手に取る。  ブラックコーヒーを、ミルクコーヒーに変えるためのそれは、普通に注げばいいのだが――それならば、精々が1000円だ。残りの2000円の付加価値は、すなわち、ダイドー本人であり―― 「ダイドーのミルク……た~っぷり……ちゅぱちゅぱ、ごっきゅん……飲んでくださいませ、ご主人様……っ♥」  彼女は、自身の乳房の形が歪むほどに”ぐぐぐ……っ♥”とデカパイにポットを押し当てて―― ”とぽぽぽぽ……っ♥”  と、そこからミルクを垂らしていくのだ。  さながら、本物の母乳を垂らしているような光景であり――  ダイドーのデカパイが形を変えて、彼らは瞳をガン剥きにして鼻息荒く、その光景を眺めている。  最初から湯気も立たない、ぬるま湯のコーヒー。  ダイドーは”ちゃぽんっ”とそれに指を突っ込み、ぐるぐるとかき混ぜていく。「マドラーの代わりに、美少女の、細く長く、透き通った指でかき混ぜる」を前提にしているので、彼女が火傷をすることもない。ダイドーは指についたコーヒーを「ん……っ♥」と、ぺろぺろ舐めしゃぶる。「ここが一番大事な場面だから、丁寧に、ねっとりと――ご主人様達を煽情的に煽って、今夜のおかずに出来るように」と熱心な指導を受けていたので――  彼女の舌使いは、蠱惑的な代物だ。  あなたは、自身の恋人の性が売り物にされることには、さほどダメージはなかったのだが――  その舌使いを見た瞬間に、心臓がバクバクと弾む。  夜な夜な、あなたの布団に潜り込み――下半身を舐め回す蠱惑的な舌使い。普段の彼女はどこか臆病で、自分がシリアスとハーマイオニーと違い、捨てられるのではないかと不安になることが多く――そんなときでも、あなたの肉棒を舐め回してビクビクと反応していれば、その瞬間だけは絶対に捨てられないと強く認識が出来るのだ。その時間が好きで、たっぷりとフェラチオメイドとしての役割を果たしたダイドーが――  あなたではないキモオタを前に――  自身のフェラチオのテクニックを、見せつけているのだ。  指と指の谷間まで、丁寧に舐めしゃぶる舌使い。彼らの「恋人なんていないから、オナニーにしか使うこともないし」と、皮を剥いて洗うこともなく――恥垢がどっさりと溜まった包茎ちんぽの前にダイドーが傅いて――自らの陰茎にそれをすることを、妄想しているのだろう。ロイヤル国のメイドというだけで、日本人にとってはたまらない響きなのに――噂に違わぬ美少女とあらば。店内に仕掛けられた高性能の集音マイクは、他の客の生唾を飲み込む音まで響かせて――「あっ、こっちにもミルクコーヒー……」「お、俺も……ダイドーちゃんので……」と指名を集めて、彼女は顔を赤らめながら、母乳ごっこを続けていく。 「……ご主人様、失礼します……床の掃除に参りました……っ」  ハーマイオニーは今、モップを手にしている。  勿論、店内営業中に清掃ということはあり得ないのだが――  彼女の足下には、大きな鏡が貼られている。  ニヤニヤと笑みを浮かべながら、数名の客はハーマイオニーの周りを取り囲んでいる。  サービス料、こちらも3000円を支払った客にだけ許される、メイドのお掃除レッスン――とのことだが――  実質のところは、ただのパンティ覗きだ。  スカートの中身を鏡越しに見られて――ハーマイオニーはそれでも、表情に平静と優雅を取り繕っている。「ここは何も恥ずかしい場所ではない」「私は彼らに掃除を教えているだけ」という態度を貫くそれは――ハーマイオニーが憧れている、ベルファストの真似なのだろう。だが――彼女ほどのポーカーフェイスではないので、男にとっては「恥ずかしいくせに、自分が優秀でクールだと思い込んでいるので、平静を取り繕っているスケベ女のパンティ」という好条件になるのだが――  ハーマイオニーは、まだ、気がついていないらしい。 「皆さん、聞いていますか……?えっ?床拭き……?……は、はい、かしこまりました……っ」  ハーマイオニーは――  新品の雑巾を手渡されて、その場で四つん這いになる。 ”ごくり……っ”と唾の飲み込む音が響き「乳でっか……」と誰かが呟いて――そこでようやく、ハーマイオニーもこれがセクハラの一環だと気がついたのだろう。「うわうわ……尻、ぱっつんぱっつんじゃん……」と誰かが呟くだけで、”びくりっ”と腰を弾ませる彼女。そこにいるのがベルファストであれば、自身の魅力を散々アピールした後で「でも、あなた達には指一本触れることは出来ませんけどね」とさながら、挑発を、言葉ではなく”くすっ♡♥”と浮かべた笑み一つでこなすのだろうが――  ハーマイオニーに、そこまでのスキルは無い。  彼女は床に四つん這いになりながら、雑巾をかけていき――「……バックでヤるときも、こんな感じなのかなぁ……」と男客が言ってしまい、それがとどめだ。先ほどまでの力強い雑巾がけとは違い――途端に、身体の力が緩やかになったゴシゴシ。先ほどまでの激しいケツ振りちん媚びピストンとは異なる、羞恥心で真っ赤になった女の臆病な後背位は――「だからそれが興奮するって言ってんだろ、わかんねえのかバカが」と思わず、あなたの雄の凶暴性を煽らせるものであり――ハーマイオニーを、二人に付けたのは失敗だったかも知れないなと考えながら―― 「は、はい!誇らしきご主人様!お冷やです!」  最後に、シリアスを眺める。  彼女は二人と違って、客から、危険な存在だと思われている。  入店初日こそ、彼女の美少女的な空気感に虜にされる雄は、大勢いた。  シリアスの美少女感は、丁度、日本人男子にとっては「等身大の可愛らしさ」なのだ。ハーマイオニーやダイドーが、声をかけることすら躊躇われる存在ならば――シリアスは、例えそれが失敗に終わったとしても、告白をしても許されるような可愛らしさ。このセクハラメイド喫茶にわざわざ来るような男子にとって、それは重大なファクターだ。自分の絶対に手の届かない、高貴な女へのセクハラというのも最高だが――それ以上に、失った青春を取り戻させてくれるというのは、人生を変える出来事であり――   そうして――  たったの一日で、シリアスの化けの皮は剥がされたのだ。    メイドになりたい、メイドとして頑張りたい――という意識はあっても、実際には不器用でドジだらけの美少女であるのだ。ケーキを運んでも、客の顔面にそれをぶちまけて――「あと数センチずれていれば、切り分け用のナイフが股間を直撃していた」とあらば――彼らも流石に、セクハラをする勇気がないらしい。なので、シリアスは今、指名が大して付かずに――新規の客へお冷やを出して、店のサービスの説明をする係についていたのだが――  あなたが危惧していたとおり、シリアスは案の定―― ”がっしゃ~んっ!” 「ああっ、申し訳ありませんご主人様!」  お冷やのコップを、客に向けてぶちまけたのだ。  そこに「こんなセクハラメイド喫茶で働かされる怒りによる、故意の失敗」があれば、周囲も注意が出来るのだが――シリアスにとって、それは真面目に接客業に取り組んだ結果なのだ。高価な壺を簡単に割る女を店に引き込んだ罰のようなもの。このまま、店長が愛想を尽かしてクビにしてくれれば幸いなので、ミスは好都合であったのだが―― 「ああっ、こんなにびしょびしょに……すぐお拭きいたしますね、ご主人様……っ!」  シリアスは――  客の股の間に潜り込み、タオルでその股間を乱暴にまさぐるのだ。 「あっ、ちょ、ちょっとキミ……!」 「申し訳ございません!すぐにお拭きいたしますから……んっ、はぁ……っ♡」  あなたがそれをされたから、わかるのだが――  シリアスが跪いているときの破壊力というのは、たまらないものがあるのだ。  美しさと可愛らしさを両立させた、シリアスの美しすぎる美少女顔が上目遣いで見つめてきて――彼女の乳房が、自身の脚にぐりぐりと押しつけられてくるのだ。美少女過ぎる彼女の顔は小さく、逸物に自信がある人間ならば――  シリアスの顔よりも、ちんぽがデカいかもしれないのだ。   タオルで乱暴に股間を拭いている内に――  シリアスも、ようやく状況に気がついたのだろう。  メニュー表にはない無料サービスであると客も勘違いしたのか「ひ、ひひ……きみ、かわいいね……」とニヤニヤ笑みを浮かべてシリアスを見下している。自分の行為が恥ずかしいものだと気がついた彼女は――”ぼふっ”と、顔を一瞬で真っ赤に染めている様子。何度も繰り返すが――結局の所、セクハラに必要なのは女の子の羞恥心なのだ。シリアスは恥ずかしがりながらも、自責である以上は客のそれを拒むことも出来ず――顔を真っ赤にして、客から目を背けて、股間をタオル越しに撫で回すのだ。それが――他の客からは「とうとう、客が付かなくなったシリアスちゃんが過激なサービスに出た」と勘違いされた。あなたも逆の立場ならば、迷うことなくシリアスの尻を撫で回して「え~?指名してあげるのに~?」と口説き落とすとわかっていたので、不満も口に出せず――「あっ、シリアスちゃん!俺にもお冷やちょうだい!」「こっちも、こっちもお水!」と彼らが盛況に騒ぎ出すのを、ただ、ひたすらに傍観していた。

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谷澤晴夫

背徳的な快感がスゴイですね。自分の女なのに、他の男の見世物にしないといけないという最悪の状況で、でも逆に自分の女の魅力を再確認するという快感。

wws2jsh7

他の男が垂涎ものであることを再認識しちゃうやつ……目の前のこの女達は一刻も早く孕ませて俺様のものにしないとなやつ…